JP2003068876A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2003068876A JP2002191854A JP2002191854A JP2003068876A JP 2003068876 A JP2003068876 A JP 2003068876A JP 2002191854 A JP2002191854 A JP 2002191854A JP 2002191854 A JP2002191854 A JP 2002191854A JP 2003068876 A JP2003068876 A JP 2003068876A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウェルの横方向拡散が小さく、ウェル内にあ
るウェルに形成したトランジスタのソース/ドレイン拡
散層と外のウェルとのパンチスルーが防止でき、しかも
製造工程数が増加しない半導体装置及びその製造方法を
提供する。 【構成】 第1の導電型の半導体基板10と、半導体基
板10の主表面の第1の領域に形成された、第2の導電
型の第1のウェル20a、20bと、半導体基板10の
主表面の、第1の領域とは異なる第2の領域に形成され
た、第1の導電型の第2のウェル22aと、第1のウェ
ル内に形成された、第1の導電型の第3のウェル22b
と、第3のウェル領域に形成され、且つ素子領域の半導
体基板表面から離間した半導体基板内部に形成された、
第1の導電型の高濃度不純物層26とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トリプルウェルを有す
る半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の半導体デバイスでは、異なる電位
をもつ複数のウェルを形成するために、CMOSを構成
するNウェルとPウェルの他に、Pウェル又はNウェル
の中に導電型の異なるウェルを形成して第三のウェルと
する、いわゆるトリプルウェル技術が一部で用いられて
いる。
【0003】例えば、従来のDRAMでは、メモリセル
に印加するVBBがそのまま入力回路にも印加される構造
となっていたため、アンダーシュート波形をもつ入力が
印加されるとウェルに電流が流れてVBBの電位が変動
し、メモリセルの電荷維持に支障をきたす恐れがあっ
た。このため、アンダーシュート波形が入力されてもV
BBが変動しないようにVBBの電位を深くする必要があっ
た。
【0004】しかし、低電圧で動作させるには、周辺回
路のN形トランジスタのしきい値電圧をできるだけ小さ
く、更に、動作時にはこのトランジスタにVBBが印加さ
れないようにすることが望ましく、また、センスアンプ
領域とメモリセル領域とのウェルの電位は、互いに異な
る電位に設定する必要があった。そこで、ウェルの中に
ウェルを設けた構造を形成することにより、中に形成さ
れたウェルの電位を独立に変化することを行っていた。
【0005】従来のトリプルウェルの形成方法として
は、例えば、特願平05−292179号記載の半導体
装置の製造方法が提案されている。特願平05−292
179号記載の半導体装置の製造方法によれば、まず、
シリコン基板10を酸化してシリコン酸化膜12を形成
した後にシリコン窒化膜14を堆積し、シリコン窒化膜
14を素子分離膜の形成パターンに加工する(図20
(a))。
【0006】次いで、リソグラフィー工程によりパター
ニングを行い、Nウェルを形成する領域に選択的にN型
不純物をイオン注入する。レジストを除去した後に高温
の熱処理を行い、N型不純物のドライブインを行う(図
20(b))。次いで、リソグラフィー工程によりパタ
ーニングを行い、Nウェルの内部及び、Nウェルの形成
されていないP型基板領域の、Pウェルを形成すべき領
域に選択的にP型不純物をイオン注入する。レジストを
除去した後に高温の熱処理を行い、P型不純物のドライ
ブインを行い、Nウェル20a、Pウェル22a及びN
ウェル20b中のPウェル22bを形成する(図20
(c))。
【0007】次いで、シリコン窒化膜14をマスクとし
て酸化することにより素子分離膜24が形成されていた
(図20(d))。ここで、これらウェルの濃度は以下
の要領で決定されていた。まず、Nウェル20a形成の
ための注入量を、Nウェル20a中に形成されるP形寄
生トランジスタのフィールド閾値電圧が十分確保できる
ように設定する。次いで、Nウェル20a中に形成され
るP形トランジスタの閾値電圧が所望の値となるよう
に、閾値電圧制御用の注入量を決定する。さらに、閾値
電圧制御のためのイオン注入を、全てのトランジスタで
共通にできるように、Pウェル22aの注入量を決定す
る。即ち、Nウェル20a中のP形トランジスタの閾値
電圧が所望の値になるドーズ量を注入することによりP
ウェル22a中のN形トランジスタの閾値電圧が所望の
値になるように、Pウェル22aを形成する為の注入量
を設定する。次いで、Nウェル20b中のPウェル20
bに形成されたN形トランジスタが所望の特性となるよ
うに、ゲート長及び基板バイアスを最適化する。
【0008】このようにして、2回のリソグラフィー工
程のみで、3種類のウェルを形成するとともに、それぞ
れのウェル中に形成されるトランジスタの閾値電圧を所
望の値に設定し、さらにP形寄生トランジスタのチャネ
ルストップまで行っていた。他のトリプルウェルの形成
方法としては、高温長時間のウェル拡散を必要としない
高エネルギーイオン注入を用いる半導体装置の製造方法
が提案されている。
【0009】まず、シリコン基板10上に素子分離膜2
4を形成し、リソグラフィー工程によりパターニングを
行う(図21(a))。次いで、選択的に形成したレジ
スト60をマスクとして、高エネルギーイオン注入によ
り基板内部に埋め込まれたN形層62を形成する(図2
1(b))。次いで、Pウェルを形成する領域をレジス
トで覆うようにリソグラフィー工程によりパターニング
を行った後、選択的に形成したレジスト64をマスクと
してイオン注入を行い、Nウェル66の形成とNウェル
中に形成されるP形トランジスタの閾値制御を行う。こ
の工程により、埋め込まれたN型層62とNウェル66
とに囲まれたアイランド状のP形領域68が形成される
(図21(c))。
【0010】次いで、リソグラフィー工程によりパター
ニングを行った後、選択的に形成したレジスト70をマ
スクとしてPウェルを形成する領域にイオン注入を行
い、Pウェル72の形成とPウェル中に形成されるN形
トランジスタの閾値制御を行う(図21(d))。この
ように、高エネルギーイオン注入を用いたトリプルウェ
ルの形成方法では、ウェルの拡散工程を2工程削減する
ことができるので、プロセスが単純で低コストであり、
さらに埋め込まれたNウェルを逆バイアスすることによ
り、α線の入射により発生した電子を集めることができ
るので、ソフトエラーレートを大幅に改善することがで
きる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
願平05−292179号記載の半導体装置の製造方法
では、2回のウェル拡散工程があるため、ウェル形成の
ために注入した不純物の横方向拡散が大きく、素子の微
細化の面で非常に不利であるといった問題があった。
【0012】また、高速動作を実現するため、或いはホ
ットキャリアの発生を抑えるためには、動作電圧を下
げ、トランジスタの閾値電圧を減少することが重要であ
る。このため、P形トランジスタの閾値電圧を減少する
ために閾値電圧制御のための注入ドーズ量を増加する必
要があるが、これによりN形トランジスタの閾値電圧が
増加するため、Pウェルの濃度を減少させる必要があ
る。しかし、Pウェルの濃度を減少すると、Nウェル内
のPウェルに形成したN形トランジスタのソース/ドレ
イン拡散層と、Pウェル直下のNウェルとのパンチスル
ー耐圧が確保できず、結果として所望の低閾値電圧トラ
ンジスタを形成することができないといった問題があっ
た。
【0013】また、上記の高エネルギーイオン注入を用
いた半導体装置の製造方法では、ウェル拡散工程を2工
程削減できる反面、ウェル形成のために3回のリソグラ
フィー工程が必要であり、結果としてリソグラフィー工
程が増加してしまうといった問題があった。本発明の目
的は、トリプルウェルを有する半導体装置において、ウ
ェルの横方向拡散が小さく、ウェル内にあるウェルに形
成したトランジスタのソース/ドレイン拡散層と外のウ
ェルとのパンチスルーが防止でき、しかも製造工程数が
増加しない半導体装置及びその製造方法を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、第1の導電
型の半導体基板と、前記半導体基板の主表面の第1の領
域に形成された、第2の導電型の第1のウェルと、前記
半導体基板の主表面の、前記第1の領域とは異なる第2
の領域に形成された、前記第1の導電型の第2のウェル
と、前記第1のウェル内に形成された、前記第1の導電
型の第3のウェルと、前記第3のウェル領域に形成さ
れ、且つ素子領域の前記半導体基板表面から離間した前
記半導体基板内部に形成された、前記第1の導電型の高
濃度不純物層とを有することを特徴とする半導体装置に
より達成される。
【0015】また、上記の半導体装置において、前記高
濃度不純物層は、前記素子領域を画定する素子分離膜の
直下に更に形成されていることが望ましい。また、第1
の導電型の半導体基板と、前記半導体基板の主表面の第
1の領域に形成された、第2の導電型の第1のウェル
と、前記半導体基板の主表面の、前記第1の領域とは異
なる第2の領域に形成された、前記第1の導電型の第2
のウェルと、前記第1のウェル内に形成された、前記第
1の導電型の第3のウェルとを有し、前記第3のウェル
の不純物濃度は、前記半導体基板表面の濃度よりも、前
記半導体基板表面から離間した前記半導体基板内部の濃
度が高いことを特徴とする半導体装置により達成され
る。
【0016】また、上記の半導体装置において、前記第
1のウェルの不純物濃度は、前記半導体基板表面の濃度
よりも、前記半導体基板表面から離間した前記半導体基
板内部の濃度が高いことが望ましい。また、第1の導電
型の半導体基板上に、第1の開口部を有する第1のレジ
ストパターンを形成する第1のレジストパターン形成工
程と、前記第1のレジストパターンをマスクとして、前
記半導体基板に第1の不純物を導入する第1の不純物導
入工程と、前記第1の開口部とは異なる領域に設けられ
た第2の開口部と、前記第1の開口部の内側の領域に設
けられた第3の開口部とを有する第2のレジストパター
ンを形成する第2のレジストパターン形成工程と、前記
第2のレジストパターンをマスクとして、第2の不純物
を導入する第2の不純物導入工程と、導入した前記第1
の不純物及び前記第2の不純物を活性化し、前記第1の
開口部に第1の導電型の第1のウェルを、前記第2の開
口部に第2の導電型の第2のウェルを、前記第3の開口
部に前記第1のウェル内に形成された前記第2の導電型
の第3のウェルを形成するウェル形成工程と、前記第3
の開口部と等しい領域に設けられた第4の開口部を有す
る第3のレジストパターンを形成する第3のレジストパ
ターン形成工程と、第3のレジストパターンをマスクと
して、前記第3のウェル領域に前記第2の不純物を導入
し、素子領域の前記半導体基板表面から離間した前記第
3のウェル内部に高濃度不純物層を形成する高濃度不純
物層形成工程とを有することを特徴とする半導体装置の
製造方法により達成される。
【0017】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記第3のレジストパターンは、前記第2の開口部
と等しい領域に設けられた第5の開口部を更に有し、前
記高濃度不純物層形成工程では、前記第3のレジストパ
ターンをマスクとして、前記第2のウェル及び前記第3
のウェル領域に前記第2不純物を導入し、素子領域の前
記半導体基板表面から離間した前記第2のウェル及び前
記第3のウェル内部に前記高濃度不純物層を形成するこ
とが望ましい。
【0018】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記高濃度不純物層を、前記素子領域を画定する素
子分離膜の直下に形成することが望ましい。また、第1
の導電型の半導体基板上に、第1の開口部を有する第1
のレジストパターンを形成する第1のレジストパターン
形成工程と、前記第1のレジストパターンをマスクとし
て、前記半導体基板に第1の不純物を導入する第1の不
純物導入工程と、前記第1の開口部とは異なる領域に設
けられた第2の開口部と、前記第1の開口部の内側の領
域に設けられた第3の開口部とを有する第2のレジスト
パターンを形成する第2のレジストパターン形成工程
と、前記第2のレジストパターンをマスクとして、第2
の不純物を導入する第2の不純物導入工程と、前記半導
体基板の主表面上に形成される複数の半導体素子を電気
的に分離する素子分離膜を形成する素子分離膜形成工程
と、導入した前記第1の不純物及び前記第2の不純物を
活性化し、前記第1の開口部に第1の導電型の第1のウ
ェルを、前記第2の開口部に第2の導電型の第2のウェ
ルを、前記第3の開口部に前記第1のウェル内に形成さ
れた前記第2の導電型の第3のウェルを形成するウェル
形成工程とを有し、前記第2の不純物導入工程は、前記
半導体基板表面よりも前記半導体基板深部で前記第2の
不純物の濃度が高い前記第2のウェル及び前記第3のウ
ェルを形成するように、加速エネルギーが低く注入量が
少ない第1のイオン注入工程と、加速エネルギーが高く
注入量が多い第2のイオン注入工程とを少なくとも含む
ことを特徴とする半導体装置の製造方法により達成され
る。
【0019】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記第1の不純物導入工程は、前記半導体基板表面
よりも前記半導体基板深部で不純物濃度が高い前記第1
のウェルを形成するように、加速エネルギーが低く注入
量が少ない第3のイオン注入工程と、加速エネルギーが
高く注入量が多い第4のイオン注入工程とを少なくとも
含むことが望ましい。
【0020】また、第1の導電型の半導体基板上に、素
子領域を画定するための素子分離膜を形成する素子分離
膜形成工程と、前記素子分離膜を形成した前記半導体基
板上に、第1の開口部を有する第1のレジストパターン
を形成する第1のレジストパターン形成工程と、前記第
1のレジストパターンをマスクとして、前記半導体基板
に第1の不純物を導入する第1の不純物導入工程と、前
記第1の領域とは異なる第2の領域に設けられた第2の
開口部と、前記第1の開口部の内側の領域に設けられた
第3の開口部とを有する第2のレジストパターンを形成
する第2のレジストパターン形成工程と、前記第2のレ
ジストパターンをマスクとして、第2の不純物を導入す
る第2の不純物導入工程とを有し、前記第1の不純物及
び前記第2の不純物を前記半導体基板中に拡散するため
の熱処理を行わないことを特徴とする半導体装置の製造
方法により達成される。
【0021】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記第2の不純物導入工程は、前記第2の不純物を
前記素子分離膜下に導入することが望ましい。また、上
記の半導体装置の製造方法において、前記第2の不純物
導入工程は、前記半導体基板表面よりも前記半導体基板
深部で前記第2の不純物の濃度が高い前記第2のウェル
及び前記第3のウェルを形成するように、加速エネルギ
ーが低く注入量が少ない第1のイオン注入工程と、加速
エネルギーが高く注入量が多い第2のイオン注入工程と
を少なくとも含むことが望ましい。
【0022】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記第1の不純物導入工程は、前記半導体基板表面
よりも前記半導体基板深部で不純物濃度が高い前記第1
のウェルを形成するように、加速エネルギーが低く注入
量が少ない第3のイオン注入工程と、加速エネルギーが
高く注入量が多い第4のイオン注入工程とを少なくとも
含むことが望ましい。
【0023】
【作用】本発明によれば、トリプルウェルを有する半導
体装置において、素子領域より深い領域に高濃度不純物
層を形成したので、トランジスタの閾値電圧を低くする
ためにウェルの濃度を減少した際にも、ウェルの深い領
域を独立して高濃度にできるので、ウェルに形成したウ
ェル(以下、二重ウェルとする)内に形成したトランジ
スタのソース/ドレイン拡散層と、二重ウェルの外のウ
ェルとのパンチスルーを防止することができる。また、
ラッチアップの防止にも効果的である。
【0024】また、素子分離膜直下に高濃度不純物層を
形成すれば、寄生トランジスタの動作を防ぐチャネルス
トップとして用いることができる。また、二重ウェルの
中のウェルの不純物濃度分布を、基板表面より基板の内
部で高くしたので、トランジスタの閾値電圧を低くする
ためにウェルの表面濃度を減少した際にも、二重ウェル
に形成したトランジスタのソース/ドレイン拡散層と、
二重ウェルの外のウェルとのパンチスルーを防止するこ
とができる。また、ラッチアップの防止にも効果的であ
る。
【0025】また、高エネルギーイオン注入を用い、ウ
ェルの不純物濃度分布を基板表面より基板内部で高くす
れば、ウェルを形成するためには高温のドライブイン拡
散を必要としないので、不純物の横方向拡散を抑制する
ことができ、素子の微細化に有効である。また、高濃度
不純物層を、素子分離膜形成の後にイオン注入により形
成することにより、基板内部において容易に高い濃度の
領域を形成することができるので、トランジスタの閾値
電圧を低くするためにウェルの濃度を減少した際にも、
ウェルの深い領域を独立して高濃度にすることができ
る。
【0026】また、二重ウェルを形成する際に、CMO
Sを形成する際の一方のウェルを同時に形成すれば、ウ
ェルの製造プロセスを簡略にできる。また、高濃度不純
物層を、素子分離膜形成の後にイオン注入により形成す
れば、素子分離領域では高濃度不純物層が素子分離膜直
下に形成されるため、寄生トランジスタの動作を防ぐチ
ャネルストップとして機能することができる。
【0027】また、高濃度不純物層の形成工程を追加す
ることにより、リソグラフィー工程、イオン注入工程、
アッシング工程の計3工程が追加されるが、従来のチャ
ネルストップ形成工程の3工程を削除することができる
ので、トータルの製造工程数を増加することなく、二重
ウェルに形成されたトランジスタのソース/ドレイン拡
散層と二重ウェルの外のウェル間とのパンチスルー、寄
生トランジスタの動作を防止することができる。
【0028】また、二重ウェルの中のウェルを形成する
際に、低エネルギーによるイオン注入と高エネルギーに
よるイオン注入とを組み合わせ、基板内部ほど不純物濃
度が高いウェルを形成したので、トランジスタの閾値電
圧を低くするために中のウェルの表面濃度を減少する必
要があった場合にも、ウェルの表面濃度を増加すること
なく、独立してウェルの深い領域の濃度を増加すること
ができる。これにより、二重ウェルに形成したトランジ
スタのソース/ドレイン拡散層或いは他の高濃度拡散層
と二重ウェルの外のウェル間とのパンチスルーを防止す
ることができる。
【0029】また、高エネルギーイオン注入を含む複数
回のイオン注入によりNウェルを形成すれば、ドライブ
イン拡散工程を省略することができる。これにより、不
純物の横方向拡散を最小限に抑えることができるので、
ウェル間隔を狭められるなど、素子の微細化に有効であ
る。更に、高エネルギーイオン注入を用いることにより
ウェル深部に高濃度の不純物層を形成できるので、ラッ
チアップ耐性を向上することができる。
【0030】また、高エネルギーイオン注入を用い、素
子分離膜を形成した後にトリプルウェルを形成したの
で、ドライブイン拡散工程を省略できるとともに、ラッ
チアップ耐性を向上することができる。また、ドライブ
イン拡散を必要としないので、素子分離膜直下の不純物
濃度は高いままで維持され、ウェルのイオン注入工程と
チャネルストップ工程とを兼ねることができるので、工
程合理化に有効である。
【0031】また、二重ウェルの中のウェルを形成する
際に連続して複数回のイオン注入により不純物を導入す
れば、基板表面の濃度と基板内部の濃度とを独立して調
整できるので、トランジスタ特性の合わせこみとチャネ
ルストップの最適化を容易に行うことができる。また、
二重ウェルの外のウェルを形成する際に、連続して複数
回のイオン注入により不純物を導入すれば、1回のリソ
グラフィー工程で、外のウェル及びCMOSの一方のウ
ェルを形成することができる。従って、トリプルウェル
の形成とチャネルストップとを、2回のリソグラフィー
工程で実現することができるので、高エネルギーイオン
注入を用いる従来の半導体装置の製造方法と比較して、
リソグラフィー工程を1工程削減することができる。
【0032】
【実施例】本発明の第1の実施例による半導体装置及び
その製造方法を図1乃至図7を用いて説明する。図1は
本実施例による半導体装置の構造を示す概略断面図、図
2乃至図7は本実施例による半導体装置の製造方法を示
す工程断面図である。
【0033】本実施例では、トリプルウェル構造の半導
体装置において、トランジスタの閾値電圧を減少する目
的でPウェルの濃度を減少した際に、Nウェル中のPウ
ェルに形成したN形トランジスタのソース/ドレイン拡
散層と、Pウェル直下のNウェルとのパンチスルーを防
止できる半導体装置及びその製造方法を説明する。本実
施例による半導体装置は、Pウェルが形成された領域の
素子分離膜直下、及び素子領域のPウェル深部に高濃度
不純物層が形成されているところに特徴がある。
【0034】即ち、図1に示すように、シリコン基板1
0には、Nウェル20a、20bが形成されている。ま
た、Nウェル20a及び20bが形成されていない領域
にはPウェル22aが形成され、Nウェル20b中には
Pウェル22bが形成されている。このようなトリプル
ウェル構造において、Pウェル22a、22b中には高
濃度不純物層26が形成されている。高濃度不純物層2
6は、素子分離領域では素子分離膜24の直下に、素子
領域ではウェルの深部に形成されている。
【0035】各ウェル上には、ゲート酸化膜28を介し
てゲート電極38が形成され、ゲート電極の両側には、
ソース/ドレイン拡散層44、46が形成されている。
このようにMOSトランジスタが形成されている。次
に、本実施例による半導体装置の製造方法を説明する。
まず、比抵抗10[Ω−cm]のP形(100)シリコ
ン基板10上に、膜厚約5nmの熱酸化膜12を形成し
た後、化学気相成長(CVD)法により膜厚約100n
mのシリコン窒化膜14を堆積する。次いで、リソグラ
フィー工程及びエッチング工程により、堆積したシリコ
ン窒化膜14を素子分離パターンにパターニングする
(図2(a))。
【0036】次いで、選択的に形成したレジスト16を
マスクとして、Nウェルを形成する領域に、2×1013
cm-2のドーズ量の燐(P)イオンを180keVの加
速エネルギーでイオン注入する(図2(b))。ここ
で、Nウェル形成のための注入量は、Nウェル中に形成
されるP形寄生トランジスタのフィールド閾値電圧が十
分確保できるように設定されている。
【0037】レジストを除去した後、1150℃300
分の熱拡散により、注入したPのドライブイン拡散を行
う(図3(a))。次いで、選択的に形成したレジスト
18をマスクとして、Pウェルを形成する領域に、1.
3×1013cm-2のドーズ量の硼素(B)イオンを18
0keVの加速エネルギーでイオン注入する(図3
(b))。ここで、Pウェル形成のための注入量は、閾
値電圧制御の際に、Nウェル20a中に形成されるP形
トランジスタの閾値電圧が所望の値となるドーズ量と等
しいドーズ量をPウェル22a領域に注入したときに、
Pウェル22a中に形成されるN形トランジスタの閾値
電圧が所望の値になるように設定されている。
【0038】レジスト18を除去した後、1150℃3
0分の熱拡散により、BとPを拡散させる。この熱処理
により、Nウェル20a、Pウェル22a及び、Nウェ
ル20b中に形成されたPウェル22bの3種類のウェ
ルが形成される(図4(a))。次いで、パターニング
されたシリコン窒化膜14をマスクとしてウェット雰囲
気中で熱酸化を行い、膜厚約350nmの素子分離膜2
4を局所的に形成した後、シリコン窒化膜14をエッチ
ングにより除去する(図4(b))。
【0039】次いで、選択的に形成したレジスト(図示
せず)をマスクとして、Pウェル22a及び22bを形
成する領域に、4×1012cm-2のドーズ量のBイオン
を140keVの加速エネルギーでイオン注入する(図
5(a))。このイオン注入により、Pウェル22a、
22b中の素子分離膜24直下、及び素子領域の深部に
高濃度不純物層30が形成される。
【0040】このようにして素子分離膜24直下に形成
された高濃度不純物層26は、Pウェル中に形成される
N形寄生トランジスタの動作を防ぐチャネルストッパー
として作用し、素子領域の深部に形成された高濃度不純
物層26は、Pウェル22b中に形成されるトランジス
タのソース/ドレイン拡散層44とNウェル20bとの
パンチスルーを防止するパンチスルーストッパーとして
作用する。
【0041】レジストを除去した後、Nウェル20a中
に形成されるP形トランジスタ、Pウェル22a中に形
成されるN形トランジスタ、及びNウェル20b中のP
ウェル22b中に形成されるN形トランジスタの閾値電
圧が所望の値になるように、2×1012cm-2のドーズ
量のBイオンを18keVの加速エネルギーでイオン注
入する(図5(b))。
【0042】その後、通常のMOSトランジスタの形成
プロセスにより、トランジスタを形成する。例えば、熱
酸化膜12をエッチングにより除去した後、熱酸化によ
りゲート酸化膜28を形成する。次いで、ゲート酸化膜
28上にポリシリコン膜30をCVD法により堆積し、
Pをドーピングして低抵抗化する(図6(a))。
【0043】次いで、選択的に形成したレジスト(図示
せず)をマスクとしてポリシリコン膜30をRIEによ
りパターニングし、ゲート電極38を形成する(図6
(b))。レジストを除去した後、選択的に形成したレ
ジスト(図示せず)をマスクとしてN形トランジスタの
形成される領域にPイオンを注入し、N形トランジスタ
のLDD(Lightly Doped Drain)となる低濃度領域4
0を形成する。
【0044】レジストを除去した後、酸化膜をCVD法
により堆積し、反応性イオンエッチング(RIE)によ
りエッチバックすることにより、サイドウォール42を
形成する(図7(a))。次いで、選択的に形成したレ
ジスト(図示せず)をマスクとして、N形トランジスタ
の形成される領域に砒素(As)イオンを注入し、N形
トランジスタのソース/ドレイン拡散層44とする。
【0045】レジストを除去した後、再度レジスト(図
示せず)を選択的に形成し、P形トランジスタの形成さ
れる領域に、弗化硼素(BF2)イオンを注入し、P形
トランジスタのソース/ドレイン拡散層46とする。こ
のようにして、Nウェル20a中のP形トランジスタ4
8、Pウェル22a中のN形トランジスタ50、及びN
ウェル20b中のPウェル22b中のN形トランジスタ
52の、3種類のトランジスタが形成される。
【0046】このように、本実施例によれば、トリプル
ウェルを形成する半導体装置の製造方法において、素子
領域よりも深い領域に高濃度不純物層を形成したので、
トランジスタの閾値電圧を低くするためにPウェルの表
面濃度を減少する必要があった場合にも、ウェルの表面
濃度を増加することなく、独立してウェルの深い領域の
濃度を増加することができる。これにより、Nウェル中
のPウェルに形成したN形トランジスタのソース/ドレ
イン拡散層、或いは他の高濃度拡散層とNウェル間との
パンチスルーを防止することができる。
【0047】また、ウェル内部に形成する高濃度不純物
層は、素子分離膜形成後にイオン注入により形成するの
で、素子領域ではウェルの内部深くに形成されるのに対
し、素子分離領域では素子分離膜直下に形成することが
できる。従って、高濃度不純物層はPウェル中に形成さ
れるN形寄生トランジスタの動作を防ぐチャネルストッ
パーとしても機能することができる。
【0048】また、高濃度不純物層の形成工程を追加す
ることにより、リソグラフィー工程、イオン注入工程、
アッシング工程の計3工程が追加されるが、従来のチャ
ネルストッパー形成工程の3工程を削除することができ
るので、トータルの製造工程数を増加することなく、ソ
ース/ドレイン拡散層とNウェル間のパンチスルー、N
形寄生トランジスタの動作を防止することができる。即
ち、上記のプロセスフローでは、素子分離、トリプルウ
ェルの形成、トランジスタの閾値電圧制御、チャネルス
トップ、パンチスルー防止を、4回のリソグラフィー工
程で実現することができる。
【0049】なお、上記実施例では、通常のNウェルと
Pウェルの他に、Nウェル中のPウェルを形成する半導
体装置の製造方法について示したが、Pウェル中にNウ
ェルを有するトリプルウェルを形成する半導体装置の製
造方法に適用することもできる。また、ウェルの形成と
素子分離膜形成とを別の工程とし、ウェルを形成するた
めの不純物をドライブイン拡散した後に熱酸化により素
子分離膜26を形成したが、同一の拡散炉において、ド
ライブイン拡散と素子分離膜形成を連続して行ってもよ
い。この場合、拡散から酸化に変える際に、炉の温度と
雰囲気を変えることにより達成できる。また、酸化に伴
う不純物拡散のみで十分にウェルを形成できるのであれ
ば、素子分離膜形成工程のみを行い、ウェル形成工程を
省略してもよい。このようなプロセスを用いることがで
きれば、全体の処理時間が短縮できるので、装置のスル
ープットが向上し、製造コストを低下することができ
る。
【0050】次に本発明の第2の実施例による半導体装
置の製造方法を図8乃至図12を用いて説明する。図8
は本実施例による半導体装置の構造を示す概略断面図、
図9乃至図12は本実施例による半導体装置の製造方法
を示す工程断面図である。本実施例では、図1に示した
第1の実施例と同様に、トランジスタの閾値電圧を減少
する目的でPウェルの濃度を減少した際に、Nウェル中
のPウェルに形成したN形トランジスタのソース/ドレ
イン拡散層と、Pウェル直下のNウェルとのパンチスル
ーを防止できる半導体装置及びその製造方法を提供する
ものである。
【0051】本実施例による半導体装置は、Pウェル深
部の濃度が、表面濃度よりも高濃度に形成されていると
ころに特徴がある。即ち、図8(a)に示すように、シ
リコン基板10には、Nウェル20a、20bが形成さ
れている。また、Nウェル20a及び20bが形成され
ていない領域にはPウェル22aが形成され、Nウェル
20b中にはPウェル22bが形成されている。ここ
で、Nウェル20b中に形成されたPウェル22bにお
ける不純物プロファイルは、図8(b)に示すように、
基板表面よりも基板内部の方が高くなるように形成され
ている。
【0052】次に、本実施例による半導体装置の製造方
法を説明する。まず、比抵抗10[Ω−cm]のP形
(100)シリコン基板10上に、膜厚約5nmの熱酸
化膜12を形成した後、化学気相成長(CVD)法にて
膜厚約100nmのシリコン窒化膜14を堆積する。次
いで、リソグラフィー工程及びエッチング工程により、
堆積したシリコン窒化膜14を素子分離パターンにパタ
ーニングする(図9(a))。
【0053】次いで、選択的に形成したレジスト16を
マスクとして、Nウェルを形成する領域に、Pイオン
を、180keVのエネルギーで1×1013cm-2のド
ーズ量を、1MeVのエネルギーで1×1013cm-2
ドーズ量を連続してイオン注入する。ここで、Nウェル
形成のための注入量は、Nウェル中に形成されるP形寄
生トランジスタのフィールド閾値電圧が十分確保できる
ように設定されている。また、このように低エネルギー
と高エネルギーのイオン注入によりNウェルを形成し、
基板内部の不純物濃度を高くすれば、ドライブイン拡散
により深いウェルを形成しなくてもよい(図9
(b))。
【0054】レジスト16を除去した後、選択的に形成
したレジスト18をマスクとして、Pウェルを形成する
領域に、Bイオンを、140keVのエネルギーで7×
10 12cm-2のドーズ量を、400keVのエネルギー
で1×1013cm-2のドーズ量を連続してイオン注入す
る(図10(a))。ここで、Pウェル形成のための注
入量は、閾値電圧制御の際に、Nウェル20a中に形成
されるP形トランジスタの閾値電圧が所望の値となるド
ーズ量と等しいドーズ量をPウェル22a領域に注入し
たときに、Pウェル22a中に形成されるN形トランジ
スタの閾値電圧が所望の値になるように設定されてい
る。このようにして、低エネルギーのイオン注入と高エ
ネルギーのイオン注入とを組み合わせてウェルの形成を
行うことにより、基板内部の濃度が高いウェルを容易に
形成することができる。
【0055】レジスト18を除去した後、注入したBと
Pを活性化するための熱処理を行い、Nウェル20a、
Pウェル22a及び、Nウェル20b中に形成されたP
ウェル22bの3種類のウェルを形成する(図10
(b))。次いで、選択的に形成されたレジスト32と
パターニングされたシリコン窒化膜14をマスクとし
て、5×1013cm-2のドーズ量のBイオンを18ke
Vの加速エネルギーでイオン注入し、N形寄生トランジ
スタの動作を防止するためのチャネルストップを行う
(図11(a))。
【0056】レジスト32を除去した後、パターニング
されたシリコン窒化膜14をマスクとしてウェット雰囲
気中で熱酸化を行い、膜厚約350nmの素子分離膜2
4を局所的に形成し、シリコン窒化膜14をエッチング
により除去する。酸化と同時に、Pウェル22a、22
b中の素子分離膜24直下には、チャネルストップ34
が形成される。
【0057】次いで、Nウェル20a中に形成されるP
形トランジスタ、Pウェル22a中に形成されるN形ト
ランジスタ、及びNウェル20b中のPウェル22b中
に形成されるN形トランジスタの閾値電圧が所望の値に
なるように、2×1012cm -2のドーズ量のBイオンを
18keVの加速エネルギーでイオン注入する(図11
(b))。
【0058】その後、例えば、第1の実施例にて説明し
た図6及び図7の工程と同様にして、通常のMOSトラ
ンジスタの形成プロセスによりトランジスタを形成すれ
ば、Nウェル20a中のP形トランジスタ48、Pウェ
ル22a中のN形トランジスタ50、及びNウェル20
b中のPウェル22b中のN形トランジスタ52の、3
種類のトランジスタを形成することができる(図1
2)。
【0059】このように、本実施例によれば、トリプル
ウェルを形成する半導体装置の製造方法において、ウェ
ルを形成する際に、低エネルギーによるイオン注入と高
エネルギーによるイオン注入とを組み合わせ、基板内部
ほど不純物濃度が高いウェルを形成したので、トランジ
スタの閾値電圧を低くするためにPウェルの表面濃度を
減少する必要があった場合にも、ウェルの表面濃度を増
加することなく、独立してウェルの深い領域の濃度を増
加することができる。これにより、Nウェル中のPウェ
ルに形成したN形トランジスタのソース/ドレイン拡散
層或いは他の高濃度拡散層とNウェル間とのパンチスル
ーを防止することができる。
【0060】また、従来の半導体装置の製造方法に対し
ては、ウェルを形成する際に高エネルギーによるイオン
注入工程が挿入されるだけであるのでリソグラフィー工
程は増加せず、即ち、素子分離、トリプルウェルの形
成、トランジスタの閾値電圧制御、チャネルストップ、
パンチスルー防止を、4回のリソグラフィー工程で実現
することができる。
【0061】なお、上記実施例では、通常のNウェルと
Pウェルの他に、Nウェル中のPウェルを形成する半導
体装置の製造方法について示したが、Pウェル中のNウ
ェルを有するトリプルウェルの形成プロセスに適用する
こともできる。また、上記実施例では、Nウェルの形成
においても、低エネルギーイオン注入と高エネルギーイ
オン注入を用いてドライブイン工程を省略したが、通常
の低エネルギーイオン注入後にドライブインを行い、N
ウェルを形成してもよい。
【0062】次に、本発明の第3の実施例による半導体
装置の製造方法を図13乃至図19を用いて説明する。
図13は本実施例による半導体装置の構造を示す概略断
面図、図14及び図15は本実施例によるトリプルウェ
ルにおける不純物分布を示す図、図16乃至図19は本
実施例による半導体装置の製造方法を示す工程断面図で
ある。
【0063】本実施例では、高エネルギーイオン注入を
用いてトリプルウェルを形成する半導体装置の製造方法
において、ウェルの形成とチャネルストップとを同時に
行い、従来よりも少ないリソグラフィー工程で実現でき
る半導体装置及びその製造方法を提供するものである。
即ち、図13に示すように、シリコン基板10には、N
ウェル20a、20bが形成されている。また、Nウェ
ル20a及び20bが形成されていない領域にはPウェ
ル22aが形成され、Nウェル20b中にはPウェル2
2bが形成されている。このようなトリプルウェルにお
いて、Nウェル20a、20bは2回のイオン注入によ
り形成され、2つのピークをもつ不純物濃度分布をもっ
ている(図14(a))。Pウェル22a、22bは基
板の内部にピークをもつ不純物濃度分布をもっている
(図14(b)、図14(c))。更に、Pウェル22
a、22bは、素子領域では基板内部に不純物濃度のピ
ークをもつが(図15(a))、素子分離領域では、不
純物濃度のピークががほぼ素子分離膜直下になるように
形成されている(図15(b))。
【0064】次に、本実施例による半導体装置の製造方
法を説明する。まず、比抵抗10[Ω−cm]のP形
(100)シリコン基板10上に、膜厚約5nmの熱酸
化膜12を形成した後、化学気相成長(CVD)法にて
膜厚約100nmのシリコン窒化膜14を堆積する。次
いで、リソグラフィー工程及びエッチング工程により、
堆積したシリコン窒化膜14を素子分離パターンにパタ
ーニングする(図16(a))。
【0065】レジストを除去した後、パターニングされ
たシリコン窒化膜14をマスクとしてウェット雰囲気中
で熱酸化を行い、膜厚約350nmの素子分離膜24を
局所的に形成し、シリコン窒化膜14をエッチングによ
り除去する(図16(b))。次いで、選択的に形成し
たレジスト16をマスクとして、Nウェルを形成する領
域に、Pイオンを、800keVのエネルギーで2×1
13cm-2のドーズ量を、250keVのエネルギーで
5×1012cm-2のドーズ量を連続してイオン注入す
る。ここで、Nウェル形成のための注入量は、Nウェル
中に形成されるP形寄生トランジスタのフィールド閾値
電圧が十分確保できるように設定されている。また、高
エネルギーのイオン注入によりNウェルを形成すれば、
シリコン基板の内部に高濃度領域をもつウェルを形成で
きるので、ドライブイン拡散を行う必要がない(図17
(a))。
【0066】レジスト16を除去した後、選択的に形成
したレジスト18をマスクとして、Pウェルを形成する
領域に、Bイオンを、120keVのエネルギーで2×
10 13cm-2のドーズ量をイオン注入する(図17
(b))。ここで、Pウェル形成のための注入量は、閾
値電圧制御の際に、Nウェル20a中に形成されるP形
トランジスタの閾値電圧が所望の値となるドーズ量と等
しいドーズ量をPウェル22a領域に注入したときに、
Pウェル22a中に形成されるN形トランジスタの閾値
電圧が所望の値になるように設定されている。なお、P
ウェル領域へのイオン注入後もドライブイン拡散は行わ
ない。
【0067】このようにして形成したPウェル22a、
22bは、図15に示す不純物プロファイルとなる。即
ち、素子分離膜の形成後にイオン注入を行うと共に、ド
ライブイン拡散工程を行わないため、素子分離膜直下の
不純物濃度を十分高くすることができる(図15
(b))。従って、N形の寄生トランジスタの動作を防
止するためのチャネルストップ工程を削除することがで
きる。
【0068】レジスト18を除去した後、Nウェル20
a中に形成されるP形トランジスタ、Pウェル22a中
に形成されるN形トランジスタ、及びNウェル20b中
のPウェル22b中に形成されるN形トランジスタの閾
値電圧が所望の値になるように、2×1012cm-2のド
ーズ量のBイオンを18keVの加速エネルギーでイオ
ン注入する(図18(a))。なお、注入した不純物
は、後のプロセスのゲート酸化工程や他の熱処理工程を
経ることにより活性化し、Nウェル20a、Pウェル2
2a、Nウェル20b中のPウェル22bを有するトリ
プルウェルが形成される(図18(b))。
【0069】その後、例えば第1の実施例と同様にし
て、通常のMOSトランジスタの形成プロセスによりト
ランジスタを形成すれば、Nウェル20a中のP形トラ
ンジスタ48、Pウェル22a中のN形トランジスタ5
0、及びNウェル20b中のPウェル22b中のN形ト
ランジスタ52の、3種類のトランジスタが形成される
(図19)。
【0070】このように、本実施例によれば、高エネル
ギーイオン注入を含む複数回のイオン注入によりNウェ
ルを形成したので、ドライブイン拡散工程を省略するこ
とができる。また、これにより、不純物の横方向拡散を
最小限に抑えることができるので、ウェル間隔を狭めら
れるなど、素子の微細化に有効である。更に、高エネル
ギーイオン注入を用いることによりウェル深部に高濃度
の不純物層を形成できるので、ラッチアップ耐性を向上
することができる。
【0071】また、素子分離膜形成後にウェルを形成
し、ウェルを形成した後にはドライブイン拡散を行わな
いので、素子分離膜直下のウェル濃度は十分高く、チャ
ネルストップ工程を省略することができる。また、トリ
プルウェルの形成とチャネルストップとを、2回のリソ
グラフィー工程で実現することができるので、高エネル
ギーイオン注入を用いる従来の半導体装置の製造方法と
比較して、リソグラフィー工程を1工程削減することが
できる。
【0072】なお、上記実施例では、通常のNウェルと
Pウェルの他に、Nウェル中のPウェルを形成する半導
体装置の製造方法について示したが、Pウェル中のNウ
ェルを有するトリプルウェルの形成プロセスに適用する
こともできる。また、上記実施例では、2回のイオン注
入によりNウェルを、1回のイオン注入によりPウェル
を形成したが、イオン注入を行う回数は上記実施例に限
定されない。例えば、トランジスタの短チャネル化に伴
うソース−ドレイン間のパンチスルーを防止するための
パンチスルーストッパーを追加してもよいし、ソース/
ドレイン拡散層とNウェルとのパンチスルーが発生する
場合には、第1の実施例と同様に高濃度不純物層を形成
するイオン注入を追加してもよい。これらを実現するに
は、ウェル形成工程において、単にイオン注入工程の追
加のみで達成することができる。
【0073】また、Nウェルの形成方法は上記実施例に
限定されない。例えば、素子分離膜の形成前にイオン注
入を行い、ドライブイン拡散を行うことでNウェルを形
成しても良い。この場合、不純物の横方向拡散は避けら
れないが、トリプルウェルの形成を2回のリソグラフィ
ー工程で実現することができると共に、ソース/ドレイ
ン拡散層とNウェルとのパンチスルーを防止することが
できる。
【0074】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、トリプル
ウェルを有する半導体装置において、素子領域より深い
領域に高濃度不純物層を形成したので、トランジスタの
閾値電圧を低くするためにウェルの濃度を減少した際に
も、ウェルの深い領域を独立して高濃度にできるので、
二重ウェルに形成したトランジスタのソース/ドレイン
拡散層と、二重ウェルの外のウェルとのパンチスルーを
防止することができる。また、ラッチアップの防止にも
効果的である。
【0075】また、素子分離膜直下に高濃度不純物層を
形成すれば、寄生トランジスタの動作を防ぐチャネルス
トップとして用いることができる。また、二重ウェルの
中のウェルの不純物濃度分布を、基板表面より基板の内
部で高くしたので、トランジスタの閾値電圧を低くする
ためにウェルの表面濃度を減少した際にも、二重ウェル
に形成したトランジスタのソース/ドレイン拡散層と、
二重ウェルの外のウェルとのパンチスルーを防止するこ
とができる。また、ラッチアップの防止にも効果的であ
る。
【0076】また、高エネルギーイオン注入を用い、ウ
ェルの不純物濃度分布を基板表面より基板内部で高くす
れば、ウェルを形成するためには高温のドライブイン拡
散を必要としないので、不純物の横方向拡散を抑制する
ことができ、素子の微細化に有効である。また、高濃度
不純物層を、素子分離膜形成の後にイオン注入により形
成することにより、基板内部において容易に高い濃度の
領域を形成することができるので、トランジスタの閾値
電圧を低くするためにウェルの濃度を減少した際にも、
ウェルの深い領域を独立して高濃度にすることができ
る。
【0077】また、二重ウェルを形成する際に、CMO
Sを形成する際の一方のウェルを同時に形成すれば、ウ
ェルの製造プロセスを簡略にできる。また、高濃度不純
物層を、素子分離膜形成の後にイオン注入により形成す
れば、素子分離領域では高濃度不純物層が素子分離膜直
下に形成されるため、寄生トランジスタの動作を防ぐチ
ャネルストップとして機能することができる。
【0078】また、高濃度不純物層の形成工程を追加す
ることにより、リソグラフィー工程、イオン注入工程、
アッシング工程の計3工程が追加されるが、従来のチャ
ネルストップ形成工程の3工程を削除することができる
ので、トータルの製造工程数を増加することなく、二重
ウェルに形成されたトランジスタのソース/ドレイン拡
散層と二重ウェルの外のウェル間とのパンチスルー、寄
生トランジスタの動作を防止することができる。
【0079】また、二重ウェルの中のウェルを形成する
際に、低エネルギーによるイオン注入と高エネルギーに
よるイオン注入とを組み合わせ、基板内部ほど不純物濃
度が高いウェルを形成したので、トランジスタの閾値電
圧を低くするために中のウェルの表面濃度を減少する必
要があった場合にも、ウェルの表面濃度を増加すること
なく、独立してウェルの深い領域の濃度を増加すること
ができる。これにより、二重ウェルに形成したトランジ
スタのソース/ドレイン拡散層或いは他の高濃度拡散層
と二重ウェルの外のウェル間とのパンチスルーを防止す
ることができる。
【0080】また、高エネルギーイオン注入を含む複数
回のイオン注入によりNウェルを形成すれば、ドライブ
イン拡散工程を省略することができる。これにより、不
純物の横方向拡散を最小限に抑えることができるので、
ウェル間隔を狭められるなど、素子の微細化に有効であ
る。更に、高エネルギーイオン注入を用いることにより
ウェル深部に高濃度の不純物層を形成できるので、ラッ
チアップ耐性を向上することができる。
【0081】また、高エネルギーイオン注入を用い、素
子分離膜を形成した後にトリプルウェルを形成したの
で、ドライブイン拡散工程を省略できるとともに、ラッ
チアップ耐性を向上することができる。また、ドライブ
イン拡散を必要としないので、素子分離膜直下の不純物
濃度は高いままで維持され、ウェルのイオン注入工程と
チャネルストップ工程とを兼ねることができるので、工
程合理化に有効である。
【0082】また、二重ウェルの中のウェルを形成する
際に連続して複数回のイオン注入により不純物を導入す
れば、基板表面の濃度と基板内部の濃度とを独立して調
整できるので、トランジスタ特性の合わせこみとチャネ
ルストップの最適化を容易に行うことができる。また、
二重ウェルの外のウェルを形成する際に、連続して複数
回のイオン注入により不純物を導入すれば、1回のリソ
グラフィー工程で、外のウェル及びCMOSの一方のウ
ェルを形成することができる。従って、トリプルウェル
の形成とチャネルストップとを、2回のリソグラフィー
工程で実現することができるので、高エネルギーイオン
注入を用いる従来の半導体装置の製造方法と比較して、
リソグラフィー工程を1工程削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による半導体装置の構造
を示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その1)である。
【図3】本発明の第1の実施例による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その2)である。
【図4】本発明の第1の実施例による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その3)である。
【図5】本発明の第1の実施例による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その4)である。
【図6】本発明の第1の実施例による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その5)である。
【図7】本発明の第1の実施例による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その6)である。
【図8】本発明の第2の実施例による半導体装置の構造
を示す概略断面図及びウェルの不純物分布を示す図であ
る。
【図9】本発明の第2の実施例による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その1)である。
【図10】本発明の第2の実施例による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図11】本発明の第2の実施例による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図12】本発明の第2の実施例による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その4)である。
【図13】本発明の第3の実施例による半導体装置の構
造を示す概略断面図である。
【図14】本発明の第3の実施例による半導体装置にお
けるトリプルウェルの不純物分布を示す図である
【図15】素子領域と素子分離領域におけるPウェルの
不純物濃度分布を示す図である。
【図16】本発明の第3の実施例による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図17】本発明の第3の実施例による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図18】本発明の第3の実施例による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図19】本発明の第3の実施例による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その4)である。
【図20】従来の半導体装置の製造方法を示す工程断面
図である。
【図21】従来の半導体装置の製造方法を示す工程断面
図である。
【符号の説明】
10…シリコン基板 12…シリコン酸化膜 14…シリコン窒化膜 16…レジスト 18…レジスト 20…Nウェル 22…Pウェル 24…素子分離膜 26…高濃度不純物層 28…ゲート酸化膜 30…ポリシリコン膜 32…レジスト 34…チャネルストップ 38…ゲート電極 40…低濃度領域 42…サイドウォール 44…ソース/ドレイン拡散層 46…ソース/ドレイン拡散層 48…Nウェルに形成されたP型トランジスタ 50…Pウェルに形成されたN型トランジスタ 52…Nウェル中Pウェルに形成されたN型トランジス
タ 60…レジスト 62…埋め込まれたN型層 64…レジスト 66…Nウェル 68…P型領域 70…レジスト 72…Pウェル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年7月31日(2002.7.3
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】次いで、シリコン窒化膜14をマスクとし
て酸化することにより素子分離膜24が形成されていた
(図20(d))。ここで、これらウェルの濃度は以下
の要領で決定されていた。まず、Nウェル20a形成の
ための注入量を、Nウェル20a中に形成されるP形寄
生トランジスタのフィールド閾値電圧が十分確保できる
ように設定する。次いで、Nウェル20a中に形成され
るP形トランジスタの閾値電圧が所望の値となるよう
に、閾値電圧制御用の注入量を決定する。さらに、閾値
電圧制御のためのイオン注入を、全てのトランジスタで
共通にできるように、Pウェル22aの注入量を決定す
る。即ち、Nウェル20a中のP形トランジスタの閾値
電圧が所望の値になるドーズ量を注入することによりP
ウェル22a中のN形トランジスタの閾値電圧が所望の
値になるように、Pウェル22aを形成する為の注入量
を設定する。次いで、Nウェル20b中のPウェル22
に形成されたN形トランジスタが所望の特性となるよ
うに、ゲート長及び基板バイアスを最適化する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、第1の導電
型の半導体基板と、前記半導体基板の主表面の第1の領
域に形成された、第2の導電型の第1のウェルと、前記
半導体基板の主表面の、前記第1の領域とは異なる第2
の領域に形成された、前記第の導電型の第2のウェル
と、前記半導体基板の主表面の、前記第1の領域及び前
記第2の領域とは異なる第3の領域に形成された、前記
第1の導電型の第3のウェルと、前記第1のウェル内に
形成された、前記第1の導電型の第のウェルと、前記
第2のウェル内に形成された前記第1の導電型の第1の
トランジスタと、前記第3のウェル内に形成された前記
第2の導電型の第2のトランジスタと、前記第4のウェ
ル内に形成された前記第2の導電型の第3のトランジス
タと、前記第のウェル領域に形成され、且つ前記半導
体基板表面から離間した前記半導体基板内部に形成さ
れ、前記第3のトランジスタのソース/ドレイン領域と
前記第1のウェルとの間のパンチスルーを防止するよう
に設けられた、前記第1の導電型の高濃度不純物層とを
し、前記第4のウェル中における前記第2の導電型の
不純物の深さ方向分布と、前記第2のウェル中における
前記第2の導電型の不純物の深さ方向分布とがほぼ等し
ことを特徴とする半導体装置により達成される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】また、上記の半導体装置において、前記高
濃度不純物層は、素子領域では前記半導体基板表面から
離間した前記半導体基板内部に形成されており、素子分
離領域では素子分離膜の直下に形成されていることが望
ましい。また、第1の導電型の半導体基板と、前記半導
体基板の主表面の第1の領域に形成された、第2の導電
型の第1のウェルと、前記半導体基板の主表面の、前記
第1の領域とは異なる第2の領域に形成された、前記第
の導電型の第2のウェルと、前記半導体基板の主表面
の、前記第1の領域及び前記第2の領域とは異なる第3
の領域に形成された、前記第1の導電型の第3のウェル
と、前記第1のウェル内に形成された、前記第1の導電
型の第のウェルと、前記第2のウェル内に形成された
前記第1の導電型の第1のトランジスタと、前記第3の
ウェル内に形成された前記第2の導電型の第2のトラン
ジスタと、前記第4のウェル内に形成された前記第2の
導電型の第3のトランジスタとを有し、前記第のウェ
中における前記第1の導電型の不純物濃度は、前記第
3のトランジスタのソース/ドレイン領域と前記第1の
ウェルとの間のパンチスルーを防止するように、前記半
導体基板表面の濃度よりも前記半導体基板表面から離間
した前記半導体基板内部の濃度が高くなっており前記
第4のウェル中における前記第2の導電型の不純物の深
さ方向分布と、前記第2のウェル中における前記第2の
導電型の不純物の深さ方向分布とがほぼ等しいことを特
徴とする半導体装置により達成される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】また、上記の半導体装置において、前記第
1のウェル及び前記第2のウェルの不純物濃度は、前記
半導体基板表面の濃度よりも、前記半導体基板表面から
離間した前記半導体基板内部の濃度が高いことが望まし
い。また、上記の半導体装置において、前記第4のウェ
ルは、素子領域では、前記第1の導電型の不純物の濃度
が前記半導体基板表面よりも前記半導体基板表面から離
間した前記半導体基板内部において高くなっており、素
子分離領域では、前記第1の導電型の不純物の濃度のピ
ークがほぼ素子分離膜直下に位置していることが望まし
い。また、上記の半導体装置において、 前記第1のウ
ェル及び前記第2のウェルの不純物濃度は、前記第1の
導電型の寄生トランジスタの動作を防止するように設定
されていることが望ましい。また、上記の半導体装置に
おいて、前記第3のウェル及び前記第4のウェルの不純
物濃度は、前記第1乃至前記第3の領域に等しい濃度で
閾値電圧制御用の不純物を導入した際に、前記第1のト
ランジスタ及び前記第2のトランジスタの閾値電圧が所
望の値となるように設定されていることが望ましい。
た、第1の導電型の半導体基板と、前記半導体基板の主
表面の第1の領域に形成された第2の導電型の第1のウ
ェルと、前記半導体基板の主表面の前記第1の領域とは
異なる第2の領域に形成された前記第2の導電型の第2
のウェルと、前記半導体基板の主表面の前記第1の領域
及び前記第2の領域とは異なる第3の領域に形成された
前記第1の導電型の第3のウェルと、前記第1のウェル
内に形成された前記第1の導電型の第4のウェルとを有
する半導体装置の製造方法であって、前記半導体基板上
に、前記第1の領域に設けられた第1の開口部と、前記
第2の領域に設けられた第2の開口部とを有する第1の
レジストパターンを形成する第1のレジストパターン形
成工程と、前記第1のレジストパターンをマスクとし
て、前記半導体基板に前記第2の導電型の第1の不純物
を導入する第1の不純物導入工程と、前記第3の領域に
設けられた第の開口部と、前記第1の領域の内側の領
域に設けられた第の開口部とを有する第2のレジスト
パターンを形成する第2のレジストパターン形成工程
と、前記第2のレジストパターンをマスクとして、前記
第1の導電型の第2の不純物を導入する第2の不純物導
入工程と、前記第の開口部と等しい領域に設けられた
の開口部を有する第3のレジストパターンを形成す
る第3のレジストパターン形成工程と、第3のレジスト
パターンをマスクとして、前記第のウェル領域に前記
第1の導電型のの不純物を導入し、前記半導体基板
表面から離間した前記第のウェル内部に前記第1の導
電型の高濃度不純物層を形成する高濃度不純物層形成工
程と、前記第2のウェル内に前記第1の導電型の第1の
トランジスタを、前記第3のウェル内に前記第2の導電
型の第2のトランジスタを、前記第4のウェル内に前記
第2の導電型の第3のトランジスタを、それぞれ形成す
るトランジスタ形成工程とを有し、前記高濃度不純物層
形成工程では、前記第3のトランジスタのソース/ドレ
イン領域と前記第1のウェルとの間のパンチスルーを防
止するように、前記第3の不純物を導入することを特徴
とする半導体装置の製造方法により達成される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記第3のレジストパターンは、前記第の開口部
と等しい領域に設けられた第の開口部を更に有し、前
記高濃度不純物層形成工程では、前記第3のレジストパ
ターンをマスクとして、前記第のウェル及び前記第
のウェル領域に前記第3の不純物を導入し、前記半導体
基板表面から離間した前記第のウェル及び前記第
ウェル内部に前記高濃度不純物層を形成することが望ま
しい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記第3のレジストパターン形成工程よりも前に、
前記半導体基板の主表面上に形成される複数の半導体素
子を電気的に分離する素子分離膜を形成する素子分離膜
形成工程を更に有し、前記高濃度不純物層形成工程で
は、素子領域において前記半導体基板表面から離間した
前記半導体基板内部に形成され、素子分離領域において
前記素子分離膜の直下に形成された前記高濃度不純物層
を形成することが望ましい。また、第1の導電型の半導
体基板と、前記半導体基板の主表面の第1の領域に形成
された第2の導電型の第1のウェルと、前記半導体基板
の主表面の前記第1の領域とは異なる第2の領域に形成
された前記第2の導電型の第2のウェルと、前記半導体
基板の主表面の前記第1の領域及び前記第2の領域とは
異なる第3の領域に形成された前記第1の導電型の第3
のウェルと、前記第1のウェル内に形成された前記第1
の導電型の第4のウェルとを有する半導体装置の製造方
法であって、前記半導体基板上に、前記第1の領域に設
けられた第1の開口部と、前記第2の領域に設けられた
第2の開口部とを有する第1のレジストパターンを形成
する第1のレジストパターン形成工程と、前記第1のレ
ジストパターンをマスクとして、前記半導体基板に前記
第2の導電型の第1の不純物を導入する第1の不純物導
入工程と、前記第3の領域に設けられた第の開口部
と、前記第1の領域の内側の領域に設けられた第の開
口部とを有する第2のレジストパターンを形成する第2
のレジストパターン形成工程と、前記第2のレジストパ
ターンをマスクとして、前記第1の導電型の第2の不純
物を導入する第2の不純物導入工程と、前記第2のウェ
ル内に前記第1の導電型の第1のトランジスタを、前記
第3のウェル内に前記第2の導電型の第2のトランジス
タを、前記第4のウェル内に前記第2の導電型の第3の
トランジスタを、それぞれ形成するトランジスタ形成工
程とを有し、前記第2の不純物導入工程は、前記第3
のトランジスタのソース/ドレイン領域と前記第1のウ
ェルとの間のパンチスルーを防止するように、前記半導
体基板表面よりも前記半導体基板深部における不純物濃
度が高くなるように前記第2の不純物を導入することを
特徴とする半導体装置の製造方法により達成される。
た、上記の半導体装置の製造方法において、前記第2の
不純物導入工程の後に、前記半導体基板の主表面上に形
成される複数の半導体素子を電気的に分離する素子分離
膜を形成する素子分離膜形成工程を更に有することが望
ましい。また、上記の半導体装置の製造方法において、
前記第2の不純物導入工程の後、前記素子分離膜形成工
程の前に、前記第3のウェル内及び前記第4のウェル内
に、前記第2導電型の寄生トランジスタの動作を防止す
るチャネルストップ層を形成する工程を更に有すること
が望ましい。また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記第2のレジストパターン形成工程よりも前に、
前記半導体基板の主表面上に形成される複数の半導体素
子を電気的に分離する素子分離膜を形成する素子分離膜
形成工程を更に有し、前記第2の不純物導入工程では、
素子領域における前記第2の不純物の濃度が前記半導体
基板表面よりも前記半導体基板表面から離間した前記半
導体基板内部において高くなるように、素子分離領域に
おける前記第2の不純物の不純物濃度のピークがほぼ素
子分離膜直下に位置するように、前記第2の不純物を導
入することが望ましい。また、上記の半導体装置の製造
方法において、前記第1乃至第4のウェルは、前記第1
の不純物及び前記第2の不純物のドライブイン拡散を行
うことなく形成することが望ましい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】削除
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】削除
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記第2の不純物導入工程は、前記半導体基板表面
よりも前記半導体基板深部で前記第2の不純物の濃度が
高い前記第3のウェル及び前記第4のウェルを形成する
ように、加速エネルギーが低く注入量が少ない第1のイ
オン注入工程と、加速エネルギーが高く注入量が多い第
2のイオン注入工程とを少なくとも含むことが望まし
い。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記第1の不純物導入工程は、前記半導体基板表面
よりも前記半導体基板深部で不純物濃度が高い前記第1
のウェル及び前記第2のウェルを形成するように、加速
エネルギーが低く注入量が少ない第3のイオン注入工程
と、加速エネルギーが高く注入量が多い第4のイオン注
入工程とを少なくとも含むことが望ましい。また、上記
の半導体装置の製造方法において、前記第1の不純物導
入工程では、前記第1の導電型の寄生トランジスタの動
作を防止するように、前記第1の不純物の導入量を設定
することが望ましい。また、上記の半導体装置の製造方
法において、閾値電圧制御用の第4の不純物を、前記第
1乃至前記第3の領域に等しい濃度で導入する第4の不
純物導入工程を更に有することが望ましい。また、上記
の半導体装置の製造方法において、前記第2の不純物導
入工程では、前記第1のトランジスタ及び前記第2のト
ランジスタの閾値電圧が所望の値となるように、前記第
2の不純物の導入量を設定することが望ましい。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】次いで、選択的に形成したレジスト(図示
せず)をマスクとして、Pウェル22a及び22bを形
成する領域に、4×1012cm−2のドーズ量のBイ
オンを140keVの加速エネルギーでイオン注入する
(図5(a))。このイオン注入により、Pウェル22
a、22b中の素子分離膜24直下、及び素子領域の深
部に高濃度不純物層26が形成される。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】次に本発明の第2の実施例による半導体装
及びその製造方法を図8乃至図12を用いて説明す
る。図8は本実施例による半導体装置の構造を示す概略
断面図、図9乃至図12は本実施例による半導体装置の
製造方法を示す工程断面図である。本実施例では、図1
に示した第1の実施例と同様に、トランジスタの閾値電
圧を減少する目的でPウェルの濃度を減少した際に、N
ウェル中のPウェルに形成したN形トランジスタのソー
ス/ドレイン拡散層と、Pウェル直下のNウェルとのパ
ンチスルーを防止できる半導体装置及びその製造方法を
提供するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池増 慎一郎 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 三谷 純一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 柳田 五郎 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 鈴木 清市 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5F032 AA13 AC01 CA03 CA17 DA43 5F048 AA01 AA04 AA07 AC03 BA01 BB05 BD04 BE01 BE02 BE03 BE04 BG12 BH07

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電型の半導体基板と、 前記半導体基板の主表面の第1の領域に形成された、第
    2の導電型の第1のウェルと、 前記半導体基板の主表面の、前記第1の領域とは異なる
    第2の領域に形成された、前記第1の導電型の第2のウ
    ェルと、 前記第1のウェル内に形成された、前記第1の導電型の
    第3のウェルと、 前記第3のウェル領域に形成され、且つ素子領域の前記
    半導体基板表面から離間した前記半導体基板内部に形成
    された、前記第1の導電型の高濃度不純物層とを有する
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記高濃度不純物層は、前記素子領域を画定する素子分
    離膜の直下に更に形成されていることを特徴とする半導
    体装置。
  3. 【請求項3】 第1の導電型の半導体基板と、 前記半導体基板の主表面の第1の領域に形成された、第
    2の導電型の第1のウェルと、 前記半導体基板の主表面の、前記第1の領域とは異なる
    第2の領域に形成された、前記第1の導電型の第2のウ
    ェルと、 前記第1のウェル内に形成された、前記第1の導電型の
    第3のウェルとを有し、 前記第3のウェルの不純物濃度は、前記半導体基板表面
    の濃度よりも、前記半導体基板表面から離間した前記半
    導体基板内部の濃度が高いことを特徴とする半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体装置において、 前記第1のウェルの不純物濃度は、前記半導体基板表面
    の濃度よりも、前記半導体基板表面から離間した前記半
    導体基板内部の濃度が高いことを特徴とする半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 第1の導電型の半導体基板上に、第1の
    開口部を有する第1のレジストパターンを形成する第1
    のレジストパターン形成工程と、 前記第1のレジストパターンをマスクとして、前記半導
    体基板に第1の不純物を導入する第1の不純物導入工程
    と、 前記第1の開口部とは異なる領域に設けられた第2の開
    口部と、前記第1の開口部の内側の領域に設けられた第
    3の開口部とを有する第2のレジストパターンを形成す
    る第2のレジストパターン形成工程と、 前記第2のレジストパターンをマスクとして、第2の不
    純物を導入する第2の不純物導入工程と、 導入した前記第1の不純物及び前記第2の不純物を活性
    化し、前記第1の開口部に第1の導電型の第1のウェル
    を、前記第2の開口部に第2の導電型の第2のウェル
    を、前記第3の開口部に前記第1のウェル内に形成され
    た前記第2の導電型の第3のウェルを形成するウェル形
    成工程と、 前記第3の開口部と等しい領域に設けられた第4の開口
    部を有する第3のレジストパターンを形成する第3のレ
    ジストパターン形成工程と、 第3のレジストパターンをマスクとして、前記第3のウ
    ェル領域に前記第2の不純物を導入し、素子領域の前記
    半導体基板表面から離間した前記第3のウェル内部に高
    濃度不純物層を形成する高濃度不純物層形成工程とを有
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記第3のレジストパターンは、前記第2の開口部と等
    しい領域に設けられた第5の開口部を更に有し、 前記高濃度不純物層形成工程では、前記第3のレジスト
    パターンをマスクとして、前記第2のウェル及び前記第
    3のウェル領域に前記第2不純物を導入し、素子領域の
    前記半導体基板表面から離間した前記第2のウェル及び
    前記第3のウェル内部に前記高濃度不純物層を形成する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の半導体装置の製造
    方法において、 前記高濃度不純物層を、前記素子領域を画定する素子分
    離膜の直下に形成することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 第1の導電型の半導体基板上に、第1の
    開口部を有する第1のレジストパターンを形成する第1
    のレジストパターン形成工程と、 前記第1のレジストパターンをマスクとして、前記半導
    体基板に第1の不純物を導入する第1の不純物導入工程
    と、 前記第1の開口部とは異なる領域に設けられた第2の開
    口部と、前記第1の開口部の内側の領域に設けられた第
    3の開口部とを有する第2のレジストパターンを形成す
    る第2のレジストパターン形成工程と、 前記第2のレジストパターンをマスクとして、第2の不
    純物を導入する第2の不純物導入工程と、 前記半導体基板の主表面上に形成される複数の半導体素
    子を電気的に分離する素子分離膜を形成する素子分離膜
    形成工程と、 導入した前記第1の不純物及び前記第2の不純物を活性
    化し、前記第1の開口部に第1の導電型の第1のウェル
    を、前記第2の開口部に第2の導電型の第2のウェル
    を、前記第3の開口部に前記第1のウェル内に形成され
    た前記第2の導電型の第3のウェルを形成するウェル形
    成工程とを有し、 前記第2の不純物導入工程は、前記半導体基板表面より
    も前記半導体基板深部で前記第2の不純物の濃度が高い
    前記第2のウェル及び前記第3のウェルを形成するよう
    に、加速エネルギーが低く注入量が少ない第1のイオン
    注入工程と、加速エネルギーが高く注入量が多い第2の
    イオン注入工程とを少なくとも含むことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記第1の不純物導入工程は、前記半導体基板表面より
    も前記半導体基板深部で不純物濃度が高い前記第1のウ
    ェルを形成するように、加速エネルギーが低く注入量が
    少ない第3のイオン注入工程と、加速エネルギーが高く
    注入量が多い第4のイオン注入工程とを少なくとも含む
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 第1の導電型の半導体基板上に、素子
    領域を画定するための素子分離膜を形成する素子分離膜
    形成工程と、 前記素子分離膜を形成した前記半導体基板上に、第1の
    開口部を有する第1のレジストパターンを形成する第1
    のレジストパターン形成工程と、 前記第1のレジストパターンをマスクとして、前記半導
    体基板に第1の不純物を導入する第1の不純物導入工程
    と、 前記第1の領域とは異なる第2の領域に設けられた第2
    の開口部と、前記第1の開口部の内側の領域に設けられ
    た第3の開口部とを有する第2のレジストパターンを形
    成する第2のレジストパターン形成工程と、 前記第2のレジストパターンをマスクとして、第2の不
    純物を導入する第2の不純物導入工程とを有し、 前記第1の不純物及び前記第2の不純物を前記半導体基
    板中に拡散するための熱処理を行わないことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の半導体装置の製造方
    法において、 前記第2の不純物導入工程は、前記第2の不純物を前記
    素子分離膜下に導入することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11記載の半導体装置
    の製造方法において、 前記第2の不純物導入工程は、前記半導体基板表面より
    も前記半導体基板深部で前記第2の不純物の濃度が高い
    前記第2のウェル及び前記第3のウェルを形成するよう
    に、加速エネルギーが低く注入量が少ない第1のイオン
    注入工程と、加速エネルギーが高く注入量が多い第2の
    イオン注入工程とを少なくとも含むことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項10乃至12記載の半導体装置
    の製造方法において、 前記第1の不純物導入工程は、前記半導体基板表面より
    も前記半導体基板深部で不純物濃度が高い前記第1のウ
    ェルを形成するように、加速エネルギーが低く注入量が
    少ない第3のイオン注入工程と、加速エネルギーが高く
    注入量が多い第4のイオン注入工程とを少なくとも含む
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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