JP2016171032A - ワイヤハーネスモジュール、ワイヤハーネス収容方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車等に対して容易にワイヤハーネスを配線することが可能なワイヤハーネスモジュール等を提供する。【解決手段】直線部15aと屈曲部17aとの境界部近傍の直線部15a側には、仮固定部19が設けられる。仮固定部19は、他の部位の溝5の幅よりも幅が狭くなる部位である。例えば、仮固定部19は、溝5の両側面に設けられた凸部によって形成される。ここで、本発明では、屈曲部17aを挟んで屈曲部17aで屈曲せずに略直線状に連続する直線部15bが設けられる。直線部15bは、ワイヤハーネスの配設形態とは関係なく形成される。すなわち、直線部15bはダミー溝である。また、屈曲部17aを挟んで仮固定部19が形成される側とは逆側の直線部15bは、本体3に形成された穴13aに連続する。穴13aは、溝5の幅よりも大きな穴であり、本体3を貫通していてもよく、または非貫通であってもよい。【選択図】図2
Description
本発明は、例えば自動車のドア、フロア、インパネ、天井、バンパーコアなどワイヤハーネスが配置される部分に用いられるワイヤハーネスモジュール等に関するものである。
例えば、自動車等に用いられているワイヤハーネスは、所定長さの多数の端子付き電線が集束されて、各端子が電装品等のコネクタと接続されて配設される。この際、ワイヤハーネスは、種々の電装品に配線されるため、複雑に枝分かれした構造を有している。
このようなワイヤハーネスは、例えば、ワイヤハーネスの組立図板と、組立図板を貫通してワイヤハーネスを構成する電線を支持するための支持部材と、支持部材の上端に取り付けられた電線・部品ガイド部材とを有し、支持部材の位置決めピンをロック金具でロックした状態で電線を支持し、位置決めピンをアンロックして支持部材を組立図板の下方に下げた状態で組立作業を行う方法がある(特許文献1)。
特許文献1に示すように、通常、ワイヤハーネスは、組立図板上で組み立てられる。この組立図板には、ワイヤハーネスの最終形態を示した布線図が描かれている。さらに、組立図板上には、布線図に沿った予め定められた位置に複数の組立治具が配置されている。
組立図板上でのワイヤハーネス組立作業は、先ず、所定長さに切断され、両端に端子を圧着された多数の端子付き電線を、それぞれ、布線図に沿って所定の組立治具に配線して、枝分かれした形状の電線束を形成する。次いで、端子を各コネクタへ挿入した後、この電線束がばらけないように、電線束の外周をテープ等で巻いて集束する。最後に、この集束電線に、コルゲートチューブ、クランプ、グロメット、プロテクター等といった多種多様の部品を取り付けて完成する。
一方、近年、例えば自動車に搭載される電装部品数の増加に伴い、ワイヤハーネスの枝分かれ形状も複雑化している。したがって、ワイヤハーネス組立図板上の組立治具が高密度に設置され、作業性低下などにつながっている。
また、ワイヤハーネスを車体等に組付ける際、クリップなどの部品が多く、組付け時間が長くなるとともに、狭い作業スペースで中腰での作業が多く、作業者の負担にもなっている。
また、例えば、自動車のドアの場合、自動車のドアパネルに装着されるドアトリムには、窓ガラスを昇降させるためのスイッチ、ドアロック装置用の作動スイッチ、オーディオ用のスピーカ等、種々の電装部品が装着されている。これらの電装部品は、ドアパネル側に引き回したワイヤハーネスと電気的に接続する必要がある。この時、ワイヤハーネスが弛んでいると、自動車が走行する時の振動によってワイヤハーネスが振動し、異音が発生する原因となる。このため、より簡易に確実にワイヤハーネスを固定することが可能なワイヤハーネスの配線方法が望まれている。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、自動車等に対して容易にワイヤハーネスを配線することが可能なワイヤハーネスモジュール等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために第1の発明は、樹脂発泡体からなる本体と、前記本体に形成された溝に配設されるワイヤハーネスと、を具備し、前記溝は、第1の直線部と、前記第1の直線部と連続する屈曲部と、前記第1の直線部と連続し、前記屈曲部を挟んで前記屈曲部で屈曲せずに略直線状に連続する第2の直線部と、を有し、前記屈曲部の近傍の前記第1の直線部には、他の部位の溝幅よりも溝幅が狭い前記ワイヤハーネスの仮固定部が設けられることを特徴とするワイヤハーネスモジュールである。
少なくとも一つの前記第2の直線部が、前記本体の端部まで連続してもよい。
少なくとも一つの前記第2の直線部が、前記第2の直線部の溝幅よりも大きな穴に連続してもよい。
少なくとも一つの前記第2の直線部が、前記ワイヤハーネスが配設されていないダミー溝であってもよい。
前記本体には、持ち手部が形成されてもよい。
第1の発明によれば、組立治具等を用いずに電線を溝に収容して固定することができる。このため、電線同士を結束するための作業等が不要となり、作業性が良好となる。
また、屈曲部の近傍の第1の直線部に仮固定部が設けられ、さらに第2の直線部と連続するため、屈曲部に沿って電線を押し込む際に、電線が溝から飛び出すことを抑制することができる。このため、電線を屈曲部に挿入するのが容易となる。
このような第2の直線部が本体の端部まで連続すれば、第2の直線部に電線を挿入する際に、本体と手とが干渉せずに、作業が容易となる。
また、同様に、第2の直線部に穴を形成することで、第2の直線部に電線を挿入する際に、本体と手とが干渉せずに、作業が容易となる。
このような第2の直線部を、最終的にワイヤハーネスが挿入されないダミーの溝とすれば、ワイヤハーネスの配線形態とは関係なく、第2の直線部を任意の位置に形成することができる。
また、本体には、持ち手部が形成されれば、本体を例えば自動車のドアパネルに固定する作業が容易となる。
第2の発明は、脂発泡体からなり溝を有する本体へ、複数の電線からなるワイヤハーネスを収容する方法であって、前記溝は、第1の直線部と、前記第1の直線部と連続する屈曲部と、前記第1の直線部と連続し、前記屈曲部を挟んで前記屈曲部で屈曲せずに略直線状に連続する第2の直線部と、を有し、前記屈曲部の近傍の前記第1の直線部には、他の部位の溝幅よりも溝幅が狭い前記ワイヤハーネスの仮固定部が設けられ、前記電線を前記屈曲部に挿入する際に、前記電線を、一度、前記第2の直線部へ略まっすぐに挿入し、前記仮固定部で前記電線を固定した後、前記仮固定部から先の前記電線を前記第2の直線部から取り出し、前記電線を前記屈曲部に挿入することを特徴とするワイヤハーネス収容方法である。
第2の発明によれば、本体に電線を1本ずつ収容することができ、電線を屈曲部の溝に挿入する際に、電線が溝から飛び出すことがなく、各電線を本体に収容することが容易である。
本発明により、自動車等に対して容易にワイヤハーネスを配線することが可能なワイヤハーネスモジュール等を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、ワイヤハーネスモジュール1を示す平面図であり、図2は、本体3を示す平面図である。ワイヤハーネスモジュール1は、本体3および複数の電線7等により構成される。なお、本体3にワイヤハーネスが収容されたものを、ワイヤハーネスモジュール1と称する。
電線7は、両端部にあらかじめ端子が接続される。電線7は、後述する本体3の溝5に沿って配設される。なお、本発明では、複数の電線7からなる電線の束をワイヤハーネスと称し、必ずしも電線7同士がテープやバンドなどで結束されていなくてもよい。
本体3は、3次元形状の一体の樹脂発泡体からなる。本体3は、例えば、自動車のドアパネルやドアトリムにそのまま固定することができる。この場合、本体3の一部に、固定部材を埋設して一体化しておくことで、ドアパネル等へ容易に固定することができる。
樹脂発泡体からなる本体3をドアパネル等に固定すれば、本体3を、衝撃吸収材として機能させることができる。また、さらに、本体3を遮音材や断熱材としても機能させることができる。
なお、樹脂発泡体は、硬質ウレタンやビーズ発泡体であれば、高倍率発泡であり、軽量化にも貢献できる。例えば、硬質ウレタン発泡などの発泡体や、ポリエチレンテレフタレート製、ポリプロピレン製などのビーズ発泡体が適用可能である。ビーズ発泡体であれば、形状の自由度が高いため、例えば電線7の先端の端子に対し、ドアトリム側にもドアパネル側にも自由に取り出し位置を形成することができる。
本体3の外周縁部の一部には、指形状に凹んだ持ち手部11aが複数個所に形成される。また、本体3の一部には、穴13dが形成され、穴13dにまたがるように棒状の部材が埋設された持ち手部11bが形成される。持ち手部11a、11bは、本体3をドアパネル等に固定する際に、作業者がつかむ部位である。なお、持ち手部11a、11bは必ずしも必要ではなく、また、その配置や形態は図示した例には限られない。
本体3の一方の面には、複数の溝5が形成される。溝5は、電線7(ワイヤハーネス)が収容される部位である。溝5は、予め電線7が配設されるルートに形成される。なお、溝5の配置や形態は、図示した例には限られない。
溝5の上縁部には、所定の間隔で凹部9aが設けられる。凹部9aは、例えば、溝5にまたがるように形成され、溝5よりも浅い凹みである。凹部9aには、固定部材9がはめ込まれる。なお、固定部材9は、本体3と同様に樹脂発泡体で形成される。固定部材9を凹部9aに押し込んではめ込むことで、溝5内に収容されたワイヤハーネスが本体3から脱落することを防止することができる。なお、固定部材9の配置や形態は、図示した例には限られない。
図2に示すように、溝5は、ワイヤハーネスの配設形態に沿って形成されるため、直線部のみではなく部分的に屈曲部を有する。例えば、図2のA部において、直線部15aは、屈曲部17aと連続する。この場合、電線7は、直線部15aから屈曲部17aに沿って配設される(図1)。
直線部15aと屈曲部17aとの境界部近傍の直線部15a側には、仮固定部19が設けられる。仮固定部19は、他の部位(例えば、仮固定部19以外の直線部15aや、後述する直線部15b)の溝幅よりも幅が狭くなる部位である。例えば、仮固定部19は、溝5の両内側面に設けられた凸部によって形成される。
ここで、本発明では、屈曲部17aを挟んで屈曲部17aで屈曲せずに略直線状に連続する直線部15bが設けられる。直線部15bは、ワイヤハーネスの配設形態とは関係なく形成される。すなわち、直線部15bはダミー溝である。また、屈曲部17aを挟んで仮固定部19が形成される側とは逆側の直線部15bは、本体3に形成された穴13aに連続する。穴13aは、溝5の幅よりも大きな穴であり、本体3を貫通していてもよく、または非貫通であってもよい。なお、穴13aが非貫通の場合には、穴13aの深さは、溝5の深さよりも深いことが望ましい。
同様に、図2のB部において、直線部15cは、屈曲部17bと連続し、直線部15cと屈曲部17bとの境界部近傍の直線部15c側には、仮固定部19が設けられる。また、屈曲部17bを挟んで屈曲部17bで屈曲せずに略直線状に連続する直線部15dが設けられる。すなわち、直線部15dは、屈曲部17bを挟んで仮固定部19が形成される側とは逆側の直線部となる。なお、直線部15dは、ワイヤハーネスの配設部位ともなる。また、直線部15dは、本体3に形成された穴13cに連続する。穴13cは、穴13aと同様に形成される。
同様に、図2のC部において、直線部15eは、屈曲部17cと連続し、直線部15eと屈曲部17cとの境界部近傍の直線部15e側には、仮固定部19が設けられる。また、屈曲部17cを挟んで屈曲部17cで屈曲せずに略直線状に連続する直線部15fが設けられる。なお、直線部15fは、ワイヤハーネスの配設形態とは関係なく形成される。すなわち、直線部15fはダミー溝である。また、直線部15fは、本体3の端部に連続する。
(収容方法1)
次に、本体3へ電線7を収容する方法について説明する。まず、図2のA部近傍における電線7の収容方法について説明する。図3(a)は、第1の直線部である直線部15a側から電線7を溝5に収容する状態を示す平面図であり、図3(b)は、この状態の直線部15aに沿った断面図である。
次に、本体3へ電線7を収容する方法について説明する。まず、図2のA部近傍における電線7の収容方法について説明する。図3(a)は、第1の直線部である直線部15a側から電線7を溝5に収容する状態を示す平面図であり、図3(b)は、この状態の直線部15aに沿った断面図である。
まず、電線7を直線部15aに沿って配置し、直線部15a内に電線7を収容する。この際、電線7をまっすぐにすれば、直線部15aに容易に電線7を収容することができる。
次に、電線7を屈曲部17aに沿わすのではなく、図3(c)に示すように、まっすぐに第2の直線部である直線部15b側に収容する。この際、電線7をまっすぐにすれば、直線部15bに容易に電線7を収容することができる。また、直線部15bは穴13aと連続する。このため、穴13aに電線7を押し込むことで(図中矢印D)、電線7を確実に直線部15a、15bの深くまで収容することができる。また、電線7は、仮固定部19によって直線部15aに仮固定される。
なお、直線部15bは、最終的に電線7が配設されず、電線7の配設時にのみ使用するダミー溝16である。このように、本発明では、直線部15aと連続する直線状のダミー溝16を形成し、ダミー溝16を穴13aと連続させることで、電線7を確実に直線部15aの深くまで挿入することができる。
次に、図4(a)に示すように、電線7を直線部15bから取り出す(図中矢印E)。この際、直線部15bには仮固定部19が形成されていないため、電線7は容易に直線部15bから取り出されるが、仮固定部19では、電線7が弱く固定されているため、仮固定部19で引っかかった状態となる。このため、仮固定部19から先の部分の電線7のみ直線部15bから容易に取り出すことができる。
次に、図4(b)に示すように、電線7を屈曲部17a側に沿わせる(図中矢印F)。さらに、図4(c)に示すように、電線7を屈曲部17aに収容する。なお、この際、屈曲部17aの先には、直線部15gと屈曲部17dに連続するが、直線部15gに対しては、屈曲部17dで屈曲せずに形成される直線部15hが設けられる。また、直線部15hは穴13bに連続するため、穴13bに電線7を押し込むことで、屈曲部17aから直線部15hまでの深くまで、電線7を容易に溝5へ収容することができる。以上により、電線7を確実に溝5内に挿入することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、直線部15aと屈曲部17aの境界部において、直線部15aと連続する他の直線部15bを形成し、直線部15bが穴13aまで連続する。このため、容易に、直線部15aの深くまで電線7を挿入することができる。
また、この際、電線7が仮固定部19で仮固定されるため、電線7を直線部15bから取り出した際に、電線7が直線部15a内に保持される。このため、電線7を屈曲部17bに挿入する際に、電線7が直線部15aから飛び出すことがない。このため、電線7の弛みが生じにくく、異音などの問題も生じない。
また、固定治具などが不要であるため、構造が簡易である。また、本体3に対して、電線7を1本ずつ収容すればよいため、電線7を組立図板上の支持部材等によって配線形状に結束等を行う必要がない。また、ワイヤハーネスモジュール1自体を車のドアパネル等に固定すればよいため、狭い作業スペースでの配設作業を行う必要がない。
また、電線7は容易に取り出すことができる。このため、電線7の交換も容易である。この際、電線7同士が結束されていなければ、任意の電線7のみを取り出すことも容易である。
(収容方法2)
次に、図2のB部近傍における電線7の収容方法について説明する。図2のB部では、直線部15cから配設された複数の電線7が屈曲部17b側と直線部15d側とに分岐する形態となっている。図5(a)は、直線部15c側から電線7を溝5に収容する状態を示す平面図であり、図5(b)は、この状態の直線部15cに沿った断面図である。
次に、図2のB部近傍における電線7の収容方法について説明する。図2のB部では、直線部15cから配設された複数の電線7が屈曲部17b側と直線部15d側とに分岐する形態となっている。図5(a)は、直線部15c側から電線7を溝5に収容する状態を示す平面図であり、図5(b)は、この状態の直線部15cに沿った断面図である。
まず、電線7を第1の直線部である直線部15cに沿って配置し、直線部15c内に電線7を収容する。この際、電線7をまっすぐにすれば、直線部15cに容易に電線7を収容することができる。
次に、電線7を屈曲部17bに沿わすのではなく、図5(c)に示すように、まっすぐに第2の直線部である直線部15d側に収容する。この際、電線7をまっすぐにすれば、直線部15dに容易に電線7を収容することができる。また、直線部15dは穴13cと連続する。このため、穴13cに電線7を押し込むことで(図中矢印G)、電線7を確実に直線部15c、15dの深くまで収容することができる。また、電線7は、仮固定部19によって直線部15cに仮固定される。
次に、図5(d)に示すように、電線7を直線部15dから取り出す(図中矢印H)。この際、直線部15dには仮固定部19が形成されていないため、電線7は容易に直線部15dから取り出されるが、仮固定部19では、電線7が弱く固定されているため、仮固定部19で引っかかった状態となる。このため、仮固定部19から先の部分の電線7のみ直線部15dから容易に取り出すことができる。
次に、前述したように、電線7を屈曲部17b側に沿わせ、電線7を屈曲部17bに収容する。以上により、電線7を確実に直線部15cおよび屈曲部17bに挿入することができる。
なお、本収容方法では、直線部15dは、前述したようなダミー溝ではなく、他の電線7がまっすぐに収容される部位である。すなわち、本配設方法で配設される電線7は、直線部15c、15dから屈曲部17bに分岐される電線となる。したがって、分岐される電線以外の電線7は、そのまままっすぐに、直線部15c、15dに収容すればよい。
このように、収容方法2についても、収容方法1と同様に容易にワイヤハーネスを配線することが可能である。
(収容方法3)
次に、図2のC部近傍における電線7の収容方法について説明する。図6(a)は、直線部15e側から電線7を溝5に収容する状態を示す平面図であり、図6(b)は、この状態の直線部15eに沿った断面図である。
次に、図2のC部近傍における電線7の収容方法について説明する。図6(a)は、直線部15e側から電線7を溝5に収容する状態を示す平面図であり、図6(b)は、この状態の直線部15eに沿った断面図である。
まず、電線7を第1の直線部である直線部15eに沿って配置し、直線部15e内に電線7を収容する。この際、電線7をまっすぐにすれば、直線部15eに容易に電線7を収容することができる。
次に、電線7を屈曲部17cに沿わすのではなく、図6(c)に示すように、まっすぐに第2の直線部である直線部15f側に収容する。この際、電線7をまっすぐにすれば、直線部15fに容易に電線7を収容することができる。また、直線部15fは、本体3の端部21まで連続する。このため、本体3の側方で電線7を直線部15fに押し込むことで(図中矢印I)、電線7を確実に直線部15e、15fの深くまで収容することができる。また、電線7は、仮固定部19によって直線部15eに仮固定される。
次に、図6(d)に示すように、電線7を直線部15fから取り出す(図中矢印J)。この際、直線部15fには仮固定部19が形成されていないため、電線7は容易に直線部15fから取り出されるが、仮固定部19では、電線7が弱く固定されているため、仮固定部19で引っかかった状態となる。このため、仮固定部19から先の部分の電線7のみ直線部15fから容易に取り出すことができる。
次に、前述したように、電線7を屈曲部17c側に沿わせ、電線7を屈曲部17cに収容する。以上により、電線7を確実に直線部15eおよび屈曲部17cに挿入することができる。
なお、本収容方法では、直線部15fは、最終的に電線7が配設されず、電線7の配線時にのみ使用するダミー溝16である。このように、本発明では、屈曲部を挟んで形成される直線部が、ダミー溝16であってもよく、他の電線が配設される溝であってもよい。
このように、収容方法3についても、収容方法1と同様に容易にワイヤハーネスを配線することが可能である。
なお、全ての電線7(ワイヤハーネス)の収容を終えると、固定部材9によってそれぞれの電線7を本体3へ固定する。以上でワイヤハーネスモジュールの製造が完了する。
なお、固定部材9を所定の間隔で形成するのではなく、本体3の略全面を覆うように、溝5を覆ってもよい。
また、図7(a)〜図7(c)に示すように、溝5の深さ、または、固定部材9の厚みは、溝5に挿入される電線7の本数や太さに応じて、部分的に異なるようにすることもできる。このように、溝5の深さや固定部材9の厚みを適宜設計することで、溝5に挿入される電線7の本数や太さが異なっても、電線7をしっかり固定でき、振動によるノイズも防止できる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、仮固定部19は、屈曲部との境界部近傍にのみ形成したが、本発明はこれに限られない。この場合、第1の直線部や屈曲部の途中または略全長に仮固定部19を形成してもよい。すなわち、本発明では、少なくとも屈曲部近傍に仮固定部19が形成されれば、他の部位については限定されない。但し、溝幅が広い方が、溝5内の電線7の視認性が良く、任意の電線7を識別しやすいため、仮固定部19は部分的に形成することが望ましい。また、仮固定部19の形態は、波状の凸部や略矩形の凸部など、溝幅が狭くなれば形状は問わない。
また、穴13dには持ち手部11bを形成したが、他の穴に対しても、穴13dと同様に持ち手部11bを設けてもよい。
1………ワイヤハーネスモジュール
3………本体
5………溝
7………電線
9………固定部材
9a………凹部
11a、11b………持ち手部
13a、13b、13c、13d……穴
15a、15b、15c、15d、15e、15f、15g、15h………直線部
16………ダミー溝
17a、17b、17c、17d………屈曲部
19………仮固定部
21………端部
3………本体
5………溝
7………電線
9………固定部材
9a………凹部
11a、11b………持ち手部
13a、13b、13c、13d……穴
15a、15b、15c、15d、15e、15f、15g、15h………直線部
16………ダミー溝
17a、17b、17c、17d………屈曲部
19………仮固定部
21………端部
Claims (6)
- 樹脂発泡体からなる本体と、
前記本体に形成された溝に配設されるワイヤハーネスと、
を具備し、
前記溝は、第1の直線部と、前記第1の直線部と連続する屈曲部と、前記第1の直線部と連続し、前記屈曲部を挟んで前記屈曲部で屈曲せずに略直線状に連続する第2の直線部と、を有し、
前記屈曲部の近傍の前記第1の直線部には、他の部位の溝幅よりも溝幅が狭い前記ワイヤハーネスの仮固定部が設けられることを特徴とするワイヤハーネスモジュール。 - 少なくとも一つの前記第2の直線部が、前記本体の端部まで連続することを特徴とする請求項1記載のワイヤハーネスモジュール。
- 少なくとも一つの前記第2の直線部が、前記第2の直線部の溝幅よりも大きな穴に連続することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネスモジュール。
- 少なくとも一つの前記第2の直線部が、前記ワイヤハーネスが配設されていないダミー溝であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のワイヤハーネスモジュール。
- 前記本体には、持ち手部が形成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のワイヤハーネスモジュール。
- 樹脂発泡体からなり溝を有する本体へ、複数の電線からなるワイヤハーネスを収容する方法であって、
前記溝は、第1の直線部と、前記第1の直線部と連続する屈曲部と、前記第1の直線部と連続し、前記屈曲部を挟んで前記屈曲部で屈曲せずに略直線状に連続する第2の直線部と、を有し、
前記屈曲部の近傍の前記第1の直線部には、他の部位の溝幅よりも溝幅が狭い前記ワイヤハーネスの仮固定部が設けられ、
前記電線を前記屈曲部に挿入する際に、前記電線を、一度、前記第2の直線部へ略まっすぐに挿入し、前記仮固定部で前記電線を固定した後、前記仮固定部から先の前記電線を前記第2の直線部から取り出し、前記電線を前記屈曲部に挿入することを特徴とするワイヤハーネス収容方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015051169A JP2016171032A (ja) | 2015-03-13 | 2015-03-13 | ワイヤハーネスモジュール、ワイヤハーネス収容方法 |
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WO2018207695A1 (ja) * | 2017-05-12 | 2018-11-15 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ワイヤーハーネスの固定構造 |
WO2019142384A1 (ja) * | 2018-01-19 | 2019-07-25 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 布線パネル付ワイヤハーネス |
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2015
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