JPH09240145A - 赤外レーザー用感熱記録材料 - Google Patents

赤外レーザー用感熱記録材料

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JPH09240145A
JPH09240145A JP8048793A JP4879396A JPH09240145A JP H09240145 A JPH09240145 A JP H09240145A JP 8048793 A JP8048793 A JP 8048793A JP 4879396 A JP4879396 A JP 4879396A JP H09240145 A JPH09240145 A JP H09240145A
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JP
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heat
group
compound
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JP8048793A
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English (en)
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Masato Shimazaki
正人 嶋崎
Akira Takeuchi
公 竹内
Yuichi Fukushige
裕一 福重
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱感度が高く、小型で低出力のレーザーによ
り熱記録が可能である上、地肌の着色が少なく品位の良
い記録が可能である赤外レーザー用感熱記録材料を提供
する。 【解決手段】 支持体上に、実質的に無色の発色成分A
と、該発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の発
色成分B及び赤外線吸収剤とを含有する感熱層を設けた
赤外レーザー用感熱記録材料であって、前記赤外線吸収
剤として下記一般式(I)で表される化合物と下記一般
式(II)で表される化合物とを含有することを特徴と
する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感熱記録材料に関
し、特に赤外レーザービームを利用して記録する非接触
の赤外レーザー用感熱記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】支持体上に感熱発色層を設けた感熱記録
材料の表面にサーマルヘッドを密着走査させ、熱エネル
ギーを感熱記録層に直接若しくは保護層を通して伝える
ことによって発色画像を記録する感熱記録方式は広範囲
に知られており、ファクシミリやプリンターなどに適用
されている。しかしながらこのような感熱記録方法にお
いては、サーマルヘッドを感熱記録材料に密着させるた
めに、サーマルヘッドが磨耗したり、サーマルヘッド表
面へ感熱記録材料の成分がカスとなって付着することに
より記録画像が正しく得られない場合が生じたり、サー
マルヘッドが破壊されるという欠点があった。
【0003】又、このようなサーマルヘッドを用いた感
熱記録方式には、サーマルヘッドの構造上の特質から、
発熱素子の加熱冷却の高速制御や発熱素子密度を大きく
する上で限界があるために、高速記録や高密度、高画質
記録には限度があるという欠点があった。
【0004】サーマルヘッドを用いる感熱記録方式の上
記の如き欠点を解決するために、レーザービームを用
い、感熱記録材料に対して非接触でかつ高速、高密度で
熱記録を行うことが提案されている(例えば、特開昭5
0−23617号、特開昭54−121140号、特開
昭57−11090号、特開昭58−56890号、特
開昭58−94494号、特開昭58−134791
号、特開昭58−145493号、特開昭59−891
92号、特開昭60−205182号、特開昭62−5
6195号公報)。
【0005】しかしながら、このようなレーザービーム
を用いた記録方式においては、感熱発色層は、一般に可
視及び近赤外領域の光を吸収しにくいために、レーザー
の出力を相当大きくしないと発色に必要な熱エネルギー
が得られず、小型で安価な装置を作ることが極めて困難
であるという欠点があった。又、特公昭50−774号
にはインクを封入したマイクロカプセルを原紙に塗布
し、強力な光を照射してカプセル中のインクを噴出させ
て原紙に記録する方法が提案されているが、感度が非常
に低く未だ実現されるに至っていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、感熱記録層に
効率よくレーザービームを吸収させるための提案も多く
されており、一般的には感熱記録層の中にレーザービー
ムの波長に合った光吸収物質を添加することが行われて
いる。この場合、添加する光吸収物質が無色または白色
でないと、記録材料の地肌が着色して、コントラストが
低く品位のない記録しか得られない
【0007】一般に白色の光吸収物質は無機化合物に多
いが、その殆どの者は光吸収効率が低いため、光吸収効
率の良い有機化合物で着色の少ない化合物を開発するこ
とが望まれていた。しかしながら、可視光領域の光を吸
収する有機化合物は着色しており又色の濃いもの程光吸
収効率が高いため、それを光吸収物質として感熱記録層
(以下感熱層という)に添加して感度を増加させること
ができる一方、逆に記録紙の白色度を良好なものにする
ことは困難となる。
【0008】一方、可視光領域の波長の光を吸収せず且
つ可視光領域以外の波長のレーザービームを吸収する有
機化合物を使用した場合には、該有機化合物は着色して
いないため感熱層に添加しても記録材料の地肌を無色ま
たは白色とすることが可能である。
【0009】従って、感熱層にレーザービームの吸収効
率は高いが可視光領域の波長の光を吸収せず、且つ吸収
したレーザービームのエネルギーを熱エネルギーへ変換
する効率が高い光吸収物質を添加すれば、感熱記録材料
の熱記録の感度(以下熱感度という)を向上させること
ができるので出力の低いレーザーにより熱記録が可能と
なるのみならず、記録材料の白色度も向上させることが
可能である。この目的に対して、所謂J−会合体を用い
ることで色素の吸収波長を長波化させる試みがなされて
いる(特開平7−186546号参照)。親水性媒質中
においてJ−会合体を形成する色素は、有機溶媒中で測
定された吸収極大波長よりも数十nmないし数百nm長
波長に、会合体に由来する吸収帯を示し得る。しかし、
この性質により得られた波長と使用するレーザー光線の
発振波長が一致しない場合の調整が難しい欠点がある。
【0010】従って、本発明の目的は、高感度で低出力
の赤外レーザーにより熱記録が可能である上地肌の着色
が少なく、品位の良い記録が可能であり、かつレーザー
発振波長の変更に対応できる赤外レーザー用感熱記録材
料を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
支持体上に、実質的に無色の発色成分Aと、該発色成分
Aと反応して発色する実質的に無色の発色成分B及び赤
外線吸収剤を含有する赤外レーザー用感熱記録材料にお
いて、前記赤外線吸収剤として下記一般式(I)で表さ
れる化合物と下記一般式(II)で表される化合物とを
含有することを特徴とする赤外レーザー用感熱記録材料
によって達成された。
【0012】
【化2】
【0013】一般式(I)及び(II)において、R
1 、R2 は直鎖又は分枝状のアルキル基を表し、これら
は各々更にハロゲン原子、ヒドロキシル基、アルコキシ
基、アリール基で置換されていてもよい。R3 、R4
直鎖又は分枝状のアルキレン基を表し、これらは各々更
にハロゲン原子、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリ
ール基で置換されていてもよい。X1 、X2 、X3 、X
4 はCH=CH、S、O、Se、NR5 ,C(R62
を表す。R5 、R6 はアルキル基を表し、これらは更に
置換基を有してもよい。Y1 、Y2 はスルホナート基ま
たはカルボキシラート基を表す。Z1 、Z2 、Z3 、Z
4 は芳香環を完成するための原子群を表す。これらは各
々更に置換基を有してもよい。L1 、L2 はメチン基が
共役二重結合によって5個または7個連結されて生じる
3価の基を表し、これらは更に置換基を有してもよい。
p、q、r、sは各々0または1を表す。M1 は対アニ
オンを表し、M2 は対カチオンを表す。
【0014】本発明における実質的に無色の発色成分A
と、該発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の発
色成分Bとは、物質の接触に基づく発色反応を生じる成
分であり、特に限定されるものではないが、具体的には
光分解性ジアゾ化合物とカプラーの組み合わせ、電子供
与性染料前駆体と顕色剤の組み合わせ、又は有機金属塩
と還元剤の組み合わせが好ましい。
【0015】本発明で使用する光分解性ジアゾ化合物と
は、後述するカプラーと反応して所望の色相に発色する
ものであって、反応前に特定の波長の光を受けると分解
し、もはやカプラーが作用しても発色能力を持たなくな
るジアゾ化合物である。この発色系における色相は、ジ
アゾ化合物とカプラーが反応して生成したジアゾ色素に
より主に決定される。従って、良く知られている様に、
ジアゾ化合物の化学構造を変更するか、カプラーの化学
構造を変更すれば容易に発色色相を変化させることが可
能であり、組み合わせ次第で略任意の発色色相を得るこ
とが出来る。
【0016】本発明で使用する光分解性ジアゾ化合物と
は主に芳香族ジアゾ化合物を指し、更に具体的には、芳
香族ジアゾニウム塩、ジアゾスルホナート化合物、ジア
ゾアミノ化合物等の化合物を指す。ジアゾニウム塩は、
一般式ArN2 + - で示される化合物である。(式
中、Arは置換された、或いは無置換の芳香族部分を表
し、N2 + はジアゾニウム基を表し、X- は酸アニオン
を表す。)。
【0017】本発明におけるジアゾニウム塩化合物の具
体的化合物としては、4−(N−(2−(2,4−ジ−
tert−アミルフェノキシ)ブチリル)ピペラジノ)
ベンゼンジアゾニウム、4−ジオクチルアミノベンゼン
ジアゾニウム、4−(4−(2−エチルヘキサノイル)
ピペラジノ)ベンゼンジアゾニウム、4−N−エチル−
N−ヘキサデシルアミノ−2−エトキシベンゼンジアゾ
ニウム、4−ジヘキシルアミノ−2−ヘキシルオキシベ
ンゼンジアゾニウム、3−クロロ−4−ジオクチルアミ
ノ−2−オクチルオキシベンゼンジアゾニウム、2,5
−オクトキシ−4−モルホリノベンゼンジアゾニウム、
2,5−ジブトキシ−4−モルホリノベンゼンジアゾニ
ウム、2,5−ジブトキシ−4−(N−(2−エチルヘ
キサノイル)ピペラジノ)ベンゼンジアゾニウム、2,
5−ジエトキシ−4−(N−(2−(2,4−ジ−te
rt−アミルフェノキシ)ブチリル)ピペラジノ)ベン
ゼンジアゾニウム、2,5−ジブトキシ−4−トリルチ
オベンゼンジアゾニウム、3−(2−オクチルオキシエ
トキシ)−4−モルホリノベンゼンジアゾニウム等の酸
アニオン塩が挙げられる。特にヘキサフルオロホスフェ
ート塩、テトラフルオロボレート塩、1,5−ナフタレ
ンジスルホナート塩が好ましい。
【0018】普通、ジアゾニウム塩の光分解波長はその
吸収極大波長であると言われている。またジアゾニウム
塩の吸収極大波長は、その化学構造に応じて200nm
位から700nm位迄変化することが知られている
(「感光性ジアゾニウム塩の光分解と化学構造」角田隆
弘、山岡亜夫著 日本写真学会誌29(4)197〜2
05頁(1965))。即ち、ジアゾニウム塩を光分解
性化合物として用いると、その化学構造に応じた特定の
波長の光で分解し、又、ジアゾニウム塩の化学構造を変
化させれば、同じカプラーとカップリング反応した時の
色素の色相も変化する。
【0019】本発明で用いることのできるジアゾスルホ
ナート化合物は多数のものが知られており、各々のジア
ゾニウム塩を亜硫酸塩で処理することにより得られる。
又、本発明で用いることのできるジアゾアミノ化合物
は、ジアゾ基をジシアンジアミド、サルコシン、メチル
タウリン、N−エチルアントラニックアシッド─5─ス
ルホニックアシッド、モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、グアニジン等でカップリングさせた化合物
である。これらのジアゾ化合物の詳細は、例えば特開平
2−136286号、特開平7−121208号等に記
載されている。
【0020】ジアゾ化合物の光分解用の光源としては、
希望する波長の光を発する種々の光源を用いることがで
き、例えば種々の蛍光灯、キセノンランプ、キセノンフ
ラッシュランプ、各種圧力の水銀灯、写真用フラッシ
ュ、ストロボ等種々の光源を用いることができる。又、
定着ゾーンをコンパクトにするため、光源部と露光部と
を光ファイバーを用いて分離してもよい。
【0021】本発明に用いられるジアゾ化合物とカップ
リングして色素を形成するカプラーは、例えば、2─ヒ
ドロキシ─3─ナフトエ酸アニリドの他、レゾルシンを
初めとし特開昭62−146678号等に記載されてい
るものを挙げることが出来る。具体的には、レゾルシ
ン、フロログルシン、2,3−ジヒドロキシナフタレン
−6−スルホン酸ナトリウム、1−ヒドロキシ−2−ナ
フトエ酸モルホリノプロピルアミド、1,5−ジヒドロ
キシナフタレン、2,3−ジヒドロキシナフタレン、
2,3−ジヒドロキシ−6−スルファニルナフタレン、
2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸アニリド、2−ヒドロ
キシ−3−ナフトエ酸−2−ヒドロキシエチルアミド、
2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸オクチルアミド、2−
ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−N−ドデシルオキシプロ
ピルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸テトラデ
シルアミド、アセトアニリド、アセトアセトアニリド、
ベンゾイルアセトアニリド、2−クロロ−5−オクチル
アセトアセトアニリド1−フェニル−3−メチル−5−
ピラゾロン、1−(2−オクチルフェニル)−3−メチ
ル−5−ピラゾロン、1−(2,4,6−トリクロロフ
ェニル)−3−ベンズアミド−5−ピラゾロン、1−
(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−アニリノ−
5−ピラゾロン、1−フェニル−3−フェニルアセトア
ミド−5−ピラゾロン等を挙げることが出来るが、本発
明はこれらに限定されるものではない。更にこれらのカ
プラーを2種以上併用する事によって任意の色調の画像
を得ることができる。従って、本発明は単色の感熱記録
材料に限定されるものではない。
【0022】これらのジアゾ化合物とカプラーとのカッ
プリング反応は塩基性雰囲気下で起こり易い為、感熱層
内に塩基性物質を添加してもよい。塩基性物質として
は、水難溶性または水不溶性の塩基性物質や、加熱によ
りアルカリを発生する物質が用いられる。それらの例と
しては無機及び有機アンモニウム塩、有機アミン、アミ
ド、尿素やチオ尿素及びその誘導体、チアゾール類、ピ
ロール類、ピリミジン類、ピペラジン類、グアニジン
類、インドール類、イミダゾール類、イミダゾリン類、
トリアゾール類、モルホリン類、ピペリジン類、アミジ
ン類、フォルムアジン類、ピリジン類等の含窒素化合物
が挙げられる。これらの具体例は、例えば特開昭61−
291183号に記載されている。それらの化合物の例
としては、トリシクロヘキシルアミン、トリベンジルア
ミン、オクタデシルベンジルアミン、ステアリルアミ
ン、アリル尿素、チオ尿素、メチルチオ尿素、アリルチ
オ尿素、エチレンチオ尿素、2−ベンジルイミダゾー
ル、4−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メ
チルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾリン、2,
4,5−トリフリル−2−イミダゾール、1,2−ジフ
ェニル−4,4−ジメチル−2−イミダゾリン、2−フ
ェニル−2−イミダゾリン、1,2,3−トリフェニル
グアニジン、1,2−ジシクロヘキシルグアニジン、
1,2,3−トリシクロヘキシルグアニジン、グアニジ
ントリクロロ酢酸塩、N,N’−ジベンジルピペラジ
ン、4,4’−ジチオモルホリン、モルホリントリクロ
ロ酢酸塩、2−アミノベンゾチアゾール、2−ベンゾイ
ルヒドラジノベンゾチアゾール等を挙げることができ
る。なお、塩基性物質は2種以上併用してもよい
【0023】本発明で使用する電子供与性染料前駆体は
特に限定されるものではないが、電子を供与して、或い
は酸等のプロトンを受容して発色する性質を有するもの
であって、通常略無色で、ラクトン、ラクタム、サルト
ン、スピロピラン、エステル、アミド等の部分骨格を有
し、後述の顕色剤と接触してこれらの部分骨格が開環若
しくは開裂する化合物が用いられる。これらの化合物の
例は米国特許3,624,107号、米国再発行特許2
3,024号、米国特許3,971,808号、米国特
許3,775,424号等に記載されている。具体的に
は、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6
−ジメチルアミノフタリド(即ちクリスタルバイオレッ
トラクトン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェ
ニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)
−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタ
リド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2
−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(2−
メチル−4−ジエチルアミノフェニル)−3−(2−メ
チルインドール−3−イル)フタリド、4,4’−ビス
(ジメチルアミノ)ベンズヒドリンベンジルエーテル、
N−ハロフェニルロイコオーラミンN−2,4,5−ト
リクロロフェニルロイコオーラミン、ローダミン−B−
アニリノラクタム、ローダミン(p−ニトロアニリノ)
ラクタム、ローダミン(p−クロロアニリノ)ラクタ
ム、2−ベンジルアミノ−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−アニリノ−6−ジエチルアミノフルオラン、2
−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−シクロヘキシルメ
チルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6
−イソアミルエチルアミノフルオラン、2−(o−クロ
ロアニリノ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−オク
チルアミノ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−エト
キシエチルアミノ−3−クロロ−2−ジエチルアミノフ
ルオラン、ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニト
ロベンジルロイコメチレンブルー、3−メチル−スピロ
−ジナフトピラン、3−エチル−スピロ−ジナフトピラ
ン、3,3’−ジクロロ−スピロ−ジナフトピラン、3
−ベンジル−スピロ−ジナフトピラン、3−プロピル−
スピロ−ジベンゾフラン等がある。
【0024】これらの電子供与性染料前駆体に対する顕
色剤としては、フェノール化合物、有機酸若しくはその
金属塩、オキシ安息香酸エステル等の酸性物質が用いら
れ、その具体例は、例えば特公昭40−9309号、特
公昭45−14039号、特開昭52−140483
号、特開昭48−51510号、特開昭57−2108
96号、特開昭58−87089号、特開昭59−11
286号、特開昭60−176795号、特開昭61−
95988号、特開昭61−291183号等に記載さ
れている。これらの化合物の例としては、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(即ちビスフェノ
ールA)、4,4’−(p−フェニレンジイソプロピリ
デン)ジフェノール(即ちビスフェノールP)、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス
(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、1,1−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−エチル
ヘキサン、3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチ
ル酸及びその多価金属塩、3,5−ジ(tert−ブチ
ル)サリチル酸及びその多価金属塩、3−(α,α−ジ
メチルベンジル)サリチル酸及びその多価金属塩、4−
ヒドロキシ安息香酸ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸ベ
ンジル、4−ヒドロキシ安息香酸(2−エチルヘキシ
ル)、4−フェニルフェノール、4−クミルフェノール
等を挙げることができる。但し、本発明はこれに限定さ
れるものではない。
【0025】尚、これら電子供与性染料前駆体と顕色剤
の組み合わせを用いた場合には消色と発色とを可逆的に
繰り返し行うことのできる感熱記録材料とすることも可
能である(特開平5−123460号公報)。更に、ジ
─及びトリアリールメタン染料前駆体(チオラクトン)
と有機銀塩の組み合わせも良好である(特開昭63−5
01941号公報)。
【0026】本発明で使用する有機金属塩としては、具
体的には、ラウリル燐酸銀、ミリスチン酸銀、パルミチ
ン酸銀、ステアリン酸銀、アラキン酸銀及びベヘン酸銀
のような長鎖脂肪族性カルボン酸の銀塩、ベンゾトリア
ゾール銀塩、ベンズイミダゾール銀塩、カルバゾール銀
塩及びフタラジノン銀塩の様なイミノ基を有する有機化
合物の銀塩、s−アルキルチオグリコレートのような硫
黄含有化合物の銀塩、安息香酸銀及びフタル酸銀のよう
な芳香族カルボン酸の銀塩、エタンスルホン酸銀のよう
なスルホン酸の銀塩、o−トルエンスルフィン酸のよう
なスルフィン酸の銀塩、フェニル燐酸銀ような燐酸の銀
塩、バルビツール酸銀、サッカリン酸銀、サリチルアル
ドキシムの銀塩及びこれらの任意の混合物がある。これ
らの化合物の中、長鎖脂肪族性カルボン酸の銀塩が好ま
しく、特にベヘン酸銀が好ましい。また、ベヘン酸をベ
ヘン酸銀と共に使用しても良い。
【0027】本発明で使用することのできる還元剤は、
特開昭53−1020号公報第227頁左下欄第14行
目〜第229頁右上欄第11行目の記載に基づいて適宜
使用することが出来るが、特に、モノ、ビス、トリス又
はテトラキスフェノール類、モノ又はビスナフトール
類、ジ又ポリヒドロキシナフタレン類、ジ又ポリヒドロ
キシベンゼン類、ヒドロキシモノエーテル類、アスコル
ビン酸類、3−ピラゾリドン類、ピラゾリン類、ピラゾ
ロン類、還元性糖類、フェニレンジアミン類、ヒドロキ
シルアミン類、レダクトン類、ヒドロオキサミン類、ヒ
ドラジド類、アルドオキシム類、N−ヒドロキシ尿素類
等を使用することが好ましい。これらの化合物の内、特
に好ましいものはポリフェノール類、スルホンアミドフ
ェノール類及びナフトール類等の芳香族有機還元剤であ
る。
【0028】次に、本発明における一般式(I)及び一
般式(II)で表される赤外線吸収剤について詳述す
る。R1 、R2 は各々置換基を有してもよい直鎖又は分
枝状のC1 〜C8 のアルキル基が好ましく、置換基とし
ては−OH、C1 〜C4 のアルコキシ基、−F、−C
l、−CN、C1 〜C5 のカルボンアミド基、C1 〜C
5 のカルバモイル基、C2 〜C6 のアルコキシカルボニ
ル基、C1 〜C7 のアシロキシ基、C1 〜C7のアシル
基、C1 〜C4 のアルカンスルホニル基、C1 〜C4
アルキルチオ基が好ましい。R3 、R4 は各々置換基を
有してもよい直鎖又は分枝状のC1 〜C8 のアルキレン
基が好ましく、置換基としては−OH、C1 〜C4 のア
ルコキシ基、−F、−Cl、−CN、C1 〜C5 のカル
ボンアミド基、C1 〜C5 のカルバモイル基、C2 〜C
6 のアルコキシカルボニル基、C1 〜C7 のアシロキシ
基、C1 〜C 7 のアシル基、C1 〜C4 のアルカンスル
ホニル基、C1 〜C4 のアルキルチオ基が好ましい。X
1 、X2 、X3 、X4 はCH=CH,S,O,Se,N
5 ,C(R62を表す。R5 、R6 は各々置換基を
有してもよい直鎖又は分枝状のC1 〜C8 のアルキル基
が好ましく、置換基としては−OH、C1 〜C4 のアル
コキシ基、−F、−Cl、−CN、C1 〜C5 のカルボ
ンアミド基、C1 〜C5 のカルバモイル基、C2 〜C6
のアルコキシカルボニル基、C1 〜C7 のアシロキシ
基、C1〜C7 のアシル基、C1 〜C4 のアルカンスル
ホニル基、C1 〜C4 のアルキルチオ基が好ましい。よ
り好ましくはメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル(分枝状のものを含む)、ヒドロキシエチ
ル、ヒドロキシプロピル、3−スルホプロピル、4−ス
ルホブチル、3−スルホブチル基である。特に好ましく
はメチル、エチル、プロピル、3−スルホプロピル、4
−スルホブチル基である。Y1 、Y2 は、−COO-
−SO3 - である。Z1 、Z2 、Z3 、Z4 で完成する
ベンゼン環上の置換基の好ましいものはハロゲン原子
(特にF、Cl)、C1 〜C6 のアルキル基(メチル、
エチル、トリフルオロメチルなどC1 〜C2 のものが特
に好ましい)である。また、2つの置換基が結合して芳
香環、複素環、脂肪族環を形成してもよく、好ましくは
ベンゼン環を形成することである。L1 、L2 で表され
るメチン基の好ましいものは下記一般式(III),
(IV)で表されるものである。
【0029】
【化3】
【0030】
【化4】
【0031】一般式(III),(IV)においてA
1 、A3 、A4 、A6 は水素原子、アルキル基、アラル
キル基、アルコキシル基、ハロゲン原子を表す。但し、
1 とA3 、A4 とA6 が一つになってエチレン基、プ
ロピレン基等を形成してもよい。好ましくはメチル、ベ
ンジル、−Clであるか、又はA1 とA3 、A4 とA6
が一つになってエチレン基、プロピレン基を形成する。
2 、A5 は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ア
ラルキル基、アルコキシル基、置換アミノ基、アリール
基、アルキルチオ基、アリールチオ基を表す。好ましく
は水素原子、−Cl、メチル、ベンジル、ジフェニルア
ミノ、ジ(4−メトキシフェニル)アミノ、4−エトキ
シカルボニル、ピペラジノ、モルホリノ、フェニルチ
オ、4−メトキシフェニルチオである。
【0032】M1 は負の1価若しくは2価の有機又は無
機のイオンが好ましい。M1 で表されるイオンとして好
ましいものは、ハロゲン化物イオン、アルキルスルホン
酸イオン、アリールスルホン酸イオン、メチル硫酸イオ
ン、エチル硫酸イオン、過塩素酸イオン、テトラフルオ
ロホウ酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオンなどが挙
げられるが、特に好ましいものは、臭化物イオン、ヨウ
化物イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、過塩素酸
イオン、テトラフルオロホウ酸イオン、ヘキサフルオロ
リン酸イオンである。M2 は正の1価若しくは2価の有
機又は無機のイオンが好ましい。M2 で表されるイオン
として好ましいものは、プロトン、アルカリ金属イオ
ン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン(例
えばアンモニウムイオン、メチルアンモニウムイオン、
ピペリジニウムイオン、トリエチルアンモニウムイオ
ン、N,N−ジメチルアンモニウムイオン、1,4−ジ
アザビシクロ〔2.2.2〕オクタン−1−イウムイオ
ン、テトラブチルアンモニウムイオン、トリメチルベン
ジルアンモニウムイオンなど)、インモニウムイオン
(例えばピリジニウムイオン、1−メチルピリジニウム
イオン、1,3−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデ
セニウムイオンなど)である。特に好ましいものは、プ
ロトン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、トリエチ
ルアンモニウムイオン等の三級アンモニウムイオンであ
る。以下に本発明の一般式(I)で表される化合物の具
体例を示すが、本発明はこれらのみに限定されるもので
はない。
【0033】
【化5】
【0034】
【化6】
【0035】
【化7】
【0036】
【化8】
【0037】
【化9】
【0038】
【化10】
【0039】
【化11】
【0040】以下に本発明の一般式(II)で表される
化合物の具体例を示すが、本発明はこれらのみに限定さ
れるものではない。
【0041】
【化12】
【0042】
【化13】
【0043】
【化14】
【0044】
【化15】
【0045】
【化16】
【0046】本発明の一般式(II)で表される化合物
は親水性媒質中において、所謂J−会合体を形成し易
く、有機溶媒中で測定された吸収極大波長よりも数十n
mないし数百nm長波長に、会合体に由来する吸収帯を
示し得る。この様な性質を利用することにより、本発明
の感熱記録材料は、従来の赤外線吸収色素を用いた場合
よりも長波長のレーザー光線に対する感度を高めると同
時に、可視部の光吸収を少なくすることが出来る。さら
に、一般式(II)で表される化合物と一般式(I)で
表される化合物を混合して親水性媒質中に溶解させるこ
とにより、前記一般式(II)で表される化合物単独の
場合の吸収波長から数十nm短波長あるいは長波長に吸
収帯を示し得る。この性質を利用することにより、使用
するレーザー光の吸収と感熱記録材料の吸収極大を一致
させることが可能となり、レーザー光に対する感度をよ
り向上させることができる。従って、本発明の感熱記録
材料を淡色化ないし無色化して、記録画像を視認し易く
する事ができる。以下に本発明の一般式(I)、(I
I)で表される化合物の合成例を挙げるが、本発明の範
囲はこれらのみにて限定されるわけではない。
【0047】合成例1 例示色素48の合成 4−(6−クロロ−4−メチル−1−キノリニオ)ブタ
ンスルホナート0.19gと1,5−ジフェニル−3,
ベンジル−1,5−ジアザ−1,3−ペンタジエン塩酸
塩0.1gを(メタノール−アセトニトリル2:3容量
比)の混合溶媒に溶解し、室温にて攪拌した。その混合
溶液に対してトリエチルアミン1.7ml、無水酢酸
0.8mlを順次滴下し、室温にて10分間攪拌した。
その後反応混合物を50℃に昇温し1時間攪拌した。反
応混合物に対して酢酸カリウム0.15gのメタノール
溶液を加え、室温まで冷却した、生成した固形物を濾取
しメタノールで洗浄した。収量0.12g、収率26.
1%、λmax =822nm(MeOH)、1028nm
(H2 O)、融点250℃以上
【0048】本発明の一般式(I)、(II)で表され
る化合物の合成はエフ・エム・ハーマー(F. M. Hamer)
著「ザ・シアニンダイズ・アンド・リレーテッド・コン
パウンズ(The Cyanine Dyes and Related Compounds)」
(インターサイエンス・パブリッシャーズ(Interscienc
e Publishers) ,N.Y.,1964年)55頁以降;
ニコライ・チュチュルコフ、ユルゲン・ファビアン、ア
キム・メールホルン、フリッツ・ディエツ、アリア・タ
ジール(Nikolai Tyutyulkov, Juregen Fabian,Achim Me
hlhorn, Fritz Dietz, Alia Tadjer)共著「ポリメチン
・ダイズ(Polumethine Dyes)」(セント・クリメント・
オーリズキ・ユニバーシティ・プレス(St. Kliment Ohr
idski University Press) ,ソフィア(Sophia),199
2年)23頁〜38頁;リサーチ・ディスクロージャ誌
(Reserch Disclosure),152巻48頁(1976年)
等を参考にすれば当業者には容易に合成することができ
る。
【0049】一般式(I)及び一般式(II)で表され
る赤外線吸収色素は、ゼラチン及び/又はポリビニルア
ルコールから選ばれる少なくとも1種の水溶性高分子と
共存した状態で乾燥することにより、J会合体の形成が
促進される。一般式(I)で表される化合物1重量部に
対して一般式(II)で表される化合物0.01から1
00重量部を混合して用いることが好ましく、特に0.
1から10重量部を混合する事が好ましい。また、上記
2種の色素の混合においては有機溶剤を補助用材として
使用することが出来、好ましくはメタノール、エタノー
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、パーフルオロアルコールを使用する。特にメタノ
ール、パーフルオロアルコールを使用することが好まし
い。赤外線吸収色素と水溶性高分子の比率は、赤外線吸
収色素1重量部に対して、水溶性高分子1〜200重量
部が好ましく、特に5〜100重量部が好ましい。ゼラ
チンとしては、通常の酸処理ゼラチン、アルカリ処理ゼ
ラチン何れも使用することが可能であるが、アミノ基含
有率が1%以上、特に好ましくは3%以上であることが
会合体の安定性の観点から必要である。ポリビニルアル
コールとしては完全鹸化、部分鹸化ポリビニルアルコー
ルの他に各種変性ポリビニルアルコールを使用すること
ができるが、乾燥後の会合体形成を容易にするために
は、ポリビニルアルコールの鹸化度が90%以上、特に
98%以上であって、重合度は500以上、特に150
0以上であることが好ましい。
【0050】本発明において使用する発色成分は、常法
により固体分散しても良いが、感熱層の透明性を向上さ
せたい場合、或いは、常温で発色成分の接触を防止する
といった生保存性の観点(カブリ防止)、及び希望のレ
ーザーエネルギーで発色させるような発色感度の制御の
観点等から、発色成分A及び発色成分Bを各々異なるマ
イクロカプセルに内包せしめて用いるか、発色成分A又
は発色成分Bの一方をマイクロカプセルに内包せしめて
用いることが好ましい。本発明で使用するマイクロカプ
セルの製造には界面重合法、内部重合法、外部重合法の
何れの方法をも採用することができるが、特に、発色成
分を含有した芯物質を水溶性高分子を溶解した水溶液中
で乳化した後、その油滴の周囲に高分子物質の壁を形成
させる方法を採用することが好ましい。
【0051】高分子物質を形成するリアクタントは油滴
の内部及び/又は油滴の外部に添加される。高分子物質
の具体例としては、ポリウレタン、ポリウレア、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリカーボネート、尿素−ホルム
アルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ポリスチレン、スチレ
ン−メタクリレート共重合体、スチレン−アクリレート
共重合体等が挙げられる。好ましい高分子物質はポリウ
レタン、ポリウレア、ポリアミド、ポリエステル、ポリ
カーボネートであり、特に好ましくはポリウレタン及び
ポリウレアである。高分子物質は2種以上併用すること
もできる。高分子物質を2種以上併用する場合は、例え
ばポリウレアとポリアミドからなる複合壁若しくはポリ
ウレタンとポリアミドからなる複合壁を使用することが
出来る。これらの複合壁は、例えばポリイソシアナート
と酸クロリド若しくはポリアミンとポリオールを用い、
反応液となる乳化媒体のpHを調整した後加温すること
により調製することができる。これらのポリウレアとポ
リアミドからなる複合壁の製造方法の詳細については、
特開昭58−66948号公報に記載されている。
【0052】又、本発明で使用するマイクロカプセルの
芯物質には、後述の赤外線吸収色素を含有させることが
できるが、勿論マイクロカプセル外部に或いはマイクロ
カプセル壁中に含有せしめても良い。同時に2以上の箇
所に含有せしめてもよい。マイクロカプセル外部に添加
させる場合には、感熱記録材料の着色を防止する観点か
ら、可視光領域の光吸収の少ない基を有する赤外線吸収
色素を適宜選択して使用することが好ましい。マイクロ
カプセル壁内に添加する場合には、マイクロカプセル形
成時に該マイクロカプセル壁材と反応する活性基を有し
ている赤外線吸収色素を用いることが好ましい。
【0053】上記活性基の具体例としては、イソシアナ
ート基、ヒドロキシ基、メルカプト基、アミノ基等を挙
げることができるが、特にイソシアナート基及びヒドロ
キシ基が好ましい。
【0054】前記水溶性高分子の具体例としては、ゼラ
チン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール等
が挙げられる。例えば、ポリウレアをカプセル壁材とし
て用いる場合には、ジイソシアナート、トリイソシアナ
ート、テトライソシアナート、ポリイソシアナートプレ
ポリマー等のイソシアナートと、ジアミン、トリアミ
ン、テトラアミン、等のポリアミン、アミノ基を2個以
上含むプレポリマー、ピペラジン若しくはその誘導体又
はポリオール等とを、水系溶媒中で界面重合法によって
反応させることにより容易にマイクロカプセル壁を形成
させることができる。
【0055】更に、レーザービーム加熱時にマイクロカ
プセル壁を膨潤させるために発色助剤を添加して熱感度
を増大させることもできる。本発明で用いることのでき
る発色助剤とは、レーザー加熱記録時の発色濃度を高く
する、若しくは最低発色温度を低くする物質であり、発
色成分や塩基性物質等の融解点を下げたり、カプセル壁
の軟化点を低下せしめる作用により発色成分Aと発色成
分Bとが反応し易い状況を作るためのものである。
【0056】発色助剤としては、ヒドロキシ化合物、カ
ルバミン酸エステル化合物、芳香族アルコキシ化合物、
有機スルホンアミド化合物、脂肪族アミド化合物、アリ
ールアミド化合物等があり、具体例としては、p−tert
−オクチルフェノール、p−ベンジルオキシフェノー
ル、p−ベンジルオキシ安息香酸フェニル、カルバニル
酸フェネチル、ハイドロキノンジヒドロキシエチルエー
テル、キシリレンジオール、N−ヒドロキシエチル−メ
タンスルホン酸アミド、N−フェニル−メタンスルホン
酸アミド等の化合物を挙げることができる。これらは、
芯物質中に含有させても良いし、乳化分散物としてマイ
クロカプセル外に添加しても良い。
【0057】本発明においては、発色成分の一方のみを
マイクロカプセル化する場合には、ジアゾ化合物又は電
子供与性染料前駆体をマイクロカプセル化することが好
まし。この場合、カプラー又は顕色剤或いは赤外線吸収
色素は、固体分散させて使用することも、前記カプラー
又は顕色剤或いは赤外線吸収色素を水に難溶性又は不溶
性の有機溶剤に溶解せしめた後、これを界面活性剤を含
有した水溶性高分子を保護コロイドとして有する水相と
混合し、乳化分散した分散物の形で使用することもでき
る。後者の場合には、感熱層を透明にすることができ
る。
【0058】上記乳化分散物を、調製する際に使用され
る有機溶剤は、高沸点オイルの中から適宜選択すること
ができる。中でも好ましいオイルとしては、エステル類
の他、ジメチルナフタレン、ジエチルナフタレン、ジイ
ソプロピルナフタレン、ジメチルビフェニル、ジエチル
ビフェニル、ジイソプロピルビフェニル、ジイソブチル
ピフェニル、1−メチル−1−ジメチルフェニル−1−
フェニルメタン、1−エチル−1−ジメチルフェニル−
1−フェニルメタン、1−プロピル−1−ジメチルフェ
ニル−1−フェニルメタン、トリアリールメタン(例え
ばトリトルイルメタン、トルイルジフェニルメタン)、
ターフェニル化合物(例えば、ターフェニル)、アルキ
ル化合物(例えば、)、アルキル化ジフェニルエーテル
(例えば、プロピルジフェニルエーテル)、水添ターフ
ェニル(例えば、ヘキサヒドロターフェニル)、ジフェ
ニルエーテル等が挙げられる。
【0059】これらの中でも特にエステル類を使用する
ことが乳化分散物の乳化安定性の観点から好ましい。エ
ステル類としては、燐酸エステル類(例えば、燐酸トリ
フェニル、燐酸トリクレジル、燐酸ブチル、燐酸オクチ
ル、燐酸クレジルジフェニル)、フタル酸エステル(フ
タル酸ジブチル、フタル酸−2−エチルヘキシル、フタ
ル酸エチル、フタル酸オクチル、フタル酸ブチルベンジ
ル)、テトラヒドロフタル酸ジオクチル、安息香酸エス
テル(安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸ブ
チル、安息香酸イソペンチル、安息香酸ベンジル)、ア
ビエチン酸エステル(アビエチン酸エチル、アビエチン
酸ベンジル)、アジピン酸ジオクチル、コハク酸イソデ
シル、アゼライン酸ジオクチル、シュウ酸エステル(シ
ュウ酸ジブチル、シュウ酸ジペンチル)、マロン酸ジエ
チル、マレイン酸エステル(マレイン酸ジメチル、マレ
イン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル)、クエン酸トリ
ブチル、ソルビン酸エステル(ソルビン酸メチル、ソル
ビン酸エチル、ソルビン酸ブチル)、セバシン酸エステ
ル(セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジオクチル)、エ
チレングリコールエステル類(ギ酸モノエステル及びジ
エステル、酢酸モノエステル及びジエステル、ラウリン
酸モノエステル及びジエステル、パルミチン酸モノエス
テル及びジエステル、ステアリン酸モノエステル及びジ
エスイテル、オレイン酸モノエステル及びジエステ
ル)、トリアセチン、炭酸ジエチル、炭酸ジフェニル、
炭酸エチレン、炭酸プロピレン、ホウ酸エステル(ホウ
酸トリブチル、ホウ酸トリペンチル)等が挙げられる。
これらの中でも、燐酸トリクレジルを単独又は混合して
使用した場合には顕色剤の乳化分散安定性が特に良好で
あり好ましい。上記のオイル同士、又は他のオイルとの
併用も可能である。
【0060】本発明においては、上記の有機溶剤に、更
に低沸点の溶解助剤として補助用材を加えることもでき
る。この様な補助溶剤として、例えば酢酸エチル、酢酸
イソプロピル、酢酸ブチル及びジクロロメタン等を特に
好ましいものとして挙げることができる。
【0061】これらの成分を含有する油相と混合する水
相に、保護コロイドとして含有せしめる水溶性高分子
は、公知のアニオン性高分子、ノニオン性高分子及び両
性高分子の中から適宜選択することができるが、ポリビ
ニルアルコール、ゼラチン、セルロース誘導体等が好ま
しい。
【0062】又水相に含有せしめる界面活性剤は、アニ
オン性又はノニオン性の界面活性剤の中から、上記保護
コロイドと作用して沈澱や凝集を起こさないものを適宜
選択して使用することができる。好ましい界面活性剤と
しては、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アル
キル硫酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリ
ウム塩、ポリアルキレングリコール(例えば、ポリオキ
シエチレンノニルフェニルエーテル)等を挙げることが
できる。
【0063】本発明における乳化分散物は、上記成分を
含有した油相と保護コロイド及び界面活性剤を含有する
水相を、高速攪拌、超音波分散等、通常の微粒子乳化に
用いられる手段を使用して混合分散せしめ容易に得るこ
とができる。又、油相の水相に対する比(油相重量/水
相重量)は、0.02〜0.6が好ましく、特に0.1
〜0.4であることが好ましい。0.02以下では水相
が多過ぎて希薄となって充分な発色性が得られず、0.
6以上では逆に液の粘度が高くなり、取扱いの不便さや
塗布安定性の低下をもたらす。
【0064】又、感熱層には、必要に応じて、顔料、ワ
ックス、硬膜剤を添加しても良い。上記のようにして調
製した感熱層液を支持体上に塗布するに際しては、ブレ
ード塗布法、エアナイフ塗布法、グラビア塗布法、ロー
ルコーティング塗布法、スプレー塗布法、ディップ塗布
法、バー塗布法等の公知の水系又は有機溶剤系の塗液を
用いる塗布手段が用いられる。
【0065】この場合、感熱層液を安全且つ均一に塗布
すると共に塗膜の強度を保持するために、本発明におい
ては、バインダーとして、メチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デ
ンプン類、ゼラチン、ポリビニルアルコール、カルボキ
シ変性ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポ
リスチレン及びその共重合体、ポリエステル及びその共
重合体、エポキシ樹脂、アクリレート及びメタクリレー
ト系樹脂及びその共重合体、ポリウレタン樹脂並びにポ
リアミド樹脂等をマイクロカプセルと共に使用して塗工
する事もできる。感熱層は発色成分及び赤外線吸収色素
の全量が1〜20g/m2 になるように塗布されるこ
と、及び該層の厚みが1〜20μmとなるように塗布さ
れることが望ましい。更に、感熱層との接着により物理
的に染料が転写するのを防止するために、ワックス等の
すべり剤を塗工したり、保護層を設ける事もできる。
【0066】本発明で用いる支持体は透明であっても不
透明であっても良い。透明な支持体としては、照射する
レーザービームを吸収せず、レーザー照射時の発熱に対
して変形しない寸度安定性を有する支持体を使用するこ
とが好ましい。この場合には、該透明支持体を通してレ
ーザービームを照射し、記録することもできる。支持体
の厚みとしては、10μm〜200μmのものが用いら
れる。
【0067】このような透明な支持体としては例えば、
ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレ
ート等のポリエステルフィルム、三酢酸セルロースフィ
ルム等のセルロース誘導体フィルム、ポリスチレンフィ
ルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム
等のポリオレフィンフィルム、ポリイミドフィルム、ポ
リ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、
ポリアクリルフィルム、ポリカーボネートフィルム等が
挙げられ、これらを単独或いは貼り合わせて用いること
ができる。
【0068】一方、感熱記録材料の不透明な支持体とし
ては紙、合成紙、アルミ蒸着ベース、前記透明な支持体
に顔料等をコートしたもの等が挙げられる。この場合に
は、感熱層側からレーザービームが照射されて効率よく
感熱層に吸収されるようにする為に、感熱記録材料の不
透明な支持体として、レーザービームの反射性が高いも
のを使用することが好ましい。本発明に用いる支持体と
しては、特にポリエステルフィルムに耐熱処理、帯電防
止処理を施したものが好ましい。
【0069】本発明における無機化合物の微粒子として
は、酸化亜鉛、酸化珪素、酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化バリウ
ム、酸化カドミウム等が好ましく、特に酸化亜鉛、酸化
珪素、酸化チタンが会合体の安定性の観点から好まし
い。これらの無機化合物微粒子は前記赤外線吸収色素と
前記水溶性高分子水溶液を混合した後に、前記発色成分
を加える前に添加することが好ましい。更に、赤外線吸
収色素、水溶性高分子水溶液、無機化合物微粒子を混合
した後に、50℃〜90℃、好ましくは70℃〜80℃
の温度に5分間〜5時間、好ましくは30分〜2時間保
持することにより会合体形成を促進すると同時に形成さ
れた会合体の安定性も向上させることができる。この
後、40℃以下まで冷却してから発色成分A及び発色成
分Bを添加することにより、発色成分Aと発色成分Bが
反応して発色しカブリを発生することを防止することが
できる。又、発色成分Aとして電子供与性染料前駆体、
発色成分Bとして顕色剤、特にフェノール化合物を用い
る場合の会合体の耐湿性も向上させることができる。
又、本発明により透過画像を得る目的で透明支持体上に
感熱記録層を設ける場合には、無機化合物微粒子の平均
粒径を0.5μm以下、特に0.1以下にして用いるこ
とが透明性の観点で好ましい。
【0070】本発明においては支持体から感熱層全体が
剥がれることを防止する目的で、マイクロカプセルなど
を含有する感熱層液を塗布する前に、支持体上に下塗り
層を設けることが望ましい。下塗り層としては、アクリ
ル酸エステル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、SBR、
水性ポリエステル等を用いることができ、膜厚として
は、0.1〜0.5μmが望ましい。これらの組成物か
らなる下塗り層は、前記感熱層液の塗布手段と同様の塗
布方法により塗布される。塗布量は0.1〜10g/m
2 とすることが好ましく、特に0.2〜2g/m2 とす
ることが好ましい。
【0071】本発明において用いられるレーザービーム
は、赤外領域にその波長をもつものが使用される。その
具体例としては、ヘリウム−ネオンレーザー、アルゴン
レーザー、炭酸ガスレーザー、YAGレーザー、半導体
レーザー等が挙げられる。本発明の記録材料の感熱層は
赤外線吸収色素をマイクロカプセルの内部、外部および
壁内部の何れか1箇所以上に含有しているため、赤外線
吸収色素が照射されたレーザービームを吸収してそのエ
ネルギーを熱エネルギーに変換する。これにより、発色
成分A及び発色成分Bが融解し両成分が接触して発色す
るか、又はマイクロカプセルが加熱されて物質透過性と
なると共に内部の圧力が高まる結果、マイクロカプセル
内外の発色物質がマイクロカプセル壁を透過接触して発
色する。
【0072】
【発明の効果】本発明の赤外レーザー用感熱記録材料
は、可視光の吸収が少ないにもかかわらず、赤外線レー
ザーの吸収効率及びレーザービームのエネルギーを熱エ
ネルギーに変換する効率が高い赤外線吸収色素を感熱層
に含有しているので、熱感度に優れ、小型で低出力のレ
ーザーにより熱記録が可能である上、地肌の着色が少な
く品位の良い記録が可能である。
【0073】
【実施例】以下本発明を実施例により更に詳述するが、
本発明はこれによって限定されるものではない。
【0074】実施例1 カプセル液の調製:クリスタルバイオレットラクトン
(ロイコ染料)14g、キシリレンジイソシナナートと
トリメチロールプロパン(3:1)付加物の75重量%
酢酸エチル溶液(タケネートD−110N:武田薬品工
業株式会社製)60g及び紫外線吸収剤(スミソープ2
00:住友化学株式会社製の商品名)2gを、1−フェ
ニル−1−キシリルエタン55gとジクロロメタン55
gの混合溶媒に添加して溶解した。
【0075】得られた溶液を8重量%のポリビニルアル
コール水溶液100gと水40g及び2重量%のスルホ
コハク酸ジオクチルのナトリウム塩(分散剤)1.4g
の水溶液に混合した後に、エースホモジナイザー(日本
精機株式会社製)を用いて10,000rpmで5分間
乳化を行った。得られた乳化液を更に水150gを加え
た後、40℃で3時間カプセル化反応を行って平均粒径
0.7μmのカプセル液を調製した。平均粒径は全て株
式会社堀場製作所製レーザー回折粒度分布測定装置を用
いて測定した50%体積平均粒径の値を使用した。
【0076】顕色剤乳化分散液の調製:本発明の例示色
素48(3g)と例示色素3(1g)をフッ素アルコー
ル(ダイキン工業製、n;1)3g、水20gに溶解し
た液を調製した。別途、下記の顕色剤70を8g、下記
の顕色剤71を4g、下記の顕色剤72を30g、1−
フェニル−1−キシリルエタン8g及び酢酸エチル30
gの混合液を、8重量%のポリビニルアルコール水溶液
100g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.
5g、及び水120gからなる水溶液に混合した。この
混合物に、先の色素溶液を加えた後に、エースホモジナ
イザー(日本精機株式会社製)を用いて10,000r
pmで5分間乳化を行って乳化分散液を得た。
【0077】
【化17】
【0078】感熱記録材料の作成:前記カプセル液5.
0g、上記顕色剤乳化分散液10.0g及び水5.0g
を攪拌・混合した液を、厚さ70μmの透明なポリエチ
レンテレフタレート(PET)支持体上に、固形分で1
5g/m2 になるように塗布して乾燥した。上記のよう
にして形成された感熱層の上に、下記の組成の保護層液
を、乾燥後の厚さが2μmとなるように塗布・乾燥して
本発明に係る透明な感熱記録材料を作成した。得られた
感熱記録材料の吸収スペクトルを日立自記分光光度計U
V3400を用いて測定したところ984nmにAbs
=1.85の吸収極大が得られた。記録材料の地肌部分
は極めて薄い緑色に着色していたが、透過濃度をマクベ
スTD904で測定したところ0.07であり殆ど目立
たないものであった。
【0079】 保護層液の組成: 10重量%ポリビニルアルコール 20g 水 30g 2重量%スルホコハク酸ジオクチルのナトリウム塩 0.3g ポリビニルアルコール3g、水100g及びカオリン35gをボールミルで分散 したカオリン分散物 3g ハイドリンZ−7(中京油脂株式会社製) 0.5g
【0080】上記のようにして作成した感熱記録材料の
感熱層側から、波長980nmの半導体レーザー(Ga
−As−In−P接合レーザー)を画像様に照射して青
色の記録画像を得た。得られた画像の発色部分の反射濃
度をマクベス濃度計を用いて測定したところ1.53で
あった。
【0081】実施例2 実施例1で使用したクリスタルバイオレットラクトンの
代わりに、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチ
ル−N−ブチルアミノ)フルオランを用いた他は実施例
1と全く同様にして感熱記録材料を作成した。この感熱
記録材料の感熱層側から、波長980nmの半導体レー
ザー(SDL社製)を用いて画像様に走査露光して黒色
の記録画像を得た。得られた画像の発色部分の透過濃度
をマクベス濃度計を用いて測定したところ1.65であ
った。
【0082】比較例1 実施例1で使用した赤外線吸収色素を用いない他は実施
例1と全く同様にして感熱記録材料を作成し画像を記録
したところ、全く画像を記録することができなかった。
【0083】比較例2 実施例1で使用した赤外線吸収色素の代わりに下記で表
される色素73を用いた他は実施例1と全く同様にして
感熱記録材料を作成し画像を記録したところ、得られた
画像の発色部分の反射濃度は0.24であった。
【0084】
【化18】
【0085】実施例3 カプセル液の調製:2−アニリノ−3−メチル−6−
(N−エチル−N−ブチルアミノ)フルオラン(黒発色
ロイコ染料)16g、キシリレンジイソシナナートとト
リメチロールプロパン(3:1)付加物の75重量%酢
酸エチル溶液(タケネートD−110N:武田薬品工業
株式会社製)10gを酢酸エチル20gとジクロロメタ
ン5gの混合溶媒に添加して溶解した。
【0086】得られた溶液を8重量%のポリビニルアル
コール水溶液400gと水15g及び2重量%のスルホ
コハク酸ジオクチルのナトリウム塩(分散剤)0.5g
の水溶液に混合した後に、エースホモジナイザー(日本
精機株式会社製)を用いて10,000rpmで5分間
乳化を行った。得られた乳化液を更に水70gを加えた
後、40℃で3時間カプセル化反応を行って平均粒径
0.7μmのカプセル液を調製した。
【0087】顕色剤乳化分散液の調製:前述の顕色剤7
0を4g、及び前述の顕色剤71を2g、及び前述の顕
色剤72を15gを1−フェニル−1−キシリルエタン
4g及び酢酸エチル15gの混合溶媒に添加して溶解し
た。得られた溶液を、8重量%のポリビニルアルコール
水溶液40g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
0.5g、及び水15gからなる水溶液に混合した後
に、エースホモジナイザー(日本精機株式会社製)を用
いて10,000rpmで平均粒径0.5μmになるよ
うに乳化を行った。
【0088】赤外吸収色素溶液の調製:本発明の色素5
5(0.7g)、色素15(0.3g)にフッ素アルコ
ール(ダイキン工業製、n;1)2g、水85g、10
重量%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ株式会社P
VA205)50gを加え、攪拌して完全に溶解させ
た。その後33重量%酸化亜鉛微粒子水分散液(平均粒
径0.015μm、住友セメントZnO−200)3.
5gを加え、全体を70℃に加熱しながらスターラーで
1時間攪拌を行った。冷却後に、1043nmに吸収極
大を有する緑色の色素水溶液を得た。
【0089】保護層液の調製:10重量%ポリビニルア
ルコール水溶液(クラレ株式会社PVA124)20
g、水30g、2重量%スルホコハク酸ジオクチルのナ
トリウム塩0.3gをスターラーを用いて混合し、保護
層液を調製した。
【0090】感熱記録材料の作成:前記カプセル液5.
0g、上記顕色剤乳化分散液10.0g及び前記色素溶
液6gを攪拌・混合した液を、厚さ70μmの透明なポ
リエチレンテレフタレート(PET)支持体上に、固形
分で15g/m2 になるように塗布して乾燥して感熱記
録層を形成した。次に感熱記録層の上に、前記保護層液
を、乾燥後の厚さが1μmとなるように塗布・乾燥して
本発明に係る透明な感熱記録材料を作成した。得られた
感熱記録材料の吸収スペクトルを日立自記分光光度計U
V3400を用いて測定したところ1042nmにAb
s=1.85の吸収極大が得られた。記録材料の地肌部
分は極めて薄い緑色に着色していたが、透過濃度をマク
ベスTD904で測定したところ0.08であり殆ど目
立たないものであった。この記録材料に波長1040n
mの半導体レーザーを、エネルギーが記録材料表面で2
0mJ/mm2になるように照射し画像を形成した。画像部の
発色濃度をマクベスTD904で測定したところ3.0
5であった。
【0091】実施例4 実施例3で使用した酸化亜鉛微粒子の代わりに、コロイ
ダルシリカ(日産化学スノーテックスO)を使用して、
1044nmに吸収極大を有する緑色の色素溶液を調製
した以外は実施例3と全く同様にして感熱記録材料を作
成した。得られた感熱記録材料の吸収スペクトルを日立
自記分光光度計UV3400を用いて測定したところ1
042nmにAbs=1.83の吸収極大が得られた。
記録材料の地肌部分は極めて薄い緑色に着色していた
が、透過濃度をマクベスTD904で測定したところ
0.08であり殆ど目立たないものであった。この記録
材料に波長1040nmの半導体レーザーを、エネルギ
ーが記録材料表面で20mJ/mm2になるように照射し画像
を形成した。画像部の発色濃度をマクベスTD904で
測定したところ3.01であった。
【0092】実施例5 実施例3で使用した酸化亜鉛微粒子を使用しないで、1
043nmに吸収極大を有する緑色の色素溶液を調製し
た以外は実施例3と全く同様にして感熱記録材料を作成
した。得られた感熱記録材料の吸収スペクトルを日立自
記分光光度計UV3400を用いて測定したところ10
43nmにAbs=1.35の吸収極大が得られた。記
録材料の地肌部分は極めて薄い緑色に着色していたが、
透過濃度をマクベスTD904で測定したところ0.1
0であり殆ど目立たないものであった。この記録材料に
波長1040nmの半導体レーザーを、エネルギーが記
録材料表面で20mJ/mm2になるように照射し画像を形成
した。画像部の発色濃度をマクベスTD904で測定し
たところ2.65であった。
【0093】実施例6 実施例1で使用した支持体を厚さ70μm、JIS−Z
−8701−1982に規定された色座標においてx=
0.2870、y=0.2995に着色された青色のポ
リエチレンテレフタレート(PET)支持体を使用した
以外は実施例1と全く同様にして感熱記録材料を作成し
た。得られた感熱記録材料の吸収スペクトルを日立自記
分光光度計UV3400を用いて測定したところ986
nmにAbs=1.85の吸収極大が得られた。記録材
料の地肌部分の透過濃度をマクベスTD904で測定し
たところ0.16であり、支持体単独の透過濃度0.1
4と殆ど同等であった。この記録材料に波長980nm
の半導体レーザーを、エネルギーが記録材料表面で20
mJ/mm2になるように照射し画像を形成した。画像部の発
色濃度をマクベスTD904で測定したところ3.10
であった。
【0094】比較例3 下記構造式で示される色素74(日本化薬製IR820
B)1.0gに水51g、界面活性剤(トリトンX−2
00ロームアンドハース社)の4.3%水溶液10gを
加え、予め攪拌、混合した後、直径0.8〜1.2mm
のジルコニアビーズ40ml3 の入ったアイガーモータ
ーミル(M−50、アイガージャパン)に入れて回転数
5000rpmにて分散し、平均粒径0.4μmの微分
散物を作製した。
【0095】
【化19】
【0096】色素溶液として前記水分散物を用いた以外
は実施例3と全く同様にして感熱記録材料を作成した。
得られた感熱記録材料の吸収スペクトルを日立自記分光
光度計UV3400を用いて測定したところ825nm
にAbs=1.70の吸収極大が得られた。記録材料の
地肌部分の透過濃度をマクベスTD904で測定したと
ころ0.21であり、実施例の記録材料よりも地肌濃度
が高かった。また実施例3の記録材料に比べて、赤みが
かった青着色となった。この記録材料に波長830nm
の半導体レーザーを、エネルギーが記録材料表面で20
mJ/mm2になるように照射し画像を形成した。画像部の発
色濃度をマクベスTD904で測定したところ3.04
であったが、地肌濃度が高いためコントラストに欠ける
画像となった。
【0097】比較例4 実施例1で使用した色素混合物に代えて例示色素48の
みを使用した以外は実施例1と全く同様にして感熱記録
材料を作成した。得られた感熱記録材料の吸収スペクト
ルを日立自記分光光度計UV3400を用いて測定した
ところ1024nmにAbs=1.85の吸収極大が得
られた。この記録材料に波長980nmの半導体レーザ
ーを、エネルギーが記録材料表面で20mJ/mm2になるよ
うに照射し画像を形成した。画像部の発色濃度をマクベ
スTD904で測定したところ0.88であった。
【0098】実施例7 カプセル液の調製:下記構造式で示されるジアゾニウム
化合物75を5gにキシリレンジイソシナナートとトリ
メチロールプロパン(3:1)付加物の75重量%酢酸
エチル溶液(タケネートD−110N:武田薬品工業株
式会社製)20g、ジクロロメタン15g、トリクレジ
ルホスフェート5g、トリメチロールプロパントリメタ
クリレート15gを均一に混合して油相溶液を作製し
た。
【0099】
【化20】
【0100】得られた油相溶液を7重量%のポリビニル
アルコール水溶液(クラレ株式会社PVA217E)6
0gに混合した後に、エースホモジナイザー(日本精機
株式会社製)を用いて8,000rpmで5分間乳化を
行った。得られた乳化液を更に水50gを加えた後、4
0℃で3時間カプセル化反応を行って平均粒径1.5μ
mのカプセル液を調製した。反応終了後に得られた液に
イオン交換樹脂(オルガノ株式会社MB−3)10ml
を添加し30分間攪拌した後、濾過してカプセル液を得
た。
【0101】カプラー乳化分散液の調製:下記に示した
カプラー76を4.3g、及びカプラー77を0.7
g、及びN,N’,N”−トリフェニルグアニジン5
g、トリクレジルホスフェート0.8g、マレイン酸ジ
エチル0.2gを酢酸エチル25gに添加して溶解し
た。得られた溶液を、8重量%のポリビニルアルコール
水溶液40g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
0.5g、及び水15gからなる水溶液に混合した後
に、エースホモジナイザー(日本精機株式会社製)を用
いて10,000rpmで平均粒径0.5μmになるよ
うに乳化を行った。
【0102】
【化21】
【0103】感熱記録材料の作成:前記ジアゾニウム化
合物を含有するカプセル液5.0g、上記カプラー乳化
分散液10.0g及び実施例1の色素溶液6gを攪拌・
混合した液を、厚さ70μmの透明なポリエチレンテレ
フタレート(PET)支持体上に、固形分で15g/m
2 になるように塗布して乾燥して感熱記録層を形成し
た。次に感熱記録層の上に、実施例3の保護層液を、乾
燥後の厚さが1μmとなるように塗布・乾燥して感熱記
録材料を作成した。得られた感熱記録材料の吸収スペク
トルを日立自記分光光度計UV3400を用いて測定し
たところ985nmにAbs=1.78の吸収極大が得
られた。記録材料の地肌部分は極めて薄い緑色に着色し
ていたが、透過濃度をマクベスTD904で測定したと
ころ0.09であり殆ど目立たないものであった。この
記録材料に波長980nmの半導体レーザーを、エネル
ギーが記録材料表面で20mJ/mm2になるように照射し画
像を形成した。画像部の発色濃度をマクベスTD904
で測定したところ2.78であった。
【0104】実施例8 発色剤として2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エ
チル−N−ブチルアミノ)フルオラン(黒発色ロイコ染
料)、顕色剤としてビスフェノールA、増感剤としてβ
−ナフチル−ベンジルエーテル、各々30gを5重量%
のポリビニルアルコール水溶液(クラレ株式会社PVA
105)150gに混合した後に、直径0.8mmのガ
ラスビーズ230mlの入ったダイノミル(KDLタイ
プ、株式会社シンマルエンタープライゼス)に入れて発
色剤、顕色剤、増感剤の平均粒径が何れも0.5μmに
なるまで分散を行った。以上のようにして作製した各分
散液を発色剤分散液5g、顕色剤分散液10g、増感剤
分散液10g、実施例1の色素溶液10gの割合で混合
し、さらに10%ポリビニルアルコール溶液(クラレP
VA105)を固形分で全重量の40%になるように添
加して塗液を得た。
【0105】上記塗液を、厚さ70μmの透明なポリエ
チレンテレフタレート(PET)支持体上に、乾燥塗布
量で10g/m2 になるようにワイヤーバーで塗布、乾
燥して感熱記録層を形成した。次に感熱記録層の上に、
実施例3の保護層液を、乾燥後の厚さが1μmとなるよ
うに塗布・乾燥して感熱記録材料を作成した。得られた
感熱記録材料の吸収スペクトルを日立自記分光光度計U
V3400を用いて測定したところ983nmにAbs
=1.76の吸収極大が得られた。記録材料の地肌部分
は極めて薄い緑色に着色していたが、透過濃度をマクベ
スTD904で測定したところ0.10であり殆ど目立
たないものであった。この記録材料に波長980nmの
半導体レーザーを、エネルギーが記録材料表面で20mJ
/mm2になるように照射し画像を形成した。画像部の発色
濃度をマクベスTD904で測定したところ2.68で
あった。
【0106】実施例9 ベヘン酸銀分散液の調製:蒸留水3dm3 、ベヘン酸12
0g(0.35モル)、0.12モル%の水酸化ナトリ
ウム水溶液14.1g、0.56モル%の希硝酸1cm
3 、0.23モル%の硝酸銀水溶液59.25gをそれ
ぞれ用意した。蒸留水3dm3 をヒルシベルグ(Hirechbe
rg)攪拌機及び加熱マントルを備えた5dm3 の丸底フラ
スコに入れ、温度を約80℃にした後ベヘン酸120g
を加え、次いで得られた混合物を、細かく分散されるま
で(約20分)激しく攪拌し、水酸化ナトリウム水溶液
14.1gを滴下漏斗を用いて迅速に滴下した。
【0107】次いで、反応混合物をミルク状のコロイド
が形成されるまで更に約30分間攪拌した後、希硝酸1
cm3 を加えて、遊離水酸化物が確実に残らない様にし
た。加熱を中止し、温度を約50℃まで下げた後、硝酸
銀水溶液59.25gを激しく攪拌しながら30分間か
けて分散液に滴下した。分散液の粘度が著しく低下する
まで攪拌を続けた後、分散液を更に20分間攪拌して全
反応体を確実に消費させた。
【0108】過剰のベヘン酸銀をブフナー漏斗を用いて
濾過し、分散液から回収した。次いで、回収したベヘン
酸銀を蒸留水2dm3 を用いスラリー化して濾過し、瀘液
に塩化ナトリウムを添加しても塩化銀が形成されなくな
るまで蒸留水で洗浄した後、50℃で数日間恒量となる
まで乾燥した。メチルエチルケトン220g、トルエン
60g、メチルイソブチルケトン50g中に溶解したポ
リビニルブチラール(ブトバール(Butvar)B-76:モンサ
ント社の商品名)10g、及び上記で得られた乾燥ベヘ
ン酸銀100gを48時間ボールミルで粉砕することに
よって、ベヘン酸銀の形で銀5.5重量%を含有するベ
ヘン酸銀分散ポリビニルブチラール溶液を得た。
【0109】色素分散液の作成 実施例1の色素溶液10gと10%ゼラチン(新田ゼラ
チン750)水溶液10gを混合し攪拌しながら70℃
で30分間加熱し室温まで冷却し、982nmに吸収極
大を有する緑色の色素水溶液を得た。
【0110】感熱記録材料の作成 JIS−Z−8701−1982に規定された色座標に
おいて、x=0.2843、y=0.3000に着色さ
れたポリエチレンテレフタレート支持体上に、上記色素
水溶液を、色素塗布量が0.1g/m2 になるように塗
布乾燥した。次に上記で得られたベヘン酸銀分散液10
0gにエチルアルコール325gを添加し、均質になる
まで混合した。次いで20cm3 のメチルアルコール中に
溶解した0.1モルの臭化銀2cm3 を添加した。更に、
ポリビニルブチラールの10重量%アセトン溶液46g
を加え、分散体を得た。得られた分散体20gに、2−
(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシ)−4,5−ビ
ス(パラメトキシフェニル)イミダゾール0.3g、フ
タラジノン0.2g、0.1gの1,2,3−ベンゾト
リアジン−4(3H)−オンを添加した。この分散物
を、前述の色素水溶液塗布済支持体上に固形分塗布量が
9g/m2 となるように塗布乾燥した。
【0111】得られた感熱記録材料に、波長980nm
の半導体レーザーを、エネルギーが記録材料表面で20
mJ/mm2になるように照射し黒色画像を形成した。画像部
の発色濃度をマクベスTD904で測定したところ1.
11であった。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、実質的に無色の発色成分A
    と、該発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の発
    色成分B及び赤外線吸収剤とを含有する感熱層を設けた
    赤外レーザー用感熱記録材料であって、前記赤外線吸収
    剤として下記一般式(I)で表される化合物と下記一般
    式(II)で表される化合物とを含有することを特徴と
    する赤外レーザー用感熱記録材料。 【化1】 一般式(I)及び(II)において、R1 、R2 は直鎖
    又は分枝状のアルキル基を表し、R3 、R4 は直鎖又は
    分枝状のアルキレン基を表し、X1 、X2 、X 3 、X4
    はCH=CH、S、O、Se、NR5 、C(R62
    表し、R5 、R 6 はアルキル基を表し、Y1 、Y2 はス
    ルホナート基またはカルボキシラート基を表し、Z1
    2 、Z3 、Z4 は芳香環を完成するための原子群を表
    し、L1、L2 はメチン基が共役二重結合によって5個
    または7個連結されて生じる3価の基を表し、p、q、
    r、sは0または1を表し、M1 は対アニオンを、M2
    は対カチオンを表す。
  2. 【請求項2】 一般式(I)においてp=1、q=1で
    ある化合物、若しくは一般式(II)においてr=1、
    s=1である化合物を含有することを特徴とする請求項
    1に記載の赤外レーザー用感熱記録材料。
  3. 【請求項3】 一般式(I)においてp=0、q=0で
    あり、かつX1 、X 2 がCH=CHである化合物、若し
    くは一般式(II)においてr=0、s=0であり、か
    つX3 、X4 がCH=CHである化合物を含有すること
    を特徴とする請求項1に記載の赤外レーザー用感熱記録
    材料。
  4. 【請求項4】 一般式(I)においてp=0、q=0で
    あり、かつX1 、X 2 がSである化合物、若しくは一般
    式(II)においてr=0、s=0であり、かつX3
    4 がSである化合物を含有することを特徴とする請求
    項1に記載の赤外レーザー用感熱記録材料。
  5. 【請求項5】 一般式(I)においてp=0、q=0で
    あり、かつX1 、X 2 がCH=CHである化合物、若し
    くは一般式(II)においてr=1、s=1である化合
    物を含有することを特徴とする請求項1に記載の赤外レ
    ーザー用感熱記録材料。
  6. 【請求項6】 発色成分Aが光分解性ジアゾ化合物、発
    色成分Bがカプラーであることを特徴とする請求項1〜
    5に記載の赤外レーザー用感熱記録材料。
  7. 【請求項7】 発色成分Aが電子供与性染料前駆体、発
    色成分Bが電子受容性化合物であることを特徴とする請
    求項1〜5に記載の赤外レーザー用感熱記録材料。
  8. 【請求項8】 発色成分Aが有機金属塩、発色成分Bが
    還元剤であることを特徴とする請求項1〜5に記載の赤
    外レーザー用感熱記録材料。
  9. 【請求項9】 感熱層中に無機化合物の微粒子を含有す
    ることを特徴とする請求項1〜8に記載の赤外レーザー
    用感熱記録材料。
  10. 【請求項10】 発色成分A、発色成分Bの何れかをマ
    イクロカプセル中に内包することを特徴とする請求項1
    〜9記載の赤外レーザー用感熱記録材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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