JPH09237531A - ワイヤーハーネスの電線束の断面形状形成方法および装置 - Google Patents

ワイヤーハーネスの電線束の断面形状形成方法および装置

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JPH09237531A
JPH09237531A JP8039924A JP3992496A JPH09237531A JP H09237531 A JPH09237531 A JP H09237531A JP 8039924 A JP8039924 A JP 8039924A JP 3992496 A JP3992496 A JP 3992496A JP H09237531 A JPH09237531 A JP H09237531A
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JP
Japan
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electric wire
shape
shape forming
forming tool
wire bundle
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Application number
JP8039924A
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English (en)
Inventor
Masaru Taniguchi
勝 谷口
Takashi Ueno
隆 上野
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワイヤーハーネスを組み立てる際の布線作業時
に、所望の区間にわたって電線束の断面形状を平たく偏
平させる。 【解決手段】所望の区間に電線支持具3,4,5を配置
した。各電線支持具3,4,5に、形状形成具7を設け
た。形状形成具7の内面形状を、縦長の矩形状に形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤーハーネ
スの組立工程における電線の布線作業時に使用する道具
に関するものである。詳しくは、複数の電線を布線する
際に電線束の断面形状が平たくなるように束ねるための
道具に関するものである。また、この発明は、上記道具
を用いて、布線される電線束の所望の区間において、電
線束の断面形状を平たくする断面形状形成方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ワイヤーハーネスは、複数の電線を複数
の電線支持具に沿って受け止め、布線板上で予め定めら
れた形状となるように布線することによって、全体とし
て所定の形態を呈するように組み立てられる。このよう
に所定の形態に組み立てるのは、機器への配線を容易な
ものにし、ワイヤーハーネスの組付作業を円滑に行うた
めである。
【0003】ところで、自動車用のワイヤーハーネスの
うち、特にドア部分に組み付けられるワイヤーハーネス
は、ドア内部の空きスペースとの関係上、次のような不
都合があった。すなわち、自動車のドアの内部は、もと
もと空きスペースが狭い上、ドアロック機構やパワーウ
ィンドウのモータ等が設置されるため、ワイヤーハーネ
スを組み付ける際に電線束を配線することが困難となる
場合があった。
【0004】詳しく説明すると、複数の電線を布線し、
これをテープ巻き等により束ねると、電線束の断面形状
は、必然的に略円形となる。このため、組み立てられた
ワイヤーハーネスを狭い空きスペースしかないドアの内
部に組み付ける場合に、電線束の断面形状が略円形の状
態では、電線束が上記ドアロック機構等と干渉して配線
することができないか、配線が非常に困難となる区間が
生じる場合がある。
【0005】このような不都合をなくすために、従来か
らプロテクタとよばれる付属部品が使用されている。こ
のプロテクタは、上記配線が困難となる区間を覆うよう
にして電線束に取り付けるものであり、プロテクタを取
り付けることによって、電線束の上記区間における外形
形状を平たく(偏平させた形状に)成形する。これによ
り、ドアロック機構等との干渉を避けて狭いスペースに
電線束を配線することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記プ
ロテクタは、電線束の上記区間全体を覆うことによって
当該区間の外形形状を形成するものであり、付属部品の
なかでも高価な部品である。このため、プロテクタを使
用した場合、ワイヤーハーネス全体としてコストが上昇
してしまうという新たな問題が生じていた。
【0007】そこで、この発明の第1の目的は、布線作
業の際に、従来のプロテクタを使用せずに、電線束の所
望の区間において断面形状を平たく形成する電線束の断
面形状形成方法を提供することである。また、この発明
の第2の目的は、電線束の所定の位置において断面形状
を平たくして束ねることができる、小型で安価な形状形
成具およびこれを用いた電線支持具を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的を達
成するため、請求項1に係る電線束の断面形状形成方法
は、ワイヤーハーネスの電線束の断面形状を所定の形状
に束ねる形状形成具を所定間隔を設けて複数配置し、布
線される電線束のうち各形状形成具に沿って布線される
区間を上記所定の断面形状に形成することを特徴とす
る。
【0009】この構成によれば、次の作用を奏する。複
数の電線を布線する際に、布線された電線束の所望の区
間に対応する区間に、形状形成具を所定の間隔をあけて
複数配置する。この状態で布線作業を進めると、布線さ
れる電線束は、各形状形成具によって、その断面形状が
所定の形状、つまり、平たく偏平した形状となるように
束ねることが可能である。従って、各形状形成具が配置
された区間において、電線束の断面形状を平たくするこ
とができる。
【0010】本発明の第2の目的を達成するため、請求
項2に係る形状形成具は、請求項1記載の電線束の断面
形状形成方法を実現するために用いる形状形成具であっ
て、本体と、本体に設けられ、布線される電線束の断面
形状を上記所定の断面形状に束ねるための所定の内面形
状を有する電線受け部とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0011】この構成によれば、次の作用を奏する。複
数の電線を布線する際に、各電線を本体に設けられた電
線受け部によって受け止めることができる。これによ
り、電線受け部によって受け止められた位置において、
布線された電線束の断面形状を所定の形状、すなわち、
平たく偏平した形状に束ねることが可能である。本発明
の第2の目的を達成するため、請求項3に係る形状形成
具は、請求項2記載の形状形成具において、本体は、電
線受け部と協働して電線束の収容空間を区画形成し得る
蓋部材を有していることを特徴とする。
【0012】この構成によれば、請求項2に係る発明と
同様の作用を奏する。加えて、布線された電線束を電線
受け部によって受け止めた後、蓋部材を取り付けること
によって、蓋部材と上記電線受け部とが協働して形成す
る収容空間に電線束を収容することができる。本発明の
第2の目的を達成するため、請求項4に係る電線支持具
は、請求項2または3記載の形状形成具と、布線板に取
り付けることができ、且つ形状形成具の本体の外縁部と
係合して当該形状形成具を電線の布線方向に突出させた
状態で保持し得るベースとを有することを特徴とする。
【0013】この構成によれば、請求項2または3に係
る発明と同様の作用を奏する。加えて、本請求項に係る
発明では、形状形成具をベースから電線の布線方向に突
出した状態で取り付けることが可能であり、しかも、取
り外しも可能である。また、ベースは、布線板上で複数
配置することが可能である。従って、布線板に配置した
各ベースに上記形状形成具を取り付けることによって、
布線される電線束の所望の区間に複数の形状形成具を配
置することができる。
【0014】本発明の第2の目的を達成するため、請求
項5に係る電線支持具は、請求項4記載の電線支持具に
おいて、上記ベースは、電線が布線される方向と交差す
る方向から形状形成具の本体を挟み込んだ状態で支持す
る一対の支持柱を備え、上記形状形成具は、本体に突設
された係合レールを有しており、各支持柱の、上記布線
される方向の縁部に、上記係合レールと係合可能な係合
溝が上下方向に沿って設けられていることを特徴とす
る。
【0015】この構成によれば、請求項4に係る発明と
同様の作用を奏する。特に、本請求項に係る発明では、
形状形成具側の係合レールを支持柱に設けられた係合溝
に係合させることによって、形状形成具を上方方向に沿
って簡単に着脱することができるという利点がある。本
発明の第2の目的を達成するため、請求項6記載の電線
支持具は、請求項5記載の電線支持具において、上記一
対の支持柱は、形状形成具を保持した状態で、当該形状
形成具の上端よりも上方に延びていることを特徴とす
る。
【0016】この構成によれば、請求項5に係る発明と
同様の作用を奏する。加えて、形状形成具の上端よりも
上方に延びる一対の支持柱によって、布線作業中におい
て電線が形状形成具から溢れ出てしまうのを防止するこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発
明の一実施形態に係る電線支持具を用いてワイヤーハー
ネスを組み立てている状態を示した要部斜視図である。
ワイヤーハーネスは、通常、複数の電線を含んでおり、
これらがシステマチックに配線されるように組み立てら
れている。ワイヤーハーネスは、一般に組立図板と呼ば
れる装置を用いて組み立てられる。本実施形態では、組
立図板1は、布線板2と、これに立設された複数の電線
支持具とを有している。各電線支持具は、各電線6を受
け止めて支持するためのものであり、布線板2上で予め
設計された所定の形状に沿って配置されている。これに
より、布線される各電線6は、前記所定の形状に従った
形態を呈するようになっている。なお、図1では、複数
の電線支持具のうち電線支持具3,4,5のみを図示し
ている。
【0018】本実施形態の特徴とするところは、 電線支持具3,4,5は、それぞれ、形状形成具7
を備えており、この形状形成具7によって、複数の電線
6からなる電線束8を、その断面形状が所定の形状、す
なわち平たく偏平した矩形状となるように束ねることが
できるようになっている点、および 上記電線支持具3,4,5を用いて布線作業をする
ことによって、従来使用されていた高価なプロテクタを
使用することなく、布線された電線束8の所定の区間に
わたって、電線束8の断面形状を上記偏平した矩形状に
形成することができるようになっている点にある。
【0019】以下、詳しく説明する。図2は、電線支持
具5の一部を切断した状態での要部斜視図である。図2
を参照して、電線支持具5は、布線板2(図1参照)に
固定されたベース10と、ベース10に取り付けられた
形状形成具7とを有している。ベース10は、取付棒1
1と、この上端に設けられた保持ブロック12とを有し
ている。取付棒11の下端部は、布線板2に設けられた
取付孔(図示せず)に挿通されて固定されている。
【0020】保持ブロック12は、略U字形をなす部材
であって、一対の支持柱13,14を有している。これ
ら支持柱13,14は、電線束8が布線される方向と直
交する方向(白抜き矢印の方向)に対向配置されてお
り、且つ上方へ延びている。両支持柱13、14の対向
する面17,18には、それぞれ係合溝15,16が形
成されている。各係合溝15,16は、上記対向する面
17,18の端部、すなわち、保持ブロック12の、電
線束8が布線される方向の縁部に形成されている。
【0021】係合溝15は、支持柱13の面17に形成
された所定深さの溝であり、上下方向に延びている。係
合溝16も同様に、支持柱14の面18に形成された所
定深さの溝であり、上下方向に延びている。両係合溝1
5,16は、これらが設けられた支持柱13,14の上
面20に至るまで形成されている。つまり、両係合溝1
5,16は、各支持柱13,14の、それぞれの面1
7,18および上面20に開口された状態で形成されて
いる。
【0022】形状形成具は、本体21と、本体21の中
央部に形成された電線受け部22とを有しており、略U
字状をしている。電線受け部22は、本体21の上面に
開口され、且つ電線束8が布線される方向に延びる溝状
に形成されている。電線受け部22の内面形状は、縦長
の矩形状に形成されている。すなわち、本実施形態で
は、電線受け部22に電線束8が収容された場合、当該
電線束8の断面形状が縦長の矩形状(平たく偏平した矩
形状)となる。
【0023】本体21は、係合レール23を有してい
る。この係合レール23は、図2に示すように、本体2
1の外周縁部に形成されている。すなわち、電線束8が
布線される方向の端縁部に、本体21から外方へ(電線
束8が布線される方向に直交する方向へ)突出形成され
ている。これら係合レール23は、上述の係合溝15,
16と係合可能となっている。なお、係合レール23が
形成された結果、本体21と係合レール23とによっ
て、凹部24が形成されている。この凹部24は、たと
えば、形状形成具7と布線された電線束8とをテープ巻
き等によって固定する際に便利である。
【0024】係合レール23と係合溝15,16とを係
合させて、形状形成具7を上方から保持ブロック12に
保持させることができる。また、係合溝15,16が保
持ブロック12の縁部に形成され、係合レール23が本
体21の端縁部に形成されていることから、保持ブロッ
ク12によって形状形成具7を保持させた状態で、形状
形成具7は、保持ブロック12から突出した状態とな
る。すなわち、係合レール23と係合溝15,16とを
係合させ、係合レール23を係合溝23に沿って下方へ
スライドさせることによって、図2に示すように形状形
成具7を電線束8が布線される方向に突出させた状態で
保持することができる。このとき、係合溝15,16と
係合した係合レール23は、係合溝15,16内に完全
に収容される。つまり、形状形成具7の高さ(上面の位
置)よりも保持ブロック12の上面20の方が高く、こ
のため、支持柱13,14は、形状形成具7の本体21
の上端よりも上方へ延びている。
【0025】以上は、電線支持具5について説明した
が、電線支持具3,4についても同様であるので、その
説明は省略する。図3を参照して、この実施形態によれ
ば、ワイヤーハーネスの組立時、複数の電線6を布線す
る際に、各電線6を形状形成具7の本体21に設けられ
た電線受け部22によって受け止める。これにより、布
線された電線束8は、受け止められた位置において、そ
の断面形状が平たい矩形状となるように束ねられる。こ
の状態で、テープ25を用いて形状形成具7と電線束8
とを固定する。このとき、凹部24が形成されているか
ら、テープ25を凹部24に沿って巻き付けることによ
って、容易に形状形成具7と電線束8とを固定すること
ができる。これにより、布線された電線束8は、電線支
持具5の位置において、その断面形状が平たい矩形状に
形成される。そして、各電線支持具3,4,5が上記形
状形成具7を備えているから、各電線支持具3,4,5
が配置された区間において、布線された電線束8の断面
形状を上記平たい矩形状に形成することができる(図1
参照)。
【0026】つまり、本実施形態に係る電線支持具3,
4,5を用いて布線作業を行うことによって、布線され
る電線束8の断面形状を、所定の区間にわたって上記矩
形状に形成することができる。しかも、各電線支持具
3,4,5の配置位置は、組み立てようとするワイヤー
ハーネスの仕様によって自在に変更することが可能であ
る。従って、電線束8の所望の区間において、その断面
形状を上記矩形状に形成することができる。その結果、
高価な部品であるプロテクタを使用することなく、電線
束の所望の区間にわたって断面形状を平たい矩形状に形
成し、組み立てられたワイヤーハーネスの組付時に配線
作業を容易にすることができる。
【0027】特に本実施形態では、形状形成具7側の係
合レール23を保持ブロック12側の係合溝15,16
に沿ってスライドさせるだけで、形状形成具7を保持ブ
ロック12に対して容易に着脱することができる。従っ
て、ワイヤーハーネスの組立時における布線作業を円滑
に行うことができるという利点がある。加えて、支持柱
13,14は、形状形成具7よりも上方に延びているか
ら、電線束8を布線する際、および布線後に電線束8と
形状形成具7とをテープ巻きにより固定する際に、一旦
受け止められた電線6が電線受け部22から溢れ出てし
まうのを防止することができる。これにより、布線作業
を一層円滑に行うことができるという利点がある。
【0028】また、本発明は、上記一実施形態に限られ
ず、図4に示すような変形例が考えられる。図4を参照
して、本変形例の特徴とするところは、 形状形成具30は、本体31と蓋部材32とを有し
ており、各電線6を受け止めた後、蓋部材32を閉じる
ことにより、受け止めた電線束8と形状形成具30とを
固定することができるようになっている点、および、 ベース10の保持ブロック33は、形状形成具30
をぴったりと収容することができる、すなわち、保持ブ
ロック33の上端面81と形状形成具30の上端面82
とが、いわゆる面一状態となるように収容することがで
きる収容室34を有している点にある。なお、その他の
構成については、上記一実施形態と同様であるので、同
様の参照符号を付してその説明は省略する。
【0029】本体31は、略U字状に形成されており、
上方に延びる一対の対向板35,36と、両者を連結す
る連結板40とを有している。これら対向板35,36
および連結板40とにより囲まれる部分は、電線受け部
50を構成している。この電線受け部50によって、断
面の形状が平たい矩形状となるように電線束8を束ねる
ことができるようになっている。また、一方の対向板3
6の上部に、係合凹部38が形成されている。
【0030】蓋部材32は、他方の対向板35の上縁部
37に取り付けられている。蓋部材32の先端に、係合
突片39が突設されている。また、蓋部材32は、二点
鎖線で示す位置と実線で示す位置との間で回動自在とな
っている。そして、蓋部材32が閉じられた状態(実線
で示された位置)で、係合突片39と係合凹部38とが
係合し、蓋部材32が閉じられた状態を保持することが
できるようになっている。
【0031】つまり、予め蓋部材32を二点鎖線の位置
へ回動させておき、形状形成具30を保持ブロック33
の収容室34に収容した状態で電線6を順次布線した
後、蓋部材32を閉じることによって、電線束8の断面
形状を平たい矩形状に形成することができる。すなわ
ち、蓋部材32を閉じることによって、蓋部材32と上
記電線受け部50とにより形成される収容空間55に、
電線束8を取り囲んだ状態で収容することができる。し
かも、この状態で、電線束8と形状形成具30とを固定
することができる。従って、本変形例においても、上記
実施形態と同様の作用効果を奏する。加えて、電線束8
と形状形成具30とを固定する際に、テープ巻き等の作
業をする必要がなく、ワンタッチで固定することができ
るので、布線作業をより円滑に進めることができるとい
う利点がある。
【0032】なお、本変形例では、布線作業終了後、蓋
部材32を閉じることによって、電線束8を取り囲んで
平たい断面形状に形成するから、上記一実施形態のよう
に、形状形成具30の上端面82よりも保持ブロック3
3を上方へ延ばす必要がない。このため、保持ブロック
33の上端面81と形状形成具30の上端面82とが面
一状態となるように設定されているのであるが、布線作
業中における電線の溢れ防止を確実なものにしようとす
る場合には、形状形成具30の上端面82よりも保持ブ
ロック33を上方へ延ばすこともできる。
【0033】また、図5に示すように、形状形成具7の
本体21に、電線受け部22側へ突出する突起60を複
数設け、本体21の内面をいわゆる蛇腹状に形成するこ
ともできる。このようにすれば、電線受け部22に受け
止められる電線束8の偏りを防止することができるとい
う利点がある。なお、図5では、本体21の内面の一方
側の突起60しか図示していないが、実際には、これと
対向する側にも突起60が形成されている。
【0034】なお、この発明は上記一実施形態および変
更例に限定されるものではなく、電線受け部22,50
の内面形状を変更することによって、電線束8の断面形
状を所望の形状に形成することができる等、この発明の
範囲内で種々の設計変更を施すことができる。
【0035】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、所定間隔
をあけて複数配置された形状形成具に沿って電線束を布
線することによって、これら形状形成具が配置された区
間において電線束の断面形状を平たく偏平させることが
できる。従って、電線束を布線した際に、高価な部品で
あるプロテクタを使用することなく電線束の所望の区間
にわたって断面形状を平たく形成することができる。そ
の結果、組み立てられたワイヤーハーネスを容易且つ円
滑に狭いスペースに配線することができる。
【0036】請求項2に係る発明によれば、電線束を電
線受け部により受け止めることによって、当該受け止め
られた位置における電線束の断面形状を平たく形成する
ことができる。その結果、プロテクタ等の高価な付属部
品を使用しなくても、本請求項に係る形状形成具を用い
て、布線される電線束の所望の区間にわたって電線束の
断面形状を平たく偏平させることが可能であり、組み立
てられたワイヤーハーネスを容易且つ円滑に狭いスペー
スに配線することができる。
【0037】請求項3に係る発明によれば、請求項2に
係る発明と同様の効果を奏する。加えて、電線束を布線
した後、蓋部材を取り付けるだけで、電線束の断面形状
を平たく形成することができると共に、電線束と形状形
成具とをワンタッチで極簡単に固定することができ、こ
れにより、布線作業を円滑に進めることができるという
利点がある。
【0038】請求項4に係る発明によれば、請求項2ま
たは3に係る発明と同様の効果を奏する。加えて、本請
求項に係る発明では、形状形成具をベースから電線の布
線方向に突出した状態で取り付けることができるから、
布線された電線束と形状形成具とを、たとえばテープ巻
き等によって固定する場合であっても、ベースがテープ
巻き作業の妨げにならず、簡単に行うことができると共
に、布線作業終了後に、布線板上から布線された電線束
を容易に取り出すことができる。その結果、布線作業を
一層円滑に行うことができる。
【0039】請求項5に係る発明によれば、請求項4に
係る発明と同様の効果を奏する。加えて、形状形成具側
の係合レールとベース側の係合溝とを係合させて形状形
成具を簡単に取り付けることができると共に簡単に取り
外すことができる。つまり、ワイヤーハーネスの組み立
て後に、布線された電線束を布線板から容易に取り外す
ことができるという利点がある。
【0040】請求項6に係る発明によれば、請求項5に
係る発明と同様の作用を奏する。加えて、形状形成具の
上端よりも上方に延びる一対の支持柱によって、布線作
業中における電線の溢れ出しを防止することができるか
ら、一旦布線された電線が形状形成具から脱落すること
がなく、なお一層布線作業を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電線支持具を用いて
布線作業を行っている状態を示す斜視図である。
【図2】電線支持具の要部斜視図である。
【図3】電線束が電線支持具によって受け止められてい
る状態を示す拡大斜視図である。
【図4】変形例に係る電線支持具の要部斜視図である。
【図5】他の変形例に係る電線支持具の要部斜視図であ
る。
【符号の説明】
2 布線板 3 電線支持具 4 電線支持具 5 電線支持具 6 電線 7 形状形成具 8 電線束 10 ベース 12 保持ブロック 13 支持柱 14 支持柱 15 係合溝 16 係合溝 17 面 18 面 21 本体 22 電線受け部 23 係合レール 24 凹部 25 テープ 30 形状形成具 31 本体 32 蓋部材 50 電線受け部 55 収容空間 60 突起

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤーハーネスの電線束の断面形状を所
    定の形状に束ねる形状形成具を所定間隔を設けて複数配
    置し、布線される電線束のうち各形状形成具に沿って布
    線される区間を上記所定の断面形状に形成することを特
    徴とする電線束の断面形状形成方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電線束の断面形状形成方法
    を実現するために用いる形状形成具であって、 本体と、 本体に設けられ、布線される電線束の断面形状を上記所
    定の断面形状に束ねるための所定の内面形状を有する電
    線受け部とを備えたことを特徴とする形状形成具。
  3. 【請求項3】請求項2記載の形状形成具において、 本体は、電線受け部と協働して電線束の収容空間を区画
    形成し得る蓋部材を有していることを特徴とする形状形
    成具。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載の形状形成具と、 布線板に取り付けることができ、且つ形状形成具の本体
    の外縁部と係合して当該形状形成具を電線の布線方向に
    突出させた状態で保持し得るベースとを有することを特
    徴とする電線支持具。
  5. 【請求項5】請求項4記載の電線支持具において、 上記ベースは、電線が布線される方向と交差する方向か
    ら形状形成具の本体を挟み込んだ状態で支持する一対の
    支持柱を備え、 上記形状形成具は、本体に突設された係合レールを有し
    ており、 各支持柱の、上記布線される方向の縁部に、上記係合レ
    ールと係合可能な係合溝が上下方向に沿って設けられて
    いることを特徴とする電線支持具。
  6. 【請求項6】請求項5記載の電線支持具において、 上記一対の支持柱は、形状形成具を保持した状態で、当
    該形状形成具の上端よりも上方に延びていることを特徴
    とする電線支持具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7337096B2 (en) 2003-11-19 2008-02-26 Yazaki Corporation Calculation method for packing a plurality of wires and calculation apparatus using the same
US7480594B2 (en) 2002-08-02 2009-01-20 Yazaki Corporation Method of calculating a wire packing diameter, apparatus therefor, and program therefor

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