JPH09252127A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH09252127A
JPH09252127A JP8060695A JP6069596A JPH09252127A JP H09252127 A JPH09252127 A JP H09252127A JP 8060695 A JP8060695 A JP 8060695A JP 6069596 A JP6069596 A JP 6069596A JP H09252127 A JPH09252127 A JP H09252127A
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JP
Japan
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well
conductivity type
ion implantation
diffusion layer
impurity
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JP8060695A
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Masataka Kase
正隆 加勢
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ウェルを有する半導体装置に関し、MOSFE
Tのソース/ドレィン領域の拡散層容量を大きくするこ
となく、素子面積を小さくして集積度の向上すること。 【解決手段】半導体基板1に形成された一導電型不純物
拡散層からなるウェル6と、前記ウェル6の表層に形成
されるMOSトランジスタのソース、ドレインとなる反
対導電型不純物拡散層12s,12dと、前記反対導電
型不純物拡散層12s,12dの下に接合して形成さ
れ、前記ウェル6よりも低い濃度の低濃度一導電型不純
物拡散層6aとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関し、より詳細には、ウェルに形成された
MOSFETを有する半導体装置と、超高速LSIの基
坂に不純物を導入する工程を含む半導体装置の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体論理素子として、CMOS
型大規模集積素子(LSI)があり、その高集積化、高
速化が盛んに研究されていると同時に、その製造コスト
削減に関するニーズも大きい。LSI高速化や高集積化
は、各デバイスの微細化により達成されている。
【0003】しかし、CMOSを高集積化する際にはラ
ッチアップ現象が問題になる。これは、隣合うnMOS
電界効果トランジスタ(FET)とpMOSFETが相
互干渉してサイリスタ回路を構成することによる現象で
あって、雑音などの異常信号を増幅してMOSFETを
誤動作する原因となる。このラッチアッブ現象を防止す
るには、図7に示すように、高いエネルギーでイオン注
入して形成されるレトログレードウェル構造が有効とさ
れている。図7において、p型半導体基板101 のうち素
子分離酸化膜102 に囲まれた隣合う2つの素子形成領域
の上層部には、それぞれp型不純物とn型不純物のイオ
ン注入によってpウェル103 とnウェル104 が形成さ
れ、pウェル103 にはnMOSFET105 が、nウェル
104 にはpMOSFET106 が形成されている。
【0004】高いエネルギーでのイオン注入は、不純物
イオンが深く打ち込まれるだけでなく、ある程度の横方
向の拡がりが発生する。図8は、ホウ素(B+ )を加速
エネルギー400keV 、ドーズ量1×1013cm-2で半導
体基板にイオン注入した場合の2次元で表示されたホウ
素の不純物濃度分布を示す。図8によれば、ホウ素がレ
ジストマスクの窓から横方向に500nm程度拡がってレ
ジストマスクの下方に入り込んでいることがわかる。こ
のため、CMOSのようにnウェルとpウェルが混在す
る場合に、隣接するウェルの間が狭いと相互に干渉する
ことになる。従って、デバイスの微細化に従って、ウェ
ル分布の横方向拡がりを少なくする必要がある。
【0005】図9は、ホウ素を加速エネルギー150ke
V 、ドーズ量1×1013cm-2で半導体基板にイオン注入
した場合の2次元で表示されたホウ素の不純物濃度分布
を示す。ホウ素の拡がりは、レジストマスクの窓から横
方向300nm程度に抑えられているために、より微細な
ウェル構造に対して有効である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、浅いウ
ェルは、不純物分布の深さが浅いことを意味し、深いウ
ェルと同じドーズ量で不純物を注入しても半導体基板表
面付近の不純物濃度が上昇することになる。半導体基板
表面付近の不純物濃度が上昇すると、MOSFETのソ
ース/ドレィン拡散層とウェル拡散層の間に発生する拡
散層容量が増加する。
【0007】例えば図8と図9のウェル形成条件におい
て、ソース/ドレイン層形成のために砒素イオンの注入
条件を加速エネルギー20keV 、ドーズ量5×1015cm
-2と仮定して、ソース/ドレイン空乏層近似での拡散層
容量を見積もると、図9のようにウェルを浅くした場合
には図8のように深くした場合の約2.5倍になる。ソ
ース/ドレィン拡散層とウェルの間の拡散層容量の増加
は、MOSFETの動作速度を低下させるという問題が
ある。現在、高エネルギーイオン注入は、注入深さが
1.0μm以上のエネルギーで行われているが、これに
より形成されるウェル深さの場合に顕著な問題となる。
【0008】また、上記したレトログレードウェル構造
を採用する場合には、イオン注入の工程が増加し、特
に、他のイオン注入工程との間で交互に処理することが
多くなり、工程間の製品移動は、時間の無駄であり、生
産効率の悪化を招く。本発明はこのような問題に鑑みて
なされたものであって、トランジスタのソース/ドレィ
ン領域の拡散層容量を大きくすることなく、素子面積を
小さくして集積度の向上し、さらに工程数の削減を達成
できる半導体装置及びその製造方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(手段) (A)上記した課題は、図2(c) に例示するように、半
導体基板1に形成された一導電型不純物拡散層からなる
ウェル6と、前記ウェル6の表層に形成されるMOSト
ランジスタのソース、ドレインとなる反対導電型不純物
拡散層12s,12dと、前記反対導電型不純物拡散層
12s,12dの下に接合して形成され、前記ウェル6
よりも低い濃度の低濃度一導電型不純物拡散層6aとを
有することを特徴とする半導体装置によって解決する。
【0010】または、図1、図2に例示するように、第
1のエネルギー且つ第1のドーズ量の条件で一導電型不
純物を半導体基坂内にイオン注入してウェルを形成する
工程と、前記ウェル内の不純物濃度のピークよりも浅い
位置にピークが存在する第2のエネルギーで且つ前記第
1のドーズ量よりも少ない第2のドーズ量とする条件
で、反対導電型不純物を前記ウェル内にイオン注入して
前記ウェルに低濃度一導電型不純物領域を形成する工程
と、前記第2のエネルギーよりも小さい第3のエネルギ
ーで反対導電型不純物を前記ウェルにイオン注入してM
OSトランジスタのソース、ドレインとなる反対導電型
不純物拡散層を形成する工程とを有することを特徴とす
る半導体装置の製造方法によって解決する。
【0011】上記半導体装置の製造方法において、前記
第1の条件でイオン注入された前記一導電型不純物と前
記第2の条件でイオン注入された前記反対導電型不純物
の各濃度の分布を実質的に保持する温度及び時間で前記
半導体基板を加熱する工程を有することを特徴とする。
上記半導体装置の製造方法において、前記第1の条件で
前記一導電型不純物のイオン注入は、前記半導体基板に
素子分離酸化膜を形成した後であって該素子分離酸化膜
に囲まれた領域に行われ、しかも前記反対導電型不純物
をイオン注入するための前記第2のエネルギーは該素子
分離酸化膜を突き抜けない大きさであることを特徴とす
る。
【0012】上記半導体装置の製造方法において、前記
第2の条件でイオン注入される前記一導電型不純物は燐
であり、前記第1の条件でイオン注入される前記反対導
電型不純物はホウ素であって、前記第1の条件の前記第
1のエネルギーは250keVを超えないことを特徴とす
る。上記半導体装置の製造方法において、前記第1の条
件でイオン注入されるイオン深さが1μmを超えないこ
とを特徴とする。 (B)上記した課題は、図6(b) に例示するように、半
導体基板1に形成された一導電型不純物拡散層からなる
ウェル22と、前記ウェル22を囲む素子分離酸化膜構
造4と、前記ウェル22の上に絶縁膜9を介して形成さ
れたMOSトランジスタのゲート電極10と、前記ゲー
ト電極10の側壁に形成された絶縁性サイドウォール1
4と、前記MOSトランジスタのソース、ドレインとな
る低濃度反対導電型不純物拡散層25aと、前記MOS
トランジスタのソース、ドレインとなる高濃度反対導電
型不純物拡散層25bと、前記ウェル22内にあって、
前記高濃度反対導電型不純物拡散層25bの下に形成さ
れて前記ウェル22よりも不純物濃度の低い低濃度一導
電型不純物拡散層24と、前記低濃度一導電型不純物拡
散層24のゲート電極10寄りに隣設し且つ前記低濃度
反対導電型不純物拡散層25aの下に形成され、前記ウ
ェル22よりも高い濃度の高濃度一導電型不純物拡散層
23とを有することを特徴とする半導体装置によって解
決する。
【0013】または、図6に例示するように、ゲート電
極と素子分離領域が形成された半導体基仮の上方から、
少なくともウェル形成のための一導電型不純物のイオン
注入と、ソース、ドレィン用の不純物拡散層を形成する
ための反対導電型不純物のイオン注入を同一のイオン注
入装置で、半導体基板を真空容器から出すことなく行う
ことを特徴とする半導体装置の製造方法によって解決す
る。
【0014】または、図6に例示するように、MOSト
ランジスタのサイドウォールを側壁に有するゲート電極
と素子活性領域とを半導体基坂上に形成する工程と、順
番を規定されることのない以下の(1)〜(5)のイオ
ン注入の工程と、(1)ウェル構造を構成する一導電型
不純物をイオン注入する第1のイオン注入と、(2)前
記第1のイオン注入での前記一導電型不純物よりも低い
ドーズ量であり、ソース、ドレインより深く且つ前記ウ
ェル内に止まる条件で反対導電型不純物を前記ウェル内
にイオン注入する第2のイオン注入と、(3)前記第2
のイオン注入よりも広い領域で且つ深さ方向の不純物分
布形状が前記第2のイオン注入と略同じになる条件に
て、前記ゲート電極の側壁に対して角度を持たせて一導
電型不純物を前記ウェルにイオン注入する第3のイオン
注入と、(4)前記ソース、ドレインとなるLDD構造
の低濃度不純物拡散層を構成する反対導電型不純物を、
前記ゲート電極の側壁に対して角度をもたせて前記ウェ
ルにイオン注入する第4のイオン注入と、(5)前記ソ
ース、ドレインとなる高濃度不純物拡散層を構成する反
対導電型不純物を前記ウェルに第5のイオン注入と、前
記イオン注入された前記一導電型不純物及び前記反対導
電型不純物の分布を実質的に保持するような条件で前記
半導体基板を熱処理する工程とを有することを特徴とす
る半導体装置の製造方法によって解決する。この場合、
前記第1のイオン注入、前記第2のイオン注入、前記第
3のイオン注入及び前記第4のイオン注入を真空雰囲気
から出すことなく同一イオン注入装置内で行ってもよい
し、また、前記第1のイオン注入、前記第2のイオン注
入、前記第3のイオン注入、前記第4のイオン注入及び
前記第5のイオン注入を真空雰囲気から出すことなく同
一イオン注入装置内で行ってもよいし、前記第5のイオ
ン注入を、第2のイオン注入、第4のイオン注入工程よ
り先に行ってもよい。
【0015】(作用)次に、本発明の作用について説明
する。本発明によれば、半導体基板に形成されるウェル
のうちソース、ドレインの下側にウェルと反対導電型不
純物をイオン注入することにより、ソース、ドレインの
下にウェルと同じ導電型の低濃度不純物領域を形成する
ようにしたので、ウェルを形成するためのイオン注入エ
ネルギーを小さくしてもソース、ドレインの拡散層容量
が上昇することが抑制される。
【0016】また、そのような不純物注入領域は、RT
Aによって分布を変えないで熱処理するとプロファイル
の変更が無くて所望の不純物プロファイルが得られる。
また、素子分離用酸化膜に囲まれたウェルを形成し、さ
らに素子分離用酸化膜を突き抜けない大きさで反対導電
型不純物をウェルに導入してソース、ドレインの下に低
濃度不純物領域を形成すると、素子分離用酸化膜の下は
ウェルの高濃度不純物を保持したままであるので、ここ
にチャネルストップ用の不純物を別に注入する必要がな
るなる。
【0017】また、ウェル形成のためのイオン注入エネ
ルギーを250keV とすれば、一般に使用されれいるイ
オン注入装置をそのまま使用できるという利点があり、
また、これによりウェルの深さは1μm以下になる。ま
た、別の発明によれば、ゲート電極、素子分離酸化膜を
形成した後に、一導電型のウェルと、反対導電型のLD
D構造のソース、ドレインと、LDD構造の下の一導電
型の低不純物濃度領域、LDD構造のソース、ドレイン
の低濃度不純物拡散層にのみ接合する一導電型不純物拡
散層を形成するためのイオン注入をイオン種を変え、イ
オン注入角度を変え、イオン注入エネルギーを変えて連
続して行うようにしたので、スループットが向上する。
【0018】しかも、同一イオン注入装置であればある
ほど、そのスループットはさらに改善される。また、ソ
ース、ドレインの高不純物濃度層を形成するためのイオ
ン注入を最初に行うと、その他のイオン注入の際にチャ
ネリングテールの発生が防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】そこで、以下に本発明の実施形態
を図面に基づいて説明する。 (第1実施形態)図1、図2は、本発明のCMOS型の
MOSFET素子の製造工程を示す断面図である。
【0020】まず、図1(a) に示すように、、抵抗率約
10Ωcmのp型シリコンよりなる半導体基板1の表面
((100)面方位)に、素子形成領域2,3を囲む厚
さ約150nm素子分離酸化膜(LOCOS(local oxida
tion of silicon)) 4を形成した後に、第1の素子形成
領域2に窓5aを有する厚さ約2μmの第1のレジスト
パターン5を形成し、その窓5aを通してホウ素
(B+ )を加速エネルギー150keV 、ドーズ量1.0
×1013cm-2の条件で半導体基板1にイオン注入する。
そのホウ素が注入された領域には1μmを越えない深
さ、例えば深さ約0.6μmのpウェル6が形成され
る。この場合、ホウ素のイオン注入エネルギーが250
keV を下回っているので、従来のイオン注入装置で処理
することが可能になる。即ち、特に高エネルギーに対し
て、大きく特殊化された装置を使うことなく処理できる
ため、コストや装置管理上有利である。
【0021】その後に、図1(b) に示すように、第1の
レジストパターン5の窓5aを通して、燐(P+ )を加
速エネルギー140keV 、ドーズ量2.0×1011cm-2
の条件で半導体基板1にイオン注入する。これにより、
pウェル6の浅い部分のp型不純物をn型不純物で補償
してp- 型不純物領域6aを形成する。その燐イオンの
注入により形成されたp- 型不純物領域6aの不純物濃
度ピークは、後述するLDD構造拡散層よりも深くなっ
ている。このことは、pウェル6の不純物濃度が最も低
い領域は後述するLDD構造拡散層よりも深くなること
を意味する。
【0022】次に、第1のレジスト5を除去した後に、
図1(c) に示すように、第1の素子形成領域2に隣設す
る第2の素子形成領域3に窓7aを有する厚さ約2μm
の第2のレジストパターン7を形成し、その窓7aを通
して燐を加速エネルギー400keV 、ドーズ量1.0×
1013cm-2の条件で半導体基板1にイオン注入した後
に、加速エネルギー40keV 、ドーズ量2.0×1011
cm-2の条件でホウ素をイオン注入する。これにより、浅
い領域にn- 型不純物領域8aを有する深さ約0.6μ
mのnウェル8が形成され、その濃度分布のプロファイ
ルはほぼpウェル6と同じになる。イオン注入されたホ
ウ素の不純物濃度分布のピークは後述するLDD構造拡
散層よりも深くなる。このことは、nウェル8の不純物
濃度が最も低い領域は後述するLDD構造拡散層よりも
深くなることを意味する。
【0023】次に、図2(a) に示すように、第1及び第
2の素子形成領域2、3にゲート酸化膜9を10nmの厚
さに形成し、ついで第1及び第2の素子形成領域2、3
にそれぞれゲート電極10,11を形成する。それらの
ゲート電極10,11は、ポリシリコン膜(不図示)を
化学気相堆積法(CVD法)により150nmの厚さに形
成した後にフォトリソグラフィーにより所定のゲート幅
にパターニングして得たものである。そのボリシリコン
膜にはイオン注入法により不純物が添加され、n型とp
型のボリシリコンのいずれを採用する場合でも、通常ポ
リシリコン膜を突き抜けないような大きさでイオン注入
の加速エネルギーは調整され、また、そのドーズ量は1
×1015cm-2程度に設定される。
【0024】この後に、図2(b) に示すように、LDD
構造拡散層を構成する浅い拡散層を形成する工程に移
る。即ち、nウェル8を覆い且つpウェル6を露出する
レジストパターン(不図示)を形成し、燐を加速エネル
ギー20keV 、ドーズ量1×1013cm-2の条件でpウェ
ル6にイオン注入し、これによりpウェル6のゲート電
極10の両側にLDD(lightly doped drain) 構造を構
成する浅いn- 型拡散層12aを形成する。
【0025】同様にして、ホウ素を加速エネルギー10
keV 、ドーズ量1×1013cm-2の条件でnウェル8にイ
オン注入し、これによりnウェル8のゲート電極11の
両側にLDD構造拡散層を構成する浅いp- 型拡散層1
3aを形成する。次に、化学気相堆積法によりSiO2
(不図示)を形成し、その後に反応性イオンエッチング
によりSiO2膜を略垂直方向にエッチングして、図2(c)
に示すように、ゲート電極10,11の両側に、約80
nm程度の絶縁性のサイドウォール14,15を形成す
る。
【0026】その後、nウェル8を覆い且つpウェル6
を露出するレジストパターン(不図示)を形成し、砒素
(As)を加速エネルギー20keV 、ドーズ量1×1015
cm-2の条件でイオン注入し、pウェル6のゲート電極1
0の両側に深いn+ 型拡散層を形成する。このn+ 型拡
散層とn- 型拡散層12aとによってLDD(lightlydo
ped drain) 構造拡散層12s,12dが構成される。
【0027】同様にして、二フッ化ホウ素(BF2+)を加
速エネルギー20keV 、ドーズ量1×1015cm-2の条件
でnウェル8にイオン注入し、nウェル8のゲート電極
11の両側に深いp+ 型拡散層を形成する。このp+
拡散層とp- 型拡散層13aとによってLDD(lightly
doped drain) 構造拡散層13s,13dが構成され
る。
【0028】これにより、pウェル6にはnMOSFE
T16が形成され、nウェル8にはpMOSFET17
が形成されたことになる。LDD構造拡散層12s,1
2d,13s,13dは、ソース層とドレイン層にな
る。次に、ソース層12s,13s及びドレィン層12
d,13dの活性化のためにRTA(ラビッドサーフル
アニール) 熱処理、例えば、窒素雰囲気中で1000
℃、10秒間程度のアニールが施される。
【0029】なお、ウェル形成熱処理、ゲート酸化膜工
程、或いはソースドレィン活性化のためのRAT等によ
って、pウェル6やnウェル8を構成する拡散層の不純
物濃度分布が大きく変動することはない。その後は、特
に図示しないが、PSG(リンシリコンガラス)等によ
り保護膜形成やアルミ膜スパッタ等の公知の配線工程に
より、LSIが完成する。なお、これにより形成された
nMOSFETとpMOSFETはそれぞれの動作電圧
は3.3V以下となる。
【0030】ところで、pウェル6における不純物濃度
分布のプロファイルは図3のようになり、燐イオンの浅
い注入によって砒素よりなるLDD構造拡散層12s,
12dのn+ 型拡散層の近傍のpウェル6の実効的なホ
ウ素(B+ )の不純物濃度が低下していることがわか
る。言い換えれば、pウェル6の浅い領域に燐イオン注
入がある場合は、その部分のみキャリア濃度が補償さ
れ、不純物濃度が低くなっている。この条件下で、拡散
層容量とウェル注入量との関係を空乏近似で計算したと
ころ図4に示すような結果が得られた。
【0031】ウェル形成のためのイオン注入量
(Dwell)が変化するに従って、補償用イオン注入のド
ーズ量も適切な値に変更する必要がある。そのドーズ量
が多すぎると、ウェル内で導電性が反転する層が発生す
るので不具合が起き、逆に少なければ拡散層容量低減効
果が期待できない。従って、本発明では、図3に示され
るイオン分布から燐による補償用イオン注入のドーズ量
(以下、D(補償)という)を求める式(1)を得た。
【0032】
【数1】
【0033】適切なウェル分布を得て効果的に拡散層容
量を低減できるように式(1)中の値を調整することが
可能である。一般的には、D(補償)はDwellの関数で
表現される。また、補償用イオン注入の加速エネルギー
は、ソース,ドレインの不純物分布から求めることがで
きる。補償用イオン注入を行えば、拡散層容量が10%
〜30%程度削減できることがわかる。特に、ソース,
ドレイン電圧が低いほどその効果は顕著であることが分
かる。また、補償用イオン注入を行えば、ウェル形成用
イオン注入のドーズ量を増しても、拡散層容量は増加し
ない。
【0034】図5は、本発明により形成されるウェル構
造の一部を示すものである。補償用イオン注入は、素子
分離酸化膜4を突き抜けない条件で注入すると、pウェ
ル6又はnウェル7を構成する不純物拡散層が素子分離
酸化膜4の直下で高濃度層を形成し、従来必要であった
チャネルストッブ注入が省略できる。 (第2実施形態)一般的なCMOSFETの製造工程に
おいては、pウェル及びnウェルのためのイオン注入を
行った後に、MOSFETを形成するためのイオン注入
を行っており、イオン注入装置でのウェハの格納、取り
出しを8回行うことになり、スループットが低下する。
【0035】本実施形態では、スループットを改善する
ために以下のようなイオン注入工程を採用し、その工程
を図6に基づいて説明する。図6(a),(b) はMOSFE
Tのゲート電極を形成した後に、各種の不純物拡散層を
形成する工程を示す断面図であり、図1、図2と同じ符
号は同じ要素を示している。
【0036】まず、図6(a) に示すまでの工程を簡単に
説明する。素子形成領域2を囲むように厚さ約150nm
の素子分離酸化膜(LOCOS)4を半導体基板1の上
面に形成する。次に、半導体基板1の素子形成領域2の
表面にゲート絶縁膜9を形成した後に、その上に膜厚1
00nmの多結晶シリコン膜(不図示)を形成し、p型不
純物又はn型不純物を多結晶シリコン膜に注入した後
に、この多結晶シリコン膜をパターニングして素子形成
領域2の中央を通るゲート電極10を形成する。次に、
第1実施形態で示した工程によってゲート電極10の側
面に絶縁性のサイドウォール14を形成する。
【0037】続いて、素子形成領域2とその周辺に窓2
1aを有するレジストマスク21を半導体基板1の上に
形成する。この後に、複数の不純物を半導体基板1に向
けて次の第1〜第5のイオン注入を連続的に行う。この
場合のイオン注入は、不純物の種類やイオン注入角度を
変えられるようなイオン注入装置を使用する。なお、イ
オン注入角度は、半導体基板1の垂直方向を基準にした
角度である。 (第1のイオン注入)ホウ素を加速エネルギー150ke
V 、ドーズ量1.0×1013cm-2、注入角7度で行う。
このイオン注入角は、半導体基板1に垂線に入り込む成
分とゲート電極10の中心に向く成分を含む角度であ
る。これにより図6(b) に示すようなpウェル22が形
成され、その形状は素子分離酸化膜4とゲート電極10
の下方では浅く、それらの間にあるソース/ドレイン領
域では深くなっている。 (第2のイオン注入)ホウ素を加速エネルギー70keV
、ドーズ量3.0×1012cm-2、注入角30度で行
う。このイオン注入は、ソース/ドレイン領域の四方に
ある素子分離酸化膜4の周縁部の下とゲート電極10の
周縁部の下にも不純物を入り込ませるように、イオン注
入角の横成分の向きだけを変えて4方向に注入角30度
でイオン注入を行う。これにより、図6(b) に示すよう
に、後述するLDD構造拡散層の周縁近傍の下の位置に
+ 型不純物拡散層23を形成して、短チャネル効果を
防止するようにする。 (第3のイオン注入)燐を加速エネルギー150keV 、
ドーズ量2.4×1012cm-2、注入角7度で行う。この
イオン注入角は、半導体基板1に垂線に入り込む成分と
ゲート電極10の中心に向く成分を含む角度である。イ
オン注入のピークの深さは、後述するLDD構造拡散層
よりも深くなる。これにより、図6(b) に示すように、
後述するLDD構造拡散層の下部に接合するpウェルの
不純物濃度を低減するp- 型不純物拡散層24を形成
し、第1実施形態で説明したと同じように拡散層容量を
軽減し、トランジスタ動作速度を向上させる。 (第4のイオン注入)燐を加速エネルギー15keV 、ド
ーズ量5.0×1013cm-2、注入角60度で行う。この
イオン注入は、ソース/ドレイン領域の四方にある素子
分離酸化膜4周縁部の下とゲート電極10周縁部の下に
も入り込ませるように横方向の向きを変えて4方向に注
入角60度で行う。これにより、図6(b) に示すよう
に、LDD構造拡散層25の浅いn- 型不純物拡散層2
5aが形成される。 (第5のイオン注入)砒素を加速エネルギー15keV 、
ドーズ量3.0×1015cm-2、注入角0度(即ち、半導
体基板面に対して垂直方向)で行う。これにより、図6
(b) に示すように、LDD構造拡散層25の深いn+
不純物拡散層25bが形成される。LDD構造拡散層2
5は、nMOSFETのゲート電極10の両側に形成さ
れるソース層、ドレイン層になる。なお、図6では他の
LDD構造拡散層25は省略しているが、ゲート電極1
0を中心にして左右対象に形成される。
【0038】これらの連続したイオン注入はnMOSF
ETの形成の工程ついての説明であるが、pMOSFE
Tでも同様に行う。以上のような連続した複数のイオン
注入の後に、各イオン注入領域の結晶性改善、活性化ア
ニールのためにRTA処理を行うが、これにより不純物
拡散層の分布を積極的に動かすことはない。
【0039】ところで、第2のイオン注入の際には、ゲ
ート電極10の側壁に対して角度を持たせて注入してい
るので、ゲート電極10の下のLDD構造拡散層25の
周縁部にはp+ 型不純物拡散層23が形成され、これに
よりpウェル22の不純物の濃度が部分的に高くなる。
これにより、トランジスタの短チャネル効果が抑制され
る。 また、第2、第3のイオン注入は、十分に広い領
域に行われ、ソース/ドレイン領域における深さ方向の
不純物分布のプロファイルがそれぞれ略同じになり、し
かもそれらは互いに反対の導電型の不純物であるため、
第2のイオン注入によりLDD構造拡散層25の拡散層
容量が増加することはない。第2のイオン注入は、LD
D構造拡散層25の低濃度層25aの周縁部の下方を局
所的に高濃度にしているだけである。
【0040】これに対して、従来、一導電型のLDD構
造拡散層25の直下の反対導電型不純物の濃度を上げる
+ ポケット構造が提案されている。このポケット構造
は、ソース/ドレィン層の下での不純物濃度制御が困難
であり、実際には、ソース/ドレイン拡散層容量の増加
を招く。ところで、上述した5回のイオン注入は単一の
装置で連続して行われることについて説明した。これ
は、1つのMOSFETを形成するためのイオン注入を
同じ装置で連続的に行えば、pMOSFETとnMOS
FETを形成する際に必要となる真空容器内での10回
のウェハの格納と取り出しがそれぞれ2回に削減できる
からである。しかし、第1のイオン注入から第4のイオ
ン注入までは一般的な中電流イオン圧入装置で行い、さ
らに第5のイオン注入は一般的な高電流イオン注入装置
で行ってもよく、これでも従来よりイオン注入の工数が
低減することになる。
【0041】なお、上記した第1〜第5のイオン注入の
順序は、特に上記したものに限定されないが、第5のイ
オン注入を行った状態ではイオン注入のチャネリングテ
ールが発生しないので、再現性が向上する。したがっ
て、再現性が特に重要な第2のイオン注入や第4のイオ
ン注入を第5のイオン注入の後に行った方がよい。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、半導
体基板に形成されるウェルのうちソース、ドレインの下
側にウェルと反対導電型不純物をイオン注入することに
より、ソース、ドレインの下にウェルと同じ導電型の低
濃度不純物領域を形成するようにしたので、ウェルを形
成するためのイオン注入エネルギーを小さくしてもソー
ス、ドレインの拡散層容量の上昇を抑制できる。
【0043】また、そのような不純物注入領域は、RT
Aによって分布を変えないで熱処理するとプロファイル
の変更が無くて所望の不純物プロファイルを得ることが
できる。また、素子分離用酸化膜に囲まれたウェルを形
成し、さらに素子分離用酸化膜を突き抜けない大きさで
反対導電型不純物をウェルに導入してソース、ドレイン
の下に低濃度不純物領域を形成すると、素子分離用酸化
膜の下はウェルの高濃度不純物を保持したままであるの
で、ここにチャネルストップ用の不純物を別に注入する
工程を省くことができる。
【0044】また、別の発明によれば、ゲート電極、素
子分離酸化膜を形成した後に、一導電型のウェルと、反
対導電型のLDD構造のソース、ドレインと、LDD構
造の下の一導電型の低不純物濃度領域、LDD構造のソ
ース、ドレインの低濃度不純物拡散層にのみ接合する一
導電型不純物拡散層を形成するためのイオン注入をイオ
ン種を変え、イオン注入角度を変え、イオン注入エネル
ギーを変えて連続して行うようにしたので、スループッ
トが向上する。
【0045】しかも、同一イオン注入装置であればある
ほど、そのスループットはさらに改善される。また、ソ
ース、ドレインの高不純物濃度層を形成するためのイオ
ン注入を最初に行うようにしたので、その他のイオン注
入の際にチャネリングテールの発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の半導体装置の製造工程
を示す断面図(その1)である。
【図2】本発明の第1実施形態の半導体装置の製造工程
を示す断面図(その2)である。
【図3】本発明の第1実施形態の半導体装置の製造工程
により得られた不純物分布プロファイルである。
【図4】本発明の第1実施形態の半導体装置の製造工程
の補償用イオン注入がある場合と従来の補償用イオン注
入がない場合のウェル注入ドーズ量と拡散層容量との関
係を示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態の半導体装置の製造工程
の応用例を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態の半導体装置の製造工程
を示す断面図である。
【図7】従来の半導体装置の一例を示す断面図である。
【図8】従来の半導体装置の製造工程により得られる高
イオン注入エネルギーで得られた不純物分布プロファイ
ルである。
【図9】従来の半導体装置の製造工程により得られる低
イオン注入エネルギーで得られた不純物分布プロファイ
ルである。
【符号の説明】
1 半導体基板 2、3 素子形成領域 4 素子分離酸化膜 5、7 レジストマスク 6 pウェル 6a 低不純物濃度領域 8 nウェル 8a 低不純物濃度領域 9 ゲート酸化膜 10、11 ゲート電極 12s,13s ソース層 12d,13d ドレイン層 22 pウェル 23 p+ 型拡散層 24 p- 型拡散層 25 LDD構造拡散層 25a n- 型不純物拡散層 25b n+ 型不純物拡散層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板に形成された一導電型不純物拡
    散層からなるウェルと、 前記ウェルの表層に形成されるMOSトランジスタのソ
    ース、ドレインとなる反対導電型不純物拡散層と、 前記反対導電型不純物拡散層の下に接合して形成され、
    前記ウェルよりも低い濃度の低濃度一導電型不純物拡散
    層とを有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】第1のエネルギー且つ第1のドーズ量の条
    件で一導電型不純物を半導体基坂内にイオン注入してウ
    ェルを形成する工程と、 前記ウェル内の不純物濃度のピークよりも浅い位置にピ
    ークが存在する第2のエネルギーで且つ前記第1のドー
    ズ量よりも少ない第2のドーズ量とする条件で、反対導
    電型不純物を前記ウェル内にイオン注入して前記ウェル
    に一導電型不純物低濃度領域を形成する工程と、 前記第2のエネルギーよりも小さい第3のエネルギーで
    反対導電型不純物を前記ウェルにイオン注入してMOS
    トランジスタのソース、ドレインとなる反対導電型不純
    物拡散層を形成する工程とを有することを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記第1の条件でイオン注入された前記一
    導電型不純物と前記第2の条件でイオン注入された前記
    反対導電型不純物の各濃度の分布を実質的に保持する温
    度及び時間で前記半導体基板を加熱する工程を有するこ
    とを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記第1の条件で前記一導電型不純物のイ
    オン注入は、前記半導体基板に素子分離酸化膜を形成し
    た後であっで該素子分離酸化膜に囲まれた領域に行わ
    れ、 しかも前記反対導電型不純物をイオン注入するための前
    記第2のエネルギーは該素子分離酸化膜を突き抜けない
    大きさであることを特徴とする請求項2記載の半導体装
    置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記第1の条件でイオン注入される前記反
    対導電型不純物はホウ素であって、前記第1の条件の前
    記第1のエネルギーは250keV を超えない大きさであ
    り、 前記第2の条件でイオン注入される前記一導電型不純物
    は燐であることを特徴とする請求項2記載の半導体装置
    の製造方法。
  6. 【請求項6】前記第1の条件でイオン注入されるイオン
    深さが1μmを超えないことを特徴とする請求項2記載
    の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】半導体基板に形成された一導電型不純物拡
    散層からなるウェルと、 前記ウェルを囲む素子分離酸化膜構造と、 前記ウェルの上に絶縁膜を介して形成されたMOSトラ
    ンジスタのゲート電極と、 前記ゲート電極の側壁に形成された絶縁性サイドウォー
    ルと、前記MOSトランジスタのソース、ドレインとな
    る低濃度反対導電型不純物拡散層と、 前記MOSトランジスタのソース、ドレインとなる高濃
    度反対導電型不純物拡散層と、 前記ウェル内にあって、前記高濃度反対導電型不純物拡
    散層の下に形成されて前記ウェルよりも不純物濃度の低
    い低濃度一導電型不純物拡散層と、 前記低濃度一導電型不純物拡散層のゲート電極寄りに隣
    設し且つ前記低濃度反対導電型不純物拡散層の下に形成
    され、前記ウェルよりも高い濃度の高濃度一導電型不純
    物拡散層とを有することを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】ゲート電極と素子分離領域が形成された半
    導体基仮の上方から、少なくともウェル形成のための一
    導電型不純物のイオン注入と、ソース、ドレィン用の不
    純物拡散層を形成するための反対導電型不純物のイオン
    注入を同一のイオン注入装置で、半導体基板を真空容器
    から出すことなく行うことを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  9. 【請求項9】MOSトランジスタのサイドウォールを側
    壁に有するゲート電極と素子活性領域とを半導体基坂上
    に形成する工程と、 順番を規定されることのない以下の(1)〜(5)のイ
    オン注入の工程と、 (1)ウェル構造を構成する一導電型不純物をイオン注
    入する第1のイオン注入と、 (2)前記第1のイオン注入での前記一導電型不純物よ
    りも低いドーズ量であり、ソース、ドレインより深く且
    つ前記ウェル内に止まる条件で反対導電型不純物を前記
    ウェル内にイオン注入する第2のイオン注入と、 (3)前記第2のイオン注入よりも広い領域で且つ深さ
    方向の不純物分布形状が前記第2のイオン注入と略同じ
    になる条件にて、前記ゲート電極の側壁に対して角度を
    持たせて一導電型不純物を前記ウェルにイオン注入する
    第3のイオン注入と、 (4)前記ソース、ドレインとなるLDD構造の低濃度
    不純物拡散層を構成する反対導電型不純物を、前記ゲー
    ト電極の側壁に対して角度をもたせて前記ウェルにイオ
    ン注入する第4のイオン注入と、 (5)前記ソース、ドレインとなる高濃度不純物拡散層
    を構成する反対導電型不純物を前記ウェルに第5のイオ
    ン注入と、 前記イオン注入された前記一導電型不純物及び前記反対
    導電型不純物の分布を実質的に保持するような条件で前
    記半導体基板を熱処理する工程とを有することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】前記第1のイオン注入、前記第2のイオ
    ン注入、前記第3のイオン注入及び前記第4のイオン注
    入を真空雰囲気から出すことなく同一イオン注入装置内
    で行うことを特徴とする請求項9記載の半導体装置の製
    造方法。
  11. 【請求項11】前記第1のイオン注入、前記第2のイオ
    ン注入、前記第3のイオン注入、前記第4のイオン注入
    及び前記第5のイオン注入を真空雰囲気から出すことな
    く同一イオン注入装置内で行うことを特徴とする請求項
    9記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】前記第5のイオン注入を、第2のイオン
    注入、第4のイオン注入工程より先に行うことを特徴と
    する請求項9記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001007330A (ja) * 1999-06-25 2001-01-12 Telecommunication Advancement Organization Of Japan 絶縁ゲート型電界効果トランジスタおよびその製造方法
JP2003060073A (ja) * 2001-08-10 2003-02-28 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法
US6794722B2 (en) 2002-07-05 2004-09-21 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Field effect transistor with reverse dopant grandient region
JP2007335704A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Oki Electric Ind Co Ltd 電界効果トランジスタおよびその製造方法

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