JPH09239621A - 放電加工装置および放電加工方法 - Google Patents

放電加工装置および放電加工方法

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JPH09239621A
JPH09239621A JP8047402A JP4740296A JPH09239621A JP H09239621 A JPH09239621 A JP H09239621A JP 8047402 A JP8047402 A JP 8047402A JP 4740296 A JP4740296 A JP 4740296A JP H09239621 A JPH09239621 A JP H09239621A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工液中の粉末混入濃度が低下したことを自
動的に検出し、粉末混入濃度の低下が検出された時は、
粉末物質の供給、および加工条件を変更することで、粉
末混入濃度低下による加工面の鏡面性の悪化を防ぎ、所
望の鏡面を得る放電加工装置を提供すること。 【解決手段】 加工終了位置検出装置31で検出される
第k−1段目の加工終了位置と加工開始位置検出装置3
0で検出される第k段目の加工開始位置を加工位置比較
装置32で比較し、その差が所定数以下の場合、加工条
件変更装置33と粉制御弁35へ信号を送り、加工条件
を変更すると共に、加工液中に粉末物質を供給して行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に電極の位置情
報に基づいて加工の安定化、最適化を行うようにした放
電加工装置および放電加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】形彫り放電加工において、図6に示すよ
うな荒加工から仕上加工までを多段階にピーク電流値や
パルス幅などの加工条件と電極位置を変えながら所望の
形状を得る多段階放電加工が一般的になっている。その
理由は、放電加工において所望の面あらさに仕上げる場
合、最初からその仕上加工条件で加工すると電気エネル
ギーが小さいため、非常に加工時間を要してしまう。そ
のため加工面あらさは大きいが、電気エネルギーが大き
いため加工速度が速い荒加工条件で加工する大部分を除
去し、その後、徐々に電気エネルギーが小さな加工条件
に切り換えながら少しずつ加工深さを深くして、所望の
面あらさを得る多段階放電加工は高い加工効率を得られ
る加工方法として一般的に行われている。また最近で
は、多段加工のある段階から通常の油加工液に金属や半
金属の粉末物質を混入した粉末混入加工液を電極と被加
工物で形成される加工間隙に供給して加工を行なう粉末
混入放電加工に切り換えて加工面を鏡面まで仕上げる加
工も一般的になっている。
【0003】この粉末混入放電加工は、仕上加工におい
て、加工面積が500(cm2 )程度までなら面あらさ
1〜2(μmRmax)の鏡面まで仕上げられる他に、
加工速度が従来よりも数倍速くなるなどの非常に優れた
加工特性を持っているが、荒加工では通常の油加工液に
よる加工特性と変わらないことから、粉末の寿命や加工
液の濾過の点を考慮し、第1段目から加工面あらさが1
0〜20(μmRmax)になるような加工段までは通
常の加工液で加工を行い、それ以降の加工段になって加
工液を粉末混入加工液に切り換えて加工を行なう方法が
採用されている。
【0004】次に図7を用いて従来の粉末混入放電加工
装置について説明する。図7において、1は電極、2は
被加工物、3は加工槽、4は制御装置、5は制御装置4
により指令を受け、電極1と被加工物2で形成される加
工間隙に放電パルスを供給する加工電源、6は加工間隙
に発生する放電電圧を平均化する平均化回路、7は平均
化回路6によって平均化された放電電圧に対する基準電
圧を設定する基準電圧設定装置、8は制御装置4によっ
てその駆動を制御されるサーボモータ、9は電極1を固
定し、サーボモータ8によりボールネジ10を介してZ
軸方向に駆動されるスライダー、11は電極1の位置を
検出するリニアスケール、12は通常の油加工液14を
貯留する加工液タンク、13は粉末物質15が混入され
た粉末混入加工液16を貯留する加工液タンク、17,
18は加工液タンク12,13に貯留された加工液を汲
み上げ加工槽3へ供給するポンプであり、これも制御装
置4によりその駆動を制御されている。そして、19,
20,21,22は制御装置4の指令によりその開閉を
行なう制御弁である。
【0005】次に動作について以下に説明する。多段階
に加工条件と各加工条件における電極の位置を変えなが
ら所望の面あらさや形状になるまで加工を行う場合、ま
ず加工液タンク12内の通常油加工液14をポンプ17
によって汲み上げ、制御弁20を介して加工槽3内へ供
給する。そして、加工槽3内に通常油加工液14が十分
供給された後、制御装置4は加工電源5に指令を送り、
加工電源5は第1段目の加工条件に切り換えて電極1と
被加工物2で形成される加工間隙に放電パルスを供給し
て放電加工を開始する。この時、制御装置4はサーボモ
ータ8に指令し、電極1を被加工物2に対してZ方向に
送る。そして、電極1が第1段目の所定の加工深さZ1
の位置に達したことをリニアスケール11が検出する
と、制御装置4は加工電源5に指令して、第2段目の加
工条件に切り換えて、第2段目の所定の加工深さZ2 ま
で加工を行う。そして、これら一連の動作を最終の第n
段目まで繰り返す。
【0006】ここで、電極1と被加工物2で形成される
加工間隙長の制御方法について説明する。加工電源5か
ら加工間隙にパルス状電圧を印加すると、図8(a)に
示すように、放電が発生するまでの遅延時間To の間だ
け開放電圧Vo が現れ、その後放電が発生してパルス幅
Tonの間、放電電圧Vg が現れる。そして、休止時間T
off 後に次のパルス状電圧が印加される。しかし、加工
間隙長が適正距離よりも短くなると、図8(b)で示す
ように、直ちに放電が発生するため開放電圧Vo の時間
To が無いまま放電電圧Vg となり、このまま加工を持
続するとアーク状態に発展して電極やワークを損傷して
しまう。また、加工間隙長が適正距離より離れている
と、図8(c)で示すように、放電が発生しにくくなる
ため開放電圧Vo の時間To が非常に長くなり、単位時
間当たりの放電回数が減少するため、加工効率が大幅に
減少する。よって、加工間隙長の変化が生じることを防
ぐため、平均化された放電電圧を測定し、これを基準電
圧と比較することで加工間隙長を制御する。つまり、加
工間隙に現れる放電電圧を平均化回路6で平均化した値
Vave は、図8(a)より、 Vave =(Vo ・To +Vg ・Ton)/(To +Ton+Toff )…(1) と近似できる。そして加工間隙長が適正距離の時のVav
e を基準電圧Vref として予め基準電圧設定装置7に設
定して起き、加工間隙長が適正距離より離れているとき
は、放電遅延時間To が大きくなることから、式(1)
よりVave の値は基準電圧Vref より大きくなり、これ
を検出して制御装置4からサーボモータ8へ指令を出
し、電極1を被加工物2へ近づけるように制御する。逆
に、加工間隙長が適正距離より近づきすぎている場合
は、放電遅延時間To が小さくなることから、式(1)
よりVave の値は基準電圧Vref より小さくなり、これ
を検出して制御装置4からサーボモータ8へ指令を出
し、電極1を被加工物2から引き離すように制御する。
放電加工中はこのような加工間隙長制御を数μmから数
十μmの範囲で常に行っている。
【0007】次に、第k段目から粉末混入放電加工を行
う場合について説明する。第k−1段目の加工が終了し
た時点で、いったん加工を中断して、加工槽3内の通常
加工液14を制御弁19を介して加工液タンク12へ排
出し、排出が完了すると加工液タンク13内の粉末混入
加工液16をポンプ18によって汲み上げ、制御弁22
を介して加工槽3へ供給し、加工槽3内に粉末混入加工
液10が十分供給されると、制御装置4は加工電源5に
指令を送り、第k段目の加工条件に切り換えて放電加工
を開始すると共に、サーボモータ8に指令を送って電極
1を加工深さZk まで送り、電極1が加工深さZk に達
した時点で第k段目の粉末混入放電加工を終了する。
【0008】また、加工間隙間の加工状態に応じて加工
条件を制御する方法として、特開平4−63623に開
示されているような方法がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】我々の研究によれば、
粉末混入放電加工の大きな特徴である加工面の鏡面性は
加工液中の粉末混入濃度に大きく影響され、一般的な粉
末混入放電加工では粉末混入濃度を20〜30(g/
l)に設定して安定な鏡面加工を行っているが、粉末混
入濃度が10(g/l)未満になると加工面あらさが大
きくなり、加工面は鏡面を得られないことが分かってい
る。
【0010】しかし粉末混入加工液を用いる場合、油加
工液に混入されている金属、あるいは半金属の粉末物質
の比重は油加工液よりも大きいため、加工液を攪拌して
も粉末物質は攪拌によって生じる加工液の流れが淀む部
分に沈澱してしまう。このため、粉末混入放電加工時間
が長くなるにつれ、粉末混入加工液16中の粉末物質1
5の濃度は減少し、電極1と被加工物2で形成される加
工間隙の粉末混入濃度が小さくなり、粉末混入濃度が1
0(g/l)以下になると、目的の鏡面が得られない。
【0011】また、粉末混入放電加工中に沈澱した粉末
物質15は、次の油加工の際、加工槽3には通常の油加
工液14が供給されるため、粉末物質15と油加工液1
4が混じり合い、加工液タンク12へ持ち運ばれてしま
う。このため、粉末混入加工液タンク13内の粉末混入
濃度は減少していき、粉末混入濃度が10(g/l)以
下になると、目的の鏡面が得られない。
【0012】また、電極1の形状が複雑であったり、加
工深さが深い場合、粉末物質15が電極1と被加工物2
で形成される加工間隙に十分供給されず、加工間隙の粉
末混入濃度が10(g/l)以下になって目的の鏡面が
得られない。
【0013】特開平4−63623に開示されている方
法は、加工液が油加工液の際に加工状態を安定に制御す
る方法であって、粉末混入濃度の低下に起因する加工状
態の判定はできない。
【0014】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、加工間隙の粉末混入濃度が減少す
ることに起因する加工面の鏡面性の悪化を防ぎ、所望の
鏡面(面あらさ)を得ることを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る放電加工
装置は、電極と被加工物とで形成される加工間隙に粉末
物質を混入した加工液を満たして、パルス電圧を印加し
て加工を行なう放電加工装置において、多段階加工を行
なう際に、各段階の加工開始位置を検出する加工開始位
置検出手段と、各段階の加工終了位置を検出する加工終
了位置検出手段と、この加工終了位置検出手段により検
出された前段階の加工終了位置と前記加工開始位置検出
手段によって検出された次段階の加工開始位置とを比較
する加工位置比較手段と、この加工位置比較手段によっ
て得られる比較結果に応じて加工条件を変更する加工条
件変更手段とを備えたものである。
【0016】また、前記加工位置比較手段は、前記加工
開始位置検出手段により検出された次段階の加工開始位
置と前記加工終了位置検出手段により検出された前段階
の加工終了位置との差が所定数以下のとき、前記粉末物
質の加工液中の濃度が小さいと判断するものである。
【0017】また、前記加工位置比較手段により前記粉
末物質の加工液中の濃度が小さいと判断されたときに前
記加工液中に前記粉末物質を供給する粉末供給手段を備
えたものである。
【0018】また、この発明に係る放電加工装置は、電
極と被加工物とで形成される加工間隙に粉末物質を混入
した加工液を満たして、パルス電圧を印加して加工を行
なう放電加工装置において、所定時間毎に加工に寄与す
る有効放電パルス数を検出する有効放電パルス数検出手
段と、各放電加工条件における放電パルス1発当たりの
加工量を設定する加工量設定手段と、各放電加工条件に
おける加工面積を設定する面積設定手段と、前記有効放
電パルス数検出手段により検出された有効放電パルス数
と前記加工量設定手段により設定された放電パルス1発
当たりの加工量と前記面積設定手段により設定された加
工面積とから所定時間での前記電極の予定進行量を演算
する電極進行量演算手段と、所定時間毎に前記電極が加
工中に実際に進行した量を検出する電極進行量検出手段
と、前記電極進行量演算手段により求められる予定進行
量と前記電極進行量検出手段により検出された実際の電
極進行量とを比較する電極進行量比較手段と、この電極
進行量比較手段によって得られる比較結果に応じて加工
条件を変更する加工条件変更手段とを備えたものであ
る。
【0019】また、前記電極進行量比較手段は、前記電
極進行量検出手段により検出された電極進行量と前記電
極進行量演算手段により求められた予定進行量との差が
所定値以上のとき、前記粉末物質の加工液中の濃度が小
さいと判断するものである。
【0020】また、前記電極進行量比較手段により前記
粉末物質の加工液中の濃度が小さいと判断されたときに
前記加工液中に粉末物質を供給する粉末供給手段を備え
たものである。
【0021】さらに、前記加工条件変更手段は、前記加
工間隙に発生する放電電圧に対する基準電圧を変更する
ようにしたものである。
【0022】また、前記加工条件変更手段は、放電休止
時間を変更するようにしたものである。
【0023】また、前記加工条件変更手段は、電極定時
引き上げ量を変更するようにしたものである。
【0024】また、この発明に係る放電加工方法は、電
極と被加工物とで形成される加工間隙に粉末物質を混入
した加工液を満たして、パルス電圧を印加して加工を行
なう放電加工方法において、多段階加工を行なう際に、
各段階の加工開始位置を検出する加工開始位置検出ステ
ップと、各段階の加工終了位置を検出する加工終了位置
検出ステップと、この検出された前段階の加工終了位置
と次段階の加工開始位置とを比較する加工位置比較ステ
ップと、この加工位置比較ステップで得られる比較結果
に応じて加工条件を変更する加工条件変更ステップとを
含むものである。
【0025】また、前記加工位置比較ステップは、前記
加工開始位置検出ステップにより検出された次段階の加
工開始位置と前記加工終了位置検出ステップにより検出
された前段階の加工終了位置との差が所定数以下のと
き、前記粉末物質の加工液中の濃度が小さいと判断する
ものである。
【0026】また、前記加工位置比較ステップにより前
記粉末物質の加工液中の濃度が小さいと判断されたとき
に前記加工液中に前記粉末物質を供給する粉末供給ステ
ップを含むものである。
【0027】また、この発明に係る放電加工方法は、電
極と被加工物とで形成される加工間隙に粉末物質を混入
した加工液を満たして、パルス電圧を印加して加工を行
なう放電加工方法において、所定時間毎に加工に寄与す
る有効放電パルス数を検出する有効放電パルス数検出ス
テップと、各放電加工条件における放電パルス1発当た
りの加工量を設定する加工量設定ステップと、各放電加
工条件における加工面積を設定する面積設定ステップ
と、前記有効放電パルス数検出ステップにて検出された
有効放電パルス数と前記加工量設定ステップにて設定さ
れた放電パルス1発当たりの加工量と前記面積設定ステ
ップにて設定された加工面積とから所定時間での前記電
極の予定進行量を演算する電極進行量演算ステップと、
所定時間毎に前記電極が加工中に実際に進行した量を検
出する電極進行量検出ステップと、前記電極進行量演算
ステップにて求められる予定進行量と前記電極進行量検
出ステップにて検出された実際の電極進行量とを比較す
る電極進行量比較ステップと、この電極進行量比較ステ
ップにて得られる比較結果に応じて加工条件を変更する
加工条件変更ステップとを含むものである。
【0028】また、前記電極進行量比較ステップは、前
記電極進行量検出ステップにより検出された電極進行量
と前記電極進行量演算ステップにより求められた予定進
行量との差が所定値以上のとき、前記粉末物質の加工液
中の濃度が小さいと判断するものである。
【0029】さらに、前記電極進行量比較ステップによ
り前記粉末物質の加工液中の濃度が小さいと判断された
ときに前記加工液中に粉末物質を供給する粉末供給ステ
ップを含むものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1乃至図3に基づいて、本願発明の第
1の実施の形態を説明する。図において、従来例と同一
符号は、同一または相当部分を示し、その説明を省略す
る。
【0031】図1は、本発明の第1の実施の形態を示す
構成図である。図1において、30は各段における加工
開始位置を検出する加工開始位置検出装置、31は各段
における加工終了位置を検出する加工終了位置検出装
置、32は加工終了位置検出装置31により検出された
ある段の加工終了位置と加工開始位置検出装置30によ
って検出された次段の加工開始位置とを比較する加工位
置比較装置、33は加工位置比較装置30の比較結果に
応じて加工条件の変更を制御する加工条件変更装置、3
4は粉末物質を貯蔵し制御バルブ35の開閉によって粉
末混入加工液タンク13に粉末物質15を供給する粉末
供給装置である。
【0032】次に動作について説明する。先に説明した
ように、加工槽3内に沈澱した粉末物質15が通常の油
加工液14と混じって加工液タンク12へ持ち去られた
り、電極1の形状が複雑であったり、加工深さが深い場
合、電極1と電極2で形成される加工間隙の粉末混入濃
度が10(g/l)以下になると鏡面が得られないが、
粉末混入濃度と加工間隙長には図2に示すような関係が
あり、粉末混入濃度が小さくなると同一加工条件におい
ても加工間隙長が小さくなる。そこで、粉末混入濃度低
下による加工間隙長減少を検出し、それに応じて粉末混
入濃度を増加させるような動作をしてやれば加工面の鏡
面性の悪化を防ぐことができる。
【0033】図3は、多段加工した場合の粉末混入放電
加工における電極1の位置と加工間隙長の関係を表した
ものである。図2から、粉末混入濃度が20〜30(g
/l)の時の加工間隙長は、粉末混入濃度が10(g/
l)以下の時に比べて大きい。このため、粉末混入濃度
10(g/l)以下の時の第k段目の粉末混入放電加工
開始位置は、粉末混入濃度20〜30(g/l)未満の
時の粉末混入放電加工開始位置と比べ、加工進行方向に
対して、各々の加工間隙長の差の分だけ前方になる。つ
まり、第k−1段目の電極加工終了位置をZk-1 、粉末
混入濃度10(g/l)の時の第k段目の粉末混入放電
加工開始位置をZa 、その時の加工間隙長をGa 、粉末
混入濃度20〜30(g/l)の時の第k段目の粉末混
入放電加工開始位置をZb 、その時の加工間隙長をGb
とすると、 Zb −Za =(Zb −Zk-1 )−(Za −Zk-1 )=Gb −Ga …(2) となり、さらに式(2)は、 Za −Zk-1 =(Zb −Zk-1 )−(Gb −Ga ) …(3) とすることができる。よって、Gb −Ga の値は図2か
ら明らかであり、Zb −Zk-1 の値は加工形状や加工深
さによらず一定であることからこの値を予め求めておけ
ば、第k−1段目の加工終了位置Zk-1 と第k段目の粉
末混入放電開始位置Zを検出して、その差が、 Z−Zk-1 ≦(Zb −Zk-1 )−(Gb −Ga )=α(αは定数)…(4) 式(4)で示される関係になったら、粉末混入濃度が1
0(g/l)以下になっていると判断し、粉末混入濃度
を増加させるような動作をすれば加工面の鏡面性の悪化
を防ぐことができる。
【0034】そこで、加工終了位置検出装置31は、制
御装置4から第k−1段の加工終了信号とリニアスケー
ル11からその時の電極位置信号を受け取り、第k−1
段目の加工終了時点の電極位置Zk-1 を検出し、その値
を加工位置比較装置32へ出力する。加工開始位置検出
30は制御装置4から粉末混入放電加工を行う第k段目
の加工開始信号とリニアスケール11からその時の電極
位置信号を受け取り、第k段目の加工開始位置Zを検出
し、その値を加工位置比較装置32へ出力する。加工位
置比較装置32は、Zk-1 とZの値が入力されると、Z
とZk-1 差を計算し、その差が所定数α以下になった場
合、つまり式(4)に示された関係になった時、加工位
置比較装置32は加工間隙の粉末混入濃度が低下したと
判断して制御バルブ35と加工条件変更装置33に信号
を送る。信号を受け取った制御バルブ35は所定の時間
だけ開いて、粉末供給装置34に貯蔵された粉末物質1
5を加工液タンク13に供給し、粉末混入加工液16の
粉末濃度を増大させる。
【0035】加工条件変更装置33は加工位置比較装置
32からの信号を受け取ると、基準電圧設定装置7に設
定されている基準電圧Vref の値を大きくするように制
御装置4へ信号を出力し、制御装置4はその信号を受け
て基準電圧設定装置7へ信号を出し、基準電圧Vref の
値が大きくなるように設定される。例えば、基準電圧が
40(V)に設定していた場合、10(V)程度を基準
電圧を大きくなるようにする。基準電圧Vref の値が大
きくなると、式(1)で表されるVave の値が大きくな
るように加工間隙長が制御される。Vave の値を大きく
するには、放電遅延時間To を長くすれば良いわけであ
るから、加工間隙長を大きくして放電の発生を遅らせる
ように制御される。この結果、加工間隙長は拡がり、加
工間隙に粉末物質15が入りやすくなるため、加工間隙
の粉末混入濃度が増加する。
【0036】また、加工条件変更装置33は加工位置比
較装置32からの信号を受け取ると、その時の加工条件
で設定されている休止時間Toff を長くするように制御
装置4へ信号を出力し、制御装置4はその信号を受けて
加工電源5へ信号を出し、加工電源5は休止時間Toff
を長くなるように設定して、加工間隙に放電パルスを印
加する。例えば、休止時間が4(μs)だったとする
と、その2倍の8(μs)程度まで休止時間を長くす
る。休止時間Toff が長くなると、式(1)で示される
Vave の値は小さくなるから、加工間隙長はVave の値
が一定に保たれるように制御される。Vave の値を一定
に保つには、放電遅延時間To を長くすれば良いわけで
あるから、加工間隙長を大きくして放電の発生を遅らせ
るように制御される。この結果、加工間隙長は拡がり、
加工間隙に粉末物質15が入りやすくなるため、加工間
隙の粉末混入濃度が増加する。
【0037】また、加工条件変更装置33は加工位置比
較装置32からの信号を受け取ると、その時の電極定時
引き上げ量を大きくするように制御装置4へ信号を出力
し、制御装置4はその信号を受けてサーボモータ8は信
号を出し、サーボモータ8は電極定時引き上げ量を大き
くなるように駆動する。例えば、電極定時引き上げ量が
0.5(mm)だったとすると、その2倍の1(mm)
程度まで電極定時引き上げ量を大きくする。この結果、
加工間隙長は拡がり、加工間隙に粉末物質15が入りや
すくなるため、加工間隙の粉末混入濃度が増加する。
【0038】このように、加工開始位置比較装置32か
らの信号を受けて、加工液中に粉末物質を供給する、あ
るいは基準電圧Vref 、休止時間Toff 、電極定時引き
上げ量を大きくして加工間隙長を拡げてやり、加工間隙
に粉末物質15が入りやすいようにしてやることで、加
工間隙の粉末混入濃度を増大させ、所望の鏡面を確実に
得ることができる。
【0039】実施の形態2.図4は、本発明の第2の実
施の形態を示す構成図であり、図4において、36は所
定時間毎に加工に寄与する有効放電パルス数を検出する
有効放電パルス数検出装置、37は加工条件毎の放電パ
ルス1発当たりの加工量を設定する加工量設定装置、3
8は加工面積を設定する面積設定装置、39は有効放電
パルス数検出装置36によって検出された単位時間毎の
有効放電パルス数と加工量設定装置37に設定されてい
る放電1発当たりの加工量と面積設定装置38に設定さ
れている加工面積とから所定時間当たりの電極1の進行
量(予定進行量)を演算する電極進行量演算装置、40
はリニアスケール11からの信号を受け所定時間当たり
に電極1が実際に進行した量を検出する電極進行量検出
装置、41は電極進行量演算装置39によって求められ
た計算上の所定時間当たりの電極進行量と電極進行量検
出装置40によって検出された所定時間当たりの実際の
電極進行量とを比較する電極進行量比較装置である。
【0040】次に動作について説明する。加工開始時の
粉末混入濃度が20〜30(g/l)あったとしても、
先に説明したように加工液の流れが淀む部分に粉末が沈
澱するため、加工時間がが長くなると粉末物質15の沈
澱が進行し、加工途中で粉末混入濃度が10(g/l)
以下になって鏡面が得られない。図5は粉末混入放電加
工における加工時間と加工進行量の関係を示したもので
ある。粉末混入濃度が20〜30(g/l)で一定の場
合、加工時間と加工進行量の関係は、その時の加工条件
で定まる加工速度を比例定数とした比例関係になるが、
加工中に粉末混入濃度が減少すると図2より同一加工条
件においても加工間隙長が減少することから、図5に示
すように加工進行量は加工間隙長の減少分だけ増大す
る。
【0041】よって、加工中の粉末混入濃度低下による
加工進行量の増大分を検出し、それに応じて粉末混入濃
度を増加させるような動作をしてやれば加工面の鏡面性
の悪化を防ぐことができる。
【0042】放電加工中は、被加工物2の加工面に対し
てその時の加工条件によって定まる加工間隙長だけ距離
を置いた位置に電極が存在する。そして、加工間隙長は
先述したように適正な距離になるよう常に制御されてい
る。よって、第k段目の粉末混入放電加工が開始される
と、粉末混入濃度20〜30(g/l)の時の加工間隙
長Gb で加工が開始され、粉末混入濃度の低下がなけれ
ば第k段目の加工が終了するまで加工間隙長Gb を維持
した状態で加工は進行される。そして、その時の所定時
間当たりの電極進行量Lb は、その時の加工条件におけ
る放電1発当たりの加工量をV、加工面積をS、所定時
間当たりの有効放電パルス数をm、被加工物の比重をρ
とすれば、 Lb =m・V/ρ・S …(8) と近似できる。しかし、所定時間の間に加工間隙の粉末
混入濃度が10(g/l)になり、その時の加工間隙長
がGa になったとすると、加工間隙長の減少分ΔGは、 ΔG=Gb −Ga …(9) と表される。また、その時の電極進行量La は、加工に
よって進行する量Lb と加工間隙長の減少分ΔGの和と
なる。つまりLa は、 La =Lb +ΔG …(10) よって、粉末混入濃度低下による加工間隙長の減少分Δ
Gは、式(10)より、 ΔG=La −Lb …(11) となる。式(11)におけるΔGは図2、および図5よ
り明らかであるから、所定時間における実際の電極進行
量Lと、計算で求められる粉末混入濃度が低下しないと
きの電極進行量L′を検出し、その差が、 L−L′≧La −Lb =β(βは定数) …(12) 式(12)で示される関係になったら、粉末混入濃度が
10(g/l)以下になっていると判断し、粉末混入濃
度を増加させるような動作すれば加工面の鏡面性の悪化
を防ぐことができる。
【0043】そこで、有効放電パルス数検出装置36に
より検出された所定時間毎に加工に寄与する有効放電パ
ルス数と、加工量設定装置37に設定された各加工条件
毎の放電パルス1発当たりの加工量と、面積設定装置3
8に設定された各加工条件毎の加工面積とから電極進行
量演算装置39は式(8)に基づいて粉末混入濃度が低
下しないときの所定時間における電極進行量L′を求
め、電極進行量比較装置41へその値を出力する。ここ
で、有効放電パルス数検出装置36は、特開平05−2
93714に開示されているような方式に基づき、放電
電圧の高周波成分を検出してこれを積分し、積分値が基
準値以上であれば有効放電パルスと判断してこれを所定
時間毎にカウントするような装置である。電極進行量検
出装置40はリニアスケール11からの信号を受けて所
定時間当たりに電極1が実際に進行した量Lを検出し、
電極進行量比較装置41にその値を出力する。電極進行
量比較装置41は、LとL′の値が入力されると、Lと
L´の差を計算し、その差が所定数β以上になった場
合、つまり式(12)で示される関係になった時、電極
進行量比較装置35は加工間隙の粉末混入濃度が10
(g/l)以下になったと判断して制御バルブ35と加
工条件変更装置33に信号を出力する。信号を受け取っ
た制御バルブ35は所定の時間だけ開いて、粉末供給装
置34に貯蔵された粉末物質15を加工液タンク13に
供給し、粉末混入加工液16の粉末混入濃度を増大させ
る。
【0044】加工条件変更装置33は電極進行量比較装
置41からの信号を受け取ると、基準電圧設定装置7に
設定されている基準電圧Vref の値を大きくするように
制御装置4へ信号を出力し、制御装置4はその信号を受
けて基準電圧設定装置7へ信号を出し、基準電圧Vref
の値が大きくなるよう設定される。例えば、基準電圧が
40(V)に設定していた場合、10(V)程度を基準
電圧を大きくなるようにする。基準電圧Vref の値が大
きくなると、式(1)で表されるVave の値が大きくな
るように加工間隙長が制御される。Vave の値を大きく
するには、放電遅延時間To を長くすれば良いわけであ
るから、加工間隙長を大きくして放電の発生を遅らせる
ように制御される。この結果、加工間隙長は拡がり、加
工間隙に粉末物質15が入りやすくなるため、加工間隙
の粉末混入濃度が増加する。
【0045】また、加工条件変更装置33は電極進行量
比較装置41からの信号を受け取ると、その時の加工条
件で設定されている休止時間Toff を長くするように制
御装置4へ信号を出力し、制御装置4はその信号を受け
て加工電源5へ信号を出し、加工電源5は休止時間Tof
f を長くなるように設定して、加工間隙に放電パルスを
印加する。例えば、休止時間が4(μs)だったとする
と、その2倍の8(μs)程度まで休止時間を長くす
る。休止時間Toff が長くなると、式(1)で示される
Vave の値は小さくなるから、加工間隙長はVave の値
が一定に保たれるように制御される。Vave の値を一定
に保つには、放電遅延時間To を長くすれば良いわけで
あるから、加工間隙長を大きくして放電の発生を遅らせ
るように制御される。この結果、加工間隙長は拡がり、
加工間隙に粉末物質15が入りやすくなるため、加工間
隙の粉末混入濃度が増加する。
【0046】また、加工条件変更装置33は電極進行量
比較装置41からの信号を受け取ると、その時の電極定
時引き上げ量を大きくするように制御装置4へ信号を出
力し、制御装置4はその信号を受けてサーボモータ8へ
信号を出し、サーボモータ8は電極定時引き上げ量を大
きくなるように駆動する。例えば、電極定時引き上げ量
が0.5(mm)だったとすると、その2倍の1(m
m)程度まで電極定時引き上げ量を大きくする。この結
果、加工間隙長は拡がり、加工間隙に粉末物質15が入
りやすくなるため、加工間隙の粉末混入濃度が増加す
る。
【0047】さらに、第k+1段目の粉末混入放電加工
についても同様なことは、明らかである。
【0048】このように、電極進行量比較装置41から
の信号を受けて、加工液中に粉末物質を供給する、ある
いは基準電圧Vref 、休止時間Toff 、電極定時引き上
げ量を大きくして加工間隙長を拡げてやり、加工間隙に
粉末物質15が入りやすいようにしてやることで、加工
間隙の粉末混入濃度を増大させ、所望の鏡面を確実に得
ることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0050】多段階加工を行う際、ある段の加工終了位
置と次段の加工開始位置とを比較することで、加工液中
の粉末混入濃度の大小を判定し、粉末混入濃度が小さい
と判断された場合には、加工液中に粉末物質を供給する
ので粉末混入濃度が増大し、粉末混入濃度が減少したこ
とに起因する加工面の鏡面性の悪化を防ぎ、所望の鏡面
を得ることができる。
【0051】また、多段階加工を行う際、ある段の加工
終了位置と次段の加工開始位置とを比較することで、加
工液中の粉末混入濃度の大小を判定し、粉末混入濃度が
小さいと判断された場合には、加工間隙長を拡げるよう
に加工条件を変更するので加工間隙に粉末物質が入りや
すくなって粉末混入濃度が増大し、粉末混入濃度が減少
したことに起因する加工面の鏡面性の悪化を防ぎ、所望
の鏡面を得ることができる。
【0052】また、所定時間毎に加工に寄与する有効放
電パルス数と、各放電加工条件における放電パルス1発
当たりの加工量と、各加工条件における加工面積とから
所定時間における電極の進行量を演算し、所定時間毎に
電極が加工中に実際に進行した量と比較することで、加
工液中の粉末混入濃度の大小を判定し、粉末混入濃度が
小さいと判断された場合には、加工液中に粉末物質を供
給するので粉末混入濃度が増大し、粉末混入濃度が減少
したことに起因する加工面の鏡面性の悪化を防ぎ、所望
の鏡面を得ることができる。
【0053】また、所定時間毎に加工に寄与する有効放
電パルス数と、各放電加工条件における放電パルス1発
当たりの加工量と、各加工条件における加工面積とから
所定時間における電極の進行量を演算し、所定時間毎に
電極が加工中に実際に進行した量と比較することで、加
工液中の粉末混入濃度の大小を判定し、粉末物質混入濃
度が小さいと判断された場合には、加工間隙長を拡げる
ように加工条件を変更するので加工間隙に粉末物質が入
りやすくなって粉末混入濃度が増大し、粉末混入濃度が
減少したことに起因する加工面の鏡面性の悪化を防ぎ、
所望の鏡面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における第1の実施の形態を示す構成
図である。
【図2】 粉末混入濃度と加工間隙長の関係を示した図
である。
【図3】 多段加工した場合の電極位置と加工間隙長の
関係を示した図である。
【図4】 本発明における第2の実施の形態を示す構成
図である。
【図5】 粉末濃度の違いによる加工時間と電極進行量
の関係を示す図である。
【図6】 多段階放電加工方法の概略を示す図である。
【図7】 従来の放電加工装置を示す構成図である。
【図8】 加工間隙長と放電電圧の関係を示した図であ
る。
【符号の説明】
1 電極、2 被加工物、3 加工槽、4 制御装置、
5 加工電源、6 平均化回路、7 基準電圧設定装
置、8 サーボモータ、9 スライダー、10ボールネ
ジ、11 リニアスケール、12,13 加工液タン
ク、14 油加工液、15 粉末物質、16 粉末混入
加工液、17,18 ポンプ、19,20,21,22
制御弁、30 加工開始位置検出装置、31 加工終
了位置検出装置、32 加工位置比較装置、33 加工
条件変更装置、34 粉末供給装置、35 制御弁、3
6 有効放電パルス数検出装置、37 加工量設定装
置、38 面積設定装置、39 電極進行量演算装置、
40 電極進行量検出装置、41 電極進行量比較装
置。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極と被加工物とで形成される加工間隙
    に粉末物質を混入した加工液を満たして、パルス電圧を
    印加して加工を行なう放電加工装置において、多段階加
    工を行なう際に、各段階の加工開始位置を検出する加工
    開始位置検出手段と、各段階の加工終了位置を検出する
    加工終了位置検出手段と、この加工終了位置検出手段に
    より検出された前段階の加工終了位置と前記加工開始位
    置検出手段によって検出された次段階の加工開始位置と
    を比較する加工位置比較手段と、この加工位置比較手段
    によって得られる比較結果に応じて加工条件を変更する
    加工条件変更手段とを備えたことを特徴とする放電加工
    装置。
  2. 【請求項2】 前記加工位置比較手段は、前記加工開始
    位置検出手段により検出された次段階の加工開始位置と
    前記加工終了位置検出手段により検出された前段階の加
    工終了位置との差が所定数以下のとき、前記粉末物質の
    加工液中の濃度が小さいと判断することを特徴とする請
    求項1に記載の放電加工装置。
  3. 【請求項3】 前記加工位置比較手段により前記粉末物
    質の加工液中の濃度が小さいと判断されたときに前記加
    工液中に前記粉末物質を供給する粉末供給手段を備えた
    ことを特徴とする請求項2に記載の放電加工装置。
  4. 【請求項4】 電極と被加工物とで形成される加工間隙
    に粉末物質を混入した加工液を満たして、パルス電圧を
    印加して加工を行なう放電加工装置において、所定時間
    毎に加工に寄与する有効放電パルス数を検出する有効放
    電パルス数検出手段と、各放電加工条件における放電パ
    ルス1発当たりの加工量を設定する加工量設定手段と、
    各放電加工条件における加工面積を設定する面積設定手
    段と、前記有効放電パルス数検出手段により検出された
    有効放電パルス数と前記加工量設定手段により設定され
    た放電パルス1発当たりの加工量と前記面積設定手段に
    より設定された加工面積とから所定時間での前記電極の
    予定進行量を演算する電極進行量演算手段と、所定時間
    毎に前記電極が加工中に実際に進行した量を検出する電
    極進行量検出手段と、前記電極進行量演算手段により求
    められる予定進行量と前記電極進行量検出手段により検
    出された実際の電極進行量とを比較する電極進行量比較
    手段と、この電極進行量比較手段によって得られる比較
    結果に応じて加工条件を変更する加工条件変更手段とを
    備えたことを特徴とする放電加工装置。
  5. 【請求項5】 前記電極進行量比較手段は、前記電極進
    行量検出手段により検出された電極進行量と前記電極進
    行量演算手段により求められた予定進行量との差が所定
    値以上のとき、前記粉末物質の加工液中の濃度が小さい
    と判断することを特徴とする請求項4に記載の放電加工
    装置。
  6. 【請求項6】 前記電極進行量比較手段により前記粉末
    物質の加工液中の濃度が小さいと判断されたときに前記
    加工液中に粉末物質を供給する粉末供給手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項5に記載の放電加工装置。
  7. 【請求項7】 前記加工条件変更手段は、前記加工間隙
    に発生する放電電圧に対する基準電圧を変更することを
    特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の放電
    加工装置。
  8. 【請求項8】 前記加工条件変更手段は、放電休止時間
    を変更することを特徴とする請求項1〜請求項7のいず
    れかに記載の放電加工装置。
  9. 【請求項9】 前記加工条件変更手段は、電極定時引き
    上げ量を変更することを特徴とする請求項1〜請求項8
    のいずれかに記載の放電加工装置。
  10. 【請求項10】 電極と被加工物とで形成される加工間
    隙に粉末物質を混入した加工液を満たして、パルス電圧
    を印加して加工を行なう放電加工方法において、多段階
    加工を行なう際に、各段階の加工開始位置を検出する加
    工開始位置検出ステップと、各段階の加工終了位置を検
    出する加工終了位置検出ステップと、この検出された前
    段階の加工終了位置と次段階の加工開始位置とを比較す
    る加工位置比較ステップと、この加工位置比較ステップ
    で得られる比較結果に応じて加工条件を変更する加工条
    件変更ステップとを含むことを特徴とする放電加工方
    法。
  11. 【請求項11】 前記加工位置比較ステップは、前記加
    工開始位置検出ステップにより検出された次段階の加工
    開始位置と前記加工終了位置検出ステップにより検出さ
    れた前段階の加工終了位置との差が所定数以下のとき、
    前記粉末物質の加工液中の濃度が小さいと判断すること
    を特徴とする請求項10に記載の放電加工方法。
  12. 【請求項12】 前記加工位置比較ステップにより前記
    粉末物質の加工液中の濃度が小さいと判断されたときに
    前記加工液中に前記粉末物質を供給する粉末供給ステッ
    プを含むことを特徴とする請求項11に記載の放電加工
    方法。
  13. 【請求項13】 電極と被加工物とで形成される加工間
    隙に粉末物質を混入した加工液を満たして、パルス電圧
    を印加して加工を行なう放電加工方法において、所定時
    間毎に加工に寄与する有効放電パルス数を検出する有効
    放電パルス数検出ステップと、各放電加工条件における
    放電パルス1発当たりの加工量を設定する加工量設定ス
    テップと、各放電加工条件における加工面積を設定する
    面積設定ステップと、前記有効放電パルス数検出ステッ
    プにて検出された有効放電パルス数と前記加工量設定ス
    テップにて設定された放電パルス1発当たりの加工量と
    前記面積設定ステップにて設定された加工面積とから所
    定時間での前記電極の予定進行量を演算する電極進行量
    演算ステップと、所定時間毎に前記電極が加工中に実際
    に進行した量を検出する電極進行量検出ステップと、前
    記電極進行量演算ステップにて求められる予定進行量と
    前記電極進行量検出ステップにて検出された実際の電極
    進行量とを比較する電極進行量比較ステップと、この電
    極進行量比較ステップにて得られる比較結果に応じて加
    工条件を変更する加工条件変更ステップとを含むことを
    特徴とする放電加工方法。
  14. 【請求項14】 前記電極進行量比較ステップは、前記
    電極進行量検出ステップにより検出された電極進行量と
    前記電極進行量演算ステップにより求められた予定進行
    量との差が所定値以上のとき、前記粉末物質の加工液中
    の濃度が小さいと判断することを特徴とする請求項13
    に記載の放電加工方法。
  15. 【請求項15】 前記電極進行量比較ステップにより前
    記粉末物質の加工液中の濃度が小さいと判断されたとき
    に前記加工液中に粉末物質を供給する粉末供給ステップ
    を含むことを特徴とする請求項14に記載の放電加工方
    法。
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