JP3580149B2 - ワイヤハーネス用電線保持具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤハーネス用電線保持具に関し、詳しくは、電線のあふれを防止すると共に、分岐部若しくはコーナー部で電線の張力にも対抗し得るようにするものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に自動車用ワイヤハーネスは、図6に示すように、組立作業台1上に立設された電線保持具2に沿って、電線Wを所定経路に布線することで組み立てられる。上記電線保持具2として一般に使用されるものは、U字状の電線受け部2aと支軸2bから構成されている。ところが、布線作業中に一旦保持された電線Waが浮き上がって、電線保持具2からあふれ出してしまう場合がある。この場合、布線作業中にあふれ出した電線Wを再び電線保持具2に掛け直さなければならず、作業能率の低下をきたすこととなっていた。
【0003】
そこで、電線Wのあふれ防止機能を有するものとして、特開平10−40752号公報に記載のものが知られている。このあふれ防止用電線保持具3は、図7に示すように、基部3aの両端に逆L字状の一対の挟持腕3b、3cを開閉可能に立設し、バネ3dの作用で挟持腕3b、3cを互いに閉鎖方向に付勢している。そして、挟持腕3b、3cの合わせ部である電線挿入口3eから電線Wを挿入することで収束領域3fに順次収束させ、挟持腕3b、3cが閉鎖位置に復帰することで、収束された電線Wのあふれ出しを防止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなあふれ防止用電線保持具3を布線経路の分岐部もしくはコーナー部に使用すると、電線Wは、あふれ防止用電線保持具3を基点として水平方向に曲げられて布線されるため、曲げ方向の突っ張り力が作用することとなる。このため、開閉可能な挟持腕3b、3cは電線Wに引っ張られて開いてしまい、電線Wの屈曲基点がずれてワイヤハーネスW/Hの寸法精度の低下をきたし、更には、あふれ防止の機能が発揮できず、収束された電線Wがあふれ出してしまうという問題があった。
【0005】
この問題に対し、上記公報には、図8に示すように、基部4aに対し、一方の挟持腕4bを固定すると共に、他方の挟持腕4cのみを開閉可能としたあふれ防止用電線保持具4が記載されている。該あふれ防止用電線保持具4を分岐部もしくはコーナー部に使用して、固定側の挟持腕4bを電線Wの曲げ布線方向に対応させれば、電線Wの引っ張り力を固定側の挟持腕4bが受けることで、挟持腕4bの開きを防止することができる。しかしながら、両方の挟持腕が開くものに比較すると、複数の電線Wをまとめて電線挿入口4eから挿入する場合、挟持腕4cの開き追従性が低下する問題があった。さらに、前者の電線保持具3は直線部分専用、後者の電線保持具4は分岐部もしくはコーナー部専用として別個の電線挟持腕3b、3c、4b、4cを準備しなければならず、保持具の種類増加およびコストアップを余儀なくされていた。
【0006】
本発明は上記した問題に鑑みてなされたもので、あふれ防止用の機能を維持しつつ、分岐部若しくはコーナー部で曲げ布線された電線の張力にも対抗し得るようにすることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、請求項1で、ワイヤハーネスの組立作業台上に立設され、分岐部若しくはコーナー部に布線される電線を保持するための電線保持具であって、電線を収束して保持する保持ブロックと、該保持ブロックが取り付けられる台座部とからなり、
上記保持ブロックは、基部の両側から対向して垂設されると共に、上部自由端に内方へ対向して突設されたシャッター部が互いに当接する閉鎖位置から開放位置へ弾性的に変位可能な一対の挟持腕を備え、上記シャッター部の下方を収束領域とし、
一方、上記台座部は、上記保持ブロックの取付部と、組立作業台に立設される支軸とを備え、
上記台座部には、上記保持ブロックを取付部に取り付けた状態で、いずれか一方の挟持腕の開き軌道に干渉しない位置で、かつ、上記収束領域における挟持腕の垂設位置よりも内方に位置するようにしてガイド板を突設し、収束領域に収束されて挟持腕の開き方向に所定角度曲げられて布線される電線をガイド板で保持させる構成としていることを特徴とするワイヤハーネス用電線保持具を提供している。
【0008】
具体的には、上記保持ブロックは、直線部に使用されるあふれ防止用電線保持具として使用されるものを利用している。上記構成によれば、台座部に突設されたガイド板により、分岐部もしくはコーナー部での使用において、保持された電線が挟持腕側に曲げられて張力が作用しても、その張力をガイド板によって受けることができるため、挟持腕が電線の張力によって開くのを防止できる。一方、電線挿入口から挟持腕の間の収束領域に電線を挿入するときは、上記ガイド板に影響されず、両方の挟持腕は自由に開くことができるため、円滑なる電線挿入操作を行うことができる。
【0009】
上記ガイド板を他方の挟持腕側にも上記台座部から突設するようにしてもよい(請求項2)。このようにすれば、上記構成の電線保持具を分岐部に使用し、該分岐部で両方の挟持腕側に曲げられて分岐布線する場合であっても、電線の張力を両側のガイド板により受け止めることで挟持腕の開きを防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4はワイヤハーネス用電線保持具の第1実施形態を示し、該電線保持具10は電線Wを収束して保持する保持ブロック11と、該保持ブロック11が取り付けられる台座部12とから構成している。保持ブロック11としては、電線Wの保持用として汎用される市販のものを利用している。
【0011】
図2に示すように、保持ブロック11は、基部11aの両側から対向して垂設された合成樹脂製の一対の挟持腕11b、11cを備え、該挟持腕11b、11cは下部が固定されて上部自由端は閉鎖位置から開放位置へ弾性的に変位可能とされている。また、挟持腕11b、11cの上端部には内方へ対向突設された一対のシャッター部11d、11eが形成され、挟持腕11b、11cの閉鎖位置においてシャッター部11d、11eが互いに当接することで電線挿入口11fを閉鎖状態としている。
【0012】
上記シャッター部11d、11eの下方と基部11aとの間には電線Wの収束領域13が形成され、上記シャッター部11d、11eの上下両面には電線の挿入時、取り出し時に挟持腕11b、11cを開放位置へ開かせるR面の案内面11g、11hが形成されている。また、シャッター部11d、11eの直下位置において、両側の挟持腕11b、11cの間にはゴムバンド14が張設され、電線挿入口11fから収束領域13内に挿入される電線Wをゴムバンド14で強制的に結束状に収束するようにしている。
【0013】
上記台座部12は、上記保持ブロック11を受ける取付部12aと、組立作業台1に立設される支軸12bとを備えている。取付部12aは、保持ブロック11の基部11aを内嵌するU字状に形成され、基部11aの両側に突設した取付片11jに対し、台座部12の対応位置に形成された鍔部12cを合致させ、ネジ15にて保持ブロック11を取付固定している。
【0014】
上記保持ブロック11を台座部12に固定した状態で、通常のあふれ防止用電線保持具として使用可能であるが、第1実施形態においては、電線Wの布線時にコーナー部または分岐部で、一方向に電線Wを屈曲させる布線状態に対応してガイド板16を備えている。即ち、いずれか一方の挟持腕11bの開き軌道に干渉しない位置で、かつ、上記収束領域13における挟持腕11bの垂設位置よりも内方に位置するようにして、取付部12aの両側から挟持腕11bを挟むようにして上記ガイド板16を突設している。
【0015】
次に、上記構成からなるワイヤハーネス用電線保持具の使用状態を説明すると、電線Wの布線経路におけるコーナー部または一方向に屈曲する分岐部に使用する場合は、以下のようになる。収束領域13への電線Wの挿入時には、図3(A)に示すように、電線Wの挿入押圧により、シャッター部11d、11eの上側の案内面11gに案内されてシャッター部11d、11eが開き、電線挿入口11fから順次挿入される。同時に、収束領域13に挿入された電線Wは、図3(B)に示すように、ゴムバンド14とシャッター部11d、11eの下面との間で弾性的に収束され、収束状態では、シャッター部11d、11eが弾性的に閉鎖状態となるため、電線Wのあふれが防止される。また、収束された電線Wは、所定の曲げ方向に布線されるため、一方の挟持腕11b側に張力が作用するが、収束領域13内において、電線Wの張力はガイド板16に保持されるため、図4に示すように、挟持腕11bに直接作用せず、よって、収束状態での挟持腕11bの開きを防止することができる。
【0016】
図5(A)(B)は第2実施形態の電線保持具20を示し、該電線保持具20は、挟持腕21b、21c側の双方向に張力が作用するような分岐部に対応可能としている。即ち、第2実施形態では、両方の挟持腕21b、21c側に対し、第1実施形態のガイド板16と同様の機能を有するガイド板26a、26bを、台座部の22の取付部22aから突設している。第2実施形態では、上記ガイド板26a、26bは、1枚のU字状の板部材から構成するようにし、保持ブロック21は内部底面部でネジ25により取付部22aに取り付けるようにしている。なお、その他の構成は、第1実施形態と同様のため説明を省略する。
【0017】
第2実施形態の電線保持具20によれば、図5(B)に示すように、分岐部を基点として電線Wが両方の挟持腕21b、21cの方向に屈曲布線される場合、電線Wの張力を両方のガイド板26a、26bで受け止めて挟持腕21b、21cの開きを防止できる。
【0018】
なお、上記第1、第2の実施形態において、ガイド板16、26a、26bは挟持腕11b、11c、21b、21cの両側に挟持状に配置したものを示したが、電線Wの張力を受け止めることができれば、いずれか一方の側のみでもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上の説明より明きらかなように、本発明のワイヤハーネス用電線保持具によれば、挟持腕による電線のあふれ防止機能を備えつつ、ガイド板によって分岐部、コーナー部における電線の張力による挟持腕の開きを防止できる。また、収束領域への電線の挿入時には、ガイド板に影響されることなく挟持腕を両方向に開くことができるため、円滑なる電線の挿入操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の電線保持具を示す斜視図である。
【図2】保持ブロックと台座部との分解斜視図である。
【図3】(A)(B)は電線保持具への電線の挿入状態を示す図である。
【図4】電線保持具に布線された電線の保持状態を示す図である。
【図5】(A)は第2実施形態の電線保持具を示す一部切欠正面図、(B)は布線された電線の保持状態を示す断面図である。
【図6】従来の電線保持具の使用状態を示す図である。
【図7】従来のあふれ防止用電線保持具を示す図である。
【図8】従来のあふれ防止用電線保持具を示す図である。
【符号の説明】
10、20 電線保持具
11、21 保持ブロック
11a 基部
11b、11c、21b、21c 挟持腕
11d、11e シャッター部
11f 電線挿入口
12、22 台座部
13 収束領域
16、26a、26b ガイド板

Claims (2)

  1. ワイヤハーネスの組立作業台上に立設され、分岐部若しくはコーナー部に布線される電線を保持するための電線保持具であって、電線を収束して保持する保持ブロックと、該保持ブロックが取り付けられる台座部とからなり、
    上記保持ブロックは、基部の両側から対向して垂設されると共に、上部自由端に内方へ対向して突設されたシャッター部が互いに当接する閉鎖位置から開放位置へ弾性的に変位可能な一対の挟持腕を備え、上記シャッター部の下方を収束領域とし、
    一方、上記台座部は、上記保持ブロックの取付部と、組立作業台に立設される支軸とを備え、
    上記台座部には、上記保持ブロックを取付部に取り付けた状態で、いずれか一方の挟持腕の開き軌道に干渉しない位置で、かつ、上記収束領域における挟持腕の垂設位置よりも内方に位置するようにしてガイド板を突設し、収束領域に収束されて挟持腕の開き方向に所定角度曲げられて布線される電線をガイド板で保持させる構成としている特徴とするワイヤハーネス用電線保持具。
  2. 上記ガイド板を他方の挟持腕側にも上記台座部から突設している請求項1に記載のワイヤハーネス用電線保持具。
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