JP2007137641A - デッキクレーンの油圧駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】油圧モータに直結駆動される巻上装置により積荷を船舶に搭載あるいは積降ろしを行なうデッキクレーンの油圧駆動装置の油圧モータへの作動油供給路に巻上装置の巻上げ、中立、巻降ろしの動作の切換えを行なうコントロール弁を設けるとともに、前記油圧モータ出口の作動油路に接続されパイロット油圧によって前記油圧モータ出口と前記コントロール弁との間の作動油路を開閉するカウンターバランス弁をそなえたデッキクレーンの油圧駆動装置において、前記作動油供給路の前記油圧モータ入口にアキュムレータを設けたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
かかる油圧駆動装置において、9は油圧ポンプで、オイルタンク10からの作動油を、コントロール弁7及び作動油路12を介して前記油圧モータ21,22に送り込んで該油圧モータ21,22を駆動し、前記巻上装置1を巻上げ、中立、巻降し駆動している。
3,3は前記油圧モータ21,22に対応して設けられたカウンターバランス弁で、該カウンターバランス弁3,3は前記作動油路12の作動油を可変絞り6,6で絞って流量及び圧力を減じたパイロット油圧によって、前記油圧モータ21,22と前記コントロール弁7とを接続する作動油路11あるいは作動油路14bの開閉を行ない、前記巻上装置1の巻上げ、中立、巻降し作動時における作動油圧を所要の油圧に保持せしめている。13,14はそれぞれ前記油圧モータ21,22出口の作動油路、33,330は逆止弁、4はシーケンス弁、8は作動油の圧力調整弁である。
積荷を巻上げ位置に整定後、コントロール弁7を中立に切換えると、パイロット油圧が遮断されてカウンターバランス弁3,3が閉じ、これにより、油圧モータ21,22側の油圧が一定油圧に保持され、巻上装置1に吊り下げられた積荷は一定高さ位置に保持される。
等の解決すべき課題を有している。
これにより、巻上装置が積荷を降ろす際における巻上装置の空回転による積荷の急降下の発生を防止できて、デッキクレーンによる安全な荷役作業を保持できる。
また、前記のような巻上装置の停止時や積荷の下降時における油圧モータの出口側の圧力変動のエネルギーを、一旦アキュムレータに蓄積して次の巻上げ時の巻上げエネルギーに用いることが可能となり、荷役作業のエネルギー効率が向上する。
このように構成すれば、油圧モータにより巻上装置が積荷を巻上げた後、コントロール弁を中立に切換えたとき該コントロール弁の制御ポートを閉じるように設定したことにより、カウンターバランス弁側に若干の作動油の漏れが生じた場合でも該コントロール弁の制御ポートが閉じているため、積荷の巻上げ停止位置からの積荷の落下を防止できるとともに、前記カウンターバランス弁と前記コントロール弁との間の作動油路にアキュムレータを設けることにより、該作動油路つまりコントロール弁の制御ポートに通じる作動油路の該コントロール弁の切換えに伴う圧力変動を緩和できる。
また、巻上装置の停止時や積荷の下降時における油圧モータの出口側の圧力変動のエネルギーを、一旦アキュムレータに蓄積して次の巻上げ時の巻上げエネルギーに用いることが可能となり、荷役作業のエネルギー効率が向上する。
積荷を船舶に搭載あるいは積降ろしを行なうデッキクレーンは、直結された2個のタンデム型油圧モータ21,22に直結駆動される巻上装置1を油圧駆動装置で駆動することにより、積荷を船舶への搭載あるいは積降ろしを行なっている。
図1において、9は油圧ポンプ、7はコントロール弁で、該油圧ポンプ9によりオイルタンク10からの作動油を、コントロール弁7及び作動油路12を介して前記油圧モータ21,22に送り込んで該油圧モータ21,22を駆動し、前記巻上装置1を巻上げ、中立、巻降しするように駆動している。
3,3は前記油圧モータ21,22に対応して設けられたカウンターバランス弁で、一方側のカウンターバランス弁3には前記作動油路12から分岐された作動油を可変絞り6で絞って流量及び圧力を減じたパイロット油圧が供給されて、一方側の前記油圧モータ22の作動油出口の油路14aと前記コントロール弁7への油路14bとを連通あるいは遮断する。
また他方側のカウンターバランス弁3には前記作動油路12から分岐された作動油を可変絞り6で絞って流量及び圧力を減じたパイロット油圧が供給されて、他方側の前記油圧モータ21の作動油出口の油路13と前記コントロール弁7への油路11とを連通あるいは遮断する。
積荷を巻上げ位置に整定後、コントロール弁7を中立に切換えると、前記パイロット油室50b内へのパイロット油圧が遮断され、前記スプール弁50は戻しばね51のばね力によって下動せしめられて前記油通路40と制御油室38及び油通路39を遮断する。これにより、油圧モータ21,22側の油圧が一定油圧に保持され、巻上装置1に吊り下げられた積荷は一定高さ位置に保持される。
かかる第1実施例によれば、前記コントロール弁7を巻上げ位置に設定して、油圧モータ21,22により巻上装置1が積荷を巻上げた後、コントロール弁7を中立から巻下ろし位置に切換えて、該積荷を降ろす際には積荷の自重によって巻上装置が逆転し油圧モータがポンプ作用を行なう。
これにより、巻上装置1が積荷を降ろす際における該巻上装置1の空回転による積荷の急降下の発生を防止できて、デッキクレーンによる安全な荷役作業を保持できる。
この第2実施例においては、前記油圧モータ21,22の作動油出口とカウンターバランス弁3,3とをそれぞれ接続する2つの作動油路13,14の該油圧モータ出口側にアキュムレータ25a,25bを設けている。
かかる第2実施例において、巻上装置1を駆動する油圧モータ21,22の作動油出口とカウンターバランス弁3,3との間の作動油路13,14にアキュムレータ25a,25bをそれぞれ設けたので、該油圧モータ21,22により巻上装置1が積荷を巻上げた後、コントロール弁7を中立に切換えて積荷を巻上げ位置に停止する際に、カウンターバランス弁3,3の急閉鎖により油圧モータ21,22の出口側に油圧脈動によるピーク油圧が発生し易い状態となる。
これにより、作動油系の作動油漏洩や破損の発生を防止できるとともに、安全な荷役作業を保持できる。
また、前記のような巻上装置1の停止時や積荷の下降時における油圧モータ21,22の出口側の圧力変動のエネルギーを、一旦アキュムレータ25a,25bに蓄積して次の巻上げ時の巻上げエネルギーに用いることが可能となり、荷役作業のエネルギー効率が向上する。
その他の構成は前記第1実施例(図1)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
この第3実施例においては、コントロール弁7の制御ポート7aを中立位置で閉じるように設定するとともに、前記カウンターバランス弁3と前記コントロール弁7との間の作動油路18にアキュムレータ25を設けている。
かかる第3実施例によれば、油圧モータ21,22により巻上装置1が積荷を巻上げた後、コントロール弁7を中立に切換えたとき該コントロール弁7の制御ポート7aを閉じるように設定したことにより、カウンターバランス弁3側に若干の作動油の漏れが生じた場合でも該コントロール弁7の制御ポート7aが閉じているため、積荷の巻上げ停止位置からの積荷の落下を防止できるとともに、前記カウンターバランス弁3と前記コントロール弁7との間の作動油路にアキュムレータを設けることにより、該作動油路つまりコントロール弁7の制御ポート7aに通じる作動油路18の該コントロール弁7の切換えに伴う圧力変動を緩和できる。
その他の構成は前記第1実施例(図1)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
3 カウンターバランス弁
6 可変絞り
7 コントロール弁
8 圧力調整弁
9 油圧ポンプ
21,22 油圧モータ
25,25a,25b アキュムレータ
33 逆止弁
Claims (4)
- 船舶に設置されて、油圧モータに直結駆動される巻上装置により積荷を船舶に搭載あるいは積降ろしを行なうデッキクレーンの油圧駆動装置であって、油圧ポンプから前記油圧モータに接続される作動油供給路に前記巻上装置の巻上げ、中立、巻降ろしの動作の切換えを行なうコントロール弁を設けるとともに、前記油圧モータ出口の作動油路に接続されパイロット油圧によって前記油圧モータ出口と前記コントロール弁との間の作動油路を開閉するカウンターバランス弁をそなえたデッキクレーンの油圧駆動装置において、前記作動油供給路の前記油圧モータ入口にアキュムレータを設けたことを特徴とするデッキクレーンの油圧駆動装置。
- 船舶に設置されて、油圧モータに直結駆動される巻上装置により積荷を船舶に搭載あるいは積降ろしを行なうデッキクレーンの油圧駆動装置であって、油圧ポンプから前記油圧モータに接続される作動油供給路に前記巻上装置の巻上げ、中立、巻降ろしの動作の切換えを行なうコントロール弁を設けるとともに、前記油圧モータ出口の作動油路に接続されパイロット油圧によって前記油圧モータ出口と前記コントロール弁との間の作動油路を開閉するカウンターバランス弁をそなえたデッキクレーンの油圧駆動装置において、前記油圧モータとカウンターバランス弁とを接続する作動油路の該油圧モータ出口にアキュムレータを設けたことを特徴とするデッキクレーンの油圧駆動装置。
- 前記油圧モータを2個直列に連結したタンデム型油圧モータを構成するとともに、前記カウンターバランス弁を該タンデム型油圧モータに対応させて2個設け、前記アキュムレータを前記タンデム型油圧モータの個々と前記2個のカウンターバランス弁とをそれぞれ接続する2個の作動油路にそれぞれ設けたことを特徴とする請求項2記載のデッキクレーンの油圧駆動装置。
- 前記コントロール弁の制御ポートを中立位置で閉じるように設定するとともに、前記カウンターバランス弁と前記コントロール弁との間の作動油路にアキュムレータを設けたことを特徴とする請求項2及び3のいずれかの項に記載のデッキクレーンの油圧駆動装置。
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