JPH09236033A - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

エンジンの排気浄化装置

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JPH09236033A
JPH09236033A JP8043104A JP4310496A JPH09236033A JP H09236033 A JPH09236033 A JP H09236033A JP 8043104 A JP8043104 A JP 8043104A JP 4310496 A JP4310496 A JP 4310496A JP H09236033 A JPH09236033 A JP H09236033A
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lean
air
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Hirobumi Tsuchida
博文 土田
Shigeaki Kakizaki
成章 柿▲ざき▼
Mikio Matsumoto
幹雄 松本
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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空燃比振れ幅を固定した状態においてエンジ
ン負荷が変化したときにも、エンジンの安定性を確保し
つつ触媒の暖機を促進する。 【解決手段】 リッチ気筒とリーン気筒の各空燃比制御
量をエンジン負荷に依存させることなく設定手段21と
22が設定し、これらの空燃比制御量を用いて各気筒の
空燃比を制御手段23が制御する。リーン気筒の点火時
期を設定手段24が、またエンジンの基準負荷に対して
リッチ気筒の発生するトルクがリーン気筒と同じになる
ようにリッチ気筒の点火時期をリーン気筒の空燃比制御
量に応じて設定手段25がそれぞれ設定する。エンジン
負荷が基準負荷と相違するときにはエンジン負荷に応じ
てリッチ気筒とリーン気筒の間に生じるトルク差をなく
す向きにリッチ気筒の点火時期を補正手段26が補正
し、この補正されたリッチ気筒の点火時期とリーン気筒
の点火時期を用いて各気筒の点火を点火実行手段27が
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンの排気浄化
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】排気管に設けた三元触媒の早期暖機を行
うため燃料噴射量を所定期間毎(たとえば燃焼毎)に増
減させる(つまり排気空燃比を理論空燃比に対してリッ
チ側とリーン側に交互に振る)操作によりリッチ燃焼と
リーン燃焼を繰り返し、リッチ燃焼により一酸化炭素C
Oと未燃炭化水素HCを、リーン燃焼により酸素O2
多く生じさせ、両者の酸化反応により発生する熱で排気
温度を上昇させるとともに、同じ点火時期ではリッチ気
筒(空燃比がリッチ化される気筒)とリーン気筒(空燃
比がリーン化される気筒)とで発生するトルクに差が生
じるため、リッチ気筒の点火時期を、リッチ気筒の発生
するトルクがリーン気筒と同一となるようにリーン気筒
より遅角させるようにした装置が提案されている(特開
平4−308311号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、多気筒エン
ジンにおいて触媒が一部活性状態でかつアイドル時に三
元触媒の早期暖機を行うため点火順序で1つおきの気筒
をリッチ気筒、残りの気筒をリーン気筒として、排気空
燃比をリッチ側とリーン側とに交互に振らすとともに、
燃費向上の観点よりリーン気筒の点火時期をMBT(最
大トルクの得られる最小の点火進角値のこと)付近に、
さらに回転変動の防止の観点よりリッチ気筒の発生する
トルクがリーン気筒と同じになるようにリッチ気筒の点
火時期をリーン気筒よりも遅角させてそれぞれ設定した
場合に、補機負荷の変動に伴うリッチ気筒とリーン気筒
の間のトルク差によると思われる回転変動が生じた。こ
れは発明者の実験によって初めて明らかになったことで
あり、その原因を解析してみたところ、図7に示すよう
に補機負荷の加わらない状態でのアイドル負荷(基本設
定点での基本噴射パルス幅Tp)に対してリッチ気筒の
発生するトルクがリーン気筒と同一になるようにリッチ
気筒の点火時期を設定していても、補機負荷の作動でア
イドル回転数のフィードバック制御(アイドル回転数が
補機負荷の作動状態に応じた目標値と一致するようにス
ロットルバルブをバイパスする補助空気量がフィードバ
ック制御される)が働いて吸入空気量(つまり基本噴射
パルス幅Tp)が増し、これによってリッチ気筒の発生
するトルクがリーン気筒よりも相対的に大きくなるため
であることがわかった。
【0004】これをさらに図8を参照して詳述すると、
リッチ気筒の点火時期は最も燃焼のよくなるMBTであ
る位置Cからの差が大きい位置Aにあるので、補機負荷
の作動で吸入空気量が増加したときガス流動が強化され
てMBTが位置Cから位置Dへと遅角側にずれ、MBT
との点火時期差がACからBDへと縮小する。つまりM
BTから離れた位置では、吸入空気量の増大により燃焼
状態が大きく改善されるためトルクの増加代B−Aが大
きくなる。これに対してリーン気筒の点火時期はMBT
に近い位置Eにあり、MBT付近では点火時期を変化さ
せた場合のトルク感度が小さい(MBT付近はもともと
燃焼がよいので吸入空気量が増えても燃焼自体が大きく
改善されることはない)ため、トルクの増加代F−Eは
小さい。この結果、同じ吸入空気量の増加に対してリー
ン気筒のトルク増加代F−Eのほうがリッチ気筒のトル
ク増加代B−Aより相対的に小さくなるのである。
【0005】なお、アイドル時は補機負荷の変動に伴う
リッチ気筒とリーン気筒のトルク差が特に顕著に現れる
運転条件であるが、排気空燃比をリッチ側とリーン側に
交互に振る操作をアイドル時以外の負荷領域にまで拡大
して行うときにも、リッチ気筒とリーン気筒の間に負荷
変動に伴うトルク差が生じる。
【0006】そこで本発明は、排気空燃比をリッチ側と
リーン側に交互に振る操作を行う際にその空燃比振れ幅
をエンジンの負荷に依存させることなく定める一方で、
エンジンの基準負荷に対してリッチ気筒の発生するトル
クがリーン気筒と同じになるようにリッチ気筒の点火時
期をリーン気筒の設定空燃比に応じて設定するととも
に、エンジン負荷が基準負荷と相違するときにはエンジ
ン負荷に応じてリッチ気筒とリーン気筒の間に生じるト
ルク差をなくす向きにリッチ気筒の点火時期を補正する
ことにより、空燃比振れ幅を固定した状態においてエン
ジン負荷が変化したときにも、エンジンの安定性を確保
しつつ触媒の暖機を促進することを目的とする。
【0007】なお、従来例(特開平4−308311号
公報)においては、空燃比の振れ幅を定める補正量TD
itを リーン気筒:TDit=1−KDIT×KPM …(11) リッチ気筒:TDit=1+KDIT×KPM …(12) ただし、KDIT:冷却水温に応じた空燃比補正量 KPM:吸気管圧力PMに応じた補正量 の式により求めるとともに、リッチ気筒の点火時期遅角
量ARETを、 ARET=KRET×KRPM …(13) ただし、KRET:冷却水温に応じた遅角量 KRPM:吸気管圧力PMに応じた補正量 の式により求めており、(13)式のKRPMにだけ着
目すれば確かにエンジン負荷(吸気管圧力PM)に応じ
てリッチ気筒の点火時期を補正しているので、本発明の
技術思想と同じようにみえる。
【0008】しかしながら、吸気管圧力PMが最小のと
きに2つの補正量KPM、KRPMとも0とし、吸気管
圧力PMが最大となる付近で2つの補正量KPM、KR
PMとも1に設定していることからもわかるように、従
来例は、エンジン負荷が変化したときにはこれに応じて
空燃比の振れ幅を変化させるものを前提として、その変
化した空燃比振れ幅に対応させて点火時期を変化させて
いるに過ぎず、空燃比振れ幅が同一の条件においてエン
ジン負荷が変化することによりリッチ気筒とリーン気筒
の間にトルク差が生じる点については開示されていな
い。
【0009】これに対し本発明では、排気空燃比をリッ
チ側とリーン側に交互に振る操作を行う際にその空燃比
振れ幅をエンジン負荷により変化させることは基本的に
なく、空燃比振れ幅を固定した状態においても、エンジ
ン負荷の変化でリッチ気筒とリーン気筒の発生するトル
クに差が生じることを防止することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、図9に
示すように、排気通路に触媒を設ける一方で、リッチ気
筒の空燃比制御量(たとえば目標燃空比相当量TFBY
AR)をエンジン負荷に依存させることなく設定する手
段21と、リーン気筒の空燃比制御量(たとえば目標燃
空比相当量TFBYAL)をエンジン負荷に依存させる
ことなく設定する手段22と、これらの空燃比制御量を
用いて各気筒の空燃比を制御する手段23と、前記リー
ン気筒の点火時期ADVLを設定する手段24と、エン
ジンの基準負荷に対して前記リッチ気筒の発生するトル
クが前記リーン気筒と同じになるように前記リッチ気筒
の点火時期ADVRを前記リーン気筒の空燃比制御量T
FBYALに応じて設定する手段25と、エンジン負荷
が前記基準負荷と相違するときエンジン負荷に応じて前
記リッチ気筒とリーン気筒の間に生じるトルク差をなく
す向きに前記リッチ気筒の点火時期ADVRを補正(エ
ンジン負荷が基準負荷より増加したときはその負荷増加
分だけ遅角側に補正、この逆にエンジン負荷が基準負荷
より減少したときはその負荷減少分だけ進角側に補正)
する手段26と、この補正されたリッチ気筒の点火時期
と前記リーン気筒の点火時期ADVLを用いて各気筒の
点火を行う手段27とを設けた。
【0011】第2の発明では、第1の発明において前記
各気筒の空燃比制御量と点火時期の設定を所定の運転条
件でだけ行う。
【0012】第3の発明では、第2の発明において前記
所定の運転条件が、前記触媒が一部活性化したときであ
る。
【0013】第4の発明では、第3の発明において前記
触媒が一部活性化したかどうかをエンジンの冷却水温ま
たは前記触媒の温度に基づいて判定する。
【0014】第5の発明では、第2から第4までのいず
れか一つの発明において前記所定の運転条件がアイドル
時である。
【0015】第6の発明では、第1から第5までのいず
れか一つの発明において前記リッチ気筒の点火時期の補
正量が、前記エンジン負荷が前記基準負荷より大きいと
き遅角側の、また前記エンジン負荷が前記基準負荷より
小さいとき進角側の値である。
【0016】第7の発明では、第1から第6までのいず
れか一つの発明において前記リーン気筒の空燃比制御量
がリーン限界相当である。
【0017】第8の発明では、第7の発明において前記
リーン限界相当の空燃比制御量がエンジンの冷却水温に
応じた値である。
【0018】第9の発明では、第7または第8の発明に
おいて前記リーン気筒の点火時期が前記リーン限界相当
の空燃比制御量に対するMBTである。
【0019】第10の発明では、第1から第9までのい
ずれか一つの発明において前記リッチ気筒の点火時期が
前記リーン気筒の空燃比制御量に応じた値(リーン気筒
の空燃比制御量がリッチ側になるほど進角する値)であ
る。
【0020】第11の発明では、第1から第10までの
いずれか一つの発明において前記リッチ気筒の空燃比制
御量が固定値である。
【0021】第12の発明では、第1から第11までの
いずれか一つの発明において前記空燃比制御手段23
が、図10に示すように、ほぼ理論空燃比の得られる基
本噴射量を運転条件に応じて算出する手段31と、この
基本噴射量を前記リッチ気筒について増加し、前記リー
ン気筒について減少する手段32と、この増加される噴
射量の燃料を前記リッチ気筒の吸気管に、また減少され
る噴射量の燃料を前記リーン気筒の吸気管に供給する手
段33とからなる。
【0022】
【作用】第1の発明では、排気空燃比をリッチ側とリー
ン側に交互に振る操作を行う際に、エンジン負荷により
燃焼自体は影響を受けるものの、冷却水温の影響に比べ
れば小さいため、リッチ気筒とリーン気筒の各空燃比制
御量をエンジン負荷に依存させていない。この場合に、
リーン気筒では所定の設定点火時期で、またリッチ気筒
ではリーン気筒の空燃比制御量に応じた点火時期でそれ
ぞれ点火が行われると、エンジンの基準負荷に対しては
リッチ気筒とリーン気筒でトルク差を生じることがな
く、触媒内での酸化反応熱の増加により触媒の暖機が促
進される。
【0023】しかしながら、この状態で負荷変動が生
じ、エンジン負荷が基準負荷より大きくなったときに
は、リッチ気筒とリーン気筒の各空燃比制御量が変わら
ない(したがって排気空燃比の振れ幅も変わらない)の
に、負荷増加分だけリッチ気筒の発生トルクがリーン気
筒より相対的に大きくなり(リーン気筒の発生トルクと
の間に差が生じ)、エンジンの安定度が悪化する。
【0024】このとき第1の発明では、負荷増加分だけ
リッチ気筒の点火時期が遅角側に補正(リッチ気筒の発
生トルクが抑制)されることから、リーン気筒とのトル
ク差がなくされ、エンジン回転が安定する。また、エン
ジン負荷が基準負荷より小さくなったときには、リッチ
気筒とリーン気筒の各空燃比制御量が変わらないのに、
負荷減少分だけリッチ気筒の発生トルクがリーン気筒よ
り相対的に小さくなるが、このとき第1の発明では、負
荷減少分だけリッチ気筒の点火時期が進角側に補正(リ
ッチ気筒の発生トルクが増加)されることから、リーン
気筒とのトルク差がなくされ、エンジン回転が安定す
る。つまり、基準負荷からの負荷変動が生じても、排気
空燃比の振れ幅を変えることなく、アイドル安定度を確
保しつつ触媒の暖機を促進することが可能となる。
【0025】第5の発明では、各気筒の空燃比制御量と
点火時期の設定を行う所定の運転条件がアイドル時であ
るので、補機負荷が加わっていないときのアイドル負荷
を基準負荷として設定しておけば、補機負荷の作動によ
りエンジン負荷が基準負荷より大きくなると、その負荷
増大分だけリッチ気筒の点火時期が遅角補正されること
から、アイドル時に補機負荷の変動が生じるときにも、
排気空燃比の振れ幅を変えることなく、アイドル安定度
を確保しつつ触媒の暖機を促進することが可能となる。
【0026】第7の発明では、リーン気筒の空燃比制御
量がリーン限界相当であるので、燃費が向上する。
【0027】第8の発明では、リーン限界相当の空燃比
制御量が冷却水温に応じた値であるので、冷却水温が相
違してもリーン気筒の空燃比がリーン限界から外れるこ
とがなく、これによって冷却水温が相違しても最小の燃
費でリーン気筒を運転することができる。
【0028】第9の発明では、リーン気筒の空燃比制御
量がリーン限界相当であるのに合わせて、リーン気筒の
点火時期がリーン限界相当の空燃比制御量に対するMB
Tであるので、燃費が一段と向上する。
【0029】リーン気筒の発生するトルクはリーン気筒
の空燃比制御量に応じて変化するのであるが、第10の
発明では、リッチ気筒の点火時期がリーン気筒の空燃比
制御量に応じた値(リーン気筒の空燃比制御量がリッチ
側になるほど進角する値)であるので、リーン気筒の空
燃比制御量が変化する場合でもリッチ気筒とリーン気筒
のトルク差を無くすことができる。
【0030】リッチ気筒の空燃比制御量によりリッチ側
への排気空燃比の振れ幅(CO濃度)が定まり、リッチ
気筒の空燃比制御量がリッチ側になるほどCO濃度が高
くなるのであるが、所定の値以上のCO濃度を確保すれ
ば触媒の温度上昇を促進できることが実験により明らか
になったことから、第11の発明によりリッチ気筒の空
燃比制御量を固定値とすることで、リッチ気筒の空燃比
制御量を与えるに際して冷却水温などをパラメータとす
るテーブル検索を行う必要がなく、マッチングの工数を
減らすことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1において、1はエンジン本体
で、その吸気通路8にはスロットルバルブ5の下流に位
置して燃料噴射弁7が設けられ、コントロールユニット
(図ではC/Uで略記)2からの噴射信号により吸気中
に燃料を噴射供給する。エンジンに供給される燃料流量
は体積流量管理であり、噴射弁の開弁時間によってその
流量を調整している。
【0032】一方、シリンダヘッドには燃焼室に臨んで
点火プラグ13の電極が設けられ、コントロールユニッ
ト2からの点火信号により所定のタイミングで点火コイ
ルの一次電流が遮断されると、点火プラグ13の電極に
火花が飛んで、シリンダー内の混合気に着火される。こ
の着火により燃焼したガスは、排気通路9に設けた触媒
(三元触媒)10によって浄化される。
【0033】コントロールユニット2にはクランク角セ
ンサ4からのRef信号(4気筒では180°ごと、6
気筒では120°ごとに発生)と1°信号、エアフロー
メータ6からの吸入空気量信号、排気通路9の三元触媒
10の上流側に設置したO2センサ3からの空燃比(酸
素濃度)信号、水温センサー11からのエンジン冷却水
温信号等が入力され、これらに基づいてコントロールユ
ニット2では燃料噴射量(空燃比)の制御を行う。
【0034】また、スロットルバルブ5をバイパスする
通路15にデューティ制御可能な補助空気弁16が設け
られ、コントロールユニット2により補助空気弁16の
開度が制御される。コントロールユニット2では、アイ
ドル回転数フィードバック制御域で、冷却水温、始動後
の経過時間、バッテリ電圧、パワステアリングスイッ
チ、エアコンスイッチなどからアイドル時に最適な目標
回転数を定めており、実際の回転数がこの目標値から所
定回転数(たとえば25rpm)以上離れたときには目
標値に近づくように補助空気弁16の開度を調整するこ
とで、アイドル回転数のフィードバック制御を行う。
【0035】さて、多気筒エンジンにおいて触媒が一部
活性状態でかつアイドル時に三元触媒10の早期暖機を
行うため点火順序で1つおきの気筒をリッチ気筒、残り
の気筒をリーン気筒として、エンジン負荷に依存させる
ことなく排気空燃比をリッチ側とリーン側とに交互に振
らす操作を行うとともに、燃費向上の観点よりリーン気
筒の点火時期をMBT付近に、さらに回転変動の防止の
観点よりエンジンの基準負荷に対してリッチ気筒の発生
するトルクがリーン気筒と同じになるようにリッチ気筒
の点火時期をリーン気筒よりも遅角させてそれぞれ設定
した場合に、空燃比の振れ幅が同一の条件において補機
負荷の作動によりエンジン負荷が基準負荷と異なること
になったとき、リッチ気筒とリーン気筒の間のトルク差
による回転変動が生じることが、発明者の実験によって
初めて明らかになった。
【0036】これに対処するため本発明では、空燃比振
れ幅をエンジンの負荷に依存させることなく定める一方
で、エンジンの基準負荷に対してリッチ気筒の発生する
トルクがリーン気筒と同じになるようにリッチ気筒の点
火時期をリーン気筒の設定空燃比に応じて設定するとと
もに、エンジン負荷が基準負荷と相違するときにはエン
ジン負荷に応じてリッチ気筒とリーン気筒の間に生じる
トルク差をなくす向きにリッチ気筒の点火時期を補正す
る。
【0037】コントロールユニットで実行されるこの制
御の内容を、以下のフローチャートにしたがって説明す
る。
【0038】図2のフローチャートは、各気筒の燃料噴
射弁7に与える燃料噴射パルス幅と各気筒の点火時期と
を算出するためのもので、Ref信号に同期して実行す
る。
【0039】まずステップ1で冷却水温Tw、スロット
ルバルブ開度TVO、クランク角センサ4により検出さ
れるエンジン回転数Ne、エアフローメータ6からの吸
入空気量Qaを読み込み、ステップ2では Tp=(Qa/Ne)×K …(1) ただし、K:定数 の式によりほぼ理論空燃比の混合気が得られる基本噴射
パルス幅Tpを計算する。
【0040】ステップ3、4は排気空燃比をリッチ側と
リーン側に交互に振る操作を行う条件の判定を行う部分
で、その条件の判定はステップ3、4の内容を一つずつ
チェックすることにより行い、2つとも満たされたとき
に条件の成立時と判断し、ひとつでも反するときは条件
の非成立時と判断する。すなわち、ステップ3:触媒1
0が一部活性化している、ステップ4:アイドル時であ
るときに、条件の成立時であると判断してステップ9に
進み、そうでなければステップ5に移行する。
【0041】ここで、触媒10が一部活性化しているか
どうかは、冷却水温(あるいは触媒10温度)などから
判断する。始動時の冷却水温より所定値(たとえば10
℃)以上高くなったときや始動からの経過時間が所定値
(たとえば20秒)以上になったとき触媒が一部活性化
したと判断させることもできる。実験では常温(20〜
30℃)での始動を想定していたので、冷却水温Twが
所定の範囲(40℃<Tw<60℃)にあるとき触媒1
0が一部活性化していると判断させた。
【0042】なお、触媒10が未活性の状態では排気空
燃比をリッチ側とリーン側に交互に振る操作を行ったと
しても、リッチ気筒からのCO、HCとリーン気筒から
のO2とが触媒10内で酸化反応することなくそのまま
排出される(発熱しない)ので、冷間始動直後で触媒が
未活性状態のときには排気空燃比をリッチ側とリーン側
に交互に振る操作は行わない。
【0043】アイドル時であるかどうかはスロットルバ
ルブ開度TVO(あるいはアイドルスイッチ)から判断
する。ここで、アイドル状態であることを条件としたの
は、アイドル時は排気量が少なく触媒10の温度上昇に
とって特に不利な条件であるので、排気空燃比をリッチ
側とリーン側に交互に振る操作により触媒10の暖機を
促進するためである。
【0044】条件の判定結果より、触媒10が未活性状
態(Tw≦40℃)にあるときや触媒10の活性化が終
了(Tw≧60℃)したとき、さらに触媒10が一部活
性化状態であるがアイドル時にないときにはステップ5
以降に進んで空燃比と点火時期の各制御を従来と同様に
行う。空燃比制御については、ステップ5で目標燃空比
相当量TFBYAを TFBYA=KAS+KTW+KMR …(2) ただし、KAS:始動後増量補正係数 KTW:水温増量補正係数 KMR:混合比補正係数 の式により算出する。
【0045】(2)式の各補正係数はいずれも公知で、
KASは冷却水温Twに応じた値を初期値として始動後
時間とともに一定の割合で減少し最終的に0となる値、
KTWは冷却水温Twに応じた値である。KMRは高負
荷時に空燃比をリッチ側にするため1.0を超える値
(それ以外では1.0)となる。
【0046】このようにして計算した目標燃空比相当量
TFBYAを用いてステップ6で Ti(n)=Tp×TFBYA×2+Ts …(3) ただし、Ts:バッテリ電圧に応じた無効噴射パルス幅 の式により気筒別の燃料噴射パルス幅Ti(n)(ただ
しnは気筒番号)を算出し、これをステップ8において
燃料噴射制御用の出力レジスタに転送する。
【0047】ここで、燃料噴射はシーケンシャル噴射方
式(エンジン2回転ごとに1回、各気筒とも排気行程を
噴射タイミングとする方式)であるため、4気筒エンジ
ン(点火順序を#1−#3−#4−#2とする)を例に
とると、今回のRef信号の入力で1番気筒の排気行程
においてTi(1)の燃料が供給されたとすれば、次回
(つまり1回後)のRef信号の入力で3番気筒の排気
行程において、2回後のRef信号の入力で4番気筒の
排気行程において、3回後のRef信号の入力で2番気
筒の排気行程においてそれぞれTi(3)、Ti
(4)、Ti(2)の燃料が供給されるわけである。こ
うしたシーケンシャル噴射方式は、エンジンの始動時を
含むすべての運転域で行われる。
【0048】また、ステップ7では回転数Neと基本噴
射パルス幅Tpとから所定のマップを検索して点火進角
値MADVを求めこれを気筒別の点火進角値ADV
(n)(ただしnは気筒番号)に入れたあと、この点火
進角値ADV(n)をステップ8において点火時期制御
用の出力レジスタに転送する。MADVは燃費向上のた
めMBTに設定している。
【0049】ここで、気筒別の点火進角値ADV(n)
は圧縮上死点前のクランク角であり、ADV(n)が出
力レジスタに転送されたあと入出力インターフェースで
は、Ref信号(たとえば圧縮上死点前の70°で立ち
上がる)より1°信号をカウントし、そのカウント数が
70−ADV(n)と一致したときn番気筒の点火コイ
ルの一次電流を遮断する。
【0050】一方、触媒10が一部活性化した状態にあ
りかつアイドル時であればステップ9以降に進み、点火
順序で一つ置きの気筒(たとえば1番気筒と4番気筒)
の空燃比をリッチ化するとともに、その間の気筒(3番
気筒と2番気筒)をリーン化することにより排気空燃比
をリッチ側とリーン側に交互に振る操作を行い、さらに
このときのリッチ気筒とリーン気筒の各設定空燃比に合
わせて点火時期を気筒別に設定する。
【0051】リーン気筒のときにはステップ9よりステ
ップ10に進み、図3を内容とするテーブルを検索して
リーン気筒の目標燃空比相当量TFBYALを求め、こ
のTFBYALを用いステップ11において Ti(n)=Tp×TFBYAL×2+Ts …(4) の式によりリーン気筒の燃料噴射パルス幅を算出する。
(4)式のTFBYALは1.0より小さい値であり、
リーン気筒ではTFBYALによりTpを減量すること
によって排気空燃比をリーン側へ振れさせるのである
(1.0−TFBYALの値によりリーン側への排気空
燃比の振れ幅が定まる)。
【0052】さらに、TFBYALは燃焼可能な空燃比
範囲のうちのリーン限界相当の値を設定している。リー
ン限界となる空燃比(後述するようにリーン限界時のM
BTも)は冷却水温Twに応じて変化する(冷却水温が
高くなるほどリーン側にずれる)ので、これに合わせて
TFBYALの値を図3に示したように冷却水温Twが
高くなるほど小さくしている。冷却水温によってリーン
限界が変化する主な理由は、温度により燃料の気化状態
が大きく変化し、低温時は燃料が気化しにくく燃焼が困
難となるからである。
【0053】なお、負荷によっても燃焼自体は影響を受
けるが、これは冷却水温の影響に比べれば小さい。ま
た、燃焼が改善される高負荷時にはもともと発生トルク
が大きく、かつ燃焼変動幅も大きくなるので、リーン限
界は実質的にあまり変化しない。これらの結果より、エ
ンジン負荷に応じてリーン気筒の目標燃空比相当量TF
BYALを変化させる必要はない。なお、高負荷時に燃
焼改善してもリーン限界が変化しない理由を詳述する
と、リーン限界は安定度(Piの変動幅)によって決ま
るが、これは燃焼のバラツキ率とそのときの図示平均有
効圧Piの大きさによって決まるものである。イメージ
としては、 σPi=(係数)×(燃焼のバラツキ率)×Pi ただし、σPi:Piの変動幅 であり、この式において燃焼改善により燃焼のバラツキ
率は小さくなるが、高負荷時はPiが大きくなるので、
結果としてσPiはあまり変化しないのである。
【0054】ステップ12では冷却水温Twから図4を
内容とするテーブルを検索してリーン気筒の点火進角値
ADVLを求め、これをリーン気筒の点火進角値ADV
(n)に入れる。
【0055】ここで、リーン気筒の設定空燃比(つまり
TFBYAL)はリーン限界であるため、これに合わせ
てリーン気筒の点火時期(つまりADVL)をリーン限
界の空燃比に対するMBTで設定している。前述のよう
にTFBYALが冷却水温Twに応じて変化するので、
図4に示すように、ADVLの値は冷却水温Twが低い
ほど進角側の値になる。
【0056】次に、リッチ気筒のときにはステップ9よ
りステップ13に進み、所定値Dをリッチ気筒の目標燃
空比相当量TFBYARに入れ、このTFBYARを用
いステップ14において Ti(n)=Tp×TFBYAR×2+Ts …(5) の式によりリッチ気筒の燃料噴射パルス幅を算出する。
Dの値は1.0より大きな値であり、リッチ気筒ではT
FBYARによりTpを増量することによって排気空燃
比をリッチ側へ振れさせるのである。
【0057】ここで、D−1.0の値によりリッチ側へ
の排気空燃比の振れ幅(CO濃度)が定まり、Dの値を
大きくするほどCO濃度が高くなるのであるが、所定の
値(触媒10入口でたとえば1%程度)以上のCO濃度
を確保すれば触媒10の温度上昇を促進できることが実
験により明らかになったので、冷却水温Twやエンジン
負荷に関係なくDの値を固定値としている。なお、Dの
値はエンジン機種と触媒容量に依存するため、エンジン
機種や触媒容量が相違するときにはDの値が異なってく
ることはいうまでもない。
【0058】ステップ15ではリーン気筒の目標燃空比
相当量TFBYALから図5を内容とするテーブルを検
索してリッチ気筒の点火進角値ADVRを求める。
【0059】ここで、点火時期が同じであればリッチ気
筒のほうがリーン気筒より大きなトルクが発生し、その
トルク段差により回転変動が生じるので、リッチ気筒と
リーン気筒のトルク差を解消するためにはリーン気筒の
発生するトルクと同じトルクがリッチ気筒においても発
生するようにリッチ気筒の点火時期を設定しなければな
らない。この場合に、リーン気筒の発生するトルクはリ
ーン気筒の設定空燃比(つまりTFBYAL)に応じて
変化するため、このTFBYALに応じてリッチ気筒の
点火進角値ADVRを設定することで、TFBYALが
変化する場合でもリッチ気筒とリーン気筒のトルク差を
無くすことができるのである。実際には、図5に示すよ
うにリーン気筒の設定空燃比がリーン側になるほど(T
FBYALが小さいほど)、ADVRの値が遅角側にな
る。
【0060】ステップ16では基本噴射パルス幅(負荷
相当量)Tpから図6を内容とするテーブルを検索して
点火時期の補正量ADVRHを求め、この補正量ADV
RHを上記のADVRに加算した値をステップ17にお
いてリッチ気筒の点火進角値ADV(n)に入れること
により、リッチ気筒の点火進角値を補正する。
【0061】ここで、点火時期補正量ADVRHは、リ
ッチ気筒とリーン気筒の各設定空燃比(したがって排気
空燃比の振れ幅)が同一の条件において、補機負荷(た
とえばエアコン、パワステアリング、電気負荷等)の作
動により作動後のTpが基本設定点でのTp(補機負荷
が加わってない状態でのアイドル時のTp)と異なった
ときにリッチ気筒とリーン気筒の間にトルク差が生じて
しまうので、そうならないようにしたものである。
【0062】具体的にはADVRHの値は、図6のよう
に基本設定点でのTp(補機負荷が加わってない状態で
のアイドル時のTp)のとき0であり、Tpが基本設定
点でのTpより大きい領域で負の値となり(ADVRが
遅角側に補正される)、また、Tpが基本設定点でのT
pより小さい領域で正の値となる(ADVRが進角側に
補正される)。たとえば、エアコン負荷がエンジンに加
わることにより図7において基本設定点でのTpより所
定値ΔTpだけTpが大きくなり、これに伴ってΔTの
トルク差が生じるものとすれば、図6において基本設定
点でのTpにΔTpを加えた値のときのADVRHの値
(つまりADVRH1)でリッチ気筒の発生するトルク
が基本設定点でのTpに対するときよりΔTだけ少なく
なるように、ADVRH1の値をマッチングするのであ
る。
【0063】次に、排気空燃比をリッチ側とリーン側に
交互に振る操作を行う条件の成立時にも、ステップ8で
の操作により、リーン気筒では(4)式のTi(n)で
リッチ気筒の排気行程において燃料噴射弁7が開かれ、
点火進角値ADVLを用いて点火が行われる。リッチ気
筒では(5)式のTi(n)でリーン気筒の排気行程に
おいて燃料噴射弁7が開かれ、点火進角値ADVR+A
DVRHを用いて点火が行われる。
【0064】ここで本発明の実施形態の作用を説明す
る。
【0065】本発明の実施形態では、触媒10が一部活
性化状態にありかつアイドル時に排気空燃比をリッチ側
とリーン側に交互に振る操作を行う際に、冷却水温に依
存するリーン限界にリーン気筒の設定空燃比を設定して
いるが、エンジン負荷に依存させてはいない。負荷によ
っても燃焼自体は影響を受けるものの、冷却水温の影響
に比べれば小さく、また、燃焼が改善される高負荷時に
はもともと発生トルクが大きく、かつ燃焼変動幅も大き
くなるので、リーン限界が実質的にあまり変化しない。
これらの結果より、エンジン負荷に応じてリーン気筒の
設定空燃比(つまりTFBYAL)を変化させる必要が
ないからである。
【0066】この場合に、リーン気筒ではMBT付近
で、またリッチ気筒ではリーン気筒の設定空燃比(つま
りTFBYAL)に応じた点火時期(つまりADVR)
でそれぞれ点火が行われると、基本設定点での負荷に対
してはリッチ気筒とリーン気筒でトルク差を生じること
がなく、触媒10内での酸化反応熱の増加により触媒1
0の暖機が促進される。
【0067】しかしながら、この状態でエアコン負荷や
パワステアリング負荷がエンジンに加わったときには、
リッチ気筒とリーン気筒の各設定空燃比が変わらない
(したがって排気空燃比の振れ幅も変わらない)のに、
アイドル回転数のフィードバック制御により補助空気弁
16が一定量だけ大きく開かれて吸入空気量(つまりT
p)が増加し、これによってリッチ気筒の発生トルクが
リーン気筒より相対的に大きくなり(リーン気筒の発生
トルクとの間に差が生じ)、エンジンの安定度が悪化す
る。
【0068】このとき、本発明の実施形態ではエアコン
負荷やパワステアリング負荷が加わったことにより、T
pが基本設定点から増加して点火時期補正量ADVRH
が負で求められ、この点火時期補正量ADVRHにより
基本設定点からのTpの増加分だけリッチ気筒の点火時
期が遅角側に補正(リッチ気筒の発生トルクが抑制)さ
れることから、リーン気筒とのトルク差がなくされ、エ
ンジン回転が安定する。つまり、アイドル時に補機負荷
が加わることにより負荷変動が生じてもエンジンの安定
度の悪化なしに同じ排気空燃比の振れ幅で排気空燃比を
リッチ側とリーン側に交互に振る操作を継続することが
可能となる。
【0069】なお、この状態でエアコン負荷やパワステ
アリング負荷がエンジンから切り離されたときには、補
助空気弁16の開度がエアコン負荷やパワステアリング
負荷が加わる前の状態に戻り(つまり基本設定点でのT
pに戻る)、再びリッチ気筒とリーン気筒の発生するト
ルクが一致する。このときには、点火時期補正量ADV
RHが基本設定点でのTpに対する値(つまり0)とな
るので、リッチ気筒の発生するトルクを抑制することは
ない。
【0070】このようにして、本発明の実施形態では触
媒10が一部活性化した状態かつアイドル時に排気空燃
比をリッチ側とリーン側とに交互に振る操作を行う際
に、リッチ気筒とリーン気筒の目標燃空比相当量TFB
YAR、TFBYALをエンジン負荷に依存させること
なく設定する一方で、リーン気筒の点火進角値ADVL
をMBT付近に、また基本設定点でのTpに対してリッ
チ気筒の発生するトルクがリーン気筒と同じになるよう
にリッチ気筒の点火進角値ADVRをリーン気筒の目標
燃空比相当量TFBYALに応じてそれぞれ設定し、補
機負荷の作動によりTpが基本設定点でのTpより大き
くなるときにはその大きくなったTpの分だけリッチ気
筒の点火進角値ADVRを遅角補正するようにしたの
で、排気空燃比をリッチ側とリーン側とに交互に振らせ
ている場合に、補機負荷が加わることによる負荷変動が
生じるときにも、排気空燃比の振れ幅を変えることな
く、アイドル安定度を確保しつつ触媒10の暖機を促進
することが可能となる。
【0071】また、リーン気筒の目標燃空比相当量TF
BYALをリーン限界相当の値に設定するので、燃費が
向上する。また、リーン限界相当の値を冷却水温に応じ
て設定するため、冷却水温が相違してもリーン限界から
外れることがなく、これによって冷却水温が相違しても
最小の燃費でリーン気筒を運転することができる。さら
に、リーン気筒の目標燃空比相当量TFBYALをリー
ン限界相当の値に設定したのに合わせて、リーン気筒の
点火進角値ADVLをリーン限界の空燃比に対するMB
Tで設定しているので、燃費が一段と向上する。
【0072】また、リーン気筒の発生するトルクはリー
ン気筒の目標燃空比相当量TFBYALに応じて変化す
るため、このリーン気筒の目標燃空比相当量TFBYA
Lに応じてリッチ気筒の点火進角値ADVRを設定する
ことで、リーン気筒の目標燃空比相当量TFBYALが
変化する場合でもリッチ気筒とリーン気筒のトルク差を
無くすことができる。
【0073】また、リッチ気筒の目標燃空比相当量TF
BYARによりリッチ側への排気空燃比の振れ幅(CO
濃度)が定まり、リッチ気筒の目標燃空比相当量TFB
YARをリッチ側に大きく設定するほどCO濃度が高く
なるのであるが、所定の値(触媒10入口でたとえば1
%程度)以上のCO濃度を確保すれば触媒10の温度上
昇を促進できることが実験により明らかになったことか
ら、本発明の実施形態ではリッチ気筒の目標燃空比相当
量TFBYARを固定値Dに設定しており、これによっ
てTFBYARを与えるに際して冷却水温などをパラメ
ータとするテーブル検索を行う必要がなく、マッチング
の工数を減らすことができる。
【0074】実施形態では、アイドル時に限って排気空
燃比をリッチ側とリーン側とに交互に振る操作を行った
が、本発明はアイドル時以外の負荷領域にも拡大するこ
とができる。このときには、アイドル時でない所定の負
荷条件でのTpを基本設定点でのTpとして設定し、外
乱(たとえば低速での歩道の段差乗り越え時の外部から
の負荷入力などがある)などの影響でエンジン負荷がこ
の基本設定点でのTpから増大したときには、その負荷
増大分だけリッチ気筒の点火時期を遅角補正(この逆に
エンジン負荷が基準設定点での負荷より減少したときに
はその負荷減少分だけ点火時期を進角補正)すること
で、エンジン負荷に依存させることなく排気空燃比をリ
ッチ側とリーン側とに交互に振らせている場合に、エン
ジン負荷が基本設定点での負荷より変化したときにも、
排気空燃比の振れ幅を変えることなく、エンジンの安定
度を確保しつつ触媒10の暖機を促進することが可能と
なる。
【0075】実施形態では、排気空燃比をリッチ側とリ
ーン側とに交互に振る操作を行うに際して、4気筒のう
ち2気筒をリッチ気筒に、残りの2気筒をリーン気筒に
する場合で説明したが、O2濃度を高くするため1気筒
のみをリッチ気筒、残り3気筒をリーン気筒としてもよ
い。さらに、4つの気筒のそれぞれに、点火順序に合わ
せてリッチ気筒、ストイキ気筒(リーンでもリッチでも
ない気筒のこと)、リーン気筒、通常気筒と割り振って
おくこともできる。
【0076】実施形態では、触媒10の一部活性化した
かどうかを冷却水温や触媒温度に基づいて判定する場合
で説明したが、これに限られるものでなく、公知の各種
の活性化判定方法を用いることができる。
【0077】
【発明の効果】エンジン負荷に依存させることなく排気
空燃比をリッチ側とリーン側に交互に振る操作を行う一
方、リーン気筒で所定の設定点火時期により、またリッ
チ気筒でリーン気筒の空燃比制御量に応じた点火時期に
より点火を行う場合に、負荷変動が生じ、エンジン負荷
が基準負荷と異なったときには、リッチ気筒とリーン気
筒の各空燃比制御量が変わらない(したがって排気空燃
比の振れ幅も変わらない)のに、基準負荷との相違分だ
けリッチ気筒とリーン気筒の間にトルク差が生じてエン
ジンの安定度が悪化するのであるが、このとき第1の発
明では、基準負荷との相違分だけリッチ気筒の点火時期
が補正されることから、リーン気筒とのトルク差がなく
され、エンジン回転が安定するのであり、これによっ
て、基準負荷からの負荷変動が生じても、排気空燃比の
振れ幅を変えることなく、アイドル安定度を確保しつつ
触媒の暖機を促進することができる。
【0078】第5の発明では、各気筒の空燃比制御量と
点火時期の設定を行う所定の運転条件がアイドル時であ
るので、補機負荷が加わっていないときのアイドル負荷
を基準負荷として設定しておけば、補機負荷の作動によ
りエンジン負荷が基準負荷より大きくなると、その負荷
増大分だけリッチ気筒の点火時期が遅角補正されること
から、アイドル時に補機負荷の変動が生じるときにも、
排気空燃比の振れ幅を変えることなく、アイドル安定度
を確保しつつ触媒の暖機を促進することができる。
【0079】第7の発明では、リーン気筒の空燃比制御
量がリーン限界相当であるので、燃費が向上する。
【0080】第8の発明では、リーン限界相当の空燃比
制御量が冷却水温に応じた値であるので、冷却水温が相
違してもリーン気筒の空燃比がリーン限界から外れるこ
とがなく、これによって冷却水温が相違しても最小の燃
費でリーン気筒を運転することができる。
【0081】第9の発明では、リーン気筒の空燃比制御
量がリーン限界相当であるのに合わせて、リーン気筒の
点火時期がリーン限界相当の空燃比制御量に対するMB
Tであるので、燃費が一段と向上する。
【0082】リーン気筒の発生するトルクはリーン気筒
の空燃比制御量に応じて変化するのであるが、第10の
発明ではリッチ気筒の点火時期がリーン気筒の空燃比制
御量に応じた値であるので、リーン気筒の空燃比制御量
が変化する場合でもリッチ気筒とリーン気筒のトルク差
を無くすことができる。
【0083】リッチ気筒の空燃比制御量によりリッチ側
への排気空燃比の振れ幅が定まり、リッチ気筒の空燃比
制御量がリッチ側になるほどCO濃度が高くなるのであ
るが、所定の値以上のCO濃度を確保すれば触媒の温度
上昇を促進できることが実験により明らかになったこと
から、第11の発明によりリッチ気筒の空燃比制御量を
固定値とすることで、リッチ気筒の空燃比制御量を与え
るに際して冷却水温などをパラメータとするテーブル検
索を行う必要がなく、マッチングの工数を減らすことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の制御システム図である。
【図2】燃料噴射弁に与える燃料噴射パルス幅の気筒別
算出と点火進角値の気筒別算出を説明するためのフロー
チャートである。
【図3】冷却水温Twに対するリーン気筒の目標燃空比
相当量TFBYALの特性図である。
【図4】冷却水温Twに対するリーン気筒の点火進角値
ADVLの特性図である。
【図5】リーン気筒の目標燃空比相当量TFBYALに
対するリッチ気筒の点火進角値ADVRの特性図であ
る。
【図6】基本噴射パルス幅Tpに対する点火時期補正量
ADVRHの特性図である。
【図7】従来例の負荷に対するリッチ気筒とリーン気筒
の各発生トルクの特性図である。
【図8】吸入空気量の増加前後でのリッチ気筒とリーン
気筒の各トルク変化を示す特性図である。
【図9】第1の発明のクレーム対応図である。
【図10】第12の発明のクレーム対応図である。
【符号の説明】
1 エンジン本体 2 コントロールユニット 4 クランク角センサ 6 エアフローメータ 7 燃料噴射弁 10 三元触媒 13 点火プラグ 16 補助空気弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 41/16 F02D 41/16 P 43/00 301 43/00 301B 301E 45/00 301 45/00 301K F02P 5/15 F02P 5/15 K B

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気通路に触媒を設ける一方で、 リッチ気筒の空燃比制御量をエンジン負荷に依存させる
    ことなく設定する手段と、 リーン気筒の空燃比制御量をエンジン負荷に依存させる
    ことなく設定する手段と、 これらの空燃比制御量を用いて各気筒の空燃比を制御す
    る手段と、 前記リーン気筒の点火時期を設定する手段と、 エンジンの基準負荷に対して前記リッチ気筒の発生する
    トルクが前記リーン気筒と同じになるように前記リッチ
    気筒の点火時期を前記リーン気筒の空燃比制御量に応じ
    て設定する手段と、 エンジン負荷が前記基準負荷と相違するときエンジン負
    荷に応じて前記リッチ気筒とリーン気筒の間に生じるト
    ルク差をなくす向きに前記リッチ気筒の点火時期を補正
    する手段と、 この補正されたリッチ気筒の点火時期と前記リーン気筒
    の点火時期を用いて各気筒の点火を行う手段とを設けた
    ことを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
  2. 【請求項2】前記各気筒の空燃比制御量と点火時期の設
    定を所定の運転条件でだけ行うことを特徴とする請求項
    1に記載のエンジンの排気浄化装置。
  3. 【請求項3】前記所定の運転条件は前記触媒が一部活性
    化したときであることを特徴とする請求項2に記載のエ
    ンジンの排気浄化装置。
  4. 【請求項4】前記触媒が一部活性化したかどうかをエン
    ジンの冷却水温または前記触媒の温度に基づいて判定す
    ることを特徴とする請求項3に記載のエンジンの排気浄
    化装置。
  5. 【請求項5】前記所定の運転条件はアイドル時であるこ
    とを特徴とする請求項2から4までのいずれか一つに記
    載のエンジンの排気浄化装置。
  6. 【請求項6】前記リッチ気筒の点火時期の補正量は、前
    記エンジン負荷が前記基準負荷より大きいとき遅角側
    の、また前記エンジン負荷が前記基準負荷より小さいと
    き進角側の値であることを特徴とする請求項1から5ま
    でのいずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
  7. 【請求項7】前記リーン気筒の空燃比制御量はリーン限
    界相当であることを特徴とする請求項1から6までのい
    ずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
  8. 【請求項8】前記リーン限界相当の空燃比制御量はエン
    ジンの冷却水温に応じた値であることを特徴とする請求
    項7に記載のエンジンの排気浄化装置。
  9. 【請求項9】前記リーン気筒の点火時期は前記リーン限
    界相当の空燃比制御量に対するMBTであることを特徴
    とする請求項7または8に記載のエンジンの排気浄化装
    置。
  10. 【請求項10】前記リッチ気筒の点火時期は前記リーン
    気筒の空燃比制御量に応じた値であることを特徴とする
    請求項1から9までのいずれか一つに記載のエンジンの
    排気浄化装置。
  11. 【請求項11】前記リッチ気筒の空燃比制御量は固定値
    であることを特徴とする請求項1から10までのいずれ
    か一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
  12. 【請求項12】前記空燃比制御手段は、ほぼ理論空燃比
    の得られる基本噴射量を運転条件に応じて算出する手段
    と、この基本噴射量を前記リッチ気筒について増加し、
    前記リーン気筒について減少する手段と、この増加され
    る噴射量の燃料を前記リッチ気筒の吸気管に、また減少
    される噴射量の燃料を前記リーン気筒の吸気管に供給す
    る手段とからなることを特徴とする請求項1から11ま
    でのいずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
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