JP3213116B2 - 放電加工方法及び装置 - Google Patents

放電加工方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水又は水をベースとし
た所謂水系加工液を用いて被加工物を放電形彫り加工す
る形彫り放電加工方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】形彫り放電加工装置によって被加工物を
水系加工液を用いて放電加工する際、加工間隙にタール
が生じやすいことが知られている。このタールは導電性
を有するため、一般に、タールが蓄積されるに従って加
工間隙のインピーダンスが局部的に低下する現象が生
じ、これにより電解電流又はアーク電流が流れるように
なると、加工速度が低下したり被加工物の加工表面が変
質するという問題が生じる。
【0003】特に、仕上げ加工領域等の如く、小さな加
工電流で加工を行なう加工条件の下では、電源の電流制
限抵抗器の値を大きく設定するため、電源の内部インピ
ーダンスが大きくなり、タールの蓄積や加工液の電離
(比抵抗の低下)により放電加工間隙のインピーダンス
が低下すると、加工間隙に印加される電圧のレベルが小
さくなり、サーボ基準電圧値より小さくなるという現象
が生じ易い傾向を有している。さらに、連続的に電解電
流が流れ始めると、電解電圧波形は正常な放電電圧波形
より高く加工電圧の平均値が上がり、サーボ制御用の検
出手段が間隙電圧を正常加工状態と判断し放電が行なわ
れていないにもかかわらずサーボ制御を続けてしまう。
このように、小さな加工電流で加工を行なうような加工
領域にあっては、結局、加工間隙におけるインピーダン
スの低下によりサーボ基準電圧が不適切なものとなって
しまい、これにより、加工が進行しなくなり、仕上げ面
を得ることができなくなるという特有の問題を有してい
る。
【0004】したがって、この種の問題を解決するため
には、極間に生じたタールあるいはイオンを除去する必
要がある。このため、例えば特開平4−101722号
公報には、加工パルス電圧を印加する毎に放電加工間隙
のインピーダンス状態を検出し、この検出結果に従って
加工電圧の極性を切り換えることにより、長時間に亙っ
て安定な放電状態を確保するようにした構成が開示され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
によると、加工パルス電圧の印加毎に加工間隙のインピ
ーダンス状態を検出してその都度加工間隙における加工
液の電解状態を判別する構成のため、加工電圧の極性の
切り換えが頻繁に生じてしまい、かえって加工速度が低
下してしまうという不具合を生じるほか、小さな加工電
流を用いる条件においては、上述の理由により、極性を
切り換えても加工が進行しなくなり、電解状態に陥って
しまう場合も生じるなどの問題点を有している。
【0006】このことを、水系加工液を用いて放電加工
を行なった際に加工間隙に現れる種々の加工電圧の波形
を特徴的に図示してある図5を参照しながら説明する。
【0007】図5の(a)は、無負荷待機時間が様々に
変化する状態と無負荷待機時間が無いが火花放電は起こ
っている(右から2番目の波形)ことを示している。火
花放電は30V程度を示している。また、平均間隙電圧
とサーボ基準電圧も適正な状態となっており継続的に放
電加工が行なわれている。
【0008】図5の(b)は、加工間隙において火花放
電と電解とが起こった場合の電圧波形が示されている。
この場合には、火花放電の開始前に現れる無負荷待機時
間がほとんど現れておらず、極間にタールが生成され始
めているか間隙の比抵抗値が下がった状態に現れる電圧
波形である。この状態では、加工間隙の平均電圧とサー
ボ基準電圧との比較によってサーボ制御がまだ可能な範
囲にある。この状態を回避するためには従来技術の両極
性パルスを供給することにより加工を続行させることが
できる。
【0009】図5の(c)は、さらにタール等の発生が
進み極間の比抵抗値も下がった状態を示し、もはや放電
が発生せず、電極からの漏洩電流(左端の波形)と電解
電流とが流れ始めていることを示す、火花放電電圧より
高い電圧波形が見られるようになる。
【0010】この状態になると間隙平均電圧とサーボ基
準電圧とが一致した状態となり火花放電が発生していな
いにもかかわらず、サーボ制御系においては最適な加工
状態にあると判断されてしまい、この状態から回避でき
なくなる。また、このような極間状態では電源内の内部
電流制限抵抗と間隙の比抵抗値とで供給電圧が分圧され
てしまい間隙に放電を生じさせるのに十分な電圧が加工
間隙に印加されなくなり、さらに、分圧された電圧値が
サーボ基準電圧値と一致してしまうと加工自体が行なわ
れなくなってしまう。
【0011】図5から判るように、従来のサーボ検出装
置では(a)、(b)、(c)の状態を区別することが
できず、サーボ制御がそのまま行なわれてしまい、した
がって、上述の不具合を生じるものである。
【0012】本発明の目的は、したがって、従来技術に
おける上述の問題点を解決することができる、改善され
た放電加工方法及び装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、図5に示した種々の状態に応じたサーボ制御を行な
う必要がある。そこで、本発明では、末期的電解状態の
特徴的な部分に着目し、火花放電とは異なる加工状態で
サーボ制御が行なわれている場合には、火花放電の発生
が可能となるような加工間隙長を得ることができるよう
に、サーボ基準値を変更するようにしたものである。
【0014】この技術的思想に基づく本発明の方法の特
徴は、水系加工液を用いて被加工物を放電加工する放電
加工方法において、上記披加工物と電極との間の放電加
工間隙に生じる加工間隙電圧に応答し無負荷待機時間と
所定時間内の間隙電圧を検出する検出工程と、前記検出
工程にて得られた検出結果に基づき無負荷待機中の電圧
のレベルを判断する工程と、前記間隙電圧の検出結果か
ら所定時間内における放電電圧より高い電圧の発生率を
求める工程と、前記無負荷待機時間が所定値以下でかつ
放電電圧より高い加工電圧の発生率から電解状態を判断
する工程と、前記電解状態が所定時間以上継続した際に
は加工間隙長を放電が発生する間隙長に変更制御する工
程とを有する点に有る。
【0015】一方、本発明の装置の特徴は、水系加工液
を用いて被加工物を形彫放電加工するための放電加工装
置において、上記被加工物と加工用電極との間の放電加
工間隙に生じる加工間隙電圧に応答し放電待機時間及び
所定時間内の間隙平均電圧を検出する検出部と、該間隙
平均電圧と所要の加工パラメータとに基づいて平均加工
電圧を計算する第1計算手段と、上記放電待機時間から
平均放電待機時間を計算する第2計算手段と、上記平均
加工電圧と上記平均放電待機時間とに基づいて上記放電
加工間隙における上記水系加工液の電解状態を評価する
評価手段と、上記被加工物と上記加工用電極との間の相
対サーボ送り制御のためのサーボ基準電圧を該評価手段
における評価結果に従って調節するための調節手段とを
備えた点にある。
【0016】
【作用】加工間隙電圧から放電待機時間及び間隙平均電
圧が検出され、平均加工電圧と平均放電待機電圧とが計
算される。この計算結果に基づいて放電加工間隙におけ
る水系加工液の電解状態が評価される。加工用電極の相
対サーボ送り制御のためのサーボ基準電圧がその評価結
果に従って調節され、電解状態に応じた適切なサーボ送
りが行なわれる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例に
つき詳細に説明する。
【0018】図1は本発明による形彫放電加工装置の一
実施例を示す構成図である。図1において、1は披加工
物、2は加工用電極、3は直流電源、4は電源制限抵抗
器、5はスイッチングトランジスタで、後述の如くして
スイッチングトランジスタ5がオン、オフ制御されるこ
とにより被加工物1と加工用電極2との間の放電加工間
隙Gに加工用パルス電圧が印加される。被加工物1は水
系加工液6が満たされている加工タンク7内に配置され
ており、加工用電極2と披加工物1との間には、水系加
工液6を介して加工用の火花放電が発生する構成となっ
ている。
【0019】加工用電極2の送りを与えるサーボモータ
8の送り動作及びスイッチングトランジスタ5のオン、
オフ動作を制御し、水系加工液6を介して放電加工間隙
Gに発生せしめられる火花放電を制御するため、総体的
に符号10で示される制御部が設けられている。
【0020】制御部10において、11は加工条件パラ
メータを入力する加工条件パラメータ入力部、12はC
PU21、処理手順、データ等を記憶するRAM22、
ROM23及び入出力を制御する入出力コントロール
部、13は被加工物1と加工用電極2との間に生じる電
圧に応答し放電加工間隙Gに生じる加工間隙電圧及び平
均加工電圧を検出する検出部、14は加工条件パラメー
タの入力に基づいて放電パルスを制御し出力するパルス
コントロール部、15は後述するようにして得られる電
解評価結果、加工条件パラメータ等を出力する操作指令
出力部、16は被加工物1と加工用電極2との間の相対
サーボ送り制御をするサーボコントロール部、17はサ
ーボコントロール部16からの信号によりサーボモータ
を駆動するモータ駆動部であり、被加工物1と加工用電
極2との間の相対サーボ送りがサーボモータ8により行
なわれる。
【0021】検出部13において検出された加工間隙電
圧を示すデータGVとパルスコントロール部14より与
えられる放電パルス信号PSとから平均放電待機時間が
計算部18において計算される。操作指令出力部15か
ら出力される加工条件パラメータPMの内容と検出部1
3によって検出された平均加工電圧を示すデータKVと
計算部18において計算された平均放電待機時間を示す
データWTとは、加工間隙Gにおける水系加工液6の電
解状態を評価する電解評価部19に与えられている。
【0022】検出部13は所定時間(例えば10mse
c)内の加工間隙電圧と平均加工電圧を検出するための
回路を有している。計算部18では、パルスコントロー
ル部14より与えられる放電パルス信号PSから、所与
のサンプリング周期(例えば10msec)内における
スイッチングトランジスタ5に対するゲートパルス数、
及び検出部13からの加工間隙電圧を示すデータGVか
ら放電待機時間の積算数をカウントするカウンタを有
し、放電待機時間の積算数のカウンタ値からサンプリン
グ周期内の放電待機時間の総和を求め、ゲートパルス数
で除算し平均放電待機時間が算出される。
【0023】このことを図2に示す波形図に従って説明
する。(a)はパルスコントロール部14からスイッチ
ングトランジスタ5に与えられるゲートパルスGPの波
形、(b)はゲートパルスGPに応答してオン、オフさ
れるスイッチングトランジスタ5により加工間隙Gに与
えられる加工用パルス電圧により生じる間隙電圧Vの波
形である。ここで、τwは待機時間、τonは放電時
間、τoffは加工用パルスの印加停止時間を夫々示し
ている。(c)はτonの期間だけ高レベルとなる放電
期間信号ALの波形で、この放電期間信号ALは検出部
13において作られる。(d)は制御部10に設けられ
ている図示しない基準パルス発生器からの基準クロック
CLの波形であり、(e)は計算部18において基準ク
ロックCLを基に作られるサンプリングパルスSPの波
形、(f)は、ゲートパルスGP、放電期間信号AL、
及び基準クロックCLに応答し、各待機時間に相応する
基準クロックパルスを有している待機時間積算用パルス
APの波形である。
【0024】待機時間積算用パルスAPは、例えば、図
3に示すゲート回路を用いることにより容易に得ること
ができる。このようにして得られた待機時間積算用パル
スAPを、サンプリングパルスSPにより規定される1
サンプリング周期STの時間だけカウントすることによ
り、1サンプリング周期における待機時間の総和に応じ
たデータを得ることができる。
【0025】図2の例で、例えば基準クロックの周波数
が1MHzであるとすると、1サンプリング周期内での
ゲート数が3であり、放電待機時間の総和が6(μse
c)であるから、平均放電待機時間を示すデータTWの
内容は6/3=2(μsec)となる。
【0026】電解評価部19には、検出部13から平均
加工電圧を示すデータKV、計算部19から平均放電待
機時間を示すデータTW、加工条件パラメータ入力部1
1に入力されたスイッチングトランジスタ5のオン時間
ON及びオフ時間OFF(図2参照)の設定のためのデ
ータON/OFFが入出力コントロール部12及び操作
指令出力部15を介して入力されている。電解評価部1
9ではこれらの入力データに基づいて電解評価、すなわ
ち、加工間隙Gにおいて生じている電解の度合いの評価
を行なう。
【0027】本実施例では、電解評価は3段階で行な
い、まず第1手段として電解波形の特徴である放電待機
時間τwが所定値以下の状態であるか否かを判断する。
このため、計算部18で算出した平均放電待機時間を所
定時間と比較し、所定時間以下ならば放電待機時間なし
と判断され、したがってこの場合には電解波形と判断さ
れる。但しこの所定時間は、次に述べる第2段階での評
価に誤差が生じない程度の時間に設定される。
【0028】本実施例では、この所定時間は1μsec
に定められており、したがって、 TW>1(μsec) ・・・・(1) か否かの判別が第1段階の判別として適宜の手段で実行
される。
【0029】第1段階で電解波形であると判断された場
合、次に第2段階として、電解状態のもう1つの特徴で
ある、「電解電圧が放電電圧よりも高い」という事実に
基づいてその時の状態が電解状態であるか否かを判断す
る。このため、設定されたON時間A、設定されたOF
F時間B、休止時間中の間隙電圧C(実際に電解状態に
陥った時の電圧を調査してその値を使用する)、サンプ
リング周期TS内の平均加工電圧D、サンプリング周期
TS内のゲートパルス数E、サンプリング時間TSをF
とすると、平均電解電圧VMは、 VM=[F×D−B×C×E−C×{F−E×(A+B)}]/(A×E) ・・・(2) で示される。上式より求めた平均電解電圧VMを所定電
圧(例えば50V)と比較し、VMが所定電圧以上なら
ば電解状態と判断する。
【0030】但しサンプリング時間F内における1パル
スごとの時間A内の電解電圧をサンプリングする回路
と、前記サンプリング時間F内におけるサンプリングデ
ータの総和を求めることにより平均電解電圧VMを算出
する計算手段とを有している場合には、VMの値は、サ
ンプリング時間F内におけるサンプリングデータの総和
を時間F内におけるサンプリング数で除した値として求
めることができる。
【0031】最後に、電解評価の第1段階、第2段階の
結果より、電解状態が一定時間(例えば30sec)内
に発生する割合を求め、末期的電解状態か否かを評価す
る。このため、一定時間(例えば30sec)内に第1
段階で電解波形でないと判断された回数をXn、前記一
定時間内に第2段階で電解状態でないと判断された回数
をYn、及び電解状態であると判断された回数をZnと
すると、下式 Zn/(Xn+Yn+Zn)≧0.7 ・・・・(3) により末期的電解状態であるか否かを判別する。
【0032】この結果、極間の状態が末期的電解状態
(例えば一例として一定時間内の電解状態の割合が70
%以上の場合)と評価されると極間の相対サーボ送りの
異常と判断され、入出力コントロール部12を介して操
作指令出力部15からサーボコントロール部16にサー
ボ基準電圧を調節する信号が出力される。その信号に従
いモータ駆動部17からの出力によりサーボモータ8を
駆動して極間の相対サーボ送り制御のためのサーボ基準
電圧を調節し加工を持続させる。
【0033】なお、例えば特開平4−101722号公
報の高速極性切り換え回路を有している場合は、前記操
作指令出力部15から高速極性切り換え回路の駆動信号
を出力して加工を持続させてもよい。
【0034】制御部10は、図1に示した構成のほか、
その一部をマイクロコンピュータシステムによって置き
換えて構成することができる。図4には、制御部10の
一部を公知のマイクロコンピュータシステムに置き換え
た場合における、その一部の動作をまかなうための制御
プログラムのフローチャートが示されている。
【0035】以下、このフローチャートについて説明す
る。プログラムのスタートは、ステップ31でサンプリ
ングが開始され、ステップ32、33で、間隙電圧及び
放電待機時間が検出される。ステップ34ではサンプリ
ングが10(msec)間行なわれたか否かが判別さ
れ、この判別結果がYESとなるとステップ35でサン
プリングが停止される。
【0036】次のステップ36では平均的放電待機時間
が計算され、ステップ37でτw<1か否かが判別され
る。τw<1でなければステップ42に入り、放電波形
と判別された後、放電波形の数An+Bnが計算され、
ステップ44に入る。一方、τw≦1であると、ステッ
プ38に入り、平均電解電圧VMが計算され、ステップ
39でVMが50V以上であるか否かが判別される。V
M<50であるとステップ42に入り、VM≧50であ
るとステップ40で電解波形であると判断され、ステッ
プ41で電解波形の数Cnが計算される。
【0037】このようにして、電解又は放電波形の数が
計算されると、ステップ44に入り、サンプリング積算
時間が30(msec)を越えたか否かが判別される。
若し越えていなければステップ45に入り、サンプリン
グが再開され、ステップ32、33に戻る。一方、サン
プリング積算時間が30(msec)を越えていると、
ステップ46に入る。
【0038】ここで、 Cn/(An+Bn+Cn)≧0.7 ・・・・(4) か否かの判別が行なわれる。すなわち、電解波形の数が
全体の70%以上になったか否かが判別される。この判
別結果がYESとなると、ステップ47に入り、サーボ
基準電圧をより低くし、電解状態から放電状態への移行
を図ることになる。一方、ステップ46の判別結果がN
Oであると、ステップ48でサーボ基準電圧をサーボコ
ントロール部16で計算された設定値のままとし、この
プログラムの実行が終了する。このように、本発明で
は、電解現象あるいはタール発生等により間隙比抵抗値
が低下した場合、サーボ基準電圧値を5から10V下げ
ることにより、加工間隙長を放電が発生する値に変更さ
せて、加工を持続させることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、末期的電解状態の特徴
的な部分に着目し、火花放電とは異なる加工状態でサー
ボ制御が行なわれている場合には、加工間隙長を火花放
電の発生が可能な値となるようにサーボ基準値を変更す
るようにしたので、放電加工間隙に電解電流が流れるよ
うな加工状態となった場合にも、直ちにこれを解消する
ことができ、従来に比べ、加工能率を著しく改善するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による放電加工装置の一実施例を示すブ
ロック図。
【図2】図1の装置の各部の信号の波形を示す波形図。
【図3】待機時間積算用パルスを得るための回路の一例
を示す回路図。
【図4】図1の制御部の一部の構成をマイクロコンピュ
ータに置き換える場合に使用される制御プログラムを示
すフローチャート。
【図5】放電加工間隙に生じる放電加工パルス波形がそ
の時の加工間隙状態に応じてどのように変化するのかを
説明するための波形図。
【符号の説明】
1 被加工物 2 加工用電極 6 水系加工液 G 放電加工間隙 10 制御部 13 検出部 16 サーボコントロール部 18 計算部 19 電解評価部 GV、KV、WT データ PM 加工条件パラメータ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23H 1/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水系加工液を用いて被加工物を放電加工
    する放電加工方法において、 上記被加工物と電極との間の放電加工間隙に生じる加工
    間隙電圧に応答し無負荷待機時間と所定時間内の間隙電
    圧を検出する検出工程と、 前記検出工程にて得られた検出結果に基づき無負荷待機
    中の電圧のレベルを判断する工程と、 前記間隙電圧の検出結果から所定時間内における放電電
    圧より高い電圧の発生率を求める工程と、 前記無負荷待機時間が所定値以下でかつ放電電圧より高
    い加工電圧の発生率から電解状態を判断する工程と、 前記電解状態が所定時間以上継続した際には加工間隙長
    を放電が発生する間隙長に変更制御する工程とを有する
    放電加工方法。
  2. 【請求項2】 水系加工液を用いて被加工物を形彫放電
    加工するための放電加工装置において、 前記被加工物と加工用電極との間の放電加工間隙に生じ
    る加工間隙電圧に応答し放電待機時間及び所定時間内の
    間隙平均電圧を検出する検出部と、 該間隙平均電圧と所要の加工パラメータとに基づいて平
    均加工電圧を計算する第1計算手段と、 前記放電待機時間から平均放電待機時間を計算する第2
    計算手段と、 前記平均加工電圧と前記平均放電待機時間とに基づいて
    前記放電加工間隙における前記水系加工液の電解状態を
    評価する評価手段と、 前記被加工物と前記加工用電極との間の相対サーボ送り
    制御のためのサーボ基準電圧を該評価手段における評価
    結果に従って調節するための調節手段とを備えたことを
    特徴とする放電加工装置。
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