JPH09239424A - 搬送テーブル制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は信頼性の高い搬送テーブル制御装置
を提供することを課題としている。 【解決手段】 本発明の搬送テーブル制御装置は、圧延
材料１に近接して設置され圧延材料１の搬送位置を検出
するトラッキング用検出器４Ａまたは４Ｂと、前段の搬
送テーブル８Ａに近接して設置され圧延材料１の先端曲
り量を検出する先端曲り量検出器３と、先端曲り量およ
び搬送位置によって圧延材料１の状態を追跡して監視す
るトラッキング回路５と、トラッキング回路５から出力
されたトラッキング信号によってエプロン２の昇降を制
御するテーブル昇降回路６とを備えたことを特徴として
いる。 【効果】 本発明により搬送テーブル制御装置の操作安
全性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、鉄または非鉄産業
における圧延設備に用いられる圧延材料を搬送する搬送
テーブル制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の圧延設備の搬送テーブル（卓）装
置においては、圧延材料を搬送する際、圧延材料の先端
曲がりにより、搬送テーブル上を跳ね上げながら搬送さ
れ、搬送テーブルに接触または衝突し、搬送テーブルの
表面を損傷させることがあった。

【０００３】また、圧延材料の先端曲がりの角度が大き
い場合には、最悪の場合、搬送テーブルに接触したまま
の状態で停止し、搬送不能となり、圧延材料を取り除く
か、あるいは搬送テーブルを逆転させて取り除くかの処
置が必要となっていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の事情を
考慮してなされたもので、搬送テーブル上を移動する圧
延材料の先端の曲がり分と先端位置を検出し、圧延材料
の先端が次の搬送テーブルに乗り移る前のタイミング
（時間間隔）で、圧延材料の先端曲がり分だけ搬送テー
ブル間に設置されたエプロン（搬送台）を上昇させ、圧
延材料を導くことにより、圧延材料を円滑に搬送し、搬
送テーブルへの衝突による表面傷発生および搬送不能に
よる圧延材料のリジェクト（拒絶作動）を防止すること
のできる搬送テーブル制御装置を提供することを目的と
している。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の搬送テーブル制
御装置は、圧延材料を搭載して搬送する前段の搬送テー
ブルと、前段の搬送テーブルと後段の搬送テーブルとの
間に設置され前段の搬送テーブルから搬送される圧延材
料を後段の搬送テーブルに受け渡すエプロンと、圧延材
料に近接して設置され圧延材料の搬送位置を検出するト
ラッキング用検出器と、前段の搬送テーブルに近接して
設置され圧延材料の先端曲り量を検出する先端曲り量検
出器と、先端曲り量および搬送位置によって圧延材料の
状態を追跡して監視するトラッキング回路と、トラッキ
ング回路から出力されたトラッキング信号によってエプ
ロンの昇降を制御するテーブル昇降回路とを備えたこと
を特徴としている。

【０００６】また、請求項２に記載した搬送テーブル制
御装置は、エプロンの上表面部に回転移送部を備えたこ
とを特徴としている。

【０００７】

【発明の実施の形態】次に本発明の搬送テーブル制御装
置の実施の形態を説明する。図１において、搬送テーブ
ル８Ａ、８Ｂは圧延材料１を搭載して搬送する装置であ
り、後段の搬送テーブル８Ｂ、８Ｃに対してそれぞれ前
段の搬送テーブルを構成している。今、搬送テーブル８
Ａと搬送テーブル８Ｂとに限定して考える場合、搬送テ
ーブル８Ａは前段であり、搬送テーブル８Ｂは後段を構
成している。

【０００８】そして、エプロン２は前段の搬送テーブル
８Ａと後段の搬送テーブル８Ｂとの間に設置され前段の
搬送テーブル８Ａから搬送される圧延材料１を矢示Ｐの
方向に移動させ後段の搬送テーブル８Ｂに受け渡す装置
である。なお、エプロンとは機械を保護する覆いに用い
られる板のことを意味している。

【０００９】トラッキング用検出器４Ａは圧延材料１に
近接して設置され圧延材料１の搬送位置を検出する検出
器であり、トラッキング用検出器４Ｂは搬送テーブル８
Ａの回転軸に直結され、回転軸の回転数から圧延材料１
の搬送位置を検出する検出器である。なお、トラッキン
グとは追跡または追従することを意味している。

【００１０】先端曲り量検出器３は前段の搬送テーブル
８Ａに近接して設置され圧延材料１の先端曲り量を検出
する検出器である。

【００１１】また、トラッキング回路５は先端曲り量検
出器３とトラッキング用検出器４Ａまたはトラッキング
用検出器４Ｂとに接続され、先端曲り量検出器３から出
力される先端曲り量、およびトラッキング用検出器４Ａ
またはトラッキング用検出器４Ｂから出力される搬送位
置によって圧延材料１の状態を追跡して監視する回路で
ある。

【００１２】テーブル昇降回路６はトラッキング回路５
に接続され、トラッキング回路５から出力されたトラッ
キング信号によってエプロン２の昇降をアクチュエータ
７を介して制御する回路である。なお、アクチュエータ
とは空気、水力、電気などの信号を用いることにより、
プロセス制御を作動させる装置、例えば流体の流速を制
御するのにバルブを開閉するバルブアクチュエータなど
のように作動装置のことを意味している。

【００１３】本実施例によれば、圧延材料１の先端曲が
り量検出と圧延材料１のトラッキングを行い、そのトラ
ッキング信号によって次に乗り移る搬送テーブルのエプ
ロン２をアクチュエータ７によって事前に上昇または下
降させ、材料通過に合わせ元の位置に下降させることに
よって搬送テーブルへの衝突による表面傷発生および搬
送不能による圧延材料のリジェクトを防止できる。

【００１４】また、図２に示す搬送テーブル制御装置
は、エプロン２の上表面部に例えばベアリングなどで構
成される回転移送部３を埋め込んで構成したことを特徴
としている。図３は図２の平面図である。

【００１５】この場合、搬送テーブル８Ａの上を移動す
る圧延材料１を搬送テーブル８Ａと搬送テーブル８Ｂの
間に設置したエプロン２に埋め込んだ回転移送部３によ
って円滑に搬送させることにより搬送不能による圧延材
料のリジェクトを防止できる。

【００１６】

【発明の効果】本発明により、搬送テーブル制御装置の
操作安全性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す搬送テーブル制御装置
の構成図である。

【図２】他の実施例を示す搬送テーブル制御装置の構成
図である。

【図３】図２の平面図である。

【符号の説明】

１ 圧延材料 ２ エプロン ３ 先端曲がり量検出器 ４Ａ，４Ｂ トラッキング用検出器 ５ トラッキング回路 ６ テーブル昇降回路 ７ アクチュエータ ８Ａ，８Ｂ，８Ｃ 搬送テーブル

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】圧延材料を搭載して搬送する前段の搬送テ
   ーブルと、この前段の搬送テーブルと後段の搬送テーブ
   ルとの間に設置され前記前段の搬送テーブルから搬送さ
   れる前記圧延材料を前記後段の搬送テーブルに受け渡す
   エプロンと、前記圧延材料に近接して設置され前記圧延
   材料の搬送位置を検出するトラッキング用検出器と、前
   記前段の搬送テーブルに近接して設置され前記圧延材料
   の先端曲り量を検出する先端曲り量検出器と、前記先端
   曲り量および前記搬送位置によって前記圧延材料の状態
   を追跡して監視するトラッキング回路と、このトラッキ
   ング回路から出力されたトラッキング信号によって前記
   エプロンの昇降を制御するテーブル昇降回路と、を具備
   してなる搬送テーブル制御装置。
2. 【請求項２】前記エプロンの上表面部に回転移送部を備
   えたことを特徴とする請求項１に記載した搬送テーブル
   制御装置。