JPH09255676A - イソベンゾフラノン誘導体 - Google Patents

イソベンゾフラノン誘導体

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JPH09255676A
JPH09255676A JP8067921A JP6792196A JPH09255676A JP H09255676 A JPH09255676 A JP H09255676A JP 8067921 A JP8067921 A JP 8067921A JP 6792196 A JP6792196 A JP 6792196A JP H09255676 A JPH09255676 A JP H09255676A
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正和 佐藤
Kazuyuki Kondo
和行 近藤
Kazuya Kameo
一弥 亀尾
Kazuyuki Tomizawa
一雪 冨沢
Hekibai Ka
璧梅 何
Soshiyou Chin
曽湘 陳
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 LDL取り込み促進作用に基づく新規コレス
テロール低下剤を提供すること。 【構成】 式 【化4】 (式中、R1は水素原子又は炭素原子数1〜4個のアル
コキシ基を示し、R2は水素原子、フェニル基、アミノ
基、モノ若しくはジアルキルアミノ基、置換若しくは非
置換のピロリジノ基、置換若しくは非置換のピペリジノ
基、置換若しくは非置換のピペラジノ基又はモルホリノ
基を示し、nは1〜20の整数を示す。)で表されるイ
ソベンゾフラノン誘導体又はそれらの製薬的に許容され
る塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コレステロール低下作
用を有し医薬として有用なイソベンゾフラノン系化合物
に関する。
【0002】
【従来の技術】動脈硬化の危険因子は数多く存在する
が、高脂血症(特に高コレステロール血症)、高血圧及
び喫煙が三大因子と言われている。これらの因子のう
ち、最も動脈硬化(心疾患による死亡率)との相関が知
られているのは、高コレステロール血症であり、従って
コレステロール低下剤に関する研究が盛んに行われてい
る。生体のコレステロールを低下させるには、食物から
の吸収や体内における生合成を阻害するか、あるいは代
謝排泄を促進すればよい。吸収阻害剤としてβ−シトス
テロール、代謝排泄促進剤としてコレスチラミンが知ら
れている。最近、生合成阻害剤としてHMG−CoA還
元酵素阻害機構に基づくプラバスタチン、シンバスタチ
ンが上市され、優れた効果が報告されている。
【0003】一方、血中のコレステロールの約70%は
LDL(低密度リポタンパク)であり、LDLレセプタ
ーを介して肝臓や種々の臓器に取り込まれ利用される。
LDLの代謝の多くは肝臓で行われていると考えられて
おり、従って、LDLの肝臓への取り込みを促進させ、
血中コレステロールを低下させることができれば、高脂
血症治療薬となりうる。プラバスタチンはコレステロー
ル生合成阻害作用の他、LDL取り込み促進作用も報告
されているが、臨床においては、より強力なLDL取り
込み促進作用に基づく新規有用コレステロール低下剤の
開発が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、LD
L取り込み促進作用に基づく新規コレステロール低下剤
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、LDL取り込み促進作用を有し血中コレステ
ロール低下剤として有用な新規なイソベンゾフラン誘導
体を見出し本発明を完成した。
【0006】本発明は、下記式
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1は水素原子又は炭素原子数1
〜4個のアルコキシ基を示し、R2は水素原子、フェニ
ル基、アミノ基、モノ若しくはジアルキルアミノ基、置
換若しくは非置換のピロリジノ基、置換若しくは非置換
のピペリジノ基、置換若しくは非置換のピペラジノ基又
はモルホリノ基を示し、nは1〜20の整数を示す。)
で表されるイソベンゾフラノン誘導体又はそれらの製薬
的に許容される塩である。
【0009】本発明において、アルコキシ基とは直鎖状
又は分枝鎖状のものであり、それらは例えばメトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブ
トキシ基等であり、好ましくはメトキシ基である。ま
た、モノ若しくはジアルキルアミノ基とは炭素原子数1
〜5のアルキル基の1又は2個で置換されたアミノ基で
あり、それらは例えばメチルアミノ基、エチルアミノ
基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピル
アミノ基等であり、好ましくはジメチルアミノ基であ
る。R2で定義される置換されたピロリジノ基、ピペリ
ジノ基及びピペラジノ基とは、フェニル基、ピリジル
基、シクロアルキル基、ピペリジノ基又はベンジル基で
置換されたそれぞれピロリジノ基、ピペリジノ基及びピ
ペラジノ基であり、それらは例えば4−ベンジルピペリ
ジノ基、4−ピペリジノピペリジノ基、4−(2−ピリ
ジル)ピペラジン−1−イル基、ピペラジン−1−イル
基、4−シクロヘプチルピペラジノ基、4−フェニルピ
ペラジン−1−イル基等である。
【0010】また、製薬学的に許容される塩とは、例え
ば塩酸塩、臭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の鉱酸
塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−
トルエンスルホン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、酒石
酸塩、フマール酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、シュ
ウ酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、マンデ
ル酸塩、乳酸塩等の有機酸塩を挙げることができる。
【0011】本発明の化合物は、例えば以下に示す方法
によって製造することができる。
【0012】下記式中、R1及びR2は前記と同意義であ
り、Rは任意の低級アルキル基、アリル基又はベンジル
基を示し、X及びYは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子
又はメチルスルホニルオキシ基を示す。
【0013】
【化3】
【0014】即ち、式中[A]で示される無水フタル酸
誘導体と[B]で示されるウィッティッヒ試薬を反応す
ることによって立体異性体の混合物である「C]を得、
2重結合を例えば接触還元等の方法によって還元するこ
とによって化合物[D]へと導く。接触還元を行なう際
の触媒としては、白金、パラジウム等を用いることがで
き、また水素雰囲気下での還元だけでなくギ酸、ギ酸ア
ンモニウム等の共存下に反応を実施することもできる。
次いで、化合物[D]を例えば水酸化ナトリウム水溶
液、水酸化カリウム水溶液等によって加水分解して桂皮
酸誘導体[E]とし、更に1,4−ジアザビシクロ[2,
2,2]オクタン等の塩基で処理することによって化合
物[F]を得る。
【0015】また、Rがアリル基若しくはベンジル化合
物である化合物[C]を用いた場合は接触還元を行うこ
とによって直接化合物[F]に導くことが可能である。
続いて、化合物[F]のカルボキシル基を選択的にアル
コールに還元することによって化合物[G]を得ること
ができる。この際還元剤としては例えばジボラン溶液、
BH3・THF錯体、BH3・ジメチルスルフィド錯体等
を用いることができ、更には反応混合物中でBH3を発
生させることができる水素化ホウ素ナトリウムとBF3
・ジエチルエーテル錯体、あるいはジメチル硫酸、ある
いはヨウ素との混合物等を用いることができる。
【0016】化合物[G]は、例えば四臭化炭素とトリ
フェニルホスフィンの混合物で処理する等の一級アルコ
ールをハロゲン化アルキルに変換する一般的な方法を用
いることによってXが塩素原子、臭素原子あるいは沃素
原子である化合物[H]に導くことができ、同様に化合
物[G]を塩基の存在化にメタンスルホン酸クロリドと
処理することによってXがメチルスルホニルオキシ基で
ある化合物[H]を得ることができる。
【0017】化合物[H]は、例えばチオ酢酸カリウム
等のチオ酢酸の塩あるいは塩基とチオ酢酸で処理するこ
とによって化合物[I]へと導くことができる。更に化
合物[I]を塩基の存在下にR2Y(式中、R2は前記と
同意義であり、Yは塩素原子、臭素原子、沃素原子ある
いはメチルスルホニルオキシ基を示す)と反応させるこ
とによって本発明の化合物[J]へと導くことができ
る。
【0018】本発明の化合物は、経口又は非経口的に投
与することができる。その投与剤型は錠剤、カプセル
剤、顆粒剤、散剤、粉剤、トローチ剤、軟膏剤、クリー
ム剤、乳剤、懸濁剤、坐剤、注射剤などであり、いずれ
も慣用の製剤技術によって製造することができる。これ
らの投与剤型は、患者の症状、年齢及び治療の目的に応
じて適宜選択することができる。各種剤型の製剤の製造
においては、常用の賦形剤(例えば、結晶セルロース、
デンプン、乳糖、マンニトールなど)、結合剤(例え
ば、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリ
ドンなど)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウ
ム、タルクなど)、崩壊剤(例えば、カルボキシメチル
セルロースカルシウムなど)などを用いることができ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明の化合物はHepG2細胞(ヒト
肝癌細胞)に対してLDL取り込み促進活性を有するの
でコレステロール低下剤として有用である。
【0020】
【実施例】以下、実施例及び試験例を挙げて本発明を更
に具体的に説明する。
【0021】実施例1 (1) 4−メトキシフタル酸ジメチルエステル(7.
38g)とメタノール:水=8:1混合溶液(70m
l)の混合物に2N水酸化カリウム水(35ml)を加
え、11時間室温にて撹拌を行った。反応液を6N塩酸
水で酸性とし、含まれているメタノールを減圧留去した
後、酢酸エチルで抽出して、酢酸エチル層を1N塩酸
水、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得た粗生成物を酢酸
エチル−ヘキサンから結晶化し、白色粉末状の4−メト
キシフタル酸(5.91g、収率91%)を得た。 融点 159.5〜160.5℃。
【0022】(2) 4−メトキシフタル酸(2.84
g)及びトリエチルアミン(2.1ml)を含むクロロ
ホルム溶液(20ml)に、塩化チオニル(1.06m
l)を氷冷下滴下し、室温にて5.5時間撹拌した。更
に塩化チオニル(0.53ml)を滴下し17時間撹拌
した。反応混合物に水を加えて、クロロホルムで抽出し
た。このクロロホルム層を1N塩酸水、飽和食塩水で順
次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して、残渣をク
ロロホルム−ヘキサンから結晶化して白色粉末状の4−
メトキシ無水フタル酸(1.91g、収率74%)を得
た。 融点 138.5〜140℃。
【0023】(3) 4−メトキシ無水フタル酸(1.
78g)のクロロホルム溶液(50ml)にエトキシカ
ルボニルメチレントリフェニルホスホラン(4.18
g)を加え、9時間加熱還流した。反応混合物を減圧留
去して、残渣にエーテルを加えデカンテーション法によ
って不溶性のトリフェニルホスフィンオキシドを除去し
た。エーテル溶液を減圧留去して得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:
酢酸エチル=4:1)で精製した後、更に酢酸エチル−
ヘキサンから結晶化して、白色粉末状の3−エトキシカ
ルボニルビニリデン−5−メトキシ−3H−イソベンゾ
フラン−1−オン(1.33g、収率54%)を得た。 融点 99〜100℃。
【0024】(4) 3−エトキシカルボニルビニリデ
ン−5−メトキシ−3H−イソベンゾフラン−1−オン
(1.24g)のエタノール溶液(10ml)に5%パ
ラジウム炭素(300mg)を加え、水素雰囲気下室温
にて22時間撹拌した。反応終了後パラジウム炭素を濾
去し、濾液に酢酸エチルを加えて飽和炭酸水素ナトリウ
ム水、飽和食塩水で順次洗浄して、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサ
ン:酢酸エチル=3:1)で精製して、白色結晶状の3
−エトキシカルボニルメチル−5−メトキシ−3H−イ
ソベンゾフラン−1−オン(0.69g、収率55%)
を得た。 融点 64.5〜65℃。
【0025】(5) 3−エトキシカルボニルメチル−
5−メトキシ−3H−イソベンゾフラン−1−オン(1
2.5g)のメタノール溶液(150ml)に2N水酸
化カリウム水(150ml)を加えて60℃で8時間撹
拌した。反応混合物からメタノールを減圧留去した後、
2N塩酸水にてpH2に調整し析出した結晶を濾取して
白色結晶状の2−カルボキシ−5−メトキシ桂皮酸
(9.45g、収率85%)を得た。 融点 158〜159℃。
【0026】(6) 2−カルボキシ−5−メトキシ桂
皮酸(9.31g)のアセトニトリル溶液(200m
l)に1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン
(2.35g;以下Dabcoと略す)を加え、室温に
て19時間撹拌した。反応混合物に1N塩酸水を加えて
pH2に調整したのちアセトニトリルを減圧留去した。
析出した結晶を濾取して白色結晶状の3−カルボキシメ
チル−5−メトキシ−3H−イソベンゾフラン−1−オ
ン(8.26g、収率89%)を得た。 融点 146〜149℃(分解)。
【0027】(7) 3−カルボキシメチル−5−メト
キシ−3H−イソベンゾフラン−1−オン(7.66
g)のTHF溶液(60ml)に水素化ホウ素ナトリウ
ム(3.91g)及びジメチル硫酸(9.8ml)を数回
に分けて氷冷下に添加した。30分間撹拌を続け、更に
室温にて2.5時間撹拌した。反応混合物に水(10m
l)、3N水酸化ナトリウム(10ml)、飽和食塩水
(60ml)を順次加えて、20分間撹拌した後、酢酸
エチルで抽出した。酢酸エチル層を1N塩酸水、飽和食
塩水で順次洗浄して無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧留去を行った。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチ
ル=3:1)で精製し、アセトン−ヘキサンから結晶化
を行い白色結晶状の3−(2−ヒドロキシエチル)−5
−メトキシ−3H−イソベンゾフラン−1−オン(3.
31g、収率46%)を得た。 融点 74〜75℃。
【0028】(8) 3−(2−ヒドロキシエチル)−
5−メトキシ−3H−イソベンゾフラン−1−オン
(7.46g)、メタンスルホニルクロリド(4.44m
l)とジクロロメタン(30ml)の混合物にトリエチ
ルアミン(8.0ml)を室温にて滴下し3時間撹拌し
た。反応混合物に1N塩酸水を加えた後、ジクロロメタ
ンで抽出し、ジクロロメタン層を飽和炭酸水素ナトリウ
ム、飽和食塩水で順次洗浄して無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、溶媒を減圧留去して、5−メトキシ−3−
(2−メチルスルホニルオキシエチル)−3H−イソベ
ンゾフラン−1−オン(11.45g)を得た。この化
合物は精製することなく次の反応へ使用した。上記で得
た化合物(11.45g)のDMF溶液(100ml)
にチオ酢酸カリウム(4.4g)を加えて2時間室温に
て撹拌した。反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出
を行った。酢酸エチル層を1N塩酸水、飽和食塩水で順
次洗浄して、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧留
去後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精
製し赤色油状物質物質として3−(2−アセチルチオエ
チル)−5−メトキシ−3H−イソベンゾフラン−1−
オン(7.14g、収率78%)を得た。1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm:2.0
0(m,1H),2.33(m,1H),2.36(s,3H),2.99〜3.08(m,2H),3.9
1(s,3H),5.45(dd,J=8.6,3.1Hz,1H),6.89(d,J=2.1Hz,1
H),7.04(dd,J=8.4,2.1Hz,1H),7.80(d,J=8.4Hz,1H)。
【0029】(9) 3−(2−アセチルチオエチル)
−5−メトキシ−3H−イソベンゾフラン−1−オン
(500mg)、1−ウンデカン(0.46ml)及び
メタノール(5ml)の混合物に1N水酸化ナトリウム
水溶液(2ml)を加え、3時間加熱還流した。反応混
合物に1N塩酸水を加え酸性とした後、酢酸エチルで抽
出した。酢酸エチル層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、食塩水で順次洗浄して、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後、減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=
2:1)で精製して、無色油状物質として5−メトキシ
−3−(2−ウンデシルチオエチル)−3H−イソベン
ゾフラン−1−オン(460mg、収率65%)を得
た。1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm:0.8
6〜1.61(m,21H),2.02(m,1H),2.23(m,1H),2.56(t,J=7.1H
z,2H),2.69〜2.77(m,2H),3.92(s,3H),5.57(dd,J=8.6,3.
3Hz,1H),6.87(d,J=1.8Hz,1H),7.05(dd,J=8.5,1.8Hz,1
H),7.82(d,J=8.5Hz,1H)。
【0030】実施例1の(8)で得た化合物を用いて実
施例1の(9)と同様の反応操作を行い、以下の化合物
を得た。 5−メトキシ−3−(2−メチルチオエチル)−3H−
イソベンゾフラン−1−オン 融点65〜66℃ 5−メトキシ−3−{2−[6−(4−フェニルピペラ
ジン−1−イル)−ヘキシルチオ]エチル}−3H−イ
ソベンゾフラン−1−オン1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm:1.2
5〜2.75(m,20H),3.22(t,J=5.0Hz,4H),3.91(s,3H),5.55
(dd,J=8.6,2.9Hz,1H),6.81〜6.95(m,4H),7.04(dd,J=8.
6,2.2Hz,1H),7.22〜7.34(m,2H),7.81(d,J=8.6Hz,1H) 5−メトキシ−3−(2−ペンチルチオエチル)−3H
−イソベンゾフラン−1−オン1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm:0.8
7〜1.63(m,9H),2.00(m,1H),2.23(m,1H),2.55(t,J=7.2H
z,2H),2.65〜2.75(m,2H),3.91(s,3H),5.55(dd,J=8.6,3.
3Hz,1H),6.86(d,J=2.2Hz,1H),7.04(dd,J=8.6,2.2Hz,1
H),7.80(d,J=8.6Hz,1H)。
【0031】5−メトキシ−3−[2−(6−ピペリジ
ノヘキシルチオ)エチル]−3H−イソベンゾフラン−
1−オン1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm:1.2
7〜2.44(m,22H),2.56(t,J=7.3Hz,2H),2.65〜2.76(m,2
H),3.93(s,3H),5.57(dd,J=8.8,3.1Hz,1H),6.86(d,J=1.8
Hz,1H),7.05(dd,J=8.4,1.8Hz,1H),7.82(d,J=8.4Hz,1H) 5−メトキシ−3−[2−(6−モルホリノヘキシルチ
オ)エチル]−3H−イソベンゾフラン−1−オン1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm:1.2
6〜2.74(m,20H),3.72(t,J=4.8Hz,4H),3.91(s,3H),5.55
(dd,J=8.4,3.1Hz,1H),6.86(d,J=2,0Hz,1H),7.04(dd,J=
8.6,2.0Hz,1H),7.81(d,J=8.6Hz,1H) 3−[2−(6−ジメチルアミノヘキシルチオ)エチ
ル]−5−メトキシ−3H−イソベンゾフラン−1−オ
1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm:1.3
5〜2.29(m,12H),2.22(s,6H),2.55(t,J=7.4Hz,2H),2.67
〜2.74(m,2H),3.91(s,3H),5.56(dd,J=7.5,2.5Hz,1H),6.
86(d,J=2.0Hz,1H),7.04(dd,J=8.6,2.0Hz,1H),7.80(d,J=
8.6Hz,1H)。
【0032】5−メトキシ−3−{2−[6−(4−ピ
ペリジノピペリジノ)ヘキシルチオ]エチル}−3H−
イソベンゾフラン−1−オン1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm:1.2
6〜3.02(m,33H),3.53(t,J=6.7Hz,2H),3.91(s,3H),5.55
(dd,J=7.5,2.5Hz,1H),6.85(d,J=2.2Hz,1H),7.04(dd,J=
8.5,2.2Hz,1H),7.80(d,J=8.5Hz,1H) 5−メトキシ−3−[2−(6−フェニルヘキシルチ
オ)エチル]−3H−イソベンゾフラン−1−オン1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm:1.2
3〜1.67(m,8H),1.96〜2.28(m,2H),2.50〜2.75(m,6H),3.
91(s,3H),5.55(dd,J=8.5,3.0Hz,1H),6.85(d,J=2.1Hz,1
H),7.04(dd,J=8.5,2.1Hz,1H),7.14〜7.34(m,5H),7.81
(d,J=8.5Hz,1H)。
【0033】実施例2 (1) N,N−ジメチルホルムアミド(5.8ml)と
オキシ塩化リン(15.5ml)の混合物を室温で3時
間撹拌した。この混合物に3、5−ジメトキシベンジル
アルコール(10.0g)を加え、7時間室温にて撹拌
した。この反応混合物を氷水中に注ぎ析出した結晶を濾
取した。得られた結晶をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で
精製し、2−ヒドロキシメチル−4,6−ジメチルベン
ズアルデヒド(6.24g、収率53%)を得た。1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm:3.9
3(s,6H),5.06(s,2H),6.45(d,J=2.5Hz,1H),6.75(d,J=2.5
Hz,1H),10.63(s,1H)。
【0034】(2) 2−ヒドロキシメチル−4,6−
ジメチルベンズアルデヒド(31.6g)、水酸化ナト
リウム(16.1g)、過マンガン酸ナトリウム(76.
2g)及び水(900ml)の混合物を3時間加熱還流
した。不溶物を濾去した後に1N塩酸水を加えpH2に
調整し析出した結晶を濾取して、3,5−ジメトキシフ
タル酸(23.52g、収率64.6%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6,200MHz)δpp
m:3.79(s,3H),3.83(s,3H),6.81(d,J=2.5Hz,1H),6.93
(d,J=2.5Hz,1H),12.9(brs,2H)。
【0035】(3) 3,5−ジメトキシフタル酸(2
3.52g)と無水酢酸(100ml)の混合物を5時
間加熱還流した。反応混合物を減圧留去して得られた残
渣をヘキサンで洗浄して、3,5−ジメトキシ無水フタ
ル酸(20.32g、収率93.9%)を得た。1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm:3.9
8(s,3H),4.02(s,3H),6.76(d,J=1.5Hz,1H),7.03(d,J=1.5
Hz,1H)。
【0036】(4) 3,5−ジメトキシ無水フタル酸
(20.32g)のクロロホルム(500ml)溶液に
エトキシカルボニルメチレントリフェニルホスホラン
(41.9g)を加えて、7時間加熱還流した。反応混
合物を減圧留去した後、残渣にエーテルを加え不溶物を
デカンテーション法によって除去した後、エーテル溶液
を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:酢酸エチル
=7:1)で精製し、更にクロロホルム−ヘキサンから
結晶化して、白色粉末状の5,7−ジメトキシ−3−エ
トキシカルボニルビニリデン−3H−イソベンゾフラン
−1−オン(15.78g、収率58%)を得た。 融点 117〜118℃。
【0037】(5) 5,7−ジメトキシ−3−エトキ
シカルボニルビニリデン−3H−イソベンゾフラン−1
−オン(15.20g)のN,N−ジメチルホルムアミド
溶液(400ml)にギ酸(30.9ml)、ギ酸アン
モニウム(10.4g)及び10%パラジウム炭素(2
g)を加えて、室温で10時間撹拌した。反応混合物か
ら不溶物を濾去した後、減圧留去して、残渣に水を加え
た後、酢酸エチルで抽出を行った。この酢酸エチル層を
飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水で順次洗浄し
て、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製
し、5,7−ジメトキシ−3−エトキシカルボニルメチ
ル−3H−イソベンゾフラン−1−オン(13.19
g、収率86%)を得た。 融点 93〜93.5℃。
【0038】(6) 5、7−ジメトキシ−3−エトキ
シカルボニルメチル−3H−イソベンゾフラン−1−オ
ン(13.19g)のメタノール溶液(120ml)に
2N水酸化カリウム水溶液(120ml)を加え60℃
で2時間撹拌した。反応混合物からメタノールを減圧留
去した後、2N塩酸水にてpH2に調整した後、酢酸エ
チルにて抽出した。酢酸エチル層を減圧留去して、得ら
れた結晶を水で洗浄して2−カルボキシ−3,5−ジメ
トキシ桂皮酸(9.27g、収率78%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6,200MHz)δpp
m:3.77(s,3H),3.83(s,3H),6.60(d,J=15.8Hz,1H),6.66
(d,J=2.0Hz,1H),6.95(d,J=2.0Hz,1H),7.50(d,J=15.8Hz,
1H)。
【0039】(7) 2−カルボキシ−3,5−ジメト
キシ桂皮酸(9.27g)のアセトニトリル(150m
l)溶液にDabco(2.47g)を加え、室温にて
5.5時間撹拌した。反応混合物を1N塩酸水でpH2
に調整したのちアセトニトリルを減圧留去し析出した結
晶を濾取して、白色結晶状の3−カルボキシメチル−
5,7−ジメトキシ−3H−イソベンゾフラン−1−オ
ン(8.97g、収率97%)を得た。 融点 223.5〜224℃。
【0040】(8) 3−カルボキシメチル−5,7−
ジメトキシ−3H−イソベンゾフラン−1−オン
(8.95g)のテトラヒドロフラン溶液(100m
l)に水素化ホウ素ナトリウム(4.70g)及びジメ
チル硫酸(11.76ml)を数回に分けて添加した
後、室温にて9.5時間撹拌した。反応混合物に2N水
酸化ナトリウム(20ml)、飽和食塩水(100m
l)を順次加えて、20分間撹拌した。この混合液を酢
酸エチルで抽出した後、酢酸エチル層を1N塩酸水、飽
和食塩水で順次洗浄して無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒;クロロホルム:酢酸エチル=7:1)で
精製して、アセトン−ヘキサンから結晶化を行い白色結
晶状の5,7−ジメトキシ−3−(2−ヒドロキシエチ
ル)−3H−イソベンゾフラン−1−オン(8.69
g、収率100%)を得た。 融点 130.5〜132℃。
【0041】(9) 5,7−ジメトキシ−3−(2−
ヒドロキシエチル)−3H−イソベンゾフラン−1−オ
ン(8.18g)、メタンスルホニルクロリド(3.19
ml)とジクロロメタン(50ml)の混合物にトリエ
チルアミン(7.19ml)を室温にて添加した後、1
時間撹拌した。反応混合物に1N塩酸水を加えた後、ジ
クロロメタン層を飽和炭酸水素ナトリウム、飽和食塩水
で順次洗浄して、無水硫酸マグネシウムした後、減圧留
去して、5,7−ジメトキシ−3−(2−メチルスルホ
ニルオキシエチル)−3H−イソベンゾフラン−1−オ
ン(9.33g)を得た。1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm:2.0
2(m,1H),2.51(m,1H),3.05(s,3H),3.90(s,3H),3.96(s,3
H),4.46(dd,J=7.7,4.6Hz,2H),5.46(dd,J=9.5,3.1Hz,1
H),6.46(brs,2H)。
【0042】(10) 5,7−ジメトキシ−3−(2
−メチルスルホニルオキシエチル)−3H−イソベンゾ
フラン−1−オン(9.30g)のN,N−ジメチルホル
ムアミド溶液(80ml)にチオ酢酸カリウム(3.6
8g)を加えて、4時間室温にて撹拌した。反応混合物
に水を加えた後、酢酸エチルで抽出を行った。酢酸エチ
ル層を1N塩酸水、飽和食塩水で順次洗浄して、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、減圧留去した。得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し褐色結晶
状の3−(2−アセチルチオエチル)−5,7−ジメト
キシ−3H−イソベンゾフラン−1−オン(6.90
g、収率68%)を得た。 融点 105〜106.5℃(分解)。
【0043】(11) 3−(2−アセチルチオエチ
ル)−5,7−ジメトキシ−3H−イソベンゾフラン−
1−オン(310mg)、4−(6−クロロヘキシル)
−1−フェニルピペラジン(570mg)及びメタノ−
ル(5ml)の混合物に1N水酸化ナトリウム水溶液
(2ml)を加えて、3時間加熱還流した。反応混合物
に水を加えて、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で順次洗浄し
て、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、無色
油状物質として5,7−ジメトキシ−3−{2−[6−
(4−フェニルピペラジン−1−イル)ヘキシルチオ]
エチル}−3H−イソベンゾフラン−1−オン(230
mg、収率44%)を得た。 融点 83.5−85℃。
【0044】実施例2の(10)で得られた化合物を用
いて実施例2の(11)と同様な反応操作を実施して、
以下の化合物を得た。 5,7−ジメトキシ−3−(2−ウンデシルチオエチ
ル)−3H−イソベンゾフラン−1−オン 融点 70〜70.5℃ 5,7−ジメトキシ−3−[2−(6−ピペリジノヘキ
シルチオ)エチル]−3H−イソベンゾフラン−1−オ
1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm:1.2
6〜3.00(m,25H),3.54(t,J=6.6Hz,1H),3.90(s,3H),3.96
(s,3H),5.46(dd,J=8.0,2.8Hz,1H),6.39〜6.43(m,2H) 5,7−ジメトキシ−3−[2−(6−モルホリノヘキ
シルチオ)エチル]−3H−イソベンゾフラン−1−オ
1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm:1.2
6〜2.73(m,20Hz),3.54(t,J=6.6Hz,4H),3.90(s,3H),3.96
(s,3H),5.45(dd,J=8.6,3.3Hz,1H),6.41〜6.43(m,2H) 5,7−ジメトキシ−3−(2−ペンチルチオエチル)
−3H−イソベンゾフラン−1−オン1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm:0.9
0(t,J=6.8Hz,3H),1.30〜1.62(m,6H),1.97(m,1H),2,24
(m,1H),2.54(t,J=7.1Hz,2H),2.65〜2,73(m,2H),3.89(s,
3H),3.95(s,3H),5.46(dd,J=8.8,3.1Hz,1H),6.42〜6.43
(m,2H)。
【0045】5,7−ジメトキシ−3−{2−[3−
(4−フェニルピペラジン−1−イル)プロピルチオ]
エチル}−3H−イソベンゾフラン−1−オン1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm:1.7
9〜2.08(m,3H),2.27(m,1H),2.46〜2.76(m,10H),3.18〜
3.23(m,4H),3.90(S,3H),3.97(s,3H),5.47(dd,J=8.4,2.9
Hz,1H),6.43〜6.44(m,2H),6.83〜7.00(m,3H),7.24〜7.3
2(m,2H) 5,7−ジメトキシ−3−[2−{6−[4−(ピリジ
ン−2−イル)ピペラジン−1−イル]ヘキシルチオ}
エチル]−3H−イソベンゾフラン−1−オン1H−N
MR(CDCl3,200MHz)δppm:1.22〜2.74
(m,24H),3.90(s,3H),3.96(s,3H),5.46(dd,J=8.6,3.0Hz,
1H),6.42〜6.43(m,2H),6.59〜6.67(m,2H),7.48(m,1H),
8.15(m,1H) 3−{2−[6−(4−ベンジルピペリジニル)ヘキシ
ルチオ]エチル}−5,7−ジメトキシ−3H−イソベ
ンゾフラン−1−オン1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm:1.3
0〜2.92(m,27H),3.89(s,3H),3.95(s,3H),5.45(dd,J=8.
8,3.0Hz,1H),6.41〜6.43(m,2H),7.11〜7.31(m,5H)。
【0046】3−{2−[6−(4−シクロヘプチルピ
ペラジン−1−イル)ヘキシルチオ]エチル}−5,7
−ジメトキシ−3H−イソベンゾフラン−1−オン1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm:1.2
8〜2.70(m,37H),3.91(s,3H),3.97(s,3H),5.47(dd,J=8.
5,3.6Hz,1H),6.43〜6.44(m,2H) 5,7−ジメトキシ−3−(2−メチルチオエチル)−
3H−イソベンゾフラン−1−オン 融点 99.5〜100℃ 5,7−ジメトキシ−3−[2−(6−フェニルヘキシ
ルチオ)エチル]−3H−イソベンゾフラン−1−オン1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm:1.3
2〜1.67(m,8H),1.94(m,1H),2.24(m,1H),2.51〜2.74(m,6
H),3.90(s,3H),3.97(s,3H),5.46(dd,J=8.5,3.3Hz,1H),
6.43〜6.44(m,2H),7.14〜7.33(m,5H) 3−[2−(6−ジメチルアミノヘキシルチオ)エチ
ル]−5,7−ジメトキシ−3H−イソベンゾフラン−
1−オン1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm:1.2
7〜2.30(m,12H),2.23(s,6H),2.56(d,J=7.0Hz,2H),2.67
〜2.74(m,2H),3.91(s,3H),3.97(s,3H),5.47(dd,J=8.6,
3.1Hz,1H),6.42〜6.45(m,2H) 3−{2−[6−(4−ピペリジノピペリジノ)ヘキシ
ルチオ]エチル}−5,7−ジメトキシ−3H−イソベ
ンゾフラン−1−オン1 H−NMR(DMSO−d6,200MHz)δpp
m:1.21〜2.59(m,33H),2.79〜2.87(m,2H),3.87(s,3H),
3.88(s,3H),5.47(dd,J=8.4,3.3Hz,1H),6.60(d,J=1.7Hz,
1H),6.79(m,1H)。
【0047】試験例 [HepG2細胞を用いた in vi
tro LDL取り込み促進作用] DMEM(Dalbecco's minimum essential medium;10%F
BS)培養液を用いて、HepG2細胞を4×105/m
lの濃度に調節した培養液を、直径20mmの24穴プ
レート(コーニング社製)に0.5mlずつ分注し、3
7℃、5%炭酸ガス培養器内で48時間培養した。次い
で、本発明化合物を目的濃度にあらかじめ希釈したエタ
ノール溶液10μLを加えた10%LPDS(Lipoprot
ein deficient sserum;国際バイオ社製)を含んだDM
EM0.3mlで培地交換し、更に24時間培養した。
1μgのDiI−LDL(フナコシ薬品社製)を添加し
て4時間培養したのち培地を除去した。リン酸バッファ
ーで洗浄後2mM SDS(Sodium dodecyl sulfate)
溶液0.4mlで細胞を溶解した。細胞溶解液0.3ml
を精製水で2倍希釈して蛍光光度計(Shimadzu RF-500
0)で蛍光強度を測定した。また、同溶液0.1mlを用
いLowry法により蛋白を定量した。取り込まれたD
iI−LDL量はあらかじめ得られた検量線にて算出
し、コントロールに対する単位蛋白質量あたりの比活性
を取り込み促進活性として表した。また、対照薬として
ケトコナゾールを用いて同時に促進活性の測定を行っ
た。その結果を表1に示した。
【0048】
【表1】
【0049】(注) A;5,7−ジメトキシ−3−{2−[6−(4−フェ
ニルピペラジン−1−イル)ヘキシルチオ]エチル}−
3H−イソベンゾフラン−1−オン B;5−メトキシ−3−{2−[6−(4−フェニルピ
ペラジン−1−イル)−ヘキシルチオ]エチル}−3H
−イソベンゾフラン−1−オン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨沢 一雪 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 何 璧梅 中華人民共和国四川省成都市杉板橋路9号 国家医薬管理局四川抗菌素工業研究所内 (72)発明者 陳 曽湘 中華人民共和国四川省成都市杉板橋路9号 国家医薬管理局四川抗菌素工業研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (式中、R1は水素原子又は炭素原子数1〜4個のアル
    コキシ基を示し、R2は水素原子、フェニル基、アミノ
    基、モノ若しくはジアルキルアミノ基、置換若しくは非
    置換のピロリジノ基、置換若しくは非置換のピペリジノ
    基、置換若しくは非置換のピペラジノ基又はモルホリノ
    基を示し、nは1〜20の整数を示す。)で表されるイ
    ソベンゾフラノン誘導体又はそれらの製薬的に許容され
    る塩。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008020607A1 (fr) * 2006-08-17 2008-02-21 Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd. Dérivé de phtalide et sel de celui-ci
CN113173899A (zh) * 2021-04-26 2021-07-27 都创(上海)医药科技股份有限公司 异苯并呋喃-1(3h)-酮类化合物的合成方法

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CN113173899B (zh) * 2021-04-26 2023-12-08 都创(上海)医药科技股份有限公司 异苯并呋喃-1(3h)-酮类化合物的合成方法

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