JP2003161053A - 建築物の雪庇防止構造体 - Google Patents

建築物の雪庇防止構造体

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JP2003161053A
JP2003161053A JP2001359879A JP2001359879A JP2003161053A JP 2003161053 A JP2003161053 A JP 2003161053A JP 2001359879 A JP2001359879 A JP 2001359879A JP 2001359879 A JP2001359879 A JP 2001359879A JP 2003161053 A JP2003161053 A JP 2003161053A
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snow
building
flat roof
plate
cornice
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JP2001359879A
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Toshio Nakamura
敏雄 中村
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MY HOUSE KK
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MY HOUSE KK
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 降雪地帯におけるビルディング、陸屋根構造
の木造家屋等の平屋根を有する建築物において雪庇の形
成を防止する雪庇防止構造体を提供する。 【解決手段】 平屋根2に略垂直の壁面3が連接する建
築物上に設置する雪庇防止構造体であって、全面が多孔
状に形成された雪庇防止板12と該雪庇防止板を前記平
屋根上に前記壁面と略同一面に沿った状態で指示する支
持体15からなり、前期雪庇防止板12は枠体13に金
網14を張設した構成ないしは金属製多孔板とし、前記
雪庇防止版は、前記平屋根に対する空隙Sを望ましくは
50mm以下に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、降雪地帯における
ビルディング、陸屋根構造の木造家屋、その他平屋根を
有する建築物において雪庇が形成されるのを防止する建
築物の雪庇防止構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】降雪量の多い地域における建築物のう
ち、屋上が平坦なビルディングAや屋根勾配が無いか、
緩やかな陸屋根の家屋では積雪に伴って屋根の先端から
雪がせり出して雪庇Bが形成され(図4参照)、この雪
庇が自重や気温の上昇に伴って落下するという現象が起
きる。この落雪によって換気用ダクト、電線や電話線、
冷房用室外機、路上の自動車等が損壊する事故や、歩行
者が負傷するといった事故が毎年生じている。また、建
築物が密集する地域では、落雪によって隣家に損害を与
えるという問題もある。このような問題を解決するため
に、従来は屋根の先端側に発熱シートを敷設して雪を融
解する方法、雪切り用ワイヤを設置し降雪後に該ワイヤ
を屋根先端に沿って移動させて雪庇を切り落とす方法等
の対策が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術のうち発熱シートを用いる方法は毎年冬のシーズン
毎に電気代が掛るという欠点がある。また、雪切りワイ
ヤは屋根が高い建築物には設置できないし、使用の際に
は大きな力を必要とすることや凍結部分があると切断で
きないという欠点がある。このため、人が屋上に上がっ
てスコップ等の用具を用いて下を確かめながら雪庇を切
り落とす作業を行っているのが現状である。しかし、高
所作業であるために危険を伴うし、人や物の落下事故を
防ぐために屋上に設置してある安全防止柵が逆に作業の
障害になって作業性が損なわれるという問題もある。か
くして、安全対策として、多くの場合は路上に歩行者の
ための誘導柵を設置して建築物に近付かないようにして
いるのが実状である。なお、安全防止柵は桟の間隔が広
いことと、壁面から後退して立設してあるために雪庇の
形成防止には何の効果もないことは、降雪地において顕
著な事実である。
【0004】本発明は上述した従来技術の問題点や諸欠
点に鑑みなされたもので、建築物の屋根に雪庇が形成さ
れるのを確実に防止できるので、屋上での危険な作業を
無くすることができるし、融雪しないので熱源のランニ
ングコストは不要であり、しかも一旦設置することによ
り雪庇の問題を確実に解消することができる建築物の雪
庇防止構造体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために構成された本発明の手段は、平屋根に略垂直の壁
面が連接する建築物上に設置する雪庇防止構造体であっ
て、全面が多孔状に形成された雪庇防止板と、該雪庇防
止板を前記平屋根上に前記壁面と略同一面に沿った状態
で支持する支持体とからなる。
【0006】そして、前記雪庇防止板は、枠体に金網を
張設した構成にするとよい。
【0007】また、前記雪庇防止板は、金属製多孔板で
構成するとよい。
【0008】更に、前記雪庇防止板は、前記平屋根に対
する空隙を望ましくは50mm以下に設定するとよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳述する。図において、1は建築物としての
ビルディングで、該ビルディング1は平坦に形成した陸
屋根2の外縁にパラペット2Aが枠状に形成してあり、
陸屋根2に続く壁面3は略垂直面に形成してある。
【0010】11は前記ビルディング1の陸屋根2上に
設置した雪庇防止構造体を示し、12は該雪庇防止構造
体11を構成する雪庇防止板である。13は雪庇防止板
12を構成する金属製の枠体で、該枠体13は上枠材1
3A、下枠材13B、縦枠材13C、13C、・・・に
よって横長の長方形に構成してあり、高さは1〜1,5
mに設定してあるが、設置地域の降雪量を考慮して適宜
設定するとよい。14は前記枠体13に全面的に張設し
た金網で、該金網14には比較的網目の細かいものを用
いることが必要である。金網を用いる理由は、建築物の
上に設置するものであることから風の通りを良くするこ
とが必要であることによりる。また、網目の細かいのが
望ましい理由は、陸屋根2上の積雪は金網14の内面1
4Bに付着するが、外面14A側の雪は熱伝導により早
期に融解して落下させることが必要であることによる。
これに対して、網目が大きいと金網に付着した状態で外
面と内面に一体に雪塊が形成されてしまうことになる。
かくして、比較的目の細かい金網14を用いることによ
り、その外面14Aに着雪して雪庇が形成されるのを確
実に防止することができる。
【0011】15は前記雪庇防止板12を陸屋根2上に
所定の状態で支持するための支持体で、該支持体15は
立方体に成型したコンクリート製の重し16と、陸屋根
2のコンクリート面を保護するために該重し16の下面
に貼着したゴム又は合成樹脂製の保護パッド17と、前
記重し16に立設した構造材18とから構成してある。
ここで、該構造材18は基端側が重し16に埋設され、
略く字状に屈曲した傾斜部の先端が上枠材13Aに固着
された上部支柱18A、18A、・・・と、該各上部支
柱18Aと下枠材13Bとの間に連結された下部支柱1
8B、18B、・・・と、基端側が重し16に埋設さ
れ、中間部が下部支柱18Bに連結され、上端が上部支
柱18Aの途中に連結された縦支柱18Cとから構成し
てある。
【0012】そして、上述した支持体15により雪庇防
止板12を陸屋根2上に設置する。この場合、雪庇防止
板12の下端である下枠材13Bとパラペット2Aとの
間の空隙Sは望ましくは50mm以下に設定してある。
これは、雪庇防止板12とパラペット2Aとの間の空隙
Sを大きくすると、陸屋根2上の積雪と雪庇防止板12
の下のパラペット2A上の積雪が一体化して雪庇が形成
されるためである。なお望ましくは50mm以下とした
のは、当該地域の積雪量や、南、西等の方角によって雪
庇が形成される条件が異なることから数値に幅があり、
厳密に50mm以下に限定はできないことによる。
【0013】また、雪庇防止板12の外面12Aはビル
ディング1の壁面3と同一面L、Lに位置させることが
重要である。これは、雪庇防止板12の外面12Aをビ
ルディング1の壁面3より後方、即ちビルディング1の
内側に位置させて前後方向の差を設けると、パラペット
2A上に積雪して陸屋根2上の積雪と一体になり雪庇を
形成することによる。
【0014】本実施の形態は上述の如くであって、ビル
ディング1の陸屋根2に望ましくは50mm以下の空隙
Sを設定し、かつビルディング1の壁面3と同一面L、
Lに位置して雪庇防止板12を設置する構成にすること
により、陸屋根2の積雪を雪庇防止板12で遮断して金
網14の外面14A側に着雪しないようにしたから、ビ
ルディング1に雪庇が形成されるのを確実に防止するこ
とができる。
【0015】なお、本実施の形態では雪庇防止板12は
パラペット2Aとの間に空隙Sを形成したが、空隙Sを
形成しないでパラペット2A上に設置してもよいもので
ある。
【0016】また、本実施の形態では雪庇防止板12は
枠体13と金網14とから構成したが、例えばエキスパ
ンダメタルやパンチングメタル等の金属製多孔板を用い
てもよい。
【0017】更に、本実施の形態は既存のビルディング
1に雪庇防止構造体11を設置する場合を例としたこと
から、雪庇防止板12は支持体15により陸屋根2に設
置する構成にしたが、新築の建築物にあっては建築時に
鋼材等の支持体を建築物に一体組み付けた構成にしても
よいものである。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上詳述した如く構成したか
ら、下記の諸効果を奏する。 (1)全面を多孔状に形成した雪庇防止板を、平屋根上
に壁面と略同一面に沿って設置することにより、平屋根
上の積雪に連結して雪庇が形成されるのを確実に防止で
きるから、雪庇が落下して歩行者を負傷させたり、換気
用ダクト、電線、路上の自動車等を破損させるといった
事故を防止することができる。 (2)雪庇防止板は、枠体に金網を張設した構成にする
か、金属製多孔板を用いるから、風が抜けて雪庇防止板
が風の影響を受けることがないし、付着する雪を熱伝導
により融解して早期に落下させることができる。 (3)雪庇防止板と平屋根との空隙は望ましくは50m
m以下に設定することにより、平屋根の積雪によって雪
庇が形成されるのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1乃至図3は本発明の実施の形態に係り、図
1はビルディングに設置した雪庇防止構造体の部分正面
図である。
【図2】図1中のII−II矢示方向断面図である。
【図3】ビルディングに設置した雪庇防止構造体の背面
斜視図である。
【図4】雪庇が形成されたビルディングの部分斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ビルディング(建築物) 2 陸屋根(平屋根) 3 壁面 12 雪庇防止板 12A 外面 15 支持体 S 空隙 L 同一面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平屋根に略垂直の壁面が連接する建築物
    上に設置する雪庇防止構造体であって、全面が多孔状に
    形成された雪庇防止板と、該雪庇防止板を前記平屋根上
    に前記壁面と略同一面に沿った状態で支持する支持体と
    から構成してなる建築物の雪庇防止構造体。
  2. 【請求項2】 前記雪庇防止板は、枠体に金網を張設し
    て構成したことを特徴とする請求項1記載の建築物の雪
    庇防止構造体。
  3. 【請求項3】 前記雪庇防止板は、金属製多孔板からな
    ることを特徴とする請求項1記載の建築物の雪庇防止構
    造体。
  4. 【請求項4】 前記雪庇防止板は、前記平屋根に対する
    空隙を望ましくは50mm以下に設定してあることを特
    徴とする請求項1記載の建築物の雪庇防止構造体。
JP2001359879A 2001-11-26 2001-11-26 建築物の雪庇防止構造体 Pending JP2003161053A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007291780A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Nippon Aaku Kaihatsu Kk 雪庇防止ネット
JP2008156981A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Katsumata Kinzoku Kogyo Kk 雪庇防止部材
JP2012122201A (ja) * 2010-12-06 2012-06-28 Nippon Aaku Kaihatsu Kk 雪庇防止構造体

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A02 Decision of refusal

Effective date: 20040601

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