JP2521153Y2 - 雪庇防止ネットなどの取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は豪雪地におけるビルの屋上に雪庇が生ずるこ
とを防止する雪庇防止ネットや手すりや看板などの色々
なものの取付装置に係るものである。

〔従来の技術及び考案が解決しようとする課題〕

雪庇とは、ビル屋上の壁面上方より積雪最上部が次第
に前側に向かって突出することを言うが、雪庇が余り大
きくなると地上に落下し、これが下方の建物をこわした
り、歩行者に当たったりして危険を伴うことから雪庇が
生じないように配慮されるに至った。

出願人は実用新案登録第1809811号（実公平1-26822
号）の積雪屋根の雪庇切り装置を開発している。

本考案はこの取付装置の改良に関するものである。

〔課題を解決するための手段〕 添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。

チャンネル型の取付基桟１の前端部と後端部に前側取
付縦桟２と後側取付縦桟３を垂設し、前側取付縦桟２・
後側取付縦桟３を垂直な状態に保持したとき取付基桟１
の上面が後方に向かって少し下り傾斜面１′になる角度
に取付基桟１と前側取付縦桟２及び後側取付縦桟３を一
体に熔着固定し、前側の前側取付縦桟２の後側面に建物
ａの取付壁ａ′の前面に当接する当接突部４を設け、後
側取付縦桟３の上下に設けたナット部７・８に押圧ボル
ト５・６を螺着し、この押圧ボルト５・６の先端間に建
物ａの取付壁ａ′の後面に圧接する押圧固定板９を設
け、取付基桟１の前側にネット10を張設する前支柱11を
立設し、取付基桟１の後側に前支柱11を支える支柱12を
立設し、かかる取付装置13を複数個適当間隔を置いて建
物ａの取付壁ａ′に取り付けて建物ａの屋上に雪庇防止
ネットｂを張設することを特徴とする雪庇防止ネットな
どの取付装置に係るものである。

〔作用〕

チャンネル型の取付基桟１を建物ａの取付壁ａ′に載
置し、前側取付縦桟２の前面に前側取付縦桟２を，後面
に後側取付縦桟３を位置せしめ、押圧ボルト５・６を締
付して押圧固定板９を取付壁の後面に圧接することによ
り取付装置13を取付壁に固定する。所定間隔を置いて取
付装置13を複数個取付壁ｂ′に取付固定し、並列した支
柱間にネット10を張設して雪庇防止ネットｂを建物ａの
屋上端部に立設する。

このネット10により雪庇が生ずることが防止される。

〔実施例〕

図面は好適な実施の一例を示したもので、チャンネル
型の取付基桟１の前端部と後端部に前側取付縦桟２と後
側取付縦桟３を垂設し、前側取付縦桟２・後側取付縦桟
３を垂直な状態に保持したとき取付基桟１の上面が後方
に向かって少し下り傾斜面１′になる角度に取付基桟１
と前側取付縦桟２及び後側取付縦桟３を一体に熔着固定
し、前側の前側取付縦桟２の後側面に建物ａの取付壁
ａ′の前面に当接する当接突部４を設け、後側取付縦桟
３の上下に設けたナット部７・８に押圧ボルト５・６を
螺着し、この押圧ボルト５・６の先端間に建物ａの取付
壁ａ′の後面に圧接する押圧固定板９を設け、取付基桟
１の前側にネット10を張設する前支柱11を立設し、取付
基桟１の後側に前支柱11を支える支柱12を立設し、かか
る取付装置13を複数個適当間隔を置いて建物ａの取付壁
ａ′に取り付けて建物ａの屋上に雪庇防止ネットｂを張
設する雪庇防止ネットなどの取付装置に係るものであ
る。

図面の取付基桟１はチャンネル型，前側取付縦桟２と
後側取付縦桟３はアングル型若しくはチャンネル型の材
料を使用することが望ましい。

また、当接突部４は上下２段に設けた場合を図示して
いる。

図中符号14は取付軸杆、15はゴミの参入することを防
止するゴミよけ板である。

尚、本案品は屋上の手すりや看板や保護柵など屋上に
ついている色々なものの取り付けにも利用できる。

〔考案の効果〕

本考案は上述のように構成したから次のような特長を
発揮する。

1.取付装置は被嵌締付タイプの取付が容易で、且つ前後
から挟圧着する方式を採用しているから建物の取付壁に
強固に付設される。

2.取付基桟をチャンネル型に形成したから内部に溜まる
雨水或いは融雪水はビルの前壁側に落下せず取付基桟が
後方へ下り傾斜に設けているからその傾斜に沿って屋上
側に落下するからビル前壁を錆水で汚さないことにな
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は斜視
図、第２図は要部の側断面図、第３図は使用状態の斜視
図である。 ａ……建物、ａ′……取付壁、ｂ……雪庇防止ネット
ｂ、１……取付基桟、１′……下り傾斜面、２……前側
取付縦桟、３……後側取付縦桟、４……当接突部、５・
６……押圧ボルト、７・８……ナット部、９……押圧固
定板、10……ネット、11……前支柱、12……支柱、13…
…取付装置。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】チャンネル型の取付基桟の前端部と後端部
   に前側取付縦桟と後側取付縦桟を垂設し、前側取付縦桟
   ・後側取付縦桟を垂直な状態に保持したとき取付基桟の
   上面が後方に向かって少し下り傾斜面になる角度に取付
   基桟と前側取付縦桟及び後側取付縦桟を一体に熔着固定
   し、前側の前側取付縦桟の後側面に建物の取付壁の前面
   に当接する当接突部を設け、後側取付縦桟の上下に設け
   たナット部に押圧ボルトを螺着し、この押圧ボルトの先
   端間に建物の取付壁の後面に圧接する押圧固定板を設
   け、取付基桟の前側にネットを張設する前支柱を立設
   し、取付基桟の後側に前支柱を支える支柱を立設し、か
   かる取付装置を複数個適当間隔を置いて建物の取付壁に
   取り付けて建物の屋上に雪庇防止ネットを張設すること
   を特徴とする雪庇防止ネットなどの取付装置。