JPH09252131A - 半導体装置の製法 - Google Patents

半導体装置の製法

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JPH09252131A
JPH09252131A JP10337796A JP10337796A JPH09252131A JP H09252131 A JPH09252131 A JP H09252131A JP 10337796 A JP10337796 A JP 10337796A JP 10337796 A JP10337796 A JP 10337796A JP H09252131 A JPH09252131 A JP H09252131A
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layer
hydrogen
wiring
insulating film
cover
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JP10337796A
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Seiji Hiraide
誠治 平出
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程ダメージ回復のための水素アニール処理
において、Ti層を含む配線材層があっても十分な回復
を可能とする。 【解決手段】 MOS型トランジスタTを覆う層間絶縁
膜14の上に最下層としてTi層を有する配線材層から
なるカバー層16Qを形成する。カバー層16Q及び配
線層16C,16S,16Dを覆って絶縁膜14の上に
窒化シリコン等のパッシベーション膜を形成する前に工
程ダメージ回復のための水素アニール処理を行なう。こ
の処理では、水素及び窒素を含む雰囲気で400〜45
0[℃]30[分]程度の熱処理を行なうが、雰囲気中
の水素濃度の下限は、Ti層がない場合に必要とされる
水素濃度の下限よりもTi層による水素吸蔵量分だけ高
く設定する。カバー層16Qがなく、配線層16S,1
6DがトランジスタTに接近配置されている場合にも、
同様の設定にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、MOS型トラン
ジスタに工程ダメージ回復のために水素含有雰囲気中で
熱処理(水素アニール処理)を施す半導体装置の製法に
関し、特にTi(チタン)層を含む配線材層がある場合
に該Ti層による水素吸蔵量を考慮してアニール雰囲気
中の水素濃度の下限を高く設定することにより十分な回
復を可能としたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、工程ダメージ回復のためにMOS
型トランジスタに施される水素アニール処理としては、
水素及び窒素を含む雰囲気中で水素濃度5〜20
[%]、温度350〜450[℃]、時間10〜130
[分]の条件で熱処理を行なうものが知られている(例
えば、特開平7−74167号公報参照)。
【0003】図16は、従来のMOS型トランジスタの
一例を示すもので、シリコンからなる半導体基板1の表
面にはフィールド絶縁膜2が形成されると共に絶縁膜2
の素子孔内の半導体表面にはMOS型トランジスタTが
形成される。トランジスタTは、ゲート絶縁膜Fと、ゲ
ート電極層Gと、電極層Gの両側のサイドスペーサH
と、不純物濃度が比較的低いソース領域S1及びドレイ
ン領域D1と、不純物濃度が比較的高いソース領域S及
びドレイン領域Dとを含むもので、いわゆるLDD(Li
ghtly Doped Drain)構造になっている。
【0004】絶縁膜2の上にはトランジスタTを覆って
層間絶縁膜3が形成されると共に絶縁膜3にはホトリソ
グラフィ及びドライエッチング処理によりソース領域
S,ドレイン領域Dにそれぞれ対応した接続孔3S,3
Dが形成される。そして、基板上面にAl合金を被着し
てパターニングすることによりソース配線層4S及びド
レイン配線層4Dが形成される。
【0005】次に、エッチング等による工程ダメージを
回復させるためにトランジスタTに前述の水素アニール
処理が施される。そして、絶縁膜3の上に配線層4S,
4Dを覆ってCVD(ケミカル・ベーパー・デポジショ
ン)法によりPSG(リンケイ酸ガラス)膜5aを形成
する。この後、プラズマCVD法によりPSG膜5a上
に窒化シリコン膜5bを形成する。パッシベーション膜
5は、膜5a,5bにより構成される。
【0006】上記したような水素アニール処理によれ
ば、工程ダメージを回復させることができる。
【0007】一方、バリアメタルとしてTi層を有する
配線層を形成する場合、Ti層による水素吸着を抑制し
て界面準位を低減するために、Ti層に水素過飽和状態
になるまで水素プラズマ処理を施すことが知られている
(例えば、特開平7−94692号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した水素アニール
処理によると、Ti層を含む配線材層がMOS型トラン
ジスタの上方に存在する場合に工程ダメージの回復が十
分でないことが判明した。
【0009】図17は、半導体基板1の表面に図16で
述べたと同様のMOS型トランジスタT1,T2を形成し
た状態を示すものである。基板1の上面には、トランジ
スタT1,T2を覆って層間絶縁膜6が形成され、絶縁膜
6上にはトランジスタT1の上方に配線材層4が形成さ
れる。配線材層4は、例えばAl合金からなるもので、
最下層にTi層4aを有する。トランジスタT1,T2
前述の水素アニール処理を施した後、絶縁膜6の上に配
線材層4を覆って窒化シリコン等のパッシベーション膜
7が形成される。
【0010】このような製法によると、配線材層4で覆
われていないトランジスタT2については水素アニール
処理により工程ダメージの十分な回復が認められたが、
配線材層4で覆われたトランジスタT1については水素
アニール処理を行なっても工程ダメージの回復が十分と
は認められなかった。本願発明者は、工程ダメージの回
復が十分でないのはTi層4aが水素を吸蔵するため基
板とゲート絶縁膜との界面でダングリングボンドの終端
が十分になされていないことによるものと考えている。
【0011】このような事態に対処するため、Ti層を
被着した後該Ti層に前述の水素プラズマ処理を施すこ
とが考えられる。しかし、このようにすると、トランジ
スタT1,T2のホットキャリア耐性が低下するおそれが
ある。
【0012】この発明の目的は、ホットキャリア耐性を
低下させることなく工程ダメージを十分に回復させるこ
とができる新規な半導体装置の製法を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、半導体基板
の表面にMOS型トランジスタを形成する工程と、前記
半導体基板の表面に前記MOS型トランジスタを覆って
絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜の上にTi層を含
む配線材層を被着してパターニングすることにより該配
線材層からなるカバー層又は配線層を形成する工程と、
前記絶縁膜と前記カバー層又は前記配線層とを覆ってパ
ッシベーション膜を形成する工程と、前記パターニング
の後前記パッシベーション膜を形成する前に前記MOS
型トランジスタに工程ダメージ回復のために水素を含む
雰囲気中で熱処理を施す工程とを含む半導体装置の製法
において、前記雰囲気中での水素濃度の下限を前記Ti
層がない場合に必要とされる水素濃度の下限よりも前記
Ti層による水素吸蔵量分だけ高く設定することを特徴
とするものである。
【0014】この発明の製法によれば、アニール雰囲気
中の水素濃度をTi層がない場合に必要とされる水素濃
度の下限よりもTi層による吸蔵量分だけ高く設定する
ので、基板表面とゲート絶縁膜との界面ではダングリン
グボンドの終端が十分なされるようになり、工程ダメー
ジの十分な回復が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜7は、この発明に係る半導
体装置の製法を示すもので、各々の図に対応する工程
(1)〜(7)を順次に説明する。図1〜5は、図11
のX−X’線に沿う断面を示す。
【0016】(1)例えばシリコンからなるP型の半導
体基板10の表面を選択酸化して酸化シリコンからなる
フィールド絶縁膜12を形成する。絶縁膜12は、素子
孔12Aと、この孔をC字状に取囲む接続孔12Bとを
有する。素子孔12A内にはNチャンネルMOS型トラ
ンジスタTを形成すると共に、素子孔12B内にはP+
型接続領域CNを形成する。トランジスタTは、図16
で述べたと同様のLDD構造のものであり、図16と同
様の部分には同様の符号を付して詳細な説明を省略す
る。図11に示すGWは、ゲート電極層Gに連続したゲ
ート配線層である。
【0017】(2)次に、絶縁膜12の上に接続領域C
N及びトランジスタTを覆って層間絶縁膜14を形成す
る。すなわち、図8にドレイン部の詳細を示すようにC
VD法により100[nm]の厚さのPSG膜14a及
び1000[nm]の厚さのBPSG(ボロン・リンケ
イ酸ガラス)膜14bを順次に形成する。そして、BP
SG膜14bを覆って回転塗布法等によりSOG(スピ
ン・オン・ガラス)膜14cを300[nm]の厚さに
形成する。SOG膜14cは、BPSG膜14bの段差
を埋めて上面がほぼ平坦になるように形成される。この
後、図9に示すようにドライエッチング処理によりSO
G膜14c及びBPSG膜14bを500[nm]の厚
さだけエッチバックし、BPSG膜14bを残存させ
る。絶縁膜14は、PSG膜14aと残存するBPSG
膜14bとで構成される。
【0018】(3)次に、絶縁膜14には、ホトリソグ
ラフィ及びドライエッチング処理により接続領域CNに
対応する接続孔14Cとソース領域Sに対応する接続孔
14Sとドレイン領域Dに対応する接続孔14Dとを形
成する。
【0019】(4)次に、絶縁膜14の上に接続孔14
C,14S,14Dを覆って配線材層16を形成する。
すなわち、図10に詳細を示すようにスパッタ法により
20[nm]の厚さのTi層16aと100[nm]の
厚さのTiN層16bと350[nm]の厚さのAl合
金(Al−Si−Cu合金)層16cと10[nm]の
厚さのTi層16dと50[nm]の厚さのTiN層1
6eとを順次に形成する。Ti層16aは、接触抵抗を
低減するためのもの、TiN層16bは、基板10への
Alの拡散を防ぐためのバリア層、Ti層16dは、A
l合金層16cの表面の窒化を防ぐためのもの、TiN
層16eは、パターニングの際の光反射を防ぐためのも
のである。TiN層16b,16eの代りにTiON層
を用いてもよい。
【0020】(5)次に、ホトリソグラフィ及びドライ
エッチング処理により配線材層16をパターニングして
図11に示すような平面パターンを有する配線層16
C,16S,16D及びカバー層16Qを形成する。配
線層16Cは、14C等の多数の接続孔を介して接続領
域CNに接続されるバックゲート配線用のものであり、
配線層16Sは、14S等の多数の接続孔を介してソー
ス領域Sに接続されるソース配線用のものであり、配線
層16Dは、14D等の多数の接続孔を介してドレイン
領域Dに接続されるドレイン配線用のものである。カバ
ー層16Qは、トランジスタTへの水分浸入を抑制する
等の目的で設けられるものである。
【0021】次に、図5の基板をアニール装置の処理室
に挿入し、トランジスタTに水素アニール処理を施す。
このときの水素アニール処理は、水素及び窒素を含む雰
囲気中で400〜450[℃]30[分]の条件で行な
うことができる。この場合、アニール雰囲気中の水素濃
度の下限は、カバー層16QがTi層16aを含まない
ときに必要とされる水素濃度の下限よりもTi層16a
による水素吸蔵量分だけ高く設定し、具体的には、後述
する式に従って設定する。
【0022】(6)次に、絶縁膜14の上に配線層16
C,16S,16Dを覆ってプラズマCVD法により1
50[nm]の厚さの酸化シリコン膜18aを形成す
る。
【0023】(7)この後、酸化シリコン膜18aを覆
ってプラズマCVD法により1000[nm]の厚さの
窒化シリコン膜18bを形成する。パッシベーション膜
18は、酸化シリコン膜18a及び窒化シリコン膜18
bにより構成される。
【0024】ところで、アニール雰囲気中の水素濃度N
の下限を決定する式は、次のようにして求められる。
【0025】水素供給量をHin、Tiによる水素吸蔵
量をHout、トランジスタのダメージ回復に必要な最
小水素量をHminとすると、実効水素量Heffは、
次の数1の式で表わされる。
【0026】
【数1】Heff=Hin−Hout>Hmin 水素の拡散係数をD=1.5×10-10[cm2/se
c]、アニール時間をt=1800[sec]、表面水
素濃度をCs=(6.02×1023)/(55.2×1
3)×N、系の面積をSとすると、水素供給量Hin
は、次の数2の式で表わされる。
【0027】
【数2】 Tiの面積をSt[cm2]、Tiの膜厚をTt[c
m]、Tiの密度をρ=4.523[g/cm3]、ア
ボガドロ数をA=6.02×1023、Tiの原子量をm
=47.9、水素のTi中での固溶度をK=15[at
om%]とすると、Tiによる水素吸蔵量Houtは、
次の数3の式で表わされる。
【0028】
【数3】 Hout=St×Tt×ρ×A/m×K/(1−K)/2 =5.0×1021×St×Tt Tiが存在しない場合、N=5[%]で回復しているの
で、回復に必要な最小水素量Hminは、次の数4の式
で表わされる。
【0029】
【数4】 Hmin=6.4×1015×S×0.05−5.0×1021×0 =3.2×1014×S 数2〜4のHin,Hout,Hminを用いると、実
効水素量Heffは、次の数5の式で表わされる。
【0030】
【数5】 数5の式からNを求めると、次の数6の式となる。
【0031】
【数6】N>7.8×105×(St/S)×Tt+
0.05 ここで、(St/S)をTiのパターン率Pとすると、
次の数7の式が得られる。
【0032】
【数7】N>7.8×105×P×Tt+0.05 Tiのパターン率Pは、水素の拡散長60[μm]を半
径とする円内でTiパターンが占める割合であり、例え
ば図11のカバー層16QについてTi層16aのサイ
ズA,Bをそれぞれ40[μm],20[μm]とする
と、次の数8の式で求められる。
【0033】
【数8】 P=Ti層16aの面積/円の面積 =(40×20)/(π×602) =0.071 次の表1は、Ti層16aについて膜厚を20[nm]
又は40[nm]にすると共に、平面パターンを「リン
グ」,「メッシュ」又は「パッド」にしてTiのパター
ン率及び最小限必要な水素濃度をそれぞれ数8及び数7
の式に従って算出した結果を示すものである。なお、表
1では、Tiのパターン率及び必要水素濃度を百分率で
表示してある。
【0034】
【表1】 ここで、パターンについて「なし」は、Ti層16aを
設けない場合であり、「パッド」は、図11に示すよう
に孔のない方形状のカバー層16Qと同一パターンでT
i層16aを設けた場合であり、「リング」は、図12
に示すように中央部に孔Rを設けたカバー層16Q1
同一パターンでTi層16aを設けた場合であり、「メ
ッシュ」は、図13に示すように中央部にラインL及び
スペースSPを設けたカバー層16Q2と同一パターン
でTi層16aを設けた場合である。図11〜13にお
いて、カバー層16Q,16Q1,16Q2に関する寸法
A,B,A1,B1と、ゲート長L及びゲート幅Wを例示
すると、A=40[μm]、B=20[μm]、A1
30[μm]、B1=12[μm]、L=0.5[μ
m]、W=20[μm]である。
【0035】次の表2は、表1に示したTi膜厚及びパ
ターンの組合せに係るサンプル毎に水素濃度Nを5
[%],10[%],20[%]のように変更して水素
アニール処理を行なった後、サブスレッショルドスロー
プSS[mV/decade]を測定した結果を示すも
のである。
【0036】
【表2】 ここで、「パッド」のサンプルは、アニール雰囲気中の
水素濃度は別にして図1〜7に関して前述したと同様の
工程で製作されたものである。パターン「なし」のサン
プルは、Ti層16aをなくした点でのみ「パッド」の
サンプルと異なるもの、「リング」のサンプルは、Ti
層16aを図12のパターンにした点でのみ「パッド」
のサンプルと異なるもの、「メッシュ」のサンプルは、
Ti層16aを図13のパターンにした点でのみ「パッ
ド」のサンプルと異なるものである。
【0037】通常、水素アニール処理後のサブスレッシ
ョルドスロープ値は、87[mV/decade]より
小であれば回復十分と判断される。表2において、網か
けした数値は、表1に示した必要水素濃度以上の水素濃
度でアニールした場合のもので、87[mV/deca
de]より小の条件を満足しており、工程ダメージの回
復が十分であることがわかる。
【0038】図14は、この発明の他の実施形態に係る
MOS型トランジスタを示すもので、図15のX−X’
線に沿う断面に相当する。図14,15において、図1
〜7と同様の部分には同様の符号を付して詳細な説明を
省略する。
【0039】図14,15の実施形態の特徴とするとこ
ろは、カバー層16Qをなくし、ソース配線層16S及
びドレイン配線層16DをトランジスタTのゲート部T
Gの近傍に配置したことである。図15において、SC
及びDCは、配線層16Sのソース領域Sに対するコン
タクト部及び配線層16Dのドレイン領域Dに対するコ
ンタクト部をそれぞれ示す。
【0040】図14,15に示した構成においても、配
線層16S.16Dが最下層としてTi層を含んでいる
ので、前述したカバー層16Qの場合と同様に水素アニ
ール処理において工程ダメージの回復が十分でない。そ
こで、Ti層による水素吸蔵量を考慮してアニール雰囲
気中の水素濃度の下限を高く設定すると、工程ダメージ
を十分に回復可能となる。
【0041】この発明は、上記した実施形態に限定され
るものではなく、種々の改変形態で実施可能なものであ
る。例えば、次のような変更が可能である。
【0042】(1)配線層16C,16S,16Dにあ
ってはTi層16aに相当するTi層が存在すると共
に、カバー層16Q,16Q1,16Q2にあってはTi
層16dに相当するTi層が存在する。これらのTi層
については、数7の式の導出過程で水素吸蔵量を考慮し
なかったが、考慮するようにしてもよい。
【0043】(2)この発明は、絶縁膜14より上に1
層の配線がある場合に限らず、2層以上の配線がある場
合にも適用可能である。
【0044】(3)カバー層は、配線層から分離した例
を示したが、配線層に連続していてもよい。
【0045】(4)水素アニール処理は、パッシベーシ
ョン膜18を形成する前に行なっているが、パッシベー
ション膜がPSG等の水素を通す膜であれば、パッシベ
ーション膜を形成した後に水素アニール処理を行なって
もよい。
【0046】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、アニ
ール雰囲気中での水素濃度の下限をTi層による水素吸
蔵量を考慮して高く設定するようにしたので、工程ダメ
ージの回復が十分となる効果が得られるものである。
【0047】また、水素プラズマ処理を用いるものでは
ないので、ホットキャリア耐性が低下するおそれがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る半導体装置の製法におけるM
OS型トランジスタ形成工程を示す基板断面図である。
【図2】 図1の工程に続く層間絶縁膜形成工程を示す
基板断面図である。
【図3】 図2の工程に続く接続孔形成工程を示す基板
断面図である。
【図4】 図3の工程に続く配線材層形成工程を示す基
板断面図である。
【図5】 図4の工程に続く配線パターニング工程を示
す基板断面図である。
【図6】 図5の工程に続く酸化シリコン膜形成工程を
示す基板断面図である。
【図7】 図6の工程に続く窒化シリコン膜形成工程を
示す基板断面図である。
【図8】 層間絶縁膜形成のための絶縁材被着工程を示
す基板断面図である。
【図9】 図8の工程に続くエッチバック工程を示す基
板断面図である。
【図10】 配線材層形成のための導電材被着工程を示
す基板断面図である。
【図11】 図1〜5に対応するMOS型トランジスタ
を示す平面図である。
【図12】 カバー層の平面パターンの他の例を示す平
面図である。
【図13】 カバー層の平面パターンの更に他の例を示
す平面図である。
【図14】 この発明の他の実施形態に係るMOS型ト
ランジスタを示す断面図である。
【図15】 図14のトランジスタのソース配線層及び
ドレイン配線層を示す平面図である。
【図16】 従来のMOS型トランジスタを示す基板断
面図である。
【図17】 従来の水素アニール工程の問題点を説明す
るための基板断面図である。
【符号の説明】
10:半導体基板、12,14:絶縁膜、16:配線材
層、16C,16S,16D:配線層、16Q,16Q
1,16Q2:カバー層、18a:酸化シリコン膜、18
b:窒化シリコン膜、18:パッシベーション膜、T:
MOS型トランジスタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の表面にMOS型トランジスタ
    を形成する工程と、 前記半導体基板の表面に前記MOS型トランジスタを覆
    って絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜の上にTi層を含む配線材層を被着してパタ
    ーニングすることにより該配線材層からなるカバー層又
    は配線層を形成する工程と、 前記絶縁膜と前記カバー層又は前記配線層とを覆ってパ
    ッシベーション膜を形成する工程と、 前記パターニングの後前記パッシベーション膜を形成す
    る前に前記MOS型トランジスタに工程ダメージ回復の
    ために水素を含む雰囲気中で熱処理を施す工程とを含む
    半導体装置の製法であって、 前記雰囲気中での水素濃度の下限を前記Ti層がない場
    合に必要とされる水素濃度の下限よりも前記Ti層によ
    る水素吸蔵量分だけ高く設定することを特徴とする半導
    体装置の製法。
  2. 【請求項2】 前記Ti層の厚さをTt[cm]とし、
    水素の拡散長60[μm]を半径とする円内で求めた前
    記Ti層のパターン率をP=前記Ti層の面積/前記円
    の面積としたとき、前記雰囲気中の水素濃度の下限を
    7.8×105×P×Tt+0.05なる式に従って設
    定する請求項1記載の半導体装置の製法。
  3. 【請求項3】 前記配線材層は、前記Ti層を前記絶縁
    膜に接する最下層として含んでいる請求項1又は2記載
    の半導体装置の製法。
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