JPH09254826A - モノコック型自動車の車体 - Google Patents

モノコック型自動車の車体

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Publication number
JPH09254826A
JPH09254826A JP9016296A JP9016296A JPH09254826A JP H09254826 A JPH09254826 A JP H09254826A JP 9016296 A JP9016296 A JP 9016296A JP 9016296 A JP9016296 A JP 9016296A JP H09254826 A JPH09254826 A JP H09254826A
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JP
Japan
Prior art keywords
front side
side member
wall
torque box
vehicle body
Prior art date
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Pending
Application number
JP9016296A
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English (en)
Inventor
Osamu Nagasawa
収 永澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体の骨格を構成するロッカパネルとフロン
トサイドメンバとを結合するトルクボックスを有するモ
ノコック型自動車の車体において、フロントサイドメン
バとトルクボックスの結合剛性を高め、フロントサイド
メンバからトルクボックスへの力の伝達効率を高める。 【解決手段】 フロントサイドメンバ7の外側壁12と
内側壁13とに、トルクボックス8を架け渡し、各側壁
12,13とトルクボックス8とをスポット溶接し、ト
ルクボックス8を2つのスポット溶接列S1,S2によっ
てフロントサイドメンバ7に結合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モノコック型自動
車の車体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】モノコック型自動車においては、その車
体の剛性を高めるため、車体下部の車体幅方向側部に配
置されたロッカパネルのほかに、そのロッカパネルより
も車体幅方向内側に配置されたフロントサイドメンバを
有している。これらの構造要素は車体の骨格を構成する
ものであって、共に車体のほぼ前後方向に延び、フロン
トサイドメンバは、底壁と、その底壁の車体幅方向外側
端部から立上った外側壁と、底壁の車体幅方向内側端部
から立上った内側壁とを有している。
【0003】ところで、フロントサイドメンバには、自
動車の走行時に、車輪側から大きな外力が加えられ、当
該メンバに大きな応力が発生し、これが上下に激しく振
動するおそれがある。そこで従来より、フロントサイド
メンバをトルクボックスを介してロッカパネルに結合
し、フロントサイドメンバに入力された力をロッカパネ
ル側に伝えて力を分散し、フロントサイドメンバに過度
に大きな応力が発生して、これが激しく振動することを
防止し、車体全体の剛性を高めている(実開昭60−3
6381号公報参照)。
【0004】従来のトルクボックスは、その車体幅方向
内側端がフロントサイドメンバの外側壁外面にスポット
溶接によって固着されている。ところが、かかる結合構
造であると、その結合部の剛性が低下し、フロントサイ
ドメンバに入力された力をトルクボックスに効率よく伝
達できず、力の分散効果が低下するおそれがある。
【0005】そこで、従来は、フロントサイドメンバと
トルクボックスの板厚を大きく設定し、しかも両者を結
合するスポット溶接の打点数を増大してその結合剛性を
高めていた。また、それでもその結合剛性が不充分であ
るときは、フロントサイドメンバとトルクボックスの間
に補強パネルを固着してその結合剛性を一層高めるよう
にしていたが、これらの対策は、いずれも車体の製造コ
ストを高める要因となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の欠点を除去し、コストの上昇を抑えつつ、フロン
トサイドメンバとトルクボックスの結合剛性を高め、フ
ロントサイドメンバに入力された力を効率よくトルクボ
ックスへ伝達し、これをロッカパネル側に分散させるこ
とのできるモノコック型自動車の車体を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、車体下部の車体幅方向側部に配置されて当
該車体のほぼ前後方向に延びるロッカパネルと、該ロッ
カパネルよりも車体幅方向の内側に配置されて当該車体
のほぼ前後方向に延びるフロントサイドメンバと、該フ
ロントサイドメンバと前記ロッカパネルとを結合するト
ルクボックスとを具備し、前記フロントサイドメンバ
は、底壁と、該底壁の車体幅方向外側端部から立上った
外側壁と、底壁の車体幅方向内側端部から立上った内側
壁とを有しているモノコック型自動車の車体において、
前記トルクボックスが、前記フロントサイドメンバの外
側壁と内側壁とに架け渡され、その各側壁にスポット溶
接によって固着されていることを特徴とするモノコック
型自動車の車体を提案する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を説明
し、併せて先に説明した従来の欠点を図面に即してより
具体的に明らかにする。
【0009】図1はモノコック型自動車の車体1を斜め
下方から見た斜視図であり、当該車体1はその自動車の
前進方向Fを基準として左右対称に構成されている。な
お、本明細書における車体の向きを示す用語は、自動車
の前進方向Fを基準としたものであって、その前方を
「前」、後方を「後」とし、その前後方向Yに直交する
車体の横方向を「車体の幅方向W」とする。またその幅
方向の中心C寄りの側を「内側」、その反対側を「外
側」と称することにする。
【0010】図1に示した車体1は、それ自体周知のよ
うに、車室の床面を構成するフロアパネル2、エンジン
ルームと車室を仕切るダッシュパネル3、図示していな
い車輪のタイヤのまわりに位置するエプロン4、及びフ
ェンダパネル5などの要素を有している。また、この車
体1は、車体下部の車体幅方向側部に配置されて車体1
のほぼ前後方向Yに延びる一対のロッカパネル6と、そ
のロッカパネル6よりも車体幅方向Wの内側に配置され
て、車体1のほぼ前後方向に延びる一対のフロントサイ
ドメンバ7を具備し、さらに各フロントサイドメンバ7
と各ロッカパネル6とをそれぞれ結合するトルクボック
ス8を有している。
【0011】上述のように、図示した車体1は、その骨
格を構成するフロントサイドメンバ7とロッカパネル6
とが、トルクボックス8を介して結合されているので、
自動車の走行時に車輪からフロントサイドメンバ7に伝
えられた力をトルクボックス8を介してロッカパネル6
に分散させることができる。
【0012】図2は、自動車の車室内側での前進方向F
を基準とした右側のフロントサイドメンバ7とトルクボ
ックス8を示す斜視図であり、この図に示すように、ほ
ぼ車体1の前後方向Yに延びるフロントサイドメンバ7
は、互いにスポット溶接によって固着されたアウタパネ
ル9とインナパネル10を有し、これらのパネル9,1
0によって、ほぼ水平な底壁11と、その底壁11の車
体幅方向外側端部から立上った外側壁12と、底壁11
の車体幅方向内側端部から立上った内側壁13とが構成
されている。このように、フロントサイドメンバ7は、
底壁11と、この底壁11の車体幅方向外側端部から立
上った外側壁12と、底壁11の車体幅方向内側端部か
ら立上った内側壁13とを有しているのである。各側壁
12,13は、その上部にほぼ水平に位置する外側フラ
ンジ14と内側フランジ15とをそれぞれ有している。
【0013】一方、トルクボックス8は、ほぼ水平な底
壁16と、その前端部から立上った前壁17と、底壁1
6の後端部から立上った後壁18とを有し、その上部が
開放された箱状に形成されている。かかるトルクボック
ス8は、その車体幅方向内側端部に、前壁17、底壁1
6、及び後壁18に対して、それぞれほぼ垂直に立上っ
た内側端フランジ20を有していると共に、前壁17の
上端部と後壁18の上端部には、前フランジ21と後フ
ランジ22がそれぞれ一体に形成されている。またトル
クボックス8の車体幅方向外側端部は、図2には示して
いないロッカパネル6(図1)にそれ自体公知の態様で
スポット溶接によって強固に固着されている。
【0014】上述したフロントサイドメンバ7とトルク
ボックス8の上部には、図2に鎖線で示したダッシュパ
ネル3と、フロアパネル2が配置され、ダッシュパネル
3は、トルクボックス8の前フランジ21とフロントサ
イドメンバ7の内側フランジ15にスポット溶接によっ
て固着されている。同じくフロアパネル2は、トルクボ
ックス8の後フランジ22と、フロントサイドメンバ7
の外側及び内側フランジ14,15にそれぞれスポット
溶接によって固着されている。
【0015】ここで、図2に示したフロントサイドメン
バ7とトルクボックス8との結合構造を明らかにする前
に、従来の結合構造を図5乃至図7を参照して説明す
る。
【0016】図5乃至図7に示した車体も、その基本構
成は図2に示したところと変りはなく、よって図2の各
要素に対応する要素には、図2と同一の符号を付してあ
る。従来は、トルクボックス8の内側端フランジ20
が、フロントサイドメンバ7の外側壁12の外面に×印
を付して示したようにスポット溶接されていた。すなわ
ち、ほぼ上方に向けて立上った板材よりなる外側壁12
に、同じく板材より成る内側端フランジ20をスポット
溶接していたのであるが、かかる結合構造によると、そ
の結合部の剛性が低下する。すなわち、車輪からの外力
がフロントサイドメンバ7に入力してその外側壁12が
上下に振動したとき、これに結合された内側端フランジ
20、ないしはその近傍のトルクボックス部分が変形す
るのである。このようにフロントサイドメンバ7とトル
クボックス8の結合部の剛性が低いと、フロントサイド
メンバ7に入力された力をトルクボックス8の方へ効率
よく伝えることができず、力の分散効果が低下する。
【0017】従来は、かかる不具合を回避すべく、先に
も説明したように、フロントサイドメンバ7とトルクボ
ックス8の板厚を厚く設定し、かつ両者間のスポット溶
接の打点数を増大し、或いは両者間に補強パネル(図示
せず)を固着してその結合剛性を高めていたのである
が、これによって車体のコストが上昇する欠点を免れな
かった。
【0018】そこで、本例の車体においては、図2に示
すようにフロントサイドメンバ7の外側壁12の一部に
凹部23が形成され、図3及び図4にも示すように、そ
の凹部23にトルクボックス8が嵌合している。しか
も、トルクボックス8の内側端フランジ20が、フロン
トサイドメンバ7の内側壁13に、×印を付し、かつ符
号S1で示した如く複数個所でスポット溶接されてい
る。またフロントサイドメンバ7の外側壁12の外側フ
ランジ14と、トルクボックス8の前壁17、底壁1
6、及び後壁18とが、×印を付し、かつ符号S2で示
したように複数個所でスポット溶接されている。トルク
ボックス8が、フロントサイドメンバ7の外側壁12と
内側壁13に架け渡され、その各側壁12,13にスポ
ット溶接によって固着されているのである。
【0019】上記構成によれば、トルクボックス8が、
フロントサイドメンバ7の外側壁12の側のスポット溶
接列S2と、内側壁13の側のスポット溶接列S1の2つ
の溶接列によってフロントサイドメンバ7に結合され、
しかも図3に示すようにフロントサイドメンバ7の内側
壁13、底壁11、外側壁12及びトルクボックス8と
によって、閉断面構造が形成されるので、フロントサイ
ドメンバ7とトルクボックス8の結合剛性が従来よりも
格段と高められる。このため、フロントサイドメンバ7
に外力が入力されてそのフロントサイドメンバ7が上下
方向に振動したとき、その力は確実に、しかも効率よく
トルクボックス8に伝えられ、これがロッカパネル6
(図1)へと伝達され、力が効果的に分散される。フロ
ントサイドメンバ7とトルクボックス8の板厚を従来の
ように過度に大きくしたり、両者を結合する補強パネル
などを用いることなく、フロントサイドメンバ7からト
ルクボックス8へ力を効率よく伝達でき、フロントサイ
ドメンバ7に過大な応力が発生することを防止できるの
である。
【0020】以上、車体幅方向の一方の側のフロントサ
イドメンバ7と、トルクボックス8との結合構造を説明
したが、他方の側のフロントサイドメンバ7とトルクボ
ックス8も全く同様にして結合することができる。
【0021】本発明は、図示した車体に限らず、他の型
式の車体ないしはその車体構造にも広く適用できるもの
である。
【0022】
【発明の効果】請求項1に記載の車体によれば、フロン
トサイドメンバとトルクボックスの結合剛性を高めるこ
とができ、フロントサイドメンバに入力された力をトル
クボックスを介して効率よくロッカパネルに伝え、力の
分散効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】モノコック型自動車の車体の一例を示す斜視図
である。
【図2】フロントサイドメンバとトルクボックスとの結
合部構造を示す斜視図であって、フロアパネルとダッシ
ュパネルを鎖線で示し、その下方の構造を明らかにした
図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う垂直断面端面図であ
る。
【図4】図2のIV−IV線に沿う水平断面端面図である。
【図5】フロントサイドメンバとトルクボックスとの従
来の結合部構造を示す斜視図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿う垂直断面端面図である。
【図7】図5のVII−VII線に沿う水平断面端面図であ
る。
【符号の説明】
1 車体 6 ロッカパネル 7 フロントサイドメンバ 8 トルクボックス 11 底壁 12 外側壁 13 内側壁 W 幅方向 Y 前後方向

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体下部の車体幅方向側部に配置されて
    当該車体のほぼ前後方向に延びるロッカパネルと、該ロ
    ッカパネルよりも車体幅方向の内側に配置されて当該車
    体のほぼ前後方向に延びるフロントサイドメンバと、該
    フロントサイドメンバと前記ロッカパネルとを結合する
    トルクボックスとを具備し、前記フロントサイドメンバ
    は、底壁と、該底壁の車体幅方向外側端部から立上った
    外側壁と、底壁の車体幅方向内側端部から立上った内側
    壁とを有しているモノコック型自動車の車体において、 前記トルクボックスが、前記フロントサイドメンバの外
    側壁と内側壁とに架け渡され、その各側壁にスポット溶
    接によって固着されていることを特徴とするモノコック
    型自動車の車体。
JP9016296A 1996-03-19 1996-03-19 モノコック型自動車の車体 Pending JPH09254826A (ja)

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JP (1) JPH09254826A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002154458A (ja) * 2000-11-24 2002-05-28 Fuji Heavy Ind Ltd 車体前部構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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