JPH09240098A - 記録装置及びその方法 - Google Patents

記録装置及びその方法

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JPH09240098A
JPH09240098A JP5462796A JP5462796A JPH09240098A JP H09240098 A JPH09240098 A JP H09240098A JP 5462796 A JP5462796 A JP 5462796A JP 5462796 A JP5462796 A JP 5462796A JP H09240098 A JPH09240098 A JP H09240098A
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JP
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recording
recording head
scanning
speed
carriage
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JP5462796A
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Shinya Matsui
真也 松井
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な制御を必要とせずにキャリッジの速度
の変動による記録画像の劣化を軽減すると共に、低価格
の記録装置及びその方法を提供する。 【解決手段】 記録ヘッドIJHの一走査間の速度の変
動をキャリッジ速度検知部508によって検知する。ま
た、キャリッジ速度の変動を補正するための初期データ
を初期テーブル506に記憶する。そして、検知結果と
初期テーブル506に記憶される初期データに基づい
て、前記速度の変動を補正する補正値を算出する算出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッドを走査
することで記録媒体に記録を行う記録装置及びその方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的な記録装置に用いられる記
録手段の一方式としてシリアル型のタイプが採用されて
いる。シリアルプリンタは、記録手段の記録ヘッドを搭
載するキャリッジを、被記録媒体に対して走査させなが
ら記録するものである。紙、OHP用シート等の記録媒
体(以下記録紙または単に紙ともいう)に対して記録を
行なう記録装置は、種々の記録方式による記録ヘッドを
搭載した形態で提案されている。この記録ヘッドには、
例えば、ワイヤードット方式、感熱方式、インクジェッ
ト方式によるもの等がある。
【0003】特に、インクジェット方式は、記録ヘッド
の軽量・小型化が容易であり、高密度記録が可能であ
る。従来のインクジェット方式の記録装置として、図1
2に示す。キャリッジ1001に記録ヘッド1002を
搭載し、キャリッジ1001をプラテン1003と平行
に往復走査(図12に示す矢印a、b方向)させる毎
に、記録ヘッド1002の1走査によって記録される記
録幅分だけ記録媒体1004を搬送(図12に示す矢印
c方向)する。この動作を、次の一走査分以降について
繰り返すことで記録を実行するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
記録装置においては、キャリッジを走査する際に生じる
キャリッジの速度の変動が、記録画像の劣化を招くとい
う問題点があった。また、キャリッジの速度の変動を小
さくするために、キャリッジを駆動するためのモータ
を、回転ムラの小さいモータにしたり、駆動を伝達する
部材、駆動プーリや駆動ベルトなどを精度の良い部材を
使用することが考えられるが、回転ムラの小さいモータ
や精度の良い部材を使用すると、記録装置の価格が上が
ってしまうという問題点があった。
【0005】あるいは、複雑なキャリッジの速度の変動
を常時フィードバックし、そのフィードバックされた変
動に基づいてキャリッジの速度の変動をコントロールす
る方法もあるが、モータのコギングや偏心によるキャリ
ッジ速度の変動量は、通常非常に小さいためその制御が
難しい。そのため、複雑な制御が必要となっていた。本
発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、複雑
な制御を必要とせずにキャリッジの速度の変動による記
録画像の劣化を軽減すると共に、低価格の記録装置及び
その方法を提供することを目的をしている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による記録装置は以下の構成を備える。即
ち、記録ヘッドを走査することで記録媒体に記録を行う
記録装置であって、前記記録ヘッドを走査する走査手段
と、前記走査手段によって走査される前記記録ヘッドの
一走査間の速度の変動を検知する検知手段と、前記速度
の変動を補正するための前記走査手段が持つ所定値を記
憶する記憶手段と、前記検知手段の検知結果と前記記憶
手段に記憶される所定値に基づいて、前記速度の変動を
補正する補正値を算出する算出手段とを備える。
【0007】また、好ましくは、前記記録ヘッドを駆動
する駆動信号を出力する出力手段と、前記算出手段で算
出された補正値に基づいて、前記出力手段を制御する制
御手段とを更に備える。
【0008】また、好ましくは、前記検知手段は、前記
記録ヘッドの位置を検出する検出手段と、前記検出手段
の検出結果に基づいて、位置信号を出力する位置信号出
力手段とを備え、前記位置信号に基づいて、前記記録ヘ
ッドの一走査間の速度の変動を検知する。
【0009】また、好ましくは、前記検出手段は、前記
走査手段で走査される走査長に相当して延在するリニア
スケールと、前記リニアスケール上を前記走査手段によ
って走査される記録ヘッドの位置を読み取る読取手段と
を備える。
【0010】また、好ましくは、前記検知手段は、所定
の記録データに基づいて、前記走査手段によって走査さ
れる記録ヘッドで少なくとも1走査分の画像を記録する
記録手段を備え、前記記録手段で記録された画像に基づ
いて、前記記録ヘッドの一走査間の速度の変動を検知す
る。
【0011】また、好ましくは、前記記録ヘッドを駆動
するための駆動源と駆動プーリを更に備える。また、好
ましくは、前記所定値は、少なくとも前記駆動源として
用いられるモータのコギング周期と、前記駆動プーリの
編心周期を含む。また、好ましくは、前記駆動源は、超
音波モータである。
【0012】また、好ましくは、前記駆動源は、DCモ
ータである。また、好ましくは、前記駆動源は、ステッ
ピングモータである。また、好ましくは、前記記録ヘッ
ドは、インクを吐出して記録を行うインクジェット記録
ヘッドである。また、好ましくは、前記記録ヘッドは、
熱エネルギーを利用してインクを吐出する記録ヘッドで
あって、インクに与える熱エネルギーを発生するための
熱エネルギー変換体を備えている。
【0013】上記の目的を達成するための本発明による
記録方法は以下の構成を備える。即ち、記録ヘッドを走
査することで記録媒体に記録を行う記録方法であって、
前記記録ヘッドを走査する走査工程と、前記走査工程に
よって走査される前記記録ヘッドの一走査間の速度の変
動を検知する検知工程と、前記速度の変動を補正するた
めの前記走査工程が持つ所定値を記憶媒体に記憶する記
憶工程と、前記検知工程の検知結果と前記記憶工程で記
憶媒体に記憶される所定値に基づいて、前記速度の変動
を補正する補正値を算出する算出工程と、を備える。
【0014】また、好ましくは、前記記録ヘッドを駆動
する駆動信号を出力する出力工程と、前記算出工程で算
出された補正値に基づいて、前記出力工程を制御する制
御工程とを更に備える。
【0015】また、好ましくは、前記検知工程は、前記
記録ヘッドの位置を検出する検出工程と、前記検出工程
の検出結果に基づいて、位置信号を出力する位置信号出
力工程とを備え、前記位置信号に基づいて、前記記録ヘ
ッドの一走査間の速度の変動を検知する。
【0016】また、好ましくは、前記検出工程は、前記
走査工程で走査される走査長に相当して延在するリニア
スケールと、前記リニアスケール上を前記走査工程によ
って走査される記録ヘッドの位置を読み取る読取工程と
を備える。
【0017】また、好ましくは、前記検知工程は、所定
の記録データに基づいて、前記走査工程によって走査さ
れる記録ヘッドで少なくとも1走査分の画像を記録する
記録工程を備え、前記記録工程で記録された画像に基づ
いて、前記記録ヘッドの一走査間の速度の変動を検知す
る。
【0018】また、好ましくは、前記記録ヘッドを駆動
するための駆動源と駆動プーリを更に備えている。ま
た、好ましくは、前記所定値は、少なくとも前記駆動源
として用いられるモータのコギング周期と、前記駆動プ
ーリの編心周期を含む。また、好ましくは、前記駆動源
は、超音波モータである。
【0019】また、好ましくは、前記駆動源は、DCモ
ータである。また、好ましくは、前記駆動源は、ステッ
ピングモータである。また、好ましくは、前記記録ヘッ
ドは、インクを吐出して記録を行うインクジェット記録
ヘッドである。また、好ましくは、前記記録ヘッドは、
熱エネルギーを利用してインクを吐出する記録ヘッドで
あって、インクに与える熱エネルギーを発生するための
熱エネルギー変換体を備えている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施の形態について詳細に説明する。 <実施の形態1>まず、本発明の実施の形態1であるイ
ンクジェット記録装置(以下、単に記録装置と呼ぶ)に
ついて図1及び図2を用いて説明する。
【0021】図1は実施の形態1の記録装置の構成を示
す斜視図である。図1において、10は被記録媒体であ
り、給送積載部100上に載置されている。被記録媒体
10は、不図示の駆動源により駆動される給紙部により
搬送部11に送られ、さらに排紙部12を経て図1に示
される矢印A方向に搬送される。1は記録ヘッド、2は
インクカートリッジ(本図においては4個のインクカー
トリッジを同時に積載している)、3はキャリッジで、
記録ヘッド1とインクカートリッジ2を搭載している。
記録ヘッド1は、熱エネルギーを利用して記録用液体の
液滴を形成し、被記録媒体10上に画像を形成する形態
を有し、インクカートリッジ2とインク流路で接続され
ている。20はベルト、21は駆動プーリ、22はモー
タで、モータ22の回転出力を駆動プーリ21とベルト
20を介して、キャリッジ3は、図示矢印B、C方向に
走査する。尚、キャリッジ3の一走査で走査可能な距離
である走査距離をLとする。
【0022】キャリッジ3上には、記録ヘッド1、イン
クカートリッジ2をキャリッジ3に固定するためのヘッ
ドカバー4、カートリッジカバー5が回動、係合自在に
配設されている。30はキャリッジ3上の記録ヘッド1
に駆動信号を伝達するためのケーブルである。500は
ロジックボードであり、ケーブル30やモータ22が接
続されている。6はキャリッジ3が走査するためのガイ
ド軸であり、7はキャリッジ3の一端を支持、ガイドす
るためのサポート面である。8はキャリッジ3の走査方
向に延在するリニアスケールである。
【0023】次に、キャリッジ3まわりの詳細な構成に
ついて、図2を用いて説明する。図2は実施の形態1の
図1の記録装置のD−D矢印方向から見たキャリッジ3
まりの詳細な構成を示す斜視図である。図2において、
キャリッジ3上には同期信号を得るための読取素子9が
取り付けられている。本実施の形態において、読取素子
9はMR素子などによる磁気式読取を行っている。リニ
アスケール8は軸状の磁性体であり、表面上に形成され
た着磁部に、例えば、180ドット/インチ(dpi)
や360dpiに相当する記録ピッチ密度で磁気パター
ンを記録したものである。このようなリニアスケール8
と読取素子9との組合わせによりキャリッジ3の移動に
よる位置検出を可能としている。この検出結果と同期を
図りながら記録ヘッド1による記録動作を行なう制御構
成(本例においては記録ヘッド1の駆動タイミング)で
ある。特に磁気式読取に関しては、360dpiから概
ね600dpi相当のピッチで着磁が可能であり、特に
高精細な記録を行なう記録装置に適している。
【0024】モータ22の回転運動が駆動プーリ21と
ベルト20を介して、図1におけるB、C方向にキャリ
ッジ3が走査を開始すると、リニアスケール8上をキャ
リッジ3上に固定された読取素子9が相対的に移動する
ことによって位置信号が発生し、該位置信号はケーブル
30を介しロジックボード500へ伝達される。次に、
実施の形態1の記録装置の制御系の機能構成について、
図3を用いて説明する。
【0025】図3は実施の形態1の記録装置の制御系の
機能構成を示すブロック図である。図3において、50
1はインクジェット記録装置全体の制御を行なうための
中央演算処理装置(以下、CPUと呼ぶ)である。50
2は一定周期にてタイミング信号を規定するためのクロ
ック、503は、記録ヘッド1を各種制御方法にて駆動
するための駆動信号を格納する駆動信号テーブル50
4、各種駆動方法に対応したキャリッジの移動する速度
であるキャリッジ速度の変動を補正する補正量を格納す
る補正テーブル505、キャリッジ速度の変動に依存す
る記録装置のキャリッジ速度を初期値として格納する初
期テーブル506を記憶した記憶部(以下、ROMと呼
ぶ)である。
【0026】507は記録ヘッド1を駆動するためのド
ライバ、508はキャリッジ3のキャリッジ速度を検知
するキャリッジ速度検知部、509は操作者が操作可能
な操作パネルである。尚、実施の形態1では、キャリッ
ジ速度検知部507は、走査距離L間をキャリッジ3が
走査するキャリッジ速度を検知する。また、CPU50
1、クロック502、ROM503、ドライバ507と
キャリッジ速度検知部508は、ロジックボード500
に搭載されている。更に、初期テーブル506には、装
置を構成しているキャリッジ3を走査するための駆動系
であるモータ22のコギング周期と駆動プーリ21の偏
心周期が初期データとして格納されている。
【0027】次に、実施の形態1の記録装置で実行され
る処理について、図4、図5のフローチャートを用いて
説明する。まず、図4のフローチャートを用いて、記録
装置の実際の記録動作の前に実行される初期設定処理に
ついて説明する。図4は実施の形態1で実行される初期
設定処理の処理フローを示すフローチャートである。
【0028】まず、ステップS602で、キャリッジ速
度検知部508によりキャリッジ3のキャリッジ速度を
測定する。ステップS603で、ROM503内の初期
テーブル506に格納されるモータ22のコギング周期
と駆動プーリ21の偏心周期を参照する。ステップS6
04で、参照したモータ22のコギング周期と駆動プー
リ21の偏心周期と、測定されたキャリッジ速度とで比
較演算を行う。ステップS605で、比較演算によって
得られるコギング周期と偏心周期によって、キャリッジ
速度の適正な補正値を決定する。ステップS606で、
決定された補正値をROM503内の補正テーブル50
5に格納し、初期設定を完了する。
【0029】続いて、図5のフローチャートを用いて、
記録装置が実行する実際の記録動作について説明する。
図5は実施の形態1で実行される記録動作の処理フロー
を示すフローチャートである。まず、ステップS622
で、キャリッジ速度検知部508によりキャリッジ3の
位置を参照する。ステップS623で、ROM503内
の駆動信号テーブル504を参照し、ステップS624
で、クロック502を参照する。ステップS625で、
参照した駆動信号とクロックと補正テーブル505に格
納されている補正値に基づいて記録ヘッドを駆動するた
めの駆動信号を作成する。ステップS626で、作成さ
れた駆動信号をドライバ507に伝達する。ステップS
627で、ドライバ507に伝達された駆動信号を記録
ヘッド1へ伝達する。ステップS628で、伝達された
駆動信号によって記録ヘッド1が駆動され、ステップS
629で、記録ヘッド1によって記録が行われる。
【0030】次に、上述のステップS604の比較演算
の詳細について、図6〜図8を用いて説明する。図6〜
図8は、それぞれキャリッジ速度を示す図であり、図6
はモータ22のコギングによって発生するキャリッジ速
度の変動を示す図、図7はモータ22の偏心及び駆動プ
ーリ21偏心によって発生するキャリッジ速度の変動を
示す図、図8はモータ22のコギングと偏心及び駆動プ
ーリ21の偏心によって発生するキャリッジ速度の変動
を示す図である。
【0031】尚、記録装置のキャリッジ3のキャリッジ
速度の変動は、図6と図7が合成された図8として表さ
れ、実際には、図6と図7の様々な位相の組み合わせに
よって様々なキャリッジ速度の変動が発生する。記録装
置を構成しているモータ22のコギング周期と駆動プー
リ21の偏心周期は、モータ22、駆動プーリ21が持
つ既知の値である。一方、これらのモータ22と駆動プ
ーリ21を記録装置を組み込んだ後のモータ22のコギ
ングと偏心及び駆動プーリ21の偏心の位相関係は一定
である。これらの位相関係を演算する方法としては、例
えば、公知の周波数分析等の方法によって演算される。
【0032】本発明では、上述の点に着目して、既知で
あるモータ22のコギング周期と駆動プーリ21の偏心
周期を記録装置にあらかじめROM503の初期テーブ
ル506に格納しておく。そして、記録装置にモータ2
2と駆動プーリ21を組み込んだ後、図4のフローチャ
ートで説明した手順で、これらの位相関係と実際に得ら
れたキャリッジ速度の変動を比較演算する。その比較演
算結果をキャリッジ3のキャリッジ速度の変動の補正値
としてROM503の補正テーブル505に格納する。
【0033】また、キャリッジ3のキャリッジ速度の変
動を精度よく検出が可能な記録装置である場合、初期テ
ーブル506に格納する初期値の設定と図4のフローチ
ャートのステップS603、ステップS604の処理を
行わなくても、キャリッジ速度の変動を補正することが
できる。以上のような手順によって、キャリッジ3のキ
ャリッジ速度の変動は、あらかじめ予測が可能となる。
この予測されたキャリッジ3のキャリッジ速度の変動に
基づいて、キャリッジ3のキャリッジ速度の変動による
インクの着弾位置ずれを計算する。そして、その計算さ
れたインクの着弾位置ずれに基づいて、記録ヘッド1へ
伝達する駆動信号のタイミングをずらすことで、キャリ
ッジ3のキャリッジ速度の変動による記録画像の劣化を
軽減することが可能となる。
【0034】即ち、キャリッジ3の位置による記録ヘッ
ド1へ伝達する駆動信号のタイミングをずらす量が、上
述の比較演算によって演算された補正値であり、この補
正値を格納した補正テーブル505を、記録装置の実際
の記録動作時に参照し、記録ヘッド1へ伝達する駆動信
号のタイミングをずらすことで、キャリッジ速度の変動
によって生じる記録画像の劣化を軽減することができ
る。また、ここでの制御は、伝達する駆動信号のタイミ
ングをずらすだけであり、他に複雑な演算や制御が必要
ないため、高画質の記録が可能となる。
【0035】以上説明したように、実施の形態1によれ
ば、キャリッジ3のキャリッジ速度の変動を検知し、検
知したキャリッジ速度の変動とあらかじめ用意されてい
る初期テーブル506に格納された初期値と比較演算を
行うことで、キャリッジ速度の変動によるインクの着弾
位置ずれを補正する補正値を算出することができる。そ
して、算出された補正値に基づいて、記録ヘッド1へ伝
達する駆動信号のタイミングをずらすことで、インクの
着弾位置ずれをなくすことができる。その結果、記録画
像の劣化を防ぐことができる。
【0036】<実施の形態2>実施の形態1では、キャ
リッジ速度検知部508を備えることで、キャリッジ3
のキャリッジ速度の変動を検知したが、実施の形態2で
は、キャリッジ速度検知部508を備えていない(つま
り、読取素子9やリニアスケール8等のキャリッジ速度
の変動を検知する構成要素)記録装置において、被記録
媒体10上に記録ヘッド1による記録を行い実際に記録
された記録画像を検知することで、キャリッジ3のキャ
リッジ速度の変動を検知する記録装置について説明す
る。
【0037】尚、実施の形態2で説明する記録装置の構
成は、実施の形態1の図2の読取素子9やリニアスケー
ル8等のキャリッジ速度の変動を検知する構成要素を備
えない記録装置であり、それ以外の構成は実施の形態1
の図1と図2に示される構成と同じなので、その詳細は
省略する。次に、実施の形態2の記録装置の制御系の機
能構成について、図9を用いて説明する。
【0038】図9は実施の形態1の記録装置の制御系の
機能構成を示すブロック図である。尚、図9において、
実施の形態1の図3の同一の機能を有する構成要素に
は、同一の番号を用い、その詳細については省略する。
図9において、513は、駆動信号テーブル504、各
種駆動方法に対応したキャリッジの移動する速度である
キャリッジ速度の変動を補正する補正量を格納する補正
テーブル505、キャリッジ速度の変動に依存する記録
装置のキャリッジ速度を初期値として格納する初期テー
ブル506を記憶した記憶部(以下、ROMと呼ぶ)で
ある。518は記憶入力部であり、操作パネル509、
ロジックボード500に設けられたスイッチ等の装置を
操作するための入力を行う。また、外部装置と画像デー
タを授受するための通信用のインタフェースを備える。
【0039】次に、図10のフローチャートを用いて、
実施の形態2の記録装置の実際の記録動作の前に実行さ
れる初期設定処理について説明する。図10は実施の形
態2で実行される初期設定処理の処理フローを示すフロ
ーチャートである。まず、ステップS642で、ROM
503内の初期テーブル516に格納されるモータ22
のコギング周期と駆動プーリ21の偏心周期を参照す
る。ステップS643で、参照したコギング周期と偏心
周期でモータ22と駆動プーリ21を駆動し、その駆動
に伴ってキャリッジ3を走査する。そして、その走査よ
って移動する記録ヘッド1によって、あらかじめ用意さ
れているチェック用の画像データを被記録材10に記録
する。この時、被記録材10に記録される記録画像をチ
ェックサンプル(I)と呼ぶ。
【0040】ステップS644で、被記録材10に記録
されたチェックサンプル(I)より、記録ムラの位相の
位置を検出して、位相の位置を補正データ(I)として
記憶入力部518より入力する。ステップS645で、
検出した位相の位置を固定して、記録ヘッド1の駆動の
タイミングを少しずつ変化させながら、チェック用の画
像データを被記録材10に記録する。この時、被記録材
10に記録される記録画像をチェックサンプル(II)と
呼ぶ。
【0041】ステップS646で、被記録材10に記録
されたチェックサンプル(II)より、記録ヘッド1の駆
動のタイミングの最適なずらし量を検出し、その検出し
たずらし量を補正データ(II)として、記憶入力部51
8より入力する。ステップS647で、補正データ
(I)と補正データ(II)を補正値として補正テーブル
515に格納する。ステップS648で、補正テーブル
515に格納された補正データ(I)と補正データ(I
I)に基づいて、チェック用の画像データを被記録材1
0に記録する。この時、被記録材10に記録される記録
画像をチェックサンプル(III)と呼ぶ。
【0042】ステップS649で、被記録材10に記録
されたチェックサンプル(III)に記録ムラ等の画像の
劣化があるか否かを確認する。画像の劣化がある場合
(ステップS649でNO)、ステップS643に戻
り、再度ステップS643〜ステップS648の処理を
行う。一方、画像の劣化がない場合(ステップS649
でYES)、初期設定を完了する。
【0043】続いて、記録装置が実行する実際の記録動
作は、実施の形態1の図5のフローチャートで説明され
る処理と同様の処理を行うので、ここでは、その説明は
省略する。次に、図10のフローチャートで実行される
具体的な処理について、図11を用いて説明する。
【0044】図11は実施の形態2の記録装置によって
記録されるチェックサンプル(I)を示す図である。記
録用紙201に、チェック用の画像データによって画像
202(チェックサンプル(I))が記録されたとす
る。この画像202は、初期テーブル516に格納され
る初期データに基づいて作成された駆動信号によって記
録されたものであり、図11に示すように画像202に
は記録ムラが生じている。つまり、初期テーブル516
に格納される初期データで駆動信号を作成すると記録ム
ラが生じることがわかる。
【0045】そこで、初期テーブル516に格納される
初期データから記録装置の記録ムラの周期を参照し、画
像202の上下に、位相をチェックするパターン203
を当てはめる。このパターン203は、記録ヘッド1へ
伝達する駆動信号の周期を示しており、例えば、図11
においては、13個の周期が存在しそれぞれに番号が付
記されていている。そして、記録ムラのある画像202
とパターン203とを照合することで、記録ムラの周期
の位相を検知することができる。図11の場合、記録ム
ラの周期の位相と一致するパターン203の番号は、7
である。
【0046】尚、記録ムラの周期の位相の検知は、例え
ば、スキャナ等の読み取り手段を用いることで、容易に
達成される。そして、画像202(チェックサンプル
(I))により、キャリッジ速度の変動による記録ムラ
の位相が検知されると、記録装置に位相を入力し、その
位相に基づくチェック用の画像データを記録する。記録
された画像がチェックサンプル(II)であり、チェック
サンプル(II)は、記録ヘッド1へ伝達する駆動信号の
タイミングを少しずつ変化させながらチェック用の画像
データを記録する。そして、記録されたそれぞれの画像
には、チェックサンプル(I)と同様の方法によって、
記録ムラの周期の位相を検知する。この検知された周期
が、最も記録ムラが小さい記録ヘッド1へ伝達する駆動
信号のタイミングのずらし量となる。
【0047】以上説明したように、実施の形態2によれ
ば、被記録媒体10上に記録ヘッド1による記録を行
い、実際に記録された記録画像を検知することで、キャ
リッジ3のキャリッジ速度の変動を検知することができ
る。その結果、実施の形態1のようにキャリッジ速度検
知部508を備える必要がないので、実施の形態1に比
べて低コストでキャリッジ速度の変動を検知することが
できる。
【0048】尚、実施の形態1、2において、補正デー
タは演算あるいはユーザが適宜入力していくことで、補
正データを作成する構成であったが、補正データが簡略
な場合には、デップスイッチやジャンパースイッチ等の
設定手段によって補正データを補正する構成にすること
も可能である。また、本発明は搭載される記録ヘッド1
の種類、個数についても、例えば、単色のインクの対応
して1個のみが設けられたものの他に、記録色や濃度が
異なる複数のインクに対応して複数個設けられるもので
あっても良い。即ち、例えば、記録装置の記録モードと
しては、黒色等の主流色のみの記録モードだけでなく、
記録ヘッドを一体的に構成するが複数個の組合せによる
いずれでもよいが、キャリッジの走査方向に複数の記録
ヘッドが並んでいる場合、キャリッジの速度変動による
混色部の色ムラを小さくさせるのに、本発明は極めて有
効である。
【0049】また、実施の形態1では、読取素子9に磁
気式を用いたが、これに限らない。例えば、光学式の読
取素子を用いても良い。また、実施の形態1では、読取
素子9で読み取られた位置信号をキャリッジ速度検知部
508に入力することで、キャリッジ速度の変動を検知
する構成であったが、キャリッジ速度検知部として、ク
ロック502を利用し、CPU501でキャリッジ速度
を演算する構成にしてもよい。
【0050】また、記録ヘッド1へ伝達する駆動信号の
制御に関し、実施の形態1では、位置信号を基準として
制御する構成を示し、実施の形態2では、位置信号を有
していない構成について説明したが、これに限らない。
位置信号として代用できる信号、例えば、キャリッジ駆
動用パルスモータのパルス数により得られる信号を用い
ることで、記録ヘッド1へ伝達する駆動信号の制御がで
きることは明らかである。
【0051】また、キャリッジを駆動するモータとし
て、DCモータ、超音波モータ、パルスモータ等があ
る。DCモータと超音波モータを使用する時は、通常モ
ータ単独では、モータの出力の回転角度の制御ができな
いため、モータ軸上またはキャリッジの走査方向にリニ
アスケールを設けて、モータの出力の回転角度の制御を
行っている。そのため、DCモータと超音波モータを使
用するときは、実施の形態1、2の構成に適用可能であ
る。
【0052】一方、パルスモータを使用するときは、モ
ータ単独で出力の回転角度の制御が可能であるため、特
に、モータ軸上またはキャリッジの走査方向にリニアス
ケール、すなわちキャリッジ移動速度の変動を検知する
手段を設ける必要がないため、コストの点から、実施の
形態2の構成に適用することが望ましい。ただし、パル
スモータを使用する場合であっても、低騒音や速度向上
のためにモータ軸上、またはキャリッジの走査方向にリ
ニアスケールを備えている記録装置においては、実施の
形態1の構成に適用することが望ましい。
【0053】本実施の形態は、特にインクジェット記録
方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用される
エネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば
電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギー
によりインクの状態変化を生起させる方式を用いれば、
記録の高密度化、高精細化が達成できる。その代表的な
構成や原理については、例えば、米国特許第47231
29号明細書、同第4740796号明細書に開示され
ている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この
方式はいわゆるオンデマンド型、コンティニュアス型の
いずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の
場合には、液体(インク)が保持されているシートや液
路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報
に対応していて膜沸騰を越える急速な温度上昇を与える
少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電
気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの
熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号
に1対1で対応した液体(インク)内の気泡を形成でき
るので有効である。この気泡の成長、収縮により吐出用
開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも
1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状をする
と、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応
答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好
ましい。
【0054】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。記録ヘ
ッドの構成としては、上述の各明細書に開示されている
ような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成
(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用面が屈
曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第
4558333号明細書、米国特許第4459600号
明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスロット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9−138461号公報に基づいた構成としても良い。
【0055】更に、記録装置が記録できる最大記録媒体
の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘ
ッドとしては、上述した明細書に開示されているような
複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす
構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでもよい。加えて、装置本体に装着される
ことで、装置本体との電気的な接続や装置本体からのイ
ンクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録
ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタン
クが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用い
てもよい。
【0056】また、本実施の形態の記録装置の構成とし
て設けられる、記録ヘッドの記録動作を一層安定させる
ために、予備的な補助手段等を付加することは好まし
い。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対する加
圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別
の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱
手段等がある。更に、記録とは別の吐出を行う予備吐出
モードを備えることも安定した記録を行うために有効で
ある。
【0057】更に、記録装置の記録モードとしては黒色
等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッド
を一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでも
良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフル
カラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもでき
る。以上説明したように、本実施の形態においては、イ
ンクが液体であることを前提として説明しているが、室
温やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化
もしくは液化するものを用いても良く、あるいはインク
ジェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以
下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出
範囲にあるように温度制御するものが一般的であるか
ら、使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであ
ればよい。
【0058】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0059】更に加えて、本発明に係る記録装置の形態
としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端
末として一体または別体に設けられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、更には送受信機能を有する
ファクシミリ装置の形態を取るものであっても良い。
尚、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュー
タ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構
成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装
置(例えば、複写機、ファクシミリ装置等)に適用して
もよい。また、本発明の目的は、前述した実施形態の機
能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録し
た記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシ
ステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやM
PU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出
し実行することによっても、達成されることは言うまで
もない。
【0060】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。プログラムコードを供
給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディ
スク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、
CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモ
リカード、ROMなどを用いることができる。
【0061】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能
が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0062】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、複雑な制御を必要とせずにキャリッジの速度
の変動による記録画像の劣化を軽減すると共に、低価格
の記録装置及びその方法を提供できる。また、低価格
で、複雑な制御が必要とせずに、キャリッジの速度の変
動による記録ムラを小さくすることが可能となり、常に
安定した高品位の画像を記録することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の記録装置の構成を示す斜視図で
ある。
【図2】実施の形態1の図1の記録装置のD−D矢印方
向から見たキャリッジ3まりの詳細な構成を示す斜視図
である。
【図3】実施の形態1の記録装置の制御系の機能構成を
示すブロック図である。
【図4】実施の形態1で実行される初期設定処理の処理
フローを示すフローチャートである。
【図5】実施の形態1で実行される記録動作の処理フロ
ーを示すフローチャートである。
【図6】実施の形態1のモータ22のコギングによって
発生するキャリッジ速度の変動を示す図である。
【図7】実施の形態1のモータ22の偏心及び駆動プー
リ21偏心によって発生するキャリッジ速度の変動を示
す図である。
【図8】実施の形態1のモータ22のコギングと偏心及
び駆動プーリ21の偏心によって発生するキャリッジ速
度の変動を示す図である。
【図9】実施の形態1の記録装置の制御系の機能構成を
示すブロック図である。
【図10】実施の形態2で実行される初期設定処理の処
理フローを示すフローチャートである。
【図11】実施の形態2の記録装置によって記録される
チェックサンプル(I)を示す図である。
【図12】従来の記録装置の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 インクカートリッジ 3 キャリッジ 4 ヘッドカバー 5 カートリッジカバー 6 ガイド軸 7 サポート面 8 リニアスケール 9 読取素子 10 被記録媒体 11 搬送部 12 拝紙部 20 ベルト 21 駆動プーリ 22 モータ 30 ケーブル 100 給送積載部 500 ロジックボード 501 CPU 502 クロック 503、513 ROM 504 駆動信号テーブル 505、515 補正テーブル 506、516 初期テーブル 507 ドライバ 508 キャリッジ速度検知部 509 走査パネル 518 記憶入力部

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドを走査することで記録媒体に
    記録を行う記録装置であって、 前記記録ヘッドを走査する走査手段と、 前記走査手段によって走査される前記記録ヘッドの一走
    査間の速度の変動を検知する検知手段と、 前記速度の変動を補正するための前記走査手段が持つ所
    定値を記憶する記憶手段と、 前記検知手段の検知結果と前記記憶手段に記憶される所
    定値に基づいて、前記速度の変動を補正する補正値を算
    出する算出手段とを備えることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドを駆動する駆動信号を出
    力する出力手段と、 前記算出手段で算出された補正値に基づいて、前記出力
    手段を制御する制御手段とを更に備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記検知手段は、前記記録ヘッドの位置
    を検出する検出手段と、 前記検出手段の検出結果に基づいて、位置信号を出力す
    る位置信号出力手段とを備え、 前記位置信号に基づいて、前記記録ヘッドの一走査間の
    速度の変動を検知することを特徴とする請求項1に記載
    の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、前記走査手段で走査さ
    れる走査長に相当して延在するリニアスケールと、 前記リニアスケール上を前記走査手段によって走査され
    る記録ヘッドの位置を読み取る読取手段とを備えること
    を特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記検知手段は、所定の記録データに基
    づいて、前記走査手段によって走査される記録ヘッドで
    少なくとも1走査分の画像を記録する記録手段を備え、 前記記録手段で記録された画像に基づいて、前記記録ヘ
    ッドの一走査間の速度の変動を検知することを特徴とす
    る請求項1に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドを駆動するための駆動源
    と駆動プーリを更に備えていることを特徴とする請求項
    1に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記所定値は、少なくとも前記駆動源と
    して用いられるモータのコギング周期と、前記駆動プー
    リの編心周期を含むことを特徴とする請求項6に記載の
    記録装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動源は、超音波モータであること
    を特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記駆動源は、DCモータであることを
    特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記駆動源は、ステッピングモータで
    あることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して
    記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴
    とする請求項1に記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えている
  13. 【請求項13】 記録ヘッドを走査することで記録媒体
    に記録を行う記録方法であって、 前記記録ヘッドを走査する走査工程と、 前記走査工程によって走査される前記記録ヘッドの一走
    査間の速度の変動を検知する検知工程と、 前記速度の変動を補正するための前記走査工程が持つ所
    定値を記憶媒体に記憶する記憶工程と、 前記検知工程の検知結果と前記記憶工程で記憶媒体に記
    憶される所定値に基づいて、前記速度の変動を補正する
    補正値を算出する算出工程と、 を備えることを特徴とする記録方法。
  14. 【請求項14】 前記記録ヘッドを駆動する駆動信号を
    出力する出力工程と、 前記算出工程で算出された補正値に基づいて、前記出力
    工程を制御する制御工程とを更に備えることを特徴とす
    る請求項13に記載の記録方法。
  15. 【請求項15】 前記検知工程は、前記記録ヘッドの位
    置を検出する検出工程と、 前記検出工程の検出結果に基づいて、位置信号を出力す
    る位置信号出力工程とを備え、 前記位置信号に基づいて、前記記録ヘッドの一走査間の
    速度の変動を検知することを特徴とする請求項13に記
    載の記録方法。
  16. 【請求項16】 前記検出工程は、前記走査工程で走査
    される走査長に相当して延在するリニアスケールと、 前記リニアスケール上を前記走査工程によって走査され
    る記録ヘッドの位置を読み取る読取工程とを備えること
    を特徴とする請求項15に記載の記録方法。
  17. 【請求項17】 前記検知工程は、所定の記録データに
    基づいて、前記走査工程によって走査される記録ヘッド
    で少なくとも1走査分の画像を記録する記録工程を備
    え、 前記記録工程で記録された画像に基づいて、前記記録ヘ
    ッドの一走査間の速度の変動を検知することを特徴とす
    る請求項13に記載の記録方法。
  18. 【請求項18】 前記記録ヘッドを駆動するための駆動
    源と駆動プーリを更に備えていることを特徴とする請求
    項13に記載の記録方法。
  19. 【請求項19】 前記所定値は、少なくとも前記駆動源
    として用いられるモータのコギング周期と、前記駆動プ
    ーリの編心周期を含むことを特徴とする請求項18に記
    載の記録方法。
  20. 【請求項20】 前記駆動源は、超音波モータであるこ
    とを特徴とする請求項13に記載の記録記録方法。
  21. 【請求項21】 前記駆動源は、DCモータであること
    を特徴とする請求項13に記載の記録記録方法。
  22. 【請求項22】 前記駆動源は、ステッピングモータで
    あることを特徴とする請求項13に記載の記録方法。
  23. 【請求項23】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して
    記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴
    とする請求項13に記載の記録方法。
  24. 【請求項24】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えていることを特徴とする請求項13に記載の記
    録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004506543A (ja) * 2000-08-11 2004-03-04 ザール テクノロジー リミテッド 小滴堆積装置
US6715856B2 (en) 2001-09-03 2004-04-06 Olympus Optical Co., Ltd. Image-recording apparatus
US7771000B2 (en) 2007-01-29 2010-08-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Setting method and image forming apparatus

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