JPH11179890A - 記録装置及びその制御方法 - Google Patents

記録装置及びその制御方法

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JPH11179890A
JPH11179890A JP9355001A JP35500197A JPH11179890A JP H11179890 A JPH11179890 A JP H11179890A JP 9355001 A JP9355001 A JP 9355001A JP 35500197 A JP35500197 A JP 35500197A JP H11179890 A JPH11179890 A JP H11179890A
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Katsuyuki Yokoi
克幸 横井
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/36Blanking or long feeds; Feeding to a particular line, e.g. by rotation of platen or feed roller
    • B41J11/42Controlling printing material conveyance for accurate alignment of the printing material with the printhead; Print registering

Abstract

(57)【要約】 【課題】記録媒体の搬送速度を高速にでき、記録ドット
ピッチの小さい高画質な記録を行なう。 【解決手段】所定の記録ドットピッチPdの2倍のピッ
チで配置されたノズルを有する記録ヘッドを使用して印
字する場合に、駆動モータの最小駆動単位に対応した送
り量Lを、記録媒体上に形成される所定の記録ドットピ
ッチPdで除した値3の整数倍からなる最小の整数3
を、記録ヘッドのノズルピッチPhを記録ドットピッチ
Pdで除した整数2で除した時、その剰余1が、記録ヘ
ッドのノズルピッチPhを記録ドットピッチPdで除し
た整数2の2以上の約数でない条件を満たすように制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンピュー
タ等の情報を出力するプリンタ等の記録装置や複写機・
ファクシミリ等の画像形成装置において、記録ヘッドを
用いて画像データを記録媒体に記録する記録装置及びそ
の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の記録装置は、記録媒体に記録ドッ
トを形成するノズルが所定ピッチで形成された印字ヘッ
ドと、この印字ヘッドで印字される記録媒体を所定タイ
ミングで搬送する搬送機構とを備え、記録媒体に記録ド
ットを形成して記録を行なっている。
【0003】一般的に、搬送機構は、ゴム等からなる搬
送ローラと、その搬送ローラを駆動するモータとを有
し、モータの駆動力をギア等の伝達機構で搬送ローラま
で伝達して記録媒体を搬送するようになっている。そし
て、モータは、ステッピングモータ等の最小駆動単位を
有するモータが使用され、そのモータの最小駆動単位に
対して記録媒体の搬送量が所定量となるようにギア比、
ローラ径等の諸元が決定される。
【0004】そして、従来、駆動モータの最小駆動単位
に対応する記録媒体の搬送量は、記録ヘッドのノズルピ
ッチが記録媒体上に形成される記録ドットピッチに等し
い場合では、記録媒体上に形成される記録ドットのドッ
トピッチに等しいか、或いはその記録ドットピッチの整
数倍となり、更に、記録ヘッドのノズルピッチが記録媒
体上に形成される記録ドットピッチの整数倍の場合で
は、記録媒体上に形成される記録ドットのドットピッチ
に等しくなる。
【0005】図21は記録ヘッドのノズルピッチが記録
媒体上に形成される記録ドットピッチの整数倍の場合の
印字パターンを示す図である。
【0006】図21に示すように、距離Pdは記録媒体
上に形成される記録ドットピッチ、距離Phは記録ヘッ
ドのノズルの配列ピッチ、距離Lはステッピングモータ
のステップ毎の記録媒体搬送量であり、図21では、P
h=4Pdである。
【0007】列C0〜C3は、記録媒体の搬送方向に対
する記録ヘッドのノズル位置を示している。ここで、ス
テッピングモータのワンステップに対応する搬送量Lは
記録ドットピッチPdに等しく設定され、図21の記録
媒体の送り方向Sに対してLの整数倍の量で記録媒体を
搬送すれば、列C1、C2、C3に示すように記録媒体
に対して記録ヘッドが相対的にずれていくため、所定の
記録ドットピッチPdで記録媒体上に記録ドットが形成
できる。
【0008】記録媒体の搬送量は、記録ヘッドに設けら
れたノズル数に対応させ、各記録位置に記録ドットが形
成される基本搬送量Lの整数倍に設定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、昨今、
記録画像の高画質化に伴って、記録ヘッドにより形成さ
れる記録ドットピッチが急速に小さくなっている。
【0010】そのため、上記従来技術に示す構成では、
ステッピングモータの最小駆動単位に対応する記録媒体
の搬送量を、記録媒体上に形成される記録ドットピッチ
に等しくすると、ステッピングモータのワンステップ当
たりの搬送量が小さくなる。しかしながら、ステッピン
グモータの一定時間内での駆動可能なステップ数には限
界があるため、結果的に記録媒体の搬送速度が遅くな
り、記録装置の性能に係わるスループットが低下すると
いう欠点がある。
【0011】また、上記欠点を解決するためには高価な
高い駆動性能を有するモータを使用しなくてはならず、
装置コストが高くなってしまうという欠点がある。
【0012】更に、ステッピングモータの最小駆動単位
に対応する記録媒体の搬送量を、記録媒体上に形成され
る記録ドットピッチの整数倍にした場合では、記録ドッ
トピッチと、記録ヘッドのノズルピッチを等しくする必
要があるが、記録ヘッドにおけるノズルピッチを小さく
するには限界があるため所定ピッチ以下にはできず、よ
り高画質な記録ができないといった欠点がある。
【0013】また、記録ヘッドのノズル配列ピッチを小
さくするには、加工が困難であるため記録ヘッドのコス
トが上昇して装置全体のコストに影響を及ぼしてしま
う。
【0014】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされ、その目的は、記録媒体の搬送速度を高速にで
き、記録ドットピッチの小さい高画質な記録を行なえる
低コストな記録装置及びその制御方法を提供することで
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するため、本発明の記録装置は以下の構成を備
える。即ち、インクを吐出するためのインク吐出口が所
定ピッチで複数設けられた記録ヘッドと、前記記録ヘッ
ドを主走査方向に送り出すためのヘッド駆動手段と、前
記インクが吐出される記録媒体を副走査方向に送り出す
ための媒体駆動手段と、前記媒体駆動手段をその最小駆
動単位の整数倍で駆動制御する制御手段とを備え、前記
制御手段は、前記インク吐出口の所定ピッチを2以上の
整数で除した記録ドットピッチで記録媒体上にインクを
吐出させ、前記媒体駆動手段の最小駆動単位に対応した
記録媒体の送り量が、該記録媒体上に形成される記録ド
ットピッチよりも大きくなるよう前記媒体駆動手段を制
御する。
【0016】上述の課題を解決し、目的を達成するた
め、本発明の記録装置は以下の構成を備える。即ち、イ
ンクを吐出するためのインク吐出口が所定ピッチで複数
設けられた記録ヘッドと、前記記録ヘッドを主走査方向
に送り出すためのヘッド駆動手段と、前記インクが吐出
される記録媒体を副走査方向に送り出すための媒体駆動
手段と、前記媒体駆動手段をその最小駆動単位の整数倍
で駆動制御する制御手段とを備え、前記記録ヘッドは、
前記インク吐出口の所定ピッチを2以上の整数で除した
記録ドットピッチで記録媒体上にインクを吐出され、前
記制御手段は、前記記録媒体の送り量L、前記インク吐
出口のピッチPh、前記記録ドットピッチPdとする
と、Ph/Pd≧2、L>Pd、という条件を満たすよ
う前記媒体駆動手段を制御する。
【0017】上述の課題を解決し、目的を達成するた
め、本発明の記録装置の制御方法は以下の特徴を備え
る。即ち、インクを吐出するためのインク吐出口が所定
ピッチで複数設けられた記録ヘッドと、前記記録ヘッド
を主走査方向に送り出すためのヘッド駆動手段と、前記
インクが吐出される記録媒体を副走査方向に送り出すた
めの媒体駆動手段と、前記媒体駆動手段をその最小駆動
単位の整数倍で駆動制御する制御手段とを備える記録装
置の制御方法であって、前記インク吐出口の所定ピッチ
を2以上の整数で除した記録ドットピッチで記録媒体上
にインクを吐出させ、前記媒体駆動手段の最小駆動単位
に対応した記録媒体の送り量が、該記録媒体上に形成さ
れる記録ドットピッチよりも大きくなるよう前記媒体駆
動手段を制御する。
【0018】上述の課題を解決し、目的を達成するた
め、本発明の記録装置の制御方法は以下の特徴を備え
る。即ち、インクを吐出するためのインク吐出口が所定
ピッチで複数設けられた記録ヘッドと、前記記録ヘッド
を主走査方向に送り出すためのヘッド駆動手段と、前記
インクが吐出される記録媒体を副走査方向に送り出すた
めの媒体駆動手段と、前記媒体駆動手段をその最小駆動
単位の整数倍で駆動制御する制御手段とを備える記録装
置の制御方法であって、前記記録ヘッドは、前記インク
吐出口の所定ピッチを2以上の整数で除した記録ドット
ピッチで記録媒体上にインクを吐出され、前記記録媒体
の送り量L、前記インク吐出口のピッチPh、前記記録
ドットピッチPdとすると、Ph/Pd≧2、L>P
d、という条件を満たすよう前記媒体駆動手段を制御す
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて添付図面を参照して詳細に説明する。
【0020】[記録装置の構成]図1は本発明に係わる
実施形態の記録装置の概略を示す外観斜視図である。
【0021】図1に示すように、符号1はインクを吐出
するノズルが所定ピッチで配列されたインクジェット記
録ヘッド、符号2はインクジェット記録ヘッド1が搭載
されて該記録ヘッド1を主走査方向Dに走査するキャリ
ッジ、符号3はキャリッジ2を主走査方向Dに駆動する
キャリッジモータ、符号4はキャリッジモータ3の駆動
力によりキャリッジ2を主走査方向Dに駆動するキャリ
ッジベルト、符号5はキャリッジ2が主走査される際に
主走査方向に沿ってガイドするキャリッジガイド、符号
6は記録媒体を副走査方向Sに送り出す搬送ローラ、符
号7は搬送ローラ6を駆動するステッピングモータ等
(或いはエンコーダ付きモータ)の最小駆動単位で1コ
マづつ駆動される搬送モータ、符号8はコントロール回
路、符号9はコントロール回路8から出力されるヘッド
駆動信号をキャリッジ2に搭載されたインクジェット記
録ヘッド1に転送するフレキシブルケーブル、符号10
は記録媒体の搬送方向をガイドするガイド部材、符号1
1は紙やフィルム等の記録媒体である。
【0022】図2は搬送ローラ6と搬送モータ7の間で
の駆動力の伝達機構を示す図である。図2に示すよう
に、符号12は搬送モータ7の出力軸に軸着されたモー
タギア、符号14は搬送ローラ6のローラ軸6aに軸着
されたローラギア、符号13はモータギア12からロー
ラギア14に搬送モータ7の駆動力を伝達するアイドラ
ギアである。搬送モータ7の最小駆動単位に対応して搬
送ローラが所定角度だけ回転され、その回転量に応じて
記録媒体を搬送するように構成されている。
【0023】[制御回路の構成]図3は、図1に示すコ
ントロール回路8の構成を示すブロック図である。
【0024】図3に示すように、マイクロプロセッサ形
態のCPU16は、共通バスライン26に接続されたイ
ンターフェース回路17を介してホストコンピュータ1
5に接続されており、ROM形態のプログラムメモリ1
8に格納された記録制御プログラムやRAM形態のバッ
ファメモリ19に格納されたホストコンピュータ15か
ら出力される記録データ(印字データ)に基づいて記録
装置全体の動作を制御する。
【0025】CPU13は共通バスライン26に接続さ
れたキャリッジドライバ24、搬送ドライバ25を介し
てキャリッジモータ3、搬送モータ7を制御すると共
に、RAM19に格納された印字データに基づいてヘッ
ドドライバ23を介して記録ヘッド1のノズルからのイ
ンク吐出を制御する。操作パネル20は、記録装置を操
作するために設けられ、記録装置の印字状態を使用者が
確認することができる。CPU16は、紙端センサ21
により記録媒体の端部が検知されると、副走査方向に送
り出される記録媒体の搬送を停止するように搬送モータ
7を制御する。
【0026】[記録動作]図4、図5は、記録装置の基
本的な印字記録動作を示すフローチャートである。
【0027】図4に示すように、処理が開始されると、
ステップS501では、CPU16は、ホストコンピュ
ータ15から受信した印字信号を展開して、記録ヘッド
1で印字可能なようにRAM19の1走査分のバッファ
メモリにセットする。
【0028】ステップS502では、CPU16は、バ
ッファメモリに格納された印字データに基づいて記録ヘ
ッド1による印字動作を実行し、ステップS503にて
印字動作が終了するのを待つ。
【0029】上記印字動作を具体的に説明する。
【0030】図5に示すように、ステップS601にて
CPU16はキャリッジモータ3を駆動してキャリッジ
2を記録媒体11に走査させながら、ステップS602
にてキャリッジ2に搭載されるインクジェット方式の記
録ヘッド1のノズルからインクを飛翔させ記録媒体上に
インクドットを形成することにより印字動作を実行す
る。
【0031】ステップS603において、ラインバッフ
ァの印字データを全て印字し終わると(ステップS60
3でYes)、ステップS604において、紙送り方向
(副走査方向)に記録媒体を所定量Ln送り出すように
搬送モータ7により搬送ローラ6を駆動する。
【0032】ステップS605では、キャリッジ2をス
タート位置に戻して、1ラインの印字動作を終了する。
その後、2ライン目以降の受信データがバッファメモリ
に格納されている場合には、ステップS501〜S50
3の動作を繰り返し実行する。
【0033】[記録ヘッドのインク吐出]図6はインク
ジェット記録ヘッド1のインク吐出口近傍の拡大図であ
る。
【0034】図6に示すように、インク吐出口1aはピ
ッチPhの間隔で設けられており、インク滴27は、キ
ャリッジによる記録ヘッドの主走査時にピッチPhで吐
出される。即ち、インクジェット記録ヘッドの1回の主
走査でピッチPhの記録ドットが副走査方向に沿って形
成される。
【0035】図7は記録媒体上に形成された記録ドット
を示す図である。図7に示すように、記録媒体の送出方
向Sに沿ってピッチPdで記録ドット28が形成され
る。
【0036】図8は記録媒体を任意の距離Lxだけ副走
査方向Sに送り出した場合の記録媒体に対する記録ヘッ
ド1の相対的な位置の移動を示した図である。
【0037】図8に示すように、記録媒体が副走査方向
Sに送り量Lxだけ送り出されると、記録媒体に対する
記録ヘッド1の相対位置が、主走査時において副走査方
向Sに対して相対的に距離Lxだけずれるため、記録媒
体が副走査方向Sに送り出される前後では距離Lxだけ
ずれた記録ドットが記録媒体上に形成できる。
【0038】[副走査量、ノズルピッチ及び記録ドット
ピッチの関係] <第1の実施形態>図9は、第1の実施形態における搬
送モータの最小駆動単位(例えば、ステッピングモータ
のワンステップ)に対応する記録媒体の送り量L、記録
ヘッドのノズルピッチPh、記録媒体上に形成される記
録ドットピッチPdの位置関係を示す図である。尚、第
1の実施形態は、図1に示す記録装置で実現できる。
【0039】図9に示すように、記録ヘッドのノズルピ
ッチPhは、記録媒体上に形成される記録ドットピッチ
Pdの2倍であり、また、搬送モータの最小駆動単位に
対応する記録媒体の送り量Lは、記録媒体上に形成され
る記録ドットピッチPdの3倍に設定されている。
【0040】印字列C0は、記録媒体の送り方向Sに沿
った記録ヘッドのノズル位置を示し、各記録ドットの番
号が各ノズル位置を示している。
【0041】送り方向Sに対して送り量Lで記録媒体を
送り出せば、列C1に示すように記録媒体に対して記録
ヘッドが送り量Lだけ相対的にずれるため、所定の記録
ドットピッチPdで送り量Lだけずれて記録媒体上に記
録ドットが形成される。
【0042】つまり、所定の記録ドットピッチPdの2
倍のピッチで配置されたノズルを有する記録ヘッドを使
用して印字する場合に、駆動モータの最小駆動単位に対
応した送り量Lを、記録媒体上に形成される所定の記録
ドットピッチPdで除した値(本実施形態では”3”)
の整数倍からなる最小の整数(本実施形態では”3”)
を、記録ヘッドのノズルピッチPhを記録ドットピッチ
Pdで除した整数(本実施形態では”2”)で除した
時、その剰余(本実施形態では”1”)が、記録ヘッド
のノズルピッチPhを記録ドットピッチPdで除した整
数(本実施形態では”2”)の「2」以上の約数でない
場合に、図9に示すように記録ヘッドを記録媒体に対し
て相対的にずらしながら印字することができ、記録ドッ
トピッチPdの2倍のノズルピッチ2Pdで配置された
ノズルを有する記録ヘッドを用いた場合でも、所定の記
録ドットピッチPdでの記録ドットの形成が実現でき
る。
【0043】本実施形態では、Ph/Pd=2、L=3
Pd、の場合を示したが、以下の関係を満たす値m、
n、Kが存在すれば、上記状態を実現可能であることは
言うまでもない。即ち、 L>Pd m×L=n×Ph+K×Pd m:「m×L」を整数にする最小の整数 n:0以上の任意の整数 K:整数「Ph/Pd」の1以外の約数を除いた、1か
ら「(Ph/Pd)−1」までのいずれかの整数 図10は、図9に示す記録ドットの形成例であり、搬送
モータの最小駆動単位(例えば、ステッピングモータの
ワンステップ)に対応する記録媒体の送り量L、記録ヘ
ッドのノズルピッチPh、記録媒体上に形成される記録
ドットピッチPdを、記録ヘッドのノズル数が9、記録
媒体の1ライン毎の送り量Ln=3Lに設定した場合の
記録ドットが形成される様子を示す図である。
【0044】以上の条件に基づいて、搬送モータの最小
駆動単位に対応する記録媒体の送り量L、記録ヘッドの
ノズルピッチPh、記録媒体上に形成される記録ドット
ピッチPdを設定することにより、従来のように駆動モ
ータの最小駆動単位に対応した記録媒体の送り量Lを記
録ドットピッチPdに等しくする場合に比較して、数倍
の速さで記録媒体を送り出すことができる。
【0045】また、記録媒体の送り速度が従来と同じに
した場合には、一定時間当たりに駆動できるステップ数
が低い安価なステッピングモータでも使用可能となり、
記録装置としてコストダウンが可能となる。
【0046】<第2の実施形態>図11は、第2の実施
形態の搬送モータの最小駆動単位に対応する記録媒体の
送り量L、記録ヘッドのノズルピッチPh、記録媒体上
に形成される記録ドットピッチPdの関係を示す図であ
る。尚、第2の実施形態は、図1に示す記録装置で実現
できる。
【0047】図11に示すように、記録ヘッドのノズル
ピッチPhは、記録媒体上に形成される記録ドットピッ
チPdの2倍であり、また、搬送モータの最小駆動単位
に対応する記録媒体の送り量Lは、記録媒体上に形成さ
れる記録ドットピッチPdの1.5倍となっている。
【0048】印字列C0は、記録媒体の副走査方向Sに
沿った記録ヘッドのノズル位置を示し、各番号は各ノズ
ル位置を示している。
【0049】図11に示す副走査方向Sに対して送り量
Lで記録媒体を送り出せば、印字列C1、C2に示すよ
うに記録媒体に対して記録ヘッドが相対的にずれるた
め、所定の記録ドットピッチPdで記録媒体上にドット
を形成できる。
【0050】この場合、送り量Lの奇数倍では所定のド
ットピッチPdにならないため、ピッチPdの記録ドッ
トを形成するための送り量Lnとしては送り量Lの偶数
倍が用いられる。
【0051】つまり、記録ドットピッチPdの2倍のノ
ズルピッチ2Pdで配置されたノズルを有する記録ヘッ
ドを用いた場合でも、駆動モータの最小駆動単位に対応
した記録媒体の送り量Lを、記録媒体上に配置される所
定の記録ドットピッチPdで除した値(本実施形態で
は”1.5”)の整数(本実施形態では”2”)倍から
なる最小の整数(本実施形態では”3”)を、記録ヘッ
ドのノズルピッチPhを記録ドットのピッチPdで除し
た整数(本実施形態では”2”)で除した時、その剰余
(本実施形態では”1”)が、記録ヘッドのノズルピッ
チPhを記録ドットのピッチPdで除した整数(本実施
形態では”2”)の「2」以上の約数でない場合に、図
11に示すように、記録ヘッドを記録媒体に対して相対
的にずらすことができ、記録ドットピッチPdの2倍の
ノズルピッチ2Pdで配置されたノズルを有する記録ヘ
ッドを用いた場合でも、所定の記録ドットピッチPdで
の記録ドットの形成が実現できる。
【0052】本実施形態では、Ph/Pd=2、L=
1.5Pd、の場合を示したが、以下の関係を満たす値
m、n、Kが存在すれば、上記関係を実現可能であるこ
とは言うまでもない。即ち、 L>Pd m×L=n×Ph+K×Pd m:「m×L」を整数にする最小の整数 n:0以上の任意の整数 K:整数「Ph/Pd」の1以外の約数を除いた、1か
ら「(Ph/Pd)−1」までのいずれかの整数 図12は、図11に示す搬送モータの最小駆動単位に対
応する記録媒体の送り量L、記録ヘッドのノズルピッチ
Ph、記録媒体上に形成される記録ドットピッチPd
を、記録ヘッドのノズル数が9、記録媒体の1ライン毎
の送り量Ln=3×(2×L)に設定した場合に形成さ
れる記録ドットの様子を示す図である。
【0053】以上の条件に基づいて、搬送モータの最小
駆動単位に対応する記録媒体の送り量L、記録ヘッドの
ノズルピッチPh、記録媒体上に形成される記録ドット
ピッチPdを設定することにより、従来のように駆動モ
ータの最小駆動単位に対応した記録媒体の送り量Lを記
録ドットのピッチPdに等しくする場合に比較して、数
倍の速さで記録媒体を搬送することができる。
【0054】また、記録媒体の送り速度を従来と同じに
した場合には、一定時間当たりに駆動できるステップ数
が低い安価なステッピングモータでも使用可能となり、
記録装置としてコストダウンが可能となる。
【0055】また、本実施形態では、副走査方向Sへの
送り量Lnが常に搬送モータの最小駆動単位の偶数倍を
使用して搬送することになる(つまり2Lの整数倍とな
る)ため、使用するモータが2相のステッピングモータ
である場合は2Lでモータの相による回転角度誤差要因
がリセットされ、より精度の高い副走査が可能になる。
尚、本実施形態ではm=2の場合を示したが、3相モー
タであればm=3、5相モータであればm=5とすれ
ば、同様な効果が得られることは言うまでもない。
【0056】<第3の実施形態>図13は、第3の実施
形態の搬送モータの最小駆動単位に対応する記録媒体の
送り量L、記録ヘッドのノズルピッチPh、記録媒体上
に形成される記録ドットピッチPdの関係を示す図であ
る。尚、第3の実施形態は、図1に示す記録装置により
実現できる。
【0057】図13に示すように、記録ヘッドのノズル
ピッチPhは、記録媒体上に形成される記録ドットピッ
チPdの3倍であり、また、搬送モータの最小駆動単位
に対応する記録媒体の送り量Lは、記録媒体上に形成さ
れる記録ドットピッチPdの2倍となっている。
【0058】印字列C0は、記録媒体の送り方向に沿っ
た記録ヘッドのノズル位置を示し、各番号は各ノズル位
置を示している。
【0059】図13に示す送り方向Sに対して送り量L
で記録媒体を送り出せば、列C1、C2に示すように記
録媒体に対して記録ヘッドが相対的にずれるため、所定
の記録ドットピッチPdで記録媒体上に記録ドットが形
成される。
【0060】つまり、記録ドットピッチPdの3倍のノ
ズルピッチ3Pdで配置されたノズルを有する記録ヘッ
ドを用いた場合でも、駆動モータの最小駆動単位に対応
した記録媒体の送り量Lを、記録媒体上に配置される所
定の記録ドットピッチPdで除した値(本実施形態で
は”2”)の整数(本実施形態では”1”)倍からなる
最小の整数(本実施形態では”2”)を、記録ヘッドの
ノズルピッチPhを記録ドットのピッチPdで除した整
数(本実施形態では”3”)で除した時、その剰余(本
実施形態では”2”)が、記録ヘッドのノズルピッチP
hを記録ドットのピッチPdで除した整数(本実施形態
では”3”)の「2」以上の約数でない場合に、図13
に示すように記録ヘッドを相対的にずらすことができ、
記録ドットピッチPdの3倍のノズルピッチ3Pdで配
置されたノズルを有する記録ヘッドを用いた場合でも、
所定の記録ドットピッチPdでの記録ドットの形成が実
現できる。
【0061】本実施形態では、Ph/Pd=3、L=2
Pd、の場合を示したが、以下の関係を満たす値m、
n、Kが存在すれば、上記関係を実現可能であるのは言
うまでもない。
【0062】L>Pd m×L=n×Ph+K×Pd m:「m×L」を整数にする最小の整数 n:0以上の任意の整数 K:整数「Ph/Pd」の1以外の約数を除いた、1か
ら「(Ph/Pd)−1」までのいずれかの整数 図14は、図13に示す搬送モータの最小駆動単位に対
応する記録媒体の送り量L、記録ヘッドのノズルピッチ
Ph、記録媒体上に形成される記録ドットピッチPd
を、記録ヘッドのノズル数が4、記録媒体の1ライン当
たりの送り量Ln=2×Lに設定した場合に形成される
記録ドットの様子を示す図である。
【0063】以上の条件に基づいて、搬送モータの最小
駆動単位に対応する記録媒体の送り量L、記録ヘッドの
ノズルピッチPh、記録媒体上に形成される記録ドット
ピッチPdを設定することにより、従来のように駆動モ
ータの最小駆動単位に対応した記録媒体の送り量Lを記
録ドットのピッチPdに等しくする場合に比較して、数
倍の速さで記録媒体を搬送することができる。
【0064】また、記録媒体の送り速度が従来と同じに
した場合には、一定時間当たりに駆動できるステップ数
が低い安価なステッピングモータでも使用可能となり、
記録装置としてコストダウンが可能となる。
【0065】<第4の実施形態>図15は、第4の実施
形態の搬送モータの最小駆動単位に対応する記録媒体の
送り量L、記録ヘッドのノズルピッチPh、記録媒体上
に形成される記録ドットピッチPdの関係を示す図であ
る。尚、第4の実施形態も図1に示す記録装置により実
現できる。
【0066】図15に示すように、記録ヘッドのノズル
ピッチPhは、記録媒体上に形成される記録ドットピッ
チPdの3倍であり、また、搬送モータの最小駆動単位
に対応する記録媒体の送り量Lは、記録媒体上に形成さ
れる記録ドットピッチPdの2.5倍となっている。
【0067】印字列C0は、記録媒体の送り方向Sに沿
った記録ヘッドのノズル位置を示し、各番号は各ノズル
位置を示している。
【0068】図15に示す記録媒体の送り方向Sに対し
て送り量Lで送り出せば、列C1、C2に示すように記
録媒体に対して記録ヘッドが相対的にずれるため、所定
の記録ドットピッチPdで記録媒体上に記録ドットが形
成される。
【0069】この場合、送り量Lの奇数倍では所定のド
ットピッチPdにならないため、ピッチPdの記録ドッ
トを形成するための送り量Lnとしては送り量Lの偶数
倍が用いられ、そのドット形成位置はC2、C3とな
る。
【0070】つまり、記録ドットピッチPdの3倍のノ
ズルピッチ3Pdで配置されたノズルを有する記録ヘッ
ドを用いた場合でも、駆動モータの最小駆動単位に対応
した記録媒体の送り量Lを、記録媒体上に配置される所
定の記録ドットピッチPdで除した値(本実施形態で
は”2.5”)の整数(本実施形態では”2”)倍から
なる最小の整数(本実施形態では”5”)を、記録ヘッ
ドのノズルピッチPhを記録ドットのピッチPdで除し
た整数(本実施形態では”3”)で除した時、その剰余
(本実施形態では”2”)が、記録ヘッドのノズルピッ
チPhを記録ドットのピッチPdで除した整数(本実施
形態では”3”)の「2」以上の約数でない場合に、図
15に示すように記録ヘッドを記録媒体に対して相対的
にずらすことができ、記録ドットピッチPdの3倍のノ
ズルピッチ3Pdで配置されたノズルを有する記録ヘッ
ドを用いた場合でも、所定の記録ドットピッチPdでの
記録ドットの形成が実現できる。
【0071】本実施形態では、Ph/Pd=3、L=
2.5Pd、の場合を示したが、以下の関係を満たす値
m、n、Kが存在すれば、上記関係を実現可能であるの
は言うまでもない。
【0072】L>Pd m×L=n×Ph+K×Pd m:「m×L」を整数にする最小の整数 n:0以上の任意の整数 K:整数「Ph/Pd」の1以外の約数を除いた、1か
ら「(Ph/Pd)−1」までのいずれかの整数 図16は、図15に示す搬送モータの最小駆動単位に対
応する記録媒体の送り量L、記録ヘッドのノズルピッチ
Ph、記録媒体上に形成される記録ドットピッチPd
を、記録ヘッドのノズル数が10、記録媒体の1ライン
当たりの送り量Ln=2×(2×L)に設定した場合に
形成される記録ドットの様子を示す図である。
【0073】以上の条件に基づいて、搬送モータの最小
駆動単位に対応する記録媒体の送り量L、記録ヘッドの
ノズルピッチPh、記録媒体上に形成される記録ドット
ピッチPdを設定することにより、従来のように駆動モ
ータの最小駆動単位に対応した記録媒体の送り量Lを記
録ドットのピッチPdに等しくする場合に比較して、数
倍の速さで記録媒体を搬送することができる。
【0074】また、記録媒体の送り速度が従来と同じに
した場合には、一定時間当たりに駆動できるステップ数
が低い安価なステッピングモータでも使用可能となり、
記録装置としてコストダウンが可能となる。
【0075】また、本実施形態においては、副走査方向
Sへの送り量Lnが常に搬送モータの最小駆動単位の偶
数倍を用いて送り出すことになる(つまり2Lの整数倍
となる)ため、使用するモータが2相のステッピングモ
ータである場合は2Lでモータの相による回転角度誤差
要因がリセットされ、より精度の高い副走査が可能にな
る。尚、本実施形態ではm=2の場合を示したが、3相
モータであればm=3、5相モータであればm=5とす
れば、同様な効果が得られることは言うまでもない。
【0076】<第5の実施形態>図17は、第5の実施
形態の搬送モータの最小駆動単位に対応する記録媒体の
送り量L、記録ヘッドのノズルピッチPh、記録媒体上
に形成される記録ドットピッチPdの関係を示す図であ
る。尚、第5の実施形態も図1に示す記録装置により実
現できる。
【0077】図17に示すように、記録ヘッドのノズル
ピッチPhは、記録媒体上に形成される記録ドットピッ
チPdの4倍であり、また、搬送モータの最小駆動単位
に対応する記録媒体の送り量Lは、記録媒体上に形成さ
れる記録ドットピッチPdの3倍となっている。
【0078】印字列C0は、記録媒体の送り方向Sに沿
った記録ヘッドのノズル位置を示し、各番号は各ノズル
位置を示している。
【0079】図17に示す記録媒体の送り方向Sに対し
て送り量Lで記録媒体を送り出せば、列C1、C2、C
3に示すように記録媒体に対して記録ヘッドが相対的に
ずれるため、所定の記録ドットピッチPdで記録媒体上
に記録ドットが形成される。
【0080】記録ヘッドのノズルピッチPhが、記録媒
体上に形成される記録ドットピッチPdの4倍で、搬送
モータの最小駆動単位に対応する記録媒体の送り量Lが
記録ドットピッチPdの2倍である場合、図19に示す
ように、最小駆動単位の整数倍として、Pdの偶数倍の
位置にしか副走査方向に記録ヘッドを相対的にずらすこ
とができない。即ち、搬送モータの最小駆動単位に対応
する記録媒体の送り量Lを記録媒体上に形成される記録
ドットピッチPdで除した値の整数倍の最小整数を、記
録ヘッドのノズルピッチPhを記録媒体上に形成される
記録ドットピッチPdで除した整数で除したときの剰余
が記録ヘッドのノズルピッチPhを記録媒体上に形成さ
れる記録ドットピッチPdで除した整数の約数である場
合は、送り量Lを任意の整数倍しても、記録ヘッドのノ
ズルピッチPhをその約数で分割する位置にしか、相対
的に記録ヘッドをずらすことができないため、必要なド
ットピッチを送り量Lの複数倍で実現できない。
【0081】これに対して、記録ドットピッチPdの4
倍のノズルピッチ4Pdで配置されたノズルを有する記
録ヘッドを用いた場合でも、駆動モータの最小駆動単位
に対応した記録媒体の送り量Lを、記録媒体上に配置さ
れる所定の記録ドットピッチPdで除した値(本実施形
態では”3”)の整数(本実施形態では”1”)倍から
なる最小の整数(本実施形態では”3”)を、記録ヘッ
ドのノズルピッチPhを記録ドットのピッチPdで除し
た整数(本実施形態では”4”)で除した時、その剰余
(本実施形態では”3”)が、記録ヘッドのノズルピッ
チPhを記録ドットのピッチPdで除した整数(本実施
形態では”4”)の「2」以上の約数でない場合に、図
17に示すように記録ヘッドを記録媒体に対して相対的
にずらすことができ、記録ドットピッチPdの4倍のノ
ズルピッチ4Pdで配置されたノズルを有する記録ヘッ
ドを用いた場合でも、所定の記録ドットピッチPdでの
記録ドットの形成が実現できる。
【0082】本実施形態では、Ph/Pd=4、L=3
Pd、の場合を示したが、以下の関係を満たす値m、
n、Kが存在すれば、上記関係を実現可能できることは
言うまでもない。
【0083】L>Pd m×L=n×Ph+K×Pd m:「m×L」を整数にする最小の整数 n:0以上の任意の整数 K:整数「Ph/Pd」の1以外の約数を除いた、1か
ら「(Ph/Pd)−1」までのいずれかの整数 図18は、図17に示す搬送モータの最小駆動単位に対
応する記録媒体の送り量L、記録ヘッドのノズルピッチ
Ph、記録媒体上に形成される記録ドットピッチPd
を、記録ヘッドのノズル数が9、記録媒体の1ライン当
たりの送り量Ln=3×Lに設定した場合に形成される
記録ドットの様子を示す図である。
【0084】以上の条件に基づいて、搬送モータの最小
駆動単位に対応する記録媒体の送り量L、記録ヘッドの
ノズルピッチPh、記録媒体上に形成される記録ドット
ピッチPdを設定することにより、従来のように駆動モ
ータの最小駆動単位に対応した記録媒体の送り量Lを記
録ドットのピッチPdに等しくする場合に比較して、数
倍の速さで記録媒体を搬送することができる。
【0085】また、記録媒体の送り速度が従来と同じに
した場合には、一定時間当たりに駆動できるステップ数
が低い安価なステッピングモータでも使用可能となり、
記録装置としてコストダウンが可能となる。
【0086】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0087】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0088】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0089】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0090】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0091】加えて、上記の実施の形態で説明した記録
ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカート
リッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着
されることで、装置本体との電気的な接続や装置本体か
らのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプ
の記録ヘッドを用いてもよい。
【0092】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0093】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0094】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0095】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0096】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0097】
【他の実施形態】尚、本発明は、複数の機器(例えばホ
ストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリ
ンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つ
の機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装
置など)に適用してもよい。
【0098】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0099】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0100】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0101】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0102】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0103】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明したフローチャート及び制御
条件に対応するプログラムコードを格納することになる
が、簡単に説明すると、図20のメモリマップ例に示す
各モジュールを記憶媒体に格納することになる。即ち、
少なくとも「インク吐出モジュール」又は「ヘッド制御
モジュール」及び「媒体制御モジュール」の各モジュー
ルのプログラムコードを記憶媒体に格納すればよい。
【0104】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、イ
ンク吐出口の所定ピッチを2以上の整数で除した記録ド
ットピッチで記録媒体上にインクを吐出させ、媒体駆動
手段の最小駆動単位に対応した記録媒体の送り量が、該
記録媒体上に形成される記録ドットピッチよりも大きく
なるよう媒体駆動手段を制御することにより、記録媒体
の送り速度を高速にでき、コストの低減を図り、記録ド
ットピッチの小さい高画質な記録が可能となる。
【0105】また、記録媒体の送り量L、インク吐出口
のピッチPh、記録ドットピッチPdとすると、Ph/
Pd≧2、L>Pd、という条件を満たすよう媒体駆動
手段を制御することにより、記録媒体の送り速度を高速
にでき、コストの低減を図り、記録ドットピッチの小さ
い高画質な記録が可能となる。
【0106】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる実施形態の記録装置の概略を示
す外観斜視図である。
【図2】搬送ローラ6と搬送モータ7の間での駆動力の
伝達機構を示す図である。
【図3】図1に示すコントロール回路8の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】記録装置の基本的な印字記録動作を示すフロー
チャートである。
【図5】記録装置の基本的な印字記録動作を示すフロー
チャートである。
【図6】インクジェット記録ヘッド1のインク吐出口近
傍の拡大図である。
【図7】記録媒体上に形成された記録ドットを示す図で
ある。
【図8】記録媒体を任意の距離Lxだけ副走査方向Sに
送り出した場合の記録媒体に対する記録ヘッド1の相対
的な位置の移動を示した図である。
【図9】第1の実施形態における搬送モータの最小駆動
単位に対応する記録媒体の送り量L、記録ヘッドのノズ
ルのピッチPh、記録媒体上に形成される記録ドットピ
ッチPdの関係を示す図である。
【図10】図9に示す印字例、搬送モータの最小駆動単
位に対応する記録媒体の送り量L、記録ヘッドのノズル
ピッチPh、記録媒体上に形成される記録ドットピッチ
Pdを、記録ヘッドのノズル数が9、記録媒体の1ライ
ン毎の送り量Ln=3Lに設定した場合に形成される記
録ドットの様子を示す図である。
【図11】第2の実施形態の搬送モータの最小駆動単位
に対応する記録媒体の送り量L、記録ヘッドのノズルピ
ッチPh、記録媒体上に形成される記録ドットピッチP
dの関係を示す図である。
【図12】図11に示す搬送モータの最小駆動単位に対
応する記録媒体の送り量L、記録ヘッドのノズルピッチ
Ph、記録媒体上に形成される記録ドットピッチPd
を、記録ヘッドのノズル数が9、記録媒体の1ライン毎
の送り量Ln=3×(2×L)に設定した場合に形成さ
れる記録ドットの様子を示す図である。
【図13】第3の実施形態の搬送モータの最小駆動単位
に対応する記録媒体の送り量L、記録ヘッドのノズルピ
ッチPh、記録媒体上に形成される記録ドットピッチP
dの関係を示す図である。
【図14】図13に示す搬送モータの最小駆動単位に対
応する記録媒体の送り量L、記録ヘッドのノズルピッチ
Ph、記録媒体上に形成される記録ドットピッチPd
を、記録ヘッドのノズル数が4、記録媒体の1ライン当
たりの送り量Ln=2×Lに設定した場合に形成される
記録ドットの様子を示す図である。
【図15】第4の実施形態の搬送モータの最小駆動単位
に対応する記録媒体の送り量L、記録ヘッドのノズルピ
ッチPh、記録媒体上に形成される記録ドットピッチP
dの関係を示す図である。
【図16】図15に示す搬送モータの最小駆動単位に対
応する記録媒体の送り量L、記録ヘッドのノズルピッチ
Ph、記録媒体上に形成される記録ドットピッチPd
を、記録ヘッドのノズル数が10、記録媒体の1ライン
当たりの送り量Ln=2×(2×L)に設定した場合に
形成される記録ドットの様子を示す図である。
【図17】第5の実施形態の搬送モータの最小駆動単位
に対応する記録媒体の送り量L、記録ヘッドのノズルピ
ッチPh、記録媒体上に形成される記録ドットピッチP
dの関係を示す図である。
【図18】図17に示す搬送モータの最小駆動単位に対
応する記録媒体の送り量L、記録ヘッドのノズルピッチ
Ph、記録媒体上に形成される記録ドットピッチPd
を、記録ヘッドのノズル数が9、記録媒体の1ライン当
たりの送り量Ln=3×Lに設定した場合に形成される
記録ドットの様子を示す図である。
【図19】図21は記録ヘッドのノズルピッチが記録媒
体上に形成される記録ドットピッチの偶数倍の場合の印
字パターンを示す図である。
【図20】記録媒体に記録されるプログラムコードを示
す図である。
【図21】記録ヘッドのノズルピッチが記録媒体上に形
成される記録ドットピッチの整数倍の場合の印字パター
ンを示す図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録ヘッド 2 キャリッジ 3 キャリッジモータ 4 キャリッジベルト 5 キャリッジ軸 6 搬送ローラ 7 搬送モータ 8 コントロール回路 9 フレキシブルケーブル 10 ガイド部材 11 記録媒体 12 搬送モータギア 13 アイドラギア 14 搬送ローラギア 15 ホストコンピュータ 16 CPU 17 インターフェース 18 ROM 19 RAM 20 操作パネル 21 紙端センサ 22 タイマ 23 ヘッドドライバ 24 キャリッジドライバ 25 搬送ドライバ 26 共通バスライン 27 インク滴 28 記録ドット

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するためのインク吐出口が
    所定ピッチで複数設けられた記録ヘッドと、 前記記録ヘッドを主走査方向に送り出すためのヘッド駆
    動手段と、 前記インクが吐出される記録媒体を副走査方向に送り出
    すための媒体駆動手段と、 前記媒体駆動手段をその最小駆動単位の整数倍で駆動制
    御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、前記インク吐出口の所定ピッチを2以
    上の整数で除した記録ドットピッチで記録媒体上にイン
    クを吐出させ、前記媒体駆動手段の最小駆動単位に対応
    した記録媒体の送り量が、該記録媒体上に形成される記
    録ドットピッチよりも大きくなるよう前記媒体駆動手段
    を制御することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体の送り量を記録ドットピッ
    チで除した値は有理数となり、その値の整数倍からなる
    最小の整数を、前記インク吐出口の所定ピッチを前記記
    録ドットピッチで除した整数で除した場合に、その剰余
    が、前記所定ピッチを前記記録ドットピッチで除した整
    数の2以上の約数とならない条件を満たすことを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記媒体駆動手段は、ステッピングモー
    タであることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記媒体駆動手段は、エンコーダ付きモ
    ータであることを特徴とする請求項1に記載の記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体の送り量を記録ドットピッ
    チで除した値は有理数となり、その値の整数倍からなる
    最小の整数は、前記ステッピングモータの相数に対応し
    ていることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の記録装
    置。
  8. 【請求項8】 インクを吐出するためのインク吐出口が
    所定ピッチで複数設けられた記録ヘッドと、 前記記録ヘッドを主走査方向に送り出すためのヘッド駆
    動手段と、 前記インクが吐出される記録媒体を副走査方向に送り出
    すための媒体駆動手段と、 前記媒体駆動手段をその最小駆動単位の整数倍で駆動制
    御する制御手段とを備え、 前記記録ヘッドは、前記インク吐出口の所定ピッチを2
    以上の整数で除した記録ドットピッチで記録媒体上にイ
    ンクを吐出され、 前記制御手段は、前記記録媒体の送り量L、前記インク
    吐出口のピッチPh、前記記録ドットピッチPdとする
    と、 Ph/Pd≧2 L>Pd という条件を満たすよう前記媒体駆動手段を制御するこ
    とを特徴とする記録装置。
  9. 【請求項9】 m×Lを整数にする最小の整数m、0以
    上の任意の整数n、整数Ph/Pdの1以外の約数を除
    いた、1から(Ph/Pd)−1までのいずれかの整数
    kとすると、 整数m、n、kは、 m×L=n×Ph+K×Pd の条件を満たすことを特徴とする請求項8に記載の記録
    装置。
  10. 【請求項10】 前記媒体駆動手段は、ステッピングモ
    ータであることを特徴とする請求項8に記載の記録装
    置。
  11. 【請求項11】 前記媒体駆動手段は、エンコーダ付き
    モータであることを特徴とする請求項8に記載の記録装
    置。
  12. 【請求項12】 前記整数mはステッピングモータの相
    数に対応することを特徴とする請求項10に記載の記録
    装置。
  13. 【請求項13】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して
    記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴
    とする請求項8に記載の記録装置。
  14. 【請求項14】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えていることを特徴とする請求項8に記載の記録
    装置。
  15. 【請求項15】 インクを吐出するためのインク吐出口
    が所定ピッチで複数設けられた記録ヘッドと、前記記録
    ヘッドを主走査方向に送り出すためのヘッド駆動手段
    と、前記インクが吐出される記録媒体を副走査方向に送
    り出すための媒体駆動手段と、前記媒体駆動手段をその
    最小駆動単位の整数倍で駆動制御する制御手段とを備え
    る記録装置の制御方法であって、 前記インク吐出口の所定ピッチを2以上の整数で除した
    記録ドットピッチで記録媒体上にインクを吐出させ、前
    記媒体駆動手段の最小駆動単位に対応した記録媒体の送
    り量が、該記録媒体上に形成される記録ドットピッチよ
    りも大きくなるよう前記媒体駆動手段を制御することを
    特徴とする記録装置の制御方法。
  16. 【請求項16】 前記記録媒体の送り量を記録ドットピ
    ッチで除した値は有理数となり、その値の整数倍からな
    る最小の整数を、前記インク吐出口の所定ピッチを前記
    記録ドットピッチで除した整数で除した場合に、その剰
    余が、前記所定ピッチを前記記録ドットピッチで除した
    整数の2以上の約数とならない条件を満たすことを特徴
    とする請求項15に記載の記録装置の制御方法。
  17. 【請求項17】 インクを吐出するためのインク吐出口
    が所定ピッチで複数設けられた記録ヘッドと、前記記録
    ヘッドを主走査方向に送り出すためのヘッド駆動手段
    と、前記インクが吐出される記録媒体を副走査方向に送
    り出すための媒体駆動手段と、前記媒体駆動手段をその
    最小駆動単位の整数倍で駆動制御する制御手段とを備え
    る記録装置の制御方法であって、 前記記録ヘッドは、前記インク吐出口の所定ピッチを2
    以上の整数で除した記録ドットピッチで記録媒体上にイ
    ンクを吐出され、 前記記録媒体の送り量L、前記インク吐出口のピッチP
    h、前記記録ドットピッチPdとすると、 Ph/Pd≧2 L>Pd という条件を満たすよう前記媒体駆動手段を制御するこ
    とを特徴とする記録装置の制御方法。
  18. 【請求項18】 m×Lを整数にする最小の整数m、0
    以上の任意の整数n、整数Ph/Pdの1以外の約数を
    除いた、1から(Ph/Pd)−1までのいずれかの整
    数kとすると、 整数m、n、kは、 m×L=n×Ph+K×Pd の条件を満たすことを特徴とする請求項17に記載の記
    録装置の制御方法。
  19. 【請求項19】 インクを吐出するためのインク吐出口
    が所定ピッチで複数設けられた記録ヘッドと、前記記録
    ヘッドを主走査方向に送り出すためのヘッド駆動手段
    と、前記インクが吐出される記録媒体を副走査方向に送
    り出すための媒体駆動手段と、前記媒体駆動手段をその
    最小駆動単位の整数倍で駆動制御する制御手段とを備え
    る記録装置を制御するためのプログラムコードが格納さ
    れたコンピュータ可読メモリであって、 前記インク吐出口の所定ピッチを2以上の整数で除した
    記録ドットピッチで記録媒体上にインクを吐出させるイ
    ンク吐出工程のコードと、 前記媒体駆動手段の最小駆動単位に対応した記録媒体の
    送り量が、該記録媒体上に形成される記録ドットピッチ
    よりも大きくなるよう前記媒体駆動手段を制御する媒体
    制御工程のコードとを有することを特徴とするコンピュ
    ータ可読メモリ。
  20. 【請求項20】 インクを吐出するためのインク吐出口
    が所定ピッチで複数設けられた記録ヘッドと、前記記録
    ヘッドを主走査方向に送り出すためのヘッド駆動手段
    と、前記インクが吐出される記録媒体を副走査方向に送
    り出すための媒体駆動手段と、前記媒体駆動手段をその
    最小駆動単位の整数倍で駆動制御する制御手段とを備え
    る記録装置を制御するためのプログラムコードが格納さ
    れたコンピュータ可読メモリであって、 前記記録ヘッドは、前記インク吐出口の所定ピッチを2
    以上の整数で除した記録ドットピッチで記録媒体上にイ
    ンクを吐出するように前記記録ヘッドを制御するヘッド
    制御工程と、 前記記録媒体の送り量L、前記インク吐出口のピッチP
    h、前記記録ドットピッチPdとすると、 Ph/Pd≧2 L>Pd という条件を満たすよう前記媒体駆動手段を制御する媒
    体制御工程とを有することを特徴とするコンピュータ可
    読メモリ。
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