JP3116827U - 線材保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】
安価で、取り付けが容易で、位置ズレを起こさない線材保持具を提供する。
【解決手段】
略コ字状の線材保持具1の左右腕片11から、底部腕片13方向に傾斜させて一体形成する保持片15を形成し、2つの保持片により成る線材挿入口15aから線材を挿入する。左右腕片11にはガイド部12が、底部腕片13には底面に嵌合溝部14aを有する凸部14が形成され、これらにより、取付板2に形成する切欠部21に固定される。また、底部腕片13を湾曲状に弾性変形することにより、ガイド部12の最上部の係合突起12bと、取付板2に穿設される係合孔部22が係合され、線材保持具1の弾性復帰による応力により、強固に線材保持具1を固定する。
【選択図】 図5

Description

本考案は、筐体内などに配線される複数の線材を束ねる線材保持具、特に線材保持具及び該線材保持具を取り付ける部材の成形誤差等によって生じる線材保持具のガタツキを抑制し、安定して線材を結束し得る線材保持具に関する。
従来から電子機器内部の回路等において、配線用の線材、コードあるいはケーブル類を纏めて被取付部に固定するための各種の保持具が知られおり、例えば特許文献1では、被取付部に孔部を形成し、孔部の近傍に1対のピンを立設し、ピンの間にチューブを嵌合すると共に接着剤により固定し、該チューブの内壁に沿って導線等のケーブルを保持する方法が開示されている。
また、特許文献2では、ケーブル把持用のリブ及び固定用突起を持つクランプにより、ケーブルを挟み込み、ブラケットに形成する溝に固定用突起を嵌合させて固定する方法が開示されている。
実開平1−108985号公報 特開2003−21729号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、ピンの間にチューブを嵌合し、接着剤で固定するだけなので、接着剤の量や経年劣化により容易にチューブが抜け落ちてしまうことがある。また、線材の端部の形状によっては、取り付け前にチューブに線材を通す必要があり、線材に不良が発生した場合の補修などが困難である。
また、特許文献2の方法では、被取付部を複雑な形状に加工する必要があり、加工コストの増大となってしまう。また、線材を保持する際や、取り外す度にクランプを取り外さなければならず、手間がかかってしまう。
本考案は上記課題を鑑みてなされたものであり、被取付部への取付が容易であり、線材の保持及び取り出しを簡単に行うことができると共に、確実に線材の固定をすることができ、更に製造コストのかからない線材保持具を提供することを目的とする。
請求項1に係る線材保持具は、可撓性を有する合成樹脂からなる線材保持具と、この線材保持具を装着する被取付部を備え、前記被取付部に一側縁を開口した凹状の切欠部を形成するとともに、前記線材保持具は、切欠部の内縁にほぼ沿うように底部腕片と、該底部腕片の両側から一体形成する左右腕片とを有する略コ字に成形されるとともに、前記左右腕片の先端部内側に前記線材保持具内に挿入された前記線材の抜け出しを規制するための保持片を内側に向かって一体形成し、前記底部腕片には前記切欠部の底縁と部分的に当接して底部腕片を弾性変形させることによって該底部腕片から延設した各左右腕片の先端部をそれぞれ外方側に開く凸部を形成し、前記左右腕片の先端側には前記凸部による前記左右腕片の変形によって前記被取付部に形成する係合孔部と係合する係合突起を形成したことを特徴とする。
請求項1の構成によれば、被取付部の側縁に凹状の切欠部を形成し、線材保持具を切欠部に沿い、僅かに幅狭な寸法で、開口部を有する略コ字に形成し、中空部に線材を保持するために、左右腕片の先端から開口部を塞ぐように一対の保持片を一体形成する。また、線材保持具を、可撓性を有する合成樹脂にて形成し、線材保持具底部腕片に凸部を形成することにより、該凸部と被取付部の切欠部底縁を当接させることで、線材保持具底部腕片と切欠部底縁に隙間を形成し、線材保持具の可撓性を利用して底部腕片を弾性変形させ、左右腕片と底部腕片の連設部を切欠部底縁に部分的に当接させることができる。更に、線材保持具の左右腕片の先端側に係合突起を形成し、被取付部に線材保持具底部腕片を弾性変形により変形させる際の係合突起の位置に係合孔部を穿設し、係合突起を係合孔部に挿通し、係合させることで、線材保持具を取り付けることができる。
請求項2に係る線材保持具は、筐体内などに配線される複数の線材と、この線材を束ねて平板状の取付板に保持する線材保持具とを備え、前記取付板に前記線材保持具を装着するために一側縁を開口した凹状の切欠部を形成するとともに、前記線材保持具は切欠部の底縁にほぼ沿って並設される底部腕片と、この底部腕片の両側から一体形成して前記切欠部の両側縁にほぼ沿って並設される左右腕片とを有する略コ字に成形され、前記左右腕片の先端部内側に前記線材保持具内に挿入された前記線材の抜け出しを規制するための保持片を内側に向かって一体形成するとともに、左右腕片の先端部外側に前記取付板を挟着する複数のガイド部を前後に間隔をおいて一体形成し、その最上部に位置するガイド部には前記取付板に形成する係合孔部と係合して該取付板に対して左右腕片を位置決め保持する係合突起を形成し、前記底部腕片には前記切欠部の底縁と部分的に当接して底部腕片を湾曲状に変形させることによって各左右腕片の先端部をそれぞれ外方側に開く凸部を形成し、この凸部による前記底部腕片と左右腕片の変形によって該底部腕片と左右腕片を前記切欠部に押接した状態で前記係合孔部と係合突起とを係合させたことを特徴とする。
請求項2の構成によれば線材保持具は、取付板の一側縁に形成した凹状の切欠部の底縁よりやや幅狭の長さの底部を持ち、切欠部の両側縁とほぼ同寸の左右腕片を底部両端から一体形成することで、開口部を1つ持つ略コ字状の線材保持具が形成される。この形状から左右腕片の先端から開口部を塞ぐように一対の保持片を一体形成することで、線材保持具の中空部に線材を入れた際の線材の抜け出しを防止できる。また、左右腕片の外側にガイド部を前後に隙間を空け千鳥状に複数形成し、該ガイド部により、線材保持具を取付板を挟持して取り付ける。最上部のガイド部の内面に位置決めのための係合突起を形成し、更に取付板に係合孔部を形成し、線材保持具の底部腕片に形成した凸部を、切欠部の底縁に当接させ、線材保持具底部腕片を湾曲状に変形させて、線材保持具の取付板に対する位置決めを行うと共に、係合突起を係合孔部に挿通させて係合する。この時の変形した線材保持具が弾性復帰しようとする応力により、係合突起と係合孔部が弾性係合し、取付板に固定することができる。
請求項3に係る線材保持具は、請求項1又は2に記載の線材保持具において、前記凸部の両側に薄肉状のヒンジ部を形成したことを特徴とする。
請求項3の構成によれば、線材保持具底部腕片に形成する凸部の両側を薄肉状にしたヒンジ部を形成し、線材保持具の底部腕片を弾性変形を容易にすることができる。
請求項4に係る線材保持具は、請求項1〜3の何れか1項に記載の線材保持具において、前記切欠部の底縁に前記凸部と係合する位置決め凹部を形成するとともに、前記凸部の底面に前記位置決め凹部を嵌め入れる嵌合溝部を設けたことを特徴とする。
請求項4の構成によれば、切欠部の底縁に前記凸部と係合する位置決め凹部を形成することで、線材保持具の位置決めを行うことができ、凸部底面に嵌合溝部を形成し、該嵌合溝部に位置決め凹部を嵌めることで更に正確な位置決めを行うと共に、線材保持具の脱落防止を行うことができる。
請求項1に係る線材保持具は、可撓性を有する合成樹脂からなる線材保持具と、この線材保持具を装着する被取付部を備え、前記被取付部に一側縁を開口した凹状の切欠部を形成するとともに、前記線材保持具は、切欠部の内縁にほぼ沿うように底部腕片と、該底部腕片の両側から一体形成する左右腕片とを有する略コ字に成形されるとともに、前記左右腕片の先端部内側に前記線材保持具内に挿入された前記線材の抜け出しを規制するための保持片を内側に向かって一体形成し、前記底部腕片には前記切欠部の底縁と部分的に当接して底部腕片を弾性変形させることによって該底部腕片から延設した各左右腕片の先端部をそれぞれ外方側に開く凸部を形成し、前記左右腕片の先端側には前記凸部による前記左右腕片の変形によって前記被取付部に形成する係合孔部と係合する係合突起を形成するので、被取付部に形成する切欠部より僅かに幅狭な寸法の線材保持具を、切欠部に取り付け、線材保持具底部腕片に形成される凸部により、底部腕片を弾性変形させ、被取付部に形成される係合孔部に線材保持具左右腕片に形成される係合突起を挿通して左右腕片係合し、固定することにより、位置決めし、固定することができ、更に線材保持具を、可撓性を有する合成樹脂としたことで、弾性変形した左右腕片の弾性復帰による応力により、係合突起と係合孔部が強く係合し、固定が可能となり、被取付部からの線材保持具の脱落を防止することができる。
請求項2に係る線材保持具は、筐体内などに配線される複数の線材と、この線材を束ねて平板状の取付板に保持する線材保持具とを備え、前記取付板に前記線材保持具を装着するために一側縁を開口した凹状の切欠部を形成するとともに、前記線材保持具は切欠部の底縁にほぼ沿って並設される底部腕片と、この底部腕片の両側から一体形成して前記切欠部の両側縁にほぼ沿って並設される左右腕片とを有する略コ字に成形され、前記左右腕片の先端部内側に前記線材保持具内に挿入された前記線材の抜け出しを規制するための保持片を内側に向かって一体形成するとともに、左右腕片の先端部外側に前記取付板を挟着する複数のガイド部を前後に間隔をおいて一体形成し、その最上部に位置するガイド部には前記取付板に形成する係合孔部と係合して該取付板に対して左右腕片を位置決め保持する係合突起を形成し、前記底部腕片には前記切欠部の底縁と部分的に当接して底部腕片を湾曲状に変形させることによって各左右腕片の先端部をそれぞれ外方側に開く凸部を形成し、この凸部による前記底部腕片と左右腕片の変形によって該底部腕片と左右腕片を前記切欠部に押接した状態で前記係合孔部と係合突起とを係合させるので、取付板に形成する凹状の切欠部の左右側縁及び底縁より僅かに幅狭に形成する左右腕片及び底部腕片を有する線材保持具を、切欠部へ取り付けする際に、線材保持具の左右腕片に千鳥状に形成するガイド部の間により取付板を挟持することで、線材保持具の前後のズレを防止することができる。また、線材保持具底部腕片に備える凸部を切欠部底縁に当接させ、底部腕片を湾曲状に弾性変形すると共に、左右腕片を外側に弾性変形し、ガイド部最上部の内面に形成する係合突起を、取付板に穿設する係合孔部に係合させることにより、係合部及び左右腕片の弾性復帰による内側向きの応力により、更に強固に線材保持具の脱落を防ぐことができる。
請求項3に係る線材保持具は、請求項1又は2に記載の線材保持具において、前記凸部の両側に薄肉状のヒンジ部を形成したので、容易且つ線材保持具の強度を損なうことなく線材保持具の底部腕片を弾性変形することができる。
請求項4に係る線材保持具は、請求項1〜3の何れか1項に記載の線材保持具において、前記切欠部の底縁に前記凸部と係合する位置決め凹部を形成するとともに、前記凸部の底面に前記位置決め凹部を嵌め入れる嵌合溝部を設けたので、切欠部底縁に形成する位置決め凹部と線材保持具の凸部を係合させることにより、線材保持具の正確な位置決めと、線材保持具の左右のズレを防ぐことができ、凸部の底面、すなわち切欠部底縁と当接する部分に嵌合溝部を形成し、位置決め凹部に嵌合することで、線材保持具の前後のズレを防止することができる。
以下、本考案を実施するための最良の形態としての実施例を図1から図6を参照して説明する。もちろん、本考案は、その考案の趣旨に反さない範囲で、実施例において説明した以外のものに対しても容易に適用可能なことは説明を要するまでもない。
図1〜図6は、本考案の実施例を示し、図1は、本考案である線材保持具を示す斜視図である。図2は、線材保持具の背面を示す斜視図である。図3は線材保持具の凸部の片側の断面を示す部分断面斜視図である。図4は線材保持具及び取付板の取り付け前を示す斜視図である。図5は線材保持具及び取付板の取り付け前を示す正面図である。図6は、線材保持具を取付板に取り付けた状態を示す正面図である。
本実施例における線材保持具の特徴について、図1〜図3に基づいて説明する。1は可撓性を有する合成樹脂によって一体成形される線材保持具であり、相対向する一対の左右腕片11と、この左右腕片11の下端部を連設する底部腕片13とを有する全体として略コ字に成形される。前記左右腕片11の外縁には千鳥状に配した複数のガイド部12を一体的に形成し、その最上部に位置するガイド部12と左右腕片11との連設部は、薄肉部12aを形成すると共に、最上部のガイド部12の内面に係合突起12bを形成する。また、前記底部腕片13の中央外側には後述する被取付部と接触して該底部腕片13を凸弧状に弾性変形させる凸部14を一体的に形成するとともに、該凸部14と被取付部との接触時に底部腕片13を容易に弾性変形させるために、凸部14の両側に薄肉部13aを形成し、さらに、凸部14の底面には被取付部に嵌合させる嵌合溝部14aを形成する。15は前記左右腕片11内に挿入された線材の抜け出しを規制するための左右一対の保持片であり、左右腕片11の上端から、底部腕片13側に向かってやや下方に傾斜するように、左右腕片11の内側から一体的に形成され、これら保持片15の先端部の間に線材の挿入を行うための挿入口15aを形成している。
次に線材保持具1を取り付ける取付板の構成について、図4に基づいて説明する。2は筐体(図示せず)内に固定されるシャーシなどの被取付部材である取付板であり、この取付板2の適所に線材保持具1を取り付けるための上端縁を開放した切欠部21が形成されている。この切欠部21は線材保持具1の外形に対応して左右側縁部21aと底縁部21bからなるコ字型を成しているが、線材保持具1より僅かに幅広に設定されている。この切欠部21の底縁部21bには、前記線材保持具1の凸部14を位置決めする位置決め用凹部21cが形成される。また、前記左右腕片11に一体形成するガイド部12は前後方向において、取付板2の板厚分に相当する隙間をおいて千鳥状に配置され、これらガイド部12の間に取付板2の左右側縁部21aを挿入し、前後のガイド部12で取付板2を挟持する。この時、取付板2には前記最上部のガイド部12に形成する係合突起12bと係合する長円状の係合孔部22が穿設され、係合突起12bと係合孔部22との係合によって取付板2に線材保持具1を保持している。
以上のように構成される本考案において、線材保持具1の取り付け手順について主に図5及び図6に基づいて説明する。図5のように、取付板2の切欠部21に線材保持具1を挿入すると、ガイド部12の間に取付板2の左右側縁部21aが挿入され、この状態で線材保持具1を押し込むと、凸部14が位置決め凹部21cと嵌合し、凸部14の底面の嵌合溝部14aにより、位置決め凹部21cを挟持する。この時、凸部14が位置決め凹部21cに嵌合した状態において、線材保持具1の左右腕片11が切欠部21の左右側縁部21aから離れており、ガイド部12に形成する係合突起12bが係合孔部22と係合していない。また、底部腕片13は切欠部21の底縁部21bから浮き上がって当接していない。この状態からさらに線材保持具1を押し込むが、この際、線材保持具1の上部中央は、保持片15の挿入口15aであって、保持片15を持って押し込むことができないから、線材保持具1の両端部を押し込むことになる。これにより、図6に示すように、線材保持具1の底部腕片13は、凸部14によって凸弧状に弾性変形し、この底部腕片13の変形に伴って左右腕片11の先端部が外側に開く。これにより、ガイド部12に形成する係合突起12bを係合孔部22の位置に移動し、係合突起12bが係合孔部22と係合する。この後、線材保持具1から手を離すことによって、左右腕片11が弾性復帰し、係合突起12bが係合孔部22に弾性的に係合する。これにより、線材保持具1を取付板2に対してガタ付くことなく強固に固定することができる。また、複数のガイド部12により取付板2の左右側縁部21aを挟むと共に、嵌合溝部14aを取付板2の位置決め凹部21cに嵌合するので、線材保持具1の前後のズレを防ぐことができる。また、係合突起12b及び係合孔部22の状態を目視することで、取り付け状態を確認することができ、取付不良の減少効果も期待できる。このようにして取付板2に取り付けた線材保持具1に複数の線材(図示せず)を束ねて結束する。すなわち、挿入口15aから前記左右腕片11内に線材を挿入すると、保持片15が下方に撓み、線材の通過を許容し、線材の通過後は、保持片15が弾性復帰することによって線材保持具1内に挿入される線材の抜け出しが規制される。
以上のように本実施例によれば、左右腕片11に備えるガイド部12により、取付板2に対して線材保持具1を取り付けた際に、線材保持具1の前後方向の抜け出しを防止することができる。また、底部腕片13に形成される凸部14を位置決め凹部21cに当接させ、左右腕片11を取付板2の底縁側21bへ押し下げることにより、底部腕片13を湾曲状に弾性変形することができ、これにより左右腕片11の先端部を、切欠部21の左右側縁部21a側に移動させ、ガイド部12の最上部に形成される係合突起12bを、取付板2に穿設される係合孔部22の位置に移動させ、係合させることができる。底部腕片13の弾性変形と、係合突起12bと係合孔部22の係合により、左右腕片11に働く弾性復帰による応力が発生し、これにより、線材保持具1の固定を強固にすることができる。また、切欠部21の底縁部21bに位置決め凹部21cを形成し、凸部14を嵌合すると共に、凸部14の底面に形成される嵌合溝部14aを位置決め凹部21cに嵌合することにより、正確な位置決めと、線材保持具1の前後左右方向のズレやガタツキを防止することができる。更に、凸部14の両側面に薄肉部13aを形成することにより、底部腕片13の弾性変形をより行いやすくすることができ、係合突起12bを備えるガイド部12の、左右腕片11との連設部分を同様に薄肉に形成することにより、複数のガイド部12の隙間を一時的に広げることが容易となり、係合突起12bの係合孔部22への挿通を簡単に行うことができる。
また、2つの保持片15が、底部腕片13に向かって傾斜しているので、挿入口15aから線材を入れる際に、保持片15が線材保持具1の内側に弾性変形すると共に挿入口15aの間隔が広がり、容易に線材の挿入が行える。また、逆に保持片15は外側に弾性変形しても、挿入口15aの間隔は底部腕片13と水平な角度を超えるまで、広がることは無いため、線材の抜け出しを防ぐことができる。
以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、本実施例において、被取付部を平板状の取付板としたが、これに限定せず、厚みのある被取付部とし、線材保持具もそれに応じた厚さにしても何ら問題ない。
本考案の実施例を示す線材保持具の斜視図である。 同上、線材保持具の背面を示す斜視図である。 同上、線材保持具の部分断面斜視図である。 同上、取付前の線材保持具と取付板を示す斜視図である。 同上、取付前の線材保持具と取付板を示す正面図である。 同上、取付後の線材保持具と取付板を示す正面図である。
符号の説明
1 線材保持具
11 左右腕片
12 ガイド部
12a 薄肉部
12b 係合突起
13 底部腕片
13a 薄肉部
14 凸部
14a 嵌合溝部
15 保持片
15a 挿入口
2 取付板
21 切欠部
21a 左右側縁部
21b 底縁部
21c 位置決め凹部
22 係合孔部

Claims (4)

  1. 可撓性を有する合成樹脂からなる線材保持具と、この線材保持具を装着する被取付部を備え、前記被取付部に一側縁を開口した凹状の切欠部を形成するとともに、前記線材保持具は、切欠部の内縁にほぼ沿うように底部腕片と、該底部腕片の両側から一体形成する左右腕片とを有する略コ字に成形されるとともに、前記左右腕片の先端部内側に前記線材保持具内に挿入された前記線材の抜け出しを規制するための保持片を内側に向かって一体形成し、前記底部腕片には前記切欠部の底縁と部分的に当接して底部腕片を弾性変形させることによって該底部腕片から延設した各左右腕片の先端部をそれぞれ外方側に開く凸部を形成し、前記左右腕片の先端側には前記凸部による前記左右腕片の変形によって前記被取付部に形成する係合孔部と係合する係合突起を形成したことを特徴とする線材保持具。
  2. 筐体内などに配線される複数の線材と、この線材を束ねて平板状の取付板に保持する線材保持具とを備え、前記取付板に前記線材保持具を装着するために一側縁を開口した凹状の切欠部を形成するとともに、前記線材保持具は切欠部の底縁にほぼ沿って並設される底部腕片と、この底部腕片の両側から一体形成して前記切欠部の両側縁にほぼ沿って並設される左右腕片とを有する略コ字に成形され、前記左右腕片の先端部内側に前記線材保持具内に挿入された前記線材の抜け出しを規制するための保持片を内側に向かって一体形成するとともに、左右腕片の先端部外側に前記取付板を挟着する複数のガイド部を前後に間隔をおいて一体形成し、その最上部に位置するガイド部には前記取付板に形成する係合孔部と係合して該取付板に対して左右腕片を位置決め保持する係合突起を形成し、前記底部腕片には前記切欠部の底縁と部分的に当接して底部腕片を湾曲状に変形させることによって各左右腕片の先端部をそれぞれ外方側に開く凸部を形成し、この凸部による前記底部腕片と左右腕片の変形によって該底部腕片と左右腕片を前記切欠部に押接した状態で前記係合孔部と係合突起とを係合させたことを特徴とする線材保持具。
  3. 前記凸部の両側に薄肉状のヒンジ部を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の線材保持具。
  4. 前記切欠部の底縁に前記凸部と係合する位置決め凹部を形成するとともに、前記凸部の底面に前記位置決め凹部を嵌め入れる嵌合溝部を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の線材保持具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017098475A (ja) * 2015-11-27 2017-06-01 北川工業株式会社 コード保護具

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