JPH09246127A - 陽極接合方法 - Google Patents
陽極接合方法Info
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- JPH09246127A JPH09246127A JP4604096A JP4604096A JPH09246127A JP H09246127 A JPH09246127 A JP H09246127A JP 4604096 A JP4604096 A JP 4604096A JP 4604096 A JP4604096 A JP 4604096A JP H09246127 A JPH09246127 A JP H09246127A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】接合しようとする基板の少なくとも一方の基板
について、基板自体の形態を接合面側に凸状に形成する
ことにより、基板同士を、特殊な荷重方法あるいは装置
を用いることなく簡易に密着させて陽極接合する。 【解決手段】シリコン基板2と他の基板10とを重ね合
わせ、これらの基板2,10間に電圧を印加することに
より、これらの基板2,10を接合する陽極接合方法で
あって、シリコン基板2の一表面と他表面に互いに膜厚
の異なる酸化膜4,6を形成し、膜厚の厚い酸化膜4の
表面にガラス層8を形成し、このガラス層8に他の基板
10を重ね合わせる。この状態では、基板2、10がガ
ラス層8を介して簡易に密着され、良好に陽極接合され
る。
について、基板自体の形態を接合面側に凸状に形成する
ことにより、基板同士を、特殊な荷重方法あるいは装置
を用いることなく簡易に密着させて陽極接合する。 【解決手段】シリコン基板2と他の基板10とを重ね合
わせ、これらの基板2,10間に電圧を印加することに
より、これらの基板2,10を接合する陽極接合方法で
あって、シリコン基板2の一表面と他表面に互いに膜厚
の異なる酸化膜4,6を形成し、膜厚の厚い酸化膜4の
表面にガラス層8を形成し、このガラス層8に他の基板
10を重ね合わせる。この状態では、基板2、10がガ
ラス層8を介して簡易に密着され、良好に陽極接合され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は陽極接合方法に関
し、特に、接合しようとする2枚の基板を簡易な方法に
よって密着させることによって良好に基板を接合させる
陽極接合方法に関する。
し、特に、接合しようとする2枚の基板を簡易な方法に
よって密着させることによって良好に基板を接合させる
陽極接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、陽極接合法は、例えば、シリコン
基板とガラス基板を接合する場合、あるいは、マイクロ
マシニングセンサのシリコン構造体等を形成するのにガ
ラス層を介してシリコン基板同士を接合させる場合に多
く用いられている。陽極接合法は、シリコンとガラスと
を、ガラスをその融点以下の温度に加熱するとともに、
両者間に電圧を印加することにより、両者を直接接合す
る方法である。例えば、ガラスの加熱温度を400〜5
00℃とし、両者を密着させて、シリコン側を陽極と
し、ガラス側を陰極として、電圧を印加する。この結
果、ガラスとシリコンとの間に静電引力が発生するとと
もに、ガラス中の酸素イオンが強電界によってシリコン
側に移動して、シリコン原子と結合することによってシ
リコンとガラスとが接合される。
基板とガラス基板を接合する場合、あるいは、マイクロ
マシニングセンサのシリコン構造体等を形成するのにガ
ラス層を介してシリコン基板同士を接合させる場合に多
く用いられている。陽極接合法は、シリコンとガラスと
を、ガラスをその融点以下の温度に加熱するとともに、
両者間に電圧を印加することにより、両者を直接接合す
る方法である。例えば、ガラスの加熱温度を400〜5
00℃とし、両者を密着させて、シリコン側を陽極と
し、ガラス側を陰極として、電圧を印加する。この結
果、ガラスとシリコンとの間に静電引力が発生するとと
もに、ガラス中の酸素イオンが強電界によってシリコン
側に移動して、シリコン原子と結合することによってシ
リコンとガラスとが接合される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここに、例えば、陽極
接合法を用いてシリコン基板とシリコン基板とを接合す
る場合について説明する。この場合、あらかじめ、一方
のシリコン基板の接合面側表面にガラス層を被着させて
おく。しかしながら、シリコン基板は、完全な平坦状で
なく、一側に凸状あるいは凹状の反りを有している。こ
の反りのため、図6に示すように、ガラス層62を被着
したシリコン基板60は、そのガラス層62側に凹状に
反っている場合もあり(図6(a)参照)、ガラス層6
2側に凸状に反っている場合もある(図6(b)参
照)。しかし、接合しようとするシリコン基板60が接
合面側に凹状に反っている場合(図6(a)参照)に
は、凸状に反っている場合(図6(b)参照)に比較し
て、接合に際して両基板を密着させるのに大きな荷重が
必要となってしまう。したがって、少なくとも一方の基
板を接合面側に凸状にすることによって、大きな荷重を
かけることなく密着することができるようにする必要が
ある。
接合法を用いてシリコン基板とシリコン基板とを接合す
る場合について説明する。この場合、あらかじめ、一方
のシリコン基板の接合面側表面にガラス層を被着させて
おく。しかしながら、シリコン基板は、完全な平坦状で
なく、一側に凸状あるいは凹状の反りを有している。こ
の反りのため、図6に示すように、ガラス層62を被着
したシリコン基板60は、そのガラス層62側に凹状に
反っている場合もあり(図6(a)参照)、ガラス層6
2側に凸状に反っている場合もある(図6(b)参
照)。しかし、接合しようとするシリコン基板60が接
合面側に凹状に反っている場合(図6(a)参照)に
は、凸状に反っている場合(図6(b)参照)に比較し
て、接合に際して両基板を密着させるのに大きな荷重が
必要となってしまう。したがって、少なくとも一方の基
板を接合面側に凸状にすることによって、大きな荷重を
かけることなく密着することができるようにする必要が
ある。
【0004】特開平7−183181号公報には、機械
的にシリコン基板を接合面側に凸状に反らせた状態で陽
極接合する技術が開示されている。この技術では、図7
及び図8に示すように、接合開始時においては、ガラス
基板100に対向配置されたシリコン基板110の外周
縁の4点をスライダー120で上方に持ち上げるととも
に、中心を上部電極で押し下げることで、シリコン基板
110を接合面側に凸の状態とする。そして、シリコン
基板110の中心部から外周側へ接合が進行するととも
に、徐々に反りを解除してガラス基板100との密着面
積を拡大させていく。このとき、スライダー120を徐
々に外方に移動させていく。このように従来技術では、
特殊な陽極接合装置130を用いる必要がある。そこ
で、本発明では、接合しようとする基板の少なくとも一
方の基板について、基板自体の形態を接合面側に凸状に
形成することにより、基板同士を、特殊な荷重方法ある
いは装置を用いることなく簡易に密着させて陽極接合す
る方法を提供することを目的とする。
的にシリコン基板を接合面側に凸状に反らせた状態で陽
極接合する技術が開示されている。この技術では、図7
及び図8に示すように、接合開始時においては、ガラス
基板100に対向配置されたシリコン基板110の外周
縁の4点をスライダー120で上方に持ち上げるととも
に、中心を上部電極で押し下げることで、シリコン基板
110を接合面側に凸の状態とする。そして、シリコン
基板110の中心部から外周側へ接合が進行するととも
に、徐々に反りを解除してガラス基板100との密着面
積を拡大させていく。このとき、スライダー120を徐
々に外方に移動させていく。このように従来技術では、
特殊な陽極接合装置130を用いる必要がある。そこ
で、本発明では、接合しようとする基板の少なくとも一
方の基板について、基板自体の形態を接合面側に凸状に
形成することにより、基板同士を、特殊な荷重方法ある
いは装置を用いることなく簡易に密着させて陽極接合す
る方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するため、本発明者らは、酸化膜等の膜を接合しよう
とする基板の表面に形成することにより、基板自体の反
りを制御できることに着目し、本発明を完成した。すな
わち、第1の発明は、2枚の基板を重ね合わせ、これら
の2枚の基板間に電圧を印加することにより、これらの
基板を接合する陽極接合方法であって、接合しようとす
る一方の基板の少なくも一方の面に、その基板の一表面
側において他表面よりも相対的に強い引張り力を作用さ
せる膜を形成して、この基板を前記一表面側に凸状にす
る工程と、前記一方の基板の前記一表面側に他の基板を
重ね合わせる工程、とを付加したことを特徴とする。
決するため、本発明者らは、酸化膜等の膜を接合しよう
とする基板の表面に形成することにより、基板自体の反
りを制御できることに着目し、本発明を完成した。すな
わち、第1の発明は、2枚の基板を重ね合わせ、これら
の2枚の基板間に電圧を印加することにより、これらの
基板を接合する陽極接合方法であって、接合しようとす
る一方の基板の少なくも一方の面に、その基板の一表面
側において他表面よりも相対的に強い引張り力を作用さ
せる膜を形成して、この基板を前記一表面側に凸状にす
る工程と、前記一方の基板の前記一表面側に他の基板を
重ね合わせる工程、とを付加したことを特徴とする。
【0006】この発明によれば、一方の基板の少なくと
も一方の面に形成された膜により、一表面側に強い引張
り力が作用し、その一表面側が引き伸ばされて、その一
表面側が凸となる。このため、一方の基板自体の形態が
一表面側に凸状とされる。この基板の一表面側と他の基
板とを重ねると、一方の基板自体の形態が接合面側に凸
状であるために、簡易に両基板が密着される。このた
め、両基板は良好に接合される。
も一方の面に形成された膜により、一表面側に強い引張
り力が作用し、その一表面側が引き伸ばされて、その一
表面側が凸となる。このため、一方の基板自体の形態が
一表面側に凸状とされる。この基板の一表面側と他の基
板とを重ねると、一方の基板自体の形態が接合面側に凸
状であるために、簡易に両基板が密着される。このた
め、両基板は良好に接合される。
【0007】ここで、基板の一表面側において、他表面
側よりも相対的に強い引張り力を作用させる膜には各種
の態様が存在し、第1の態様では、その一表面側に圧縮
応力状態の膜を形成する。この圧縮応力状態の膜によっ
て、基板の一表面側には引張り力が作用する。この他、
第2の態様として、一表面側に圧縮応力状態の膜を形成
し、他表面側に引張り応力状態の膜を形成する態様もあ
り、この場合、基板の一表面側に引張り力が作用して他
表面側に圧縮応力が作用する。
側よりも相対的に強い引張り力を作用させる膜には各種
の態様が存在し、第1の態様では、その一表面側に圧縮
応力状態の膜を形成する。この圧縮応力状態の膜によっ
て、基板の一表面側には引張り力が作用する。この他、
第2の態様として、一表面側に圧縮応力状態の膜を形成
し、他表面側に引張り応力状態の膜を形成する態様もあ
り、この場合、基板の一表面側に引張り力が作用して他
表面側に圧縮応力が作用する。
【0008】また、第3の態様として、他表面にのみ引
張り応力状態の膜を形成してもよく、この場合、基板に
は他表面において圧縮応力が作用して、相対的に一表面
側に引張り力が作用する状態となる。さらに、後述する
ように、第4の態様として、両面に形成した圧縮応力状
態の膜あるいは引張り応力状態の膜の膜厚を互いに変え
て、圧縮応力あるいは引張り応力を相対的に変えること
により、一表面側に相対的に強い引張り力を作用させる
こともできる。
張り応力状態の膜を形成してもよく、この場合、基板に
は他表面において圧縮応力が作用して、相対的に一表面
側に引張り力が作用する状態となる。さらに、後述する
ように、第4の態様として、両面に形成した圧縮応力状
態の膜あるいは引張り応力状態の膜の膜厚を互いに変え
て、圧縮応力あるいは引張り応力を相対的に変えること
により、一表面側に相対的に強い引張り力を作用させる
こともできる。
【0009】また、第1の発明において、前記一方の基
板の前記一表面側に圧縮応力状態の膜を形成し、その圧
縮応力状態の膜の表面にガラス層を形成し、このガラス
層に他の基板を重ね合わせる構成とすることもできる。
この発明によると、一表面側に形成された圧縮応力状態
の膜は、その基板の一表面側に引張り力を作用させて、
その一表面側に凸に反らせる。この圧縮応力状態の膜の
表面に形成したガラス層に他の基板を重ね合わせると、
ガラス層を介して両基板は簡易に密着される。
板の前記一表面側に圧縮応力状態の膜を形成し、その圧
縮応力状態の膜の表面にガラス層を形成し、このガラス
層に他の基板を重ね合わせる構成とすることもできる。
この発明によると、一表面側に形成された圧縮応力状態
の膜は、その基板の一表面側に引張り力を作用させて、
その一表面側に凸に反らせる。この圧縮応力状態の膜の
表面に形成したガラス層に他の基板を重ね合わせると、
ガラス層を介して両基板は簡易に密着される。
【0010】第2の発明は、シリコン基板と他の基板と
を重ね合わせ、これらの基板間に電圧を印加することに
より、これらの基板を接合する陽極接合方法であって、
シリコン基板の一表面と他表面に互いに膜厚の異なる酸
化膜を形成する工程と、膜厚の厚い酸化膜の表面にガラ
ス層を形成する工程と、このガラス層に他の基板を重ね
合わせる工程、とを付加したことを特徴とする。この発
明によると、シリコン基板の一表面と他表面に互いに膜
厚の異なる酸化膜が形成される結果、シリコン基板の一
表面側と他表面側の酸化膜には、圧縮応力の差が形成さ
れる。すなわち、シリコン基板において、厚い酸化膜で
は、より大きな圧縮応力の状態となるため、厚い酸化膜
が形成された基板の一表面側が、他表面側に比して、よ
り伸長され、凸状となる。このために、シリコン基板と
他の基板とがガラス層を介して簡易に密着され、両基板
は良好に接合される。なお、酸化膜の表面にガラス層が
形成されることにより、ガラス層と前記一方の基板との
密着性が確保されるとともに耐圧も確保される。
を重ね合わせ、これらの基板間に電圧を印加することに
より、これらの基板を接合する陽極接合方法であって、
シリコン基板の一表面と他表面に互いに膜厚の異なる酸
化膜を形成する工程と、膜厚の厚い酸化膜の表面にガラ
ス層を形成する工程と、このガラス層に他の基板を重ね
合わせる工程、とを付加したことを特徴とする。この発
明によると、シリコン基板の一表面と他表面に互いに膜
厚の異なる酸化膜が形成される結果、シリコン基板の一
表面側と他表面側の酸化膜には、圧縮応力の差が形成さ
れる。すなわち、シリコン基板において、厚い酸化膜で
は、より大きな圧縮応力の状態となるため、厚い酸化膜
が形成された基板の一表面側が、他表面側に比して、よ
り伸長され、凸状となる。このために、シリコン基板と
他の基板とがガラス層を介して簡易に密着され、両基板
は良好に接合される。なお、酸化膜の表面にガラス層が
形成されることにより、ガラス層と前記一方の基板との
密着性が確保されるとともに耐圧も確保される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明の陽極接合方法により接合し
ようとする基板は、陽極接合可能な組み合わせの基板で
あればよい。したがって、ガラス−シリコン、ガラス−
金属、ガラス−酸化シリコン等の各種基板の組み合わせ
が可能であり、また、これらの基板の組み合わせのう
ち、一方あるいは双方が表層膜として形成されている基
板であれば接合することができる。また、基板の形態や
加工状態を特に問わない。
て詳細に説明する。本発明の陽極接合方法により接合し
ようとする基板は、陽極接合可能な組み合わせの基板で
あればよい。したがって、ガラス−シリコン、ガラス−
金属、ガラス−酸化シリコン等の各種基板の組み合わせ
が可能であり、また、これらの基板の組み合わせのう
ち、一方あるいは双方が表層膜として形成されている基
板であれば接合することができる。また、基板の形態や
加工状態を特に問わない。
【0012】接合しようとする基板のうちの前記一方の
基板がシリコン基板であることが好ましい。前記一方の
基板がシリコン基板であると、シリコン基板の反りのば
らつき範囲を越えて確実に一表面側に凸状に形成して、
密着を容易にすることができるからである。また、シリ
コン基板には、加熱処理により容易に圧縮応力状態の膜
である熱酸化膜を形成できるからである。さらに、接合
しようとする基板がいずれもシリコン基板であることが
好ましい。これにより、シリコン基板同士が簡易に密着
され、良好に陽極接合されるからである。シリコン基板
同士を接合するのは、複数のシリコン構造体を接合する
マイクロマシニングセンサの製造において特に有用であ
る。
基板がシリコン基板であることが好ましい。前記一方の
基板がシリコン基板であると、シリコン基板の反りのば
らつき範囲を越えて確実に一表面側に凸状に形成して、
密着を容易にすることができるからである。また、シリ
コン基板には、加熱処理により容易に圧縮応力状態の膜
である熱酸化膜を形成できるからである。さらに、接合
しようとする基板がいずれもシリコン基板であることが
好ましい。これにより、シリコン基板同士が簡易に密着
され、良好に陽極接合されるからである。シリコン基板
同士を接合するのは、複数のシリコン構造体を接合する
マイクロマシニングセンサの製造において特に有用であ
る。
【0013】一方の基板の一表面及び/又は他表面に形
成される膜としては、表面改質による場合には、表面の
熱処理による酸化膜や、熱拡散やイオン注入による各種
イオンの拡散層等を挙げることができ、表面堆積による
場合には、CVD法やPVD法、スパッタ法等による酸
化膜、窒化膜、ガラス膜、PSG膜、BSPG膜、金属
膜等を挙げることができる。圧縮応力状態の膜として
は、熱酸化膜が好ましい。一方の基板がシリコン基板の
場合には、簡易に熱酸化膜が形成され、また、熱酸化膜
は、圧縮応力が大きいからである。
成される膜としては、表面改質による場合には、表面の
熱処理による酸化膜や、熱拡散やイオン注入による各種
イオンの拡散層等を挙げることができ、表面堆積による
場合には、CVD法やPVD法、スパッタ法等による酸
化膜、窒化膜、ガラス膜、PSG膜、BSPG膜、金属
膜等を挙げることができる。圧縮応力状態の膜として
は、熱酸化膜が好ましい。一方の基板がシリコン基板の
場合には、簡易に熱酸化膜が形成され、また、熱酸化膜
は、圧縮応力が大きいからである。
【0014】また、膜を形成して基板を一表面側に凸状
にするには、処理前の基板が有する反りを考慮する必要
がある。例えば、シリコン基板自体の反りは、通常±2
0μmである。したがって、この反りのバラツキをカバ
ーし、なお、凸状に形成するように、膜の膜厚や、熱膨
張係数が考慮される。例えば、シリコン基板の表面に熱
酸化膜を形成した場合に、この熱酸化膜の膜厚差とシリ
コン基板の反りとの関係を図4に示す。この図4(a)
においては、縦軸に得られた反りの量(μm)、横軸に
一表面の熱酸化膜の膜厚T1から他表面の熱酸化膜の膜
厚T2を差し引いた値(ΔTox)が示されている。そ
して、シリコン基板の反りのばらつき範囲である±20
μm(図中、一点鎖線で示す範囲)を越える凸状反り
(+方向の反り)を得るには、ΔToxが1.2μm以
上の場合である(図中、点線で示す境界よりも右側の範
囲)。なお、ここでいうシリコン基板の反りの方向につ
いては、図4(b)に示されている。したがって、シリ
コン基板の一表面側と他表面側に互いに膜厚の異なる酸
化膜を形成する場合には、一表面側の酸化膜の膜厚は他
表面側の酸化膜の膜厚よりも1.2μm以上厚いことが
好ましい。なお、適用するシリコン基板の厚さ等に応じ
て、酸化膜厚差ΔToxを適宜調整することが可能であ
る。
にするには、処理前の基板が有する反りを考慮する必要
がある。例えば、シリコン基板自体の反りは、通常±2
0μmである。したがって、この反りのバラツキをカバ
ーし、なお、凸状に形成するように、膜の膜厚や、熱膨
張係数が考慮される。例えば、シリコン基板の表面に熱
酸化膜を形成した場合に、この熱酸化膜の膜厚差とシリ
コン基板の反りとの関係を図4に示す。この図4(a)
においては、縦軸に得られた反りの量(μm)、横軸に
一表面の熱酸化膜の膜厚T1から他表面の熱酸化膜の膜
厚T2を差し引いた値(ΔTox)が示されている。そ
して、シリコン基板の反りのばらつき範囲である±20
μm(図中、一点鎖線で示す範囲)を越える凸状反り
(+方向の反り)を得るには、ΔToxが1.2μm以
上の場合である(図中、点線で示す境界よりも右側の範
囲)。なお、ここでいうシリコン基板の反りの方向につ
いては、図4(b)に示されている。したがって、シリ
コン基板の一表面側と他表面側に互いに膜厚の異なる酸
化膜を形成する場合には、一表面側の酸化膜の膜厚は他
表面側の酸化膜の膜厚よりも1.2μm以上厚いことが
好ましい。なお、適用するシリコン基板の厚さ等に応じ
て、酸化膜厚差ΔToxを適宜調整することが可能であ
る。
【0015】基板をガラス層を介して接合する場合に
は、ガラス層は一表面側に凸状に形成した一方の基板、
あるいは他方の基板のいずれの基板の表面に形成しても
よい。ただし、一方の基板の一表面側に形成した膜の表
面にガラス層を形成することが好ましい。前記一表面側
に形成した膜の種類によっては、ガラス層と陽極接合し
にくい場合もあるからである。また、ガラス層を形成す
る一方の基板とガラス層との密着性を考慮すると、前記
一表面側に形成する膜は、シリコン酸化膜であることが
好ましい。なお、ガラス層を形成するには、スパッタ等
により堆積して形成する方法をはじめとして、他の公知
の方法を用いることができる。ガラス層には、各種ガラ
ス材料を用いることができるが、被接合材料と熱膨張係
数が近い値を有するガラス材料を用いることが好まし
い。例えば、シリコン基板に対しては、パイレックス
(商品名):Na2 O−B2 O3 −SiO2 系等のガラ
ス材料が適用可能である。
は、ガラス層は一表面側に凸状に形成した一方の基板、
あるいは他方の基板のいずれの基板の表面に形成しても
よい。ただし、一方の基板の一表面側に形成した膜の表
面にガラス層を形成することが好ましい。前記一表面側
に形成した膜の種類によっては、ガラス層と陽極接合し
にくい場合もあるからである。また、ガラス層を形成す
る一方の基板とガラス層との密着性を考慮すると、前記
一表面側に形成する膜は、シリコン酸化膜であることが
好ましい。なお、ガラス層を形成するには、スパッタ等
により堆積して形成する方法をはじめとして、他の公知
の方法を用いることができる。ガラス層には、各種ガラ
ス材料を用いることができるが、被接合材料と熱膨張係
数が近い値を有するガラス材料を用いることが好まし
い。例えば、シリコン基板に対しては、パイレックス
(商品名):Na2 O−B2 O3 −SiO2 系等のガラ
ス材料が適用可能である。
【0016】次に、このように一表面側に凸状に形成し
た基板と他の基板とを陽極接合する。図5に示すよう
に、シリコン基板の一表面側の凸状面に他の基板を重ね
合わせて接合すると、反り量に関係なく、ほぼ20Vの
電圧印加により接合が開始される。これに対して、シリ
コン基板の反りが一表面側に凹状である場合には300
Vの電圧を印加しても接合されない。これは、凸状反り
の場合には、両基板の密着が得られやすく、電圧の印加
による静電引力の発生により容易に接合が開始されるこ
とによる。
た基板と他の基板とを陽極接合する。図5に示すよう
に、シリコン基板の一表面側の凸状面に他の基板を重ね
合わせて接合すると、反り量に関係なく、ほぼ20Vの
電圧印加により接合が開始される。これに対して、シリ
コン基板の反りが一表面側に凹状である場合には300
Vの電圧を印加しても接合されない。これは、凸状反り
の場合には、両基板の密着が得られやすく、電圧の印加
による静電引力の発生により容易に接合が開始されるこ
とによる。
【0017】なお、本発明では、以上の実施の形態に基
づいて、以下の態様を採ることもできる。 (1)2枚の基板を重ね合わせ、これらの基板間に電圧
を印加することにより、これらの基板を接合する陽極接
合方法であって、接合しようとする一方基板の一表面側
に引張り応力膜を形成して、この基板を他表面側に凸状
にする工程と、前記一方の基板の他表面側に他の基板を
重ね合わせる工程、とを付加したことを特徴とする陽極
接合方法。 (2)2枚の基板を重ね合わせ、これらの基板間に電圧
を印加することにより、これらの基板を接合する陽極接
合方法であって、接合しようとする一方の基板の一表面
側にガラス層を形成して、この基板を前記一表面側に凸
状に形成する工程と、このガラス層に他の基板を重ね合
わせる工程、とを付加したことを特徴とする陽極接合方
法。 この構成によると、ガラス層の形成によって、一方の基
板がガラス層を形成した側に凸状に形成される。このガ
ラス層を介して他の基板と重ねることにより、簡易に密
着状態が得られ、良好な接合状態が得られる。
づいて、以下の態様を採ることもできる。 (1)2枚の基板を重ね合わせ、これらの基板間に電圧
を印加することにより、これらの基板を接合する陽極接
合方法であって、接合しようとする一方基板の一表面側
に引張り応力膜を形成して、この基板を他表面側に凸状
にする工程と、前記一方の基板の他表面側に他の基板を
重ね合わせる工程、とを付加したことを特徴とする陽極
接合方法。 (2)2枚の基板を重ね合わせ、これらの基板間に電圧
を印加することにより、これらの基板を接合する陽極接
合方法であって、接合しようとする一方の基板の一表面
側にガラス層を形成して、この基板を前記一表面側に凸
状に形成する工程と、このガラス層に他の基板を重ね合
わせる工程、とを付加したことを特徴とする陽極接合方
法。 この構成によると、ガラス層の形成によって、一方の基
板がガラス層を形成した側に凸状に形成される。このガ
ラス層を介して他の基板と重ねることにより、簡易に密
着状態が得られ、良好な接合状態が得られる。
【0018】
【実施例】以下、本発明につき、実施例を挙げて具体的
に説明する。図1には、本実施形態の工程に対応するチ
ップの断面図が示されている。まず、図1(a)に示す
ように、シリコンチップ2を熱酸化して、チップ2の表
面と裏面とに、それぞれ熱酸化膜4、6を形成する。熱
酸化膜4、6は、熱処理の時間に応じて同じ膜厚に形成
される。また、熱処理により、熱酸化膜4、6に強い圧
縮応力が作用した状態となっている。
に説明する。図1には、本実施形態の工程に対応するチ
ップの断面図が示されている。まず、図1(a)に示す
ように、シリコンチップ2を熱酸化して、チップ2の表
面と裏面とに、それぞれ熱酸化膜4、6を形成する。熱
酸化膜4、6は、熱処理の時間に応じて同じ膜厚に形成
される。また、熱処理により、熱酸化膜4、6に強い圧
縮応力が作用した状態となっている。
【0019】次に、図1(b)に示すように、プラズマ
エッチングで、裏面の酸化膜6を全面的にエッチング
し、酸化膜6をチップ2の面全体で薄くする。本例の場
合には、熱酸化膜4の膜厚T1から熱酸化膜6の膜厚T
2を差し引いた数値(ΔTox)が1.2μm以上とな
るように熱酸化膜6をエッチングした。
エッチングで、裏面の酸化膜6を全面的にエッチング
し、酸化膜6をチップ2の面全体で薄くする。本例の場
合には、熱酸化膜4の膜厚T1から熱酸化膜6の膜厚T
2を差し引いた数値(ΔTox)が1.2μm以上とな
るように熱酸化膜6をエッチングした。
【0020】このように、酸化膜4の膜厚T1を酸化膜
6の膜厚T2より厚くするように形成し、チップ2の表
面側の酸化膜4に、チップ2の裏面側の酸化膜6よりも
大きな圧縮応力が作用する状態としたところ、チップ2
の表面側が裏面側に比して大きく伸長され、表面側に凸
状に反ったチップ2を得ることができる(図1(c)参
照)。さらに、図1(d)に示すように、このチップ2
に対し、ガラス基板をターゲットとして、イオンをター
ゲットに衝突させてターゲット原子を弾きだす、スパッ
タ法により、酸化膜4の表面にガラスを堆積させて、ガ
ラス層8を形成する。ガラス層8は、凸状に反ったチッ
プ2の酸化膜4表面に形成され、チップの凸状形態は維
持されている。
6の膜厚T2より厚くするように形成し、チップ2の表
面側の酸化膜4に、チップ2の裏面側の酸化膜6よりも
大きな圧縮応力が作用する状態としたところ、チップ2
の表面側が裏面側に比して大きく伸長され、表面側に凸
状に反ったチップ2を得ることができる(図1(c)参
照)。さらに、図1(d)に示すように、このチップ2
に対し、ガラス基板をターゲットとして、イオンをター
ゲットに衝突させてターゲット原子を弾きだす、スパッ
タ法により、酸化膜4の表面にガラスを堆積させて、ガ
ラス層8を形成する。ガラス層8は、凸状に反ったチッ
プ2の酸化膜4表面に形成され、チップの凸状形態は維
持されている。
【0021】次に、図1(e)に示すように、このよう
に加工したチップ2を他の基板であるシリコンチップ1
0とを、陽極接合装置において重ね合わせる。この際、
他方のシリコンチップ10の接合面に対して、凸状のガ
ラス層8を重ねる。この際、チップ2が接合面側に凸状
に反った形態となっているために、チップ2とチップ1
0とをガラス層8を介して密着させるために要する荷重
が少なく、特殊な装置を備えなくても、両者を簡易に密
着させることができる。そして、ガラス層8を加熱する
とともに、陽極側をシリコンチップ10とし、陰極側を
シリコンチップ2として電圧を印加する。この結果、シ
リコンチップ10とガラス層8の接合面側で静電引力が
発生するとともに、共有結合が形成されて、チップ2と
チップ10とは接合され、シリコン構造体12が得られ
る(図1(f)参照)。
に加工したチップ2を他の基板であるシリコンチップ1
0とを、陽極接合装置において重ね合わせる。この際、
他方のシリコンチップ10の接合面に対して、凸状のガ
ラス層8を重ねる。この際、チップ2が接合面側に凸状
に反った形態となっているために、チップ2とチップ1
0とをガラス層8を介して密着させるために要する荷重
が少なく、特殊な装置を備えなくても、両者を簡易に密
着させることができる。そして、ガラス層8を加熱する
とともに、陽極側をシリコンチップ10とし、陰極側を
シリコンチップ2として電圧を印加する。この結果、シ
リコンチップ10とガラス層8の接合面側で静電引力が
発生するとともに、共有結合が形成されて、チップ2と
チップ10とは接合され、シリコン構造体12が得られ
る(図1(f)参照)。
【0022】このように、ガラス層8を介したチップ2
とチップ10との密着が簡易に得られるため、良好な接
合状態が得られる。このような発明の実施の形態は、具
体的には、図2に示す容量型加速度センサ20や図3に
示す4本梁を有する加速度センサ40に適用することが
できる。このセンサ20においては、シリコンからなる
上部電極22とシリコンからなるセンサ部24が接合さ
れている。この場合、上部電極22の接合面側となる酸
化膜26の膜厚を反対側の酸化膜28の膜厚よりも1.
2μm以上厚くしておけば、接合面側に凸状となる。そ
して、この酸化膜26の側にガラス層30を形成すれ
ば、シリコンのセンサ部24と上部電極22とがガラス
層30を介して簡易に密着され、センサ部24と上部電
極22が良好に接合される。なお、下部電極32とセン
サ部24についても同様にして接合される。
とチップ10との密着が簡易に得られるため、良好な接
合状態が得られる。このような発明の実施の形態は、具
体的には、図2に示す容量型加速度センサ20や図3に
示す4本梁を有する加速度センサ40に適用することが
できる。このセンサ20においては、シリコンからなる
上部電極22とシリコンからなるセンサ部24が接合さ
れている。この場合、上部電極22の接合面側となる酸
化膜26の膜厚を反対側の酸化膜28の膜厚よりも1.
2μm以上厚くしておけば、接合面側に凸状となる。そ
して、この酸化膜26の側にガラス層30を形成すれ
ば、シリコンのセンサ部24と上部電極22とがガラス
層30を介して簡易に密着され、センサ部24と上部電
極22が良好に接合される。なお、下部電極32とセン
サ部24についても同様にして接合される。
【0023】また、図3に示す加速度センサ40におい
ては、台座となるシリコンチップ42とシリコン製のセ
ンサ部44とが接合されている。この場合、チップ42
の接合面側の酸化膜46を反対側の酸化膜48の膜厚よ
りも1.2μm以上厚くしておくことにより、チップ4
2が本来有している反りを確実に相殺して、センサ部4
4の側に凸状に形成することができる。この酸化膜46
の表面にガラス層50を形成して、ガラス層50にセン
サ部44を重ねれば、センサ部44とチップ42とは簡
易に密着され、良好に接合される。
ては、台座となるシリコンチップ42とシリコン製のセ
ンサ部44とが接合されている。この場合、チップ42
の接合面側の酸化膜46を反対側の酸化膜48の膜厚よ
りも1.2μm以上厚くしておくことにより、チップ4
2が本来有している反りを確実に相殺して、センサ部4
4の側に凸状に形成することができる。この酸化膜46
の表面にガラス層50を形成して、ガラス層50にセン
サ部44を重ねれば、センサ部44とチップ42とは簡
易に密着され、良好に接合される。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
接合しようとする基板を特殊な装置や荷重方法を用いる
ことなく簡易に密着させることができるため、良好な陽
極接合が可能となる。
接合しようとする基板を特殊な装置や荷重方法を用いる
ことなく簡易に密着させることができるため、良好な陽
極接合が可能となる。
【図1】本発明の実施例の工程を断面構造で示す図であ
る。
る。
【図2】本発明を、4本梁を有する加速度センサに適用
した例を示す図である。
した例を示す図である。
【図3】本発明を、容量型加速センサに適用した例を示
す図である。
す図である。
【図4】シリコン基板の反りと、このシリコン基板の表
裏面に形成した熱酸化膜の膜厚差(ΔTox)との関係
を示す図(a)と、シリコン基板における反りの方向を
示す図(b)である。
裏面に形成した熱酸化膜の膜厚差(ΔTox)との関係
を示す図(a)と、シリコン基板における反りの方向を
示す図(b)である。
【図5】シリコン基板の反りと接合開始電圧との関係を
示す図である。
示す図である。
【図6】従来において、シリコン基板とシリコン基板と
をガラス層を介して接合しようとする状態を示す図
(a)及び(b)である。
をガラス層を介して接合しようとする状態を示す図
(a)及び(b)である。
【図7】スライダーをシリコン基板の外周側に差し込む
機械的操作により、シリコン基板をガラス基板側に凸状
に形成して密着状態を得るようにする装置を示す図であ
る。
機械的操作により、シリコン基板をガラス基板側に凸状
に形成して密着状態を得るようにする装置を示す図であ
る。
【図8】図7の装置において、シリコン基板に対するス
ライダーの移動方向を示す図である。
ライダーの移動方向を示す図である。
2,10 基板(シリコンチップ) 4 圧縮応力状態の膜(熱酸化膜) 8 ガラス層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 雅人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 島岡 敬一 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】2枚の基板を重ね合わせ、これらの2枚の
基板間に電圧を印加することにより、これらの基板を接
合する陽極接合方法であって、 接合しようとする一方の基板の少なくも一方の面に、そ
の基板の一表面側において他表面側よりも相対的に強い
引張り力を作用させる膜を形成して、この基板を前記一
表面側に凸状にする工程と、 前記一方の基板の前記一表面側に他の基板を重ね合わせ
る工程、とを付加したことを特徴とする陽極接合方法。 - 【請求項2】請求項1記載の陽極接合方法において、 前記一方の基板の前記一表面側に圧縮応力状態の膜を形
成し、その圧縮応力状態の膜の表面にガラス層を形成
し、このガラス層に他の基板を重ね合わせることを特徴
とする陽極接合方法。 - 【請求項3】シリコン基板と他の基板とを重ね合わせ、
これらの基板間に電圧を印加することにより、これらの
基板を接合する陽極接合方法であって、 シリコン基板の一表面と他表面に互いに膜厚の異なる酸
化膜を形成する工程と、 膜厚の厚い酸化膜の表面にガラス層を形成する工程と、 このガラス層に他の基板を重ね合わせる工程、とを付加
したことを特徴とする陽極接合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4604096A JPH09246127A (ja) | 1996-03-04 | 1996-03-04 | 陽極接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4604096A JPH09246127A (ja) | 1996-03-04 | 1996-03-04 | 陽極接合方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09246127A true JPH09246127A (ja) | 1997-09-19 |
Family
ID=12735926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4604096A Pending JPH09246127A (ja) | 1996-03-04 | 1996-03-04 | 陽極接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09246127A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001093788A (ja) * | 1999-09-21 | 2001-04-06 | Komatsu Electronic Metals Co Ltd | 貼り合せsoiウェーハの製造方法 |
JPWO2005027204A1 (ja) * | 2003-09-08 | 2007-11-08 | 株式会社Sumco | 貼り合わせウェーハおよびその製造方法 |
US7595545B2 (en) | 2005-04-08 | 2009-09-29 | Oki Semiconductor Co., Ltd. | Anodic bonding apparatus, anodic bonding method, and method of producing acceleration sensor |
-
1996
- 1996-03-04 JP JP4604096A patent/JPH09246127A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001093788A (ja) * | 1999-09-21 | 2001-04-06 | Komatsu Electronic Metals Co Ltd | 貼り合せsoiウェーハの製造方法 |
JPWO2005027204A1 (ja) * | 2003-09-08 | 2007-11-08 | 株式会社Sumco | 貼り合わせウェーハおよびその製造方法 |
JP4552858B2 (ja) * | 2003-09-08 | 2010-09-29 | 株式会社Sumco | 貼り合わせウェーハの製造方法 |
US7595545B2 (en) | 2005-04-08 | 2009-09-29 | Oki Semiconductor Co., Ltd. | Anodic bonding apparatus, anodic bonding method, and method of producing acceleration sensor |
US8785292B2 (en) | 2005-04-08 | 2014-07-22 | Lapis Semiconductor Co., Ltd. | Anodic bonding method and method of producing acceleration sensor |
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