JP2822767B2 - 内燃機関の点火時期制御装置 - Google Patents

内燃機関の点火時期制御装置

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    • Y02T10/40Engine management systems

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の点火時期を制
御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に内燃機関の要求点火時期は運転条
件によって相違し、このため機関負荷と回転数に応じて
変化するように基本点火時期(MBT)を設定してい
る。この基本点火時期は機関始動直後の暖機性能を改善
したり、あるいは高負荷時のノッキングを抑制するため
に、機関冷却水温等を条件にしてさらに補正が加えられ
る。
【0003】内燃機関の排気エミッションを改善するた
めに、排気系に三元触媒を設置し、排気中のHC、CO
の酸化と、NOの還元とを同時に行うことなどが知られ
ているが、このような触媒は所定温度以上の活性状態に
おいて初めて所期の排気浄化効率を維持することができ
る。したがって、機関の冷間始動時など触媒温度が上昇
するまでの間は排気エミッションが増加し、そこで機関
冷却水温が低いときは、点火時期を遅角させることによ
り排気温度を高め、始動後できるだけ早期に触媒の働き
を回復させるようにしている。なお、このことは機関の
暖機促進にもつながる。
【0004】実開昭57−75173号公報では、機関
冷間時における触媒の早期暖機を運転性を損なわずに実
現するため、エンジン冷却水温に応じて作動する切換弁
を介して、ディストリビュータの負圧進角室に吸気絞弁
近傍に発生する負圧を選択的に導入し、冷間時に点火時
期を正規の状態から遅角している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに点火時期を遅角補正すると出力トルクが減少し、と
くにアイドル運転状態においては、アイドル回転数が不
安定になりやすくなる傾向がある。アイドル回転の低下
に対しては、吸気絞弁をバイパスするアイドル制御弁の
開度を増加させることにより、回転数を復帰させること
もできるが、しかし、触媒の暖機のため極端に点火時期
を遅角させたときなど、アイドル制御弁を最大開度にし
ても、回転数が上昇しないこともあり、この場合にはア
イドル運転性能が著しく不安定になってしまう。
【0006】また、点火時期の遅角による触媒の暖機を
終了させるときに、それまでの遅角状態からいっきに通
常の点火時期に復帰すると、復帰の瞬間に大きなトルク
ショックを生じて、運転性能が損なわれる。さらに、始
動後の遅角制御時間の経過と共に触媒暖機のために要求
される遅角量は小さくなるが、必要以上に点火時期を遅
角させていれば、それだけ燃費も悪化する。
【0007】本発明はアイドル運転性能や燃費を損なう
ことなく、触媒を早期に活性化するように点火時期を制
御することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すよ
うに、運転条件を検出する手段1と、運転条件から基本
点火時期を算出する手段2と、始動時の冷却水温から触
媒の活性に必要な点火時期の基本遅角量を算出する手段
3と、吸気絞弁をバイパスして空気を増量するアイドル
制御弁の開度から前記遅角量の補正値を演算する手段4
と、始動後の経過時間に応じて前記遅角量の補正値を演
算する手段5と、前記基本遅角量をこれら両補正値に基
づいて補正してアイドル遅角量を算出する手段6と、こ
のアイドル遅角量にもとに前記基本点火時期を修正する
手段7とを備える。
【0009】また、アイドル制御弁の開度に基づく補正
値の演算手段4は、アイドル制御弁の開度が最大値付近
のときに遅角量がゼロとなるような補正値を出力する。
【0010】
【作用】機関始動後のアイドル運転時に触媒の温度を上
げるため、点火時期の基本遅角量が算出されると、これ
にアイドル制御弁の開度、及び始動後の経過時間に対応
した補正がなされ、この補正遅角量をもとに基本点火時
期が修正される。
【0011】したがって、触媒活性化のための遅角によ
り、アイドル回転数が不安定化することもなく、また遅
角制御時間の経過により遅角量が小さくなり、燃費の改
善と共に、終了時のトルク段差の発生も防止される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図2において、11は機関本体、12は吸
気通路、13は排気通路、14は吸気弁、15は排気弁
である。排気通路13には三元触媒16が設置され、排
気中のHC、COを酸化すると共にNOを還元する。
【0014】17は吸気通路12に燃料を噴射する燃料
噴射弁、18は燃焼室19の混合気に点火する点火栓で
ある。
【0015】燃料噴射弁17からの噴射量を制御すると
共に、点火栓18に点火する点火装置20の点火時期を
制御するために、制御装置21が備えられる。
【0016】制御装置21は三元触媒16での転化効率
を最大限に維持するために、燃料噴射弁17から噴射燃
料が理論空燃比となるように、エアフローセンサ22の
検出する吸入空気量と、回転数センサ23の検出する機
関回転数に応じて燃料噴射量を演算する。
【0017】また制御装置21は点火栓18の点火時期
を、運転条件に応じて最適点火時期となるように、機関
負荷に対応する燃料噴射パルス幅と、機関回転数に応じ
て算出すると共に、この基本点火時期を機関暖機時など
に三元触媒16の活性化状態に応じて遅角補正するよう
に、機関冷却水温センサ24、アクセル開度センサ26
または絞弁開度センサ27、回転数センサ23、エアフ
ローセンサ22等からの検出信号に応じて制御する。
【0018】機関の冷間始動時など暖機が進むまでの間
は、三元触媒16の温度が低く活性化しないため、十分
機能することはできず、そこで点火時期を基本点火時期
から遅らせることにより、排気温度を上昇させ、三元触
媒16を早期に活性化させるのであり、かつこの暖機中
の機関運転性能を悪化させないように、アクセル開度等
に基づいて点火時期の遅角量を後述するように補正制御
する。
【0019】さらにまた制御装置21は、この遅角補正
時にアイドル回転の低下を防ぐように、吸気通路12の
絞弁30をバイパスする通路28に設けたアイドル制御
弁29の開度を後述のようにコントロールする。31は
アイドル状態を検出するアイドルスイッチである。
【0020】前記した機関始動後の暖機時等における三
元触媒16の早期活性化のための点火時期の遅角補正に
ついて、図3のフローチャートにしたがって説明する。
【0021】まず、機関の始動状態を判断し、スータモ
ータを起動しての始動時には、始動を安定させるために
通常の点火時期制御を行い、次いで完爆後に暖機促進の
ため冷却水温に応じての遅角補正制御に移行する。
【0022】ステップ1ではスタータスイッチがオンか
どうかを判断し、オンの始動時であるならば、ステップ
2〜6のルーチンに進む。
【0023】触媒の暖機促進のために必要なアイドル時
の点火時期の基本遅角量ADVTIDを、始動時の冷却
水温TWに基づいて、図4からテーブルルックアップに
より算出し、同じように、非アイドル時の基本遅角量A
DVTOを図5からテーブルルックアップにより求め
る。
【0024】なお、これら基本遅角量の特性としては、
運転性に影響の少ないアイドル時は非アイドル時に比較
して触媒暖機促進のために、相対的に大きな遅角量に設
定してある。
【0025】さらに、遅角補正制御を持続する時間の設
定及び、時間の経過に伴って補正値を減少させていくた
めの減少係数RTIMEを求めるため、同じく冷却水温
に基づいて図6からテーブルルックアップにより、ディ
レイタイマ(遅延時間)の設定値TMTMPを算出して
おく。
【0026】次に、円滑な始動を確保するために、始動
時の遅角量ADVTMPとしてはADVTMP=0に設
定、つまり遅角量はゼロとして、通常の始動時点火時期
データを設定したマップ(図示せず)にしたがってテー
ブルルックアップにより点火時期ADVを算出し、ステ
ップ24に移行して点火時期ADV=ADV−ADVT
MPとする。
【0027】したがってこの始動時には点火時期の遅角
補正は無く、円滑な機関の始動が保証される。
【0028】始動動作が終了したら、ステップ10〜2
3に移行し、前述の始動時に読み込んだ遅角データに基
づいて点火時期の遅角量を算出する。
【0029】スタータスイッチがオフになるのを検出し
たら、ステップ10に移行して、オフになってからの前
記冷却水温に基づいて設定されたTMTMP時間の経過
を判断する。このTMTMPは始動時の冷却水温が低い
ほど大きな値となり、このことは始動後それだけ長い期
間にわたり、点火時期の遅角補正が行われることを意味
する。
【0030】設定時間を経過していなければ、ステップ
11で減少係数RTIME=1.0に設定する。後述す
るように、減少係数RTIMEが1.0ということは、
演算された遅角量の補正率が1.0、つまり基本遅角量
にしたがってそのまま遅角されることを意味する。
【0031】これに対して、設定時間TMTMPを経過
したときは、ステップ12でさらに加えて所定のTMT
MPG#時間が経過したかどうかを判断する。図7に示
すように、このTMTMPG#時間が経過するまでの間
は、減少係数RTIMEが1.0よりも次第に小さくな
る領域で、ステップ13では次のようにしてRTIME
が算出される。
【0032】RTIME=│(TMKAI−TMTM
P)−TMTMPG#│/TMTMPG#…(1) ただし、TMKAI:スタータスイッチオフ後の経過時
間カウンタ値 減少係数RTIMEを1.0から次第に小さくするの
は、時間TMTMPの経過後は、演算された遅角補正量
を減少させていき、遅角補正の終了時に点火時期が段差
的に変化するのを防止するためである。
【0033】また、設定時間(TMTMP+TMTMP
G#)が経過したときは、ステップ14で減少係数RT
IME=0として、点火時期の遅角補正を終了させる。
【0034】これらによりそれぞれ減少係数RTIME
を算出した後、ステップ15に移行する。
【0035】ステップ15はアイドル運転かそうでない
かをアイドルスイッチ31のオンオフから判断するもの
で、それによって異なった点火時期の遅角補正特性が採
られる。つまり、ステップ16〜18はアイドル時の、
またステップ20〜23は非アイドル時の遅角量を算出
する。
【0036】まずアイドル時には、アイドル運転に必要
な基本点火時期ADVをマップ(図示せず)から求め、
次に点火時期の遅角によるアイドル回転数の低下防止の
ための補正率GISCMX(1.0以下の値)を下式に
より算出する。
【0037】GISCMX=(ISCMAX−NRDT
Y#−RISCON)*GRETD#…(2) ただし、NRDTY#:予め決められた定数、GRET
D#:予め決められた係数 ここで、ISCMAXはアイドル制御弁29が最大開度
になる制御値、またRISCONはアイドル制御弁29
の制御デューティ値であり、このため、制御デューティ
が最大値ISCMAXに近づいていくとき、つまりアイ
ドル回転数の低下を防ぐためにアイドル制御弁29が非
常に大きく開いているときは、遅角量を小さくするよう
に補正率GISCMXがゼロに近づいていく。
【0038】ステップ18では前述の始動時に読み込ん
だ基本遅角量ADVTIDをもとにして、上記した補正
係数GISCMXとRTIMEから遅角量ADVTMP
を次式により求める。
【0039】ADVTMP=ADVTID*GISCM
X*RTIME…(3) 遅角量を算出したらステップ24に移行し、この遅角量
ADVTMPをもとに基本点火時期ADVを修正するの
である。
【0040】基本遅角量ADVTIDは、冷却水温が低
いときほど大きくなり、したがって最適点火時期からの
遅角量はそれだけ大きく、このように遅角させることに
より排気温度が上昇し、三元触媒16の温度上昇もそれ
だけ促進される。
【0041】また、補正係数GISCMXは、アイドル
回転数を所定値に維持するためのアイドル制御弁29の
開度が大きいとき、つまりアイドル回転維持のための制
御に余裕が少ないときは、点火時期の遅角補正量を減少
(制限)させ、排気温度を高めることよりも、アイドル
回転を安定させることを優先させる。
【0042】さらに、前述したように減少係数RTIM
Eは、始動後の経過時間が長くなるのにしたがってゼロ
に近づいていき、次第に遅角量を小さくしていき、遅角
補正を終了して通常の点火時期に戻るときに、終了の前
後における点火時期の段差をなくす。これにより不必要
な遅角を防いで燃費の改善を図ると共に、遅角制御の終
了時における運転性を円滑にする。
【0043】次に非アイドル時、つまりアクセルペダル
が踏み込まれているときは、ステップ20に移行し、非
アイドル時の点火時期ADVを図示しないマップから読
み込み、次いで基本遅角量に対する補正項を算出する。
【0044】この補正項としては、図8のマップに示す
機関回転数についての遅角補正率ADVTNと、図9の
マップの機関負荷についての遅角補正率ADVTTP
と、図10のスロットル開度(またはアクセル開度)に
ついての遅角補正率ADVTTVとがあり、それぞれテ
ーブルルックアップにより算出する。
【0045】回転数による補正率ADVTNは、中回転
域で最大値(1.0)をとり、サージの点から大きく遅
角できない低回転域と出力の要求から遅角できない高回
転域とで漸減し、また、負荷による補正率ADVTTP
と、スロットル開度による補正率ADVTTVは、それ
ぞれ所定値までは最大値(1.0)を維持するが、それ
以上ではそれぞれ出力の要求から漸減する特性をもつ。
【0046】ステップ22ではこれら補正項のうち最小
値を、補正値GJYKEN=ADVTN、ADVTTP
またはADVTTVとして選出する。
【0047】そして、ステップ23で始動時に読み込ん
だ非アイドル時の基本遅角量ADVTOをもとにして、
この補正係数を含む遅角量ADVTMPを次式により算
出して、ステップ25で基本点火時期を修正する。
【0048】ADVTMP=ADVTO*GJYKEN
*RTIME…(4) したがって、この遅角補正量は機関回転数と、負荷、ス
ロットル開度に応じて変化し、しかも、遅角量が最小と
なるように選択されるので、暖機中の加速や高負荷運転
などを含めて、機関の運転性能は良好に維持される。
【0049】なお、遅角量が始動後の時間経過と共に減
少していき、遅角補正の終了時にトルク段差の発生を防
止できることは、アイドル時の制御と同じである。
【0050】次に、点火時期の遅角制御によるトルクの
低下を補うために、吸気絞弁30をパイパスして吸気を
流すアイドル制御弁30の開度を増減する制御につい
て、図11のフローチャートにしたがって説明する。
【0051】点火時期を遅らせると、発生するトルクが
相対的に低下する。そこで、吸気絞弁30をバイパスし
て吸気を増加させることにより、トルク低下分を補い、
とくにアイドル回転数が不安定になるのを防いでいる。
【0052】まず、ステップ30〜31で、各種センサ
のチェック、アイドル条件のチェックを行い、アイドル
回転基本デューティ(DUTY)を計算し、さらに各種
アイドル回転基本デューティを算出する。
【0053】アイドルスイッチ31がオンになっている
かどうかにより、オンのときは、ステップ34で点火時
期の遅角補正時の空気増量ISCRTDを演算する。
【0054】ISCRTD=Qshw*ADVTMP*
ISRTID#…(5) ただし、Qshw:基本空気量、ISCRTID#:遅
角によるトルク低下分に相当する係数これに対して、ア
イドルスイッチ31がオフのときは、ステップ35で非
アイドル時の空気増量ISCRTDを次式により求め
る。
【0055】ISCRTD=Qshw*ADVTMP*
ISRTNI#…(6) この場合はISCRTNI#がトルク低下分を補うため
の係数となり、ステップ36で、アイドル制御弁29の
制御出力デューティISCが次のようにして算出され
る。
【0056】ISC=基本DUTY+各種補正量+IS
CRTD…(7) このISCによりアイドル制御弁29の開度が制御され
るのであり、ISCが大きくなるほど開度も増大して、
絞弁30をバイパスして導入される空気量が増え、点火
時期の遅角制御により低下する機関回転数を目標値に復
帰させる。
【0057】なお、ステップ37ではISCの最大値I
SCMAXと最小値ISCMINとの関係から、いずれ
も越えることのないように制限をする。
【0058】したがって、三元触媒16の活性化のため
に点火時期を遅角補正する場合でも、機関の出力トルク
の減少によって生じる回転数の変動(低下)を、アイド
ル制御弁29の開度を増加することで補償でき、これに
よって安定した運転特性の維持を可能としている。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、機関始動
後のアイドル運転時に触媒の温度を上げるのに必要な点
火時期の基本遅角量が算出されると、これにアイドル制
御弁の開度、及び始動後の経過時間に対応した補正がな
され、この補正遅角量をもとに基本点火時期を修正する
ため、触媒活性化のための遅角により、アイドル回転数
が不安定化することもなく、また遅角制御時間の経過に
より遅角量が小さくなり、過剰な遅角による燃費の悪化
や、遅角制御終了時のトルク段差の発生が防止され、触
媒の早期暖機と、良好なアイドル運転性維持の両立が図
れる。
【0060】また、アイドル制御弁の最大開度付近では
遅角を停止するため、極めて低温の始動時などでもアイ
ドル回転数が制御不能となることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施例を示す概略構成図である。
【図3】点火時期の遅角制御動作を示すフローチャート
である。
【図4】アイドル時の基本遅角量を冷却水温との関係に
基づいて示す特性図である。
【図5】非アイドル時の基本遅角量を冷却水温との関係
に基づいて示す特性図である。
【図6】減少係数の遅延時間を冷却水温との関係に基づ
いて示す特性図である。
【図7】減少係数の特性を時間との関係に基づいて示す
特性図である。
【図8】機関回転数と遅角量補正率の関係を示す特性図
である。
【図9】機関負荷と遅角量補正率の関係を示す特性図で
ある。
【図10】スロットル開度と遅角量補正率の関係を示す
特性図である。
【図11】アイドル制御弁の制御動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 運転条件検出手段 2 基本点火時期算出手段 3 基本遅角量演算手段 4 アイドル制御弁開度による補正値演算手段 5 始動後の経過時間による補正値演算手段 6 アイドル遅角量算出手段 7 点火時期修正手段 11 機関本体 12 吸気通路 13 排気通路 16 三元触媒 18 点火栓 20 点火装置 21 制御装置 22 エアフローセンサ 23 回転数センサ 24 冷却水温センサ 27 絞弁(スロットル)開度センサ 29 アイドル制御弁

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転条件を検出する手段と、運転条件か
    ら基本点火時期を算出する手段と、始動時の冷却水温か
    ら触媒の活性に必要な点火時期の基本遅角量を算出する
    手段と、吸気絞弁をバイパスして空気を増量するアイド
    ル制御弁の開度から前記遅角量の補正値を演算する手段
    と、始動後の経過時間に応じて前記遅角量の補正値を演
    算する手段と、前記基本遅角量をこれら両補正値に基づ
    いて補正してアイドル遅角量を算出する手段と、このア
    イドル遅角量にもとに前記基本点火時期を修正する手段
    とを備えることを特徴とする内燃機関の点火時期制御装
    置。
  2. 【請求項2】 アイドル制御弁の開度に基づく補正値の
    演算手段は、アイドル制御弁の開度が最大値付近のとき
    に遅角量がゼロとなるような補正値を出力することを特
    徴とする請求項1に記載の内燃機関の点火時期制御装
    置。
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