JPH09242777A - ダンパーディスク組立体 - Google Patents
ダンパーディスク組立体Info
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- JPH09242777A JPH09242777A JP8051551A JP5155196A JPH09242777A JP H09242777 A JPH09242777 A JP H09242777A JP 8051551 A JP8051551 A JP 8051551A JP 5155196 A JP5155196 A JP 5155196A JP H09242777 A JPH09242777 A JP H09242777A
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- friction washer
- flange
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- friction
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Classifications
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D13/00—Friction clutches
- F16D13/58—Details
- F16D13/60—Clutching elements
- F16D13/64—Clutch-plates; Clutch-lamellae
- F16D13/644—Hub construction
- F16D13/646—Mounting of the discs on the hub
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F15/00—Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
- F16F15/10—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
- F16F15/12—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
- F16F15/121—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon using springs as elastic members, e.g. metallic springs
- F16F15/123—Wound springs
- F16F15/12353—Combinations of dampers, e.g. with multiple plates, multiple spring sets, i.e. complex configurations
- F16F15/1236—Combinations of dampers, e.g. with multiple plates, multiple spring sets, i.e. complex configurations resulting in a staged spring characteristic, e.g. with multiple intermediate plates
- F16F15/12366—Combinations of dampers, e.g. with multiple plates, multiple spring sets, i.e. complex configurations resulting in a staged spring characteristic, e.g. with multiple intermediate plates acting on multiple sets of springs
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D13/00—Friction clutches
- F16D13/58—Details
- F16D13/70—Pressure members, e.g. pressure plates, for clutch-plates or lamellae; Guiding arrangements for pressure members
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2300/00—Special features for couplings or clutches
- F16D2300/22—Vibration damping
Abstract
(57)【要約】
【課題】１段目のヒステリシストルクを低くしてアイド
ル時の異音を防止しつつ、捩じり特性の１段目と２段目
とで生じるジャンピングを抑制する。 【解決手段】第１摩擦抵抗発生機構１０は、第１摩擦ワ
ッシャ５１と第２摩擦ワッシャ５２とコーンスプリング
５３とを備えている。第１摩擦ワッシャ５１は、フラン
ジ４ｂの側面に当接する高摩擦係数部材５１とそれに固
定された芯板７２とを有し、第１及び第２サイドプレー
ト５，６に固定されたストップピン４１が通過する第２
孔５１ａを有する。第２摩擦ワッシャ５２は、芯板７２
に当接する低摩擦係数部材７３を有しストップピン４１
に相対回転不能に連結されている。コーンスプリング５
３は、第１摩擦ワッシャ５１と第２摩擦ワッシャ５２を
フランジ４ｂ側に付勢する。
ル時の異音を防止しつつ、捩じり特性の１段目と２段目
とで生じるジャンピングを抑制する。 【解決手段】第１摩擦抵抗発生機構１０は、第１摩擦ワ
ッシャ５１と第２摩擦ワッシャ５２とコーンスプリング
５３とを備えている。第１摩擦ワッシャ５１は、フラン
ジ４ｂの側面に当接する高摩擦係数部材５１とそれに固
定された芯板７２とを有し、第１及び第２サイドプレー
ト５，６に固定されたストップピン４１が通過する第２
孔５１ａを有する。第２摩擦ワッシャ５２は、芯板７２
に当接する低摩擦係数部材７３を有しストップピン４１
に相対回転不能に連結されている。コーンスプリング５
３は、第１摩擦ワッシャ５１と第２摩擦ワッシャ５２を
フランジ４ｂ側に付勢する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダンパーディスク
組立体、特に、２段の捩じり特性を有するダンパーディ
スク組立体に関する。
組立体、特に、２段の捩じり特性を有するダンパーディ
スク組立体に関する。
【０００２】
【従来の技術】車輌のクラッチに用いられるクラッチデ
ィスク組立体は、円板状の入力側プレートと、外周側に
フランジを有する出力側ハブと、入力側プレートとフラ
ンジとの間で両者の相対回転を制限するように配置され
た弾性部材とを備えている。さらに、フランジの両側方
にサブプレートを設け、１対の入力側プレートとサブプ
レートとを弾性部材で連結し、さらにサブプレートとハ
ブとを低剛性の弾性部材で連結した２段の特性を有する
クラッチディスク組立体も提供されている。このダンパ
ーディスク組立体では、入力側プレートとハブとの相対
捩じり角度が広くなり、さらに低剛性・高剛性の２段階
の捩じり特性が得られる。
ィスク組立体は、円板状の入力側プレートと、外周側に
フランジを有する出力側ハブと、入力側プレートとフラ
ンジとの間で両者の相対回転を制限するように配置され
た弾性部材とを備えている。さらに、フランジの両側方
にサブプレートを設け、１対の入力側プレートとサブプ
レートとを弾性部材で連結し、さらにサブプレートとハ
ブとを低剛性の弾性部材で連結した２段の特性を有する
クラッチディスク組立体も提供されている。このダンパ
ーディスク組立体では、入力側プレートとハブとの相対
捩じり角度が広くなり、さらに低剛性・高剛性の２段階
の捩じり特性が得られる。
【０００３】このようなクラッチディスク組立体では、
１対の入力側プレートと出力側ハブとが相対回転する際
にヒステリシストルクが発生するように、摩擦抵抗発生
機構が設けられている。捩じり角度の小さな範囲では、
入力側プレートとサブプレートとが一体回転し、両者と
出力側ハブとの間で相対回転が生じる。このとき、低剛
性の弾性部材が圧縮され、摩擦抵抗発生機構が低ヒステ
リシストルクを発生する。捩じり角度が大きくなると、
サブプレートが出力側ハブと一体回転し、出力側ハブと
入力側プレートとの間で相対回転が生じる。このとき、
高剛性の弾性部材が圧縮され、摩擦抵抗発生機構が高ヒ
ステリシストルクを発生する。
１対の入力側プレートと出力側ハブとが相対回転する際
にヒステリシストルクが発生するように、摩擦抵抗発生
機構が設けられている。捩じり角度の小さな範囲では、
入力側プレートとサブプレートとが一体回転し、両者と
出力側ハブとの間で相対回転が生じる。このとき、低剛
性の弾性部材が圧縮され、摩擦抵抗発生機構が低ヒステ
リシストルクを発生する。捩じり角度が大きくなると、
サブプレートが出力側ハブと一体回転し、出力側ハブと
入力側プレートとの間で相対回転が生じる。このとき、
高剛性の弾性部材が圧縮され、摩擦抵抗発生機構が高ヒ
ステリシストルクを発生する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のダンパーデ
ィスク組立体では、アイドル時にエンジンの回転変動に
よる微小捩じり振動がクラッチディスク組立体に伝達さ
れると、主に１段目の捩じり角度範囲で周期的な相対回
転が生じる。このアイドル時の捩じり振動を吸収するた
めには、低剛性・低ヒステリシストルクであるのが好ま
しい。しかし、ヒステリシストルクを低くすると、変動
トルクの大きな場合には捩じり角度が２段目に入り、特
性が急激に変化してジャンピングが生じやすい。このジ
ャンピングにより、トランスミッション側で歯打ち音が
発生する。
ィスク組立体では、アイドル時にエンジンの回転変動に
よる微小捩じり振動がクラッチディスク組立体に伝達さ
れると、主に１段目の捩じり角度範囲で周期的な相対回
転が生じる。このアイドル時の捩じり振動を吸収するた
めには、低剛性・低ヒステリシストルクであるのが好ま
しい。しかし、ヒステリシストルクを低くすると、変動
トルクの大きな場合には捩じり角度が２段目に入り、特
性が急激に変化してジャンピングが生じやすい。このジ
ャンピングにより、トランスミッション側で歯打ち音が
発生する。
【０００５】本発明の目的は、１段目のヒステリシスト
ルクを低くしてアイドル時の異音を防止しつつ、捩じり
特性の１段目と２段目との変化点でのジャンピングを抑
制することにある。
ルクを低くしてアイドル時の異音を防止しつつ、捩じり
特性の１段目と２段目との変化点でのジャンピングを抑
制することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載のダンパ
ーディスク組立体は、１対の入力側円板部材とハブと１
対のサブプレートと連結部材と第１弾性部材と第２弾性
部材と第１摩擦抵抗発生機構と第２摩擦抵抗発生機構と
を備えている。１対の入力側円板部材は中心孔が形成さ
れ互いに固定されている。ハブは、中心孔内に配置され
たボス部と第１孔が形成され１対の入力側円板部材間に
配置されたフランジとを有する。１対のサブプレートは
１対の入力側円板部材間でフランジの両側に配置されて
いる。連結部材は１対のサブプレート同士を連結し、第
１孔を円周方向に移動可能に通過する。第１弾性部材は
１対のサブプレートとフランジとを円周方向に連結す
る。第２弾性部材は、１対の入力側円板部材とサブプレ
ートとを円周方向に連結する。第２弾性部材は第１弾性
部材より剛性が高い。第１摩擦抵抗発生機構は、第１摩
擦ワッシャと第２摩擦ワッシャと付勢部材とを含んでい
る。第１摩擦ワッシャはフランジの側面に当接する高摩
擦係数部材とそれに固定されたプレート部材とを有し連
結部材が円周方向に移動可能に通過する第２孔を有す
る。第２摩擦ワッシャは、プレート部材に当接する低摩
擦係数部材を有し連結部材に相対回転不能に連結されて
いる。付勢部材は第１摩擦ワッシャと第２摩擦ワッシャ
をフランジ側に付勢する。第２摩擦抵抗発生機構は、１
対の入力側円板部材と１対のサブプレートが相対回転す
る時に第１摩擦抵抗発生機構より大きな摩擦抵抗を発生
する。
ーディスク組立体は、１対の入力側円板部材とハブと１
対のサブプレートと連結部材と第１弾性部材と第２弾性
部材と第１摩擦抵抗発生機構と第２摩擦抵抗発生機構と
を備えている。１対の入力側円板部材は中心孔が形成さ
れ互いに固定されている。ハブは、中心孔内に配置され
たボス部と第１孔が形成され１対の入力側円板部材間に
配置されたフランジとを有する。１対のサブプレートは
１対の入力側円板部材間でフランジの両側に配置されて
いる。連結部材は１対のサブプレート同士を連結し、第
１孔を円周方向に移動可能に通過する。第１弾性部材は
１対のサブプレートとフランジとを円周方向に連結す
る。第２弾性部材は、１対の入力側円板部材とサブプレ
ートとを円周方向に連結する。第２弾性部材は第１弾性
部材より剛性が高い。第１摩擦抵抗発生機構は、第１摩
擦ワッシャと第２摩擦ワッシャと付勢部材とを含んでい
る。第１摩擦ワッシャはフランジの側面に当接する高摩
擦係数部材とそれに固定されたプレート部材とを有し連
結部材が円周方向に移動可能に通過する第２孔を有す
る。第２摩擦ワッシャは、プレート部材に当接する低摩
擦係数部材を有し連結部材に相対回転不能に連結されて
いる。付勢部材は第１摩擦ワッシャと第２摩擦ワッシャ
をフランジ側に付勢する。第２摩擦抵抗発生機構は、１
対の入力側円板部材と１対のサブプレートが相対回転す
る時に第１摩擦抵抗発生機構より大きな摩擦抵抗を発生
する。
【０００７】１対の入力側円板部材が回転すると、トル
クは第２弾性部材、サブプレート、第１弾性部材を介し
てフランジ及びハブに伝達される。１対の入力側円板部
材に捩じり振動が伝達されると、各部材間で周期的な相
対回転が生じる。捩じり特性においては、捩じり角度の
小さな範囲では、剛性の低い第１弾性部材が圧縮され、
１対の入力側円板部材と１対のサブプレートとが一体回
転し、それらとハブとが相対回転する。このとき、第１
摩擦抵抗発生機構において、１対のサブプレートに連結
された連結部材がフランジに対して相対回転していく。
第２摩擦ワッシャが連結部材とともに回転し、第２摩擦
ワッシャの低摩擦係数部材が第１摩擦ワッシャのプレー
ト部材に摩擦摺動する。これにより、低ヒステリシスト
ルクが発生する。捩じり角度が大きくなると、サブプレ
ートに連結された連結部材が第１摩擦ワッシャの第１孔
に当接する。すると、第２摩擦ワッシャが連結部材とと
もに回転し、それにより第１摩擦ワッシャの高摩擦係数
部材がフランジの側面に摩擦摺動し高ヒステリシストル
クを発生する。
クは第２弾性部材、サブプレート、第１弾性部材を介し
てフランジ及びハブに伝達される。１対の入力側円板部
材に捩じり振動が伝達されると、各部材間で周期的な相
対回転が生じる。捩じり特性においては、捩じり角度の
小さな範囲では、剛性の低い第１弾性部材が圧縮され、
１対の入力側円板部材と１対のサブプレートとが一体回
転し、それらとハブとが相対回転する。このとき、第１
摩擦抵抗発生機構において、１対のサブプレートに連結
された連結部材がフランジに対して相対回転していく。
第２摩擦ワッシャが連結部材とともに回転し、第２摩擦
ワッシャの低摩擦係数部材が第１摩擦ワッシャのプレー
ト部材に摩擦摺動する。これにより、低ヒステリシスト
ルクが発生する。捩じり角度が大きくなると、サブプレ
ートに連結された連結部材が第１摩擦ワッシャの第１孔
に当接する。すると、第２摩擦ワッシャが連結部材とと
もに回転し、それにより第１摩擦ワッシャの高摩擦係数
部材がフランジの側面に摩擦摺動し高ヒステリシストル
クを発生する。
【０００８】さらに捩じり角度が大きくなると、サブプ
レートとハブとが一体回転するようになり、ハブと１対
の入力側円板部材との間に相対回転が生じる。このと
き、第２弾性部材が圧縮され、第２摩擦抵抗発生機構が
第１摩擦抵抗発生機構よりさらに高いヒステリシストル
クを発生する。以上に述べたように、アイドル時のエン
ジンの回転変動には低ヒステリシストルクを発生させて
トランスミッションでの異音発生を防止している。振動
の捩じり角度が大きくなると、捩じり特性の１段目の後
半に高ヒステリシストルクが発生して、ジャンピングを
抑制する。
レートとハブとが一体回転するようになり、ハブと１対
の入力側円板部材との間に相対回転が生じる。このと
き、第２弾性部材が圧縮され、第２摩擦抵抗発生機構が
第１摩擦抵抗発生機構よりさらに高いヒステリシストル
クを発生する。以上に述べたように、アイドル時のエン
ジンの回転変動には低ヒステリシストルクを発生させて
トランスミッションでの異音発生を防止している。振動
の捩じり角度が大きくなると、捩じり特性の１段目の後
半に高ヒステリシストルクが発生して、ジャンピングを
抑制する。
【０００９】請求項２に記載のダンパーディスク組立体
では、付勢部材は、前記一方のサブプレートと第２摩擦
ワッシャとの間で圧縮された環状弾性部材からなる。請
求項３に記載のダンパーディスク組立体は、１対の入力
側円板部材とハブと１対のサブプレートと連結部材と第
１弾性部材と第２弾性部材と第１摩擦抵抗発生機構と第
２摩擦抵抗発生機構とを備えている。１対の入力側円板
部材は中心孔が形成され互いに固定されている。ハブは
中心孔内に配置されたボス部と第１孔が形成され１対の
入力側円板部材間に配置されたフランジとを有してい
る。１対のサブプレートは、１対の入力側円板部材間で
フランジの両側に配置されている。連結部材は１対のサ
ブプレート同士を連結し、第１孔内を円周方向に移動可
能に通過する。第１弾性部材は、１対のサブプレートと
フランジとを円周方向に連結する。第２弾性部材は１対
の入力側円板部材とサブプレートとを円周方向に連結す
る。第２弾性部材は第１弾性部材より剛性が高い。第１
摩擦抵抗発生機構は、第１摩擦ワッシャと第２摩擦ワッ
シャと環状弾性部材とを備えている。第１摩擦ワッシャ
は、フランジの側面に当接する高摩擦係数部材からなり
連結部材が円周方向に移動可能に通過する第２孔を有す
る。第２摩擦ワッシャは、第１摩擦ワッシャに当接する
低摩擦係数部材を有し、連結部材が円周方向に移動可能
に通過する第３孔を有する。環状弾性部材は、第２摩擦
ワッシャと一方のサブプレートとの間で圧縮されて配置
され連結部材に相対回転不能に連結されている。第２摩
擦抵抗発生機構は、１対の入力側円板部材と１対のサブ
プレートが相対回転する時に第１摩擦抵抗発生機構より
大きな摩擦抵抗を発生する。
では、付勢部材は、前記一方のサブプレートと第２摩擦
ワッシャとの間で圧縮された環状弾性部材からなる。請
求項３に記載のダンパーディスク組立体は、１対の入力
側円板部材とハブと１対のサブプレートと連結部材と第
１弾性部材と第２弾性部材と第１摩擦抵抗発生機構と第
２摩擦抵抗発生機構とを備えている。１対の入力側円板
部材は中心孔が形成され互いに固定されている。ハブは
中心孔内に配置されたボス部と第１孔が形成され１対の
入力側円板部材間に配置されたフランジとを有してい
る。１対のサブプレートは、１対の入力側円板部材間で
フランジの両側に配置されている。連結部材は１対のサ
ブプレート同士を連結し、第１孔内を円周方向に移動可
能に通過する。第１弾性部材は、１対のサブプレートと
フランジとを円周方向に連結する。第２弾性部材は１対
の入力側円板部材とサブプレートとを円周方向に連結す
る。第２弾性部材は第１弾性部材より剛性が高い。第１
摩擦抵抗発生機構は、第１摩擦ワッシャと第２摩擦ワッ
シャと環状弾性部材とを備えている。第１摩擦ワッシャ
は、フランジの側面に当接する高摩擦係数部材からなり
連結部材が円周方向に移動可能に通過する第２孔を有す
る。第２摩擦ワッシャは、第１摩擦ワッシャに当接する
低摩擦係数部材を有し、連結部材が円周方向に移動可能
に通過する第３孔を有する。環状弾性部材は、第２摩擦
ワッシャと一方のサブプレートとの間で圧縮されて配置
され連結部材に相対回転不能に連結されている。第２摩
擦抵抗発生機構は、１対の入力側円板部材と１対のサブ
プレートが相対回転する時に第１摩擦抵抗発生機構より
大きな摩擦抵抗を発生する。
【００１０】捩じり角度の小さな範囲では、第１弾性部
材が圧縮され、連結部材に固定された環状弾性部材が第
２摩擦ワッシャの低摩擦係数部材に対して摩擦摺動し、
低ヒステリシストルクを発生する。捩じり角度が大きく
なり、連結部材が第１摩擦ワッシャの第２孔及び第２摩
擦ワッシャの第３孔の円周方向端に当接すると、以後は
第１摩擦ワッシャと第２摩擦ワッシャは連結部材ととも
に回転する。この結果、第１摩擦ワッシャの高摩擦係数
部材がフランジの側面に摩擦摺動し高ヒステリシストル
クを発生する。
材が圧縮され、連結部材に固定された環状弾性部材が第
２摩擦ワッシャの低摩擦係数部材に対して摩擦摺動し、
低ヒステリシストルクを発生する。捩じり角度が大きく
なり、連結部材が第１摩擦ワッシャの第２孔及び第２摩
擦ワッシャの第３孔の円周方向端に当接すると、以後は
第１摩擦ワッシャと第２摩擦ワッシャは連結部材ととも
に回転する。この結果、第１摩擦ワッシャの高摩擦係数
部材がフランジの側面に摩擦摺動し高ヒステリシストル
クを発生する。
【００１１】以上に述べたように、アイドル時のエンジ
ンの回転変動には低ヒステリシストルクを発生させてト
ランスミッションでの異音発生を防止している。振動の
捩じり角度が大きくなると、捩じり特性の１段目の後半
に高ヒステリシストルクが発生して、ジャンピングを抑
制する。請求項４に記載のダンパーディスク組立体で
は、第１摩擦ワッシャと第２摩擦ワッシャは互いに固定
されている。
ンの回転変動には低ヒステリシストルクを発生させてト
ランスミッションでの異音発生を防止している。振動の
捩じり角度が大きくなると、捩じり特性の１段目の後半
に高ヒステリシストルクが発生して、ジャンピングを抑
制する。請求項４に記載のダンパーディスク組立体で
は、第１摩擦ワッシャと第２摩擦ワッシャは互いに固定
されている。
【００１２】
【発明の実施の形態】図１に及び図２は、本発明の一実
施形態によるクラッチディスク組立体１を示す。クラッ
チディスク組立体１は、図１の左側に配置されたフライ
ホイール（図示せず）から図１の右側に配置されたトラ
ンスミッション（図示せず）にトルク伝達を行うための
装置である。図１のＯ−Ｏがクラッチディスク組立体１
の回転軸線である。
施形態によるクラッチディスク組立体１を示す。クラッ
チディスク組立体１は、図１の左側に配置されたフライ
ホイール（図示せず）から図１の右側に配置されたトラ
ンスミッション（図示せず）にトルク伝達を行うための
装置である。図１のＯ−Ｏがクラッチディスク組立体１
の回転軸線である。
【００１３】クラッチディスク組立体１は、主に、１対
の入力側部材であるクラッチプレート２及びリテーニン
グプレート３と、スプラインハブ４と、第１サイドプレ
ート５及び第２サイドプレート６と、第１弾性連結機構
７と、第１摩擦抵抗発生機構８と、第２弾性連結機構９
と、第２摩擦抵抗発生機構１０と、クラッチ連結部１１
とから構成されている。
の入力側部材であるクラッチプレート２及びリテーニン
グプレート３と、スプラインハブ４と、第１サイドプレ
ート５及び第２サイドプレート６と、第１弾性連結機構
７と、第１摩擦抵抗発生機構８と、第２弾性連結機構９
と、第２摩擦抵抗発生機構１０と、クラッチ連結部１１
とから構成されている。
【００１４】クラッチプレート２及びリテーニングプレ
ート３は、中心孔が形成されたプレート部材である。ク
ラッチプレート２とリテーニングプレート３とは、互い
に対して内周では３本のスタッドピン１７により、外周
では３本のストップピン１８によりそれぞれ相対回転不
能に固定されている。各プレート２，３には、円周方向
に等間隔で３か所に第１窓部２ａ，３ａと、第１窓部２
ａ，３ａの間に形成された第２窓部２ｂ，３ｂがそれぞ
れ形成されている。クラッチプレート２の外周には、複
数のリベット１９によりクラッチ連結部１１が固定され
ている。クラッチ連結部１１は、リベット１９によりク
ラッチプレート２の外周部に固定された複数のクッショ
ニングプレート４６と、クッショニングプレート４６の
両面に固定された摩擦フェーシング４７，４８とから構
成されている。
ート３は、中心孔が形成されたプレート部材である。ク
ラッチプレート２とリテーニングプレート３とは、互い
に対して内周では３本のスタッドピン１７により、外周
では３本のストップピン１８によりそれぞれ相対回転不
能に固定されている。各プレート２，３には、円周方向
に等間隔で３か所に第１窓部２ａ，３ａと、第１窓部２
ａ，３ａの間に形成された第２窓部２ｂ，３ｂがそれぞ
れ形成されている。クラッチプレート２の外周には、複
数のリベット１９によりクラッチ連結部１１が固定され
ている。クラッチ連結部１１は、リベット１９によりク
ラッチプレート２の外周部に固定された複数のクッショ
ニングプレート４６と、クッショニングプレート４６の
両面に固定された摩擦フェーシング４７，４８とから構
成されている。
【００１５】スプラインハブ４は、主にボス４ａとボス
４ａの外周に一体に形成されたフランジ４ｂとから構成
されている。ボス４ａは、両プレート２，３の中心孔内
に挿入されており、フランジ４ｂは両プレート２，３の
間に配置されている。ボス２ａの中心には、トランスミ
ッション側から延びる入力シャフト（図示せず）とスプ
ライン係合するスプライン孔２６が形成されている。
４ａの外周に一体に形成されたフランジ４ｂとから構成
されている。ボス４ａは、両プレート２，３の中心孔内
に挿入されており、フランジ４ｂは両プレート２，３の
間に配置されている。ボス２ａの中心には、トランスミ
ッション側から延びる入力シャフト（図示せず）とスプ
ライン係合するスプライン孔２６が形成されている。
【００１６】フランジ４ｂには、プレート２，３の第１
窓部２ａ，３ａに対応して円周方向に延びる３つの第１
窓孔２７が形成されている。さらに、フランジ４ｂに
は、プレート２，３の第２窓部２ｂ，３ｂに対応して第
１窓孔２７より小さい３つの第２窓孔２８が形成されて
いる。また、フランジ４ｂには、第２窓孔２８の内周側
にさらに小さい３つの第３窓孔２９が形成されている。
第３窓孔２９より内周側の部分には、スタッドピン１７
が貫通する長孔３０と、ストップピン（後述）が挿入さ
れる短孔３１（第１孔）が形成されている。さらに、フ
ランジ４ｂの外周部分には、ストップピン１８が貫通す
る切欠き３２が形成されている。この切欠き３２とスト
ップピン１８との円周方向間には所定の隙間が確保され
ており、その隙間の角度範囲内でプレート２，３とスプ
ラインハブ４とが相対回転可能となっている。
窓部２ａ，３ａに対応して円周方向に延びる３つの第１
窓孔２７が形成されている。さらに、フランジ４ｂに
は、プレート２，３の第２窓部２ｂ，３ｂに対応して第
１窓孔２７より小さい３つの第２窓孔２８が形成されて
いる。また、フランジ４ｂには、第２窓孔２８の内周側
にさらに小さい３つの第３窓孔２９が形成されている。
第３窓孔２９より内周側の部分には、スタッドピン１７
が貫通する長孔３０と、ストップピン（後述）が挿入さ
れる短孔３１（第１孔）が形成されている。さらに、フ
ランジ４ｂの外周部分には、ストップピン１８が貫通す
る切欠き３２が形成されている。この切欠き３２とスト
ップピン１８との円周方向間には所定の隙間が確保され
ており、その隙間の角度範囲内でプレート２，３とスプ
ラインハブ４とが相対回転可能となっている。
【００１７】第２弾性連結機構７は、それぞれ３つの第
１コイルスプリング３６と第２コイルスプリング３７と
から主に構成されている。第１コイルスプリング３６
は、プレート２，３の第１窓部２ａ，３ａ及びフランジ
４ｂの第１窓孔２７内に収納されている。第１コイルス
プリング３６の円周方向両端は、第１窓部２ａ，３ａに
支持されているが、フランジ４ｂの第１窓孔２７とは円
周方向に所定の隙間を有している。第２コイルスプリン
グ３７は、第１コイルスプリング３６より小さく、プレ
ート２，３の第２窓部２ｂ，３ｂ及びフランジ４ｂの第
２窓孔２８内に収納されている。第２コイルスプリング
３７の両端に配置されたシート部材３８は、フランジ４
ｂの第２窓孔２８に支持されているが、プレート２，３
の第２窓部２ｂ，３ｂとは円周方向に所定の隙間を有し
ている。
１コイルスプリング３６と第２コイルスプリング３７と
から主に構成されている。第１コイルスプリング３６
は、プレート２，３の第１窓部２ａ，３ａ及びフランジ
４ｂの第１窓孔２７内に収納されている。第１コイルス
プリング３６の円周方向両端は、第１窓部２ａ，３ａに
支持されているが、フランジ４ｂの第１窓孔２７とは円
周方向に所定の隙間を有している。第２コイルスプリン
グ３７は、第１コイルスプリング３６より小さく、プレ
ート２，３の第２窓部２ｂ，３ｂ及びフランジ４ｂの第
２窓孔２８内に収納されている。第２コイルスプリング
３７の両端に配置されたシート部材３８は、フランジ４
ｂの第２窓孔２８に支持されているが、プレート２，３
の第２窓部２ｂ，３ｂとは円周方向に所定の隙間を有し
ている。
【００１８】第１サイドプレート５と第２サイドプレー
ト６とは円板状のプレート部材であり、中心孔を有して
いる。第１サイドプレート５は中心孔がボス４ａに嵌合
し、クラッチプレート２とフランジ４ｂとの間に配置さ
れている。第２サイドプレート６は中心孔がボス４ａに
嵌合し、リテーニングプレート３とフランジ４ｂとの間
に配置されている。第１サイドプレート５と第２サイド
プレート６とは、内周側部分で各スタッドピン１７間に
配置された３つのストップピン４１により相対回転不能
となっている。ストップピン４１は、フランジ４ｂの短
孔３１を貫通している。第１サイドプレート５及び第２
サイドプレート６の外周部は、第１コイルスプリング３
６の両端に当接可能である。
ト６とは円板状のプレート部材であり、中心孔を有して
いる。第１サイドプレート５は中心孔がボス４ａに嵌合
し、クラッチプレート２とフランジ４ｂとの間に配置さ
れている。第２サイドプレート６は中心孔がボス４ａに
嵌合し、リテーニングプレート３とフランジ４ｂとの間
に配置されている。第１サイドプレート５と第２サイド
プレート６とは、内周側部分で各スタッドピン１７間に
配置された３つのストップピン４１により相対回転不能
となっている。ストップピン４１は、フランジ４ｂの短
孔３１を貫通している。第１サイドプレート５及び第２
サイドプレート６の外周部は、第１コイルスプリング３
６の両端に当接可能である。
【００１９】第１弾性連結機構９は、第１サイドプレー
ト５及び第２サイドプレート６をフランジ４に円周方向
に弾性的に連結するための機構であり、３つの第３コイ
ルスプリング４２から構成されている。第３コイルスプ
リング４２はフランジ４ｂの第３窓孔２９内に配置され
ている。第３コイルスプリング４２の両端に配置された
シート部材４３は軸方向に延びて第１サイドプレート５
及び第２サイドプレート６に係合している。
ト５及び第２サイドプレート６をフランジ４に円周方向
に弾性的に連結するための機構であり、３つの第３コイ
ルスプリング４２から構成されている。第３コイルスプ
リング４２はフランジ４ｂの第３窓孔２９内に配置され
ている。第３コイルスプリング４２の両端に配置された
シート部材４３は軸方向に延びて第１サイドプレート５
及び第２サイドプレート６に係合している。
【００２０】第１摩擦抵抗発生機構１０は、フランジ４
ｂと第２サイドプレート６との間に配置された、第１摩
擦ワッシャ５１、第２摩擦ワッシャ５２及びコーンスプ
リング５３と、第１サイドプレート５とフランジ４ｂと
の間に配置されたプレート部材５４とから構成されてい
る。図３から明らかなように、フランジ４ａと第２サイ
ドプレート６との間には、フランジ４ｂ側から、第１摩
擦ワッシャ５１、第２摩擦ワッシャ５２、コイルスプリ
ング５３の順で配置されている。図４に示すように、第
１摩擦ワッシャ５１は、互いに接着された高摩擦係数部
材７１と芯板７２とからなる。高摩擦係数部材７１はフ
ランジ４ｂに当接している。第２摩擦ワッシャ５２は、
互いに接着された低摩擦係数部材７３と芯板７４とから
なる。低摩擦係数部材７３は、第１摩擦ワッシャ５１の
芯板７２に当接している。コーンスプリング５３は、内
周部が第２サイドプレート６に当接し外周部が第２摩擦
ワッシャ５２に当接している。
ｂと第２サイドプレート６との間に配置された、第１摩
擦ワッシャ５１、第２摩擦ワッシャ５２及びコーンスプ
リング５３と、第１サイドプレート５とフランジ４ｂと
の間に配置されたプレート部材５４とから構成されてい
る。図３から明らかなように、フランジ４ａと第２サイ
ドプレート６との間には、フランジ４ｂ側から、第１摩
擦ワッシャ５１、第２摩擦ワッシャ５２、コイルスプリ
ング５３の順で配置されている。図４に示すように、第
１摩擦ワッシャ５１は、互いに接着された高摩擦係数部
材７１と芯板７２とからなる。高摩擦係数部材７１はフ
ランジ４ｂに当接している。第２摩擦ワッシャ５２は、
互いに接着された低摩擦係数部材７３と芯板７４とから
なる。低摩擦係数部材７３は、第１摩擦ワッシャ５１の
芯板７２に当接している。コーンスプリング５３は、内
周部が第２サイドプレート６に当接し外周部が第２摩擦
ワッシャ５２に当接している。
【００２１】第１摩擦ワッシャ５１には、図５に示すよ
うに、ストップピン４１が貫通する第２孔５１ａが形成
されている。第２孔５１ａは、フランジ４ｂの短孔３１
より僅かに円周方向に短くなっている。第２摩擦ワッシ
ャ５２及びコーンスプリング５３はストップピン４１と
相対回転不能になっている。プレート部材５４はストッ
プピン４１と相対回転不能になっている。
うに、ストップピン４１が貫通する第２孔５１ａが形成
されている。第２孔５１ａは、フランジ４ｂの短孔３１
より僅かに円周方向に短くなっている。第２摩擦ワッシ
ャ５２及びコーンスプリング５３はストップピン４１と
相対回転不能になっている。プレート部材５４はストッ
プピン４１と相対回転不能になっている。
【００２２】第２摩擦抵抗発生機構８は、第２サイドプ
レート６とリテーニングプレート３との間に配置された
コーンスプリング６１、プレート部材６２及び６３と、
第１サイドプレート５とクラッチプレート２との間に配
置されたプレート部材６４及び６５とから構成されてい
る。第２摩擦抵抗発生機構８は、第１摩擦抵抗発生機構
１０より大きな摩擦抵抗すなわち高ヒステリシストルク
を発生する構成になっている。
レート６とリテーニングプレート３との間に配置された
コーンスプリング６１、プレート部材６２及び６３と、
第１サイドプレート５とクラッチプレート２との間に配
置されたプレート部材６４及び６５とから構成されてい
る。第２摩擦抵抗発生機構８は、第１摩擦抵抗発生機構
１０より大きな摩擦抵抗すなわち高ヒステリシストルク
を発生する構成になっている。
【００２３】次に動作について説明する。クラッチ連結
部１１が図示しないフライホイールに押圧されると、ク
ラッチディスク組立体１にトルクが入力される。このト
ルクは、プレート２，３、コイルスプリング３６，３
７，４２、第１及び第２サイドプレート５，６、フラン
ジ４ｂ及びボス４ａを介してトランスミッション側から
延びる入力シャフト（図示せず）に出力される。
部１１が図示しないフライホイールに押圧されると、ク
ラッチディスク組立体１にトルクが入力される。このト
ルクは、プレート２，３、コイルスプリング３６，３
７，４２、第１及び第２サイドプレート５，６、フラン
ジ４ｂ及びボス４ａを介してトランスミッション側から
延びる入力シャフト（図示せず）に出力される。
【００２４】フライホイール側から捩じり振動がクラッ
チディスク組立体１に入力されると、プレート２，３と
ハブ４とが周期的に相対回転する。このとき、各コイル
スプリングが圧縮され、第１摩擦抵抗発生機構１０及び
第２摩擦抵抗発生機構８により摩擦抵抗が発生すること
で、ヒステリシストルクが生じる。捩じり角度の小さな
範囲では、第１及び第２サイドプレート５，６がフラン
ジ４ｂに対して相対回転し、このときコイルスプリング
４２が圧縮されることで低剛性の特性が得られる。この
とき、第２摩擦ワッシャ５２とコイルスプリング５３と
はストップピン４１と一体回転する。一方、第１摩擦ワ
ッシャ５１は高摩擦係数部材７１がフランジ４ｂに当接
しているため、第２摩擦ワッシャ５２とは一体回転しな
い。すなわち、第２摩擦ワッシャ５２の低摩擦係数部材
７３が第１摩擦ワッシャ５１の芯板７２に対して摩擦摺
動する。この結果、低ヒステリシストルクが得られる。
捩じり角度が大きくなると、ストップピン４１が第１摩
擦ワッシャ５１の第２孔５１ａの円周方向端に当接す
る。すると、以後は第１摩擦ワッシャ５１がストップピ
ン４１と一体回転し、第１摩擦ワッシャ５１の高摩擦係
数部材７１がフランジ４ｂに摩擦摺動する。この結果、
高ヒステリシストルクが得られる。ストップピン４１が
フランジ４ｂの短孔３１の円周方向端に当接すると、第
１及び第２サイドプレート５，６とフランジ４ｂとの相
対回転がなくなる。
チディスク組立体１に入力されると、プレート２，３と
ハブ４とが周期的に相対回転する。このとき、各コイル
スプリングが圧縮され、第１摩擦抵抗発生機構１０及び
第２摩擦抵抗発生機構８により摩擦抵抗が発生すること
で、ヒステリシストルクが生じる。捩じり角度の小さな
範囲では、第１及び第２サイドプレート５，６がフラン
ジ４ｂに対して相対回転し、このときコイルスプリング
４２が圧縮されることで低剛性の特性が得られる。この
とき、第２摩擦ワッシャ５２とコイルスプリング５３と
はストップピン４１と一体回転する。一方、第１摩擦ワ
ッシャ５１は高摩擦係数部材７１がフランジ４ｂに当接
しているため、第２摩擦ワッシャ５２とは一体回転しな
い。すなわち、第２摩擦ワッシャ５２の低摩擦係数部材
７３が第１摩擦ワッシャ５１の芯板７２に対して摩擦摺
動する。この結果、低ヒステリシストルクが得られる。
捩じり角度が大きくなると、ストップピン４１が第１摩
擦ワッシャ５１の第２孔５１ａの円周方向端に当接す
る。すると、以後は第１摩擦ワッシャ５１がストップピ
ン４１と一体回転し、第１摩擦ワッシャ５１の高摩擦係
数部材７１がフランジ４ｂに摩擦摺動する。この結果、
高ヒステリシストルクが得られる。ストップピン４１が
フランジ４ｂの短孔３１の円周方向端に当接すると、第
１及び第２サイドプレート５，６とフランジ４ｂとの相
対回転がなくなる。
【００２５】次に、コイルスプリング３６がプレート
２，３とフランジ４ｂとの間で円周方向に圧縮される。
捩じり角度が大きくなると、やがてコイルスプリング３
７も圧縮される。この２段目の領域では、高剛性の特性
が得られる。また、第２摩擦抵抗発生機構８により高ヒ
ステリシストルクが得られる。アイドル時にエンジンの
回転変動による微小捩じり振動がクラッチディスク組立
体に伝達されると、主に１段目の捩じり角度範囲で周期
的な相対回転が生じる。このアイドル時の捩じり振動を
吸収するためには、低剛性・低ヒステリシストルクであ
るのが好ましい。しかし、ヒステリシストルクを低くす
ると、変動トルクの大きな場合には捩じり角度が大きく
なる。その場合は、前述したように第１摩擦ワッシャ５
１の高摩擦係数部材７１がフランジ４ｂに摩擦摺動して
高ヒステリシストルクが得られるのでジャンピングが生
じにくい。 〔他の実施形態〕前記実施形態では第１摩擦ワッシャと
第２摩擦ワッシャにはそれぞれ芯板が設けられていたが
これらを省略してもよい。その場合は、第２摩擦ワッシ
ャに、第１摩擦ワッシャの孔に相当する第３孔を設け
る。これにより、１段目の低ヒステリシストルクは、コ
イルスプリングの外周部と第２摩擦ワッシャとの間で生
じる。ここでは、図３において、第１摩擦ワッシャ５１
と第２摩擦ワッシャ５２が芯体を有していないものとす
る。ストップピン４１が第１摩擦ワッシャ５１の第２孔
５１ａと第２摩擦ワッシャ５２の第３孔に当接すると、
第１摩擦ワッシャ５１がフランジ４ｂに摩擦摺動して高
ヒステリシストルクを発生させる。この場合には、第１
摩擦ワッシャ５１と第２摩擦ワッシャ５２とを互いに固
定していてもよい。
２，３とフランジ４ｂとの間で円周方向に圧縮される。
捩じり角度が大きくなると、やがてコイルスプリング３
７も圧縮される。この２段目の領域では、高剛性の特性
が得られる。また、第２摩擦抵抗発生機構８により高ヒ
ステリシストルクが得られる。アイドル時にエンジンの
回転変動による微小捩じり振動がクラッチディスク組立
体に伝達されると、主に１段目の捩じり角度範囲で周期
的な相対回転が生じる。このアイドル時の捩じり振動を
吸収するためには、低剛性・低ヒステリシストルクであ
るのが好ましい。しかし、ヒステリシストルクを低くす
ると、変動トルクの大きな場合には捩じり角度が大きく
なる。その場合は、前述したように第１摩擦ワッシャ５
１の高摩擦係数部材７１がフランジ４ｂに摩擦摺動して
高ヒステリシストルクが得られるのでジャンピングが生
じにくい。 〔他の実施形態〕前記実施形態では第１摩擦ワッシャと
第２摩擦ワッシャにはそれぞれ芯板が設けられていたが
これらを省略してもよい。その場合は、第２摩擦ワッシ
ャに、第１摩擦ワッシャの孔に相当する第３孔を設け
る。これにより、１段目の低ヒステリシストルクは、コ
イルスプリングの外周部と第２摩擦ワッシャとの間で生
じる。ここでは、図３において、第１摩擦ワッシャ５１
と第２摩擦ワッシャ５２が芯体を有していないものとす
る。ストップピン４１が第１摩擦ワッシャ５１の第２孔
５１ａと第２摩擦ワッシャ５２の第３孔に当接すると、
第１摩擦ワッシャ５１がフランジ４ｂに摩擦摺動して高
ヒステリシストルクを発生させる。この場合には、第１
摩擦ワッシャ５１と第２摩擦ワッシャ５２とを互いに固
定していてもよい。
【００２６】第１摩擦抵抗発生機構１０に設けられる弾
性部材はコーンスプリングに限定されない。例えば、ウ
ェーブスプリング等の他の弾性部材でもよい。
性部材はコーンスプリングに限定されない。例えば、ウ
ェーブスプリング等の他の弾性部材でもよい。
【００２７】
【発明の効果】本発明に係るダンパーディスク組立体で
は、アイドル時のエンジンの回転変動には低ヒステリシ
ストルクを発生させてトランスミッションでの異音発生
を防止している。振動の捩じり角度が大きくなると、捩
じり特性の１段目の後半に高ヒステリシストルクが発生
して、ジャンピングを抑制する。
は、アイドル時のエンジンの回転変動には低ヒステリシ
ストルクを発生させてトランスミッションでの異音発生
を防止している。振動の捩じり角度が大きくなると、捩
じり特性の１段目の後半に高ヒステリシストルクが発生
して、ジャンピングを抑制する。
【図１】本発明の一実施形態によるクラッチディスク組
立体の縦断面概略図。
立体の縦断面概略図。
【図２】クラッチディスク組立体の平面図。
【図３】図１の部分拡大図。
【図４】第１摩擦抵抗発生機構の構成を示す縦断面図。
【図５】第１摩擦ワッシャの一部を示す平面図。
１ クラッチディスク組立体 ２ クラッチプレート ３ リテーニングプレート ４ スプラインハブ ４ａ ボス ４ｂ フランジ ５ 第１サイドプレート ６ 第２サイドプレート １０ 第１摩擦抵抗発生機構 ３１ 短孔（第１孔） ４１ ストップピン ５１ 第１摩擦ワッシャ ５１ａ 第２孔 ５２ 第２摩擦ワッシャ ５３ コーンスプリング
Claims (4)
- 【請求項１】中心孔が形成され互いに固定された１対の
入力側円板部材と、 前記中心孔内に配置されたボス部と、第１孔が形成され
前記１対の入力側円板部材間に配置されたフランジとを
有するハブと、 前記１対の入力側円板部材間で前記フランジの両側に配
置された１対のサブプレートと、 前記１対のサブプレート同士を連結し、前記第１孔内を
円周方向に移動可能に通過する連結部材と、 前記１対のサブプレートと前記フランジとを円周方向に
連結する第１弾性部材と、 前記１対の入力側円板部材と前記サブプレートとを円周
方向に連結する、前記第１弾性部材より剛性が高い第２
弾性部材と、 前記フランジの側面に当接する高摩擦係数部材とそれに
固定されたプレート部材とを有し前記連結部材が円周方
向に移動可能に通過する第２孔を有する第１摩擦ワッシ
ャと、前記プレート部材に当接する低摩擦係数部材を有
し前記連結部材に相対回転不能に連結された第２摩擦ワ
ッシャと、前記第１摩擦ワッシャと前記第２摩擦ワッシ
ャを前記フランジ側に付勢する付勢部材とを含む第１摩
擦抵抗発生機構と、 前記１対の入力側円板部材と前記１対のサブプレートが
相対回転するときに前記第１摩擦抵抗発生機構より大き
な摩擦抵抗を発生する第２摩擦抵抗発生機構と、備えた
ダンパーディスク組立体。 - 【請求項２】前記付勢部材は、前記一方のサブプレート
と第２摩擦ワッシャとの間で圧縮された環状弾性部材か
らなる、請求項１に記載のダンパーディスク組立体。 - 【請求項３】中心孔が形成され互いに固定された１対の
入力側円板部材と、 前記中心孔内に配置されたボス部と、第１孔が形成され
前記１対の入力側円板部材間に配置されたフランジとを
有するハブと、 前記１対の入力側円板部材間で前記フランジの両側に配
置された１対のサブプレートと、 前記１対のサブプレート同士を連結し、前記第１孔内を
円周方向に移動可能に通過する連結部材と、 前記１対のサブプレートと前記フランジとを円周方向に
連結する第１弾性部材と、 前記１対の入力側円板部材と前記サブプレートとを円周
方向に連結する、前記第１弾性部材より剛性が高い第２
弾性部材と、 前記フランジの側面に当接する高摩擦係数部材からなり
前記連結部材が円周方向に移動可能に通過する第２孔を
有する第１摩擦ワッシャと、前記第１摩擦ワッシャに当
接する低摩擦係数部材を有し前記連結部材が円周方向に
移動可能に通過する第３孔を有する第２摩擦ワッシャ
と、前記第２摩擦ワッシャと前記一方のサブプレートと
の間で圧縮されて配置され前記連結部材に相対回転不能
に連結された環状弾性部材と、を含む第１摩擦抵抗発生
機構と、 前記１対の入力側円板部材と前記１対のサブプレートが
相対回転するときに前記第１摩擦抵抗発生機構より大き
な摩擦を発生する第２摩擦抵抗発生機構と、備えたダン
パーディスク組立体。 - 【請求項４】前記第１摩擦ワッシャと前記第２摩擦ワッ
シャは互いに固定されている、請求項３に記載のダンパ
ーディスク組立体。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8051551A JPH09242777A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | ダンパーディスク組立体 |
| US08/805,396 US5813915A (en) | 1996-03-08 | 1997-02-24 | Damper disk assembly having multiple stage dampening characteristics |
| KR1019970007460A KR970066142A (ko) | 1996-03-08 | 1997-03-06 | 다중 단계의 완충 특성을 가지는 댐퍼 디스크 어셈블리 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8051551A JPH09242777A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | ダンパーディスク組立体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09242777A true JPH09242777A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12890157
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8051551A Pending JPH09242777A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | ダンパーディスク組立体 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5813915A (ja) |
| JP (1) | JPH09242777A (ja) |
| KR (1) | KR970066142A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11173382A (ja) * | 1997-12-12 | 1999-06-29 | Exedy Corp | ダンパーディスク組立体 |
| DE19917307B4 (de) * | 1998-04-17 | 2006-08-10 | Exedy Corp., Neyagawa | Dämpfungsplattenanordnung mit Federhalteplatte |
| DE19917371B4 (de) * | 1998-04-17 | 2006-08-17 | Exedy Corp., Neyagawa | Federhalteplatte zur Verwendung mit einer Dämpfungsscheibenanordnung, sowie Dämpfungsscheibenanordnung hiermit |
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| JP3732021B2 (ja) * | 1998-09-18 | 2006-01-05 | 株式会社エクセディ | ダンパー機構 |
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| US6484860B1 (en) | 2000-10-04 | 2002-11-26 | Eaton Corporation | Friction torque device with improved damper |
| JP4298992B2 (ja) * | 2002-06-07 | 2009-07-22 | 株式会社エクセディ | ダンパーディスク組立体 |
| US8978861B2 (en) * | 2011-03-08 | 2015-03-17 | Clutch Industries Pty Ltd | Friction clutch plate with damping springs |
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|---|---|---|---|---|
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| JPS6014212B2 (ja) * | 1980-09-25 | 1985-04-12 | 株式会社大金製作所 | ダンパ−デイスク |
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|---|---|
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