JP2001072660A - TNF−α産生抑制剤および/またはIL−10産生促進剤 - Google Patents

TNF−α産生抑制剤および/またはIL−10産生促進剤

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JP2001072660A
JP2001072660A JP25391499A JP25391499A JP2001072660A JP 2001072660 A JP2001072660 A JP 2001072660A JP 25391499 A JP25391499 A JP 25391499A JP 25391499 A JP25391499 A JP 25391499A JP 2001072660 A JP2001072660 A JP 2001072660A
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Kunitomo Adachi
邦知 安達
Atsushi Hanano
篤志 花野
Masao Kudome
正生 久留
Tetsuko Fukuda
哲子 福田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TNF−α産生抑制作用および/またはIL
−10産生促進作用を有する自己免疫疾患の予防または
治療剤を提供することを目的とする。 【解決手段】 一般式 【化1】 (式中、Qは基X−Y(Xは置換基を有していてもよい
アミノ等を、Yはアルキレンを示す)を示すか、あるい
は複素環を、Zはアルキレン等を、R1,R2は水素、
ハロゲン、アルキル、アミノ、ニトロ、水酸基を、R3
は低級アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリー
ル、ヘテロアラルキルを示す。)の化合物またはその塩
を有効成分として含有するTNF−α産生抑制剤および
/またはIL−10産生促進剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自己免疫疾患など
の予防または治療薬として有用なTNF−α産生抑制剤
および/またはIL−10産生促進剤に関する。さら
に、本発明は、TNF−α産生抑制剤および/またはI
L−10産生促進剤として有用な新規な化合物に関す
る。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】生体の免
疫応答、炎症反応などの生体機能の発現に関与する蛋白
として数多くのサイトカインが発見されている。その中
で、腫瘍壊死因子アルファ(以下、TNF−αと称す
る)は、当初抗腫瘍作用を有するサイトカインとして発
見されたが、その後の研究により、炎症に関与するサイ
トカインとしての性格が明らかにされ、近年では広く炎
症、免疫反応を通して生体防御に関わるサイトカインと
して認識されている。
【0003】たとえば、TNF−αは炎症性サイトカイ
ンであるインターロイキン1(以下、IL−1と称す
る)等の産生促進作用やエンドトキシンショック誘発作
用、線維芽細胞に対する増殖作用、骨吸収作用、軟骨破
壊作用等の関節炎の成因となる作用を有することが報告
されている[Beutler, B., et al., Nature, 316, 552-
554(1985):Peetre, C., et al., J. Clin. Invest., 7
8, 1694-1700(1986):Bevilacqua, M. P., et al., Sci
ence, 241, 1160-1165(1989)]。
【0004】慢性関節リウマチでも、関節液中や血清中
にTNF−α活性が認められている[Macnaul, K.L., e
t al., J. Immunol.,145, 4154-4166(1990):Brennan,
F.M., et al., J. Immunol., 22, 1907-1912(1992)]。
最近、抗TNF−αキメラ抗体が慢性関節リウマチおよ
びクロ−ン病に有効であることが報告されていることか
ら、本疾患におけるTNF−αの重要性が明らかにされ
ている[Elliott,M.J,et al., Arthritis Rheum., 36,
1681-1690(1993) :VanDullemen, H.M. et al., Gastro
enterology 109, 129-135(1995)]。
【0005】重篤な呼吸器疾患である成人呼吸窮迫症候
群(ARDS)患者の喀痰中にもTNF−α濃度が上昇
していることが報告され、ARDSにおいてTNF−α
が関与すると考えられ〔Marks, J. D. et al., Am. Re
v. Respir. Dis. 141, 94-97(1990)、Millar, A. B., e
t al., Nature, 324, 73 (1986)〕、ウィルス性肝炎や
ウィルス性肝炎の劇症化にもTNF−αが関与するとさ
れている〔Sheron, N.et al., Lancet 336, 321-322 (1
990)、Muto, Y., et al., Lancet, ii, 72-74(198
6)〕。
【0006】また、急性心筋梗塞のような心筋虚血時に
血液中のTNF−αの濃度が高くなっていることが報告
されており〔Latini, R., et al., J. Cardiovasc. Pha
rmacol., 23, 1-6 (1990)〕、このような病態における
TNF−αの関与が示唆されている〔Squadrito, F. et
al., Inflammation Res., 45, 14-19 (1996)、Lefer,
A. M., et al., Science, 249, 61-64 (1990)〕。さら
に最近、TNF−αが心筋収縮力を抑制することが報告
されている〔Finkel, M. S., et al., Science, 257, 3
87-389(1992); Pagani, D. F., et al., J. Clin. Inve
st., 90, 389-398(1992)〕。
【0007】また、TNF−αは悪液質(癌や感染症に
おける全身の代謝を異化亢進し、極度の消耗をもたら
す)の誘発因子であるカケクチンと同一物質であること
が報告されている〔B. Beutler, D. Greenwald, J. D.
Hulmes et al., Nature, 316,552-554(1985)〕。
【0008】また、敗血症の原因の1つとしてTNF−
αの関与があげられ〔Starnes, H.F. Jr. et al., J. I
mmunol., 145, 4185-4191 (1990)、Lechner, A. J. et
al., Am. J. Physiol., 263, 526-535 (1992)〕、敗血
症性ショックに対してもTNF−αの抗体を用いた実験
で抑制効果が認められている〔Starnes, H. F. Jr.,et
al., J. Immunol., 145, 4185-4191(1990); Beutler,
B., et al., Science,229, 869-871(1985)〕。
【0009】さらに、上記以外に、変形性関節症〔Lewi
s, A. J. et al., Immunopharm. Immunotoxicol., 17,
607-613 (1995)、Venn, G., et al., Arthritis Rheu
m., 36(6), 819-826(1993)〕、多発性硬化症〔Sharief,
M. K., et al., Engl. J. Med., 325(7), 467-472(199
1)、Beck, J. et al., Acta. Neurol. Scand., 78, 318
-323 (1988)、Franciotta, D. M. et al., Ann. Neuro
l., 26, 787-789 (1989)、Hofmann, F. M. et al., J.
Exp. Med., 170, 607-612 (1989)、Gallo, P. etal.,
J. Neuroimmunol., 23, 41-44 (1989)〕、川崎病〔Mats
ubara, T., et al., Clin. Immunol., Immunopathol.,
56, 29-36(1990)〕、潰瘍性大腸炎やクローン病などの
炎症性腸疾患〔Murch, S. et al., Arch. Dis. Child,
66, 561(1991)、Van Dullemen et al., Gastroenterolo
gy, 109, 129-135 (1995)〕、ベーチェット病〔Akoglu,
T., et al., J. Rheumatol., 17, 1107-1108(199
0)〕、全身性エリテマトーデス(SLE)〔Maury, C.
P. J., et al., Arthritis Rheum., 32, 146-150(198
9)〕、移植片対宿主疾患(GvHD)〔Piruet et al.,
J.Exp. Med., 170, 655-663 (1987)、Holler et al.,
Blood, 75, 1011-1016 (1990)、Irle et al., Bone Mar
row Transplant., 3, 127 (1988)、Symington et al.,
Transplantation, 50, 518-521 (1990)、Herve et al.,
Blood, 79, 3362-3368 (1992)、Herve et al., Immuno
l. Rev., 129, 31-55 (1992)、Nestel, F. P., et al.,
J. Exp. Med., 175, 405-413(1992)〕、同種移植片拒
絶〔Imagawa etal., Transplantation, 50, 189-193 (1
990)〕、マラリア〔Grau, G. E., et al., Science, 23
7, 1210-1212(1987)、Grau et al., N. Engl. J. Med.,
320, 1586-1591 (1989)、Kwiatkowski et al., Q. J.
Med., 86, 91-98 (1993)〕、後天性免疫不全症候群(A
IDS)〔Lahdevirt et al., Am. J. Med., 85, 289-2
91 (1988)、Tracy, Cancer. Cell, 1, 62-63 (1989)、O
deh, J. Intern. Med.,228, 549-556 (1990)、Bromberg
et al., J. Immunol., 148, 3412-3417 (1992)、Wllau
rie et al., AIDS, 6, 1265-1268 (1992)、Ayehunie et
al., Clin. Exp. Immunol., 91, 37-42 (1993)〕、髄
膜炎〔Waage, A., et al., Lancet I, 355-357(198
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ci. USA, 87, 2239-2243 (1990)、Hotamisligil, G.
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-38 (1990)〕、虚血−再灌流損傷〔Squadrito, F. et a
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全〔Levine, B. et al., New Engl. J. Med., 323, 236
-241 (1990)〕、感染〔Chang et al., Immunol. Infec
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(1990)、Opal et al., J. Infect. Dis., 161, 1148-1
152 (1990)〕、接触性皮膚炎〔Piguet et al., J. Exp.
Med., 173, 673-679 (1991)〕、細菌性ショック〔Exle
y et al., Lancet, 335, 1275-1277 (1990)〕、内毒素
血症〔Beutler et al., Science, 229, 860-871 (198
5)〕、脱髄疾患〔Probert et al., Proc. Natl. Acad.
Sic. U.S.A., 92, 11294-11298 (1995)〕、肺線維症〔P
iguetet al., J. Exp. Med., 170, 655-663 (1989)、Pi
guet et al., Nature, 344,245-247 (1990)〕、骨粗鬆
症〔Ishimi et al., J. Immunol., 145, 3297-3303 (19
90)、MacDonald et al., Br. J. Rheumatol., 31, 149-
155 (1992)〕、汎発性血管内凝固症候群(DIC)など
による血栓〔Tracy et al., Surg. Gen. Obstet., 164,
415-422 (1987)、Van et al., N. Engl. J. Med., 32
2, 1622-1629 (1990)〕などにTNF−αの関与が示唆
されている。
【0010】一方、インターロイキン10(以下、IL
−10と称する)は主として2型ヘルパーT細胞から産
生されるサイトカインである。IL−10はB細胞や肥
満細胞に対しては活性を増強するが、マクロファージに
対してはその抗原提示能やTNF−αおよびIL−1な
どのサイトカイン産生能を抑制して、細胞性免疫に係わ
る1型ヘルパーT細胞の機能を強く抑制する抑制性サイ
トカインの1種であり、免疫応答系に重要な役割を担っ
ている。例えば、IL−10は慢性関節リウマチの関節
滑膜細胞からのTNF−αの産生を抑制することが報告
されている[Isomaki, P, et al., Arthritis Rheum.,
39, 386-395(1996)]。また、IL−10を健常人に静
脈内注射し、その血液細胞をエンドトキシンで刺激する
と、TNF−α産生は抑制されることが報告されている
[Chernoff, A.E, et al., J. Immunol., 154, 5492-54
99(1995)]。さらに、IL−10遺伝子ノックアウトマ
ウスでは慢性大腸炎が自然発症し、正常マウスと比較し
て結腸組織中のTNF−α、IL−1などの炎症性サイ
トカイン濃度が有意に上昇するが、IL−10を投与す
ることにより大腸炎の出現率及び病状の進行が抑制され
ることが報告されている〔Breg D. J. et al., J. Cli
n. Invest., 98, 1010(1996)〕。さらに,IL−10を
遺伝子導入した腫瘍細胞では腫瘍の増殖が抑制され,腫
瘍の転移も抑制されることが報告されている「Kundu N.
et al., Int. J. Cancer, 76, 713(1998)」。現在、遺
伝子組換えヒトIL−10が敗血症性ショック、クロー
ン病、慢性関節リウマチ、ガンの治療薬として開発中で
ある。
【0011】特開昭52−156879号公報には鎮痛
・消炎薬、抗精神病薬、抗不安薬、血圧降下薬として有
用なピペラジン誘導体が、特開昭53−2474号公報
には、消炎・鎮痛薬、血圧降下剤、向精神薬として有用
なアミノケトン誘導体が、特開昭53−124279号
公報には、抗アレルギー剤、抗血栓剤として有用なピリ
ダジノン誘導体が、特開昭63−60978号公報には
消炎・鎮痛剤、抗アレルギー剤、向精神薬、抗潰瘍剤と
して有用なアミノチアゾール化合物が、特開昭63−2
33971号公報には、抗精神薬として有用なピペラジ
ン化合物が、特開平1−106868号公報には抗不安
薬として有用なフェニルピペラジン化合物が、特開平1
−221361号公報には抗精神病薬、抗不安薬として
有用なピペラジン化合物が、それぞれ開示されている。
しかしながら、前記公報の化合物のTNF−α産生抑制
作用および/またはIL−10産生促進作用については
何ら示唆されていない。また、国際公開WO99/19
301号公報には、TNF−α産生抑制剤および/また
はIL−10産生促進剤として有用なピペラジン化合物
が開示されている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の通りであ
る。 (1) 一般式
【0013】
【化31】
【0014】(式中、Qは基X−Y(Xはハロゲン、置
換基を有していてもよいアミノ、水酸基、低級アルコキ
シ、R4CON(R12)、R4CSN(R12)、R4CO
O(R4は水素、低級アルキル、低級アルコキシ、アミ
ノ、ハロアルキル、アリールまたはピリジルを、R12
水素または低級アルキルを示す。)またはグアニジノを
示し、Yは単結合または低級アルキレンを示す。)を示
すか、あるいは基
【0015】
【化32】
【0016】(基中、R5は水素または低級アルキル
を、R6は水素、低級アルキルまたはヒドロキシ低級ア
ルキルを、破線は存在しないか、または単結合を示
す。)、基
【0017】
【化33】
【0018】(式中、R7は置換基を有していてもよい
アミノを示す。R8は水素または低級アルキルを示
す。)、基
【0019】
【化34】
【0020】(式中、Qは酸素原子またはN(R9
(R9は水素、低級アルキル、アリール、アラルキル、
アシル、置換基を有していてもよいアミノアルキル、置
換基を有していてもよいカルバモイルを示す。)または
【0021】
【化35】
【0022】(式中、WはCHまたはNを、R10は水
素、アミノまたは低級アルキルを示す。)を示す。Zは
オキソ、オキサおよびヒドロキシから選ばれる基により
置換されていてもよい炭素数1〜4個のアルキレンを示
す。R1,R2は同一または異なって、それぞれ水素、ハ
ロゲン、低級アルキル、アミノ、ニトロまたは水酸基を
示す。R3は低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、
置換基を有していてもよいアリール、アラルキル、置換
基を有していてもよいヘテロアリールまたはヘテロアラ
ルキルを示す。ただし、Qが基X−Yの時は、Zは炭素
数2〜4個の直鎖または分枝鎖状のアルキレンを示
す。)により表されるピペラジン化合物またはその製薬
上許容しうる塩を有効成分として含有するTNF−α産
生抑制剤および/またはIL−10産生促進剤。 (2) 一般式
【0023】
【化36】
【0024】(式中、Q1は基X1−Y(基中、X1はハ
ロゲン、置換基を有していてもよいアミノ、水酸基、R
4CON(R12)、R4CSN(R12)、R4COO(R4
は水素、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、ハロ
アルキル、アリールまたはピリジルを、R12は水素また
は低級アルキルを示す。)またはグアニジノを示し、Y
は単結合または低級アルキレンを示す。)を示す。Z1
は炭素数2〜4個のアルキレンを示す。R1、R2は同一
または異なって、それぞれ水素、ハロゲン、低級アルキ
ル、アミノ、ニトロまたは水酸基を示す。R3は低級ア
ルキル、ヒドロキシ低級アルキル、置換基を有していて
もよいアリール、アラルキル、置換基を有していてもよ
いヘテロアリールまたはヘテロアラルキルを示す。)に
より表されるピペラジン化合物またはその製薬上許容し
うる塩を有効成分として含有する前記(1)に記載のT
NF−α産生抑制剤および/またはIL−10産生促進
剤。 (3) 一般式
【0025】
【化37】
【0026】(式中、Q2は基X1a−Y(基中、X1a
ハロゲン、アミノ、水酸基またはR4CON(R12)、
4CSN(R12)、R4COO(R4は水素、低級アル
キル、低級アルコキシ、アミノ、ハロアルキル、アリー
ルまたはピリジルを示し、R12は水素または低級アルキ
ルを示す。)またはグアニジノを示し、Yは単結合また
は低級アルキレンを示す。)を示す。Z1は炭素数2〜
4個のアルキレンを示す。R3aは置換基を有していても
よいアリールまたはヘテロアリールを示す。)により表
されるピペラジン化合物またはその製薬上許容しうる塩
を有効成分として含有する前記(2)に記載のTNF−
α産生抑制剤および/またはIL−10産生促進剤。 (4) N−(4−(4−(4−(ピリミジン−2−イ
ル)ピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)
アセトアミド、N−(4−(4−(4−(ピリジン−2
−イル)ピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチ
ル)アセトアミド、N−(4−(2−(4−フェニルピ
ペラジン−1−イル)エチル)フェニルメチル)アセト
アミド、N−(2−(4−(2−(4−フェニルピペラ
ジン−1−イル)エチル)フェニル)エチル)安息香酸
アミド、N−(4−(2−(4−(3−クロロフェニ
ル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニルメチル)
アセトアミド、N−(4−(2−(4−(2−メトキシ
フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニルメ
チル)ニコチン酸アミド、N−(4−(3−(4−フェ
ニルピペラジン−1−イル)プロピル)フェニルメチ
ル)アセトアミド、N−(4−(4−(4−フェニルピ
ペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)アセト
アミド、4−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イ
ル)ブチル)フェニルメチルアミン、N−(3−(4−
(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)ブチル)
フェニル)プロピル)アセトアミド、N−(2−(4−
(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)ブチル)
フェニル)エチル)アセトアミド、N−メトキシカルボ
ニル−N−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1
−イル)ブチル)フェニルメチル)アミン、1−(4−
(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)ブチル)
フェニルメチル)尿素、N−(4−(4−(4−フェニ
ルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)プ
ロピオンアミド、N−(4−(4−(4−フェニルピペ
ラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)トリフル
オロアセトアミド、N−エチル−N−(4−(4−(4
−フェニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメ
チル)アミン、N−エチル−N−(4−(4−(4−フ
ェニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチ
ル)アセトアミド、N−(4−(4−(4−フェニルピ
ペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)ニコチ
ン酸アミド、N−メチル−N−(4−(4−(4−フェ
ニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)
アセトアミド、1−(4−(4−ブロモフェニル)ブチ
ル)−4−フェニルピペラジン、1−(4−(4−ヒド
ロキシフェニル)ブチル)−4−フェニルピペラジン、
N−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イ
ル)ブチル)フェニル)アセトアミド、1−(4−(4
−メトキシフェニル)ブチル)−4−フェニルピペラジ
ン、1−(4−(4−フルオロフェニル)ブチル)−4
−フェニルピペラジン、(4−(4−(4−フェニルピ
ペラジン−1−イル)ブチル)フェニル酢酸 または1
−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)
ブチル)フェニルメチル)チオ尿素から選ばれるピペラ
ジン化合物またはその製薬上許容しうる塩を有効成分と
して含有する前記(3)に記載のTNF−α産生抑制剤
および/またはIL−10産生促進剤。 (5) 一般式
【0027】
【化38】
【0028】(式中、Q3は基X2−Y(基中、X2はア
ミノ、水酸基、低級アルコキシ、R5CONHまたはR5
COO(R5は低級アルキルまたはアリールを示す。)
を、Yは単結合または低級アルキレンを示す。)を示
す。Z2はV−Z2a(VはCO、CH(OH)または酸
素原子を示し、Z2aは炭素数1〜3個の直鎖または分枝
鎖状のアルキレンを示す。R3は低級アルキル、ヒドロ
キシ低級アルキル、置換基を有していてもよいアリー
ル、アラルキル、置換基を有していてもよいヘテロアリ
ールまたはヘテロアラルキルを示す。)により表される
ピペラジン化合物またはその製薬上許容しうる塩を有効
成分として含有する前記(1)に記載のTNF−α産生
抑制剤および/またはIL−10産生促進剤。 (6) 一般式
【0029】
【化39】
【0030】(式中、Q4は基X2a−Y1(X2aはR5
ONH(R5は低級アルキル、アリールを示す。)を示
し、Y1は低級アルキレンを示す。)を示す。Z2はV−
2a(VはCO、CH(OH)または酸素原子を示し、
2aは炭素数1〜3個の直鎖または分枝鎖状のアルキレ
ンを示す。R3bは置換基を有していてもよいアリールを
示す。)により表されるピペラジン化合物またはその製
薬上許容しうる塩を有効成分として含有する前記(5)
に記載のTNF−α産生抑制剤および/またはIL−1
0産生促進剤。 (7) N−(4−(2−(4−(2−エチルフェニ
ル)ピペラジン−1−イル)−1−ヒドロキシエチル)
フェニルメチル)アセトアミド、N−(2−(4−(2
−(4−フェニルピペラジン−1−イル)−1−オキソ
エチル)フェニル)エチル)アセトアミド、N−(4−
(2−(4−(2−メチルフェニル)ピペラジン−1−
イル)−1−ヒドロキシエチル)フェニルメチル)アセ
トアミド、N−(2−(4−(2−(4−フェニルピペ
ラジン−1−イル)−1−ヒドロキシエチル)フェニ
ル)エチル)アセトアミド、N−(4−(2−(4−フ
ェニルピペラジン−1−イル)−1−ヒドロキシエチ
ル)フェニルメチル)アセトアミド、N−(4−(2−
(4−フェニルピペラジン−1−イル)−1−オキソエ
チル)フェニルメチル)アセトアミド、N−(4−(3
−(4−フェニルピペラジン−1−イル)−1−ヒドロ
キシプロピル)フェニルメチル)アセトアミド、N−
(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)−
1−ヒドロキシブチル)フェニルメチル)アセトアミ
ド、N−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1−
イル)−1−オキソブチル)フェニルメチル)アセトア
ミド、N−(4−(3−(4−フェニルピペラジン−1
−イル)プロポキシ)フェニル)メチル)アセトアミド
またはN−(4−(2−(4−フェニルピペラジン−
1−イル)エトキシ)フェニル)メチル)アセトアミド
から選ばれるピペラジン化合物またはその製薬上許容し
うる塩を有効成分として含有する前記(6)に記載のT
NF−α産生抑制剤および/またはIL−10産生促進
剤。 (8) 一般式
【0031】
【化40】
【0032】(式中、Q5は基
【0033】
【化41】
【0034】(基中、R5は水素または低級アルキル
を、R6は水素、低級アルキルまたはヒドロキシ低級ア
ルキルを示し、破線は存在しないか、または単結合を示
す。)を示す。Z3は炭素数1〜4個の直鎖または分枝
鎖状のアルキレンを示す。R3cは低級アルキルまたは置
換基を有していてもよいアリールを示す。)により表さ
れるピペラジン化合物またはその製薬上許容しうる塩を
有効成分として含有する前記(1)に記載のTNF−α
産生抑制剤および/またはIL−10産生促進剤。 (9) 一般式
【0035】
【化42】
【0036】(式中、Q6は基
【0037】
【化43】
【0038】(基中、R6aは水素または低級アルキルを
示し、破線は存在しないか、または単結合を示す。)を
示す。Z3は炭素数1〜4個の直鎖または分枝鎖状のア
ルキレンを示す。R3bは置換基を有していてもよいアリ
ールを示す。)により表されるピペラジン化合物または
その製薬上許容しうる塩を有効成分として含有する前記
(8)に記載のTNF−α産生抑制剤および/またはI
L−10産生促進剤。 (10) 6−(4−(2−(4−(3−トリフルオロ
メチルフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェ
ニル)−4,5−ジヒドロ−2H−ピリダジン−3−オ
ン、6−(4−(2−(4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)−4,5−
ジヒドロ−2H−ピリダジン−3−オン、6−(4−
(2−(4−(4−メチルフェニル)ピペラジン−1−
イル)エチル)フェニル)−2H−ピリダジン−3−オ
ン、6−(4−(2−(4−(2−クロロフェニル)ピ
ペラジン−1−イル)エチル)フェニル)−2H−ピリ
ダジン−3−オン、6−(4−(2−(4−(3−クロ
ロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニ
ル)−2H−ピリダジン−3−オン、6−(4−(2−
(4−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピペラジン
−1−イル)エチル)フェニル)−2H−ピリダジン−
3−オン、6−(4−(2−(4−(2−n−ブチルチ
オフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニ
ル)−2H−ピリダジン−3−オン、6−(4−(2−
(4−(3−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イ
ル)エチル)フェニル)−2H−ピリダジン−3−オ
ン、2−エチル−6−(4−(2−(4−フェニルピペ
ラジン−1−イル)エチル)フェニル)−4,5−ジヒ
ドロ−2H−ピリダジン−3−オン、2−エチル−6−
(4−(2−(4−(3−クロロフェニル)ピペラジン
−1−イル)エチル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−
2H−ピリダジン−3−オン、6−(4−(3−(4−
(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)プロ
ピル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−2H−ピリダジ
ン−3−オンまたは6−(4−(4−(4−フェニルピ
ペラジン−1−イル)ブチル)フェニル)−4,5−ジ
ヒドロ−2H−ピリダジン−3−オンから選ばれるピペ
ラジン化合物またはその製薬上許容しうる塩を有効成分
として含有する前記(9)に記載のTNF−α産生抑制
剤および/またはIL−10産生促進剤。 (11) 一般式
【0039】
【化44】
【0040】(式中、Q7は基
【0041】
【化45】
【0042】(基中、R7は置換基を有していてもよい
アミノを示す。R8は水素または低級アルキルを示
す。)を示す。R1a、R2aは同一または異なって、それ
ぞれ水素または低級アルキルを示す。Z3は炭素数1〜
4個のアルキレンを示す。R3dは低級アルキル、置換基
を有していてもよいアリールまたは置換基を有していて
もよいヘテロアリールを示す。)により表されるピペラ
ジン化合物またはその製薬上許容しうる塩を有効成分と
して含有する前記(1)に記載のTNF−α産生抑制剤
および/またはIL−10産生促進剤。 (12) 一般式
【0043】
【化46】
【0044】(式中、Q8は基
【0045】
【化47】
【0046】を示す。Z3は炭素数1〜4個のアルキレ
ンを示す。R3bは置換基を有していてもよいアリールを
示す。)により表されるピペラジン化合物またはその製
薬上許容しうる塩を有効成分として含有する前記(1
1)に記載のTNF−α産生抑制剤および/またはIL
−10産生促進剤。 (13) 2−アミノ−4−(4−(2−(4−フェニ
ルピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)チアゾー
ルまたは2−アミノ−4−(4−(4−(4−フェニル
ピペラジン−1−イル)ブチル)フェニル)チアゾール
から選ばれるピペラジン化合物またはその製薬上許容し
うる塩を有効成分として含有する前記(12)に記載の
TNF−α産生抑制剤および/またはIL−10産生促
進剤。 (14) 一般式
【0047】
【化48】
【0048】(式中、Q9は基
【0049】
【化49】
【0050】(基中、Qは酸素原子またはN(R11
(R11は水素、低級アルキル、アリール、アラルキル、
アシル、置換基を有していてもよいアミノアルキルまた
は置換基を有していてもよいカルバモイルを示す。)を
示す。)を示す。Z4は炭素数1〜4個のアルキレンま
たはV−Z4a(VはCO、CH(OH)または酸素原子
を示し、Z4aは炭素数1〜3個のアルキレンを示す。)
を示す。R3aは置換基を有していてもよいアリールまた
は置換基を有していてもよいヘテロアリールを示す。)
により表されるピペラジン化合物またはその製薬上許容
しうる塩を有効成分として含有する前記(1)に記載の
TNF−α産生抑制剤および/またはIL−10産生促
進剤。 (15) 一般式
【0051】
【化50】
【0052】(式中、Q10は基
【0053】
【化51】
【0054】を示す。Z4は炭素数1〜4個のアルキレ
ンまたはV−Z4a(VはCO、CH(OH)または酸素
原子を示し、Z4aは炭素数1〜3個のアルキレンを示
す。)を示す。R3bは置換基を有していてもよいアリー
ルを示す。)により表されるピペラジン化合物またはそ
の製薬上許容しうる塩を有効成分として含有する前記
(14)に記載のTNF−α産生抑制剤および/または
IL−10産生促進剤。 (16) 5−(4−(2−(4−(3−トリフルオロ
メチルフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェ
ニル)ピロリジン−2−オン、5−(4−(2−(4−
(3−トリフルオロメチルフェニル)ピペラジン−1−
イル)−1−ヒドロキシエチル)フェニル)ピロリジン
−2−オン、5−(4−(2−(4−(2−メトキシフ
ェニル)ピペラジン−1−イル)−1−ヒドロキシエチ
ル)フェニル)ピロリジン−2−オン、5−(4−(2
−(4−(3−クロロフェニル)ピペラジン−1−イ
ル)−1−ヒドロキシエチル)フェニル)ピロリジン−
2−オン、5−(4−(3−(4−(2−メトキシフェ
ニル)ピペラジン−1−イル)プロピル)フェニル)ピ
ロリジン−2−オン、5−(4−(3−(4−(2−メ
トキシフェニル)ピペラジン−1−イル)−1−オキソ
プロピル)フェニル)ピロリジン−2−オン、5−(4
−(3−(4−フェニルピペラジン−1−イル)−1−
ヒドロキシプロピル)フェニル)ピロリジン−2−オ
ン、5−(4−(3−(4−(2,3−ジメチルフェニ
ル)ピペラジン−1−イル)−1−オキソプロピル)フ
ェニル)ピロリジン−2−オン、5−(4−(4−(4
−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピペラジン−1
−イル)ブチル)フェニル)ピロリジン−2−オン、5
−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)
ブチル)フェニル)ピロリジン−2−オン、5−(4−
(4−(4−(4−メチルフェニル)ピペラジン−1−
イル)ブチル)フェニル)ピロリジン−2−オン、5−
(4−(4−(4−(2,3−ジメチルフェニル)ピペ
ラジン−1−イル)ブチル)フェニル)ピロリジン−2
−オン、5−(4−(4−(4−(2−メチルフェニ
ル)ピペラジン−1−イル)ブチル)フェニル)ピロリ
ジン−2−オン、5−(4−(3−(4−(3−メチル
フェニル)ピペラジン−1−イル)プロピル)フェニ
ル)ピロリジン−2−オン または5−(4−(3−
(4−(4−メチルフェニル)ピペラジン−1−イル)
プロピル)フェニル)ピロリジン−2−オンから選ばれ
るピペラジン化合物またはその製薬上許容しうる塩を有
効成分として含有する前記(15)に記載のTNF−α
産生抑制剤および/またはIL−10産生促進剤。 (17) 一般式
【0055】
【化52】
【0056】(式中、Q11は基
【0057】
【化53】
【0058】(基中、WはCHまたはNを、R10aは水
素またはアミノを示す。)を示す。Z3は炭素数1〜4
個のアルキレンを示す。R3bは置換基を有していてもよ
いアリールを示す。)により表されるピペラジン化合物
またはその製薬上許容しうる塩を有効成分として含有す
る前記(1)に記載のTNF−α産生抑制剤および/ま
たはIL−10産生促進剤。 (18) 1−フェニル−4−(4−(4−(ピリジン
−2−イル)フェニル)ブチル)ピペラジン、1−フェ
ニル−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)フェニ
ル)ブチル)ピペラジン、2−アミノ−5−(4−(4
−(4−フェニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェ
ニル)ピリミジン、1−フェニル−4−(4−(4−
(ピリジン−4−イル)フェニル)ブチル)ピペラジ
ン、1−フェニル−4−(4−(4−(2−アミノピリ
ジン−5−イル)フェニル)ブチル)ピペラジン また
は5−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イ
ル)ブチル)フェニル)ピリミジンから選ばれるピペラ
ジン化合物またはその製薬上許容しうる塩を有効成分と
して含有する前記(17)に記載のTNF−α産生抑制
剤および/またはIL−10産生促進剤。 (19) 一般式
【0059】
【化54】
【0060】(式中、Q12は基
【0061】
【化55】
【0062】(式中、R5は水素または低級アルキル
を、R6は水素、低級アルキルまたはヒドロキシ低級ア
ルキルを示す。)を示す。Z3は炭素数1〜4個のアル
キレンを示す。R1、R2は同一または異なって、それぞ
れ水素、ハロゲン、低級アルキル、アミノ、ニトロまた
は水酸基を示す。R3bは置換基を有していてもよいアリ
ールを示す。)により表されるピペラジン化合物または
その製薬上許容しうる塩。 (20) 6−(4−(2−(4−(4−メチルフェニ
ル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)−2H
−ピリダジン−3−オン、6−(4−(2−(4−(2
−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フ
ェニル)−2H−ピリダジン−3−オン、6−(4−
(2−(4−(3−クロロフェニル)ピペラジン−1−
イル)エチル)フェニル)−2H−ピリダジン−3−オ
ン、6−(4−(2−(4−(3−トリフルオロメチル
フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)
−2H−ピリダジン−3−オン、6−(4−(2−(4
−(2−n−ブチルチオフェニル)ピペラジン−1−イ
ル)エチル)フェニル)−2H−ピリダジン−3−オン
または6−(4−(2−(4−(3−メトキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)−2H
−ピリダジン−3−オンから選ばれる前記(19)に記
載のピペラジン化合物またはその製薬上許容しうる塩。 (21) 一般式
【0063】
【化56】
【0064】(式中、Q13は基X−Y(Xはハロゲン、
置換基を有していてもよいアミノ、水酸基、低級アルコ
キシ、R4CON(R12)、R4CSN(R12)またはR
4COO(R4は水素、低級アルキル、低級アルコキシ、
アミノ、ハロアルキル、アリールまたはピリジルを、R
12は水素または低級アルキルを示す。)を示し、Yは単
結合または低級アルキレンを示す。)を示す。R1、R2
は同一または異なって、それぞれ水素、ハロゲン、低級
アルキル、アミノ、ニトロまたは水酸基を示す。Z5
1−Z5a(V1はCH(OH)を示し、Z5aは炭素数1
〜3個の直鎖または分枝鎖状のアルキレンを示す。R3a
は置換基を有していてもよいアリールまたは置換基を有
していてもよいヘテロアリールを示す。)により表され
るピペラジン化合物またはその製薬上許容しうる塩。 (22) 一般式
【0065】
【化57】
【0066】(式中、Q14は基
【0067】
【化58】
【0068】(基中、WはCHまたはNを、R10は水
素、アミノまたは低級アルキルを示す。)を示す。Zは
オキソ、オキサおよびヒドロキシから選ばれる基が置換
していてもよい炭素数1〜4個のアルキレンを示す。R
1、R2は同一または異なって、それぞれ水素、ハロゲ
ン、低級アルキル、アミノ、ニトロまたは水酸基を示
す。R 3は低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、置
換基を有していてもよいアリール、アラルキル、置換基
を有していてもよいヘテロアリールまたはヘテロアラル
キルを示す。)により表されるピペラジン化合物または
その製薬上許容しうる塩。 (23) 一般式
【0069】
【化59】
【0070】(式中、Q15は基X−Y(Xはハロゲン、
置換基を有していてもよいアミノ、水酸基、低級アルコ
キシ、R4CON(R12)、R4CSN(R12)またはR
4COO(R4は水素、低級アルキル、低級アルコキシ、
アミノ、ハロアルキル、アリールまたはピリジルを、R
12は水素または低級アルキルを示す。)を示し、Yは単
結合または低級アルキレンを示す。)を示す。Z6は炭
素数3または4のアルキレンまたはV2−Z6a(V2はC
Oを、Z6aは炭素数2または3のアルキレンを示す。)
を示す。R1、R2は同一または異なって、それぞれ水
素、ハロゲン、低級アルキル、アミノ、ニトロまたは水
酸基を示す。R3は低級アルキル、ヒドロキシ低級アル
キル、置換基を有していてもよいアリール、アラルキ
ル、置換基を有していてもよいヘテロアリールまたはヘ
テロアラルキルを示す。)により表されるピペラジン化
合物またはその製薬上許容しうる塩。 (24) N−(4−(4−(4−(ピリミジン−2−
イル)ピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチ
ル)アセトアミド、N−(4−(4−(4−(ピリジン
−2−イル)ピペラジン−1−イル)ブチル)フェニル
メチル)アセトアミド、N−(4−(3−(4−フェニ
ルピペラジン−1−イル)プロピル)フェニルメチル)
アセトアミド、N−(4−(4−(4−フェニルピペラ
ジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)アセトアミ
ド、4−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)
ブチル)フェニルメチルアミン、N−(3−(4−(4
−(4−フェニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェ
ニル)プロピル)アセトアミド、N−(2−(4−(4
−(4−フェニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェ
ニル)エチル)アセトアミド、N−メトキシカルボニル
−N−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イ
ル)ブチル)フェニルメチル)アミン、1−(4−(4
−(4−フェニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェ
ニルメチル)尿素、N−(4−(4−(4−フェニルピ
ペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)プロピ
オンアミド、N−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)トリフルオロ
アセトアミド、N−エチル−N−(4−(4−(4−フ
ェニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチ
ル)アミン、N−エチル−N−(4−(4−(4−フェ
ニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)
アセトアミド、N−(4−(4−(4−フェニルピペラ
ジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)ニコチン酸
アミド、N−メチル−N−(4−(4−(4−フェニル
ピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)アセ
トアミド、1−(4−(4−ブロモフェニル)ブチル)
−4−フェニルピペラジン、1−(4−(4−ヒドロキ
シフェニル)ブチル)−4−フェニルピペラジン、N−
(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)ブ
チル)フェニル)アセトアミド、1−(4−(4−メト
キシフェニル)ブチル)−4−フェニルピペラジン、1
−(4−(4−フルオロフェニル)ブチル)−4−フェ
ニルピペラジン、(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブチル)フェニル酢酸 または1−(4
−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)ブチ
ル)フェニルメチル)チオ尿素から選ばれる前記(2
3)に記載のピペラジン化合物またはその製薬上許容し
うる塩。 (25) 一般式
【0071】
【化60】
【0072】(式中、Q15は基X−Y(Xはハロゲン、
置換基を有していてもよいアミノ、水酸基、低級アルコ
キシ、R4CON(R12)、R4CSN(R12)またはR
4COO(R4は水素、低級アルキル、低級アルコキシ、
アミノ、ハロアルキル、アリールまたはピリジルを、R
12は水素または低級アルキルを示す。)を示し、Yは単
結合または低級アルキレンを示す。)を示す。R1、R2
は同一または異なって、それぞれ水素、ハロゲン、低級
アルキル、アミノ、ニトロまたは水酸基を示す。Z7
3−Z7a(V3は酸素原子を示し、Z7aは炭素数1〜3
個のアルキレンを示す。R3は低級アルキル、ヒドロキ
シ低級アルキル、置換基を有していてもよいアリール、
アラルキル、置換基を有していてもよいヘテロアリール
またはヘテロアラルキルを示す。)により表されるピペ
ラジン化合物またはその製薬上許容しうる塩。 (26) N−(4−(3−(4−フェニルピペラジン
−1−イル)プロポキシ)フェニル)メチル)アセトア
ミドである前記(25)に記載のピペラジン化合物また
はその製薬上許容しうる塩。
【0073】
【発明の実施の形態】本発明は、化合物(I)の新規な
医薬用途に関するものであり、TNF−α産生抑制作用
および/またはIL−10産生促進作用を有し、自己免
疫疾患などのTNF−α産生異常に伴う各種疾患または
IL−10により治療可能な疾患の予防または治療剤と
して有用である。また、本発明はTNF−α産生抑制作
用および/またはIL−10産生促進作用を有する新規
化合物も提供する。
【0074】以下、本明細書における各記号で表される
基について説明する。
【0075】X、X1、X1aにおけるハロゲンとは、フ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素を示す。
【0076】X、X1における置換基を有していてもよ
いアミノとは、置換基として炭素数1〜4個のアルキ
ル、アラルキルがモノまたはジ置換したアミノであっ
て、例えば、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、
エチルアミノ、ジエチルアミノ、プロピルアミノ、ブチ
ルアミノ、ベンジルアミノ、2−フェニルエチルアミ
ノ、3−フェニルアミノプロピル、N−ベンジル−N−
メチルアミノ、N−ベンジル−N−エチルアミノなどが
あげられる。
【0077】X、X2における低級アルコキシとは、炭
素数1〜4個の直鎖または分枝鎖状のアルコキシであっ
て、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプ
ロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、第3級ブトキシな
どがあげられる。
【0078】R4、R5における低級アルキルとは、炭素
数1〜4個の直鎖または分枝鎖状のアルキルであって、
例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、イソブチル、第3級ブチルなどがあげられる。
【0079】R4における低級アルコキシとは、Xにお
ける低級アルコキシと同義である。
【0080】R4におけるハロアルキルとは、炭素数1
〜4個のアルキルにハロゲンが置換したものであって、
例えば、フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチ
ル、トリフルオロメチル、2−フルオロエチル、2−ク
ロロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3−フ
ルオロプロピル、3−クロロプロピル、4−フルオロブ
チル、4−クロロブチルなどがあげられる。
【0081】R4、R5におけるアリールとは、フェニ
ル、ナフチルなどがあげられる。
【0082】R12における低級アルキルとは、R4にお
ける低級アルキルと同義である。
【0083】Y、Y1、Y2における低級アルキレンと
は、炭素数1〜4個の直鎖または分枝鎖状のアルキレン
であって、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、
トリメチレン、テトラメチレン、メチルメチレンなどが
あげられる。
【0084】R5における低級アルキルとは、R4におけ
る低級アルキルと同義である。
【0085】R6、R6aにおける低級アルキルとは、R4
における低級アルキルと同義である。
【0086】R6におけるヒドロキシ低級アルキルと
は、炭素数1〜4個の直鎖または分枝鎖状のアルキルに
ヒドロキシが置換したものであって、例えば、ヒドロキ
シメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロ
ピル、4−ヒドロキシブチルなどがあげられる。
【0087】R7における置換基を有していてもよいア
ミノとは、置換基として炭素数1〜4個のアルキルまた
は炭素数1〜4個のアシルによりモノまたはジ置換され
ていてもよいアミノであって、アミノ、メチルアミノ、
ジメチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ブチ
ルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチ
リルアミノ、N−メチル−N−アセチルアミノ、N−メ
チル−N−プロピオニルアミノ、N−エチル−N−アセ
チルアミノ、N−エチル−N−プロピオニルアミノなど
があげられる。
【0088】R8における低級アルキルとは、R4におけ
る低級アルキルと同義である。
【0089】R9における低級アルキルとは、R4におけ
る低級アルキルと同義である。
【0090】R9におけるアリールとは、R4におけるア
リールと同義である。
【0091】R9におけるアラルキルとは、炭素数1〜
4個のアルキルにアリール(フェニル、ナフチルなど)
が置換したものであって、例えば、ベンジル、2−フェ
ニルエチル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチ
ルなどがあげられる。
【0092】R9におけるアシルとは、置換または無置
換のフェニルで置換していてもよい炭素数1〜6個のア
シルであって、置換フェニルの置換基としては炭素数1
〜4個のアルキルまたは炭素数1〜4個のアルコキシが
あげられる。具体的には、アセチル、プロピオニル、ブ
チリル、ペンタノイル、ヘキサノイル、ピバロイル、ベ
ンゾイル、フェニルアセチル、フェニルプロピオニル、
フェニルブチリルなどがあげられる。
【0093】R9における置換基を有していてもよいア
ミノアルキルとは、炭素数1〜4個のアルキルに置換基
を有していてもよいアミノが置換したものであって、当
該アミノの置換基として炭素数1〜4個のアルキルまた
は炭素数1〜4個のアシルが置換していてもよい。具体
的には、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノ
プロピル、4−アミノブチル、メチルアミノメチル、エ
チルアミノメチル、2−エチルアミノエチル、アセチル
アミノメチル、アセチルアミノエチル、プロピオニルア
ミノメチル、プロピオニルアミノエチル、N−アセチル
−N−メチルアミノメチル、N−アセチル−N−エチル
アミノメチルなどがあげられる。
【0094】R9における置換基を有していてもよいカ
ルバモイルとは、置換基として炭素数1〜4個のアルキ
ル、炭素数1〜4個のアルケニルまたはアリールが置換
していてもよく、具体的には、カルバモイル、N−メチ
ルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−フェニ
ルカルバモイルなどがあげられる。
【0095】R10における低級アルキルとは、R4にお
ける低級アルキルと同義である。
【0096】Zにおけるオキソ、オキサおよびヒドロキ
シから選ばれる基により置換されていてもよい炭素数1
〜4個のアルキレンとは、メチレン、エチレン、プロピ
レン、トリメチレン、テトラメチレン、1−オキソエチ
レン、1−オキソトリメチレン、1−オキソテトラメチ
レン、1−ヒドロキシエチレン、1―ヒドロキシトリメ
チレン、1−ヒドロキシテトラメチレン、オキサメチレ
ン、1−オキサエチレン、1−オキサトリメチレンなど
があげられる。
【0097】Z1における炭素数2〜4個の直鎖または
分枝鎖状のアルキレンとは、Zにおけるアルキレンの炭
素数2〜4個のものを示す。
【0098】Z2a、Z4a、Z5a、Z6a、Z7aにおける炭
素数1〜3個の直鎖または分枝鎖状のアルキレンとは、
Zにおけるアルキレンの炭素数1〜3個のものを示す。
【0099】Z3における炭素数1〜4個の直鎖または
分枝鎖状のアルキレンとは、Zにおけるアルキレンの炭
素数1〜4個のものを示す。
【0100】R1、R2におけるハロゲンとは、Xにおけ
るハロゲンと同義である。
【0101】R1、R1a、R2、R2aにおける低級アルキ
ルとは、R4における低級アルキルと同義である。
【0102】R3、R3c、R3dにおける低級アルキルと
は、R4における低級アルキルと同義である。
【0103】R3におけるヒドロキシ低級アルキルと
は、R6におけるヒドロキシ低級アルキルと同義であ
る。
【0104】R3、R3a、R3b、R3c、R3dにおける置
換基を有していてもよいアリールにおけるアリールと
は、フェニル、ナフチルなどを示し、当該アリールに置
換基として、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素)、炭素数1〜4個のアルキル、炭素数1〜4個のア
ルコキシ、炭素数1〜4個のアルキルチオ(メチルチ
オ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオなど)また
はハロアルキル(フルオトメチル、クロロメチル、トリ
フルオロメチルなど)、水酸基、シアノ、ニトロ、アミ
ノが置換していてもよい。具体的には、フェニル、ナフ
チル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−
クロロフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロ
フェニル、4−フルオロフェニル、2−メチルフェニ
ル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−エ
チルフェニル、3−エチルフェニル、4−エチルフェニ
ル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4
−メトキシフェニル、2−トリフルオロメチルフェニ
ル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオ
ロメチルフェニル、4−ヒドロキシフェニル、4−シア
ノフェニル、4−ニトロフェニル、4−アミノフェニル
などがあげられる。
【0105】R3におけるアラルキルとは、炭素数1〜
4個のアルキルにアリール(フェニル、ナフチルなど)
が置換したものであって、例えば、ベンジル、2−フェ
ニルエチル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチ
ルなどがあげられる。当該アラルキルは置換基を有して
いてもよく、置換基としては炭素数1〜4個のアルキ
ル、炭素数1〜4個のアルコキシ、ハロゲン(フッ素、
塩素、臭素など)、ハロアルキル(フルオロメチル、ク
ロロメチル、トリフルオロメチルなど)、水酸基、シア
ノ、ニトロ、アミノなどがあげられ、2−メチルベンジ
ル、3−メチルベンジル、4−メチルベンジル、2−メ
トキシベンジル、3−メトキシベンジル、4−メトキシ
ベンジル、2−フルオロベンジル、3−フルオロベンジ
ル、4−フルオロベンジル、2−トリフルオロメチルベ
ンジル、3−トリフルオロメチルベンジル、4−トリフ
ルオロメチルベンジル、4−ヒドロキシベンジル、4−
シアノベンジル、4−ニトロベンジル、4−アミノベン
ジルなどがあげられる。
【0106】R3、R3a、R3dにおける置換基を有して
いてもよいヘテロアリールにおけるヘテロアリールと
は、ピリジル、ピリミジル、チエニル、フリルなどがあ
げられ、置換基としては、ハロゲン(フッ素、塩素、臭
素など)、炭素数1〜4個のアルキル、炭素数1〜4個
のアルコキシ、水酸基、ハロアルキル(フルオロメチ
ル、クロロメチル、トリフルオロメチルなど)、シア
ノ、ニトロ、アミノなどがあげられる。
【0107】R3におけるヘテロアラルキルとは、炭素
数1〜4個のアルキルにヘテロアリール(ピリジル、チ
エニル、フリル、イミダゾリル、)が置換したものであ
って、当該ヘテロアリールは炭素数1〜4個のアルキ
ル、炭素数1〜4個のアルコキシ、ハロゲン、フェニル
などが置換していてもよく、具体的には2−ピリジルメ
チル、3−ピリジルメチル、4−ピリジルメチル、2−
(4−ピリジル)エチル、2−チエニルメチル、2−フ
リルメチル、2−イミダゾリルメチル、1−フェニル−
2−イミダゾリルメチルなどがあげられる。
【0108】本発明化合物の製薬上許容しうる塩として
は、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リ
ン酸などの無機酸塩、または、酢酸、マレイン酸、フマ
ル酸、安息香酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ
酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、10−カンファースルホ
ン酸などの有機酸塩などがあげられる。また、本発明の
化合物は第4級アンモニウム塩とすることもできる。本
発明の化合物またはその製薬上許容しうる塩は、水和物
(1水和物、1/2水和物、1/4水和物、1/5水和
物、2水和物、3/2水和物、3/4水和物など)、溶
媒和物であってもよい。また、本発明の化合物が不斉原
子を有する場合には少なくとも2種類の光学異性体が存
在し、これら光学異性体およびそのラセミ体も本発明に
包含される。
【0109】本発明化合物は、特開昭52−15687
9号公報、特開昭53−2474号公報、特開昭53−
124279号公報、特開昭63−60978号公報、
特開昭63−233971号公報、特開平1−1068
68号公報、特開平1−221361号公報および国際
公開WO99/19301号公報に記載された方法に準
じて製造することができる。
【0110】本発明の化合物は、例えば、以下の方法に
より製造することができる。 方法1:化合物(I)において、Qが基
【0111】
【化61】
【0112】(基中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物は以下の方法により製造することが
できる。
【0113】
【化62】
【0114】(式中、Hal1、Hal2、Hal3、H
al4は同一または異なって、ハロゲン(フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素)を、nは1〜3の整数を示し、他の
記号は前記と同義である。) すなわち、化合物(II)と化合物(III)を酸触媒
の存在下、フリーデル・クラフツ(Friedel−C
rafts)反応を行い、化合物(IV)とし、化合物
(IV)を還元剤にて還元することにより化合物(V)
とした後、必要に応じて塩基の存在下で化合物(VI)
と反応させることにより化合物(I−a)とした後、塩
基の存在下でボロン酸トリアルキルエステルと処理した
後化合物(VII)と反応させることにより化合物(I
−b)を製造することができる。
【0115】フリーデル・クラフツ反応に用いられる酸
触媒としては、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、
塩化チタン、硫酸、塩化亜鉛、塩化鉄、フッ化水素、リ
ン酸などがあげられる。
【0116】フリーデル・クラフツ反応に用いられる有
機溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、塩化メチレン、ク
ロロホルム、ジクロロエタン、アセトニトリル、ニトロ
メタン、二硫化炭素などがあげられる。また、必要に応
じて無溶媒で行ってもよい。
【0117】フリーデル・クラフツ反応の反応温度は通
常、−20〜100℃であり、必要に応じてこれ以上ま
たはこれ以下の温度を選択することができる。
【0118】フリーデル・クラフツ反応の反応時間は通
常、30分から24時間の範囲であるが、必要に応じて
これ以上またはこれ以下の時間を選択することができ
る。
【0119】還元反応には、有機合成化学の分野で広く
用いられるクレメンゼン(Clemmensen)反応
あるいはボルフ・キシュナー(Wolff−Kishn
er)反応を用いることができるが、本反応には以下に
述べる反応が特に有効である。
【0120】還元反応に用いられる試薬としては、トリ
エチルシランなどがあげられる。
【0121】還元反応に用いられる有機溶媒としては、
トリフルオロ酢酸、メタノール、エタノール、第3級ブ
チルアルコール、テトラヒドロフラン、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロ
ロエタン、アセトニトリル、ニトロメタンなどがあげら
れる。
【0122】還元反応の反応温度は通常、0〜80℃で
あり、必要に応じてこれ以上またはこれ以下の温度を選
択することができる。
【0123】還元反応の反応時間は通常、30分から1
0時間の範囲であるが、必要に応じてこれ以上またはこ
れ以下の時間を選択することができる。
【0124】なお、化合物(V)において、ハロゲンの
変換が必要な場合は、常法により加熱還流下でハロゲン
化金属(臭化ナトリウム、ヨウ化ナトリウムなど)と処
理することができる。
【0125】化合物(V)と化合物(VI)の縮合反応
に用いられる塩基としては、例えば炭酸カリウム、炭酸
水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、
水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウム
エトキシド、水素化ナトリウム、水素化カリウム、リチ
ウムジイソプロピルアミド、ブチルリチウム、リチウム
ヘキサメチルジシラザン、トリエチルアミン、ジイソプ
ロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ〔5.
4.0〕ウンデカ−7−エン、ピリジン、4−ジメチル
アミノピリジンがあげられる。
【0126】縮合反応に用いられる溶媒としては、例え
ばメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プ
ロパノール、第3級ブチルアルコール、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、ベンゼン、ジクロロメタン、ジ
クロロエタン、クロロホルム、トルエン、キシレン、ヘ
キサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、水またはそれらの混合物があげられる。
【0127】縮合反応の反応温度は、通常−80〜15
0℃であり、必要に応じてこれ以上またはこれ以下の温
度を選択することができる。
【0128】縮合反応の反応時間は、通常30分間から
2日間の範囲であるが、必要に応じてこれ以上またはこ
れ以下の時間を選択することができる。
【0129】なお、化合物(VI)は市販のものを用い
るか、またはジャーナル・オブ・メディシナル・ケミス
トリー(J. Med. Chem.)、第29巻、630〜634
頁(1986年)あるいはテトラヘドロン・レターズ
(Tetrahedron Letters)、第37巻、319〜322
頁(1996年)に記載の方法に準じて、ビス(2−ク
ロロまたはブロモエチル)アミンと置換芳香族アミンか
ら合成することもできる。また、ビス(2−ヒドロキシ
エチル)アミンと置換芳香族アミンを塩酸水溶液中処理
することによって合成することもできる。また、化合物
(VI)は、アリールハライドまたはヘテロアリールハ
ライドとピペラジンを無溶媒あるいはアセトニトリル、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、メタノ
ール、エタノール、イソプロピルアルコール、水などの
溶媒中で反応させることにより合成することもできる。
【0130】化合物(I−a)と化合物(VII)の反
応に用いられる溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジ
エチルエーテル、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシドなどがあげられる。
【0131】本反応に用いられる塩基としては、n−ブ
チルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、水素化
ナトリウム、水素化カリウムなどがあげられる。
【0132】本反応に用いられるボロン酸トリアルキル
エステルとしては、ボロン酸トリメチルエステル、ボロ
ン酸トリエチルエステル、ボロン酸トリプロピルエステ
ル、ボロン酸トリイソプロピルエステル、ボロン酸トリ
ブチルエステル、ボロン酸トリ第3級ブチルエステルな
どがあげられる。
【0133】本反応の反応温度は、通常−80〜室温で
あり、必要に応じてこれ以上またはこれ以下の温度を選
択することができる。
【0134】本反応の反応時間は、通常30分間から2
日間の範囲であるが、必要に応じてこれ以上またはこれ
以下の時間を選択することができる。
【0135】上記反応条件により反応を行った後、さら
に必要に応じて保護基を除去した後、有機合成化学の分
野における公知の方法、例えば溶媒抽出、再結晶、クロ
マトグラフィー、イオン交換樹脂を用いる方法により化
合物(I−b)を精製することができる。
【0136】なお、本反応において、上記反応条件と同
様にして、化合物(IV)と化合物(VI)を縮合反応
に付した後、カルボニルを還元することにより化合物
(I−a)を製造することもできる。 方法2:化合物(I)において、Qが基X−Yであり、
Xが水酸基、Yが単結合を示す化合物は、以下の方法に
より製造することができる。
【0137】
【化63】
【0138】(式中、各記号は前記と同義である。) 化合物(I−c)を塩基またはマグネシウムと処理し、
次いでボロン酸トリアルキルエステルで処理した後、加
水分解するか、または過酸化水素により酸化することに
より化合物(I−d)を製造することができる。
【0139】本反応で用いられる塩基としては、n−ブ
チルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、水素化
ナトリウム、水素化カリウムなどがあげられる。
【0140】本反応で用いられるボロン酸トリアルキル
エステルとしては、ボロン酸トリメチルエステル、ボロ
ン酸トリエチルエステル、ボロン酸トリプロピルエステ
ル、ボロン酸トリイソプロピルエステル、ボロン酸トリ
ブチルエステル、ボロン酸トリ第3級ブチルエステルな
どがあげられる。
【0141】本反応の反応温度は通常、−78℃から室
温であり、必要に応じてこれ以上またはこれ以下の温度
を選択することができる。
【0142】本反応の反応時間は、通常30分間から2
日間の範囲であるが、必要に応じてこれ以上またはこれ
以下の時間を選択することができる。
【0143】上記反応条件により反応を行った後、さら
に必要に応じて保護基を除去した後、有機合成化学の分
野における公知の方法、例えば溶媒抽出、再結晶、クロ
マトグラフィー、イオン交換樹脂を用いる方法により化
合物(I−d)を精製することができる。 方法3:化合物(I)は、以下の方法でも製造すること
ができる。
【0144】
【化64】
【0145】(式中、各記号は前記と同義である。) 化合物(VIII)をハロゲン化剤で処理して化合物
(IX)とした後、化合物(VI)と塩基の存在下で縮
合させることにより化合物(I)を製造することができ
る。
【0146】化合物(VIII)のハロゲン化反応に用
いられるハロゲン化剤としては、塩化チオニル、塩素、
臭素、ヨウ素などのハロゲン、N−ブロモコハク酸イミ
ド、N−クロロコハク酸イミド、塩化スルフリル、次亜
ハロゲン酸第3級ブチルなどがあげられる。なお、反応
を促進するために、過酸化ジベンゾイル、アゾビスイソ
ブチロニトリルなどのラジカル開始剤を使用することが
できる。また、熱、光の存在下で反応を行うことにより
反応を促進することもできる。
【0147】ハロゲン化反応に用いられる溶媒として
は、四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ベンゼンなど
があげられる。
【0148】ハロゲン化反応の反応温度は、通常0〜1
00℃であり、必要に応じてこれ以上またはこれ以下の
温度を選択することができる。
【0149】ハロゲン化反応の反応時間は通常、1〜1
2時間の範囲であるが、必要に応じてこれ以上またはこ
れ以下の時間を選択することができる。
【0150】なお、常法により、化合物(VIII)の
水酸基をp−トルエンスルホニルオキシ、メタンスルホ
ニルオキシなどに変換した後、ハロゲン化金属(ヨウ化
ナトリウム、臭化ナトリウムなど)と処理することによ
り、化合物(IX)を製造することもできる。
【0151】化合物(IX)と化合物(VI)の縮合反
応に用いられる塩基としては、例えば炭酸カリウム、炭
酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリ
ウムエトキシド、水素化ナトリウム、水素化カリウム、
リチウムジイソプロピルアミド、ブチルリチウム、リチ
ウムヘキサメチルジシラザン、トリエチルアミン、ジイ
ソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ
〔5.4.0〕ウンデカ−7−エン、ピリジン、4−ジ
メチルアミノピリジンがあげられる。
【0152】縮合反応に用いられる溶媒としては、例え
ばメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プ
ロパノール、第3級ブチルアルコール、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、ベンゼン、ジクロロメタン、ジ
クロロエタン、クロロホルム、トルエン、キシレン、ヘ
キサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、水またはそれらの混合物があげられる。
【0153】縮合反応の反応温度は、通常−80〜15
0℃であり、必要に応じてこれ以上またはこれ以下の温
度を選択することができる。
【0154】縮合反応の反応時間は、通常30分間から
2日間の範囲であるが、必要に応じてこれ以上またはこ
れ以下の時間を選択することができる。
【0155】上記反応条件により縮合反応を行った後、
さらに必要に応じて保護基を除去した後、有機合成化学
の分野における公知の方法、例えば溶媒抽出、再結晶、
クロマトグラフィー、イオン交換樹脂を用いる方法によ
り化合物(I)を精製することができる。 方法4:化合物(I)において、Qは基X−Yであり、
ZはVa−Za(VaはCH(OH)を示し、Zaは炭素数
1〜3個の直鎖または分枝鎖状のアルキレンを示す。)
で表される化合物は、以下の方法により製造することが
できる。
【0156】
【化65】
【0157】(式中、各記号は前記と同義である。) すなわち、化合物(X)を酸触媒の存在下で化合物(I
II)とフリーデル・クラフツ反応に付し、化合物(X
I)とした後、還元して化合物(XII)とし、必要に
応じて化合物(XII)の水酸基を保護した後、塩基の
存在下で化合物(VI)と縮合させ、必要に応じて脱保
護することにより化合物(I−e)が得られる。
【0158】フリーデル・クラフツ反応は、方法1と同
様の反応条件により行うことができる。
【0159】還元反応に用いられる還元剤としては、水
素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化
アルミニウムリチウム、水素化ジイソブチルアルミニウ
ム、トリメトキシ水素化アルミニウムリチウム、トリ第
3級ブトキシ水素化アルミニウムリチウム、水素化シア
ノホウ素ナトリウム、ジボランなどがあげられる。
【0160】還元反応に用いられる溶媒としては、水、
メタノール、エタノール、第3級ブチルアルコール、テ
トラヒドロフラン、ジエチルエーテル、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、アセトン、メチルエチルケトン
またはそれらの混合溶媒などがあげられる。
【0161】還元反応の反応温度は通常、−100〜8
0℃であり、必要に応じてこれ以上またはこれ以下の温
度を選択することができる。
【0162】還元反応の反応時間は通常、30分から1
0時間の範囲であり、必要に応じてこれ以上またはこれ
以下の時間を選択することができる。
【0163】化合物(VI)との反応は、方法1と同様
の反応条件により行うことができる。
【0164】上記反応条件により反応を行った後、また
は必要に応じて保護基を除去した後、有機合成化学の分
野における公知の方法、たとえば、溶媒抽出、再結晶、
クロマトグラフィー、イオン交換樹脂を用いる方法によ
り目的物を精製することができる。
【0165】なお、本反応において、上記反応条件と同
様にして、化合物(XI)と化合物(VI)を縮合反応
に付した後、カルボニルを還元することにより化合物
(I−e)を製造することもできる。 方法5:化合物(I)において、ZがVb−Za(Vb
COを示し、Zaは炭素数1〜3個の直鎖または分枝鎖
状のアルキレンを示す。)で表される化合物は、以下の
方法により製造することができる。
【0166】
【化66】
【0167】(式中、各記号は前記と同義である。) 化合物(I−f)の酸化反応で用いられる酸化剤として
は、クロム酸−硫酸、酸化クロム(VI)−硫酸−アセ
トン(ジョーンズ(Jones)試薬)、酸化クロム(V
I)−ピリジン錯体(コリンズ(Collins)試薬)、ニ
クロム酸塩(二クロム酸ナトリウム、ニクロム酸カリウ
ムなど)−硫酸、クロロクロム酸ピリジニウム(PC
C)、二酸化マンガン、ジメチルスルホキシド−親電子
活性化試薬(ジシクロヘキシルカルボジイミド、無水酢
酸、五酸化リン、三酸化硫黄−ピリジン錯体、無水トリ
フルオロ酢酸、塩化オキサリル、ハロゲン)、次亜塩素
酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、亜臭素酸ナトリウ
ム、N−ブロモスクシンイミド、N−クロロスクシンイ
ミド、N−ブロモアセトアミド、2,3−ジクロロ−
5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン、テトラクロロ−
p−ベンゾキノン、テトラクロロ−o−ベンゾキノン、
硝酸、四酸化二窒素、無水ベンゼンセレニン酸、四酸化
ルテニウム、二酸化ルテニウム−過ヨウ素酸ナトリウ
ム、ビスクロロビス(トリフェニルホスフィン)ルテニ
ウム−ヨードシルベンゼン、ビスマス酸ナトリウムなど
があげられる。
【0168】酸化反応に用いられる溶媒としては、水、
酢酸、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、アセトン、第3級ブチルアルコール、塩化メチレ
ン、クロロホルム、ヘキサン、ベンゼン、トルエンまた
はそれらの混合物などがあげられる。
【0169】酸化反応の反応温度は通常0〜100℃で
あり、必要に応じてこれ以上またはこれ以下の温度を選
択することができる。
【0170】酸化反応の反応時間は通常30分から2日
間の範囲であるが、必要に応じてこれ以上またはこれ以
下の時間を選択することができる。
【0171】上記反応条件により反応を行った後、また
は必要に応じて保護基を除去した後、有機合成化学の分
野における公知の方法、たとえば、溶媒抽出、再結晶、
クロマトグラフィー、イオン交換樹脂を用いる方法によ
り目的物を精製することができる。 方法6:化合物(I)において、ZがVc−Za(Vc
酸素原子を示し、Zaは炭素数1〜3個の直鎖または分
枝鎖状のアルキレンを示す。)で表される化合物は、以
下の方法により製造することができる。
【0172】
【化67】
【0173】(式中、Hal5、Hal6は塩素、臭素、
ヨウ素などのハロゲンを示し、他の記号は前記と同義で
ある。) 化合物(XIII)のO−アルキル化反応に用いられる
塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、
トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンなどが
あげられる。
【0174】O−アルキル化反応の反応温度は通常0〜
100℃であり、必要に応じてこれ以上またはこれ以下
の温度を選択することができる。
【0175】O−アルキル化反応の反応時間は通常30
分から24時間の範囲であるが、必要に応じてこれ以上
またはこれ以下の時間を選択することができる。
【0176】化合物(XV)のN−アルキル化反応は、
方法1と同様の反応条件により行うことができる。
【0177】上記反応条件により反応を行った後、また
は必要に応じて保護基を除去した後、有機合成化学の分
野における公知の方法、たとえば、溶媒抽出、再結晶、
クロマトグラフィー、イオン交換樹脂を用いる方法によ
り目的物を精製することができる。 方法7:化合物(I)において、Qが基X−Yであり、
Zが炭素数1〜4個の直鎖アルキレンである化合物は、
以下の方法により製造することができる。
【0178】
【化68】
【0179】(式中、mは2〜4の整数を示し、他の記
号は前記と同義である。) すなわち、化合物(XVI)を化合物(XVII)と酸
触媒の存在下でフリーデル・クラフツ反応に付し、化合
物(XVIII−a)とし、化合物(XVIII−a)
を還元剤にて還元して、化合物(XVIII−b)とし
た後、塩基の存在下で化合物(VI)と縮合させること
により、化合物(I−i)が得られる。
【0180】フリーデル・クラフツ反応、還元反応およ
び縮合反応は、方法1と同様の反応条件により行うこと
ができる。
【0181】上記反応条件により反応を行った後、また
は必要に応じて保護基を除去した後、有機合成化学の分
野における公知の方法、たとえば、溶媒抽出、再結晶、
クロマトグラフィー、イオン交換樹脂を用いる方法によ
り目的物を精製することができる。 方法8:化合物(I)において、Qが基
【0182】
【化69】
【0183】(基中、各記号は前記と同義である。)で
あり、Zが炭素数1~4個のアルキレンである化合物
は、以下の方法により製造することができる。
【0184】
【化70】
【0185】(式中、R’はアセチル、プロピオニルな
どのアシル基を、Lvは塩素、臭素、ヨウ素などのハロ
ゲン、メタンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニ
ルオキシ、トルフルオロメタンスルホニルオキシなどの
脱離基を示し、他の記号は前記と同義である。) 化合物(XIX)と無水コハク酸を酸触媒の存在下、フ
リーデル・クラフツ反応に付し化合物(XX)とし、エ
ステルの加水分解を行って化合物(XXI)とした後、
化合物(XXII)と閉環反応を行い化合物(XXII
I)とし、酸化反応を行い化合物(XXIV)とし、化
合物(XXIV)の水酸基を有機合成化学の分野で広く
用いられる脱離基へ変換した後、塩基の存在下で化合物
(VI)と縮合させることにより化合物(I−j)が得
られる。
【0186】フリーデル・クラフツ反応は、方法1と同
様の反応条件により行うことができる。
【0187】加水分解反応は酸性条件、塩基性条件のい
ずれでも行うことができる。酸性条件の場合、鉱酸(塩
酸、硫酸など)を用い、共有機溶媒としては、メタノー
ル、エタノール、第3級ブチルアルコール、テトラヒド
ロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニト
リルがあげられる。塩基性条件の場合、塩基としては、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、
水酸化バリウムなどがあげられる。用いる溶媒として
は、水、メタノール、エタノール、第3級ブチルアルコ
ール、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシド、アセトニトリルなどがあげられ
る。
【0188】加水分解反応の反応温度は通常、−20〜
150℃であり、必要に応じてこれ以上またはこれ以下
の温度を選択することができる。
【0189】加水分解反応の反応時間は通常、30分か
ら2日間の範囲であるが、必要に応じてこれ以上または
これ以下の時間を選択することができる。
【0190】化合物(XXI)の閉環反応に用いられる
溶媒としては、水、メタノール、エタノール、第3級ブ
チルアルコール、塩化メチレン、クロロホルムなどがあ
げられる。
【0191】閉環反応の反応温度は通常、0℃から用い
る溶媒の還流温度であり、必要に応じてこれ以上または
これ以下の温度を選択することができる。
【0192】閉環反応の反応時間は通常、30分から2
日間の範囲であるが、必要に応じてこれ以上またはこれ
以下の時間を選択することができる。
【0193】化合物(XXIII)の酸化反応に用いら
れる酸化剤としては、臭素が好ましい。
【0194】酸化反応に用いられる溶媒としては、クロ
ロホルム、塩化メチレン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘ
キサメチルホスホルアミドなどがあげられる。
【0195】酸化反応の反応温度は通常、0〜100℃
であり、必要に応じてこれ以上またはこれ以下の温度を
選択することができる。
【0196】加水分解反応の反応時間は通常、30分か
ら2日間の範囲であるが、必要に応じてこれ以上または
これ以下の時間を選択することができる。
【0197】化合物(XXIV)から化合物(XXV)
への反応は、有機合成化学の分野における公知の方法に
より行うことができる。
【0198】縮合反応は、方法1と同様の反応条件によ
り行うことができる。
【0199】上記反応条件により反応を行った後、また
は必要に応じて保護基を除去した後、有機合成化学の分
野における公知の方法、たとえば、溶媒抽出、再結晶、
クロマトグラフィー、イオン交換樹脂を用いる方法によ
り目的物を精製することができる。 方法9:化合物(VIII)において、Qが基X−Yで
あり、XがR4COO、Yがメチレンである化合物は、
以下の方法により製造することができる。
【0200】
【化71】
【0201】(式中、Rは炭素数1〜4個のアルキルを
示し、他の記号は前記と同義である。) すなわち、化合物(XXVI)をホルミル化反応に付し
化合物(XXVII)とし、還元剤にて還元することに
より化合物(XXVIII)とした後、ハロゲン化反
応、次いでシアノ化反応に付して化合物(XXX)とし
た後、アルコリシス反応を行うことにより化合物(XX
XI)とし、酸触媒と処理することにより化合物(VI
II−a)を製造することができる。
【0202】化合物(XXVI)のホルミル化反応に用
いられるホルミル化剤としては、ジクロロメチルメチル
エーテル、オキシ塩化リン−ジメチルホルムアミド〔ビ
ルスマイヤー(Vilsmeier)試薬〕、ヘキサメ
チレンテトラミン−酸(塩酸、硫酸、酢酸、トリフルオ
ロ酢酸など)などがあげられる。
【0203】ホルミル化反応の反応温度は通常−20〜
100℃であり、必要に応じてこれ以上またはこれ以下
の温度を選択することができる。
【0204】ホルミル化反応の反応時間は通常30分か
ら2日間の範囲であるが、必要に応じてこれ以上または
これ以下の時間を選択することができる。
【0205】化合物(XXVII)の還元反応は、方法
4と同様の反応条件により行うことができる。
【0206】化合物(XXVIII)のハロゲン化反応
は、方法3と同様の反応条件により行うことができる。
【0207】化合物(XXIX)のシアノ化反応に用い
られる試薬としては、青酸ナトリウム、青酸カリウムな
どがあげられる。
【0208】シアノ化反応に用いられる溶媒としては、
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピル
アルコール、第3級ブチルアルコール、テトラヒドロフ
ラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドま
たはそれらの混合物などがあげられる。
【0209】シアノ化反応の反応温度は通常0〜150
℃であり、必要に応じてこれ以上またはこれ以下の温度
を選択することができる。
【0210】シアノ化反応の反応時間は通常30分から
2日間の範囲であるが、必要に応じてこれ以上またはこ
れ以下の時間を選択することができる。
【0211】化合物(XXX)のアルコリシス反応に用
いられるアルコールとしては、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソプロピルアルコール、ブタノー
ル、イソブタノール、第3級ブチルアルコールなどがあ
げられる。
【0212】アルコリシス反応に用いられる酸触媒とし
ては、硫酸、p−トルエンスルホン酸などがあげられ
る。
【0213】アルコリシス反応の反応温度は通常0℃か
ら用いる溶媒の還流温度であり、必要に応じてこれ以上
またはこれ以下の温度を選択することができる。
【0214】アルコリシス反応の反応時間は通常30分
から3日間の範囲であるが、必要に応じてこれ以上また
はこれ以下の時間を選択することができる。
【0215】化合物(XXXI)から化合物(VIII
−a)の反応に用いる酸触媒としては、塩酸、硫酸、臭
化水素酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスル
ホン酸、メタンスルホン酸などがあげられる。なお、本
反応では、カチオン捕獲剤として、メチオニンなどを共
存させることができる。
【0216】本反応の反応温度は通常、氷冷下から室温
であり、必要に応じてこれ以上またはこれ以下の温度を
選択することができる。
【0217】本反応の反応時間は通常1〜12時間の範
囲であるが、必要に応じてこれ以上またはこれ以下の時
間を選択することができる。
【0218】上記反応条件により反応を行った後、また
は必要に応じて保護基を除去した後、有機合成化学の分
野における公知の方法、たとえば、溶媒抽出、再結晶、
クロマトグラフィー、イオン交換樹脂を用いる方法によ
り目的物を精製することができる。 方法10:化合物(XIII)において、Qが基X−Y
であり、XがアミノまたはR4CONHであり、Yがメ
チレンである化合物は、以下の方法により製造すること
ができる。
【0219】
【化72】
【0220】(式中、各記号は前記と同義である。) すなわち、化合物(XXXII)の水酸基を必要に応じ
て保護した後、還元し、脱保護することにより化合物
(XIII−a)とし、有機合成化学の分野において公
知のアシル化反応に付すことにより化合物(XIII−
b)が得られる。
【0221】化合物(XXXII)の還元反応に用いら
れる還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウム、水素化
ホウ素リチウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化
ジイソブチルアルミニウム、トリメトキシ水素化アルミ
ニウムリチウム、トリ第3級ブトキシ水素化アルミニウ
ムリチウム、水素化シアノホウ素ナトリウム、ジボラン
などがあげられる。
【0222】還元反応に用いられる溶媒としては、水、
メタノール、エタノール、第3級ブチルアルコール、テ
トラヒドロフラン、ジエチルエーテル、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、アセトン、メチルエチルケトン
またはそれらの混合溶媒などがあげられる。
【0223】還元反応の反応温度は通常、−100〜8
0℃であり、必要に応じてこれ以上またはこれ以下の温
度を選択することができる。
【0224】還元反応の反応時間は通常、30分から1
0時間の範囲であり、必要に応じてこれ以上またはこれ
以下の時間を選択することができる。
【0225】化合物(XIII−a)のアシル化反応
は、R4COHal(Halはハロゲンを示す。)、
(R4CO)2Oなどと常法により反応させることができ
る。
【0226】上記反応条件により反応を行った後、また
は必要に応じて保護基を除去した後、有機合成化学の分
野における公知の方法、たとえば、溶媒抽出、再結晶、
クロマトグラフィー、イオン交換樹脂を用いる方法によ
り目的物を精製することができる。 方法11:化合物(I)において、Qが基X−Yであ
り、XがR4CONH、R4が水素、低級アルキルまたは
低級アルコキシで表される化合物は、Xがアミノである
化合物をR4COHal(Halはハロゲンを示
す。)、(R4CO)2Oなどと反応させることにより製
造することができる。化合物(I)において、Qが基X
−Yであり、Xがアミノである化合物は、XがR4CO
NH、R4が水素、低級アルキルまたは低級アルコキシ
で表される化合物を加水分解することにより製造するこ
とができる。化合物(I)において、Qが基X−Yであ
り、Xが低級アルキルアミンである化合物は、XがR4
CONH、R4が水素または低級アルキルで表される化
合物を金属還元試薬(水素化リチウムアルミニウムな
ど)で還元するか、またはXがアミノである化合物をア
ルキルハライドで処理することにより製造することがで
きる。 方法12:化合物(I)において、Qが基X−Yであ
り、XがR4CONH、R4がアミノである化合物は、X
がアミノである化合物を尿素と縮合反応に付すことによ
り製造することができる。化合物(I)において、Qが
基X−Yであり、XがR4CSNH、R4がアミノである
化合物は、Xがアミノである化合物をチオシアン酸、イ
ソチオシアナートまたはアルコキシカルボニル イソチ
オシアナートと付加反応に付すことにより製造すること
ができる。化合物(I)において、Qが基X−Yであ
り、Xがグアニジンである化合物は、Xがアミノである
化合物を1,3−ビス(ベンジルオキシカルボニル)メ
チルイソチオ尿素などと処理することにより製造するこ
とができる。 方法13:化合物(I)において、Qが基X−Yであ
り、XがR4COO、R4が水素である化合物は、XがR
4COO、R4が低級アルキルである化合物を加水分解す
ることにより製造することができる。化合物(I)にお
いて、Qが基X−Yであり、XがR4COO、R4が低級
アルキルである化合物は、XがR4COO、R4が水素で
ある化合物をエステル化することにより製造することが
できる。
【0227】本発明の化合物(I)は、必要に応じて適
当な溶媒(水、メタノール、エタノール、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなど)中、酸
(塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン
酸、酢酸、マレイン酸、フマル酸、安息香酸、クエン
酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタン
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホ
ン酸、10−カンファースルホン酸など)と処理するこ
とにより、製薬上許容しうる塩を製造することができ
る。本発明の化合物(I)は低級アルキルハライド(メ
チルヨーダイド、メチルブロマイド、エチルヨーダイ
ド、エチルブロマイドなど)と塩基の存在下で処理する
ことにより第4級アンモニウム塩とすることができる。
また、得られた本発明化合物の結晶が無水物である場
合、本発明化合物を水、含水溶媒またはその他の溶媒と
処理することにより、水和物(1水和物、1/2水和
物、1/4水和物、1/5水和物、2水和物、3/2水
和物、3/4水和物など)、溶媒和物とすることができ
る。
【0228】このようにして得られる本発明の化合物は
再結晶、カラムクロマトグラフィーなどの常法により単
離精製することができる。得られる生成物がラセミ体で
ある時は、たとえば、光学活性な酸との塩を分別再結晶
により、もしくは光学活性な担体を充填したカラムに通
すことにより、所望の光学活性体に分割することができ
る。個々のジアステレオマーは分別結晶化、クロマトグ
ラフィーなどの手段によって分離することができる。こ
れらは光学活性な原料化合物を用いることによっても得
られる。
【0229】本発明のTNF−α産生抑制作用および/
またはIL−10産生促進作用を有する化合物として
は、特開昭52−156879号公報、特開昭53−2
474号公報、特開昭53−124279号公報、特開
昭63−60978号公報、特開昭63−233971
号公報、特開平1−106868号公報および特開平1
−221361号公報に記載された化合物をあげること
ができる。なかでも、好ましい化合物としては、 化合物1:N−(4−(4−(4−(ピリミジン−2−
イル)ピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチ
ル)アセトアミド、 化合物2:N−(4−(4−(4−(ピリジン−2−イ
ル)ピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)
アセトアミド、 化合物3:N−(4−(2−(4−フェニルピペラジン
−1−イル)エチル)フェニルメチル)アセトアミド、 化合物4:N−(2−(4−(2−(4−フェニルピペ
ラジン−1−イル)エチル)フェニル)エチル)安息香
酸アミド、 化合物5:N−(4−(2−(4−(3−クロロフェニ
ル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニルメチル)
アセトアミド、 化合物6:N−(4−(2−(4−(2−メトキシフェ
ニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニルメチ
ル)ニコチン酸アミド、 化合物7:N−(4−(3−(4−フェニルピペラジン
−1−イル)プロピル)フェニルメチル)アセトアミ
ド、 化合物8:N−(4−(4−(4−フェニルピペラジン
−1−イル)ブチル)フェニルメチル)アセトアミド、 化合物9:4−(4−(4−フェニルピペラジン−1−
イル)ブチル)フェニルメチルアミン、 化合物10:N−(3−(4−(4−(4−フェニルピ
ペラジン−1−イル)ブチル)フェニル)プロピル)ア
セトアミド、 化合物11:N−(2−(4−(4−(4−フェニルピ
ペラジン−1−イル)ブチル)フェニル)エチル)アセ
トアミド、 化合物12:N−メトキシカルボニル−N−(4−(4
−(4−フェニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェ
ニルメチル)アミン、 化合物13:1−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)尿素、 化合物14:N−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)プロピオンア
ミド、 化合物15:N−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)トリフルオロ
アセトアミド、 化合物16:N−エチル−N−(4−(4−(4−フェ
ニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)
アミン、 化合物17:N−エチル−N−(4−(4−(4−フェ
ニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)
アセトアミド、 化合物18:N−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)ニコチン酸ア
ミド、 化合物19:N−メチル−N−(4−(4−(4−フェ
ニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)
アセトアミド、 化合物20:1−(4−(4−ブロモフェニル)ブチ
ル)−4−フェニルピペラジン、 化合物21:1−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ブ
チル)−4−フェニルピペラジン、 化合物22:N−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブチル)フェニル)アセトアミド、 化合物23:1−(4−(4−メトキシフェニル)ブチ
ル)−4−フェニルピペラジン、 化合物24:1−(4−(4−フルオロフェニル)ブチ
ル)−4−フェニルピペラジン、 化合物25:(4−(4−(4−フェニルピペラジン−
1−イル)ブチル)フェニル酢酸、 化合物26:1−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)チオ尿素、 化合物27:N−(4−(2−(4−(2−エチルフェ
ニル)ピペラジン−1−イル)−1−ヒドロキシエチ
ル)フェニルメチル)アセトアミド、 化合物28:N−(2−(4−(2−(4−フェニルピ
ペラジン−1−イル)−1−オキソエチル)フェニル)
エチル)アセトアミド、 化合物29:N−(4−(2−(4−(2−メチルフェ
ニル)ピペラジン−1−イル)−1−ヒドロキシエチ
ル)フェニルメチル)アセトアミド、 化合物30:N−(2−(4−(2−(4−フェニルピ
ペラジン−1−イル)−1−ヒドロキシエチル)フェニ
ル)エチル)アセトアミド、 化合物31:N−(4−(2−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)−1−ヒドロキシエチル)フェニルメチ
ル)アセトアミド、 化合物32:N−(4−(2−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)−1−オキソエチル)フェニルメチル)
アセトアミド、 化合物33:N−(4−(3−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)−1−ヒドロキシプロピル)フェニルメ
チル)アセトアミド、 化合物34:N−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)−1−ヒドロキシブチル)フェニルメチ
ル)アセトアミド、 化合物35:N−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)−1−オキソブチル)フェニルメチル)
アセトアミド、 化合物36:N−(4−(3−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)プロポキシ)フェニル)メチル)アセト
アミド、 化合物37:N−(4−(2−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)エトキシ)フェニル)メチル)アセトア
ミド、 化合物38:6−(4−(2−(4−(3−トリフルオ
ロメチルフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フ
ェニル)−4,5−ジヒドロ−2H−ピリダジン−3−
オン、 化合物39:6−(4−(2−(4−(4−フルオロフ
ェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)−
4,5−ジヒドロ−2H−ピリダジン−3−オン、 化合物40:6−(4−(2−(4−(4−メチルフェ
ニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)−2
H−ピリダジン−3−オン、 化合物41:6−(4−(2−(4−(2−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)−2
H−ピリダジン−3−オン、 化合物42:6−(4−(2−(4−(3−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)−2
H−ピリダジン−3−オン、 化合物43:6−(4−(2−(4−(3−トリフルオ
ロメチルフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フ
ェニル)−2H−ピリダジン−3−オン、 化合物44:6−(4−(2−(4−(2−n−ブチル
チオフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニ
ル)−2H−ピリダジン−3−オン、 化合物45:6−(4−(2−(4−(3−メトキシフ
ェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)−
2H−ピリダジン−3−オン、 化合物46:2−エチル−6−(4−(2−(4−フェ
ニルピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)−4,
5−ジヒドロ−2H−ピリダジン−3−オン、 化合物47:2−エチル−6−(4−(2−(4−(3
−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フ
ェニル)−4,5−ジヒドロ−2H−ピリダジン−3−
オン、 化合物48:6−(4−(3−(4−(4−フルオロフ
ェニル)ピペラジン−1−イル)プロピル)フェニル)
−4,5−ジヒドロ−2H−ピリダジン−3−オン、 化合物49:6−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブチル)フェニル)−4,5−ジヒドロ
−2H−ピリダジン−3−オン、 化合物50:2−アミノ−4−(4−(2−(4−フェ
ニルピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)チアゾ
ール、 化合物51:2−アミノ−4−(4−(4−(4−フェ
ニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニル)チアゾ
ール、 化合物52:5−(4−(2−(4−(3−トリフルオ
ロメチルフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フ
ェニル)ピロリジン−2−オン、 化合物53:5−(4−(2−(4−(3−トリフルオ
ロメチルフェニル)ピペラジン−1−イル)−1−ヒド
ロキシエチル)フェニル)ピロリジン−2−オン、 化合物54:5−(4−(2−(4−(2−メトキシフ
ェニル)ピペラジン−1−イル)−1−ヒドロキシエチ
ル)フェニル)ピロリジン−2−オン、 化合物55:5−(4−(2−(4−(3−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル)−1−ヒドロキシエチ
ル)フェニル)ピロリジン−2−オン、 化合物56:5−(4−(3−(4−(2−メトキシフ
ェニル)ピペラジン−1−イル)プロピル)フェニル)
ピロリジン−2−オン、 化合物57:5−(4−(3−(4−(2−メトキシフ
ェニル)ピペラジン−1−イル)−1−オキソプロピ
ル)フェニル)ピロリジン−2−オン、 化合物58:5−(4−(3−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)−1−ヒドロキシプロピル)フェニル)
ピロリジン−2−オン、 化合物59:5−(4−(3−(4−(2,3−ジメチ
ルフェニル)ピペラジン−1−イル)−1−オキソプロ
ピル)フェニル)ピロリジン−2−オン、 化合物60:5−(4−(4−(4−(3−トリフルオ
ロメチルフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチル)フ
ェニル)ピロリジン−2−オン、 化合物61:5−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブチル)フェニル)ピロリジン−2−オ
ン、 化合物62:5−(4−(4−(4−(4−メチルフェ
ニル)ピペラジン−1−イル)ブチル)フェニル)ピロ
リジン−2−オン、 化合物63:5−(4−(4−(4−(2,3−ジメチ
ルフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチル)フェニ
ル)ピロリジン−2−オン、 化合物64:5−(4−(4−(4−(2−メチルフェ
ニル)ピペラジン−1−イル)ブチル)フェニル)ピロ
リジン−2−オン、 化合物65:5−(4−(3−(4−(3−メチルフェ
ニル)ピペラジン−1−イル)プロピル)フェニル)ピ
ロリジン−2−オン、 化合物66:5−(4−(3−(4−(4−メチルフェ
ニル)ピペラジン−1−イル)プロピル)フェニル)ピ
ロリジン−2−オン、 化合物67:1−フェニル−4−(4−(4−(ピリジ
ン−2−イル)フェニル)ブチル)ピペラジン、 化合物68:1−フェニル−4−(4−(4−(ピリジ
ン−3−イル)フェニル)ブチル)ピペラジン、 化合物69:2−アミノ−5−(4−(4−(4−フェ
ニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニル)ピリミ
ジン、 化合物70:1−フェニル−4−(4−(4−(ピリジ
ン−4−イル)フェニル)ブチル)ピペラジン、 化合物71:1−フェニル−4−(4−(4−(2−ア
ミノピリジン−5−イル)フェニル)ブチル)ピペラジ
ンおよび 化合物72:5−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブチル)フェニル)ピリミジン があげられる。
【0230】本発明の化合物はTNF−α産生抑制作用
および/またはIL−10産生促進作用を有し、TNF
−α産生異常に伴う各種疾患またはIL−10により治
療可能な疾患、たとえば、慢性炎症性疾患、急性炎症性
疾患、感染による炎症性疾患、自己免疫性疾患、アレル
ギー性疾患、その他のTNF−α介在性疾患の予防また
は治療に有用である。
【0231】ここで慢性炎症性疾患とは変形性関節症、
乾癬様関節炎、炎症性皮膚疾患(乾癬、湿疹皮膚炎、脂
漏性皮膚炎、扁平苔癬、天疱瘡、水泡性類天疱瘡、表皮
水泡症、蕁麻疹、脈管浮腫、脈管炎、紅斑、皮膚好酸球
増加症、ざ瘡、円形性脱毛症、好酸球性筋膜炎、粥状硬
化症など)、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病
など)などの疾患を示す。
【0232】急性炎症性疾患とは接触性皮膚炎、成人性
呼吸器不全症候群(ARDS)、敗血症(敗血症起因の
臓器障害などを含む)、敗血症性ショックなどの疾患を
示す。
【0233】感染による炎症性疾患とはエンドトキシン
ショック、後天性免疫不全症候群(AIDS)、髄膜
炎、悪液質、ウィルス性肝炎、劇症肝炎、その他、バク
テリア、ウイルス、マイコプラズマなどの感染に起因す
る炎症性の反応(流行性および非流行性感冒による発
熱、疼痛および臓器障害などを含む)などの疾患を示
す。
【0234】自己免疫性疾患とは慢性関節リウマチ、強
直性脊椎炎、全身性エリトマトーデス、糸球体腎炎(ネ
フローゼ症候群(特発性ネフローゼ症候群、最小変化ネ
フロパシーなど)など)、多発性硬化症、多発性軟骨
炎、強皮症、皮膚筋炎、ウェゲナー肉芽腫症、活動性慢
性肝炎I、原発胆汁性肝硬変、重症筋無力症、特発性ス
プルー、グレーブス病、サルコイドーシス、ライター症
候群、若年性糖尿病(I型真性糖尿病)、自己免疫性眼
疾患(内分泌性眼障害、ブドウ膜炎、角膜炎(乾性角結
膜炎、春季角結膜炎など)など)、ベーチェット病、自
己免疫性血液疾患(溶血性貧血、再生不能性貧血、特発
性血小板減少症など),各種ガン(腺ガンなど)および
転移性ガンなどの疾患を示す。
【0235】アレルギー性疾患とはアトピー性皮膚炎、
喘息性疾患(気管支喘息、小児喘息、アレルギー性喘
息、内因性喘息、外因性喘息、塵埃性喘息、遅発性喘
息、気道過敏、気管支炎など)、アレルギー性鼻炎、ア
レルギー性結膜炎などの疾患を示す。
【0236】その他のTNF−α介在性疾患としてはヒ
ト、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ブタ、サル、ネズミ等の
哺乳動物の器官または組織の移植(例えば、心臓、腎
臓、肝臓、肺、骨髄、角膜、膵臓、膵島細胞、小腸、十
二指腸、四肢、筋肉、神経、脂肪髄、皮膚などの同種な
らびに異種移植)における抵抗性の反応、すなわち、拒
絶反応および移植片対宿主疾患(GvHD)、骨粗鬆
症、癌悪液質、熱傷、外傷、火傷、動植物成分(蛇毒な
どを含む)および薬物の投与などに起因する炎症性反応
(ショックを含む)などの疾患、心筋梗塞、慢性心不
全、うっ血性心不全、虚血−再灌流損傷、川崎病、肺
炎、マラリア、髄膜炎、腹膜炎、肺繊維症、汎発性血管
内凝固症候群(DIC)があげられる。その他、肝障害
の予防または治療にも有用である。
【0237】本発明の化合物またはその医薬上許容しう
る塩は、場合によっては他の抗リウマチ剤(金剤、ペニ
シラミン、ブシラミン、アザチオプリン、シクロフォス
ファミド,メトトレキセート等)、免疫抑制剤、ステロ
イド剤(プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、デキ
サメサゾン、ヒドロコルチゾン等)または非ステロイド
性抗炎症薬等と一緒に使用することができる。なお、免
疫抑制剤として特に好ましいものは、ブレキナールナト
リウム、デオキシスパーガリン、ミゾリビン、ミコフェ
ノール酸2−モルホリノエチルエステル、シクロスポリ
ン、ラパマイシン、タクロリムス水和物、レフルノマイ
ドおよびOKT−3から選択される。
【0238】さらに、本発明の化合物またはその医薬上
許容しうる塩は、場合によっては抗生物質と一緒に使用
することができ、抗生物質として使用できるものは、ペ
ニシリン系抗生物質(アンピシリン、アモキシシリンな
ど)、セフェム系抗生物質(セファクロル、セフォチア
ム、セフロキシム、セフチゾキシム、セフメタゾールな
ど)、カルバペネムおよびモノバクタム系抗生物質(イ
ミペネムなど)、β−ラクタマーゼ阻害剤(クラブラン
酸、スルバクタムなど)、アミノグリコシド系抗生物質
(カナマイシン、ゲンタマイシンなど)、マクロライド
系抗生物質(エリスロマイシン、クラリスロマイシンな
ど)、テトラサイクリン系抗生物質(テトラサイクリ
ン、ミノサイクリンなど)、グリコペプチド系抗生物質
(バンコマイシン)またはクロラムフェニコールなどが
あげられる。
【0239】本発明の化合物(I)をTNF−α産生抑
制および/またはIL−10産生促進剤として使用する
場合は、一般的な医薬製剤として調製される。たとえ
ば、本発明化合物(I)を製剤上許容しうる担体(賦形
剤、結合剤、崩壊剤、矯味剤、矯臭剤、乳化剤、希釈
剤、溶解補助剤など)と混合して得られる医薬組成物ま
たは錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、トローチ
剤、シロップ剤、液剤、乳剤、懸濁剤、注射剤(液剤、
懸濁剤等)、坐剤、吸入剤、経皮吸収剤、点眼剤、点鼻
剤、眼軟膏等の製剤として経口または非経口に適した形
態で処方される。
【0240】固体製剤とする場合は、添加剤、たとえ
ば、ショ糖、乳糖、セルロース糖、D−マンニトール、
マルチトール、デキストラン、デンプン類、寒天、アル
ギネート類、キチン類、キトサン類、ペクチン類、トラ
ンガム類、アラビアゴム類、ゼラチン類、コラーゲン
類、カゼイン、アルブミン、リン酸カルシウム、ソルビ
トール、グリシン、カルボキシメチルセルロース、ポリ
ビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、グリセリン、ポリ
エチレングリコール、炭酸水素ナトリウム、ステアリン
酸マグネシウム、タルクなどが用いられる。さらに、錠
剤は必要に応じて通常の剤皮を施した錠剤、たとえば糖
衣錠、腸溶性コーティング錠、フィルムコーティング錠
あるいは二層錠、多層錠とすることができる。
【0241】半固体製剤とする場合は、動植物性油脂
(オリーブ油、トウモロコシ油、ヒマシ油など)、鉱物
性油脂(ワセリン、白色ワセリン、固形パラフィンな
ど)、ロウ類(ホホバ油、カルナバロウ、ミツロウな
ど)、部分合成もしくは全合成グリセリン脂肪酸エステ
ル(ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸など)等
が用いられる。これらの市販品の例としては、ウイテプ
ゾール(ダイナミッドノーベル社製)、ファーマゾール
(日本油脂社製)などが挙げられる。
【0242】液体製剤とする場合は、添加剤、たとえば
塩化ナトリウム、グルコース、ソルビトール、グリセリ
ン、オリーブ油、プロピレングリコール、エチルアルコ
ールなどが挙げられる。特に注射剤とする場合は、無菌
の水溶液、たとえば生理食塩水、等張液、油性液、たと
えばゴマ油、大豆油が用いられる。また、必要により適
当な懸濁化剤、たとえばカルボキシメチルセルロースナ
トリウム、非イオン性界面活性剤、溶解補助剤、たとえ
ば安息香酸ベンジル、ベンジルアルコールなどを併用し
てもよい。さらに、点眼剤または点鼻剤とする場合は水
性液剤または水溶液が用いられ、特に、無菌の注射用水
溶液があげられる。この点眼用または点鼻用液剤には緩
衝剤(刺激軽減のためホウ酸塩緩衝剤、酢酸塩緩衝剤、
炭酸塩緩衝剤等が好ましい)、等張化剤、溶解補助剤、
保存剤、粘稠剤、キレート剤、pH調整剤(pHは通常
約6〜8.5に調整することが好ましい)、芳香剤のよ
うな各種添加剤を適宜添加してもよい。
【0243】これらの製剤の有効成分の量は製剤の0.
1〜100重量%であり、適当には1〜50重量%であ
る。投与量は患者の症状、体重、年令などにより変わり
うるが、通常経口投与の場合、成人一日当たり0.01
〜50mg程度であり、これを一回または数回に分けて
投与するのが好ましい。
【0244】
【実施例】以下に、実施例、製剤処方例および薬理試験
をあげて本発明のTNF−α産生抑制剤および/または
IL−10産生促進剤をさらに具体的に説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1:1−フェニル−4−(4−(4−(ピリジン
−2−イル)フェニル)ブチル)ピペラジン 1/10
水和物(化合物66)の合成 (1)1−ブロモフェニル−4−クロロブタン−1−オ
【0245】
【化73】
【0246】塩化アルミニウム(25.3g)のジクロ
ロエタン(100ml)溶液に氷冷下、4−クロロブチ
リル クロリド(21.3ml)を加え、更にブロモベ
ンゼン(10ml)を5〜7℃で加えた。室温で2時間
撹拌した後氷水に注ぎ、クロロホルムにて抽出した。抽
出液を水,飽和炭酸水素ナトリウム水,飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=10:1)にて
精製して黄色油状物質(15.3g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.22(2H,m),3.14(2H,t,J=7.3Hz),3.67
(2H,t,J=5.9Hz),7.61(2H,d,J=8.6Hz),7.83(2H,d,J=8.6H
z) IR(KBr):2960,1734,1686,1585cm-1 MS(EI):262(M+) 元素分析: 計算値 C;45.92,H;3.85,N;0.00 分析値 C;45.93,H;3.98,N;0.00 (2)1−ブロモ−4−(4−クロロブチル)ベンゼン
【0247】
【化74】
【0248】1−ブロモフェニル−4−クロロブタン−
1−オン(5.0g)のトリフルオロ酢酸(20ml)
溶液に氷冷下トリエチルシラン(6.7ml)を加え、
室温で1.5時間攪拌した。反応液を氷水(200m
l)に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。抽出液を1N水
酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;
ヘキサン:酢酸エチル=20:1)にて精製して黄色油
状物質(4.6g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.70-1.1.85(4H,m),2.59(2H,t,J=7.3H
z),3.53(2H,t,J=6.6Hz),7.04(2H,d,J=8.6Hz),7.39(2H,
d,J=8.6Hz) IR(KBr):2594,2873,1488cm-1 MS(EI):248(M+) 元素分析: 計算値 C;48.52,H;4.89,N;0.00 分析値 C;48.85,H;5.59,N;0.00 (3)1−ブロモ−4−(4−ヨードブチル)ベンゼン
【0249】
【化75】
【0250】1−ブロモ−4−(4−クロロブチル)ベ
ンゼン(4.6g)、ヨウ化ナトリウム(4.2g)の
2−ブタノン(50ml)溶液を2.5時間加熱還流し
た。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。抽出
液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾
燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチ
ル=100:1)にて精製して黄色油状物質(6.0
g)を得た。 1H-NMR(CDCl3)δ:1.65-1.85(4H,m),2.58(2H,t,J=7.9H
z),3.18(2H,t,J=6.6Hz),7.04(2H,d,J=8.6Hz),7.39(2H,
d,J=8.6Hz) (4)1−フェニル−4−(4−(4−ブロモフェニ
ル)ブチル)ピペラジン
【0251】
【化76】
【0252】1−ブロモ−4−(4−ヨードブチル)ベ
ンゼン(2.1g)、フェニルピペラジン(1.0
g)、炭酸カリウム(0.6g)のエタノール(20m
l)溶液を40℃で5時間攪拌した。反応液を水に注
ぎ、酢酸エチルにて抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=2:1)にて精
製して白色固体(1.7g)を得た。 融点:92〜93℃1 H-NMR(CDCl3)δ:1.50-1.70(4H,m),2.39(2H,t,J=7.3H
z),2.55-2.62(6H,m),3.19(4H,m),6.84(1H,t,J=7.3Hz),
6.92(2H,d,J=9.2Hz),7.05(2H,d,J=8.6Hz),7.25(2H,m),
7.38(2H,m) IR(KBr):2935,2823,2779,1598,1486cm-1 MS(EI):373(M+) 元素分析: 計算値 C;64.34,H;6.75,N;7.50 分析値 C;64.01,H;6.74,N;7.35 (5)1−フェニル−4−(4−(4−(ピリジン−2
−イル)フェニル)ブチル)ピペラジン 1/10水和
【0253】
【化77】
【0254】1−フェニル−4−(4−(4−ブロモフ
ェニル)ブチル)ピペラジン(0.5g)のテトラヒド
ロフラン(10ml)溶液中に1.6Mのn−ブチルリ
チウムヘキサン溶液(0.9ml)を−78℃で滴下
し、同温で40分攪拌した。これにボロン酸トリメチル
エステル(0.18ml)を−78℃で滴下し同温で3
0分攪拌した後、室温で30分攪拌した。この反応液に
硫酸(1.1ml)、水(2.2ml)を氷冷下加え、
室温で30分攪拌した。この反応液を炭酸カリウム水溶
液で中和した後、酢酸エチルにて抽出した。抽出液を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、
溶媒を留去した。得られた残渣(0.5g)に2−ブロ
モピリジン(0.14ml)、テトラキス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム(50.2mg)、炭酸ナト
リウム(307mg)、ベンゼン(3ml)、エタノー
ル(0.5ml)、水(1.5ml)を加え、4.5時
間加熱還流した。反応液に水(20ml)を加え、酢酸
エチルにて抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
溶媒;クロロホルム:メタノール=50:1)にて精製
して白色固体(0.3g)を得た。得られた白色固体を
エタノール/イソプロピルエーテル/ヘキサン(1:2
0:20)にて結晶化して、この結晶をイソプロピルエ
ーテル/ヘキサン(1:2)から再結晶することによ
り、標記化合物(72mg)を白色結晶として得た。融
点:124〜126℃1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.45-1.55(2H,m),1.55-1.70(2H,m),
2.34(2H,t,J=7.3Hz),2.40-2.50(4H,m),2.66(2H,t,J=7.3
Hz),3.08-3.12(4H,m),6.76(1H,t,J=7.3Hz),6.90(2H,d,J
=7.9Hz),7.19(2H,dd,J=7.3,7.3Hz),7.31-7.33(3H,m),7.
80-7.95(2H,m),8.00(2H,d,J=8.6Hz),8.64(1H,d,J=4.6H
z) IR(KBr):2964,2929,2807,1598cm-1 MS(EI):371(M+) 元素分析: 計算値 C;80.43,H;7.88,N;11.26 分析値 C;80.22,H;7.89,N;11.12 実施例2:5−(4−(4−(4−フェニルピペラジン
−1−イル)ブチル)フェニル)ピリミジン(化合物7
1)の合成
【0255】
【化78】
【0256】実施例1の(5)において2−ブロモピリ
ジンの代わりに5−ブロモピリミジンを用いて同様に反
応・処理することによって標記化合物を淡褐色結晶とし
て得た。融点:132〜134℃1 H-NMR(CDCl3)δ:1.57-1.77(4H,m),2.44(2H,t,J=7.6H
z),2.60(4H,t,J=5.0Hz),2.72(2H,t,J=7.3Hz),3.21(4H,
t,J=5.0Hz),6.85(1H,t,J=7.3Hz),6.92(2H,d,J=7.9Hz),
7.26(2H,dd,J=7.3,8.6Hz),7.34(2H,d,J=8.6Hz),7.51(2
H,d,J=7.9Hz),8.94(2H,s),9.19(1H,s) IR(KBr):3028,2939,2831,2777,1599cm-1 MS(EI):372(M+) 元素分析: 計算値 C;77.38,H;7.58,N;15.04 分析値 C;77.41,H;7.57,N;14.91 実施例3:1−フェニル−4−(4−(4−(ピリジン
−3−イル)フェニル)ブチル)ピペラジン 1/5水
和物(化合物67)の合成
【0257】
【化79】
【0258】実施例1の(5)において、2−ブロモピ
リジンの代わりに3−ブロモピリジンを用いて同様に反
応・処理することによって標記化合物を白色結晶として
得た。融点:138〜140℃1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.45-1.55(2H,m),1.55-1.70(2H,m),
2.34(2H,t,J=7.3Hz),2.45-2.50(4H,m),2.66(2H,t,J=7.3
Hz),3.08-3.12(4H,m),6.76(1H,t,J=7.3Hz),6.91(2H,d,J
=7.9Hz),7.20(2H,dd,J=7.3,8.6Hz),7.34(2H,d,J=7.9H
z),7.47(1H,dd,J=4.6,7.9Hz),7.64(2H,d,J=7.9Hz),8.03
-8.07(1H,m),8.55(1H,dd,J=1.3,4.6Hz),8.88(1H,d,J=2.
0Hz) IR(KBr):2937,2825,2777,1599cm-1 MS(EI):371(M+) 元素分析: 計算値 C;80.05,H;7.90,N;11.20 分析値 C;80.26,H;7.82,N;11.24 実施例4:2−アミノ−5−(4−(4−(4−フェニ
ルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニル)ピリミジ
ン 2/5水和物(化合物68)の合成
【0259】
【化80】
【0260】実施例1の(5)において、2−ブロモピ
リジンの代わりに2−アミノ−5−ブロモピリミジンを
用いて同様に反応・処理することによって標記化合物を
淡褐色結晶として得た。融点:182〜185℃1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.45-1.55(2H,m),1.55-1.70(2H,m),
2.34(2H,t,J=7.3Hz),2.45-2.50(4H,m),2.66(2H,t,J=7.3
Hz),3.08-3.12(4H,m),6.76(1H,t,J=7.3Hz),6.91(2H,d,J
=7.9Hz),7.20(2H,dd,J=7.3,8.6Hz),7.34(2H,d,J=7.9H
z),7.47(1H,dd,J=4.6,7.9Hz),7.64(2H,d,J=7.9Hz),8.03
-8.07(1H,m),8.55(1H,dd,J=1.3,4.6Hz),8.88(1H,d,J=2.
0Hz) IR(KBr):2937,2825,2777,1599cm-1 MS(EI):371(M+) 元素分析: 計算値 C;80.05,H;7.90,N;11.20 分析値 C;80.26,H;7.82,N;11.24 実施例5:1−フェニル−4−(4−(4−(ピリジン
−4−イル)フェニル)ブチル)ピペラジン(化合物6
9)の合成
【0261】
【化81】
【0262】実施例1の(5)において、2−ブロモピ
リジンの代わりに4−ブロモピリジン 臭化水素酸塩を
用いて同様に反応・処理することによって標記化合物を
白色結晶として得た。融点:153〜154℃1 H-NMR(CDCl3)δ:1.55-1.75(4H,m),2.44(2H,t,J=7.9H
z),2.55-2.60(4H,m),2.71(2H,t,J=6.6Hz),3.15-3.25(4
H,m),6.85(1H,t,J=7.3Hz),6.93(2H,d,J=7.9Hz),7.22-7.
32(4H,m),7.49(1H,dd,J=1.3,4.6Hz),7.57(2H,d,J=8.6H
z),8.64(2H,dd,J=1.3,4.6Hz) IR(KBr):2935,2815,1601cm-1 MS(EI):371(M+) 元素分析: 計算値 C;80.82,H;7.87,N;11.31 分析値 C;80.43,H;8.01,N;11.19 実施例6:1−(4−(4−(3−アミノピリジン−6
−イル)フェニル)ブチル)−4−フェニルピペラジン
(化合物70)の合成
【0263】
【化82】
【0264】実施例1の(5)において、2−ブロモピ
リジンの代わりに2−ブロモ−5−アミノピリジンを用
いて同様に反応・処理することによって標記化合物を白
色結晶として得た。融点:159〜161℃ 実施例7:1−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチ
ル)−4−フェニルピペラジン 1/2水和物(化合物
21)の合成
【0265】
【化83】
【0266】1−フェニル−4−(4−(4−ブロモフ
ェニル)ブチル)ピペラジン(1.0g)のテトラヒド
ロフラン(20ml)溶液中に1.6Mのn−ブチルリ
チウムヘキサン溶液(2.5ml)を−78℃で滴下
し、同温で30分攪拌した。これにボロン酸トリメチル
エステル(0.45ml)を−78℃で滴下し同温で1
時間攪拌した後、室温で1.5時間攪拌した。この反応
液に水を加え、0℃で30分攪拌した。この反応液を希
塩酸で中和した後、酢酸エチルにて抽出した。抽出液を
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、
溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=
2:1)にて精製して白色固体(0.2g)を得た。得
られた白色固体を酢酸エチル/イソプロピルエーテルに
て結晶化することにより、標記化合物(127mg)を
白色結晶として得た。融点:159〜161℃ 実施例8:4−(4−(4−メトキシフェニル)ブチ
ル)−1−フェニルピペラジン(化合物23)の合成 (1)4−(4−メトキシフェニル)ブチル p−トル
エンスルホナート
【0267】
【化84】
【0268】4−(4−メトキシフェニル)ブタノール
(10.8g)のジクロロメタン(120ml)溶液に
氷冷下、p−トルエンスルホニル クロリド(11.5
g)、トリエチルアミン(8.4ml)を加え、室温で
3.5時間攪拌した。この反応液に酢酸エチル(300
ml)を加え、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を
無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去して淡褐
色油状物質(20.5g)を得た。 (2)4−(4−ヨードブチル)−1−メトキシベンゼ
【0269】
【化85】
【0270】4−(4−メトキシフェニル)ブチル p
−トルエンスルホナート(20g)の2−ブタノン(3
00ml)溶液によう化ナトリウム(13.5g)を加
え、3時間加熱還流した。反応液に酢酸エチルを加え、
水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネ
シウムにて乾燥後、溶媒を留去して黒色油状物質を得
た。得られた黒色油状物質をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=9:
1)にて精製して黒色油状物質(12.3g)を得た。 (3)4−(4−(メトキシフェニル)ブチル)−1−
フェニルピペラジン
【0271】
【化86】
【0272】4−(4−ヨードブチル)−1−メトキシ
ベンゼン(1.1g)のジメチルホルムアミド(25m
l)溶液にフェニルピペラジン(0.6g)、炭酸カリ
ウム(1.0g)を加え、80℃で2.5時間攪拌し
た。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。抽出
液を水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥後、溶媒を留去して褐色固体(1.3g)を得
た。得られた褐色固体をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に
て精製して白色固体(1.2g)を得た。得られた白色
固体を酢酸エチル/ヘキサンにて結晶化することにより
標記化合物(1.1g)を白色結晶として得た。融点:
76〜77℃ 実施例9:N−(4−(1−ヒドロキシ−4−(4−フ
ェニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチ
ル)アセトアミド 2塩酸塩 1水和物(化合物34)
の合成 (1)N−フェニルメチルアセトアミド
【0273】
【化87】
【0274】ベンジルアミン(100ml)、水酸化ナ
トリウム(44g)のジクロロメタン(100ml)−
水(200ml)溶液中に、氷冷下、塩化アセチル(7
8ml)を1時間かけて滴下した後、室温で30分攪拌
した。反応液をクロロホルムにて抽出し、抽出液を水で
洗浄した。無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留
去して白色固体(160g)を得た。得られた白色固体
をヘキサン−酢酸エチルにて結晶化して白色結晶(12
5.7g)を得た。融点:61〜62℃1 H-NMR(CDCl3)δ:2.00(3H,s),4.41(2H,d,J=5.3Hz),5.96
(1H,brs),7.24-7.37(5H,m) IR(KBr):3298,3029,1645,1552cm-1 MS(EI):150((M+1)+) 元素分析: 計算値 C;72.46,H;7.43,N;9.39 分析値 C;72.40,H;7.32,N;9.35 (2)N−(4−(4−クロロ−1−オキソブチル)フ
ェニルメチル)アセトアミド
【0275】
【化88】
【0276】塩化アルミニウム(224.3g)のジク
ロロエタン(800ml)懸濁液に4−クロロブタノイ
ルクロリド(188.3ml)を氷冷下45分かけて滴
下した。同温で15分攪拌した後、N−フェニルメチル
アセトアミド(125.5g)のジクロロエタン(40
0ml)溶液を氷冷下1時間かけて滴下した。45℃で
2.5時間攪拌した後、水(1000ml)を氷冷下加
え、クロロホルムにて抽出した。抽出液を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣を
ヘキサン−酢酸エチルにて結晶化して白色結晶(29
g)を得た。融点:110〜113℃1 H-NMR(CDCl3)δ:2.04(3H,s),2.21(2H,m),3.15(2H,t,J=
7.3Hz),3.67(2H,t,J=5.9Hz),4.48(2H,d,J=5.9Hz),7.27
(1H,brs),7.36(2H,d,J=7.9Hz),7.92(2H,d,J=7.9Hz) IR(KBr):3288,2923,1683,1645cm-1 MS(EI):253(M+) 元素分析: 計算値 C;61.54,H;6.36,N;5.52 分析値 C;61.62,H;6.24,N;5.61 (3)N−(4−(4−クロロ−1−ヒドロキシブタン
−1−イル)フェニルメチル)アセトアミド
【0277】
【化89】
【0278】N−(4−(4−クロロ−1−オキソブチ
ル)フェニルメチル)アセトアミド(5.0g)のメタ
ノール(50ml)溶液に水素化ホウ素ナトリウム(7
45.5mg)を氷冷下加え、同温で1時間攪拌した。
反応液に2%塩酸(100ml)を加え、酢酸エチルに
て抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫
酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去して褐色油状物
質を得た。得られた褐色油状物質をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノー
ル=20:1)にて精製して褐色油状物質(5.9g)
を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.75-1.95(4H,m),1.99(3H,s),3.54(2
H,m),4.36(2H,d,J=5.3Hz),4.69(1H,m),6.01(1H,brs),7.
21-7.31(4H,m) IR(KBr):3299,2956,1652,1544cm-1 MS(EI):255(M+) (4)N−(4−(4−クロロ−1−(第3級ブチルジ
メチルシリルオキシ)ブチル)フェニルメチル)アセト
アミド
【0279】
【化90】
【0280】N−(4−(4−クロロ−1−ヒドロキシ
ブチル)フェニルメチル)アセトアミド(5.7g)、
第3級ブチルジメチルシリルクロリド(3.7g)、
イミダゾール(1.7g)のジメチルホルムアミド(5
0ml)溶液を室温で4時間攪拌した。反応液に水(3
00ml)を加え、酢酸エチルにて抽出した。抽出液を
飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムにて乾
燥後、溶媒を留去して淡褐色油状物質(10.4g)を
得た。得られた淡褐色油状物質をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール
=20:1)にて精製して淡黄色油状物質(7.9g)
を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:0.00(3H,s),0.17(3H,s),1.03(9H,s),
1.90-2.00(4H,m),2.17(3H,s),3.60-3.70(2H,m),4.56(2
H,d,J=5.9Hz),4.84(1H,m),5.89(1H,brs),7.30-7.40(4H,
m) IR(KBr):3290,2954,2929,2856,1656,1552cm-1 MS(EI):370(M+) (5)N−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1
−イル)−1−(第3級ブチルジメチルシリルオキシ)
ブチル)フェニルメチル)アセトアミド
【0281】
【化91】
【0282】N−(4−(4−クロロ−1−(第3級ブ
チルジメチルシリルオキシ)ブチル)フェニルメチル)
アセトアミド(7.7g)、 臭化ナトリウム(2.4
g)のジメチルホルムアミド(80ml)溶液を60℃
で1.5時間攪拌した。反応液にフェニルピペラジン
(3.8ml)、炭酸カリウム(3.5g)を加え、8
0℃で3時間攪拌した。反応液に水(300ml)を加
え、酢酸エチルにて抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗
浄した後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留
去して淡黄色油状物質(17g)を得た。得られた淡黄
色油状物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒;クロロホルム:メタノール=20:1)にて精
製して淡黄色油状物質(9.4g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:0.13(3H,s),0.03(3H,s),0.89(9H,s),
1.45-1.55(2H,m),1.55-75(2H,m),2.02(3H,s),2.34(2H,
m),2.53-2.56(4H,m),3.16-3.37(4H,m),4.40(2H,d,J=5.9
Hz),4.67(1H,t,J=5.9Hz),5.87(1H,brs),6.84(1H,t,J=7.
3Hz),6.91(2H,d,J=7.9Hz),7.18-7.28(6H,m) IR(KBr):2950,2929,2856,1678,1601,1549cm-1 MS(EI):495(M+) (6)N−(4−(1−ヒドロキシ−4−(4−フェニ
ルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)ア
セトアミド 2塩酸塩 1水和物
【0283】
【化92】
【0284】N−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)−1−(第3級ブチルジメチルシリルオ
キシ)ブチル)フェニルメチル)アセトアミド(9.2
g)、 テトラブチルアンモニウムフロリド(22.8
g)のテトラヒドロフラン(50 ml)溶液を60℃
で5時間攪拌した。反応液に水酸化ナトリウム水溶液を
加え、酢酸エチルにて抽出した。抽出液を飽和食塩水で
洗浄した後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を
留去して淡黄色油状物質(11.5g)を得た。得られ
た淡黄色油状物質をエタノール(100ml)に溶解
し、4M塩化水素−ジオキサン(14ml)を加え攪拌
し、析出した結晶を濾取した。得られた結晶を酢酸エチ
ル/エタノール/水から再結晶することにより、標記化
合物(6.0g)を白色結晶として得た。融点:160〜1
61℃1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.55-1.65(2H,m),1.70-1.90(2H,m),
1.87(3H,s),3.00-3.25(6H,m),3.45-3.52(2H,m),3.76-3.
80(2H,m),4.22(2H,d,J=5.9Hz),4.55(1H,t,J=6.6Hz),6.8
7(1H,t,J=7.3Hz),7.00(2H,d,J=7.9Hz),7.19-7.31(6H,
m),8.41(1H,t,J=5.9Hz),11.06(1H,brs) IR(KBr):3344,2989,2954,2499,2422,1645,1551cm-1 MS(EI):381(M+) 元素分析: 計算値 C;58.47,H;7.47,N;8.89 分析値 C;58.69,H;7.25,N;8.90 実施例10:N−(4−(1−オキソ−4−(4−フェ
ニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)
アセトアミド(化合物35)の合成
【0285】
【化93】
【0286】N−(4−(1−ヒドロキシ−4−(4−
フェニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチ
ル)アセトアミド 2塩酸塩 1水和物(0.5g)の
水溶液(10ml)を1N水酸化ナトリウム水溶液にて
アルカリ性にしてクロロホルムにて抽出した。抽出液を
飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムにて乾
燥後、溶媒を留去してアモルファス物質を得た。得られ
たアモルファス物質のクロロホルム(10ml)溶液に
二酸化マンガン(1.9g)を加え、室温で2.5時間
攪拌した後、2時間加熱還流した。反応液をセライト濾
過した後、溶媒を留去して淡黄色固体物質(0.36
g)を得た。得られた淡黄色固体物質を酢酸エチル/エ
タノールで結晶化することにより、標記化合物(0.2
6g)を白色結晶として得た。融点:163〜164℃1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.80-1.85(2H,m),1.88(3H,s),2.347
-2.39(2H,m),2.45-2.50(4H,m),2.98-3.07(6H,m),4.31(2
H,d,J=5.9Hz),6.75(1H,t,J=7.3Hz),6.89(2H,d,J=7.9H
z),7.19(2H,dd,J=7.3,8.6Hz),7.37(2H,d,J=8.6Hz),7.92
(2H,d,J=7.9Hz),8.40(1H,t,J=5.9Hz) IR(KBr):3251,3074,2939,2825,1678,1646,1601cm-1 MS(EI):379(M+) 元素分析: 計算値 C;72.79,H;7.70,N;11.07 分析値 C;72.72,H;7.75,N;11.08 実施例11:N−(4−(1−ヒドロキシ−3−(4−
フェニルピペラジン−1−イル)プロピル)フェニルメ
チル)アセトアミド 2塩酸塩 2水和物(化合物3
3)の合成 (1)N−(4−(3−クロロ−1−オキソプロピル)
フェニルメチル)アセトアミド
【0287】
【化94】
【0288】実施例9の(2)において4−クロロブタ
ノイルクロリドの代わりに3−クロロプロパノイルクロ
リドを用いて同様に反応・処理することによってN−
(4−(3−クロロ−1−オキソプロピル)フェニルメ
チル)アセトアミドを白色結晶として得た。 (2)N−(4−(3−クロロ−1−ヒドロキシプロピ
ル)フェニルメチル)アセトアミド
【0289】
【化95】
【0290】実施例9の(3)において、N−(4−
(4−クロロ−1−オキソブチル)フェニルメチル)ア
セトアミドの代わりにN−(4−(3−クロロ−1−オ
キソプロピル)フェニルメチル)アセトアミドを用いて
同様に反応・処理することによって、N−(4−(3−
クロロ−1−ヒドロキシプロピル)フェニルメチル)ア
セトアミドを得た。 (3)N−(4−(1−ヒドロキシ−3−(4−フェニ
ルピペラジン−1−イル)プロピル)フェニルメチル)
アセトアミド 2塩酸塩 2水和物
【0291】
【化96】
【0292】N−(4−(3−クロロ−1−ヒドロキシ
プロピル)フェニルメチル)アセトアミド(2.0
g)、フェニルピペラジン(1.05g)、炭酸カリウ
ム(2.3g)のジメチルホルムアミド(30ml)溶
液を100℃で5時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、酢
酸エチルにて抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去して淡
褐色油状物質(2.0g)を得た。得られた淡褐色油状
物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒;酢酸エチル)にて精製して淡褐色油状物質(0.9
g)を得た。得られた淡褐色油状物質をメタノールに溶
解し、塩化水素−エーテルを加え攪拌し、析出した結晶
を濾取した。得られた結晶を酢酸エチル/メタノールか
ら再結晶することにより、標記化合物(0.36g)を
白色結晶として得た。融点:128〜129.5℃ 実施例12:N−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)アセトアミド
2塩酸塩(化合物8)の合成 (1)N−(4−(4−クロロブチル)フェニルメチ
ル)アセトアミド
【0293】
【化97】
【0294】N−(4−(4−クロロ−1−オキソブチ
ル)フェニルメチル)アセトアミド(30g)のトリフ
ルオロ酢酸(100ml)溶液に氷冷下トリエチルシラ
ン(41.5ml)を加え、室温で3.5時間攪拌し
た。反応液を水に注ぎ、クロロホルムにて抽出した。抽
出液を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去して
褐色油状物質を得た。得られた褐色油状物質をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホル
ム:メタノール=20:1)にて精製して淡褐色固体物
質(20g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.65-1.85(4H,m),1.99(3H,s),2.60-2.
65(2H,m),3.50-3.56(2H,m),4.37(2H,d,J=5.9Hz),5.80-
6.00(1H,m),7.12-7.21(4H,m) MS(EI):239(M+) (2)N−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1
−イル)ブチル)フェニルメチル)アセトアミドの合成
【0295】
【化98】
【0296】N−(4−(4−クロロブチル)フェニル
メチル)アセトアミド(20g)、フェニルピペラジン
(19.2g)、炭酸カリウム(12.3g)、ヨウ化
カリウム(9.8g)のエタノール(100ml)懸濁
液を50℃で9.5時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮
した後、水(200ml)を加え、酢酸エチルにて抽出
した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナト
リウムにて乾燥後、溶媒を留去して褐色油状物質を得
た。得られた褐色油状物質をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=1
0:1)にて精製して淡褐色固体物質(10g)を得
た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.50-1.70(4H,m),2.01(3H,s),2.40(2
H,t,J=7.3Hz),2.56-2.68(6H,m),3.18-3.21(4H,m),4.39
(2H,d,J=5.3Hz),5.65-5.80(1H,m),6.85(1H,t,J=7.3Hz),
6.92(2H,d,J=7.9Hz),7.13-7.30(6H,m) MS(EI):365(M+) (3)N−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1
−イル)ブチル)フェニルメチル)アセトアミド 2塩
酸塩の合成
【0297】
【化99】
【0298】N−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)アセトアミド
(3.0g)のエタノール溶液に1M塩化水素−エーテ
ル溶液を加え、析出した結晶を濾取した。得られた結晶
をエタノールにて再結晶することにより、 標記化合物
(1.5g)を白色結晶として得た。 融点:187〜190℃(分解)1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.55-1.65(2H,m),1.70-1.80(2H,m),
1.87(3H,s),2.60(2H,t,J=7.3Hz),3.05-3.25(6H,m),3.49
-3.54(2H,m),3.75-3.80(2H,m),4.21(2H,d,J=5.3Hz),6.8
7(1H,t,J=7.3Hz),7.00(2H,d,J=7.9Hz),7.21-7.31(6H,
m),8.37(1H,m),11.09(1H,brs) IR(KBr):3257,2933,2503,2358,1635,1546cm-1 MS(EI):365(M+) 元素分析: 計算値 C;63.01,H;7.59,N;9.58 分析値 C;62.86,H;7.59,N;9.47 実施例13:4−(4−(4−((メトキシカルボニル
アミノ)メチル)フェニル)ブチル)−1−フェニルピ
ペラジン(化合物12)の合成 (1) 4−(4−(4−(アミノメチル)フェニル)
ブチル)−1−フェニルピペラジン
【0299】
【化100】
【0300】N−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)アセトアミド
(7.4g) の10%塩酸(100ml)溶液を7時
間加熱還流した。反応液に5%水酸化ナトリウム水溶液
を加え、アルカリ性にした後、酢酸エチルにて抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリ
ウムにて乾燥後、溶媒を留去して淡黄色固体物質(6.
6g)を得た。得られた淡黄色固体物質をエタノール/
水にて結晶化することにより、 白色結晶(6.2g)
を得た。融点:56〜58℃1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.44(2H,brs),1.50-1.70(4H,m),2.4
0(2H,t,J=7.3Hz),2.56-2.60(4H,m),2.63(2H,t,J=6.6H
z),3.19(4H,m),3.82(2H,s),6.84(1H,t,J=7.3Hz),6.92(2
H,dd,J=1.3,7.9Hz),7.13-7.33(6H,m) IR(KBr):3288,2933,2831,1598cm-1 MS(EI):323(M+) 元素分析: 計算値 C;77.97,H;9.04,N;12.99 分析値 C;77.73,H;9.11,N;12.96 (2)4−(4−(4−((メトキシカルボニルアミ
ノ)メチル)フェニル)ブチル)−1−フェニルピペラ
ジン
【0301】
【化101】
【0302】4−(4−(4−(アミノメチル)フェニ
ル)ブチル)−1−フェニルピペラジン(300m
g)、クロロギ酸メチル(96.4mg)、トリエチル
アミン(142μl)の塩化メチレン(10ml)溶液
を室温にて20分攪拌した。反応液を水(100ml)
に注ぎ、クロロホルムにて抽出した。抽出液を飽和食塩
水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶
媒を留去して白色固体物質(0.6g)を得た。得られ
た白固体物質を酢酸エチル/メタノールにて結晶化する
ことにより、標記化合物(290mg)を白色結晶とし
て得た。融点:85〜86℃1 H-NMR(CDCl3)δ:1.50-1.70(4H,m),2.41(2H,t,J=7.3H
z),2.55-2.70(6H,m),3.18-3.24(4H,m),3.70(3H,s),4.33
(2H,d,J=5.9Hz),4.96(1H,brs),6.85(1H,t,J=7.3Hz),6.9
2(2H,dd,J=1.3,7.3Hz),7.11-7.32(6H,m) IR(KBr):3327,2931,2807,1689,1601cm-1 MS(EI):381(M+) 元素分析: 計算値 C;72.41,H;8.19,N;11.01 分析値 C;72.52,H;8.20,N;11.15 実施例14:1−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)ウレア(化合
物13)の合成
【0303】
【化102】
【0304】4−(4−(4−(アミノメチル)フェニ
ル)ブチル)−1−フェニルピペラジン(300m
g)、尿素(223mg)、塩酸(0.2ml),酢酸
(0.2ml)の水溶液(5ml)を32時間加熱還流
した。反応液を水(100ml)に注ぎ、1N水酸化ナ
トリウム水溶液でアルカリ性にした後、酢酸エチルにて
抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸
マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去して白色固体物質
(300mg)を得た。得られた白固体物質をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホル
ム:メタノール=20:1)にて精製して白色固体物質
(200mg)を得た。得られた白固体物質を酢酸エチ
ル/エタノールにて結晶化することにより、標記化合物
(150mg)を白色結晶として得た。融点:155〜156
1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.35-1.50(2H,m),1.50-1.65(2H,m),
2.32(2H,t,J=7.3Hz),2.40-2.51(4H,m),2.57(2H,t,J=7.3
Hz),3.08-3.11(4H,m),4.13(2H,d,J=5.9Hz),5.48(2H,s),
6.34(1H,t,J=5.9Hz),6.76(1H,t,J=6.6Hz),6.91(2H,d,J=
7.9Hz),7.11-7.22(6H,m) IR(KBr):3394,3199,2924,2809,1646,1605cm-1 MS(EI):366(M+) 元素分析: 計算値 C;72.10,H;8.25,N;15.29 分析値 C;71.75,H;8.17,N;15.32 実施例15:1−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)チオウレア
(化合物26)の合成 (1)1−エトキシカルボニル−3−(4−(4−(4
−フェニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメ
チル)チオウレア
【0305】
【化103】
【0306】4−(4−(4−(アミノメチル)フェニ
ル)ブチル)−1−フェニルピペラジン(1g)、エト
キシカルボニル イソチオシアナート(0.5g)のア
セトン(20ml)溶液を1.5時間加熱還流した。反
応液を氷冷下冷却して、析出した結晶を濾取することに
より、淡黄色結晶(1.1g)を得た。融点:140〜143
1 H-NMR(CDCl3)δ:1.29(3H,t,J=7.3Hz),1.29(3H,t,J=7.3
Hz),1.50-1.70(4H,m),2.41(2H,t,J=7.9Hz),2.54-2.68(6
H,m),3.18-3.22(4H,m),4.19(2H,q,J=7.3Hz),4.82(2H,d,
J=5.3Hz),6.84(1H,t,J=7.3Hz),6.97(2H,d,J=7.9Hz),7.1
5-7.31(6H,m),8.16(1H,brs),9.90(1H,brs) MS(EI):454(M+) (2)1−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1
−イル)ブチル)フェニルメチル)チオウレア
【0307】
【化104】
【0308】1−エトキシカルボニル−3−(4−(4
−(4−フェニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェ
ニルメチル)チオウレア(0.5g)、水酸化ナトリウ
ム(53mg)の水(10ml)−エタノール(10m
l)溶液を30分加熱還流した。反応液に水を加え、酢
酸エチルにて抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去して
白色固体物質(0.44g)を得た。得られた白固体物
質を酢酸エチル/エタノールにて結晶化することによ
り、標記化合物(350mg)を白色結晶として得た。
融点:145〜146℃1 H-NMR(CDCl3)δ:1.45-1.64(4H,m),2.32(2H,t,J=7.3H
z),2.44-2.51(4H,m),2.58(2H,t,J=2.0Hz),3.08-3.11(4
H,m),4.57(2H,brs),6.76(1H,t,J=7.3Hz),6.91(2H,d,J=
7.9Hz),7.02(2H,brs),7.14-7.22(6H,m),7.92(1H,brs) IR(KBr):3402,3230,2939,2811,1637,1601cm-1 MS(EI):382(M+) 元素分析: 計算値 C;69.07,H;7.90,N;14.65 分析値 C;68.82,H;7.81,N;14.64 実施例16:N−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)トリフルオロ
アセトアミド(化合物15)の合成
【0309】
【化105】
【0310】4−(4−(4−(アミノメチル)フェニ
ル)ブチル)−1−フェニルピペラジン(1g)、無水
トリフルオロ酢酸(0.48ml)、トリエチルアミン
(0.47ml)の塩化メチレン(20ml)溶液を室
温にて30分攪拌した。反応液に水を加え、クロロホル
ムにて抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無
水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去して白色固
体物質(1.3g)を得た。得られた白固体物質を水/
エタノールにて結晶化することにより、標記化合物(7
30mg)を白色結晶として得た。融点:118〜120℃1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.40-1.65(4H,m),2.32(2H,t,J=7.3H
z),2.44-2.51(4H,m),2.58(2H,t,J=7.3Hz),3.08-3.11(4
H,m),4.35(2H,d,J=5.9Hz ),6.76(1H,t,J=7.3Hz),6.91(2
H,d,J=7.9Hz),7.18-7.22(6H,m),9.95(1H,m) IR(KBr):3315,2929,2813,1701,1601cm-1 MS(EI):419(M+) 元素分析: 計算値 C;65.85,H;6.73,N;10.02 分析値 C;65.80,H;6.78,N;9.97 実施例17:N−エチル−N−(4−(4−(4−フェ
ニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)
アセトアミド 1/5水和物(化合物17)の合成 (1)4−(4−(4−((N−エチルアミノ)メチ
ル)フェニル)ブチル)−1−フェニルピペラジン 1
/5水和物
【0311】
【化106】
【0312】N−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)アセトアミド
(1.0g)、リチウムアルミニウムヒドリド(311
mg)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液を5時間
加熱還流した。反応液に飽和硫酸ナトリウム水溶液(4
ml)を加え、30分攪拌した。沈殿物をセライト濾過
した後、溶媒を留去して白色固体物質(1.0g)を得
た。得られた白固体物質をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール:アン
モニア水=20:1:0.1)にて精製して白色固体物
質(0.85g)を得た。融点:36〜38℃1 H-NMR(CDCl3)δ:1.14(3H,t,J=7.3Hz),1.50-1.70(4H,
m),2.00-2.10(2H,m),2.40(2H,t,J=7.9Hz),2.48-2.65(4
H,m),2.69(2H,q,J=7.3Hz),3.17-3.21(4H,m),3.76(2H,
s),6.84(1H,t,J=7.3Hz),6.92(2H,d,J=7.9Hz),7.12-7.32
(6H,m) IR(KBr):3025,2929,2808,1601,1504cm-1 MS(EI):351(M+) 元素分析: 計算値 C;77.79,H;9.48,N;11.83 分析値 C;77.76,H;9.67,N;11.89 (2)N−エチル−N−(4−(4−(4−フェニルピ
ペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)アセト
アミド 1/5水和物
【0313】
【化107】
【0314】4−(4−(4−((N−エチルアミノ)
メチル)フェニル)ブチル)−1−フェニルピペラジン
1/5水和物(0.7g)、無水酢酸(0.21m
l)、トリエチルアミン(0.31ml)の塩化メチレ
ン(10ml)溶液を室温で1時間攪拌した。反応液に
水(100ml)を加え、クロロホルムにて抽出した。
抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ムにて乾燥後、溶媒を留去して無色透明油状物質(0.
9g)を得た。得られた無色透明油状物質をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:
メタノール=20:1)にて精製することにより、標記
化合物(0.7g )を白色結晶として得た。融点:74
〜75℃1 H-NMR(CDCl3)δ:1.10(1.5H,t,J=7.3Hz),1.13(1.5H,t,J
=7.3Hz),1.50-1.70(4H,m),2.11(1.5H,s),2.16(1.5H,s),
2.35-2.45(2H,m),2.55-2.70(6H,m),3.15-3.20(4H,m),3.
25(1H,q,J=7.3Hz),3.41(1H,q,J=7.3Hz),4.48(1H,s),4.5
5(1H,s),6.84(1H,t,J=7.3Hz),6.92(2H,d,J=7.9Hz),7.07
-7.29(6H,m) IR(KBr):2972,2931,2804,1637,1597cm-1 MS(EI):393(M+) 元素分析: 計算値 C;75.60,H;8.98,N;10.58 分析値 C;75.71,H;9.18,N;10.63 実施例18:N−メチル−N−(4−(4−(4−フェ
ニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)
アセトアミド(化合物19)の合成 (1)N−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1
−イル)ブチル)フェニルメチル)ホルムアミド
【0315】
【化108】
【0316】無水酢酸(0.63ml)、ギ酸(0.2
7ml)の混合物を50〜60℃で2時間攪拌した後、
4−(4−(4−(アミノメチル)フェニル)ブチル)
−1−フェニルピペラジン(1.0g)の塩化メチレン
(20ml)溶液を氷冷下加え、室温で1時間攪拌し
た。反応液にエタノール(10ml)、水(100m
l)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)を注
ぎ、クロロホルムにて抽出した。抽出液を飽和食塩水で
洗浄した後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を
留去して黄色固体物質(1.3g)を得た。得られた黄
色固体物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒;クロロホルム:メタノール=10:1)にて精
製することにより、白色結晶(1.0g )を得た。こ
の白色結晶を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶すること
により白色結晶(0.9g)を得た。融点:93〜96℃1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.42-1.63(4H,m),2.57(2H,t,J=7.9H
z),2.44-2.51(4H,m),2.57(2H,t,J=7.3Hz),3.07-3.11(4
H,m),4.29(2H,d,J=5.9Hz),6.76(1H,t,J=7.3Hz),6.91(2
H,d,J=7.9Hz),7.13-7.36(6H,m),8.11(1H,d,J=1.3Hz),8.
44(1H,m) IR(KBr):3304,2931,2840,1662,1600cm-1 MS(EI):351(M+) 元素分析: 計算値 C;75.18,H;8.32,N;11.96 分析値 C;75.28,H;8.28,N;12.03 (2)4−(4−(4−((メチルアミノ)メチル)フ
ェニル)ブチル)−1−フェニルピペラジン
【0317】
【化109】
【0318】N−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)ホルムアミド
(0.7g)、リチウムアルミニウムヒドリド(75m
g)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液を3.5時
間加熱還流した。反応液に飽和硫酸ナトリウム水溶液
(1ml)を加え、30分攪拌した。沈殿物をセライト
濾過した後、溶媒を留去して無色透明油状物質(0.7
g)を得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.50-1.70(5H,m),2.40(2H,t,J=7.3H
z),2.45(3H,s),2.56-2.66(6H,m),3.18-3.21(4H,m),3.71
(2H,s),6.84(1H,t,J=7.3Hz),6.92(2H,d,J=7.9Hz),7.12-
7.33(6H,m) MS(EI):337(M+) (3)N−メチル−N−(4−(4−(4−フェニルピ
ペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)アセト
アミド
【0319】
【化110】
【0320】4−(4−(4−((メチルアミノ)メチ
ル)フェニル)ブチル)−1−フェニルピペラジン
(0.7g)、無水酢酸(0.19ml)、トリエチル
アミン(0.27ml)の塩化メチレン(20ml)溶
液を室温にて1時間攪拌した。反応液に水(50ml)
を加え、クロロホルムにて抽出した。抽出液を飽和食塩
水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶
媒を留去して淡黄色油状物質(0.8g)を得た。得ら
れた淡黄色油状物質をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=20:
1)にて精製することにより、標記化合物(0.6g
)を白色結晶として得た。融点:56〜58℃1 H-NMR(CDCl3)δ:1.41-1.61(4H,m),2.03(1H,s),2.05(2
H,s),2.32(2H,t,J=6.6Hz),2.44-2.50(4H,m),2.51-2.61
(2H,m),2.77(1H,s),2.88(2H,s),3.07-3.11(4H,m),4.44
(1.3H,s),4.49(0.7H,s),6.76(1H,t,J=7.3Hz),6.90(2H,
d,J=7.9Hz),7.09-7.22(6H,m) IR(KBr):2933,2816,1641,1601cm-1 MS(EI):380(M+) 元素分析: 計算値 C;75.95,H;8.76,N;11.07 分析値 C;75.60,H;8.83,N;10.97 実施例19:1−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)グアニジン
3臭化水素酸塩の合成 (1)1,2−ビス(ベンジルオキシカルボニル)−3
−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)
ブチル)フェニルメチル)グアニジン
【0321】
【化111】
【0322】4−(4−(4−(アミノメチル)フェニ
ル)ブチル)−1−フェニルピペラジン(1.0g)、
トリエチルアミン(0.52ml)のメタノール(10
ml)溶液に、1,3−ビス(ベンジルオキシカルボニ
ル)メチルイソチオ尿素(1.3g)のメタノール(5
ml)溶液を氷冷下加え、室温で8時間攪拌した。析出
した結晶を濾取し、得られた結晶を酢酸エチル/ヘキサ
ンにて再結晶することにより白色結晶(1.2g)を得
た。融点:89〜91℃1 H-NMR(CDCl3)δ:1.51-1.70(4H,m),2.41(2H,t,J=7.9H
z),2.57-2.68(6H,m),3.18-3.22(4H,m),4.59(2H,d,J=5.3
Hz),5.14(2H,s),5.15(2H,s),6.84(1H,t,J=7.3Hz),6.92
(2H,d,J=7.9Hz),7.13-7.41(16H,m),8.54(1H,m),11.78(1
H,s) IR(KBr):3334,2940,2811,1728,1639cm-1 元素分析: 計算値 C;72.01,H;6.84,N;11.05 分析値 C;72.08,H;6.76,N;11.05 (2)1−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1
−イル)ブチル)フェニルメチル)グアニジン 3臭化
水素酸塩
【0323】
【化112】
【0324】1,2−ビス(ベンジルオキシカルボニ
ル)−3−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1
−イル)ブチル)フェニルメチル)グアニジン(1.1
g)の30%臭化水素酸−酢酸(35ml)溶液を室温
にて4.5時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、エタ
ノール(50ml)−酢酸エチル(50ml)を加えて
析出した結晶を濾取することにより白色結晶(1.9
g)を得た。得られた結晶をエタノール/水から再結晶
することにより標記化合物(0.52g)を白色結晶と
して得た。融点:180〜182℃(分解)1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.55-1.80(4H,m),2.63(2H,t,J=7.3H
z),3.01-3.20(6H,m),3.57-3.60(2H,m),3.79-3.95(7H,
m),4.35(2H,d,J=6.6Hz),6.90(1H,t,J=7.3Hz),7.00(2H,
d,J=7.9Hz),7.10-7.25(6H,m),7.93(1H,m),9.69(1H,brs) IR(KBr):3328,3155,2981,2530,1660cm-1 元素分析: 計算値 C;43.44,H;5.63,N;11.51 分析値 C;43.80,H;5.48,N;11.09 実施例20:N−(4−(4−(4−(ピリミジン−2
−イル)ピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチ
ル)アセトアミド 1/10水和物(化合物1)の合成
【0325】
【化113】
【0326】実施例12の(2)において、フェニルピ
ペラジンの代わりに1−(2−ピリミジル)ピペラジン
2塩酸塩を用いて同様に反応・処理することによって
標記化合物を白色結晶として得た。融点:109〜111℃1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.40-1.60(4H,m),1.86(3H,s),2.28-
2.40(6H,m),2.54-2.59(2H,m),3.68-3.71(4H,m),4.20(2
H,d,J=5.9Hz),6.60(1H,t,J=4.6Hz),7.14(4H,s),8.23(1
H,m),8.34(2H,d,J=4.6Hz) IR(KBr):3257,2931,2804,1639,1589cm-1 MS(EI):367(M+) 元素分析: 計算値 C;68.30,H;7.97,N;18.96 分析値 C;68.14,H;7.86,N;18.94 実施例21:4−(4−(4−フェニルピペラジン−1
−イル)ブチル)フェニル酢酸 2塩酸塩 1/4水和
物(化合物25)の合成 (1)4−(4−メトキシブタン−1−イル)ベンズア
ルデヒド
【0327】
【化114】
【0328】4−フェニル−1−ブタノールから公知の
方法で得られる4−メトキシブタン−1−イルベンゼン
(311g)のトリフルオロ酢酸(2300ml)溶液
にヘキサメチレンテトラミン(289g)を50℃で1
時間かけて加え、70〜75℃で20時間攪拌した。反
応液を氷水(5000ml)中に注ぎ、トルエンにて抽
出した。抽出液を水、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムにて乾
燥後、溶媒を留去して褐色油状物質(318g)を得
た。 (2)4−(4−メトキシブタン−1−イル)ベンジル
アルコール
【0329】
【化115】
【0330】4−(4−メトキシブチル)ベンズアルデ
ヒド(318g)のエタノール(1000ml)溶液に
水素化ホウ素ナトリウム(12.5g)を氷冷下加え、
同温で攪拌した。反応液にアセトン(100ml)を加
え、溶媒を留去した後、水を加え、トルエンにて抽出し
た。抽出液を水、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶
媒を留去して褐色油状物質(300g)を得た。得られ
た褐色油状物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=5:1)にて精製
することにより、淡黄色油状物質(158g)を得た。 (3)4−(4−メトキシブタン−1−イル)ベンジル
ブロミド
【0331】
【化116】
【0332】4−(4−メトキシブチル)ベンジルアル
コール(158g)のベンゼン(1000ml)溶液に
三臭化リン(88.5g)を氷冷下30分で加え、室温
で1時間攪拌した。反応液に氷水を加え、ベンゼンにて
抽出した。抽出液を水、5%炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムに
て乾燥後、溶媒を留去して油状物質(207g)を得
た。 (4)4−(4−メトキシブチル)フェニルアセトニト
リル
【0333】
【化117】
【0334】4−(4−メトキシブチル)ベンジルブロ
ミド(207g)のジメチルホルムアミド(750m
l)溶液にシアン化ナトリウム(44g)の水溶液(1
10ml)を氷冷下で加え、室温で1時間攪拌した。反
応液を水に注ぎ、トルエンにて抽出した。抽出液を水、
5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去して
油状物質(160g)を得た。 (5)エチル 4−(4−メトキシブチル)フェニルア
セテート
【0335】
【化118】
【0336】4−(4−メトキシブチル)フェニルアセ
トニトリル(160g)のエタノール(450ml)溶
液に硫酸(84ml)を氷冷下で加え、45時間加熱還
流した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。
抽出液を水、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を
留去して油状物質(174g)を得た。得られた油状物
質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;
ヘキサン:酢酸エチル=5:1)にて精製することによ
り、淡黄色油状物質(156g)を得た。 (6)エチル 4−(4−ヒドロキシブチル)フェニル
アセテート
【0337】
【化119】
【0338】エチル 4−(4−メトキシブチル)フェ
ニルアセテート(105g)にメタンスルホン酸(53
0ml)を氷冷下で加え、更にDL−メチオニン(7
5.1g)を氷冷下で加え、室温で4時間攪拌した。反
応液を氷水に注ぎ、ジイソプロピルエーテルにて抽出し
た。抽出液を水、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶
媒を留去して黄色油状物質(112g)を得た。得られ
た黄色油状物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=3:1)にて精製
することにより、黄色油状物質(82g)を得た。 (7)エチル 4−(4−メタンスルホニルオキシブチ
ル)フェニルアセテート
【0339】
【化120】
【0340】エチル 4−(4−ヒドロキシブチル)フ
ェニルアセテート(1g)、メタンスルホニルクロリド
(0.36ml)、トリエチルアミン(0.71ml)
の塩化メチレン(20ml)溶液を室温で2.5時間攪
拌した。反応液にクロロホルム(100ml)を加え、
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
後、溶媒を留去して黄色固体物質(1.4g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t,J=7.3Hz),1.65-1.80(4H,
m),2.64(2H,t,J=7.3Hz),2.97(3H,s),3.57(2H,s),4.14(2
H,q,J=7.3Hz),4.22(2H,t,J=5.9Hz),7.11-7.22(4H,m) (8)エチル 4−(4−ブロモブチル)フェニルアセ
テート
【0341】
【化121】
【0342】エチル 4−(4−メタンスルホニルオキ
シブチル)フェニルアセテート(1.4g)、臭化ナト
リウム(0.48g)のジメチルホルムアミド(20m
l)溶液を70℃で2時間攪拌した。反応液を水に注
ぎ、酢酸エチルにて抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去し
て無色透明油状物質(1.45g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t,J=7.3Hz),1.70-1.95(4H,
m),2.62(2H,t,J=7.9Hz),3.41(2H,t,J=6.6Hz),3.57(2H,
s),4.14(2H,q,J=7.3Hz),7.11-7.22(4H,m) (9)エチル 4−(4−(4−フェニルピペラジン−
1−イル)ブチル)フェニルアセテート 2塩酸塩 1
/4水和物
【0343】
【化122】
【0344】エチル 4−(4−ブロモブチル)フェニ
ルアセテート(1.45g)、フェニルピペラジン
(0.7ml)、炭酸カリウム(0.64g)のジメチ
ルホルムアミド(20ml)溶液を70℃で2時間攪拌
した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。抽
出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて
乾燥後、溶媒を留去して黄色油状物質(2.2g)を得
た。得られた黄色油状物質をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=2:
1)にて精製することにより、無色透明油状物質(1.
35g)を得た。エタノール(20ml)を加え、さら
に4M塩化水素−ジオキサン溶液(2ml)を加え、減
圧下濃縮して白色固体(1.65g)を得た。得られた
白色固体をエタノール(50ml)−酢酸エチル(50
ml)にて結晶化することにより、 標記化合物(1.
7g)を白色結晶として得た。融点:194〜197℃(分
解)1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.18(3H,t,J=6.6Hz),1.55-1.65(2H,
m),1.70-1.85(2H,m),2.60(2H,t,J=7.3Hz),3.05-3.20(4
H,m),3.24-3.33(2H,m),3.45-3.55(2H,m),3.61(2H,s),3.
75-3.85(2H,m),4.08(2H,q,J=7.3Hz),6.90(1H,t,J=7.3H
z),7.04(2H,d,J=8.6Hz),7.18(4H,s),7.28(2H,dd,J=7.3,
8.6Hz),11.45(1H,brs) IR(KBr):2978,2933,2503,2383,1736cm-1 MS(EI):380(M+) 元素分析: 計算値 C;62.95,H;7.59,N;6.12 分析値 C;62.90,H;7.46,N;6.09 (10)4−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イ
ル)ブチル)フェニル酢酸 2塩酸塩 1/4水和物
【0345】
【化123】
【0346】エチル 4−(4−(4−フェニルピペラ
ジン−1−イル)ブチル)フェニルアセテート 2塩酸
塩 1/4水和物(1.4g)の36%塩酸(0.6m
l)−酢酸(20ml)溶液を8時間加熱還流した。反
応液を減圧下濃縮して青色固体を得た。これをエタノー
ルにて結晶化することにより、 標記化合物(0.3
g)を白色結晶として得た。融点:190〜192℃1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.55-1.70(2H,m),1.70-1.85(2H,m),
2.60(2H,t,J=7.9Hz),3.05-3.25(6H,m),2.50-2.60(4H,
m),3.76-3.80(2H,m),6.87(1H,t,J=7.3Hz),7.00(2H,d,J=
7.9Hz),7.17(4H,s),7.26(2H,t,J=7.3Hz) IR(KBr):3359,3010,2939,2597,1716cm-1 MS(EI):352(M+) 元素分析: 計算値 C;61.47,H;7.15,N;6.52 分析値 C;61.29,H;7.29,N;6.51 実施例22:N−(4−(3−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)プロピルオキシ)フェニルメチル)アセ
トアミド(化合物36)の合成 (1)4−(第3級ブチルジメチルシリルオキシ)ベン
ズアミド
【0347】
【化124】
【0348】4−ヒドロキシベンズアミド(14.2
g)、第3級ブチルジメチルシリルクロリド(17.2
g)、イミダゾール(7.8g)のジメチルホルムアミ
ド(100ml)溶液を40℃で8時間攪拌した。反応
液を水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。抽出液を水、
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
後、溶媒を留去して淡褐色油状物質を得た。得られた淡
褐色油状物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒; 酢酸エチル)にて精製することにより、
無色透明固体を得た。得られた無色透明固体を酢酸エチ
ル/ヘキサンにて結晶化することにより白色結晶(2
2.0g)を得た。 (2)N−((4−ヒドロキシフェニル)メチル)アセ
トアミド
【0349】
【化125】
【0350】リチウムアルミニウムヒドリド(6.7
g)のテトラヒドロフラン(87.5ml)懸濁液に4
−(第3級ブチルジメチルシリルオキシ)ベンズアミド
(22.0g)のテトラヒドロフラン(187.5m
l)溶液を加え、15時間加熱還流した。反応液に水
(20ml)−テトラヒドロフラン(20ml)を滴下
し、室温で1時間攪拌した。硫酸マグネシウムを加え、
室温で1時間攪拌した後、不溶物をセライト濾過して、
溶媒を留去した。得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、
炭酸カリウム(24.2g)の水溶液(100ml)を
加え、更に塩化アセチル(9.9ml)を加え、室温で
8.5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムにて乾燥後、溶媒を留去して褐色油状物質を得た。得
られた褐色油状物質をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて
精製することにより、褐色固体を得た。得られた褐色固
体を酢酸エチル/ジイソプロピルエーテル/メタノール
にて結晶化することにより淡褐色結晶(3.0g)を得
た。融点:136〜137℃ (3)N−(4−(3−ブロモプロピルオキシ)フェニ
ルメチル)アセトアミド
【0351】
【化126】
【0352】水素化ナトリウム(0.6g)のジメチル
ホルムアミド(40ml)懸濁液にN−((4−ヒドロ
キシフェニル)メチル)アセトアミド(2.4g)のジ
メチルホルムアミド(40ml)溶液を滴下して、室温
で1時間攪拌した。この溶液に1,3−ジブロモプロパ
ン(5.8g)を加え、19時間攪拌した。反応液を水
に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。抽出液を水、飽和食
塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、
溶媒を留去して褐色油状物質を得た。得られた褐色油状
物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒; 酢酸エチル)にて精製することにより、無色固体
を得た。得られた無色固体を酢酸エチル/ジイソプロピ
ルエーテルにて結晶化することで白色結晶(2.6g)
を得た。融点:83〜85℃ (4)N−(4−(3−(4−フェニルピペラジン−1
−イル)プロピルオキシ)フェニルメチル)アセトアミ
【0353】
【化127】
【0354】N−(4−(3−ブロモプロピルオキシ)
フェニルメチル)アセトアミド(1.2g)、フェニル
ピペラジン(0.7g)、炭酸カリウム(1.2g)、
ヨウ化カリウム(0.7g)のジメチルホルムアミド
(20ml)溶液を60℃で6時間攪拌した。反応液を
水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。抽出液を水、飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒
を留去して褐色固体物質を得た。得られた褐色固体物質
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢
酸エチル:メタノール=9:1)にて精製することによ
り、白色固体を得た。得られた白色固体を酢酸エチル/
ジイソプロピルエーテルにて結晶化することにより、標
記化合物(0.6g)を白色結晶として得た。融点:12
7〜128℃ 実施例23:N−(4−(2−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)エトキシ)フェニルメチル)アセトアミ
ド 3/4水和物(化合物72)の合成 (1) N−((4−メトキシフェニル)メチル)アセ
トアミド
【0355】
【化128】
【0356】4−メトキシベンジルアミン(25.1
g)、トリエチルアミン(31ml)の塩化メチレン
(180ml)溶液に塩化アセチル(12.4ml)を
氷冷下滴下し、室温で1時間攪拌した。反応液を水に注
ぎ、酢酸エチルにて抽出した。抽出液を希塩酸、5%炭
酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去して無色固体物
質を得た。得られた無色固体物質をを酢酸エチルにて結
晶化することにより白色結晶(16.7g)を得た。融
点:127〜128℃ (2)N−((4−ヒドロキシフェニル)メチル)アセ
トアミド
【0357】
【化129】
【0358】N−((4−メトキシフェニル)メチル)
アセトアミド(5.0g)の塩化メチレン(60ml)
溶液に三臭化ホウ素(5.3ml)を氷冷下滴下し、室
温で2時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルに
て抽出した。抽出液を水、5%炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾
燥後、溶媒を留去して淡褐色固体物質(2.4g)を得
た。 (3)N−((4−(2−クロロエトキシ)フェニル)
メチル)アセトアミド
【0359】
【化130】
【0360】実施例22の(3)において、1,3−ジ
ブロモプロパンの代わりに1−ブロモ−2−クロロエタ
ンを用いて同様に反応・処理することによって淡褐色結
晶を得た。融点:118.5〜120℃ (4)N−(4−(2−(4−フェニルピペラジン−1
−イル)エトキシ)フェニルメチル)アセトアミド 3
/4水和物
【0361】
【化131】
【0362】実施例22の(4)において、N−(4−
(3−ブロモプロピルオキシ)フェニルメチル)アセト
アミドの代わりにN−((4−(2−クロロエトキシ)
フェニル)メチル)アセトアミドを用いて同様に反応・
処理することによって、標記化合物を淡褐色結晶として
得た。融点:93〜94.5℃ 実施例24:N−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブチル)フェニル)アセトアミド 1/
10水和物(化合物22)の合成 (1)N−(4−(4−クロロブタン−1−イル)フェ
ニル)アセトアミド
【0363】
【化132】
【0364】塩化アルミニウム(11.83g)のジク
ロロエタン(50ml)溶液に氷冷下、4−クロロブチ
リルクロリド(9.93ml)を加え、室温で1時間撹
拌した。これにアセトアニリド(4.0g)のジクロロ
エタン溶液を室温で加えた後、この反応液を60℃で5
時間撹拌した。反応後氷水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出
した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて
精製して原料のアセトアニリドを含む白色結晶(1.1
8g)を得た。得られた結晶およびトリエチルシラン
(3.5ml)をトリフルオロ酢酸(10ml)とジク
ロロメタン(5ml)の混合溶媒に溶解し、4時間攪拌
した。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。
抽出液を2M水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;
ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製して白色結晶
(0.90g)を得た。融点:74〜76℃1 H-NMR(CDCl3)δ:1.70-1.82(4H,m),2.14(3H,s),2.60(2
H,t,J=6.9Hz),3.53(2H,t,J=6.3Hz),7.11(2H,d,J=7.9H
z),7.40(2H,d,J=7.9Hz) IR(KBr):3288,3253,2939,1660,1612cm-1 MS(EI):225(M+) (2)N−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1
−イル)ブチル)フェニル)アセトアミド 1/10水
和物
【0365】
【化133】
【0366】N−(4−(4−クロロブタン−1−イ
ル)フェニル)アセトアミド(0.5g)、フェニルピ
ペラジン(0.38ml)および炭酸カリウム(0.3
7g)のジメチルホルムアミド(3ml)溶液を70℃
で1.5時間攪拌した。反応液に水(50ml)を加
え、酢酸エチルにて抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、得られた粗結晶
を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶することにより、白
色結晶として標記化合物(0.12g)を得た。融点:
156〜158℃1 H-NMR(CDCl3)δ:1.53-1.64(4H,m),2.15(3H,s),2.42(2
H,t,J=7.3Hz),2.61(6H,m),3.21(4H,t,J=5.0Hz),6.84(1
H,t,J=7.3Hz),6.92(2H,d,J=7.9Hz),7.12(2H,d,J=8.6H
z),7.26(3H,m),7.39(2H,d,J=8.6Hz) IR(KBr):3309,2929,2817,1662,1601cm-1 MS(EI):351(M+) 元素分析: 計算値 C;74.79,H;8.33,N;11.89 分析値 C;74.71,H;8.26,N;11.91 実施例25:1−(4−(4−フルオロフェニル)ブチ
ル)−4−フェニルピペラジン(化合物24)の合成 (1)1−(4−クロロブチル)−4−フルオロベンゼ
【0367】
【化134】
【0368】フルオロベンゼンと4−クロロブチリルク
ロリドを用いて実施例24と同様に反応・処理すること
により、標記化合物を無色油状物質として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.67-1.84(4H,m),2.60(2H,t,J=7.3H
z),3.53(2H,t,J=7.6Hz),6.91-6.99(4H,m),7.08-7.15(4
H,m) IR(neat):2943,2864,1601,1510cm-1 MS(EI):186(M+) 元素分析: 計算値 C;64.35,H;6.48,N;0.00 分析値 C;64.00,H;6.70,N;0.00 (2)1−(4−(4−フルオロフェニル)ブチル)−
4−フェニルピペラジン
【0369】
【化135】
【0370】1−(4−クロロブチル)−4−フルオロ
ベンゼンとフェニルピペラジンを用いて実施例24と同
様に反応・処理することにより,標記化合物を白色結晶
として得た。融点:80〜82℃1 H-NMR(CDCl3)δ:1.48-1.70(4H,m),2.40(2H,t,J=7.3H
z),2.56-2.64(6H,m),3.19(4H,d,J=5.3Hz),6.84(1H,d,J=
7.3Hz),6.95(4H,m),7.12(2H,m),7.26(2H,m) IR(KBr):2933,2823,1599cm-1 MS(EI):312(M+) 元素分析: 計算値 C;76.89,H;8.07,N;8.97 分析値 C;76.94,H;8.01,N;8.95 実施例26:6−(4−(2−(4−(4−メチルフェ
ニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)−2
H−ピリダジン−3−オン・塩酸塩・一水和物(化合物
39)の合成 (1)4−(4−(2−アセトキシエチル)フェニル)
−4−オキソブタン酸
【0371】
【化136】
【0372】2−フェニルエチルアセタート(328
g)のジクロロエタン溶液に無水コハク酸(200g)
を加えた後、塩化アルミニウム(800g)を氷冷下、
30分かけて加えた。さらに1.5時間氷冷下攪拌した
後、50〜60℃で3時間攪拌した。反応液を氷水に注
ぎ、クロロホルムにて抽出後、無水硫酸マグネシウムに
て乾燥した。溶媒を留去して目的物を得た。 Rf:0.63(MeOH:CHCl3=1:10) (2)4−(4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)
−4−オキソブタン酸
【0373】
【化137】
【0374】4−(4−(2−アセトキシエチル)フェ
ニル)−4−オキソブタン酸(528g)をエタノール
とメタノールの混合溶媒(2000ml)に溶解した。
この溶液に水酸化ナトリウム(96g)の水溶液(50
0ml)を加えた後、70℃で3時間攪拌した。セライ
ト濾過後、有機溶媒を留去した。濃塩酸で酸性(pH
1)にした。粗結晶を活性炭で処理後、水から再結晶し
て目的物(330g)を得た。 (3)6−(4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)
−4,5−ジヒドロ−2H−ピリダジン−3−オン
【0375】
【化138】
【0376】4−(4−(2−ヒドロキシエチル)フェ
ニル)−4−オキソブタン酸(177g)のエタノール
(700ml)溶液に100%ヒドラジン一水和物(8
0g)を加えて、3時間加熱還流した。室温で一夜放置
後氷冷し、析出した結晶を濾取することにより目的物
(147g)を得た。 (4)6−(4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)
−2H−ピリダジン−3−オン
【0377】
【化139】
【0378】6−(4−(2−ヒドロキシエチル)フェ
ニル)−4,5−ジヒドロ−2H−ピリダジン−3−オ
ン(112g)のクロロホルム(1200ml)溶液に
臭素(91g)のクロロホルム(50ml)溶液を40
℃で1時間かけて滴下した。反応液を1時間加熱還流し
た。濃縮後、メタノールに溶解し、水を加えて結晶化し
た。エタノールから再結晶して目的物(81.5g)を
得た。 (5)2−(4−(3−オキソ−2H−ピリダジン−6
−イル)フェニル)エチル p−トルエンスルホナート
【0379】
【化140】
【0380】6−(4−(2−ヒドロキシエチル)フェ
ニル)−2H−ピリダジン−3−オン(20g)のピリ
ジン(200ml)溶液に氷冷下、p−トルエンスルホ
ニルクロリド(35.3g)を加えた。室温で4.5時
間攪拌後、氷水に注いだ。得られた粗結晶をメタノール
−水(1:1)から再結晶して、目的物(5.3g)を
得た。 Rf:0.62(MeOH:CHCl3=1:10) (6)6−(4−(2−(4−(4−メチルフェニル)
ピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)−2H−ピ
リダジン−3−オン・塩酸塩・一水和物
【0381】
【化141】
【0382】2−(4−(3−オキソ−2H−ピリダジ
ン−6−イル)フェニル)エチルp−トルエンスルホナ
ート(5.3g)、1−(4−メチルフェニル)ピペラ
ジン(2.8g)、炭酸カリウム(2.1g)および少
量のヨウ化カリウムをジメチルホルムアミド(50m
l)とトルエン(25ml)に溶解し、50時間加熱還
流した。室温で一夜放置後、水に注ぎ、クロロホルム−
メタノールに溶解して塩酸―イソプロピルアルコールを
加えた。エタノール−水から再結晶して、標記化合物
(0.8g)を得た。融点:271〜272℃(分解)1 H-NMR(CDCl3)δ:2.23(3H,s),3.23(6H,m),3.39(2H,m),
3.71(4H,m),6.94-7.02(3H,m),7.10(2H,d,J=8.6Hz),7.42
(1H,d,J=7.9Hz),7.85(2H,d,J=8.6Hz),8.04(2H,d,J=9.9H
z),11.66(1H,brs),13.22(1H,brs) IR(KBr):3419,2981,1662cm-1 MS(EI):374(M+) 上記実施例と同様にして、以下の化合物を製造した。 実施例27:6−(4−(2−(4−(2−クロロフェニ
ル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)−2H−
ピリダジン−3−オン・塩酸塩(化合物40)の合成
【0383】
【化142】
【0384】融点:305〜307℃(分解)1 H-NMR(CDCl3)δ:3.18-3.44(12H,m),7.09-7.48(6H,m),
7.86(2H,d,J=7.9Hz),8.04(1H,d,J=9.9Hz),11.59(1H,br
s),13.21(1H,s) IR(KBr):3417,2834,1676,1655cm-1 実施例28:6−(4−(2−(4−(3−クロロフェニ
ル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)−2H−
ピリダジン−3−オン・塩酸塩・1/2水和物(化合物
41)の合成
【0385】
【化143】
【0386】融点:254〜255℃(分解)1 H-NMR(CDCl3)δ:3.21(4H,m),3.36(4H,m),3.61(2H,m),
3.90(2H,m),6.86-7.08(4H,m),7.27(2H,d,J=8.3Hz),7.42
(2H,d,J=8.6Hz),7.85(2H,d,J=7.9Hz),8.04(1H,d,J=9.9H
z),11.42(1H,brs),13.21(1H,s) IR(KBr):3521,3466,2839,1676,1651,1595cm-1 MS(EI):393((M-1)+) 実施例29:6−(4−(2−(4−(3−トリフルオ
ロメチルフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フ
ェニル)−2H−ピリダジン−3−オン・塩酸塩・1/
2水和物(化合物42)の合成
【0387】
【化144】
【0388】融点:266〜267℃(分解) 実施例30:N−(4−(2−(4−(2−エチルフェ
ニル)ピペラジン−1−イル)−1−ヒドロキシエチ
ル)フェニルメチル)アセトアミド・塩酸塩・1/2水
和物(化合物27)の合成
【0389】
【化145】
【0390】融点:154〜157℃1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.20(3H,t,J=7.6Hz),1.88(3H,s),2.
67(2H,q,J=7.5Hz),3.12-3.32(8H,m),3.69(2H,m),4.24(2
H,d,J=5.9Hz),5.25(1H,m),7.07-7.41(8H,m),8.46(1H,t,
J=5.9Hz),10.7(1H,brs) IR(KBr):3408,3334,3284,2968,1680,1651cm-1 MS(EI):381(M+) 実施例31:N−(4−(2−(4−(2−メチルフェ
ニル)ピペラジン−1−イル)−1−ヒドロキシエチ
ル)フェニルメチル)アセトアミド・塩酸塩・水和物
(化合物29)の合成
【0391】
【化146】
【0392】融点:190〜193℃1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.88(3H,s),2.27(3H,s),3.20-3.32
(8H,m),3.72(2H,t,J=11.9Hz),4.24(5.3Hz),5.25(1H,m),
6.99-7.07(2H,m),7.19(2H,t,J=6.9Hz),7.27(2H,d,J=8.6
Hz),7.39(2H,d,J=8.6Hz),8.50(1H,m),10.83(1H,brs) IR(KBr):3267,2980,2389,1645cm-1 MS(EI):367(M+) 実施例32:N−(2−(4−(2−(4−フェニルピ
ペラジン−1−イル)−1−ヒドロキシエチル)フェニ
ル)エチル)アセトアミド・2塩酸塩(化合物30)の
合成
【0393】
【化147】
【0394】融点:200〜201℃1 H-NMR(CDCl3)δ:1.80(3H,s),2.71(2H,t,J=7.3Hz),3.27
-3.32(8H,m),3.71-3.87(4H,m),5.25(1H,m),6.89(1H,t,J
=7.3Hz),7.05(2H,d,J=7.9Hz),7.21-7.31(4H,m),7.37(2
H,d,J=7.9Hz),8.11(1H,brs),10.86(1H,brs) IR(KBr):3280,2991,2980,2953,1643cm-1 MS(EI):367(M+) 実施例33:N−(4−(2−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)−1−ヒドロキシエチル)フェニルメチ
ル)アセトアミド(化合物31)の合成
【0395】
【化148】
【0396】融点:148〜149℃1 H-NMR(CDCl3)δ:1.86(3H,s),2.40-2.57(2H,m),2.62(4
H,m),3.12(4H,m),4.22(4H,d,J=5.9Hz),4.73(1H,dt,J=4.
0,7.9Hz),4.99(1H,d,J=4.0Hz),6.76(1H,t,J=7.3Hz),6.9
2(2H,d,J=7.9Hz),7.20(4H,m),7.30(2H,d,J=7.9Hz),8.29
(1H,t,J=5.6Hz)IR(KBr):3398,3250,3070,2816,1643,160
1cm-1 MS(EI):353(M+) 元素分析: 計算値 C;71.36,H;7.70,N;11.89 分析値 C;71.62,H;7.73,N;11.86 実施例34:6−(4−(2−(4−(2−n−ブチルチ
オフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)
−2H−ピリダジン−3−オン・塩酸塩(化合物43)
の合成
【0397】
【化149】
【0398】融点:249〜251℃(分解)1 H-NMR(CDCl3)δ:0.91(3H,t,J=7.3Hz),1.46(2H,m),1.61
(2H,m),2.93(2H,t,J=6.9Hz),3.20(4H,m),3.34(4H,m),3.
39(2H,m),3.65(2H,m),7.00(1H,d,J=9.9Hz),7.10-7.27(4
H,m),7.42(2H,d,J=8.6Hz),8.04(1H,d,J=9.9Hz),11.34(1
H,brs),13.20(1H,s) IR(KBr):3225,2954,2929,2953,1678,1655,1593cm-1 MS(EI):448(M+) 実施例35:6−(4−(2−(4−(3−メトキシフェ
ニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)−2H
−ピリダジン−3−オン・塩酸塩(化合物44)の合成
【0399】
【化150】
【0400】融点:249〜250℃(分解)1 H-NMR(CDCl3)δ:3.10-3.27(6H,m),3.43(2H,m),3.62(2
H,m),3.74(3H,m),3.83(2H,m),6.44-6.62(3H,m),7.00(1
H,d,J=9.9Hz),7.17(1H,t,J=7.9Hz),7.42(2H,d,J=8.6H
z),7.85(2H,d,J=8.6Hz),8.04(1H,d,J=9.9Hz),11.50(1H,
brs),13.20(1H,s) IR(KBr):3423,3143,2541,2455,1679,1601cm-1 MS(EI):390(M+) 元素分析: 計算値 C;63.37,H;6.47,N;12.85 分析値 C;62.97,H;6.26,N;12.65 製剤処方例1:錠剤 下記組成の本発明化合物含有錠剤を製造する。
【0401】 本発明の化合物(I) 1mg 乳糖 90mg 結晶セルロース 25mg ステアリン酸マグネシウム 4mg 製剤処方例2:ソフトカプセル剤(1カプセル中) 本発明の化合物(I) 30mg ポリエチレングリコール−300 300mg ポリソルベート80 20mg 製造方法 本発明の化合物にポリエチレングリコール−300およ
びポリソルベート80を加え、ソフトカプセルに充填し
て調製する。 製剤処方例3:注射剤(1アンプル 10ml中) 本発明の化合物(I) 0.3% ポリエチレングリコール−300 20% エタノール 60% 注射用蒸留水で全量10mlとする。
【0402】製造方法 本発明の化合物にエタノールおよびポリエチレングリコ
ール−300を加えて溶解し、注射用蒸留水を加えて全
容とする。1アンプル10ml中本発明の化合物30m
gを含有した注射剤を得る。 製剤処方例4:5%軟膏 本発明の化合物(I) 1g 親水ワセリン 19g 製造方法 本発明の化合物1gを親水ワセリン19gに60℃で加
温溶解し、撹拌冷却して本発明化合物の5%軟膏を調製
する。 製剤処方例5:坐剤 本発明の化合物(I) 30mg ウイテップゾールH15 72.47g 製造方法 72.47gのウイテップゾールH15を40℃で溶融
し、本発明化合物30mgを加えて撹拌し、分散させ
る。均一に混合したものを1個725mgとなるように
コンテナに充填し、725mg中、本発明化合物0.3
mgを含有する坐剤を得る。 製剤処方例6:点眼剤 本発明の化合物(I) 0.2g ポリビニルアルコール 0.2g ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.1g リン酸水素二ナトリウム 0.5g リン酸二水素ナトリウム 0.1g 塩化ナトリウム 0.8g 塩化ベンゼトニウム 0.007g 滅菌精製水を加えて全量100mlとする。
【0403】製造方法 滅菌精製水70mlにポリビニルアルコール0.2gを
加え、撹拌しながら70℃に加温して溶解する。この液
に0.1gのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60を混
和し、均一に分散した後、この混合液を室温まで冷却す
る。この液に本発明化合物0.2g、リン酸水素二ナト
リウム0.5g、リン酸二水素ナトリウム0.1g、塩
化ナトリウム0.8gおよび塩化ベンゼトニウム0.0
07gを溶解し、この液に滅菌精製水を加えて全量を1
00mlとし、本発明化合物の点眼剤を得る。 製剤処方例7:点鼻剤 本発明の化合物(I) 0.4g クエン酸ナトリウム 0.2g ポリソルベート80 0.1g グリセリン 2.6g 塩化ベンゼトニウム 0.007g 滅菌精製水を加えて全量100mlとする。
【0404】製造方法 滅菌精製水70mlに本発明化合物0.4g、クエン酸
ナトリウム0.2g、0.1gのポリソルベート80、
グリセリン2.6gおよび塩化ベンゼトニウム0.00
7gを溶解後、この液に滅菌精製水を加えて全量を10
0mlとし、本発明化合物の点鼻剤を得る。 製剤処方例8:2%ローション剤 本発明の化合物 100mg イソプロピルミリステート 1ml エタノール 4ml 製造方法 本発明化合物100mgにイソプロピルミリステート1
mlおよびエタノール4mlを室温下で添加して溶解さ
せることにより、本発明化合物の2%含有ローション剤
を得る。
【0405】以下、実験例を挙げて本発明の作用・効果
をさらに詳細に説明する。 実験例1:マウスのTNF-α、IL-10産生に対する作用(i
n vivo) 雌性BALB/cマウス(日本チャールスリバー社より購入)
にLPS(リポ多糖:Escherichia coli 055:B5由来、Difc
o社製)500μg/kgを腹腔内投与した。血清中のTNF-α濃
度はLPS投与90分後にピーク値を示すので、この時点
での血清中TNF-α濃度をファクターテストmTNF-α(FACT
OR TEST mTNF-α)(Genzyme社製)を用いて測定すると共
に、同時点でのIL-10濃度をミューリンIL-10 ELISAキッ
ト(Murine IL-10 ELISA Kit)(Endogen社製)を用いて
測定した。また、試験化合物はLPS投与の30分前に10 mg
/kg経口投与して同様にTNF-α濃度およびIL-10濃度を測
定した。その結果を表1に示す。なお、TNF-α産生およ
びIL-10産生に対する試験化合物の作用は以下の式によ
り試験化合物未投与群に対する割合として算出した。
【0406】
【数1】
【0407】
【表1】
【0408】実験例2:ヒト単核球からのTNF-α、IL-1
0産生に対する作用(in vitro) 健常人ボランティアから血液を採取し、リンパ球分離液
(Flow Laboratories)を用いて単核球を分離する。細
胞は10% FCS(Fetal calf serum:牛胎児血清、Gibco社
製)添加RPMI-1640培地で懸濁する。単核球(5x106/m
l)をLPS(1μg/ml)およびPMA(phorbol 12-myristate
13-acetate、Sigma社製)10 ng/mlを用いて刺激し、種
々の濃度における試験化合物と共に5%二酸化炭素を含む
加湿状態において37℃でインキュベートする。培養24
時間後、上清中のTNF-α濃度をサイトスクリーンヒトTN
F-αELISAキット(Cytoscreen human TNF-αELISA Ki
t)(Biosource社製)を用いて測定する。 実験例3:エンドトキシンショック(生死)に対する作
用 雌性BALB/cマウス(日本チャールスリバー社より購入)
にLPS(E. coli 055 B5)10 mg/kgを腹腔内投与する。
上記LPS投与の30分前に試験化合物を経口投与する。
翌日より3日間生死を観察する。 実験例4:アジュバント関節炎に対する治療効果 雄性Lewisラット(セアック吉富より購入)の尾基部に
結核死菌を接種し、アジュバント関節炎を発症させる。
関節炎の発症した15日目から20日目まで6日間、試
験化合物を経口投与する。足容積は15日目から経時的
に測定する。 実験例5:コラーゲン関節炎に対する治療効果 DBA/1Jマウス(セアック吉富より購入)の尾基部にウシ
由来タイプIIコラーゲン(コラーゲン技術研究会より購
入)をコンプリートフロイドアジュバントH37Rv(和光
純薬工業より購入)とともにday 0とday 21の2回皮内
接種する。接種後22日目から33日まで試験化合物を
経口投与する。四肢の足関節腫脹を0(変化無し)〜3
(5指の浮腫)のスコアで観察する。それぞれのマウス
の関節腫脹スコアは四肢の合計スコアで表示する。 実験例6:毒性試験 単回投与毒性試験では、雌雄SD系ラット(3匹/群)お
よびビーグル犬(1匹/群)に被験化合物を投与して死
亡例の有無、一般状態および体重を指標とし、単回投与
における毒性を評価する。また、反復投与毒性試験で
は、雌雄のSD系ラット(6匹/群)および雌雄ビーグル
犬(2匹/群)に被験化合物を2週間反復投与して、一
般状態、体重、摂餌量、血液学的検査、血液生化学的検
査、臓器重量および剖検(病理組織検査を含む)を指標
とし、反復投与における被験化合物の毒性を評価する。 実験例7:ラットにおけるバイオアベイラビリティーの
評価 SD系雌性ラット(1群5匹)に被験化合物を静脈内投与
および経口投与した後、経時的に採血し、血漿中薬物濃
度を高速液体クロマトグラフを用いて測定する。次式に
よりバイオアベイラビリティー(BA)を算出する。
【0409】
【数2】
【0410】
【発明の効果】上記実施例、製剤処方例および薬理試験
により、本発明の化合物はTNF−α産生抑制剤および
/またはIL−10産生促進剤として有用であり、自己
免疫疾患を含むTNF−α産生異常に伴う各種疾患また
はIL−10により治療可能な疾患、たとえば、慢性炎
症性疾患、急性炎症性疾患、感染による炎症性疾患、自
己免疫性疾患、アレルギー性疾患、その他のTNF−α
介在性疾患の予防または治療剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/506 A61K 31/506 A61P 29/00 A61P 29/00 37/06 37/06 43/00 111 43/00 111 C07D 213/38 C07D 213/38 213/74 213/74 237/14 237/14 239/42 239/42 Z 277/40 277/40 295/08 295/08 (72)発明者 福田 哲子 福岡県築上郡吉富町大字小祝955番地 吉 富製薬株式会社開発研究所内 Fターム(参考) 4C033 AD06 AD13 AD17 AD20 4C055 AA01 BA01 BA02 BA08 BA27 BA52 BB02 BB10 CA01 CA02 CA08 CA27 CB02 CB10 DA01 DA08 DA27 DB02 DB10 4C069 AB14 BB08 BB34 BC12 4C086 AA01 AA02 AA03 BC50 BC82 MA01 MA04 NA14 ZA66 ZA89 ZA92 ZA96 ZB07 ZB11 ZB13 ZB26

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、Qは基X−Y(Xはハロゲン、置換基を有して
    いてもよいアミノ、水酸基、低級アルコキシ、R4CO
    N(R12)、R4CSN(R12)、R4COO(R4は水
    素、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、ハロアル
    キル、アリールまたはピリジルを、R12は水素または低
    級アルキルを示す。)またはグアニジノを示し、Yは単
    結合または低級アルキレンを示す。)を示すか、あるい
    は基 【化2】 (基中、R5は水素または低級アルキルを、R6は水素、
    低級アルキルまたはヒドロキシ低級アルキルを、破線は
    存在しないか、または単結合を示す。)、基 【化3】 (式中、R7は置換基を有していてもよいアミノを示
    す。R8は水素または低級アルキルを示す。)、基 【化4】 (式中、Qは酸素原子またはN(R9)(R9は水素、低
    級アルキル、アリール、アラルキル、アシル、置換基を
    有していてもよいアミノアルキル、置換基を有していて
    もよいカルバモイルを示す。)または基 【化5】 (式中、WはCHまたはNを、R10は水素、アミノまた
    は低級アルキルを示す。)を示す。Zはオキソ、オキサ
    およびヒドロキシから選ばれる基により置換されていて
    もよい炭素数1〜4個のアルキレンを示す。R1,R2
    同一または異なって、それぞれ水素、ハロゲン、低級ア
    ルキル、アミノ、ニトロまたは水酸基を示す。R3は低
    級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、置換基を有して
    いてもよいアリール、アラルキル、置換基を有していて
    もよいヘテロアリールまたはヘテロアラルキルを示す。
    ただし、Qが基X−Yの時は、Zは炭素数2〜4個の直
    鎖または分枝鎖状のアルキレンを示す。)により表され
    るピペラジン化合物またはその製薬上許容しうる塩を有
    効成分として含有するTNF−α産生抑制剤および/ま
    たはIL−10産生促進剤。
  2. 【請求項2】 一般式 【化6】 (式中、Q1は基X1−Y(基中、X1はハロゲン、置換
    基を有していてもよいアミノ、水酸基、R4CON(R
    12)、R4CSN(R12)、R4COO(R4は水素、低
    級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、ハロアルキル、
    アリールまたはピリジルを、R12は水素または低級アル
    キルを示す。)またはグアニジノを示し、Yは単結合ま
    たは低級アルキレンを示す。)を示す。Z1は炭素数2
    〜4個のアルキレンを示す。R1、R2は同一または異な
    って、それぞれ水素、ハロゲン、低級アルキル、アミ
    ノ、ニトロまたは水酸基を示す。R3は低級アルキル、
    ヒドロキシ低級アルキル、置換基を有していてもよいア
    リール、アラルキル、置換基を有していてもよいヘテロ
    アリールまたはヘテロアラルキルを示す。)により表さ
    れるピペラジン化合物またはその製薬上許容しうる塩を
    有効成分として含有する請求項1に記載のTNF−α産
    生抑制剤および/またはIL−10産生促進剤。
  3. 【請求項3】 一般式 【化7】 (式中、Q2は基X1a−Y(基中、X1aはハロゲン、ア
    ミノ、水酸基またはR4CON(R12)、R4CSN(R
    12)、R4COO(R4は水素、低級アルキル、低級アル
    コキシ、アミノ、ハロアルキル、アリールまたはピリジ
    ルを示し、R12は水素または低級アルキルを示す。)ま
    たはグアニジノを示し、Yは単結合または低級アルキレ
    ンを示す。)を示す。Z1は炭素数2〜4個のアルキレ
    ンを示す。R3aは置換基を有していてもよいアリールま
    たはヘテロアリールを示す。)により表されるピペラジ
    ン化合物またはその製薬上許容しうる塩を有効成分とし
    て含有する請求項2に記載のTNF−α産生抑制剤およ
    び/またはIL−10産生促進剤。
  4. 【請求項4】 N−(4−(4−(4−(ピリミジン−
    2−イル)ピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメ
    チル)アセトアミド、N−(4−(4−(4−(ピリジ
    ン−2−イル)ピペラジン−1−イル)ブチル)フェニ
    ルメチル)アセトアミド、N−(4−(2−(4−フェ
    ニルピペラジン−1−イル)エチル)フェニルメチル)
    アセトアミド、N−(2−(4−(2−(4−フェニル
    ピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)エチル)安
    息香酸アミド、N−(4−(2−(4−(3−クロロフ
    ェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニルメチ
    ル)アセトアミド、N−(4−(2−(4−(2−メト
    キシフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニ
    ルメチル)ニコチン酸アミド、N−(4−(3−(4−
    フェニルピペラジン−1−イル)プロピル)フェニルメ
    チル)アセトアミド、N−(4−(4−(4−フェニル
    ピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)アセ
    トアミド、4−(4−(4−フェニルピペラジン−1−
    イル)ブチル)フェニルメチルアミン、N−(3−(4
    −(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)ブチ
    ル)フェニル)プロピル)アセトアミド、N−(2−
    (4−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)ブ
    チル)フェニル)エチル)アセトアミド、N−メトキシ
    カルボニル−N−(4−(4−(4−フェニルピペラジ
    ン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)アミン、1−
    (4−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)ブ
    チル)フェニルメチル)尿素、N−(4−(4−(4−
    フェニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチ
    ル)プロピオンアミド、N−(4−(4−(4−フェニ
    ルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)ト
    リフルオロアセトアミド、N−エチル−N−(4−(4
    −(4−フェニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェ
    ニルメチル)アミン、N−エチル−N−(4−(4−
    (4−フェニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニ
    ルメチル)アセトアミド、N−(4−(4−(4−フェ
    ニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)
    ニコチン酸アミド、N−メチル−N−(4−(4−(4
    −フェニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメ
    チル)アセトアミド、1−(4−(4−ブロモフェニ
    ル)ブチル)−4−フェニルピペラジン、1−(4−
    (4−ヒドロキシフェニル)ブチル)−4−フェニルピ
    ペラジン、N−(4−(4−(4−フェニルピペラジン
    −1−イル)ブチル)フェニル)アセトアミド、1−
    (4−(4−メトキシフェニル)ブチル)−4−フェニ
    ルピペラジン、1−(4−(4−フルオロフェニル)ブ
    チル)−4−フェニルピペラジン、(4−(4−(4−
    フェニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニル酢酸
    または1−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−
    1−イル)ブチル)フェニルメチル)チオ尿素から選ば
    れるピペラジン化合物またはその製薬上許容しうる塩を
    有効成分として含有する請求項3に記載のTNF−α産
    生抑制剤および/またはIL−10産生促進剤。
  5. 【請求項5】 一般式 【化8】 (式中、Q3は基X2−Y(基中、X2はアミノ、水酸
    基、低級アルコキシ、R5CONHまたはR5COO(R
    5は低級アルキルまたはアリールを示す。)を、Yは単
    結合または低級アルキレンを示す。)を示す。Z2はV
    −Z2a(VはCO、CH(OH)または酸素原子を示
    し、Z2aは炭素数1〜3個の直鎖または分枝鎖状のアル
    キレンを示す。R3は低級アルキル、ヒドロキシ低級ア
    ルキル、置換基を有していてもよいアリール、アラルキ
    ル、置換基を有していてもよいヘテロアリールまたはヘ
    テロアラルキルを示す。)により表されるピペラジン化
    合物またはその製薬上許容しうる塩を有効成分として含
    有する請求項1に記載のTNF−α産生抑制剤および/
    またはIL−10産生促進剤。
  6. 【請求項6】 一般式 【化9】 (式中、Q4は基X2a−Y1(X2aはR5CONH(R5
    低級アルキル、アリールを示す。)を示し、Y1は低級
    アルキレンを示す。)を示す。Z2はV−Z2a(VはC
    O、CH(OH)または酸素原子を示し、Z2aは炭素数
    1〜3個の直鎖または分枝鎖状のアルキレンを示す。R
    3bは置換基を有していてもよいアリールを示す。)によ
    り表されるピペラジン化合物またはその製薬上許容しう
    る塩を有効成分として含有する請求項5に記載のTNF
    −α産生抑制剤および/またはIL−10産生促進剤。
  7. 【請求項7】 N−(4−(2−(4−(2−エチルフ
    ェニル)ピペラジン−1−イル)−1−ヒドロキシエチ
    ル)フェニルメチル)アセトアミド、N−(2−(4−
    (2−(4−フェニルピペラジン−1−イル)−1−オ
    キソエチル)フェニル)エチル)アセトアミド、N−
    (4−(2−(4−(2−メチルフェニル)ピペラジン
    −1−イル)−1−ヒドロキシエチル)フェニルメチ
    ル)アセトアミド、N−(2−(4−(2−(4−フェ
    ニルピペラジン−1−イル)−1−ヒドロキシエチル)
    フェニル)エチル)アセトアミド、N−(4−(2−
    (4−フェニルピペラジン−1−イル)−1−ヒドロキ
    シエチル)フェニルメチル)アセトアミド、N−(4−
    (2−(4−フェニルピペラジン−1−イル)−1−オ
    キソエチル)フェニルメチル)アセトアミド、N−(4
    −(3−(4−フェニルピペラジン−1−イル)−1−
    ヒドロキシプロピル)フェニルメチル)アセトアミド、
    N−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イ
    ル)−1−ヒドロキシブチル)フェニルメチル)アセト
    アミド、N−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−
    1−イル)−1−オキソブチル)フェニルメチル)アセ
    トアミド、N−(4−(3−(4−フェニルピペラジン
    −1−イル)プロポキシ)フェニル)メチル)アセトア
    ミド またはN−(4−(2−(4−フェニルピペラジ
    ン−1−イル)エトキシ)フェニル)メチル)アセトア
    ミドから選ばれるピペラジン化合物またはその製薬上許
    容しうる塩を有効成分として含有する請求項6に記載の
    TNF−α産生抑制剤および/またはIL−10産生促
    進剤。
  8. 【請求項8】 一般式 【化10】 (式中、Q5は基 【化11】 (基中、R5は水素または低級アルキルを、R6は水素、
    低級アルキルまたはヒドロキシ低級アルキルを示し、破
    線は存在しないか、または単結合を示す。)を示す。Z
    3は炭素数1〜4個の直鎖または分枝鎖状のアルキレン
    を示す。R3cは低級アルキルまたは置換基を有していて
    もよいアリールを示す。)により表されるピペラジン化
    合物またはその製薬上許容しうる塩を有効成分として含
    有する請求項1に記載のTNF−α産生抑制剤および/
    またはIL−10産生促進剤。
  9. 【請求項9】 一般式 【化12】 (式中、Q6は基 【化13】 (基中、R6aは水素または低級アルキルを示し、破線は
    存在しないか、または単結合を示す。)を示す。Z3
    炭素数1〜4個の直鎖または分枝鎖状のアルキレンを示
    す。R3bは置換基を有していてもよいアリールを示
    す。)により表されるピペラジン化合物またはその製薬
    上許容しうる塩を有効成分として含有する請求項8に記
    載のTNF−α産生抑制剤および/またはIL−10産
    生促進剤。
  10. 【請求項10】 6−(4−(2−(4−(3−トリフ
    ルオロメチルフェニル)ピペラジン−1−イル)エチ
    ル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−2H−ピリダジン
    −3−オン、6−(4−(2−(4−(4−フルオロフ
    ェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)−
    4,5−ジヒドロ−2H−ピリダジン−3−オン、6−
    (4−(2−(4−(4−メチルフェニル)ピペラジン
    −1−イル)エチル)フェニル)−2H−ピリダジン−
    3−オン、6−(4−(2−(4−(2−クロロフェニ
    ル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)−2H
    −ピリダジン−3−オン、6−(4−(2−(4−(3
    −クロロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フ
    ェニル)−2H−ピリダジン−3−オン、6−(4−
    (2−(4−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピペ
    ラジン−1−イル)エチル)フェニル)−2H−ピリダ
    ジン−3−オン、6−(4−(2−(4−(2−n−ブ
    チルチオフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フ
    ェニル)−2H−ピリダジン−3−オン、6−(4−
    (2−(4−(3−メトキシフェニル)ピペラジン−1
    −イル)エチル)フェニル)−2H−ピリダジン−3−
    オン、2−エチル−6−(4−(2−(4−フェニルピ
    ペラジン−1−イル)エチル)フェニル)−4,5−ジ
    ヒドロ−2H−ピリダジン−3−オン、2−エチル−6
    −(4−(2−(4−(3−クロロフェニル)ピペラジ
    ン−1−イル)エチル)フェニル)−4,5−ジヒドロ
    −2H−ピリダジン−3−オン、6−(4−(3−(4
    −(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)プ
    ロピル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−2H−ピリダ
    ジン−3−オンまたは6−(4−(4−(4−フェニル
    ピペラジン−1−イル)ブチル)フェニル)−4,5−
    ジヒドロ−2H−ピリダジン−3−オンから選ばれるピ
    ペラジン化合物またはその製薬上許容しうる塩を有効成
    分として含有する請求項9に記載のTNF−α産生抑制
    剤および/またはIL−10産生促進剤。
  11. 【請求項11】 一般式 【化14】 (式中、Q7は基 【化15】 (基中、R7は置換基を有していてもよいアミノを示
    す。R8は水素または低級アルキルを示す。)を示す。
    1a、R2aは同一または異なって、それぞれ水素または
    低級アルキルを示す。Z3は炭素数1〜4個のアルキレ
    ンを示す。R3dは低級アルキル、置換基を有していても
    よいアリールまたは置換基を有していてもよいヘテロア
    リールを示す。)により表されるピペラジン化合物また
    はその製薬上許容しうる塩を有効成分として含有する請
    求項1に記載のTNF−α産生抑制剤および/またはI
    L−10産生促進剤。
  12. 【請求項12】 一般式 【化16】 (式中、Q8は基 【化17】 を示す。Z3は炭素数1〜4個のアルキレンを示す。R
    3bは置換基を有していてもよいアリールを示す。)によ
    り表されるピペラジン化合物またはその製薬上許容しう
    る塩を有効成分として含有する請求項11に記載のTN
    F−α産生抑制剤および/またはIL−10産生促進
    剤。
  13. 【請求項13】 2−アミノ−4−(4−(2−(4−
    フェニルピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)チ
    アゾールまたは2−アミノ−4−(4−(4−(4−フ
    ェニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニル)チア
    ゾールから選ばれるピペラジン化合物またはその製薬上
    許容しうる塩を有効成分として含有する請求項12に記
    載のTNF−α産生抑制剤および/またはIL−10産
    生促進剤。
  14. 【請求項14】 一般式 【化18】 (式中、Q9は基 【化19】 (基中、Qは酸素原子またはN(R11)(R11は水素、
    低級アルキル、アリール、アラルキル、アシル、置換基
    を有していてもよいアミノアルキルまたは置換基を有し
    ていてもよいカルバモイルを示す。)を示す。)を示
    す。Z4は炭素数1〜4個のアルキレンまたはV−Z4a
    (VはCO、CH(OH)または酸素原子を示し、Z4a
    は炭素数1〜3個のアルキレンを示す。)を示す。R3a
    は置換基を有していてもよいアリールまたは置換基を有
    していてもよいヘテロアリールを示す。)により表され
    るピペラジン化合物またはその製薬上許容しうる塩を有
    効成分として含有する請求項1に記載のTNF−α産生
    抑制剤および/またはIL−10産生促進剤。
  15. 【請求項15】 一般式 【化20】 (式中、Q10は基 【化21】 を示す。Z4は炭素数1〜4個のアルキレンまたはV−
    4a(VはCO、CH(OH)または酸素原子を示し、
    4aは炭素数1〜3個のアルキレンを示す。)を示す。
    3bは置換基を有していてもよいアリールを示す。)に
    より表されるピペラジン化合物またはその製薬上許容し
    うる塩を有効成分として含有する請求項14に記載のT
    NF−α産生抑制剤および/またはIL−10産生促進
    剤。
  16. 【請求項16】 5−(4−(2−(4−(3−トリフ
    ルオロメチルフェニル)ピペラジン−1−イル)エチ
    ル)フェニル)ピロリジン−2−オン、5−(4−(2
    −(4−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピペラジ
    ン−1−イル)−1−ヒドロキシエチル)フェニル)ピ
    ロリジン−2−オン、5−(4−(2−(4−(2−メ
    トキシフェニル)ピペラジン−1−イル)−1−ヒドロ
    キシエチル)フェニル)ピロリジン−2−オン、5−
    (4−(2−(4−(3−クロロフェニル)ピペラジン
    −1−イル)−1−ヒドロキシエチル)フェニル)ピロ
    リジン−2−オン、5−(4−(3−(4−(2−メト
    キシフェニル)ピペラジン−1−イル)プロピル)フェ
    ニル)ピロリジン−2−オン、5−(4−(3−(4−
    (2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル)−1
    −オキソプロピル)フェニル)ピロリジン−2−オン、
    5−(4−(3−(4−フェニルピペラジン−1−イ
    ル)−1−ヒドロキシプロピル)フェニル)ピロリジン
    −2−オン、5−(4−(3−(4−(2,3−ジメチ
    ルフェニル)ピペラジン−1−イル)−1−オキソプロ
    ピル)フェニル)ピロリジン−2−オン、5−(4−
    (4−(4−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピペ
    ラジン−1−イル)ブチル)フェニル)ピロリジン−2
    −オン、5−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−
    1−イル)ブチル)フェニル)ピロリジン−2−オン、
    5−(4−(4−(4−(4−メチルフェニル)ピペラ
    ジン−1−イル)ブチル)フェニル)ピロリジン−2−
    オン、5−(4−(4−(4−(2,3−ジメチルフェ
    ニル)ピペラジン−1−イル)ブチル)フェニル)ピロ
    リジン−2−オン、5−(4−(4−(4−(2−メチ
    ルフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチル)フェニ
    ル)ピロリジン−2−オン、5−(4−(3−(4−
    (3−メチルフェニル)ピペラジン−1−イル)プロピ
    ル)フェニル)ピロリジン−2−オン または5−(4
    −(3−(4−(4−メチルフェニル)ピペラジン−1
    −イル)プロピル)フェニル)ピロリジン−2−オンか
    ら選ばれるピペラジン化合物またはその製薬上許容しう
    る塩を有効成分として含有する請求項15に記載のTN
    F−α産生抑制剤および/またはIL−10産生促進
    剤。
  17. 【請求項17】 一般式 【化22】 (式中、Q11は基 【化23】 (基中、WはCHまたはNを、R10aは水素またはアミ
    ノを示す。)を示す。Z3は炭素数1〜4個のアルキレ
    ンを示す。R3bは置換基を有していてもよいアリールを
    示す。)により表されるピペラジン化合物またはその製
    薬上許容しうる塩を有効成分として含有する請求項1に
    記載のTNF−α産生抑制剤および/またはIL−10
    産生促進剤。
  18. 【請求項18】 1−フェニル−4−(4−(4−(ピ
    リジン−2−イル)フェニル)ブチル)ピペラジン、1
    −フェニル−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)
    フェニル)ブチル)ピペラジン、2−アミノ−5−(4
    −(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)ブチ
    ル)フェニル)ピリミジン、1−フェニル−4−(4−
    (4−(ピリジン−4−イル)フェニル)ブチル)ピペ
    ラジン、1−フェニル−4−(4−(4−(2−アミノ
    ピリジン−5−イル)フェニル)ブチル)ピペラジン
    または5−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1
    −イル)ブチル)フェニル)ピリミジンから選ばれるピ
    ペラジン化合物またはその製薬上許容しうる塩を有効成
    分として含有する請求項17に記載のTNF−α産生抑
    制剤および/またはIL−10産生促進剤。
  19. 【請求項19】 一般式 【化24】 (式中、Q12は基 【化25】 (式中、R5は水素または低級アルキルを、R6は水素、
    低級アルキルまたはヒドロキシ低級アルキルを示す。)
    を示す。Z3は炭素数1〜4個のアルキレンを示す。
    1、R2は同一または異なって、それぞれ水素、ハロゲ
    ン、低級アルキル、アミノ、ニトロまたは水酸基を示
    す。R3bは置換基を有していてもよいアリールを示
    す。)により表されるピペラジン化合物またはその製薬
    上許容しうる塩。
  20. 【請求項20】 6−(4−(2−(4−(4−メチル
    フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)
    −2H−ピリダジン−3−オン、6−(4−(2−(4
    −(2−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチ
    ル)フェニル)−2H−ピリダジン−3−オン、6−
    (4−(2−(4−(3−クロロフェニル)ピペラジン
    −1−イル)エチル)フェニル)−2H−ピリダジン−
    3−オン、6−(4−(2−(4−(3−トリフルオロ
    メチルフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェ
    ニル)−2H−ピリダジン−3−オン、6−(4−(2
    −(4−(2−n−ブチルチオフェニル)ピペラジン−
    1−イル)エチル)フェニル)−2H−ピリダジン−3
    −オンまたは6−(4−(2−(4−(3−メトキシフ
    ェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)フェニル)−
    2H−ピリダジン−3−オンから選ばれる請求項19に
    記載のピペラジン化合物またはその製薬上許容しうる
    塩。
  21. 【請求項21】 一般式 【化26】 (式中、Q13は基X−Y(Xはハロゲン、置換基を有し
    ていてもよいアミノ、水酸基、低級アルコキシ、R4
    ON(R12)、R4CSN(R12)またはR4COO(R
    4は水素、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、ハ
    ロアルキル、アリールまたはピリジルを、R12は水素ま
    たは低級アルキルを示す。)を示し、Yは単結合または
    低級アルキレンを示す。)を示す。R1、R2は同一また
    は異なって、それぞれ水素、ハロゲン、低級アルキル、
    アミノ、ニトロまたは水酸基を示す。Z5はV1−Z
    5a(V1はCH(OH)を示し、Z5aは炭素数1〜3個
    の直鎖または分枝鎖状のアルキレンを示す。R3aは置換
    基を有していてもよいアリールまたは置換基を有してい
    てもよいヘテロアリールを示す。)により表されるピペ
    ラジン化合物またはその製薬上許容しうる塩。
  22. 【請求項22】 一般式 【化27】 (式中、Q14は基 【化28】 (基中、WはCHまたはNを、R10は水素、アミノまた
    は低級アルキルを示す。)を示す。Zはオキソ、オキサ
    およびヒドロキシから選ばれる基が置換していてもよい
    炭素数1〜4個のアルキレンを示す。R1、R2は同一ま
    たは異なって、それぞれ水素、ハロゲン、低級アルキ
    ル、アミノ、ニトロまたは水酸基を示す。R 3は低級ア
    ルキル、ヒドロキシ低級アルキル、置換基を有していて
    もよいアリール、アラルキル、置換基を有していてもよ
    いヘテロアリールまたはヘテロアラルキルを示す。)に
    より表されるピペラジン化合物またはその製薬上許容し
    うる塩。
  23. 【請求項23】 一般式 【化29】 (式中、Q15は基X−Y(Xはハロゲン、置換基を有し
    ていてもよいアミノ、水酸基、低級アルコキシ、R4
    ON(R12)、R4CSN(R12)またはR4COO(R
    4は水素、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、ハ
    ロアルキル、アリールまたはピリジルを、R12は水素ま
    たは低級アルキルを示す。)を示し、Yは単結合または
    低級アルキレンを示す。)を示す。Z6は炭素数3また
    は4のアルキレンまたはV2−Z6a(V2はCOを、Z6a
    は炭素数2または3のアルキレンを示す。)を示す。R
    1、R2は同一または異なって、それぞれ水素、ハロゲ
    ン、低級アルキル、アミノ、ニトロまたは水酸基を示
    す。R3は低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、置
    換基を有していてもよいアリール、アラルキル、置換基
    を有していてもよいヘテロアリールまたはヘテロアラル
    キルを示す。)により表されるピペラジン化合物または
    その製薬上許容しうる塩。
  24. 【請求項24】 N−(4−(4−(4−(ピリミジン
    −2−イル)ピペラジン−1−イル)ブチル)フェニル
    メチル)アセトアミド、N−(4−(4−(4−(ピリ
    ジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)ブチル)フェ
    ニルメチル)アセトアミド、N−(4−(3−(4−フ
    ェニルピペラジン−1−イル)プロピル)フェニルメチ
    ル)アセトアミド、N−(4−(4−(4−フェニルピ
    ペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)アセト
    アミド、4−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イ
    ル)ブチル)フェニルメチルアミン、N−(3−(4−
    (4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)ブチル)
    フェニル)プロピル)アセトアミド、N−(2−(4−
    (4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)ブチル)
    フェニル)エチル)アセトアミド、N−メトキシカルボ
    ニル−N−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1
    −イル)ブチル)フェニルメチル)アミン、1−(4−
    (4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)ブチル)
    フェニルメチル)尿素、N−(4−(4−(4−フェニ
    ルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)プ
    ロピオンアミド、N−(4−(4−(4−フェニルピペ
    ラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)トリフル
    オロアセトアミド、N−エチル−N−(4−(4−(4
    −フェニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメ
    チル)アミン、N−エチル−N−(4−(4−(4−フ
    ェニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチ
    ル)アセトアミド、N−(4−(4−(4−フェニルピ
    ペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)ニコチ
    ン酸アミド、N−メチル−N−(4−(4−(4−フェ
    ニルピペラジン−1−イル)ブチル)フェニルメチル)
    アセトアミド、1−(4−(4−ブロモフェニル)ブチ
    ル)−4−フェニルピペラジン、1−(4−(4−ヒド
    ロキシフェニル)ブチル)−4−フェニルピペラジン、
    N−(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イ
    ル)ブチル)フェニル)アセトアミド、1−(4−(4
    −メトキシフェニル)ブチル)−4−フェニルピペラジ
    ン、1−(4−(4−フルオロフェニル)ブチル)−4
    −フェニルピペラジン、(4−(4−(4−フェニルピ
    ペラジン−1−イル)ブチル)フェニル酢酸 または1
    −(4−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)
    ブチル)フェニルメチル)チオ尿素から選ばれる請求項
    23に記載のピペラジン化合物またはその製薬上許容し
    うる塩。
  25. 【請求項25】 一般式 【化30】 (式中、Q15は基X−Y(Xはハロゲン、置換基を有し
    ていてもよいアミノ、水酸基、低級アルコキシ、R4
    ON(R12)、R4CSN(R12)またはR4COO(R
    4は水素、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、ハ
    ロアルキル、アリールまたはピリジルを、R12は水素ま
    たは低級アルキルを示す。)を示し、Yは単結合または
    低級アルキレンを示す。)を示す。R1、R2は同一また
    は異なって、それぞれ水素、ハロゲン、低級アルキル、
    アミノ、ニトロまたは水酸基を示す。Z7はV3−Z
    7a(V3は酸素原子を示し、Z7aは炭素数1〜3個のア
    ルキレンを示す。R3は低級アルキル、ヒドロキシ低級
    アルキル、置換基を有していてもよいアリール、アラル
    キル、置換基を有していてもよいヘテロアリールまたは
    ヘテロアラルキルを示す。)により表されるピペラジン
    化合物またはその製薬上許容しうる塩。
  26. 【請求項26】 N−(4−(3−(4−フェニルピペ
    ラジン−1−イル)プロポキシ)フェニル)メチル)ア
    セトアミドである請求項25に記載のピペラジン化合物
    またはその製薬上許容しうる塩。
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