JP3309776B2 - 内燃機関の点火時期制御装置 - Google Patents

内燃機関の点火時期制御装置

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JP3309776B2
JP3309776B2 JP25370097A JP25370097A JP3309776B2 JP 3309776 B2 JP3309776 B2 JP 3309776B2 JP 25370097 A JP25370097 A JP 25370097A JP 25370097 A JP25370097 A JP 25370097A JP 3309776 B2 JP3309776 B2 JP 3309776B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の点火時
期制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、吸気温度が著しく低く、か
つ、冷却水温も低いような冷間時に、ヒータブロアを作
動させたような場合には、ブロアの風によってエンジン
が冷えてしまい、冷却水温がなかなか上昇しない。そし
て、このようになかなか水温が上昇しないと、搭乗者が
暖房を要求してもヒータが十分に機能しないという事態
が生じうる。また、冷却水温が低い場合には、燃焼状態
も悪くなってしまう。
【0003】このような不具合を解消するべくための技
術として、一般に、冷間時において点火時期を遅角制御
するという技術が知られている。かかる技術としては、
例えば特開平4−353269号公報に開示されたもの
が挙げられる。この技術では、エンジン回転数と吸気圧
(負荷)とによって基本点火時期が決定されるととも
に、冷却水温と吸気温度とによって点火時期補正値が決
定される。そして、吸気温度及び冷却水温が低いほど、
その補正値が大きなものとなり、最終的な点火時期は、
基本点火時期から大きく遅角側にずらされることとな
る。
【0004】このように、冷間時において、点火時期を
遅角することにより、外部に対して仕事をしなくなる分
だけ、エネルギーが熱に変換される割合が大きくなり、
エンジンの暖機が促進される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術では、吸気温度及び冷却水温が低いほど、遅角側への
補正量が増大することとなっていたため、次に記すよう
な問題があった。すなわち、冷却水温が極めて低い状態
下においては、燃料の微粒化が行われにくく、燃焼の安
定性に欠けたものとなりやすい。このような状態下にお
いて、点火時期を遅角させてしまったのでは、より一層
燃焼状態が悪いものとなってしまい、燃焼安定性に欠け
たものとなってしまう。その結果、燃費の悪化を招いた
り、トルクの低下を招いたり、ドライバビリティの悪化
を招いたりするおそれがあった。
【0006】また、上記技術では、エンジンの負荷とは
無関係に、点火時期の補正を行うようにしており、吸気
温度及び冷却水温が低ければ、たとえ高負荷時であって
も点火時期の遅角制御を行うようにしていた。このた
め、高負荷時において、運転者の要求するトルクが得ら
れない等の不具合が生じるおそれがあった。
【0007】さらに、上記技術では、外気温度が極めて
低い条件下において、一旦暖機が完了した後に、次に記
すような問題が生じうる。すなわち、暖機が完了した後
に、吸入空気量が比較的多い場合には、吸気温度は、外
気温度とほぼ等しい極めて低いものとなるが、走行を中
止してアイドリング状態を継続させたような場合には、
吸気温度は、エンジンの燃焼室からの熱が伝播して、外
気温度よりも高い温度になってしまう。そのため、その
場合には、暖機をさらに行うべく点火時期の遅角制御を
行う必要があるにもかかわらず、検出される吸気温度が
ある程度高いが故に制御条件が成立せず、点火時期の遅
角制御が行われないという事態が生じるおそれがあっ
た。
【0008】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、暖機促進を図り、燃費の悪
化、トルクの低下及びドライバビリティの悪化を抑制す
るとともに、吸入空気量の多少によらず暖機促進を図る
ことのできる内燃機関の点火時期制御装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明においては、内燃機関の気筒
内の燃料混合気を爆発させ、駆動力を得るための点火手
段と、前記内燃機関の吸気温度、機関温度、負荷及び吸
入空気量を含む運転状態を検出する運転状態検出手段
と、前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、基本点
火時期を算出する基本点火時期算出手段と、少なくとも
前記基本点火時期算出手段の算出結果に基づき、最終点
火時期を算出する最終点火時期算出手段と、前記最終点
火時期算出手段の算出結果に基づき、前記点火手段を制
御する点火時期制御手段とを備えた内燃機関の点火時期
制御装置であって、前記運転状態検出手段により検出さ
れた吸気温度が所定温度よりも低く、かつ、前記検出さ
れた機関温度が半暖機温度であるとき、前記内燃機関の
暖機を促進するべく、前記最終点火時期算出手段により
算出される最終点火時期を、少なくとも前記吸気温度に
応じて、前記基本点火時期よりも遅角側に補正する第1
の補正手段と、前記運転状態検出手段により検出された
負荷が低負荷であるとき、前記第1の補正手段にて補正
される遅角の程度が、高負荷時に比べて大きくなるよう
さらなる補正を加える第2の補正手段と、前記運転状態
検出手段により検出された吸入空気量に応じて、前記第
1の補正手段にて補正される遅角の程度に、さらなる補
正を加える第3の補正手段とを設けたことをその要旨と
している。
【0010】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の内燃機関の点火時期制御装置において、前記
第3の補正手段は、吸入空気量が少ないときには、吸入
空気量が多いときに比べて遅角の程度が大きくなるよう
補正するものであることをその要旨としている。
【0011】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項1又は2に記載の内燃機関の点火時期制御装置におい
て、前記第3の補正手段は、吸入空気量が所定量よりも
少なくなっている時間が長い場合には、その時間が短い
場合に比べて遅角の程度が大きくなるよう補正するもの
であることをその要旨としている。
【0012】併せて、請求項4に記載の発明では、請求
項1から3のいずれかに記載の内燃機関の点火時期制御
装置において、前記第3の補正手段は、前記機関温度の
降下の程度が大きい場合には、その程度が小さい場合に
比べて遅角の程度が大きくなるよう補正するものである
ことをその要旨としている。
【0013】加えて、請求項5に記載の発明では、請求
項1から4のいずれかに記載の内燃機関の点火時期制御
装置において、前記第3の補正手段による補正は、前記
内燃機関の暖が少なくとも一旦完了した後の半暖機温
において許容されるものであることをその要旨として
いる。
【0014】また、請求項6に記載の発明では、請求項
1から5のいずれかに記載の内燃機関の点火時期制御装
置において、さらに、前記内燃機関の機関温度に影響を
与えうるヒーターブロアの作動の程度が大きい場合に
は、作動の程度が小さい場合に比べて、前記第1から第
3の補正手段による遅角側補正の程度が大きくなるよう
さらなる補正を加えるようにしたことをその要旨として
いる。
【0015】(作用)上記請求項1に記載の発明によれ
ば、点火手段により内燃機関の気筒内の燃料混合気が爆
発させられ、これにより内燃機関は駆動力を得る。ま
た、運転状態検出手段により、内燃機関の吸気温度、機
関温度、負荷及び吸入空気量を含む運転状態が検出さ
れ、その検出結果に基づき、基本点火時期算出手段で
は、基本点火時期が算出される。さらに、少なくとも基
本点火時期算出手段の算出結果に基づき、最終点火時期
算出手段では、最終点火時期が算出され、その算出結果
に基づき、点火時期制御手段によって、点火手段が制御
される。
【0016】さて、本発明では、吸気温度が所定温度よ
りも低く、かつ、機関温度が半暖機温度であるとき、最
終点火時期算出手段により算出される最終点火時期が、
第1の補正手段により前記基本点火時期よりも遅角側に
補正される。このため、遅角される分だけ内燃機関は外
部に対して仕事をしなくなり、その分のエネルギーが熱
に変換される割合が大きくなり、もって内燃機関の暖機
が促進される。
【0017】また、機関温度が極めて低い場合には、上
記遅角側への補正が行われないため、遅角による燃焼状
態の悪化が抑制される。さらに、本発明では、運転状態
検出手段により検出された負荷が低負荷であるとき、前
記第1の補正手段にて補正される遅角の程度が、高負荷
時に比べて大きくなるよう、第2の補正手段によってさ
らなる補正が加えられる。このため、運転者により、高
いトルクが要求される高負荷時においては、点火時期の
遅角の程度が比較的小さいものとなることから、要求さ
れるトルクが得られやすいものとなる。
【0018】併せて、本発明では、前記運転状態検出手
段により検出された吸入空気量に応じて、前記第1の補
正手段にて補正される遅角の程度に、第3の補正手段に
よってさらなる補正が加えられる。このため、外気温度
が極めて低いような条件下において、吸入空気量が少な
い状態が続いた場合には、吸気温度は、内燃機関からの
熱が伝播して、外気温度よりも高いものとなるが、その
場合であっても、第3の補正手段によってさらなる補正
が加えられることで、点火時期の遅角側への制御が行わ
れうる。
【0019】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明の作用に加えて、前記第3の補正手
段は、吸入空気量が少ないときには、吸入空気量が多い
ときに比べて遅角の程度が大きくなるよう補正する。こ
のため、吸入空気量が少ない状態が続いた場合には、点
火時期がより遅角側に制御されることとなり、上述の作
用が確実に奏される。
【0020】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
請求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、前記第3
の補正手段は、吸入空気量が所定量よりも少なくなって
いる時間が長い場合には、その時間が短い場合に比べて
遅角の程度が大きくなるよう補正する。従って、吸入空
気量が少ない状態が長く続いた場合には、吸気温度と外
気温度との差が大きくなりやすいものとなるが、この場
合には点火時期がより遅角側に制御されることとなるこ
とから、上述の作用がより確実に奏される。
【0021】併せて、請求項4に記載の発明によれば、
請求項1から3に記載の発明の作用に加えて、前記第3
の補正手段は、前記機関温度の降下の程度が大きい場合
には、その程度が小さい場合に比べて遅角の程度が大き
くなるよう補正する。ここで、機関温度の降下の程度
は、外気温度によって異なってくるが、本発明では、結
果的にそのときどきの外気温度が低いほど、遅角の程度
が大きくなるよう補正されることとなる。そのため、暖
機の要請が高いほど、暖機がより促進されることとな
る。
【0022】加えて、請求項5に記載の発明によれば、
請求項1から4に記載の発明の作用に加えて、前記第3
の補正手段による補正は、前記内燃機関の暖が少なく
とも一旦完了した後の半暖機温度において許容される。
ここで、内燃機関が一旦暖機された後は、吸入空気量が
少ないと、内燃機関の熱がより伝播されやすいことか
ら、吸気温度は外気温度に比べて高いものとなりやす
い。本発明によれば、このように吸気温度が外気温度に
比べて高いものとなった場合においても、第3の補正手
段による補正が行われ、点火時期の遅角側への制御が行
われやすいものとなる。
【0023】さらにまた、請求項6に記載の発明によれ
ば、請求項1から5に記載の発明の作用に加えて、さら
に、ヒーターブロアの作動の程度が大きい場合には、作
動の程度が小さい場合に比べて、前記第1から第3の補
正手段による遅角側補正の程度が大きくなるようさらな
る補正が加えられる。ここで、機関温度はヒーターブロ
アの作動の程度(風の強さ)の影響を受けやすい。従っ
て、本発明によれば、ヒーターブロアの作動の程度が大
きい場合には、遅角側補正の程度が大きくなるため、よ
り一層暖機が促進されることとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明における内燃機関の
点火時期制御装置を具体化した第1の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0025】図1は本実施の形態において、車両に搭載
されたエンジンの点火時期制御装置を示す概略構成図で
ある。同図に示すように、複数の気筒(この実施の形態
では6気筒)を有する内燃機関としてのエンジン1に
は、吸気通路2を介してエアクリーナ3から外気が取り
込まれる。また、その外気の取り込みと同時に、エンジ
ン1にはその吸入ポート1aの近傍にて各気筒毎に設け
られたインジェクタ4から噴射される燃料が取り込まれ
る。そして、その取り込まれた燃料と外部空気との混合
気が各気筒毎に設けられた吸気バルブ5aを介して燃焼
室1bへ導入される。その混合気が燃焼室1b内にて爆
発・燃焼され、図示しないクランク軸が回転されて車両
(図示せず)に駆動力が得られる。その後、爆発・燃焼
後の排気ガスが排気バルブ5bを介して各気筒毎の排気
マニホールドが集合する排気通路6へと導出され、外部
へ排出される。
【0026】また、吸気通路2の途中には、図示しない
アクセルペダルに連動して開閉されるスロットルバルブ
8が設けられている。そして、このスロットルバルブ8
が開閉されることにより、吸気通路2への吸入空気量が
調節される。また、そのスロットルバルブ8の下流側に
は、吸入空気の脈動を平滑化させるサージタンク9が設
けられている。
【0027】吸気通路2において、エアクリーナ3の近
傍には、吸気温度THAを検出するための吸気温センサ
21が設けられている。また、スロットルバルブ8の近
傍には、その開度、すなわちスロットル開度TA(本実
施の形態では、スロットル開度TAが吸入空気量に相当
する)を検出するスロットルセンサ22が設けられてい
る。同じく、スロットルバルブ8の近傍には、アクセル
ペダルが踏み込まれていないときにオンの信号を出力す
る全閉スイッチ29が設けられている。さらに、サージ
タンク9には、同タンク9に連通して吸入圧力(吸気
圧)PMを検出する吸気圧センサ23が設けられてい
る。
【0028】一方、排気通路6の途中には、排気ガス中
の主として3つの有害な成分、すなわち、炭化水素(H
C)、一酸化炭素(CO)及び窒素酸化物(NOx)を
同時に浄化する三元触媒13が設けられている。また、
排気通路6の途中の三元触媒13よりも上流側において
は、排気中の酸素濃度OXを検出するための酸素センサ
24が設けられている。この酸素センサ24は、理論空
燃比近傍で、出力電圧が急変する特性を有している。
【0029】また、エンジン1には、その冷却水の温度
(冷却水温)THWを検出するための水温センサ25が
設けられている。エンジン1の各気筒毎に設けられた点
火手段としての点火プラグ10には、ディストリビュー
タ11にて分配された点火信号が印加される。ディスト
リビュータ11はイグナイタ12から出力される高電圧
をエンジン1のクランク角に同期して各点火プラグ10
に分配するためのものであり、各点火プラグ10の点火
タイミング(点火時期)はイグナイタ12からの高電圧
出力タイミングにより決定される。
【0030】ディストリビュータ11近傍には、図示し
ないロータの回転からエンジン1の回転数(エンジン回
転数)NEを検出する回転数センサ26が取付けられて
いる。また、同じくディストリビュータ11近傍には、
ロータの回転に応じてエンジン1のクランク角の変化を
所定の割合で検出するクランク角センサ27が取付けら
れている。さらに、図示しない車輪(タイヤ)の近傍に
は、車両速度(車速)SPDを検出してその検出値の大
きさに応じた信号を出力する車速検出手段としての車速
センサ28が設けられている。
【0031】また、この実施の形態では、電子制御装置
(以下単に「ECU」という)30が搭載され、このE
CU30には、上記した吸気温センサ21、スロットル
センサ22、吸気圧センサ23、酸素センサ24、水温
センサ25、回転数センサ26、クランク角センサ2
7、車速センサ28及びアイドルスイッチ29等がそれ
ぞれ電気的に接続されている。これら各種センサ等21
〜29により運転状態検出手段が構成されている。ま
た、ECU30には、インジェクタ4及びイグナイタ1
2がそれぞれ接続されている。そして、ECU30は、
これら各センサ21〜29からの検出信号に基づき、イ
ンジェクタ4及びイグナイタ12を好適に駆動制御する
ようになっている。
【0032】次に、ECU30の構成について図2のブ
ロック図に従って説明する。ECU30は中央処理装置
(CPU)31、所定の制御プログラム等を予め記憶し
た読み出し専用メモリ(ROM)32、CPU31の演
算結果等を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RA
M)33、予め記憶されたデータを保存するバックアッ
プRAM34等を備えている。そして、ECU30は、
これら各部と外部入力回路35、外部出力回路36等と
をバス37によって接続してなる論理演算回路として構
成されている。
【0033】外部入力回路35には、前述した吸気温セ
ンサ21、スロットルセンサ22、吸気圧センサ23、
酸素センサ24、水温センサ25、回転数センサ26、
クランク角センサ27、車速センサ28及びアイドルス
イッチ29等がそれぞれ接続されている。また、外部出
力回路36には、前述したインジェクタ4及びイグナイ
タ12等がそれぞれ接続されている。
【0034】そして、CPU31は外部入力回路35を
介して各センサ等21〜29からの検出信号を入力値と
して読み込む。また、CPU31はこれら入力値に基づ
き、外部出力回路36を介してインジェクタ4及びイグ
ナイタ12等を好適に制御するようになっている。な
お、CPU31は、公知のタイマカウンタ機能を有して
いる。
【0035】次に、前述したECU30により実行され
る各種処理動作のうち、点火時期を制御して暖機を促進
等するに際しての処理動作について図3〜図6に従って
説明する。
【0036】まず、図3、図4に示すフローチャート
は、ECU30により実行される、「点火時期制御ルー
チン」を示すものであって、エンジン1のクランキング
が完了すると同時に開始され、その後は所定クランク角
毎の割り込みで実行される。
【0037】このルーチンの処理が開始されると、EC
U30は、先ずステップ101において、上述した各種
センサ等21〜29からの入力に基づいて、エンジン回
転数NE、吸気圧PM、吸気温度THA、冷却水温TH
W、スロットル開度TA等の運転状態を示す各種信号等
を読み込む。
【0038】また、続くステップ102においては、今
回検出されたエンジン回転数NE及び吸気圧PMに基づ
いて、基本点火時期tSAを算出する。ここで、この基
本点火時期tSAの算出に際しては、図6に示すような
マップが参酌される。すなわち、基本的には、そのとき
どきの負荷(吸気圧PM)が小さいほど、また、エンジ
ン回転数NEが高いほど、基本点火時期tSA[図中、
基本点火時期tSAの数値は上死点前のクランク角(°
CA)を示す]は進角側(大きい値)に設定される。
【0039】次に、ECU30は、ステップ103にお
いて、今回検出されたスロットル開度TAが、予め定め
られた基準開度TA1よりも大きいか否かを判断する。
そして、スロットル開度TAが基準開度TA1よりも大
きい場合には、吸入空気量が多く、外気温度と吸気温度
THAとの差がさほど生じにくいものと判断して、ステ
ップ104へ移行する。
【0040】ステップ104においては、今回検出され
た吸気温度THAに基づいて、第1の吸気温補正係数k
THAHを算出する。ここで、第1の吸気温補正係数k
THAHの算出に際しては、図5に示すようなマップが
参酌される。すなわち、同図実線で示すように、そのと
きどきの吸気温度THAが低い場合には、第1の吸気温
補正係数kTHAHは最大の「1.0」に設定される。
また、吸気温補正係数kTHAは、吸気温度THAの増
大とともに低下し、ある温度以上では「0」に設定され
る。
【0041】さらに、続くステップ105において、E
CU30は、今回算出された第1の吸気温補正係数kT
HAHを吸気温補正係数kTHAとして設定する。一
方、ステップ103において、スロットル開度TAが基
準開度TA1よりも大きくない場合には、吸入空気量が
少なく、外気温度と吸気温度THAとの差が生じやすく
なるものと判断して、ステップ106へ移行する。ステ
ップ106では、今回検出された吸気温度THAに基づ
いて、第2の吸気温補正係数kTHALを算出する。こ
こで、第2の吸気温補正係数kTHALの算出に際して
も、図5に示すようなマップが参酌される。すなわち、
同図2点鎖線で示すように、そのときどきの吸気温度T
HAが低い場合には、第2の吸気温補正係数kTHAL
は最大の「1.0」に設定される。また、吸気温補正係
数kTHAは、吸気温度THAの増大とともに低下し、
ある温度以上では「0」に設定される。また、第2の吸
気温補正係数kTHALは、上記第1の吸気温補正係数
kTHAHに比べ、吸気温度THAが比較的高くても、
最大の「1.0」に設定されるようになっている。これ
は、吸入空気量が少ない場合には、吸気温度THAが比
較的高くても点火時期の遅角側への補正を行うようにす
るためである。
【0042】さらに、続くステップ107において、E
CU30は、今回算出された第2の吸気温補正係数kT
HALを吸気温補正係数kTHAとして設定する。さ
て、ステップ105又はステップ107から移行して、
ステップ108において、ECU30は、図4に示すよ
うに、全閉スイッチ29からの信号がオフ、つまりアク
セルペダルが踏み込まれている(非アイドル)状態であ
るか否かを判断する。そして、全閉スイッチ29からの
信号がオフの場合には、ステップ109へ移行する。
【0043】ステップ109においては、今回検出され
た吸気圧PM(負荷に相当する)が、所定値αよりも小
さいか否かを判断する。そして、吸気圧PMが所定値α
よりも小さくない場合には、現在が高負荷時であるもの
として、ステップ110へ移行する。
【0044】ステップ110において、ECU30は、
現在の冷却水温THWに基づき、高負荷時補正進角値t
SAcoldAを算出する。ここで、高負荷時補正進角
値tSAcoldAの算出に際しては、図7に示すマッ
プが参酌される。すなわち、現在は、アクセルペダルの
踏込み量が大きく高負荷時であるため、点火時期を進角
させる必要があり、このため、基本的には、高負荷時補
正進角値tSAcoldAは正の値をとる。また、高負
荷時補正進角値tSAcoldAは、冷却水温THWの
増大に伴って小さい値をとる。
【0045】さらに、ステップ111において、ECU
30は、今回算出された高負荷時補正進角値tSAco
ldAを補正進角値tSAcoldとして設定する。そ
して、ECU30は、ステップ121へ移行し、今回算
出された基本点火時期tSAに対し、補正進角値tSA
coldを加算した値を最終点火時期SAとして設定
し、その後の処理を一旦終了する。したがって、この場
合(ステップ110、111を経た場合)には、補正進
角値tSAcoldが正の値に設定されるため、最終点
火時期SAは、基本点火時期tSAに対して進角側に補
正されることとなる。
【0046】一方、前記ステップ109において、吸気
圧PMが所定値αよりも小さい場合には、現在が高負荷
時ではないものとしてステップ112へ移行する。ステ
ップ112においては、今回検出された吸気圧PMが、
所定値β(但し、β<α)よりも小さいか否かを判断す
る。そして、吸気圧PMが所定値βよりも小さい場合に
は、現在が低負荷時であるものとして、ステップ113
へ移行する。
【0047】ステップ113において、ECU30は、
現在の冷却水温THWに基づき、低負荷時補正進角値t
SAcoldBを算出する。ここで、この低負荷時補正
進角値tSAcoldBの算出に際しても、図7に示す
マップが参酌される。すなわち、現在は、アクセルペダ
ルの踏込み量が小さい低負荷時であり、トルクがさほど
要求されているわけではなく、点火時期をさほど進角さ
せる必要がない。このため、半暖機状態においては、低
負荷時補正進角値tSAcoldBは負の値をとる。そ
して、低負荷時補正進角値tSAcoldBは、冷却水
温THWの増大に伴って「0」に近づき、暖機状態とな
った場合には「0」の値をとる。さらに、冷却水温TH
Wが極めて低い状態においては、点火時期を遅角したの
では燃焼状態の悪化を招くおそれがあることから、点火
時期を進角させるべく、低負荷時補正進角値tSAco
ldBは正の値をとる。
【0048】次に、ステップ114において、ECU3
0は、今回算出された低負荷時補正進角値tSAcol
dBを補正進角値tSAcoldとして設定する。ま
た、前記ステップ112において、吸気圧PMが所定値
βよりも小さくない場合には、現在が中負荷時であるも
のとして、ステップ115へ移行する。
【0049】ステップ115において、ECU30は、
現在の冷却水温THWに基づき、中負荷時補正進角値t
SAcoldA〜Bを算出する。ここで、中負荷時補正
進角値tSAcoldA〜Bの算出に際しても、図7に
示すマップが参酌される。すなわち、現在は、アクセル
ペダルの踏込み量が中程度の中負荷時であり、低負荷時
補正進角値tSAcoldB及び高負荷時補正進角値t
SAcoldAの間の特性が要求されていることから、
図中低負荷時補正進角値tSAcoldB及び高負荷時
補正進角値tSAcoldAの各曲線の補間計算が行わ
れ、これにより、中負荷時補正進角値tSAcoldA
〜Bが算出される。
【0050】次に、ステップ116において、ECU3
0は、今回算出された中負荷時補正進角値tSAcol
dA〜Bを補正進角値tSAcoldとして設定する。
さらに、前記ステップ108において、全閉スイッチ2
9から出力された信号がオンの場合には、現在が無負荷
状態にあるものとしてステップ117へ移行する。ステ
ップ117において、ECU30は、現在の冷却水温T
HWに基づき、無負荷時補正進角値tSAcoldCを
算出する。ここで、無負荷時補正進角値tSAcold
Cの算出に際しても、図7に示すマップが参酌される。
すなわち、現在は、アクセルペダルの踏込み量がゼロの
無負荷時であり、トルクが要求されておらず、点火時期
をさほど進角させる必要がない。このため、半暖機状態
においては、低負荷時と同様、無負荷時補正進角値tS
AcoldCは負の値をとる。但し、低負荷時に比べ
て、無負荷時補正進角値tSAcoldCは遅角の程度
が小さくなるよう設定される。これは、アイドル時にお
いて、あまりにも遅角の程度を大きくしたのでは、アイ
ドル回転数の不安定化(アイドルラフ)を招きやすく、
エンスト等のおそれがあるからである。そして、無負荷
時補正進角値tSAcoldCは、冷却水温THWの増
大に伴って「0」に近づき、暖機状態となった場合には
「0」の値をとる。さらに、冷却水温THWが極めて低
い状態においては、点火時期を遅角したのでは燃焼状態
の悪化を招くおそれがあることから、点火時期を進角さ
せるべく、無負荷時補正進角値tSAcoldCは正の
値をとる。
【0051】次に、ステップ118において、ECU3
0は、今回算出された無負荷時補正進角値tSAcol
dCを補正進角値tSAcoldとして設定する。さ
て、高負荷時を除く場合、つまり、ステップ114、1
16、118において補正進角値tSAcoldが設定
された後においては、ステップ119へと移行する。ス
テップ119において、ECU30は、今回算出設定さ
れた補正進角値tSAcoldが「0」以上であるか否
かを判断する。そして、補正進角値tSAcoldが
「0」以上の場合には、そのままその補正進角値tSA
coldに基づいて進角側補正を行うべくステップ12
1へ移行する。ステップ121においては、今回算出さ
れた基本点火時期tSAに対し、補正進角値tSAco
ldを加算した値を最終点火時期SAとして設定し、E
CU30はその後の処理を一旦終了する。したがって、
この場合(補正進角値tSAcoldが「0」以上の場
合)には、最終点火時期SAは、基本点火時期tSAに
対して補正進角値tSAcold分だけ進角側に補正さ
れることとなる。
【0052】また、ステップ119において、補正進角
値tSAcoldが「0」以上でない場合、つまり負の
場合には、ステップ120へ移行する。ステップ120
においては、現在の補正進角値tSAcoldに対し、
前記ステップ105又はステップ107で算出された吸
気温補正係数kTHAを乗算した値を、新たな補正進角
値tSAcoldとして設定する。これにより、新たな
補正進角値tSAcoldは、吸気温度THAの要因も
考慮されたものとなる。そして、続くステップ121に
おいて、今回算出された基本点火時期tSAに対し、補
正進角値tSAcoldを加算した値を最終点火時期S
Aとして設定し、ECU30はその後の処理を一旦終了
する。したがって、この場合(補正進角値tSAcol
dが負の場合)には、最終点火時期SAは、基本点火時
期tSAに対して補正進角値tSAcold分だけ遅角
側に補正されることとなる。
【0053】次に、本実施の形態の作用及び効果につい
て説明する。・本実施の形態によれば、高負荷時を除く
場合であって、吸気温度THWが低く、かつ、冷却水温
THWが半暖機状態であるとき、最終点火時期SAは、
基本点火時期tSAに対して補正進角値tSAcold
分だけ遅角側に補正される。このため、遅角される分だ
けエンジン1は外部に対して仕事をしなくなり、その分
のエネルギーが熱に変換される割合が大きくなる。その
結果、エンジン1の速やかな暖機促進を図ることができ
る。また、車両にヒータブロアが搭載されている場合に
は、該ヒータブロアの機能を速やかに発揮せしめること
ができる。
【0054】・また、本実施の形態では、エンジン1の
冷却水温THWが極めて低い場合には、中・低負荷、無
負荷時においても、補正進角値tSAcoldが負にな
らないよう設定し、遅角側への補正が行われないように
した。そのため、かかる場合に遅角が行われることによ
り燃焼状態が悪化してしまうのを抑制することができ
る。その結果、燃焼状態の悪化に伴う、燃費の悪化、ト
ルクの低下、ドライバビリティの悪化等を抑制すること
ができる。
【0055】・さらに、本実施の形態では、エンジン1
の負荷に応じて、補正進角値tSAcoldを可変とす
ることとした。例えば、このため、運転者により、高い
トルクが要求される高負荷時においては、補正進角値t
SAcoldが冷却水温THWや吸気温度THWにかか
わらず正の値をとる。このため、要求されるトルクが比
較的得られやすいものとなり、その結果、出力が要求さ
れているときに点火時期が遅角側に制御されることによ
りトルクが得られないといった事態を回避することがで
きる。
【0056】・併せて、外気温度が極めて低い条件下に
おいて、図8に示すように、走行することにより、暖機
が一旦完了した後、走行を中止して、停車状態でアイド
リングを継続させたような場合には、吸気温度THA
は、エンジンの燃焼室からの熱が伝播して、外気温度よ
りも高い温度になる。これに対し、本実施の形態では、
スロットル開度TAが基準開度TA1よりも大きくない
ような場合には、吸入空気量が少ないものと判断し、吸
気温度THAに基づいて算出される吸気温補正係数kT
HAの値を異ならせることとした。すなわち、吸入空気
量が多い場合には、吸気温度THAが比較的低いときか
ら第1の吸気温補正係数kTHAHが低下するのに対
し、吸入空気量が少ない場合には、吸気温度THAが比
較的高い場合であっても、第1の吸気温補正係数kTH
AHは最大の「1.0」に設定される。
【0057】従って、吸入空気量が少ない場合におい
て、吸気温度THAが高いものとなったとしても、確実
に点火時期の遅角制御が行われることとなる。その結
果、吸入空気量が少ない場合に、吸気温度THAが高く
なってしまったとしても、点火時期の遅角制御が禁止さ
れてしまうことなく、暖機の促進を図ることができ、も
って、ヒータブロアの機能が損なわれてしまうのを防止
することができる。
【0058】(第2の実施の形態)次に、本発明を具体
化した第2の実施の形態について図9〜図11に従って
説明する。但し、本実施の形態の構成等においては上述
した第1の実施の形態と同等であるため、同一の部材等
については同一の符号を付してその説明を省略する。そ
して、以下には、第1の実施の形態との相違点を中心と
して説明することとする。
【0059】本実施の形態では、上記第1の実施の形態
における制御内容に加え、スロットル開度TAが基準開
度TA1よりも大きくなくなってからの時間に基づい
て、吸気温補正係数kTHAの値を可変としている点に
特徴を有している。そして、次には、ECU30により
実行される、その制御内容について説明することとす
る。
【0060】さて、図9に示すフローチャートは、EC
U30により実行される、「点火時期制御ルーチン」の
一部を示すものであって、所定クランク角毎の割り込み
で実行される。
【0061】このルーチンの処理が開始されると、EC
U30は、先ずステップ101からステップ103の処
理を行う。すなわち、上述したように運転状態を示す各
種信号等を読み込み、(ステップ101)、エンジン回
転数NE及び吸気圧PMに基づいて、基本点火時期tS
Aを算出する(ステップ102)。また、今回検出され
たスロットル開度TAが、基準開度TA1よりも大きい
か否かを判断する(ステップ103)。そして、スロッ
トル開度TAが基準開度TA1よりも大きい場合には、
吸入空気量が多く、外気温度と吸気温度THAとの差が
さほど生じにくいものと判断して、上記第1の実施の形
態と同様、ステップ104へ移行し、今回検出された吸
気温度THAに基づいて、第1の吸気温補正係数kTH
AHを算出する。さらに、続くステップ105におい
て、ECU30は、今回算出された第1の吸気温補正係
数kTHAHを吸気温補正係数kTHAとして設定す
る。
【0062】一方、ステップ103において、スロット
ル開度TAが基準開度TA1よりも大きくない場合に
は、吸入空気量が少なく、外気温度と吸気温度THAと
の差が生じやすくなるものと判断して、ステップ201
へ移行する。ステップ201では、スロットル開度TA
が基準開度TA1よりも大きくなくなってからの継続時
間Tを読み込む。
【0063】次に、ステップ202において、ECU3
0は、今回読み込んだ継続時間T及び吸気温度THAに
基づいて、第2の吸気温補正係数kTHALTを算出す
る。より詳しく説明すると、ECU30は、図10に示
すマップに従って、今回読み込んだ継続時間Tに基づい
て、シフト量LTを算出する。このシフト量LTは、継
続時間Tが長いほど、大きい値に設定される。さらに、
図11に示すように、前記第1の吸気温補正係数kTH
AHの特性線をシフト量LT分だけ高温側にシフトさせ
た特性線を第2の吸気温補正係数kTHALTの特性線
として決定するとともに、その特性線に従って、そのと
きどきの吸気温度THAに基づいて第2の吸気温補正係
数kTHALTを算出するのである。このため、スロッ
トル開度TAが基準開度TA1よりも大きくなくなって
からの継続時間Tが長いほど、吸気温度THAが高くな
っても第2の吸気温補正係数kTHALTが「1.0」
となりやすく、又は「1.0」に近い値をとりやすいも
のとなる。
【0064】さらに、続くステップ203において、E
CU30は、今回算出された第2の吸気温補正係数kT
HALTを吸気温補正係数kTHAとして設定する。そ
して、ECU30はステップ105又はステップ203
から、処理をステップ108へ移行する。その後、EC
U30は第1の実施の形態で説明したようなステップ1
08以降の処理を実行する。
【0065】このように、本実施の形態によれば、上記
第1の実施の形態で説明した作用効果に加えて、次の作
用効果を奏する。すなわち、吸入空気量が少なくなって
いる時間が長い場合には、その時間が短い場合に比べて
第2の吸気温補正係数kTHALT、ひいては吸気温補
正係数kTHAの値が大きくなりやすいものとなる。従
って、吸入空気量が少ない状態が長く続いた場合には、
吸気温度THAと外気温度との差が大きくなりやすいも
のとなるが、この場合には点火時期がより遅角側に制御
されやすいものとなる。その結果、上記実施の形態で説
明した作用効果がより確実に奏されることとなる。
【0066】(第3の実施の形態)次に、本発明を具体
化した第3の実施の形態について図12〜図15に従っ
て説明する。
【0067】本実施の形態では、冷却水温THWの降下
の程度に応じて遅角の程度を可変としている点に特徴を
有している。そして、次には、ECU30により実行さ
れる、その制御内容について説明することとする。さ
て、図10に示すフローチャートは、ECU30により
実行される、「点火時期制御ルーチン」の一部を示すも
のであって、所定クランク角毎の割り込みで実行され
る。
【0068】このルーチンの処理が開始されると、EC
U30は、先ずステップ101からステップ103の処
理を行う。すなわち、上述したように運転状態を示す各
種信号等を読み込み、(ステップ101)、エンジン回
転数NE及び吸気圧PMに基づいて、基本点火時期tS
Aを算出する(ステップ102)。また、今回検出され
たスロットル開度TAが、基準開度TA1よりも大きい
か否かを判断する(ステップ103)。そして、スロッ
トル開度TAが基準開度TA1よりも大きい場合には、
吸入空気量が多く、外気温度と吸気温度THAとの差が
さほど生じにくいものと判断して、上記第1の実施の形
態と同様、ステップ104へ移行し、今回検出された吸
気温度THAに基づいて、第1の吸気温補正係数kTH
AHを算出する。さらに、続くステップ105におい
て、ECU30は、今回算出された第1の吸気温補正係
数kTHAHを吸気温補正係数kTHAとして設定す
る。
【0069】一方、ステップ103において、スロット
ル開度TAが基準開度TA1よりも大きくない場合に
は、吸入空気量が少なく、外気温度と吸気温度THAと
の差が生じやすくなるものと判断して、ステップ301
へ移行する。ステップ301では、単位時間当たりの冷
却水温THWの降下量(以下、「水温降下量」という)
ΔTHWを算出する。
【0070】次に、ステップ302において、ECU3
0は、今回算出した水温降下量ΔTHW及び現在の吸気
温度THAに基づき、「降下量に基づく第2の吸気温補
正係数kTHAL1」を算出する。より詳しく説明する
と、ECU30は、図14に示すマップに従って、今回
算出した水温降下量ΔTHWに基づいて、シフト量LT
1を算出する。このシフト量LT1は、水温降下量ΔT
HWが大きいほど、大きい値に設定される。さらに、図
13に示すように、前記第1の吸気温補正係数kTHA
Hの特性線をシフト量LT1分だけ高温側にシフトさせ
た特性線を、降下量に基づく第2の吸気温補正係数kT
HAL1の特性線として決定するとともに、その特性線
に従って、そのときどきの吸気温度THAに基づいて
「降下量に基づく第2の吸気温補正係数kTHAL1」
を算出するのである。このため、スロットル開度TAが
基準開度TA1以下となった後の水温降下量ΔTHWが
大きいほど、吸気温度THAが高くなっても「降下量に
基づく第2の吸気温補正係数kTHAL1」が「1.
0」となりやすく、又は、「1.0」に近い値をとりや
すいものとなる。
【0071】さらに、ステップ303において、ECU
30は、スロットル開度TAが基準開度TA1以下とな
ってからの現時点での最低の冷却水温(最低冷却水温T
HWmin)を読み込む。
【0072】続くステップ304においては、今回読み
込まれた最低冷却水温THWmin及び現在の吸気温度
THAに基づき、「最低冷却水温に基づく第2の吸気温
補正係数kTHAL2」を算出する。より詳しく説明す
ると、ECU30は、図15に示すマップに従って、今
回読み込んだ最低冷却水温THWminに基づいて、シ
フト量LT2を算出する。このシフト量LT2は、最低
冷却水温THWminが低いほど、大きい値に設定され
る。さらに、図13に示すように、前記第1の吸気温補
正係数kTHAHの特性線をシフト量LT2分だけ高温
側にシフトさせた特性線を、最低冷却水温に基づく第2
の吸気温補正係数kTHAL2の特性線として決定する
とともに、その特性線に従って、そのときどきの吸気温
度THAに基づいて「最低冷却水温に基づく第2の吸気
温補正係数kTHAL2」を算出するのである。このた
め、スロットル開度TAが基準開度TA1以下となった
後の冷却水温THWの到達値(最低冷却水温THWmi
n)が低いほど、吸気温度THAが高くなっても「最低
冷却水温に基づく第2の吸気温補正係数kTHAL2」
が「1.0」となりやすく、又は、「1.0」に近い値
をとりやすいものとなる。
【0073】また、続くステップ305においては、今
回算出された「降下量に基づく第2の吸気温補正係数k
THAL1」が「最低冷却水温に基づく第2の吸気温補
正係数kTHAL2」よりも大きいか否かを判断する。
そして、「降下量に基づく第2の吸気温補正係数kTH
AL1」が「最低冷却水温に基づく第2の吸気温補正係
数kTHAL2」よりも大きい場合には、その大きい方
を優先するべく、ステップ306において、「降下量に
基づく第2の吸気温補正係数kTHAL1」を吸気温補
正係数kTHAとして設定する。また、そうでない場合
には、ステップ307において、「最低冷却水温に基づ
く第2の吸気温補正係数kTHAL2」を吸気温補正係
数kTHAとして設定する。そして、ECU30はステ
ップ306、ステップ307又はステップ105から、
処理をステップ108へ移行する。その後、ECU30
は第1の実施の形態で説明したようなステップ108以
降の処理を実行する。
【0074】このように、本実施の形態によれば、上記
第1の実施の形態で説明した作用効果に加えて、次の作
用効果を奏する。すなわち、冷却水温THWの降下の程
度が大きい場合には、その程度が小さい場合に比べて遅
角の程度が大きくなるよう制御される。ここで、冷却水
温THWの降下の程度は、外気温度によって異なってく
るが、本実施の形態では、結果的にそのときどきの外気
温度が低いほど、遅角の程度が大きくなるよう制御され
ることとなる。そのため、暖機の要請が高いほど、暖機
がより促進されることとなる。その結果、上記作用効果
がより一層確実に奏されることとなる。
【0075】特に、スロットル開度TAが基準開度TA
1以下となってからしばらくの間は、水温降下量ΔTH
Wが大きくなりやすく、この場合には、「降下量に基づ
く第2の吸気温補正係数kTHAL1」が吸気温補正係
数kTHAとして採用されやすいものとなる。また、そ
の後は、最低冷却水温THWminが低くなりやすく、
この場合には、「最低冷却水温に基づく第2の吸気温補
正係数kTHAL2」が吸気温補正係数kTHAとして
されやすいものとなる。従って、本実施の形態によれ
ば、外気温度が低いほど、遅角の程度が大きくなるとい
う作用がより一層奏されやすいものとなり、上述した作
用効果がさらに一層確実に奏されることとなる。
【0076】尚、本発明は前記各実施の形態に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の
一部を適宜に変更して次のように実施することもでき
る。 (1)前記各実施の形態では特に言及しなかったが、エ
ンジン1の暖機が一旦完了しているか否かを判断するよ
うにしてもよい。例えば、図16に示すように、ステッ
プ103で否定判定された場合において、ステップ40
1に移行し、ECU30は、エンジン1の暖機が少なく
とも一度は完了しているか否かを判断するのである。そ
して、暖機が少なくとも一度は完了している場合に、上
述したステップ201へ移行し、スロットル開度TAが
基準開度TA1よりも大きくなくなってからの継続時間
Tを読み込むようにするのである(それ以降の処理につ
いては第2の実施の形態参照)。また、暖機が一度も完
了していない場合には、エンジン1からの熱の伝播によ
り吸気温度THAが外気温度よりも上昇してしまいにく
いものとなることから、ステップ104に移行し、第1
の吸気温補正係数kTHAHを算出するのである。
【0077】このような処理とすることで、暖機が完了
していないにもかかわらず、第2の吸気温補正係数kT
HALが吸気温補正係数kTHAとして採用されるとい
う事態が回避される。
【0078】(2)前記各実施の形態では特に言及しな
かったが、ヒータブロアの強さに応じて図14、図15
に示したマップの傾きを変える等、ヒータブロアの作動
の有無や作動の程度に応じて、点火時期の遅角の程度を
可変とするようにしてもよい。
【0079】ここで、エンジン1の温度は、ヒーターブ
ロアの作動の程度(風の強さ)の影響を受けやすい。こ
のため、このように、ヒーターブロアの作動の程度が大
きい場合に、遅角側補正の程度が大きくするような制御
を行うことで、より一層暖機が促進されることとなる。
【0080】(3)上記実施の形態では、エンジン1の
負荷に相当するパラメータとして吸気圧PMを採用する
こととした。これに対し、エアフローメータ等を用いて
吸入空気量GAを測定し、単位回転数当たりの吸入空気
量GNを求め、これを負荷に相当するパラメータとして
採用することとしてもよい。
【0081】(4)上記実施の形態では、吸入空気量に
相当するパラメータとしてスロットル開度TAを採用す
ることとした。これに対し、エアフローメータ等を用い
て吸入空気量GAを直接検出することとしてもよい。ま
た、アクセルペダルの開度を、吸入空気量に相当するパ
ラメータとして採用してもよい。
【0082】(5)前記第1の実施の形態では、ステッ
プ119で補正進角値tSAcoldが負の値であると
判断された場合にのみ、ステップ120へ移行すること
とした。これに対し、ステップ119の処理を省略し、
補正進角値tSAcoldにかかわらず、ステップ12
0の処理を行うようにしてもよい。
【0083】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の内燃機関
の点火時期制御装置によれば、暖機促進を図り、燃費の
悪化、トルクの低下及びドライバビリティの悪化を抑制
するとともに、吸入空気量の多少によらず暖機促進を図
ることができるという優れた効果を奏する。
【0084】特に、請求項2から6に記載の発明によれ
ば、上記効果をより確実なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1の実施の形態における
エンジンの点火時期制御装置を示す概略構成図。
【図2】ECUの電気的構成を示すブロック図。
【図3】ECUにより実行される「点火時期制御ルーチ
ン」を示すフローチャート。
【図4】「点火時期制御ルーチン」を示すフローチャー
トであって図3の続きを示す図。
【図5】吸気温度に対する第1及び第2の吸気温補正係
数の関係を定めたマップ。
【図6】エンジン回転数及び負荷に対する基本点火時期
を定めたマップ。
【図7】冷却水温に対する高負荷時、低負荷時、(中負
荷時)、無負荷時補正進角値の関係を定めたマップ。
【図8】第1の実施の形態の作用を説明するための図で
あって、時間の経過に対する外気温度、吸気温度、冷却
水温の関係を示すタイミングチャート。
【図9】第2の実施の形態においてECUにより実行さ
れる「点火時期制御ルーチン」の一部を示すフローチャ
ート。
【図10】経過時間に対するシフト量の関係を定めたマ
ップ。冷却水温に対する冷却水温補正係数の関係を定め
たマップ。
【図11】吸気温度に対する第1及び第2の吸気温補正
係数の関係を定めたマップ。
【図12】第3の実施の形態においてECUにより実行
される「点火時期制御ルーチン」の一部を示すフローチ
ャート。
【図13】吸気温度に対する第1の吸気温補正係数及び
各第2の吸気温補正係数の関係を定めたマップ。
【図14】水温降下量に対するシフト量の関係を定めた
マップ。
【図15】最低水温に対するシフト量の関係を定めたマ
ップ。
【図16】別の実施の形態においてECUにより実行さ
れる「点火時期制御ルーチン」の一部を示すフローチャ
ート。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、10…点火手段として
の点火プラグ、11…イグナイタ、21…吸気温セン
サ、22…スロットルセンサ、23…吸気圧センサ、2
5…水温センサ、30…電子制御装置(ECU)。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の気筒内の燃料混合気を爆発さ
    せ、駆動力を得るための点火手段と、 前記内燃機関の吸気温度、機関温度、負荷及び吸入空気
    量を含む運転状態を検出する運転状態検出手段と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、基本点火時
    期を算出する基本点火時期算出手段と、 少なくとも前記基本点火時期算出手段の算出結果に基づ
    き、最終点火時期を算出する最終点火時期算出手段と、 前記最終点火時期算出手段の算出結果に基づき、前記点
    火手段を制御する点火時期制御手段とを備えた内燃機関
    の点火時期制御装置であって、 前記運転状態検出手段により検出された吸気温度が所定
    温度よりも低く、かつ、前記検出された機関温度が半暖
    機温度であるとき、前記内燃機関の暖機を促進するべ
    く、前記最終点火時期算出手段により算出される最終点
    火時期を、少なくとも前記吸気温度に応じて、前記基本
    点火時期よりも遅角側に補正する第1の補正手段と、 前記運転状態検出手段により検出された負荷が低負荷で
    あるとき、前記第1の補正手段にて補正される遅角の程
    度が、高負荷時に比べて大きくなるようさらなる補正を
    加える第2の補正手段と、 前記運転状態検出手段により検出された吸入空気量に応
    じて、前記第1の補正手段にて補正される遅角の程度
    に、さらなる補正を加える第3の補正手段とを設けたこ
    とを特徴とする内燃機関の点火時期制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の内燃機関の点火時期制
    御装置において、 前記第3の補正手段は、吸入空気量が少ないときには、
    吸入空気量が多いときに比べて遅角の程度が大きくなる
    よう補正するものであることを特徴とする内燃機関の点
    火時期制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の内燃機関の点火
    時期制御装置において、 前記第3の補正手段は、吸入空気量が所定量よりも少な
    くなっている時間が長い場合には、その時間が短い場合
    に比べて遅角の程度が大きくなるよう補正するものであ
    ることを特徴とする内燃機関の点火時期制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の内燃
    機関の点火時期制御装置において、 前記第3の補正手段は、前記機関温度の降下の程度が大
    きい場合には、その程度が小さい場合に比べて遅角の程
    度が大きくなるよう補正するものであることを特徴とす
    る内燃機関の点火時期制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の内燃
    機関の点火時期制御装置において、 前記第3の補正手段による補正は、前記内燃機関の暖
    が少なくとも一旦完了した後の半暖機温度において許容
    されるものであることを特徴とする内燃機関の点火時期
    制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の内燃
    機関の点火時期制御装置において、 さらに、前記内燃機関の機関温度に影響を与えうるヒー
    ターブロアの作動の程度が大きい場合には、作動の程度
    が小さい場合に比べて、前記第1から第3の補正手段に
    よる遅角側補正の程度が大きくなるようさらなる補正を
    加えるようにしたことを特徴とする内燃機関の点火時期
    制御装置。
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