JPH0923719A - 苗の移植装置 - Google Patents

苗の移植装置

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Publication number
JPH0923719A
JPH0923719A JP5245296A JP5245296A JPH0923719A JP H0923719 A JPH0923719 A JP H0923719A JP 5245296 A JP5245296 A JP 5245296A JP 5245296 A JP5245296 A JP 5245296A JP H0923719 A JPH0923719 A JP H0923719A
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JP
Japan
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seedling
pair
ridge
seedlings
plates
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JP5245296A
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English (en)
Inventor
Kyuichi Miyagawa
久一 宮川
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AZUMA GOMME KOGYO KK
Original Assignee
AZUMA GOMME KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗を傷つけずに、効率良く自動植付けを行
う。 【解決手段】 畦堤2を跨いで走行する台車のフレーム
110に、円筒状のドラム体210を回転自在に取り付
ける。ドラム体210の表面には、複数箇所に苗収容庫
240が形成されている。上部の苗収容庫240に苗1
0を挿入すると、根元部11はスポンジ部材245によ
って挟持される。ドラム駆動モータ230によりドラム
体210を回転させると、苗10を収容した苗収容庫2
40は下部へ移動する。一対の挟持板300によって、
この下部位置の苗10の根元部11を挟み、回転駆動に
より引き抜く。一対の挟持板300の前方エッジ部分に
は刃が形成されており、畦堤2を覆っているビニールシ
ートを破り、苗10を畦堤2内に植え付けることができ
る。一対の挟持板300は、苗10を解放した後、もと
の位置に復帰する。鎮圧輪610によって土は鎮圧され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は苗の移植装置、特
に、さつまいもの苗を連続して植え付ける作業を行うの
に適した苗の移植装置に関する。
【0002】
【従来の技術】穀物などでは、苗を畑に植え付けて栽培
する方法を採るものが多い。たとえば、さつまいもの栽
培では、種いもを温床に伏せ込んで苗を育て、この苗を
畦に植え付ける。通常は、高さ25cm〜30cmの山
形に成形した畦堤をビニールシートで覆い、このビニー
ルシートに穴を開けながら、30cm〜45cmの間隔
で苗を植え付けることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような苗の植付作
業は、これまでは人手で行っているのが一般的である。
この作業は、歩きにくい畦間に立って腰を曲げて行う作
業であるため、疲労が大きく能率も悪いものであった。
一般に、さつまいもの苗の場合、植付け深さが約7cm
必要であるとされており、これまでのタイプの農業機械
によって、苗をこのような深さに植付けることは困難で
ある。いままでにも、さつまいもに適用可能な苗の移植
装置がいくつか提案されているが、いずれも苗を傷つけ
てしまったり、能率が悪かったりして、実用化には至っ
ていない状態である。
【0004】そこで本発明は、苗を傷つけることなく、
効率良い自動植付けを行うことができる苗の移植装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明の第1の態様は、苗の移植装置において、
畑内の畦堤を跨いだ状態で走行可能な台車と、移植対象
となる苗を台車上の所定位置に供給する苗供給手段と、
この苗供給手段によって供給される苗の根元部を両側か
ら挟持する一対の挟持板と、畦堤の長手方向を含むほぼ
鉛直な平面上に定義された所定の周回軌道もしくは往復
軌道に沿って、一対の挟持板を移動させる駆動手段と、
一対の挟持板を開閉制御する開閉制御手段と、を設け、
周回軌道上もしくは往復軌道上の上部所定位置に閉鎖点
を、下部所定位置に開放点を、それぞれ定義し、開閉制
御手段が、一対の挟持板が閉鎖点に到達した時点で一対
の挟持板を閉じることにより、苗の根元部が挟持板によ
って挟持されるような制御を行うとともに、一対の挟持
板が開放点に到達した時点で一対の挟持板を開くことに
より、苗の根元部が挟持板から開放されるような制御を
行うようにしたものである。
【0006】(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1
の態様に係る苗の移植装置において、一対の挟持板のう
ち少なくとも一方には、畦堤へ侵入する前方エッジ部分
に、畦堤の表面を覆っているシートを破り割るための刃
を形成するようにしたものである。
【0007】(3) 本発明の第3の態様は、上述の第1
または第2の態様に係る苗の移植装置において、開閉制
御手段が、周回軌道に沿った縁部を有するカム板を備
え、このカム板の縁部の両面にそれぞれ一対の挟持板の
端部が摺動する構造とし、この縁部の厚みによって一対
の挟持板の開閉動作を行うようにしたものである。
【0008】(4) 本発明の第4の態様は、上述の第1
〜第3の態様に係る苗の移植装置において、苗供給手段
を、台車に対して回転自在に取り付けられたドラム体
と、このドラム体を回転させるドラム駆動部と、によっ
て構成し、ドラム体の表面の複数箇所に、回転軸に沿っ
た方向に伸びる苗収容庫を形成し、ドラム体の底に位置
する苗収容庫に収容された苗の根元部が、閉鎖点に到達
した一対の挟持板によって挟持される位置にくるように
し、ドラム駆動部が、一対の挟持板が周回軌道上を一周
するタイミングもしくは往復軌道上を一往復するタイミ
ングに合わせて、苗収容庫の1ピッチ分だけドラム体を
回転させる機能を果たすようにしたものである。
【0009】(5) 本発明の第5の態様は、上述の第4
の態様に係る苗の移植装置において、各苗収容庫の外側
面を、中央部に割れ目をもったゴム製の蓋部材によって
覆うようにしたものである。
【0010】(6) 本発明の第6の態様は、上述の第5
の態様に係る苗の移植装置において、各苗収容庫の外側
面に、苗の根元部を両側から挟持する一対のスポンジ部
材を設け、各苗収容庫の底部からこのスポンジ部材に向
かって板ばねを設け、挿入された苗の根元部が板ばねに
よってスポンジ部材へと導かれるようにしたものであ
る。
【0011】(7) 本発明の第7の態様は、上述の第1
〜第6の態様に係る苗の移植装置において、挟持板の周
回軌道もしくは往復軌道の後方位置に、所定の圧力で畦
堤上面を押圧する鎮圧輪を取り付け、植え付けられた苗
の上方の土を鎮圧できるように構成したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
(1) 本発明の第1の態様によれば、苗供給手段によっ
て所定位置に供給された苗は、その根元部が一対の挟持
板によって挟まれることになる。この一対の挟持板は、
閉鎖点において苗を挟んだ後、所定の周回軌道もしくは
往復軌道に沿って下方へと駆動させられるので、挟まれ
た苗は、この一対の挟持板の移動動作に従って、苗供給
手段から引き出される。移動している一対の挟持板は、
やがて下方の畦堤の中へと侵入し、挟まれた苗も、この
畦堤の中へと植付けられることになる。そして、開放点
に到達すると、一対の挟持板は開いた状態となるため、
挟まれていた苗は畦堤の土の中において解放されること
になる。こうして、苗は土中に植付けられた状態にな
る。苗を放した一対の挟持板はそのまま回転動作を続け
(周回軌道の場合)、もしくは復路動作に転じ(往復軌
道の場合)、もとの位置に復帰し、苗供給手段によって
供給される次の苗に対して、同様の植付け作業を繰り返
すことになる。台車を移動させながら、このような植付
け作業を繰り返してゆけば、畦堤上に所定間隔をおい
て、苗を連続して自動的に植付けることが可能になる。
この植付作業中、苗は根元部が挟持されるだけであるた
め、苗の損傷を極力抑えることができる。
【0013】(2) 本発明の第2の態様によれば、一対
の挟持板のうち少なくとも一方には、その前方エッジ部
分に刃が形成されているため、この刃によって畦堤の表
面を覆っているシートを破り割ることができ、スムーズ
な植付けが可能になる。
【0014】(3) 本発明の第3の態様によれば、周回
軌道に沿った縁部を有するカム板を用い、このカム板の
両面にそれぞれ一対の挟持板の端部が摺動する構造と
し、縁部の厚みによって一対の挟持板の開閉動作を行う
ようにしたため、開閉制御手段を非常に単純な構造で実
現することができる。
【0015】(4) 本発明の第4の態様によれば、苗供
給手段が、ドラム体と、これを回転させるドラム駆動部
と、によって構成される。ドラム体の表面の複数箇所に
は、回転軸に沿った方向に伸びる苗収容庫が形成され
る。作業者が、このドラム体の上部の苗収容庫に次々と
苗を充填する作業を行えば、充填された苗は、ドラム体
の回転とともに、下方位置まで運搬され、一対の挟持板
によって挟持される位置にまで到達する。このように、
ドラム体には、常に複数の苗が収容された状態になるた
め、作業者は、余裕をもって苗を充填する作業を行うこ
とが可能になる。
【0016】(5) 本発明の第5の態様によれば、各苗
収容庫の外側面が蓋部材によって覆われるため、収容さ
れた苗は、各苗収容庫内に確実に保持されることにな
る。また、蓋部材は、中央部に割れ目をもったゴム製の
部材であるため、一対の挟持板によって苗の根元部を挟
持して苗を引き抜けば、蓋部材によって、苗の引き抜き
動作が阻害されることもない。
【0017】(6) 本発明の第6の態様によれば、苗の
根元部を両側から挟持する一対のスポンジ部材と、苗収
容庫の底部からこのスポンジ部材に向かって伸びる板ば
ねと、が各苗収容庫に設けられる。作業者が苗を苗収容
庫に根元部側から挿入すると、根元部は板ばねによって
一対のスポンジ部材の間へと導かれる。一対の挟持板
は、このスポンジ部材によって挟まれている根元部を挟
持すればよいので、苗を確実につかむことが可能にな
る。
【0018】(7) 本発明の第7の態様によれば、苗が
畦堤の土中へと植付けられた後、所定の圧力で畦堤上面
を押圧する鎮圧輪によって、植え付けられた苗の上方の
土が鎮圧されることになる。このため、土を踏み固める
作業が自動的に行われ、理想的な植付作業が可能にな
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて詳
述する。
【0020】§1. 装置の全体構成 図1は、本発明の一実施例に係る苗の移植装置の全体構
成を示す側面図である。この移植装置は、さつまいもの
苗を移植するのに適した装置であり、その基本構成要素
は、台車100、苗供給手段200、一対の挟持板30
0、回転駆動手段400、開閉制御手段500、鎮圧手
段600、である。
【0021】畑の路面1には、畦堤2が盛られており、
台車100は、この畦堤2を跨いだ状態で走行できるよ
うな構造となっている。台車100を構成するフレーム
110上には、エンジン120が搭載されており、ま
た、フレーム110には、前輪130および後輪140
が取り付けられている。後輪140にはエンジン120
からの動力が伝達されているので、台車100全体は図
の左方向へ前進する。作業者は、フレーム110に固定
された椅子150に座って作業を行うことになる。
【0022】畦堤2は、畑に盛られた線条をなす土の堤
であり、その形状は、図2を参照するとよく理解でき
る。図2は、図1に示す装置を正面(図1の左方)から
見たときの畦堤2と前輪130との関係を示す図であ
る。畦堤2は、断面が半円状の盛り土から構成され、路
面1から畦堤2の頂上までの高さは、通常、25cm〜
30cm程度である。また、この畦堤2は、図2の紙面
に垂直な方向に伸び、その長さは畑によって数mから数
10mと様々である。さつまいもの苗は、この畦堤2の
中に、30cm〜45cmの間隔で植付けられることに
なる。苗を雑菌から保護するため、通常は、畦堤2の表
面(図2の円弧部分)はビニールシートで覆われてい
る。したがって、植付作業は、このビニールシートに、
30cm〜45cmの間隔で穴を開け、この穴から苗を
1本ずつ畦堤2の土中へと挿入する作業になる。
【0023】図2に明瞭に示されているように、一対の
前輪130(および後輪140)は、畦堤2の両側に位
置し、台車100は、畦堤2を跨ぐようにして、畑内の
路面1上を走行することになる。図1に示されている前
輪130および後輪140は、畦堤2の手前側に位置す
る一方の車輪であり、他方の車輪は、畦堤2の向こう側
に位置することになる。
【0024】苗供給手段200は、移植対象となる苗1
0を図示の位置に供給する機能を果たす。実際には、こ
の苗供給手段200は、円筒状のドラム体を有し、この
ドラム体の回転運動により、上方に充填した苗10が図
示した位置まで運搬されてくる。したがって、椅子15
0に着席した作業者は、籠などに積載した苗10を、苗
供給手段200の上方位置に充填する作業を繰り返し実
行することになる。この苗供給手段200の詳細な構成
および動作は後述する。
【0025】一対の挟持板300は、苗供給手段200
によって図示の位置に供給された苗10の根元部11を
両側から挟持する機能を有する。この一対の挟持板30
0は、図1の紙面(すなわち、畦堤2の長手方向を含む
鉛直平面)内の円軌道上を、反時計回りに回転運動す
る。回転駆動手段400は、一対の挟持板300に対し
てこのような回転駆動を行わせるための手段であり、開
閉制御手段500は、この一対の挟持板300を開閉制
御する手段である。一対の挟持板300、回転駆動手段
400、開閉制御手段500の詳細な構成および動作に
ついても後述する。
【0026】鎮圧手段600は、一対の挟持板300に
よって苗10が植付けられた後、苗10上方の土を鎮圧
するための機能を果たす。すなわち、台車100は、図
1の左方へ向かって前進するため、一対の挟持板300
によって畦堤2内への植付けが完了すると、この植付位
置を鎮圧手段600が通過することになる。鎮圧手段6
00は、所定の圧力で畦堤2上面を押圧する鎮圧輪を有
しており、この鎮圧輪の通過によって、畦堤2の植付け
部分の土が踏み固められることになる。
【0027】§2. 苗供給手段200の構成および動
図3は、図1に示す装置の主要部分の側面図であり、特
に、苗供給手段200の構成が詳細に示されている。苗
供給手段200の本体は、円筒状のドラム体210であ
る。ここでは、このドラム体210および畦堤2を断面
で示してある。ドラム体210は、回転軸220によっ
て回転自在となるように、フレーム110に枢着されて
いる。フレーム110には、ドラム駆動モータ230が
設けられており、このドラム駆動モータ230の回転
は、ピニオンギア232およびピニオンギア234を介
して回転軸220に伝達される。したがって、ドラム駆
動モータ230を制御することにより、ドラム体210
を回転軸220について回転駆動させることができる。
ドラム体210の表面の8か所には、回転軸220に沿
った方向に伸びる苗収容庫240が形成されている。図
3には、この8か所に形成された苗収容庫240のう
ち、上部および下部に形成された2つだけが示されてい
る。
【0028】図4は、図3に示す主要部分の正面図であ
り、ドラム体210および畦堤2については、図3の一
点鎖線の位置における断面を示してある。この図4を参
照すれば、ドラム体210が円筒状をしていること、そ
して、その表面の8か所に苗収容庫240が形成されて
いること、が容易に理解できよう。苗収容庫240の基
本的な構成要素は、ドラム体210内に掘られた空洞部
241と、ドラム体210の表面に取り付けられたゴム
製の蓋部材242とである。図4の断面図に示されてい
るように、このゴム製の蓋部材242には、中央部に割
れ目が形成されている。ゴムは弾力性に富むため、この
中央部の割れ目は大きく開くことが可能であり、この割
れ目から苗10を空洞部241に出し入れすることが可
能である。
【0029】椅子150に着席した作業者は、図4の最
上部に位置する苗収容庫240に、苗10を充填する作
業を行う。ドラム駆動モータ230によって、ドラム体
210を図4における時計回りに回転させれば、苗10
が充填された苗収容庫240は、次第に下方へと送ら
れ、最終的に最下部まで移動する。図1に示されている
苗10は、この最下部の苗収容庫240内に収容されて
いる苗10である。この位置において、苗10の根元部
11は、一対の挟持板300によって挟持され、苗収容
庫240から引き抜かれることになる。ドラム体210
は、更に、時計回りに回転するので、空になった苗収容
庫240は、再び最上部位置へと戻り、ここで苗10の
充填を受けることになる。図4において、右側の苗収容
庫240には苗10が充填されており、左側の苗収容庫
240が空であるのは、苗供給手段200がこのような
動作を行うためである。
【0030】苗収容庫240内に苗10が収容された状
態は、図5および図6にも明瞭に示されている。図5
は、ドラム体210の上面図であり、図6は、この上面
図において、ゴム製の蓋部材242を取り外した状態を
示す図である。図6に示されているように、苗10の主
要部分は、空洞部241内に収容されているが、根元部
11は、この空洞部241から図の左方へと飛び出して
いる。これは、一対の挟持板300によって、根元部1
1を保持しやすくするための配慮である。苗収容庫24
0内における苗10の収容状態は、図3に明瞭に示され
ている。すなわち、空洞部241の底部から外側に向か
って、板ばね243が取り付けられており、この板ばね
243の先には、支持ピラー244によって支持された
スポンジ部材245が取り付けられている。図5に示さ
れているように、一対のスポンジ部材245が、根元部
11を両側から挟み込むような位置に設けられており、
根元部11は、この一対のスポンジ部材245によって
しっかりと支持されることになる。
【0031】図7は、ドラム体210の外側面に取り付
けられたスポンジ部材245の周辺部分を示す拡大正面
図であり、図3あるいは図5を左方から観察した状態に
相当する。一対の支持ピラー244によって、一対のス
ポンジ部材245が支持され、この一対のスポンジ部材
245によって、根元部11がしっかりと挟まれている
状態が明瞭に示されている。板ばね243は、根元部1
1をこのような位置へ導く役目を果たすことになる。す
なわち、図3の上方に示されている苗収容庫240へ、
苗10を充填する作業を行う場合、作業者は次のような
操作を行えばよい。まず、充填すべき苗10を1本手に
取り、これを根元部11側から空洞部241内へと差し
込むのである。図3で説明すれば、ドラム体210の図
の右側の端面側から、苗10が差し込まれることにな
る。この苗10の先端にある根元部11は、やがて板ば
ね243に接触し、そのまま板ばね243に沿って上方
へと導かれ、一対のスポンジ部材245の間へと挿通さ
れることになる。根元部11を正確にスポンジ部材24
5の間へ導くためには、板ばね243の断面を少しU字
状に曲げておけばよい。
【0032】§3. 一対の挟持板300、回転駆動手
段400、開閉制御手段500の構成および動作 図8は、一対の挟持板300、回転駆動手段400、開
閉制御手段500の詳細な構造を示す正面図である。一
対の挟持板300は、挟持板310および挟持板320
によって構成されている。挟持板310および挟持板3
20は、それぞれその中央部分に切り欠き溝を有し、こ
の切り欠き溝によって互いに嵌合した状態となってい
る。この中央部分は、枢支部330によって保持されて
おり、枢軸331に関して回動自在となっている。すな
わち、図8において、挟持板310と挟持板320と
は、枢軸331によって枢支されており、いわばハサミ
を開閉するような動きをすることができる。挟持板31
0と挟持板320の上半分(枢支部330より上の部
分)は、根元部11を挟持するための機能を果たし、下
半分(枢支部330より下の部分)は、後述するよう
に、その開閉を制御する機能を果たす。この下半分に
は、ばね340が接続されており、このばね340によ
って、挟持板310および挟持板320を閉じる方向の
力が加えられている。
【0033】挟持板310および挟持板320の側面
は、図3に示すとおりである。図3は、図8に示す一対
の挟持板300を右方から見た図に相当し、枢支部33
0の上方には挟持板310の側面が見えており、枢支部
330の下方には挟持板320の側面が見えている。挟
持板310の上半分の部分には、図3に示すように、そ
の回転方向前方エッジ部分(図3における左側エッジ部
分)に、畦堤2の表面を覆っているビニールシートを破
り割るための鋸歯状刃が形成されている。この実施例で
は、挟持板320の同じエッジ部分にも、同様の鋸歯状
刃が形成されているが(図8,図9では、この鋸歯状刃
は図示省略)、挟持板310および挟持板320のうち
の少なくとも一方にだけ鋸歯状刃を形成しておけば十分
に機能する。
【0034】回転駆動手段400は、この一対の挟持板
300を、回転駆動するための手段であり、図8に示す
ように、回転アーム410、回転軸420、回転駆動モ
ータ430によって構成されている。回転駆動モータ4
30の回転は、回転軸420を介して回転アーム410
へ伝達される。したがって、回転アーム410は回転軸
420を軸として回転運動を行い、一対の挟持板300
は全体的に周回運動を行うことになる。この周回運動の
軌道は、図3の紙面上に含まれる円となる。
【0035】開閉制御手段500は、この一対の挟持板
300の周回運動に同期して、一対の挟持板300の開
閉制御を行う機能を果たす手段であり、この実施例で
は、図8に示すように、カム板510によって構成され
ている。カム板510は、図3に側面図が示されている
ように、単なる円板状の板であり、フレーム110に固
着されている。ただし、部分的に厚みが異なる縁部(円
周部)を有する。すなわち、図8に示すように、厚い縁
部511と薄い縁部512とを有している。挟持板31
0の端部315と、挟持板320の端部325とは、こ
のカム板510の縁部の両面にそれぞれ当接した状態で
摺動するようになっている。したがって、図8に示すよ
うに、挟持板の端部315,325が、厚い縁部511
に当接した位置においては、一対の挟持板300は開い
た状態となるが、図9に示すように、挟持板の端部31
5,325が、薄い縁部512に当接した位置において
は、一対の挟持板300はばね340の力により閉じた
状態となる。
【0036】図10は、カム板510の構造を示す側面
図である。厚い縁部511と薄い縁部512とは、それ
ぞれ図のような位置に配置されている。すなわち、図の
最上端位置であるA点から反時計回りに220°ほど隔
たった位置にB点を定義すると、反時計回りにA点から
B点に至る経路には、薄い縁部512が形成されてお
り、B点からA点に至る経路には、厚い縁部511が形
成されていることになる。回転アーム410による回転
動作により、挟持板の端部315,325は、図10に
おける薄い縁部512および厚い縁部511に当接しな
がら反時計回りに摺動することになる。ここで、A点を
閉鎖点Aと呼び、B点を開放点Bと呼ぶことにすると、
一対の挟持板300は、閉鎖点Aの手前位置P1では、
図8に示すように、開いた状態にあるが、閉鎖点Aを通
過した位置P2では、図9に示すように、閉じた状態に
なることがわかる。そして、開放点Bに到達する直前ま
で、一対の挟持板300は閉じた状態を保ち、開放点B
を通過した瞬間に開いた状態になる。
【0037】結局、一対の挟持板300は、図10に示
すカム板510の周囲に沿って、反時計回りに円運動を
しながら、閉鎖点Aを通過することにより閉じ、開放点
Bを通過することにより開く、開閉運動を行うことにな
る。ところで、閉鎖点Aを通過する位置は、図3あるい
は図4に示す位置に相当し、この位置において一対の挟
持板300を閉じると、ちょうど最下端位置の苗収容庫
240に収容されている苗10の根元部11を挟持する
ことができる。すなわち、図10の位置P1では、図8
に示すように、挟持板310および挟持板320が根元
部11の両側に位置しており、図10の位置P2では、
図9に示すように、挟持板310および挟持板320に
よって根元部11をしっかりと挟持することができるの
である。
【0038】根元部11を挟持したまま、一対の挟持板
300が反時計回りに回転すると、苗10はその回転方
向に引き出されることになる。図11は、このときの状
態を示す側面図である。苗10が引き出される前の状態
においては、根元部11は、スポンジ部材245によっ
て挟まれており、苗10全体は、苗収容庫240内に収
容されている。しかしながら、スポンジ部材245によ
る支持は比較的弱く、また、ゴム製の蓋部材242に
は、中央部に割れ目が存在するため、一対の挟持板30
0の回転駆動力により、苗10はさほどの抵抗なく引き
抜かれることになる。
【0039】図11に示すように、一対の挟持板300
が畦堤2の上部付近に到達すると、鋸歯状刃が畦堤2の
表面を覆っているビニールシートに接触する。そのまま
一対の挟持板300が回転すると、この鋸歯状刃によっ
てビニールシートは破られ、一対の挟持板300は、畦
堤2を構成する土中へと侵入することになる。やがて、
開放点Bを通過することにより、一対の挟持板300は
開いた状態となり、図12に示すように、苗10は畦堤
2の土中に植付けられた状態で取り残される。一対の挟
持板300は、そのまま回転を続け、もとの位置へと復
帰する。
【0040】ここで、ドラム駆動モータ230によっ
て、一対の挟持板300が一周するタイミングに合わせ
て、苗収容庫240の1ピッチ分だけドラム体210を
回転させるようにすれば、復帰した一対の挟持板300
に対して、次の苗10を供給することが可能になり、連
続的な植付動作を行うことが可能になる。台車100を
所定の速度で前進させながら、このような連続植付動作
を行えば、畦堤2の長手方向に沿って、所定の間隔ごと
に苗10の植付けが可能になる。
【0041】§4. 鎮圧手段600の構成および動作 図12に示すように、鎮圧手段600は、鎮圧輪610
と、これを支える鎮圧アーム620と、この鎮圧アーム
620を枢着する枢軸630と、フレーム110に固定
された固定部材640と、鎮圧アーム620の端部と固
定部材640との間に引っ張り力を作用させるばね65
0と、によって構成されている。この鎮圧手段600
は、左右にそれぞれ1組ずつ設けられており、図4に示
すように、畦堤2の左方および右方の両側に鎮圧輪61
0が当たることになる。鎮圧輪610は、ばね650に
よる圧力で畦堤2の上面を押圧する機能を果たす。
【0042】台車100を所定の速度で前進させながら
植付作業を行えば、苗10が植付けられた地点を鎮圧輪
610が通過することになるので、この鎮圧輪610の
通過によって、苗10の上方の土を鎮圧して踏み固める
作業を自動的に行うことができる。
【0043】§5. その他の実施例 以上、本発明を図示する実施例に基づいて説明したが、
本発明はこの実施例に限定されるものではなく、この他
にも種々の態様で実施可能である。たとえば、上述の実
施例では、苗供給手段200として、ドラム体210を
用いる例を示したが、苗供給手段200としては、移植
対象となる苗を台車上の所定位置(一対の挟持板300
によって挟持できる位置)に供給できる手段であれば、
どのような機構のものでもかまわない。ただ、作業者の
作業負担を軽減する上では、複数の苗収容庫を巡回させ
る機構をもったものを用いるのが好ましい。
【0044】また、上述の実施例では、一対の挟持板3
00を円軌道に沿って移動させたが、一対の挟持板30
0の移動は、必ずしも円軌道に限定されるものではな
く、畦堤2の長手方向を含むほぼ鉛直な平面上に定義さ
れた周回軌道であれば、どのような軌道に沿って移動さ
せてもかまわない。
【0045】更に、一対の挟持板300は必ずしも周回
軌道上を回転駆動させる必要はなく、所定の往復軌道上
を往復運動させてもかまわない。この場合は、回転駆動
手段400の代わりに往復駆動手段を用いるようにすれ
ばよい。図13は、一対の挟持板300に往復運動をさ
せるように構成した実施例の主要部分の側面図である。
図11に示した実施例との相違は、ドラム体210の向
きが逆になっている点と、一対の挟持板300が支持板
520の円周に沿って往復運動を行う点である。すなわ
ち、ドラム体210の苗収容庫240に収容されている
苗10は、閉鎖点Aにおいて一対の挟持板300によっ
て挟持され、図の右方へと引き抜かれる。そして、苗1
0を挟持した一対の挟持板300は、図の閉鎖点Aから
開放点Bへと向かって時計回りの方向に回転駆動される
ことになる。図13は、その途中の状態を示したもので
ある。この状態から、一対の挟持板300が更に開放点
Bに向かって移動すると、鋸歯状刃によってビニールシ
ートは破られ、一対の挟持板300は、畦堤2を構成す
る土中へと侵入し、やがて開放点Bに到達する。この開
放点Bにおいて、一対の挟持板300は開いた状態にな
り、苗10はその位置に放置される。
【0046】続いて、一対の挟持板300は動作方向を
転じ、今度は開放点Bから閉鎖点Aへと向かって反時計
回りの方向に回転駆動される。図14は、その途中の状
態を示したものである。この状態から、一対の挟持板3
00が更に移動し、閉鎖点Aに到達すると、一対の挟持
板300は閉じた状態となり、この位置に供給されてい
る次の苗10を挟持することになる。
【0047】このように、図13に示すような閉鎖点A
から開放点Bへ向かう往路動作により、苗10が畦堤2
内へ挿入される植え付け作業が行われ、図14に示すよ
うな開放点Bから閉鎖点Aへ向かう復路動作により、苗
10を畦堤2内に置いたまま、もとの位置に復帰する作
業が行われることになる。なお、図14には、説明の便
宜上、この移植装置が畦堤2上に静止している状態での
復帰作業が示されているが、実際の植え付け作業時に
は、この移植装置は図の左方へ走行中であり、畦堤2内
に植え付けられた苗10は、図14に示す位置よりも後
方(図の右方)に存在する。したがって、開放点Bから
閉鎖点Aへ向かう復路動作において、植え付け完了後の
苗10に一対の挟持板300が接触することはない。
【0048】この実施例では、一対の挟持板300の開
閉制御を行う開閉制御手段として、電磁石を利用した開
閉制御子530を用いている。この開閉制御子530の
動作により、一対の挟持板300が閉鎖点Aに到達する
と、一対の挟持板300は閉じた状態となり、開放点B
に到達すると、一対の挟持板300は開いた状態とな
る。§4までに述べた実施例では、開閉制御手段として
カム板510を用いた機械的な手段の例を示したが、上
述のように、開閉制御手段としては、電気的に制御を行
う手段を用いてもかまわない。
【0049】このように、往復軌道に沿って挟持板30
0を駆動させる実施例は、畦堤2の表面に設けられてい
るビニールシートを破る区間を短くできるというメリッ
トがある。すなわち、§4までに述べた回転軌道に沿っ
て挟持板300を駆動する実施例では、挟持板300の
回転運動によって、かなり長い区間にわたって表面のビ
ニールシートが破られることになるが、上述した往復軌
道に沿って挟持板300を駆動する実施例では、挟持板
300が図14の閉鎖点Bで逆進するため、ビニールシ
ートの破られる区間が短くなるのである。ビニールシー
トは、苗を雑菌から保護する機能を果たし、できるだけ
破らずにおくのが好ましい。このような点では、往復軌
道に沿って挟持板300を駆動させる実施例は固有のメ
リットを有する。
【0050】また、図13,図14に示した実施例で
は、閉鎖点Aから開放点Bに至るまでの挟持板300の
回転角は220°程度に設定されており、苗10は図1
4に示されているように、いわゆる「船底型」に植え付
けられているが、この回転角を調節することにより、苗
10の植え付け態様を自由に変えることが可能である。
たとえば、図14に示す点Cの位置に開放点を定義し、
往復軌道の回転角を180°程度に設定すれば(閉鎖点
Aから開放点Cに至る軌道)、苗10は畦堤2内に約4
5°に傾斜した状態で植え付けられることになる。
【0051】
【発明の効果】以上のとおり本発明に係る苗の移植装置
によれば、一対の挟持板によって苗の根元部を挟持し、
この挟持板を駆動して畦堤内に苗を植付けるようにした
ため、苗を傷つけることなく、効率良い自動植付けを行
うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る苗の移植装置の全体構
成を示す側面図である。
【図2】図1に示す装置を正面から見たときの畑内の畦
堤と車輪との関係を示す図である。
【図3】図1に示す装置の主要部分の側面図であり、一
対の挟持板300が閉鎖点近傍にある状態を示してあ
る。なお、ドラム体210および畦堤2については断面
を示してある。
【図4】図1に示す装置の主要部分の正面図であり、ド
ラム体210および畦堤2については、図3の一点鎖線
の位置における断面を示してある。
【図5】ドラム体210の上面図である。
【図6】図5に示す上面図において、ゴム製の蓋部材2
42を取り外した状態を示す図である。
【図7】ドラム体210の外側面に取り付けられたスポ
ンジ部材245の周辺部分を示す拡大正面図である。
【図8】一対の挟持板300、回転駆動手段400、開
閉制御手段500の詳細な構造を示す正面図である。
【図9】図8に示す構造において、一対の挟持板300
が閉じた状態を示す正面図である。
【図10】カム板510の構造を示す側面図である。
【図11】図1に示す装置の主要部分の側面図であり、
一対の挟持板300が畦堤2の上部近傍にある状態を示
してある。なお、ドラム体210および畦堤2について
は断面を示してある。
【図12】図1に示す装置の主要部分の側面図であり、
一対の挟持板300が開放点B近傍にある状態を示して
ある。なお、ドラム体210および畦堤2については断
面を示してある。
【図13】挟持板を往復駆動させる本発明の別な実施例
に係る苗の移植装置の主要部分の側面図であり、一対の
挟持板300が往路動作にある状態を示してある。な
お、ドラム体210および畦堤2については断面を示し
てある。
【図14】図13に示す装置の主要部分の側面図であ
り、一対の挟持板300が復路動作にある状態を示して
ある。なお、ドラム体210および畦堤2については断
面を示してある。
【符号の説明】
1…路面 2…畦堤 10…苗 11…根元部 100…台車 110…フレーム 120…エンジン 130…前輪 140…後輪 150…椅子 200…苗供給手段 210…ドラム体 220…回転軸 230…ドラム駆動モータ 232…ピニオンギア 234…ピニオンギア 240…苗収容庫 241…空洞部 242…ゴム製の蓋部材 243…板ばね 244…支持ピラー 245…スポンジ部材 300…一対の挟持板 310…挟持板 315…挟持板の端部 320…挟持板 325…挟持板の端部 330…枢支部 331…枢軸 340…ばね 400…回転駆動手段 410…回転アーム 420…回転軸 430…回転駆動モータ 500…開閉制御手段 510…カム板 511…厚い縁部 512…薄い縁部 520…支持板 530…開閉制御子 600…鎮圧手段 610…鎮圧輪 620…鎮圧アーム 630…枢軸 640…固定部材 650…ばね A…閉鎖点 B…開放点

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畑内の畦堤を跨いだ状態で走行可能な台
    車と、 移植対象となる苗を前記台車上の所定位置に供給する苗
    供給手段と、 この苗供給手段によって供給される苗の根元部を両側か
    ら挟持する一対の挟持板と、 前記畦堤の長手方向を含むほぼ鉛直な平面上に定義され
    た所定の周回軌道もしくは往復軌道に沿って、前記一対
    の挟持板を移動させる駆動手段と、 前記一対の挟持板を開閉制御する開閉制御手段と、 を備え、 前記周回軌道もしくは往復軌道上の上部所定位置に閉鎖
    点が、下部所定位置に開放点が、それぞれ定義され、 前記開閉制御手段は、前記一対の挟持板が前記閉鎖点に
    到達した時点で前記一対の挟持板を閉じることにより、
    苗の根元部が前記挟持板によって挟持されるような制御
    を行うとともに、前記一対の挟持板が前記開放点に到達
    した時点で前記一対の挟持板を開くことにより、苗の根
    元部が前記挟持板から開放されるような制御を行うこと
    を特徴とする苗の移植装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の苗の移植装置におい
    て、 一対の挟持板のうち少なくとも一方には、畦堤へ侵入す
    る前方エッジ部分に、畦堤の表面を覆っているシートを
    破り割るための刃が形成されていることを特徴とする苗
    の移植装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の苗の移植装置
    において、 開閉制御手段が、周回軌道に沿った縁部を有するカム板
    を備え、前記縁部の両面にそれぞれ一対の挟持板の端部
    が摺動する構造とし、前記縁部の厚みによって一対の挟
    持板の開閉動作を行うようにしたことを特徴とする苗の
    移植装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の苗の移
    植装置において、 苗供給手段を、台車に対して回転自在に取り付けられた
    ドラム体と、このドラム体を回転させるドラム駆動部
    と、によって構成し、 前記ドラム体の表面の複数箇所に、回転軸に沿った方向
    に伸びる苗収容庫を形成し、ドラム体の底に位置する苗
    収容庫に収容された苗の根元部が、閉鎖点に到達した一
    対の挟持板によって挟持される位置にくるようにし、 前記ドラム駆動部は、一対の挟持板が周回軌道上を一周
    するタイミングもしくは往復軌道上を一往復するタイミ
    ングに合わせて、苗収容庫の1ピッチ分だけ前記ドラム
    体を回転させる機能を有することを特徴とする苗の移植
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の苗の移植装置におい
    て、 各苗収容庫の外側面が、中央部に割れ目をもったゴム製
    の蓋部材によって覆われていることを特徴とする苗の移
    植装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の苗の移植装置におい
    て、 各苗収容庫の外側面に、苗の根元部を両側から挟持する
    一対のスポンジ部材が設けられ、各苗収容庫の底部から
    前記スポンジ部材に向かって板ばねが設けられ、挿入さ
    れた苗の根元部が前記板ばねによって前記スポンジ部材
    へと導かれるようにしたことを特徴とする苗の移植装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の苗の移
    植装置において、 挟持板の周回軌道もしくは往復軌道の後方位置に、所定
    の圧力で畦堤上面を押圧する鎮圧輪を取り付け、植え付
    けられた苗の上方の土を鎮圧できるように構成したこと
    を特徴とする苗の移植装置。
JP5245296A 1995-05-08 1996-02-15 苗の移植装置 Pending JPH0923719A (ja)

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JP5245296A JPH0923719A (ja) 1995-05-08 1996-02-15 苗の移植装置

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JP13477995 1995-05-08
JP7-134779 1995-05-08
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100761449B1 (ko) * 2006-03-27 2007-10-04 라병렬 트랙터 설치용 종순심기장치
CN108684268A (zh) * 2018-07-19 2018-10-23 山东省农作物种质资源中心 水稻秧苗捆扎装置、插秧器、秧苗装载箱

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