JPH09249986A - 電極板搬送装置の吊垂装置 - Google Patents

電極板搬送装置の吊垂装置

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JPH09249986A
JPH09249986A JP8307996A JP8307996A JPH09249986A JP H09249986 A JPH09249986 A JP H09249986A JP 8307996 A JP8307996 A JP 8307996A JP 8307996 A JP8307996 A JP 8307996A JP H09249986 A JPH09249986 A JP H09249986A
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美紹 前田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電解後に移動したカソード板を元に戻さなく
てもカソード用フックできちんと支持し吊り下げでき、
水平方向に精密位置制御できる。 【解決手段】 昇降自在に吊り下げられたメインフレー
ム16と、それに対して上下方向に移動可能に設けられ
たカソード用上枠20と、それが上下方向に移動するよ
うに案内するガイド機構50と、直線駆動機構24によ
り精密位置制御可能に水平移動できるカソード用下枠2
1と、それに吊り下げられた多数のカソード用フラック
F1と、メインフレーム16の下側に取り付けられたア
ノード用枠52と、それに吊り下げられた多数のアノー
ド用フックF2とを備えてなる、電解槽30の上方まで
水平移動され、その位置で昇降して電極板A、Kを電解
槽30の所定位置に挿入し又は抜き出しする電極板搬送
装置10の吊垂装置15。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解槽の上方まで
水平移動され、その位置で昇降して多数の電極板を電解
槽の所定位置に挿入し又はそれより電解後の電極板を抜
き出しする電極板搬送装置の吊垂装置に係わり、特に、
カソ−ド板を精密位置制御可能に水平移動することがで
きる電極板搬送装置の吊垂装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の吊垂装置には、例えば、特公昭5
6−4152号に記載されたものがある(図8参照)。
この吊垂装置60は、ワイヤ−Wにより吊り下げられ昇
降する電極板搬送装置に設けられ、アノ−ド板Aとカソ
−ド板Kが交互に定間隔に多数配列される電極板を電解
槽62の所定位置に挿入し又は抜き出しするものであ
る。
【0003】この吊垂装置60では、電極板間にアノー
ド用フックF2を挿入し易すくする為に、カソード板K
を電極板の配列方向に対し斜め上方に移動させ、この移
動方向と逆側のアノード板Aとの間隔を広げ、この広げ
られた間隔にアノード用フックF2を挿入するようにし
ている。このとき、カソード板Kを斜め上方に移動する
機構は、その一端にカソード吊り枠64を吊すワイヤー
W1が結合されたリンク66を他端側の回転機構により
揺動するようにしている。又は、図示されていないが、
カソード板をワイヤーで吊って巻き上げるとき、カソー
ド吊り枠を傾斜溝でガイドするようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
電解槽に使用されるカソード板K及びアノード板Aは、
図6(a)及び(b)に概略的に示したような形状を有
するものであるが、これらが電解槽内に挿入された状態
における両者の寸法関係は図8(c)に示したようにな
る。図8(c)に示されたものは、アノード板Aの耳部
(電解槽の縁に支持される部分)の厚みが標準の24m
mのものであるが、この耳部の厚みは種々のバリエーシ
ョンがあり30mmを越えるものも多く存在する。
【0005】そのような30mmを越える耳部を有する
アノード板Aをカソード板Kと交互に電解槽に置くと、
耳部の厚みが増えた分両者の間隔は増減する。このよう
な場合、従来は、間隔を一定とするために、人手により
カソード板を一枚一枚移動して電解を行っていた。従っ
て、電解後は、移動したカソード板を元に戻さないとカ
ソード用フックできちんと支持し吊り下げできないとい
う問題点があった。
【0006】さらには、従来の吊垂装置は、機構上、カ
ソード板の水平移動量を容易に精度良く可変することが
困難であった。例えば、リンク66によりカソード板K
を斜め上方に移動する従来例では、リンク66を長さの
異なるものに変更するか、リンク66を回転する回転機
構の回転角を制御する等の方法が考えられる。又、傾斜
溝を設けた従来例では、傾斜溝を長さの異なるものに変
更するか、又は、巻き上げ機構の回転角を制御する等の
方法が考えられる。しかし、上記のいずれの場合も、部
品の交換或いは回転角制御をする必要があり、容易に精
度良く水平移動量を可変できる方法ではなかった。
【0007】本発明は上記の問題に鑑み、電解後に移動
したカソード板を元に戻さなくてもカソード用フックで
きちんと支持し吊り下げすることができる電極板搬送装
置の吊垂装置を提供することを目的とする。
【0008】本発明は、なた、カソ−ド板を上下方向及
び水平方向に個別の手段で移動することができ、さら
に、水平方向に精密位置制御できる電極板搬送装置の吊
垂装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為
に、本発明は、電解槽の上方まで水平移動され、その位
置で昇降して電極板を電解槽の所定位置に挿入し又は抜
き出しする電極板搬送装置の吊垂装置であって、電極板
搬送装置の巻上げ機構により昇降自在に吊り下げられた
メインフレームと、メインフレームに対して上下方向に
移動可能に設けられたカソード用上枠と、メインフレー
ムに対しカソード用上枠が上下方向に移動するように案
内するガイド機構と、カソード用上枠に対して水平方向
に移動可能に設けられたカソード用下枠と、カソード用
上枠に対してカソード用下枠を水平方向に精密位置制御
可能に移動させる直線駆動機構と、多数のカソードを同
時に吊り下げることができるように取り付けられたカソ
ード用下枠に吊り下げられた多数のカソード用フック
と、メインフレームの下側に固定して取り付けられたア
ノード用枠と、そして、多数のアノードを同時に吊り下
げることができるように取り付けられたアノード用枠に
吊り下げられた多数のアノード用フックとを備えて構成
されてなる電極板搬送装置を提供する。
【0010】又、上記発明の好ましい実施形態では、直
線駆動機構は、カソード用上枠に回転自在に取り付けら
れモータによって回転駆動されるねじ軸と、このねじ軸
に多数のボールを介して嵌合されたボールねじナット
と、ボールねじナットとカソード用下枠とを連結する支
持部材とを含んで構成されてなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる電極板搬送
装置の吊垂装置について、図示された好ましい実施例に
基いて詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明に係わる電極板搬送装置の
吊垂装置の一実施形態と電解槽を示す概略の斜視図であ
る。
【0013】多数配列された電解槽30は、希硫酸等の
電解液を溜める槽であり、全体を枠組み固定され複数の
脚34によりがたつかないように床に置かれている。そ
れぞれの電解槽30にはアノード側電極であるアノ−ド
板Aとカソード側電極であるカソ−ド板Kが交互に並列
支持して配置される。又、それぞれの電解槽30の上縁
には、上方に突出する凸部材32が各2個づつ固定さ
れ、後述するガイドロッド18と嵌合するようになって
いる。
【0014】電極板搬送装置10の吊垂装置15は、メ
インフレーム16上面の4箇所の吊り部材14の部分で
ワイヤ−Wにより水平に吊り下げられている。ワイヤ−
Wの上方は図示されていないが、ワイヤ−Wを巻き上げ
る巻き上げ機構と、この巻き上げ機構を搭載したフレー
ムをレール上で複数並列配置された電解槽30の縦方向
X又は横方向Y(図1においては横方向Yのみ連続して
複数の電解槽30を描いた)水平移動する位置制御され
た水平移動手段と、巻上げ機を搭載したフレームを所望
の電解槽30の上方に停止させる位置制御手段とを備え
ている。そして、吊垂装置15は、電極板搬送装置10
により、電解槽30の所定位置上方とコンベヤ40上方
との間を水平移動し、Z方向に昇降して電解槽30の所
定位置或いはコンベヤ上の所定位置に並列支持された多
数のアノ−ド板A及びカソ−ド板Kをまとめて吊り上げ
又は吊り下げる。
【0015】メインフレーム16の下部には、カソ−ド
板Kを吊すためのカソード用フックF1とアノ−ド板A
を吊すためのアノード用フックF2とが後述する構造に
より多数取付けられている。メインフレーム16の長手
方向の両端部近傍には、一対となるガイドロッド18が
夫々スライド軸受12により上下スラスト方向にスライ
ド自在に取付けられている。ガイドロッド18の下端面
には、円錐形状の凹部18aと逆V字形の溝18bとが
形成されており、電解槽30の上縁面30a.30bに
上方に向って突設された凸部材32a,32b及びコン
ベヤ40側の凸状レ−ル42と嵌合し簡単且つ精密に位
置合わせできるようになっている。
【0016】次に、メインフレーム16下部に多数のカ
ソード用フックF1及びアノード用フックF2を取付け
ている構造について詳細に説明する。
【0017】図2は、カソード用フックF1をメインフ
レーム16に取付けている構造を示す正面図である。図
3は、アノード用フックF2をメインフレーム16に取
付けている構造を示す正面図である。又、図4は、カソ
ード用フックF1及びアノード用フックF2をメインフ
レーム16に取付けている構造を示す側面図である。
【0018】図2及び図4に示すように、メインフレー
ム16の上部には、巻上げ装置41が設置される。この
巻上げ装置41は、図2の左側で同軸上に3個設けられ
た第1チェ−ンホイ−ル42の両端の2個を介して下方
に向う2本の第1チェ−ン46を巻上げ又は緩めること
ができる。又、同時に第1チェ−ンホイ−ル42の中央
の1個を介すると共に、図2の右方に示す第2チェ−ン
ホイ−ル44を介して下方に向う第2チェ−ン48を巻
上げ又は緩めることができる。2本の第1チェ−ン4
6,46及び1本の第2チェ−ン48の下端は、カソー
ド用上枠20に連結されている。即ち、カソード用上枠
20は、上記3本のチェ−ンにより水平に三点吊りさ
れ、巻上げ装置41の駆動により上下動可能となってい
る。
【0019】又、カソード用上枠20は、図4に特に良
く示されるように、メインフレーム16に固定され下方
に延在する一対のガイド機構50,50により、両側か
ら挟まれるようにして上下移動を案内されている。ガイ
ド機構50は、カソード用上枠20の側面にローラブラ
ケット50cにより複数のガイドローラ50bを回転自
在に設け、これらのガイドローラ50bがガイド部材5
0aの内壁を転がることにより、カソード用上枠20を
ガイドしながら滑らかに上下移動させる機構であり、図
2に示されるように、メインフレーム16の長手方向に
2箇所設けられている。
【0020】又、カソード用上枠20の下方には、水平
にカソード用下枠21が設けられ、図4に示されるよう
に、カソード用上枠20とカソード用下枠21を挟むよ
うにして一対のローラ支持部材26が設けられる。これ
ら一対のローラ支持部材26は、カソード用下枠21を
図2に示されるように長手方向に2箇所で吊るしてい
る。そして、ローラ支持部材26の上部には、ロ−ラ2
6aがカソード用上枠20の上面を転がるように設けら
れている。又、ローラ支持部材26の下部は、カソード
用下枠21の側面に固定されている。
【0021】図2において、カソード用上枠20の右端
近傍には、カソード用下枠21を精密位置制御可能に水
平移動する直線駆動機構24が設けられている。直線駆
動機構24は、カソード用上枠20にモータ24cが固
定され、このモータ24cによってねじ軸24aが回転
駆動される。そして、このねじ軸24aに多数のボール
を介してボールねじナット24bが嵌合され、ボールね
じナット24bとカソード用下枠21とを支持部材24
dにより連結して構成している。
【0022】又、カソード用下枠21には、図4に示さ
れるように、一対のカソード用フックF1,F1が軸垂
直に回転可能に設けられている。これら一対のカソード
用フックF1,F1は、図示しないエアシリンダーを駆
動源とする機構により、下端の鍵状部分が対向する向き
と吊り下げられるカソード板Kに対し直角になる向きと
の間で90度回転するように設けられ、図2に示される
ように、カソード用下枠21の長手方向に多数定間隔に
設けられている。
【0023】次に、図3及び図4に示されるアノード用
フックF2をメインフレーム16に取付けている構造に
ついて説明する。
【0024】図4に特に良く示されるように、メインフ
レーム16と下方のアノード用枠52とは、複数のブラ
ケット54により連結固定されている。そして、このア
ノード用枠52には、多数のアノード用フックF2が軸
垂直に回転可能に定間隔に設けられている。又、図4に
示されるように、これらブラケット54とアノード用枠
52とアノード用フックF2とは、カソード用上下枠2
0,21の両側に対となって設けられている。又、アノ
ード用枠52は、ブラケット54に固定されると共に、
ガイド機構50の外面にも固定するようにしている。
尚、一対のアノード用フックF2,F2は、図示しない
エアシリンダーを駆動源とする機構により、上記カソー
ド用フックF1の場合と同様にして90度回転するよう
に設けられている。
【0025】次に、本実施形態の吊垂装置によって吊ら
れる電極板の形状について説明する。カソード板Kは、
図6(a)に示すように、略方形平板状のカソード電極
であり、電解槽30の上縁に掛止する梁状部Kaを上部
に設けている。そして、この梁状部Kaの下部に一対の
カソード用フックF1,F1を掛けられるように方形状
の空間部Kbが形成されている。
【0026】又、ウォルカー形式と呼ばれるアノード板
Aは、図6(b)に示すように、略方形平板状のアノー
ド電極であり、上部に左右一対に突出する本体部分の厚
みよりやや薄い耳部又は突出部Aa,Aaが形成されて
いる。この突出部Aa,Aaは、電解槽30の上縁に掛
止されると共に、一対のアノード用フックF2,F2を
掛けられるように形成されている。そして、これら一対
の突出部Aa,Aaの間に凹状に窪んだ凹部Abを形成
している。
【0027】これらのカソード板K及びアノード板A
は、図5に示すように、一定間隔P1,P2で交互に多
層状に配列された状態で、多数のカソード用フックF1
及びアノード用フックF2により吊られる。
【0028】次に、電極板を電解槽から吊り上げるとき
の動作について説明する。図7(a)に示すように、ア
ノード板A及びカソード板Kは、電解槽30で一定間隔
P1,P2(通常は等しい値)に多数配列されている。
先ず、P1+P2の間隔にカソード板Kを下降させる。
このとき、アノード板Aの上部には凹部Abが形成され
ている為、アノード用フックF2の下端は、アノード板
Aの上端に接触することはない。次に、図7(a)の二
点鎖線に示すように、カソード用フックF1を90度回
転させて下端の鍵状部分を空間部Kbに挿入する。そし
て、図7(b)に示すように、カソード用フックF1を
上昇させる。すると、カソード用フックF1の下端の鍵
状部分がカソード板Kの梁状部Kaに掛けられカソード
板Kを上昇する。尚、このときカソード用フックF1を
上昇する機構は上述した巻上げ装置41がカソード用上
枠20を吊り上げる機構による。
【0029】次に、図7(c)に示すように、カソード
用フックF1を図7(c)の左方向に移動する。このと
き、カソード板Kの水平移動は、上述した直線駆動機構
24がカソード用下枠21を水平移動する機構により精
密に位置制御されている。上記の動作により、移動した
カソード板Kと離間したアノード板Aとの間隔P3は、
元の間隔P2よりも広くなる。このことにより、アノー
ド用フックF2は、カソード板Kの梁状部Kaに接触す
ることなく、広げられた間隔P3に挿入することができ
る。そして、図7(c)の二点鎖線に示すように、アノ
ード用フックF2を90度回転させ、上昇させて図6
(b)に示されるアノード板Aの突出部Aaに掛けられ
る。尚、このとき、アノード用フックF2を上昇させる
機構は、前述したメインフレーム16上方の巻き上げ機
構がメインフレーム16を吊り上げる機構による。又、
吊り上げた電極板を下ろす場合、上記と逆の順序で動作
することになる。尚、このとき、上記したのと別の位置
にカソード板Kを下ろしたり、カソード板Kの水平位置
を微妙に修正して下ろすことができる。
【0030】また、前述のように、アノード板Aの耳部
又は突出部Aaの厚みが標準のものより大きい場合に、
その厚みの分だけカソード用フックF1とアノード用フ
ックF2との位置関係がずれた時にそれを人手により修
正した際にも、本発明の吊垂装置15を用いればカソー
ド用フックF1を元の位置に戻す必要はない。すなわ
ち、直線駆動機構24を作動させることにより、カソー
ド用フックF1とアノード用フックF2との位置関係を
間隔方向に微量変化させることができるからである。さ
らに、アノード板Aの耳部又は突出部Aaの厚みが標準
のものより大きい場合にも、アノード板Aとカソード板
Kとの間隔を等しく修正して電解槽30に挿入すること
もできるため、電解に際して人手による修正そのものを
省略することもできる。また、何等かの理由で電解槽に
挿入した時と抜き出す時とでカソード板K(又はアノー
ド板A)の位置が変わった場合にも、同様に、直線駆動
機構24の制御だけで対応することができる利点を有し
ている。
【0031】上記した動作において、カソード用フック
F1を水平移動する機構は、モータの回転により回転す
るねじ軸24aとボールねじナット24bによる機構で
あり、従って、精密な水平移動量が得られる。又、駆動
源のモータ24cを直流モータにし、通電時間と回転方
向を制御すれば、カソード用下枠21を正方向にも逆方
向にも移動でき、精密な位置制御を容易にすることもで
きる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0033】カソード用フックは、カソード用上枠とカ
ソード用下枠の動作により、上下方向及び水平方向に個
別に移動することができる。又、このときの水平移動量
は、直線駆動機構により高精度に可変することができ
る。そして、このことにより、アノード板Aの耳部又は
突出部の厚みが標準のものより大きい場合に、電解後に
移動したカソード板を元に戻さなくてもカソード用フッ
クできちんと支持し吊り下げすることができる効果を有
する。
【0034】又、カソード用フックのピッチを精度良く
可変できる為、電極板を電解槽に設置するときの人手に
よる電極板ピッチの修正作業や、フックを電極板に掛け
るときの人手による修正作業が減少し、作業効率を向上
することができる。
【0035】又、カソード板がガイド機構により安定し
て昇降すると共に、直線駆動機構により精密に水平移動
する為、複数の電極板が揺れて接触し電極面に傷,打痕
を付けてしまうことがない。このことにより、表面に
傷,打痕のない品質のよい析出金属板を製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる電極板搬送装置の吊垂装置の
一実施形態と電解槽を示す概略の斜視図である。
【図2】 本発明の吊垂装置に係わる電極板搬送装置に
おける一実施例において、カソード用フックをメインフ
レームに取付けている構造を示す正面図である。
【図3】 本発明の吊垂装置に係わる電極板搬送装置に
おける一実施例において、アノード用フックをメインフ
レームに取付けている構造を示す正面図である。
【図4】 本発明の吊垂装置に係わる電極板搬送装置に
おける一実施例において、カソード用フック及びアノー
ド用フックをメインフレームに取付けている構造を示す
側面図である。
【図5】 本発明の吊垂装置に係わる一実施例であっ
て、電極板がフックに吊られている状態を示す斜視図で
ある。
【図6】 本発明の吊垂装置に係わる一実施例であっ
て、(a)は電解槽内に置かれているカソード板を示す
部分断面図であり、(b)は電解槽内に置かれているア
ノード板を示す部分断面図である。
【図7】 本発明の吊垂装置に係わる一実施形態であっ
て、(a)は電解槽内にカソード用フックが挿入された
状態を示す部分断面図であり、(b)は電解槽内でカソ
ード用フックがカソード板を吊り上げた状態を示す部分
断面図であり、(c)は電解槽内でカソード用フックが
カソード板を水平移動し、アノード用フックが挿入され
た状態を示す部分断面図である。
【図8】 従来の電極板搬送装置の吊垂装置を示すもの
で、(a)〜(c)は,それぞれ、側面図、正面図及び
一部拡大平面図である。
【符号の説明】
10 電極板搬送装置 15 吊垂装置 16 メインフレーム 20 カソード用上枠 21 カソード用下枠 24 直線駆動機構 24a ねじ軸 24b ボールねじナット 24c モータ 24d 支持部材 30 電解槽 50 ガイド機構 A アノード板 K カソード板 F1 カソード用フック F2 アノード用フック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解槽の上方まで水平移動され、その位
    置で昇降して多数の電極板を電解槽の所定位置に挿入し
    又はそれより電解後の電極板を抜き出しする電極板搬送
    装置の吊垂装置であって、 電極板搬送装置の巻上げ機構により昇降自在に吊り下げ
    られたメインフレームと、 前記メインフレームに対して上下方向に移動可能に設け
    られたカソード用上枠と、 前記メインフレームに対し前記カソード用上枠が上下方
    向に移動するように案内するガイド機構と、 前記カソード用上枠に対して水平方向に移動可能に設け
    られたカソード用下枠と、 前記カソード用上枠に対して前記カソード用下枠を水平
    方向に精密位置制御可能に移動させる直線駆動機構と、 多数のカソードを同時に吊り下げることができるように
    取り付けられた前記カソード用下枠に吊り下げられた多
    数のカソード用フックと、 前記メインフレームの下側に固定して取り付けられたア
    ノード用枠と、そして、 多数のアノードを同時に吊り
    下げることができるように取り付けられた前記アノード
    用枠に吊り下げられた多数のアノード用フックと、 を備えて構成されてなる電極板搬送装置の吊垂装置。
  2. 【請求項2】 前記直線駆動機構は、前記カソード用上
    枠に回転自在に取り付けられモータによって回転駆動さ
    れるねじ軸と、このねじ軸に多数のボールを介して嵌合
    されたボールねじナットと、前記ボールねじナットとカ
    ソード用下枠とを連結する支持部材とを含んで構成され
    てなる請求項1に記載の電極板搬送装置の吊垂装置。
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Cited By (12)

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