JPH07298446A - 電線保護用プロテクタおよび電線収納方法 - Google Patents

電線保護用プロテクタおよび電線収納方法

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Publication number
JPH07298446A
JPH07298446A JP6081911A JP8191194A JPH07298446A JP H07298446 A JPH07298446 A JP H07298446A JP 6081911 A JP6081911 A JP 6081911A JP 8191194 A JP8191194 A JP 8191194A JP H07298446 A JPH07298446 A JP H07298446A
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JP
Japan
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electric wire
wire fixing
channel member
protector
fixing member
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Application number
JP6081911A
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English (en)
Inventor
Norihiro Yoneyama
典裕 米山
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 電線を収納する作業を容易に行うことができ
るとともに、収納する電線の量の多少にかかわらず確実
に電線を固定することができ、かつ成形金型の製造コス
トを低減する。 【構成】 チャンネル部材40の一方の側面42には第
1の電線固定部材50ならびに第2の電線固定部材60
が回動自在に延設され、また他方の側面41には蓋体7
0が回動自在に延設されている。第1および第2の電線
固定部材50・60は、回動によりチャンネル部材40
にその電線押さえ部51・61が底面43と対向するよ
うに導入され、同時に端部に設けられた係止部55・6
5が側面41の内壁に突設された係止用突起44に係止
される。ここで、前記第1および第2の電線固定部材5
0・60はその側壁53・63の長さが異なっており、
電線1はチャンネル部材40と第1の電線固定部材50
並びに第1の電線固定部材50と第2の電線固定部材6
0により形成される空間に適数本に分けられて収納され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電線が周囲の物品に擦
れてその被覆が損傷しないように保護するプロテクタに
関し、より詳しくは、電線に容易に取り付けることがで
きるとともに製造コストを低減させることができるよう
に改良された電線保護用プロテクタに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のように狭いスペース内
に多くの機器が搭載されている場合には、これらの機器
を電気的に接続する電線の配索密度も必然的に高いもの
とならざるを得ず、電線同士が互いに擦れあったり、あ
るいは自動車の車体に強く押しつけられたりすることと
なる。そして、自動車の走行による振動が長期間にわた
って加わると、電線の被覆がしだいに損傷することがあ
る。そこで、電線の被覆が損傷しないように、通常プロ
テクタを介して配索が行われており、そのプロテクタの
構造も種々のものが知られている。
【0003】例えば、実開昭63−198324号公報
には、図8に全体構成斜視図として示すような線状体束
用プロテクタ10が開示されている。この線状体束用プ
ロテクタ10は、配設部位の形状に合わせて成形された
断面略U字形のチャンネル11と、その底面11a上に
所定間隔をおいて立設されるとともにその先端にロック
部材13が設けられた仕切部材12と、前記チャンネル
11を構成する側面11b・11cの一方から延びて他
方の側面に設けられた係止部材(図示省略)に着脱自在
に係止されるとともに、前記ロック部材13と嵌合係止
される係止孔15が設けられた収束部材14とから構成
されている。そして、図9に示すように、電線1をチャ
ンネル11内部の仕切部材12により分割された配線収
納部分に収納し、収束部材14をヒンジ16を中心とし
て他方の側面11c方向に回動させるとともに、ロック
部材13に係止孔15を嵌合させることにより前記配線
収納部分を閉鎖する。この時、電線1の量が少ない場合
には、前記配線収納部分のいずれか一つに収納し、電線
1の量が多い場合には、電線1を分割して前記配線収納
部分の全てに収納する。これにより、この線状体束用プ
ロテクタ10においては、電線1の量の多少に関わらず
確実に電線を固定することができる。
【0004】また、本発明の出願人による先の出願(特
願平4−341016号)には、図10に全体構成斜視
図として示すような、対向配置した一対の側板部21a
・21cと底板部21bとにより構成される枠体21
と、その側板部21a・21cに底板部21bと平行に
所定間隔をおいて穿設された複数の長孔22に仕切板2
3を挿通することにより、電線(図示省略)を収納固定
するプロテクタ20が開示されている。そして、このプ
ロテクタ20においては、枠体21内に配索される電線
の量に応じて仕切板23を挿通させる長孔22の位置を
適宜選択するとともに、復元力を有しながら撓み変形す
る仕切板23により枠体21内に配索される電線を底板
21bに押さえ込むことにより、該電線を確実に固定す
ることが可能となっている。また、枠体21の側板部2
1a・21cの間に仕切部材もないため、電線の配索作
業を効率よく行うことができるという利点も有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の実開
昭63−198324号公報に開示される線状体束用プ
ロテクタ10においては、図9に示すように、チャンネ
ル11の底面11a上に仕切部材12を立設して該チャ
ンネル11内を複数の電線収納部に分割しているため、
それぞれの電線収納部の間口が狭くなって、電線を挿入
し配索する際の作業性が必ずしも良好であるとは言えな
かった。
【0006】これに対して、上述の特願平4−3410
16号に開示されているプロテクタ20においては電線
収納部分の間口が広く、しかも仕切部材もないために、
この電線収納部に電線を挿入し配索する作業を容易に行
うことができるが、図11に断面図として示すように、
電線1をより強い力で底板部21bに押し付けるために
は、同図においては図中最下部に穿設された長孔22に
仕切板23を挿通するのが最も効果的であるが、図示さ
れるように仕切板23を挿通する際にその先端が電線1
に当たり、仕切板23の挿通が困難となる。また、この
プロテクタ20を樹脂材料を射出成形することにより製
造する際には、側板部21a・21cの長孔22が金型
の分割方向に対して直交して延びているため、この長孔
22を成形するためには金型にスライド機構を設けなけ
ればならず、金型の製造コストが高くなってしまう。
【0007】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であって、電線の量の多少にかかわらず確実に電線を固
定することができるとともに、電線の収納作業を容易に
行うことができ、しかも成形金型の製造コストを低減す
ることができる電線保護用プロテクタを提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、互いに対
向する一対の側面およびこれらの側面の間で延びる底面
からなり、前記側面に複数の係止用突起が所定間隔をお
いて並設されたチャンネル部材と、電線押さえ部の両端
に側壁を立設してなる複数の電線固定部材とから構成さ
れるとともに、前記電線固定部材はそれぞれ前記電線押
さえ部と前記底面との距離が異なるように前記チャンネ
ル部材に導入され且つ前記側壁の端部が前記係止用突起
に係止されるとともに、前記チャンネル部材および前記
電線固定部材とにより形成される空間に電線を収納する
ことを特徴とする電線保護用プロテクタにより達成され
る。
【0009】前記電線保護用プロテクタにおいて、前記
チャンネル部材を構成する一方の側面には底面からの距
離が同一である複数の係止用突起が所定間隔をおいて並
設され、他方の側面端部にはその長手方向に沿って側壁
長さの異なる複数の前記電線固定部材が回動自在に並設
されるとともに、前記電線固定部材は回動により前記チ
ャンネル部材に導入され且つその自由端部が前記係止用
突起に係止されるように構成することもできる。また、
前記電線保護用プロテクタにおいて、前記チャンネル部
材を構成する両側面には底面からの距離が異なる複数組
の係止用突起がそれぞれ対向して突設され、一方前記電
線固定部材は前記チャンネル部材とは別体に設けられ且
つその側壁の長さが同一である単一種の部材から構成さ
れるとともに、前記電線固定部材は前記チャンネル部材
に導入された際に前記側壁の両端部が前記係止用突起に
係止されるように構成することもできる。また、前記電
線保護用プロテクタにおいて、前記チャンネル部材を構
成する両側面には、底面からの高さが同一である複数組
の係止用突起がそれぞれ対向して突設され、一方前記電
線固定部材は前記チャンネル部材とは別体に設けられ且
つその側壁の長さが異なる複数種の部材から構成される
とともに、前記電線固定部材は前記チャンネル部材に導
入された際に前記側壁の両端部が前記係止用突起に係止
されるように構成することもできる。
【0010】同様の目的は、互いに対向する一対の側面
およびこれらの側面の間で延びる底面から構成されるチ
ャンネル部材内に複数本の電線を収納して電線固定部材
により固定する電線収納方法であって、前記電線の適数
本を前記チャンネル部材内に収納し、次いで前記電線固
定部材を該チャンネル部材内に導入する操作を繰り返し
行うことを特徴とする電線収納方法によっても達成され
る。
【0011】
【作用】本発明に係る電線保護用プロテクタは、チャン
ネル部材がその一対の側面および底面によって電線収納
部分を形成し、その内部に電線を収納し保護するととも
に、電線固定部材がその電線押さえ部によって収納され
た電線をチャンネル部材の底面に押さえ込むことによ
り、電線を該プロテクタ内で確実に保持することができ
る。しかも、電線固定部材と係止用突起との組み合わせ
により、電線押さえ部分とチャンネル部材の底面との間
隔を自由に選択できるため、チャンネル部材に収納する
電線の量の多少にかかわらずに電線をチャンネル部材の
底面に押さえ込むとともに電線を仕切ることができ、電
線を確実に固定することができる。さらに、チャンネル
部材には電線配索時その内部を分画する仕切部材の類が
存在しないために、該チャンネルの間口が広く電線の収
納を極めて容易に行うことができ、配索作業の作業性が
向上する。
【0012】また、電線固定部材は電線押さえ部分とそ
の両端から立設される側壁とから構成される断面略コ字
状を呈しており、成形後のひけ等によりチャンネル部材
を構成する側面が内方に倒れ込でいるような場合でも、
電線固定部材の側壁により矯正することができる。
【0013】
【実施例】本発明の電線保護用プロテクタの実施例を、
以下に図面に基づいて詳細に説明する。但し、本発明は
以下の実施例に限定されるものではなく、適宜変更可能
であることはいうまでもない。ここで図1は本発明に係
る電線保護用プロテクタの第1実施例の全体構成斜視
図、図2は図1の断面図、図3乃至図5は図1に示す電
線保護用プロテクタの電線収納手順を説明する断面図、
図6は本発明に係る電線保護用プロテクタの第2実施例
を示す要部断面図、図7は本発明に係る電線保護用プロ
テクタの第3実施例を示す要部断面図である。
【0014】○実施例1 電線保護用プロテクタ100は合成樹脂を射出成形する
ことにより製造したもので、図1および図2に示すよう
に、U字形断面を有するチャンネル部材40と、このチ
ャンネル部材40の一方の側面42の上端部に回動自在
に設けられている第1の電線固定部材50および第2の
電線固定部材60と、前記チャンネル部材の他方の側面
41の上端部に回動自在に設けられている蓋体70とを
備えている。
【0015】前記チャンネル部材40は、互いに対向す
る一対の側面41・42と、これらの側面41・42の
間で延びる底面43とからU字形断面を呈するように形
成されたもので、その内部に電線を収納して保護するよ
うになっている。そして、一方の側面41の内壁には、
前記電線固定部材50・60の自由端をそれぞれ係止す
る係止用突起44a・44bが、底面43に貫設されて
いる開口45a・45bに対向するように突設されてい
る。これにより係止用突起44a・44bは、この電線
保護用プロテクタ100を射出成形するための金型の上
型および下型のみの組み合わせによって成形することが
できることとなり、高価なスライド機構を金型に組み込
む必要を無くすことができるようにされている。また、
他方の側面42の外壁には、前記蓋体70の自由端に設
けられた係止部74を係止する係止用突起46が突設さ
れている。
【0016】前記第1の電線固定部材50および第2の
電線固定部材60はいずれも、電線押さえ部51・61
ならびにその両端から立設される一対の側壁52・53
および62・63からなるコ字形断面を有する部材で、
それぞれ一方の側壁53・63に連設されたヒンジ部5
4・64を介してチャンネル部材40の側面42の上端
部に一体に延設されているとともに、このヒンジ部54
・64を起点として回動してチャンネル部材40の内部
に導入することができるようになっている。ここで、第
1の電線固定部材50の側壁52・53と第2の電線固
定部材60の側壁62・63とは、その高さが異なるよ
うに形成されており、それによりチャンネル部材40の
内部に導入された際、それぞれの電線押さえ部51・6
1とチャンネル部材40の底面43との間隔が異なるよ
うに構成されている。例えば、図1の例では、第1電線
固定部材50の電線押さえ部51の方が、よりチャンネ
ル部材40の底面43に接近するように構成されてい
る。
【0017】そして、チャンネル部材40と嵌合する際
には、他方の側壁52・62の先端に設けられている係
止部55・65が、チャンネル部材40を構成する他方
の側面41に設けられている係止用突起44a・44b
とそれぞれ係合し、もってその電線押さえ部51・61
がチャンネル部材40の底面43と対向して固定される
ようになっている。また、上述したように電線固定部材
50・60は、電線押さえ部51・61とその両端から
立設される側壁52・53とから構成される断面略コ字
状を呈しており、成形後のひけ等によりチャンネル部材
40を構成する側面41・42が内方に倒れ込でいるよ
うな場合でも、電線固定部材50・60の側壁52・5
3により矯正することができる。
【0018】前記蓋体70は、チャンネル部材40の電
線固定部材50・60が延設された側面42とは反対側
の側面41の上端部に薄肉に成形されたヒンジ部73を
介して連設された帯板状の蓋72と、この蓋体70のヒ
ンジ部73とは反対側の端縁に適数立設された係止部7
4とからなる。そして、この蓋体70は前記ヒンジ部7
3を起点として回動して、その係止部74がチャンネル
部材40の側面42の外壁に設けられている係止用突起
46に係合することにより、チャンネル部材40の上部
開口部全面を塞ぐように構成されている。
【0019】次に、上記電線保護用プロテクタ100を
使用した場合の電線の収納ならびに固定方法を説明す
る。まず図3に示すように、チャンネル部材40の内部
に適当な本数の電線1を収納した後、第1の電線固定部
材50をそのヒンジ部54部分を起点として回動させて
チャンネル部材40の内部に導入する。すると、第1の
電線固定部材50の電線押さえ部51が電線1上に載置
されるとともに、係止部55がチャンネル部材40の側
面41に突設された係止用突起44aに係合して係止さ
れるので、電線1は第1の電線固定部50の電線押さえ
部51によりチャンネル部材40の底面43方向に押圧
されて固定される。
【0020】次いで、図4に示すように、第1の電線固
定部材50の上にさらに適当な本数の電線1を収納した
後、第2の電線固定部材60をそのヒンジ部64部分を
起点として回動させ、チャンネル部材40の内部に導入
する。すると、第2の電線保持部材60の電線押さえ部
61が電線1上に載置されるとともに、係止部65がチ
ャンネル部材40の側面41に突設された係止用突起4
4bに係合して係止されるので、電線1は第1の電線固
定部50の電線押さえ部51と第2の電線固定部60の
電線押さえ部61により挟持されて固定される。
【0021】さらに、図5に示すように、第2の電線固
定部材60の上に残りの電線1を収納した後、蓋体70
をそのヒンジ部73を起点としてチャンネル部材40の
上部開口部を覆うように回動させ、蓋体70の自由端に
設けられている係止部74をチャンネル部材40の側面
に設けられた蓋体係止用突起46に係合させる。これに
より、電線1は第2の電線固定部材60と蓋体70との
間に挟持されて固定される。このように、上記電線保護
用プロテクタ100によれば、電線固定部材50・60
によりチャンネル部材40の内部が分画されるととも
に、電線1はチャンネル部材40の底板43と第1の電
線固定部材50の電線押さえ部51との間、および第1
の電線固定部材50の電線押さえ部51と第2の電線固
定部材60の電線押さえ部61との間、さらには第2の
電線固定部材60の電線押さえ部61と蓋体70の蓋7
2との間にそれぞれ収納され、更に挟持固定されるの
で、確実にチャンネル部材40の内部に固定することが
できる。
【0022】なお、本実施例1においては、チャンネル
部材40の内部が一杯となるように電線1を収納する場
合について説明しているが、電線1の量が少ない場合に
は、チャンネル部材40の底板43と第1の電線固定部
材50の電線押さえ部51との間、第1の電線固定部材
50の電線押さえ部51と第2の電線固定部材60の電
線押さえ部61との間、もしくは第2の電線固定部材6
0の電線押さえ部61と蓋体70の蓋72との間に形成
される電線収納空間のいずれか一つに、あるいはこれら
を適宜組み合わせ使用することにより、電線1の量の多
少にかかわらず電線1を確実に固定することができる。
【0023】○実施例2 この実施例2に示される電線保護護用プロテクタは、上
記実施例1で示された電線保護護用プロテクタ100の
電線固定部材50・60を別部材として構成したもので
ある。したがって、前記蓋体70等を省略した要部断面
図である図6(a)および図6(b)を参照して説明す
る。すなわち、図示されるように、チャンネル部材80
を構成する両側面の内壁には、その長手方向に沿って一
対の係止用突起81・82がそれぞれ互いに対向するよ
うに、かつ底面83からの高さが異なるように突設され
ている。また、チャンネル部材80の底面83には前記
係止用突起81・82の突設位置に対応する位置に、開
口86が貫設されている。
【0024】一方、電線固定部材85は、電線押さえ部
85bならびにその先端部が前記係止用突起81・82
と係合する側壁85aからなる略コ字形断面を呈する部
材である。但し、上記実施例1においては電線固定部材
は、その側壁長さが異なる第1および第2の電線固定部
材50・60として構成されていたが、この電線固定部
材85は全て単一種類の部材で構成される。
【0025】電線1の収納は、先ず図6(a)に示され
るように、適数本の電線1をチャンネル部材80の底部
に収納して電線固定部材85を電線1上に載置するとと
もに係止用突起81に係止する。次いで図6(b)に示
されるように、適数本の電線1を係止用突起81に係止
された電線固定部材85上に載置し、電線1上に別の電
線固定部材85を載置するとともに係止用突起82に係
止する。そして、図示は省略するが、更に係止用突起8
2に係止された電線固定部材85上に電線を載置して蓋
材を被嵌して、電線の収納が完了する。これにより、電
線1はチャンネル部材80と電線固定部材85とにより
形成される空間内に収納されるとともに、電線固定部材
85により固定される。
【0026】また、電線固定部材85を係止用突起81
に係止した場合と係止用突起82に係止した場合とで
は、電線固定部材85の電線押さえ部85bとチャンネ
ル部材80の底面83との間隔が異なることになるか
ら、チャンネル部材80の内部に収納可能な電線1の量
を増減することができる。したがって、電線1の量に応
じて前記係止用突起81または82を選択することによ
り、電線1の量の多少にかかわらずに確実に電線1をチ
ャンネル部材80の内部に収納して固定することができ
る。なお、前記係止用突起81・82に加えて、さらに
底面83からの高さの異なる位置に新たな係止用突起を
付加することにより、より多様な量の電線1に対応する
ことができる。
【0027】○実施例3 この実施例3に示される電線保護用プロテクタは、上記
実施例2と同様に電線固定部材を別部材として構成した
ものである。但し、電線固定部材を係止する係止用突起
をチャンネル部材の底面との間隔を一定に設けるととも
に、コ字形断面を有する電線固定部材の互いに対向する
側壁の長さを変えることにより、チャンネル部材に収納
される電線の量を増減するようにしたものである。すな
わち、図7(a)および図7(b)に示すように、チャ
ンネル部材90を構成する両側面の内壁には、複数の係
止用突起91が底面93からの高さが同一となるように
その長手方向に沿って並設されている。また、チャンネ
ル部材90の底面93には前記係止用突起91の突設位
置に対応する位置に、開口98が貫設されている。これ
に対し、電線固定部材95・97は、その一対の側壁9
5a・97aの長さが異なるように形成されている。
【0028】電線1の収納は、先ず図7(a)に示され
るように、適数本の電線1をチャンネル部材90の底部
に収納して長い側壁95aを有する電線固定部材95を
電線1上に載置するとともに係止用突起91に係止す
る。次いで図7(b)に示されるように、更に適数本の
電線1を電線固定部材95上に載置し、電線1上に短い
側壁97aを有する電線固定部材97を載置するととも
に係止用突起91に係止する。そして、図示は省略する
が、更に電線固定部材97上に電線を載置して蓋材を被
嵌して、電線の収納が完了する。これにより、電線1は
チャンネル部材90、電線固定部材95および97によ
り形成される空間内に収納されるとともに、電線固定部
材95および97により固定される。
【0029】また、係止用突起91に長い側壁95aを
有する電線固定部材95を係止した場合と、短い側壁9
7aを有する電線固定部材97を係止した場合とでは、
チャンネル部材90の底面93と電線固定部材95・9
7のそれぞれの電線押さえ部95b・97bとの間隔が
異なることになる。したがって、電線1の量に応じて電
線固定部材95・97を選択して係止用突起に係止する
ことにより、電線1の量の多少にかかわらずに確実に電
線1をチャンネル部材の内部に収納して固定することが
できる。なお、前記電線固定部材95・97に加えて、
その側壁長さの異なる新たな電線固定部材を付加するこ
とにより、より多様な量の電線1に対応することができ
る。
【0030】以上の実施例において、電線固定部材の個
数を2個を例として説明したが、電線固定部材は2個以
上であっても良く、その場合電線固定部材を係止する係
止用突起も適宜対応して配設される。
【0031】
【発明の効果】本発明の電線保護用プロテクタは上述の
ように構成したので、以下のような優れた効果を得るこ
とができる。すなわち、本発明に係る電線保護用プロテ
クタによれば、チャンネル部材がその一対の側面および
底面によって電線収納部分を形成し、その内部に電線を
収納し保護するとともに、電線固定部材がその電線押さ
え部によって収納された電線をチャンネル部材の底面に
押さえ込むことにより、電線を該プロテクタ内で確実に
保持することができる。しかも、電線固定部材と係止用
突起との組み合わせにより、電線押さえ部分とチャンネ
ル部材の底面との間隔を自由に選択できるため、チャン
ネル部材に収納する電線の量の多少にかかわらずに電線
をチャンネル部材の底面に押さえ込むとともに電線を仕
切ることができ、電線を確実に固定することができる。
さらに、チャンネル部材には電線配索時その内部を分画
する仕切部材の類が存在しないために、該チャンネルの
間口が広く電線の収納を極めて容易に行うことができ、
配索作業の作業性が向上する。また、電線固定部材は電
線押さえ部分とその両端から立設される側壁とから構成
される断面略コ字状を呈しており、成形後のひけ等によ
りチャンネル部材の側面が内方に倒れ込でいるような場
合でも、電線固定部材の側壁により矯正することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電線保護用プロテクタの第1実施
例を示す全体構成斜視図である。
【図2】図1に示す電線保護用プロテクタの断面図であ
る。
【図3】図1に示す電線保護用プロテクタの第1の電線
固定部材を係止用突起に係止させた状態を示す断面図で
ある。
【図4】図1に示す電線保護用プロテクタの第2の電線
固定部材を係止用突起に係止させた状態を示す断面図で
ある。
【図5】図1に示す電線保護用プロテクタの蓋体を閉じ
た状態を示す断面図である。
【図6】本発明に係る電線保護用プロテクタの第2実施
例を示す要部断面図である。
【図7】本発明に係る電線保護用プロテクタの第3実施
例を示す要部断面図である。
【図8】従来の線状体束用プロテクタを示す全体構成斜
視図である。
【図9】図8に示す線状体束用プロテクタの電線収納状
態を説明する断面図である。
【図10】従来の他のプロテクタを示す全体構成斜視図
である。
【図11】図10に示すプロテクタの電線収納状態を説
明する断面図である。
【符号の説明】
1 電線 10 線状体束用プロテクタ 11 U字形チャンネル 12 仕切部材 13 ロック部材 14 収束部材 15 係止孔 20 プロテクタ 21 枠体 22 長孔 23 仕切板 40 チャンネル部材 44 係止用突起 45 開口 46 蓋体係止用突起 50 第1の電線固定部材 51 電線押さえ部 60 第2の電線固定部材 61 電線押さえ部 70 蓋体 80 チャンネル部材 85 電線固定部材 90 チャンネル部材 95、97 電線固定部材 100 電線保護用プロテクタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する一対の側面およびこれら
    の側面の間で延びる底面からなり、前記側面に複数の係
    止用突起が所定間隔をおいて並設されたチャンネル部材
    と、電線押さえ部の両端に側壁を立設してなる複数の電
    線固定部材とから構成されるとともに、前記電線固定部
    材はそれぞれ前記電線押さえ部と前記底面との距離が異
    なるように前記チャンネル部材に導入され且つ前記側壁
    端部が前記係止用突起に係止されるとともに、前記チャ
    ンネル部材および前記電線固定部材とにより形成される
    空間に電線を収納することを特徴とする電線保護用プロ
    テクタ。
  2. 【請求項2】 前記チャンネル部材を構成する一方の側
    面には底面からの距離が同一である複数の係止用突起が
    所定間隔をおいて並設され、他方の側面端部にはその長
    手方向に沿って側壁長さの異なる複数の前記電線固定部
    材が回動自在に並設されるとともに、前記電線固定部材
    は回動により前記チャンネル部材に導入され且つその自
    由端部が前記係止用突起に係止されることを特徴とする
    請求項1記載の電線保護用プロテクタ。
  3. 【請求項3】 前記チャンネル部材を構成する両側面に
    は底面からの距離が異なる複数組の係止用突起がそれぞ
    れ対向して突設され、一方前記電線固定部材は前記チャ
    ンネル部材とは別体に設けられ且つその側壁の長さが同
    一である単一種の部材から構成されるとともに、前記電
    線固定部材は前記チャンネル部材に導入された際に前記
    側壁の両端部が前記係止用突起に係止されることを特徴
    とする請求項1記載の電線保護用プロテクタ。
  4. 【請求項4】 前記チャンネル部材を構成する両側面に
    は、底面からの高さが同一である複数組の係止用突起が
    それぞれ対向して突設され、一方前記電線固定部材は前
    記チャンネル部材とは別体に設けられ且つその側壁の長
    さが異なる複数種の部材から構成されるとともに、前記
    電線固定部材は前記チャンネル部材に導入された際に前
    記側壁の両端部が前記係止用突起に係止されることを特
    徴とする請求項1記載の電線保護用プロテクタ。
  5. 【請求項5】 互いに対向する一対の側面およびこれら
    の側面の間で延びる底面から構成されるチャンネル部材
    内に複数本の電線を収納して電線固定部材により固定す
    る電線収納方法であって、前記電線の適数本を前記チャ
    ンネル部材内に収納し、次いで前記電線固定部材を該チ
    ャンネル部材内に導入する操作を繰り返し行うことを特
    徴とする電線収納方法。
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