JPH09249387A - 投入揚収装置 - Google Patents

投入揚収装置

Info

Publication number
JPH09249387A
JPH09249387A JP5741596A JP5741596A JPH09249387A JP H09249387 A JPH09249387 A JP H09249387A JP 5741596 A JP5741596 A JP 5741596A JP 5741596 A JP5741596 A JP 5741596A JP H09249387 A JPH09249387 A JP H09249387A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rope
small boat
hydraulic motor
plunger
winch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5741596A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Sato
謙二 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP5741596A priority Critical patent/JPH09249387A/ja
Publication of JPH09249387A publication Critical patent/JPH09249387A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
  • Supply Devices, Intensifiers, Converters, And Telemotors (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 揚収物への吊り索の接続を容易かつ迅速に行
え、かつ揚収物への吊り索の接続後に、直ちに揚収物を
安定的に保持し得る投入揚収装置を提供する。 【解決手段】 収容船1のデッキクレーン3から伸びる
ロープ11の巻上および巻下を行うウインチ20を駆動
する油圧モータに、高圧の差圧を与える油圧ユニット2
6と、低圧の差圧を与えるアキュムレータ33、36と
を、選択的に連通する切換弁25と、パイロット操作形
逆止弁31、32および34、35を備えた。また、ロ
ープ11側に吊り具41を、小型艇5側に連結装置42
を設け、吊り具41の先端が、プランジャ43をテーパ
部53において押しのけながら連結装置42の嵌入溝4
6に嵌入するようにするとともに、吊り具41に形成し
た穴44に、プランジャ43が貫通して、吊り具41と
連結装置42の連結を保つようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型艇等の投入揚
収物を、収容船側から海上等に投入し、また収容船側に
揚収するために、収容船側に備えられる投入揚収装置の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】大型の収容船(本船)に対して、小型艇
等の投入揚収物を海上へ投入し、また海上から揚収する
のには、従来から収容船側のデッキに備えた大型のクレ
ーンであるデッキクレーンが用いられている。
【0003】このようなデッキクレーンにおいては、ク
レーンから伸びるロープの先端に重量のあるフックを吊
り下げ、ロープを垂下させておき、さらに、このフック
に作業員が扱い得る程度に軽量の吊り索を取り付け、作
業員がこの吊り索の先端を投入揚収物へと接続して、投
入揚収物の投入および揚収を行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法で海上にある小型艇等の揚収物を揚収しようと
すると、つぎのような問題点を生じていた。
【0005】すなわち、揚収作業時には収容船と海上に
浮かぶ揚収物が近接するので、波浪により動かされた揚
収物が収容船と接触して揚収物および収容船が破損して
しまわないように、揚収物と吊り索の連結は迅速に行
い、さらに連結後は直ちにデッキクレーンを作動させ
て、揚収物を海面から引き上げるか、ロープを張った状
態にして揚収物を左右に揺れない安定した状態に保って
おく必要がある。
【0006】ところが、作業員が無人ラジコン艇等の揚
収物に吊り索の先端を接続した直後に、デッキクレーン
を作動させ、ロープを引き上げたり、ロープに強い張力
を持たせたりしたならば、作業員を揚収物とともに上下
させてしまい、退避することができずに危険であるの
で、デッキクレーンの作動開始は、作業員が揚収物から
退避するのを待って行わなければならない。
【0007】また、作業員による揚収物への吊り索の接
続は海上の揺れの激しい揚収物上で行われるものである
ため、揚収物と吊り索を接続する連結装置については、
容易かつ迅速に操作し得るものが特に求められていた。
【0008】本発明は、このような問題点に着目して、
揚収物への吊り索の接続を容易かつ迅速に行え、かつ揚
収物への吊り索の接続後に、直ちに揚収物を安定的に保
持し得る投入揚収装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、収容船に
固設したクレーンと、このクレーンから伸びるロープの
巻上および巻下を行うウインチとを備えた投入揚収装置
において、前記ウインチを駆動する油圧モータと、前記
油圧モータに高圧の差圧を与える油圧ユニットと、前記
油圧モータに低圧の差圧を与えるアキュムレータと、前
記油圧モータを前記油圧ユニットまたは前記アキュムレ
ータに選択的に連通する切換手段とを備えた。
【0010】第2の発明は、収容船に固設したクレーン
と、このクレーンから伸びるロープの巻上および巻下を
行うウインチとを備えた投入揚収装置において、前記ロ
ープ側に取り付けられた吊り具と、投入揚収物側に固設
された連結装置と、前記吊り具に形成された穴と、前記
連結装置に形成された前記吊り具が嵌入する嵌入溝と、
この嵌入溝を横断して形成された摺動溝と、この摺動溝
内に摺動自在に設けられたプランジャと、このプランジ
ャの先端側に形成された斜面と、この斜面の少なくとも
一部を前記嵌入溝内に保持するように前記プランジャを
付勢する付勢手段とを備えた。
【0011】
【作用】第1の発明では、クレーンのロープで投入揚収
物を海面上方に吊り上げるときには、切換手段により油
圧モータを油圧ユニットに連通して、ウインチを大力量
で作動させるが、ロープと投入揚収物の連結直後に、切
換手段により油圧モータをアキュムレータに連通して、
ロープを軽い張力で張った状態にする。これにより、投
入揚収物を海面から吊り上げることなくロープで安定し
た位置に保持し、収容船と投入揚収物との接触事故を防
止するとともに、ロープと投入揚収物の連結を行う作業
員の安全を確保する。
【0012】第2の発明では、投入揚収物側に固設され
た連結装置の嵌入溝に、張力をかけずに適度に緩んだ状
態にあるロープ側の吊り具を嵌入すると、吊り具の先端
がプランジャの斜面と当接して、プランジャを押しのけ
ながら嵌入溝の奥にまで入って行くが、吊り具に設けた
穴がプランジャの位置に達したならば、付勢手段に付勢
されたプランジャが吊り具の穴に貫通する結果、吊り具
は嵌入溝内に確実に保持される。このため、作業員が吊
り具を連結装置の嵌入溝に嵌入するだけで、投入揚収物
とクレーンのロープの確実な連結作業および連結解除作
業が、容易かつ迅速に行える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態について説明する。
【0014】図1に示すように、収容船1(本船)のデ
ッキ2に備えられたデッキクレーン3は、海面4上に浮
かぶ投入揚収物である小型艇5(例えば射撃訓練用の標
的艇)を投入または揚収する。
【0015】デッキクレーン3は、旋回可能な基部6か
ら延びるアーム7を起伏シリンダ8の伸縮により起伏可
能としたものである。また、このアーム7の先端の両側
には、図2にも示すように、一対のアーム9a、9bが
中折れシリンダ10によって回動可能に支持される。こ
のように、アーム7先端でアーム9a、9bが回動する
ことにより、小型艇5の投入揚収時にはアーム9a、9
bを海面4と水平とすることができる一方、デッキクレ
ーン3の格納時にはアーム9a、9bをアーム7側に折
り畳むようにして収容船1のデッキ2上にコンパクトに
格納することができる。
【0016】一対のアーム9a、9bには、小型艇5を
吊すロープ11を繰り出すための図示されないロープ繰
り出し機が備え付けられており、図2にも示すように、
各アーム9a、9bから2本ずつ、計4本のロープ11
が繰り出されるようになっている。
【0017】このロープ11先端には、図示しないフッ
クを介して吊り索12が連結されている。図2、図3に
示すように、この吊り索12の先端に小型艇5を連結し
て、小型艇5の投入および揚収が行われる。なお、この
とき小型艇5は、図3に示すように収容船1側から伸び
るケーブル13によって水平方向への回転を防止され
る。
【0018】ロープ11は、ウインチ20によって巻上
および巻下がなされる。このウインチ20は、図4の油
圧回路図に示すように、マルチストローク油圧モータ2
1により駆動される。すなわち、ウインチ20は、油圧
モータ21の供給回路22側から戻り回路23側へと作
動油が流れることによりロープ11の巻上方向に回転
し、逆に戻り回路23側から供給回路22側へと作動油
が流れることにより巻下方向に回転するものである。
【0019】油圧モータ21は遮断および連通の2ポジ
ションをとり得る切換弁24を介して、手動弁25に接
続している。手動弁25は手動によるレバー操作で切り
換えられる弁ポジションに応じて、油圧ユニット26か
らの油圧を油圧モータ21に選択的に供給するようにな
っている。
【0020】また、油圧モータ21は、供給回路22側
がパイロット操作形逆止弁31、32を介して高圧アキ
ュムレータ33に、また戻り回路23側がパイロット操
作形逆止弁34、35を介して低圧アキュムレータ36
に、それぞれ接続している。また、パイロット操作形逆
止弁31、32はパイロット圧切換弁37に、またパイ
ロット操作形逆止弁34、35はパイロット圧切換弁3
8に、それぞれ接続しており、これらのパイロット圧切
換弁37、38が切り換わることにより、パイロット操
作形逆止弁31、32および34、35は、選択的にパ
イロット圧が導入され、閉弁または開弁して、アキュム
レータ33、36と油圧モータ21とを遮断または連通
するようになっている。なお、高圧アキュムレータ33
および低圧アキュムレータ36は、図示されないポンプ
により所定の圧力に常に加圧されている。
【0021】マルチストローク油圧モータ21は、この
ような油圧回路構成により、自動張力モードまたは速度
モードの二つのモードに選択的に切り換え可能となって
いる。
【0022】すなわち、速度モードはウインチ20の通
常の作動において用いられるモードであり、逆止弁3
1、32および34、34は閉弁状態とされる一方で、
切換弁24は連通側に切り換えられ、油圧モータ21へ
は油圧ユニット26から高圧の油圧が導かれる結果、ウ
インチ20は大力量で作動して、デッキクレーン3のロ
ープ11が大きな張力で張られる。
【0023】これに対して、自動張力モードは小型艇5
と吊り索12の接続直後にとられるモードであり、切換
弁24が遮断側に切り換えられる一方で、逆止弁31、
32および34、35は、それぞれパイロット圧切換弁
37、38が切り換わることにより開弁状態となり、油
圧モータ21の供給回路22側は高圧アキュムレータ3
3へ、また戻り回路23側は低圧アキュムレータ36
へ、それぞれ連通する。なお、速度モードから自動張力
モードへの切り換えは瞬間的に行われるが、高圧側の逆
止弁31、32は低圧側の逆止弁34、35よりもわず
かに遅れて全開とされ(例えば0.5秒後)、切り換え
のショックが和らげられる。
【0024】このようにして、油圧モータ21の供給回
路22側と戻り回路23側の有効差圧は高圧アキュムレ
ータ33および低圧アキュムレータ36の差圧(例えば
20bar程度)となり、速度モードにおける有効差圧
(例えば200bar程度)に比べて著しく小さなもの
となる。したがってウインチ20は小さな有効圧力のガ
スバネウインチとなり、ロープ11に軽い張力を持たせ
て、小型艇5を吊り上げることなく海上に安定的に保持
する。
【0025】一方、吊り索12の先端には、小型艇5側
の連結装置42と連結する吊り具41が取り付けられて
おり、この吊り具41と連結装置42との結合により、
小型艇5のロープ12による吊り上げを可能とするよう
になっている。
【0026】吊り具41は、図5、図6に示すように、
先端側を偏平とされた銛状の金物であり、この偏平部分
には、後述のプランジャ43が挿入される穴44が貫通
している。一方、基端側には穴45が貫通しており、吊
り索12がこの穴45に通されて、吊り具41が吊り索
12の先端に支持されるようになっている。
【0027】連結装置42は、図2に示すように小型艇
5の平面上で、長方形の頂点を形成するようにして4箇
所に設けられる。
【0028】この連結装置42には、図に示すように、
上方から吊り具41の先端側が嵌入される幅の嵌入溝4
6が形成されている。また、連結装置42の側面には、
この嵌入溝46と直角に交差するように、水平方向に摺
動穴47が貫通しており、嵌合溝46で分割された片側
(図の左側)の摺動穴47から、反対側(図の右側)の
加工用穴48に向かって、プランジャ43が摺動自由に
挿入されている。この加工用穴48は、摺動穴47の加
工用に設けられたものである。なお、プランジャ43が
摺動し易いように摺動穴47の下面にはローラ49が備
えられる。
【0029】このプランジャ43の先端側には先端を薄
くテーパ加工したテーパ部53が形成されており、プラ
ンジャ43はこのテーパ部53において、先端に向かっ
てなだらかな斜面を形成している。また、プランジャ4
3は、スプリング50により先端側(図の矢印方向)に
付勢され、少なくとも先端側が嵌入溝48の反対側の壁
面(加工穴48のすぐ手前)まで達するとともに、テー
パ部53の斜面の少なくとも一部が嵌入溝46内にある
ように保持されている。
【0030】また、プランジャ43の基端部54側はピ
ン51を中心として回動するリンク52の一端に連結し
ており、このリンク52に固設された手動用のレバー5
5によって手動によりプランジャ43を摺動穴47内で
基端部54側に摺動させて、引き戻すことができるよう
になっている。
【0031】これにより、嵌入溝46へと吊り具41の
先端を押し込むと、吊り具41の先端部がプランジャの
テーパ部53の傾斜面に当接することにより、プランジ
ャ43のテーパ部53をスプリング50の付勢力に対抗
して基端部54側(図の左側)に押しのけながら、吊り
具41が嵌入溝46奥にまで入って行けるようになって
いる。
【0032】さらに、嵌入溝46の奥へと吊り具41が
嵌入し、吊り具41の穴44がプランジャ43の位置に
来ると、スプリング50に付勢されたプランジャ43が
穴44に貫通して、吊り具41と連結装置42が連結さ
れる。このとき、プランジャ43のテーパ部53の先端
は、少なくとも加工穴48のすぐ手前にまで達してお
り、また吊り具41は嵌入溝46の前後の壁面によって
保持されるので、吊り具41と連結装置42の結合は解
けることはない。
【0033】一方、吊り具41と連結装置42の連結解
除時には、レバー55の操作によりスプリング50によ
る付勢力に対抗しながらプランジャを基端部54側に引
き込んで、吊り具41の穴44とプランジャ43との嵌
合を解いた状態で、吊り具41を嵌入溝46から引き抜
くようにすればよい。
【0034】なお、リンク52のプランジャ43の基端
部54と反対側の端部の連結ピン57は、アクチュエー
タ58のロッド59先端の長孔59aに挿入連結してい
るが、吊り具41と連結装置42の着脱時には、図に示
すようにリンク52の回動に伴うピン57の動きを長孔
59a内で許容できるようになっており、プランジャ4
3は摺動穴47内で摺動可能である。
【0035】一方、連結装置42に対する吊り具41の
連結後は、水平に配設されたアクチュエータ58を収縮
させ、長孔59aを図中左方向に移動させることによ
り、リンク52を、プランジャ43を穴44から引き抜
く方向には移動不能として、吊り具41と連結装置42
との結合を確実に保持するようになっている。
【0036】つぎに作用を説明する。
【0037】図1に示すように、海面4に浮かぶ小型艇
5(図に想像線で示す)を収容船1内に揚収するときに
は、まず収容船1を小型艇5の近くにまで接近させた
後、デッキクレーン3の基部6を旋回させて、アーム9
a、9bを小型艇5上方に位置させる。このとき、起伏
シリンダ8および中折れシリンダ10の伸縮により、ア
ーム9a、9bは海面4に水平とされるとともに、各ア
ーム9a、9bからは等長のロープ11が垂下される。
【0038】作業員は小型艇5へと移動し、手作業によ
り、4本のロープ11からそれぞれ延びる吊り索12先
端の吊り具41を、小型艇5上の4台の連結装置42に
連結する。このとき、連結作業は、吊り具41を連結装
置42の嵌合溝46に差し込むだけで完了するので、極
めて迅速に行うことができる。
【0039】作業員による連結作業が終了したら、ロー
プ11のたるみが取れるまで、油圧モータ21を速度モ
ードとして、ウインチ20によりロープ11を巻き上げ
るが、ロープ11が適度に緩んだ状態になった瞬間に油
圧モータ21は速度モードから自動張力モードに切り換
えられる。これにより、ガスバネウインチ的に作用する
ウインチ20の作用でロープ11は軽い一定の張力で張
られ、小型艇5は海面4に浮かんだままで、収容船1に
対して安定した位置を保つ。したがって、小型艇5の位
置を安定させ収容船1への衝突を防止するために、ウイ
ンチ20による小型艇5の引っ張り上げを行う必要がな
く、小型艇5上に残っている作業員の安全も保たれる。
【0040】その後、作業員を小型艇1から退避させ、
ウインチ20によりロープ11を巻き上げる。このと
き、小型艇5が海面4から持ち上げられた瞬間に、油圧
モータ21は自動張力モードから速度モードに切り換え
られ、再び大力量を発揮するウインチ20によって、小
型艇5は水切りを行いながら、さらに上方へと持ち上げ
られる。
【0041】小型艇5が所定の位置まで上昇したら、ウ
インチ20の作動を停止し、起伏シリンダ8および中折
れシリンダ10を同期させながら作動してアーム7およ
びアーム9a、9bを図1の想像線位置まで上昇させ、
小型艇5の水平を保ったままさらに上方に持ち上げる。
その後、基部6を旋回させることにより、小型艇5を収
容船1のデッキ2上方に搬送して、アーム7およびアー
ム9a、9bの動作により小型艇5を収容船1上の所定
の収容位置に収容する。
【0042】一方、小型艇5を海上に投入するときに
は、小型艇5と吊り索12を連結装置により連結した
後、デッキクレーン3を作動させ、小型艇5を海面4上
に搬送する。
【0043】続いて、図3に示すようにケーブル13で
小型艇5の回転を押さえながら、ロープ11を繰り出し
て、小型艇5を海面4上に降ろす。ここで、ウインチ2
0の油圧モータ21を速度モードから自動張力モードに
切り換え、小型艇5を海面4より上に吊すことなく、ウ
インチ20による軽い張力でその位置を安定に保ってお
く。
【0044】この状態で小型艇5に作業員を乗船させ、
小型艇5の発信前作業を完了した後、油圧モータ21を
再び速度モードとし、ロープ11を繰り出して適切なた
るみを持たせ、連結装置42のレバー55の操作で吊り
索12と小型艇5の連結を解き、吊り索12と小型艇5
を切り離す。その後、ロープ11を上方まで巻き上げ、
作業員を小型艇5より退避させる。
【0045】このように、小型艇5の投入時において
も、小型艇5のデッキクレーン3のロープ11からの連
結解除前には、ウインチ20による軽い張力で小型艇5
は海面4に浮かびながら安定した位置に保たれ、作業員
の安全も確保されるとともに、連結解除作業は連結装置
42から吊り具41を抜き取るだけで、容易かつ迅速に
行われる。
【0046】
【発明の効果】第1の発明によれば、クレーンのロープ
で投入揚収物を海面上方に吊り上げるときには、切換手
段により油圧モータを油圧ユニットに連通して、ウイン
チを大力量で作動させるが、ロープと投入揚収物の連結
後および連結解除前には、切換手段により油圧モータを
アキュムレータに連通して、ロープを軽い張力で張った
状態にするので、投入揚収物を海面から吊り上げること
なくロープで安定した位置に保持し、収容船と投入揚収
物との接触事故を防止できるとともに、ロープと投入揚
収物の連結および連結解除を行う作業員の安全を確保で
きる。
【0047】第2の発明によれば、投入揚収物側に固設
された連結装置の嵌入溝に、張力をかけずに適度に緩ん
だロープ側の吊り具を嵌入すると、吊り具の先端がプラ
ンジャの斜面と当接して、プランジャを押しのけながら
嵌入溝の奥にまで入って行くが、吊り具に設けた穴がプ
ランジャの位置に達したならば、付勢手段に付勢された
プランジャが吊り具の穴に貫通する結果、吊り具は嵌入
溝内に確実に保持される。このため、作業員が吊り具を
連結装置の嵌入溝に嵌入するだけで、投入揚収物とクレ
ーンのロープの確実な連結作業および連結解除作業が、
容易かつ迅速に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す側面図である。
【図2】同じく斜視図である。
【図3】同じく斜視図である。
【図4】同じく油圧回路図である。
【図5】同じく連結装置を示す断面図である。
【図6】同じく吊り具を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 収容船 3 デッキクレーン 4 海面 5 小型艇 11 ロープ 20 ウインチ 21 油圧モータ 24 切換弁 26 油圧ユニット 31 パイロット操作形逆止弁 32 パイロット操作形逆止弁 33 アキュムレータ 34 パイロット操作形逆止弁 35 パイロット操作形逆止弁 36 アキュムレータ 37 パイロット圧切換弁 38 パイロット圧切換弁 41 吊り具 42 連結装置 43 プランジャ 44 穴 46 嵌合溝 47 摺動穴 50 スプリング 53 テーパ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F15B 11/02 F15B 11/02 V

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】収容船に固設したクレーンと、 このクレーンから伸びるロープの巻上および巻下を行う
    ウインチと、 を備えた投入揚収装置において、 前記ウインチを駆動する油圧モータに高い差圧を与える
    油圧ユニットと、 前記油圧モータに低い差圧を与えるアキュムレータと、 前記油圧モータを前記油圧ユニットまたは前記アキュム
    レータに選択的に連通する切換手段と、 を備えたことを特徴とする投入揚収装置。
  2. 【請求項2】収容船に固設したクレーンと、 このクレーンから伸びるロープの巻上および巻下を行う
    ウインチと、 を備えた投入揚収装置において、 前記ロープ側に取り付けられた吊り具と、 投入揚収物側に固設された連結装置と、 前記吊り具に形成された穴と、 前記連結装置に形成された前記吊り具が嵌入する嵌入溝
    と、 この嵌入溝を横断する摺動溝内に摺動自在に設けられた
    プランジャと、 このプランジャの先端側に形成された斜面と、 この斜面の少なくとも一部を前記嵌入溝内に保持するよ
    うに前記プランジャを付勢する付勢手段と、 前記プランジャをこの付勢手段に抗して引き戻すレバー
    と、 を備えたことを特徴とする投入揚収装置。
JP5741596A 1996-03-14 1996-03-14 投入揚収装置 Pending JPH09249387A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5741596A JPH09249387A (ja) 1996-03-14 1996-03-14 投入揚収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5741596A JPH09249387A (ja) 1996-03-14 1996-03-14 投入揚収装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09249387A true JPH09249387A (ja) 1997-09-22

Family

ID=13055028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5741596A Pending JPH09249387A (ja) 1996-03-14 1996-03-14 投入揚収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09249387A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007137641A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd デッキクレーンの油圧駆動装置
JP2007145508A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd デッキクレーンの油圧巻上装置
WO2009085861A1 (en) * 2007-12-19 2009-07-09 Safeworks, Llc Tension holder for load lifting
CN103486094A (zh) * 2013-10-12 2014-01-01 徐州重型机械有限公司 一种起重机及其卷扬马达液压控制系统
CN105084244A (zh) * 2015-08-19 2015-11-25 广东精铟海洋工程股份有限公司 海上平台环梁连续液压缸升降系统

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007137641A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd デッキクレーンの油圧駆動装置
JP2007145508A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd デッキクレーンの油圧巻上装置
WO2009085861A1 (en) * 2007-12-19 2009-07-09 Safeworks, Llc Tension holder for load lifting
US7735807B2 (en) 2007-12-19 2010-06-15 Safeworks, Llc Tension holder for load lifting
CN103486094A (zh) * 2013-10-12 2014-01-01 徐州重型机械有限公司 一种起重机及其卷扬马达液压控制系统
CN105084244A (zh) * 2015-08-19 2015-11-25 广东精铟海洋工程股份有限公司 海上平台环梁连续液压缸升降系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6122847A (en) Method of and apparatus for installation of plate anchors
US7507055B2 (en) Apparatus and method for laying down, abandoning, and recovering a pipe on the sea floor
US5378851A (en) System for handling a remotely operated vessel
JP5501356B2 (ja) 海洋における連結システム及び方法
CN205381367U (zh) 一种用于收放高速救生艇的救生装置
EP3188960B1 (en) Vessel recovery system and method
KR101880730B1 (ko) 트윈 텔레스코픽 보트 데빗
CN112937770B (zh) 一种吊放式小艇收放装置回收稳定系统
NO152501B (no) Doenningskompensator
JPH09249387A (ja) 投入揚収装置
KR102003050B1 (ko) Lng 벙커링 로딩암
US5042415A (en) Vehicle handling system for submersibles
JP3350892B2 (ja) 水中航走体の揚収装置
JPS59133195A (ja) 巻上装置
KR100378584B1 (ko) 붐의연장,격납방법및장치
JP3746590B2 (ja) 水中航走体着脱装置
US20230070015A1 (en) Method and Hoisting Yoke for Taking Up an Elongate Object
JP2003040580A (ja) ブーム作業機の破損防止装置
JPH10279289A (ja) 漂流物回収装置
JPH10324492A (ja) 吊荷振止め装置および同吊荷振止め装置をそなえたクレーン設備
JPS6023279Y2 (ja) タグライン係止装置
JP2595429B2 (ja) クレーンのブーム制御装置
KR100276627B1 (ko) 윈치용 유압시스템
JPS6119195Y2 (ja)
JP2005067788A (ja) 救命艇等の揚収装置