JP2015190055A - 電極板搬送装置のロッド取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 フレーム25に形成された平面視略C字形状の収容部25d,25fに軸受部材28,61を介してロッドRを着脱自在に取り付ける。ロッドRには、収容部25d,25fよりも大きな直径の鍔部28a,61aを有しロッドRに沿って移動可能な軸受部材28,61を取り付け、収容部25d,25fに軸受部材28,61を介在させた状態で固定部材63によって固定することによりロッドRをフレーム25の横方向から着脱可能としたことを特徴とする。
【選択図】 図6
Description
初めに、図1を参照して電解精製設備の概要について説明し、その後に本発明に係る電極板搬送装置のロッド取付構造の好ましい一実施形態について説明する。図1は電解精製設備の概要を示す斜視図である。図示された電解精製設備100は、概略として、ワイヤWによって図示しない天井クレーンから吊り下げられた状態で前後左右方向に移動可能に配置されている電極板搬送装置10と、希硫酸等の電解液が貯留される複数の電解槽32,32を備えた電解槽ユニット30と、電解槽32,32から引き上げられた電極板20,20を次工程へ搬送するためのコンベア40とを備えて構成されている。
次に、本発明に係る電極板搬送装置のロッド取付構造について説明する。図6は電極板搬送装置のロッド取付構造の一実施形態を示す説明図である。ここではカソード用フックF1を備えたロッドRを着脱可能にフレーム25に取り付ける場合を例としているが、アノード用フックF2を備えたロッドRの取り付け構造についても同様に構成することができる。尚、ロッドR,Rは電解槽32に装入する電極板20(K,A)の数に即してそれぞれ用意されるが、図6では2つのロッドRのみを示している。カソード用フックF1,F1を備えた各ロッドR,Rは、上述のカソード枠22を構成するフレーム25に長手方向に沿って配置される。フレーム25は、H型鋼を横置きにしてフランジが上下に位置するようにしたような形状を有しており、横置きしたH型鋼の上側のフランジに相当する上部フレーム25a及び下側のフランジに相当する下部フレーム25bと、これら上部フレーム25a及び下部フレーム25bを中央部で縦方向に連結するH型鋼のウェブに相当する本体25cを備えて形成されている。そして、図7(b)に示すように、上部フレーム25aの縁部にはロッドR,Rを取り付けるための第一の開口部25eを備えた平面視略C字形状の第一の収容部25dが一定間隔で複数連設されており、また、下部フレーム25bの縁部にも同様にロッドR,Rを取り付けるための第二の開口部25fを備えた平面視略C字形状の第二の収容部25gが一定間隔で複数連設されている。尚、第一の収容部25dの中心と第二の収容部25fの中心は鉛直方向に沿って一致するように配置されている。
次に、ロッドRの着脱の手順について説明する。初めに、ロッドRをフレーム25から取り外す手順について説明する。図8はロッドRの取り外し手順を示す説明図でり、図8(a)〜(d)はフレーム25に取り付けられたロッドRを正面側から見た状態を示しており、図8(e)は側面から見た状態を示している。図8(a)に示すように、フレーム25にロッドRが取り付けられた状態において、固定部材63であるセットカラーの締結ネジ63aを緩め、図8(b)に示すように固定部材63を下方へ下げる。固定部材63が下方に下がることで、図8(c)に示すように、弾性部材62及び第二の軸受部材61がフリーの状態となるので弾性部材62と共に第二の軸受部材61を下方に下げて第二の軸受部材61を収容部25fから抜き出す。第一の軸受部材28の鍔部28aは上部フレーム25aの上面に当接した状態となっているが弾性部材62及び第二の軸受部材61が下方に下がったことで第一の軸受部材28と第二の軸受部材61との間隔が相対的に長くなった状態となる。そして、この状態を維持したままロッドRを上方へ持ち上げると、図8(d)に示すように、第一の軸受部材28が第一の収容部25dから抜き出される。第一の収容部25dの第一の開口部25eと第二の収容部25fの第二の開口部25gの開口幅LはロッドRの直径Dよりも大きく形成されているので、図8(d)に示す状態のまま、図8(e)に示すようにしてロッドRを手前(図8(e)における左側方向)へ引き抜くことによりロッドRを第一の開口部25e及び第二の開口部25gから横方向に取り外すことができる。このようにしてロッドRをフレーム25から取り外すことができる。
次に、ロッドRをフレーム25に取り付ける手順について説明する。具体的には、上述したロッドRをフレーム25から取り外す手順とは逆の手順となる。尚、ロッドRには、ピニオンギア24、保持部材27、第一の軸受部材28、第二の軸受部材61、弾性部材62及び固定部材63が予め取り付けられた状態とする。まず、固定部材63のネジ63aを緩め、図8(d)に示すように、ロッドRを取り付けるべき所定のフレーム25の第一の収容部25d及び第二の収容部25fに正対させ、図8(e)に示すように、第二の軸受部材61及び弾性部材62を下方に下げた状態とする。そして、ロッドRの本体部分を水平方向(横方向)から第一の開口部25e及び第二の開口部25gを介してロッドRを第一の収容部25d及び第二の収容部25fに配置する。このとき、第一の軸受部材28の第一の鍔部28aは上部フレーム25aの上面よりも上方に位置し、第二の軸受部材61の第二の鍔部61aは下部フレーム25bの下面よりも下方に位置するようにして配置する。
本実施形態に係る電極板搬送装置のロッド取付構造によれば、ロッドRを貫通孔ではなく、第一の開口部25eを備えた略C字形状の第一の収容部25d及び第二の開口部25gを備えた略C字形状の第二の収容部25fに装着するようにしたのでロッドRの着脱を上下方向ではなく水平方向(横方向)から行うことができる。そのため、下方側にロッドRの長さ分のクリアランスがない場合であってもロッドRの着脱作業を行うことができるという効果がある。また、ロッドRに多少の歪みがあっても取り外しを容易に行うことができるという効果がある。
12 吊枠
20 電極板
23 吊り部
24 ピニオンギア
25 フレーム
25a 上部フレーム
25b 下部フレーム
25c 本体
25d 第一の収容部
25e 第一の開口部
25f 第二の収容部
25g 第二の開口部
26 ラックギア
27 保持部材
28 第一の軸受部材
28a 第一の鍔部
30a 上縁面
30 電解槽ユニット
60 取付部材
61 第二の軸受部材
61a 第二の鍔部
62 弾性部材
63 固定部材
100 電解精製設備
A アノード板
F1 カソード用フック
F2 アノード用フック
K カソード板
R ロッド
Claims (5)
- 電極板を吊下支持するフックを有するロッドを電極板搬送装置のフレームへ着脱自在に取り付けるための電極板搬送装置のロッド取付構造において、
前記フレームには、前記ロッドを取り付けるために当該フレームの縁部に開口部を有して平面視略C字形状に穿設された収容部を形成し、
前記ロッドには、前記収容部よりも大きな直径の鍔部を有すると共に前記開口部の開口幅よりも大きな直径を有し、当該ロッドに沿って移動可能な軸受部材を取り付け、
前記収容部に前記軸受部材を介在させた状態で当該軸受部材を固定部材によって固定することにより前記ロッドを前記フレームの横方向から着脱可能としたことを特徴とする電極板搬送装置のロッド取付構造。 - 請求項1に記載の電極板搬送装置のロッド取付構造において、
前記ロッドの上端部側に、前記フレームに沿って水平移動可能に配置されたラックギアと螺合するピニオンギアを取り付けることにより前記ロッドを軸として前記フックを少なくとも90°旋回可能としたことを特徴とする電極板搬送装置のロッド取付構造。 - 請求項1又は2に記載の電極板搬送装置のロッド取付構造において、
前記フレームは、水平方向に張り出した上部フレームと、前記上部フレームの下方側に当該上部フレームと平行、且つ、水平方向に張り出した下部フレームを備え、
前記上部フレームの縁部に第一の開口部を有して平面視略C字形状に穿設された第一の収容部と、前記下部フレームの縁部に第二の開口部を有して平面視略C字形状に穿設された第二の収容部を形成し、
前記ロッドには、上部側に前記第一の収容部よりも大きな直径の第一の鍔部を有すると共に前記第一の開口部の開口幅よりも大きな直径を有する第一の軸受部材と、下部側に前記第二の収容部よりも大きな直径の第二の鍔部を有すると共に前記第二の開口部の開口幅よりも大きな直径を有して当該ロッドに沿って移動可能な第二の軸受部材を取り付け、
前記第一の収容部に前記第一の軸受部材を介在させ、さらに前記第二の収容部に前記第二の軸受部材を介在させた状態で前記第二の軸受部材を固定部材によって固定することにより前記ロッドを前記フレームの横方向から着脱可能としたことを特徴とする電極板搬送装置のロッド取付構造。 - 請求項1から3のずれか1項に記載の電極板搬送装置のロッド取付構造において、
前記固定部材と前記軸受部材若しくは前記第二の軸受部材との間に弾性部材を介在させたことを特徴とする電極板搬送装置のロッド取付構造。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の電極板搬送装置のロッド取付構造において、
前記固定部材は、セットカラーであることを特徴とする電極板搬送装置のロッド取付構造。
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