JPH09235840A - 屋根用消雪金具 - Google Patents

屋根用消雪金具

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JPH09235840A
JPH09235840A JP3891196A JP3891196A JPH09235840A JP H09235840 A JPH09235840 A JP H09235840A JP 3891196 A JP3891196 A JP 3891196A JP 3891196 A JP3891196 A JP 3891196A JP H09235840 A JPH09235840 A JP H09235840A
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Soichiro Otake
惣一郎 大竹
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消雪機能を有する金具を提供する。 【解決手段】 網筒状本体11を有する消雪部1と、屋
根装着部2とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根に設置して、消雪
を促進させる屋根用消雪金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多雪地方では、屋根の積雪が急激に落下
するのを防止するために、屋根に雪止め金具を設けてい
る。その基本的構成は、装着対象の形状(屋根の表面構
造)に対応した装着部を備えると共に、雪止め板部若し
くは雪止めアングルの装着部の何れかを備えている。
【0003】屋根装着部の具体的構造としては、屋根の
峰と平行な折り返し部分を有する薄鉄板葺の屋根を対象
として、当該折り返し部分に一体にして屋根に釘着する
板状体からなるもの(実開平4−107327号等)、
当該折り返し部分を上下に挟持するもの(実公昭61−
4597号等)が知られており、縦葺き屋根、瓦棒葺屋
根、丸ハゼ折版屋根などに装着するものは、ハゼ部や瓦
棒を左右から挟持する構造を採用している(実開平2−
128724号等)。
【0004】そして前記屋根装着部を備えた金具におい
ては、装着部の前方に富士山型の雪止め板部を付設して
雪止めを実現したり、或は雪止め板部を備えずに代わり
に、雪止めアングル装着部を設けて、雪止めアングルで
屋根の雪止めを実現している金具も知られている。
【0005】また雪庇発生を防止する手段として、雪止
め板部に透孔を形成し、融雪を促進する手段を具備した
金具も知られている(実公平4−19150号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記した通常の雪止め
金具は、単に屋根の雪止めを実現しているにすぎないも
ので、消雪促進させる構造は具備していない。また雪止
め板部に透孔を設ける手段は、従前の雪止め金具に比較
してその消雪効果は優れているが、いまだ充分であると
はいえない。そこで発明は、消雪能力を備えた消雪金具
を提案したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る屋根用消雪
金具は、網筒状本体を備えた消雪部と、消雪部を屋根に
取り付けるための装着部又は屋根に装着されている雪止
め金具本体への装着部を備えたことを特徴とするもので
ある。
【0008】また本発明に係る金具は、屋根装着部と、
雪止め板部若しくは雪止めアングル装着部とを備えた金
具本体に、網筒状本体からなる消雪部を、金具本体の屋
根装着時に屋根の峰と、消雪部の筒状方向が平行となる
ように、金具本体に付設してなることを特徴とするもの
とである。
【0009】而して消雪金具は、消雪部の長手方向が屋
根の峰に平行となるように屋根上に取り付けられるもの
で、その網筒状本体の消雪部によって空気層が形成さ
れ、気温が零度以上となる日中に、積雪の消雪が促進さ
れると共に、太陽光で金具も暖められ、金具(消雪体)
との接触面積が大きい積雪も当然消雪が促進される。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態について説
明する。 <第一の実施形態>図1乃至図3は本発明の第一の実施
形態を示したもので、この実施形態の金具は、消雪部1
と、屋根装着部2とで構成されるものである。消雪部1
は、コイル状金属線を巻いて筒状に形成した網筒状本体
11と、本体11の下方に突雪した脚12と、本体11
の背後に連接した網板13からなり、屋根装着部2は、
前記網板13の背後に、連結用横杆を有するコの字に線
材を連設して形成したものである(以上第一実施例)。
【0011】而して前記金具を屋根Aの軒先近くの屋根
上に載置し、屋根Aに設置されている雪止めアングルa
に針金b等を使用して、その屋根装着部2を雪止めアン
グルaに縛り付けてなるものである。従って屋根A上の
積雪Bは、網筒状本体11及び網板12によって、その
下層部分は、消雪部1と接触し、且つ空間が生ずること
になるので、その自然消雪が促進されることになる。
【0012】又特に図3に例示する通り(第二実施
例)、屋根装着部2aを、網筒状本体部11に連結した
連結杆21に、釘穴22穿設した装着板23を付設する
など、雪止めアングルを取り付けていない屋根への適用
に際しては、当該屋根の構造に対応して装着部の構造を
決定すれば良いものである。
【0013】<第二の実施形態>図4乃至図7は、雪止
め金具を兼ねる消雪金具の実施形態を示すもので、図
4、5は、横葺屋根用の雪止め金具を兼ねる実施例(第
三実施例)の実施例を示したものである。この第三実施
例は、雪止め金具本体部3と、消雪部4とで構成され
る。
【0014】金具本体部3は、従前の雪止め金具と同様
に、上下の挟持板部31,32と、上下挟持板部を貫通
して挟圧作用を行う緊締ボルト33並びにナット34と
を有して、横葺屋根の折り返し部分を挟持可能とした挟
着部と、雪止め板部35とを備えてなるものである。消
雪部4は、平行に配置した芯材に、金属線を細長筒状の
コイル状に巻いて全体を網筒状とした本体41と、本体
41から突設した連結杆42からなり、本体41を雪止
め板部35の前面側に配置し、連結杆42を雪止め板部
35に溶着その他の手段で連結し、消雪部4を、金具本
体部3と一体にしてなるものである。
【0015】而して緊締ボルト33及びナット24の螺
合緊締によって、横葺屋根Cの折り返し部分を上下挟持
板部31,32で挟持して雪止め金具本体部3を、屋根
Cに固定すると、屋根の積雪Bは、雪止め板部35によ
って屋根からの辷り落ちが防止されると共に、雪止め板
部35を乗り越えて雪庇となる部分cは、消雪部4の網
筒状の本体41に達し、網筒状本体41との接触によっ
て、その消雪が促進されることになる。
【0016】前記実施例は、消雪部4を雪止め板部35
の前面に配置するようにしたが、図5に例示した通り、
雪止め板部35の背面に装着しても良く、更に消雪部4
の本体41の端部に連結用突杆43を突設し、本体のみ
の消雪体4aをその長手方向に連続させるようにしても
良い。
【0017】また本発明は横葺屋根に使用できる雪止め
金具兼用金具のみを対象とするものではなく、全ての雪
止め金具と兼用できる金具を対象とするものである。例
えば図7(第四実施例)に例示するように、折版屋根D
のハゼ部に装着する金具にも適用できるものである。即
ち金具を金具本体部5と消雪部6とで構成し、金具本体
部5は、両側板51,52と頂板53からなる横倒コ状
にして、両側板51,52の内方に適宜な挟圧部を設け
ると共に、両側板51,52間に緊締ボルト54を貫通
し、緊締ボルト54にナット55を螺合し、その緊締に
よって、挟圧部でハゼ部dを挟持し、更に両側板51,
52及び頂板53の前後中間に縦溝(アングル嵌合溝)
56を設けると共に、頂板53にアングルEの抜け止め
部57を設けてなる。
【0018】消雪部6は、矩形細長枠体に金属細棒を多
数交差溶着して網筒状とした本体61と、本体61に適
宜箇所から後方に突設した連結杆62と、連結杆62の
端部に溶着し、ボルト用透孔を穿設した連結板63とで
形成されるもので、前記の金具本体部5の側板51に連
結板63を添わせると共に、透孔に緊締ボルト54を貫
通して、金具本体部5の屋根Dへの取り付けと同時に消
雪部6を、金具本体部5に装着するものである。
【0019】勿論前記金具本体部5には雪止めアングル
Eを装着して雪止めを実施することは言うまでもない。
【0020】<第三の実施形態>図8,9は本発明の第
三の実施形態を示したもので、この実施形態は、消雪部
に、既存の雪止め金具に装着できるようにして、雪止め
金具の付属品となる消雪金具である。具体的には図8,
9(第五,六実施例)に例示するように、網筒状の本体
71,81に、既設の雪止め金具Fへの装着部72,8
2を設けたもので、装着部72,82は、雪止め金具の
緊締ボルトへの装着を可能にする構造としたり、金具の
適宜箇所への螺子止め等を可能とする構成を採用すれば
良いもので、特に金具の屋根裾側に取り付ける場合に限
らず、棟側や上方への取り付け可能であっても良く、網
筒状本体が棟と平行に配置されると、相応の消雪効果を
発揮できるものである。
【0021】尚本発明における消雪部の網筒状本体の具
体的構造も、前記の各実施形態に限定されるものではな
く、長方体枠の外側に金属網を張り巡らしても良いし、
孔明き金属板を筒状に形成したもので良い。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明は、網筒状本体の消
雪部を備えた屋根用消雪金具で、屋根の積雪の消雪を促
進でき、積雪地方の家屋保護に貢献できたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の全体斜視図。
【図2】同使用状態の説明図。
【図3】同第二実施例の全体斜視図。
【図4】同第三実施例の分解斜視図。
【図5】同使用状態の説明図。
【図6】同別の使用状態の説明図。
【図7】同第四実施例の使用状態の斜視図。
【図8】同第五実施例の斜視図。
【図9】同第六実施例の斜視図。
【符号の説明】
1 消雪部 11 網筒状本体 12 脚 13 網板 2,2a 屋根装着部 21 連結杆 22 釘穴 23 装着板 3 金具本体部 31,32 挟持板部 33 緊締ボルト 34 ナット 35 雪止め板部 4 消雪部 41 本体 42 連結杆

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 網筒状本体を備えた消雪部と、消雪部を
    屋根に取り付けるための装着部とを備えて成ることを特
    徴とする屋根用消雪金具。
  2. 【請求項2】 網筒状本体を備えた消雪部と、屋根に装
    着されている雪止め金具本体への装着部を備えたことを
    特徴とする屋根用消雪金具。
  3. 【請求項3】 屋根装着部と、雪止め板部若しくは雪止
    めアングル装着部とを備えた金具本体に、網筒状本体か
    らなる消雪部を、金具本体の屋根装着時に屋根の峰と、
    消雪部の筒状方向が平行となるように、金具本体に付設
    してなることを特徴とする屋根用消雪金具。
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