JP3458100B2 - 雪庇防止装置 - Google Patents

雪庇防止装置

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JP3458100B2
JP3458100B2 JP2000350645A JP2000350645A JP3458100B2 JP 3458100 B2 JP3458100 B2 JP 3458100B2 JP 2000350645 A JP2000350645 A JP 2000350645A JP 2000350645 A JP2000350645 A JP 2000350645A JP 3458100 B2 JP3458100 B2 JP 3458100B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、豪雪地においてビ
ルの屋上端縁やトンネルの開口部上端縁やスノーシェッ
ドの開口部上端縁等に雪庇が生ずることを防止する雪庇
防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】雪庇と
は、例えば、建物の屋上端縁に雪が溜まり、この溜まっ
た雪が次第に外側に向かってひさし状に突出したもので
あり、この雪庇が大きくなると気温上昇等によって地上
に落下するおそれがある為、例えば、本発明者の先願に
係る実公平1−26822号公報等の雪庇防止装置が提
案されている。
【0003】この雪庇防止装置は、格子状,樹脂ネット
状若しくは板状の雪庇防止体と、この雪庇防止体を立設
状態に支持する支持体(柱が使用されることが多い)と
から成る構成が採用され、雪庇防止体は、前記上端縁に
溜まった雪の外側への突出を阻止し、且つ、外気によっ
て格子の目やネットの網目等から雪を徐々に溶かすこと
で雪庇の形成を阻止し、支持体は、この雪庇防止体が付
設され、前記上端縁に溜まった雪の外側への突出圧に抗
して雪庇防止体の立設状態を維持する。
【0004】ところで、この構成の雪庇防止装置は、設
置場所によっては支持体の設置が厄介であるという問題
点を抱えている。
【0005】即ち、学校の屋上等では、この屋上面に防
水シートが敷設されており、この防水シートに穴を開け
ることができない為(防水効果が失われる)、支持体の
固定が極めて厄介となる。
【0006】また、支持体の設置部位が傾斜している場
合、支持体が傾斜し易くて適宜な立設状態とすることが
厄介であり、この支持体に付設する雪庇防止体を適宜な
立設状態とすることが困難となる。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するもので、
防水シート上や傾斜した設置部位等にも簡単に支持体を
設置して雪庇防止体を最適な状態で設置することができ
る実用性,施工性に秀れた雪庇防止装置を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0009】建物1の上端縁2やトンネルの開口部上端
縁等の降雪によって雪庇が生ずる部位に設けられ、格子
状,ネット状若しくは板状の雪庇防止体3と、この雪庇
防止体3を立設状態に支持する支持体4とから成る雪庇
防止装置であって、前記支持体4は、前記建物1の屋上
やトンネルの開口部上面等の載置部位5に載置される載
置体6と、この載置体6の上部に前記雪庇防止体3を支
持する支持部7とから成る構成とし、前記載置体6は、
複数の分割載置体8を並設状態にして夫々上下スライド
移動調整自在に連結した構成としたことを特徴とする雪
庇防止装置に係るものである。
【0010】また、前記載置体6を傾斜した前記載置部
位5に載置した際、複数の前記分割載置体8が自重若し
くは押動によって前記載置体6の下面が前記傾斜した載
置部位5の傾斜状態に対応するように上下方向にスライ
ド移動するように構成したことを特徴とする請求項1記
載の雪庇防止装置に係るものである。
【0011】また、前記載置体6は、複数の前記分割載
置体8を並設状態にして連結杆10を遊嵌状態に貫通させ
て連結させることで前記分割載置体8の夫々が上下スラ
イド移動調整自在となるように構成したことを特徴とす
る請求項1,2のいずれか1項に記載の雪庇防止装置に
係るものである。
【0012】また、前記分割載置体8に夫々連結孔9を
設け、この連結孔9に連結杆10を上下遊嵌状態で挿入
し、前記載置体6を前記分割載置体8の並設方向に傾斜
した前記載置部位5に載置した際、連結杆10に対して前
記分割載置体8が自重若しくは押動によって上下方向に
スライド移動することで前記載置体6の下面が前記傾斜
した載置部位5の傾斜状態に対応するように構成されて
いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
載の雪庇防止装置に係るものである。
【0013】また、前記連結杆10を前記分割載置体8に
係止して前記分割載置体8の上下スライド移動を阻止す
る構成のスライド移動阻止機構を設けたことを特徴とす
る請求項4記載の雪庇防止装置に係るものである。
【0014】また、前記連結杆10の先端部及び基端部に
前記分割載置体8を抜け止め状態とする抜止部11・12を
設けたことを特徴とする請求項4,5のいずれか1項に
記載の記載の雪庇防止装置に係るものである。
【0015】また、前記連結孔9として上下方向に長い
長孔を採用したことを特徴とする請求項4〜6のいずれ
か1項に記載の雪庇防止装置に係るものである。
【0016】また、前記載置体6として三個以上の分割
載置体8から成る構成の載置体6を採用し、中央部の分
割載置体8aに前記支持部7を付設したことを特徴とす
る請求項1〜7のいずれか1項に記載の雪庇防止装置に
係るものである。
【0017】また、前記支持体4を所定間隔を置いて並
設したことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に
記載の雪庇防止装置に係るものである。
【0018】また、前記分割載置体8としてコンクリー
トブロック製の分割載置体8を採用したことを特徴とす
る請求項1〜9のいずれか1項に記載の雪庇防止装置に
係るものである。
【0019】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して説明する。
【0020】例えば、建物1の上端縁2に本発明の雪庇
防止装置を取り付けると、この上端縁2に溜まった雪が
次第に外側に向かって押し出されてきても、雪庇防止体
3が、前記上端縁2からの雪の突出、即ち、雪庇の形成
を阻止する。
【0021】また、この雪庇防止体3に作用する雪の押
し出し荷重は支持体4が受け、雪庇防止体3の立設状態
が保持される。
【0022】この支持体4は、雪庇防止体3を支持する
支持部7と載置体6とから成る構成であるから、載置体
6を載置するだけでの設置が可能であり、建物1の屋上
等の載置部位5に防水シート等が設置されている場合で
も、簡単に本発明の雪庇防止装置を設置することができ
る。
【0023】また、載置体6は、複数の分割載置体8を
並設状態にして夫々上下スライド移動調整自在に連結し
た構成であるから、載置部位5が傾斜している場合で
も、この載置部位5に載置体6を載置し、複数の前記分
割載置体8が自重若しくは押動によって上下方向にスラ
イド移動することで前記載置体6の下面が前記傾斜した
載置部位5の傾斜状態に対応することになり、載置体6
が安定状態で前記傾斜した載置部位5に載置されると共
に、この載置体6に設けられた支持部7を前記雪庇防止
体3が適切な立設状態となるようにすることができる。
【0024】また、分割載置体8の並設方向の巾を可及
的に狭いものとすれば、載置体6を前記傾斜した載置部
位5の傾斜状態に可及的に近づけることができ、より一
層載置体6が安定状態で載置されることになる。
【0025】また、分割載置体8を多数並設すれば、そ
れだけ載置体6全体が重くなり、より一層載置体6が安
定状態で載置されることになる。
【0026】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0027】本実施例は、建物1の上端縁2等の降雪に
よって雪庇が生ずる部位に設けられ、格子状の雪庇防止
体3と、この雪庇防止体3を立設状態に支持する支持体
4とから成る雪庇防止装置であって、前記支持体4は、
前記建物1の屋上(載置部位5)に載置される載置体6
と、この載置体6の上部に前記雪庇防止体3を支持する
支持部7とから成る構成とし、前記載置体6は、複数の
分割載置体8を並設状態にして夫々上下スライド移動調
整自在に連結した構成としたものである。
【0028】支持体4は、建物1の上端縁2に沿って所
定間隔を置いて並設する構成とし、この並設された支持
体4によって前記雪庇防止体3が建物1の上端縁2に沿
って延設されるように構成している。
【0029】分割載置体8はコンクリートブロック等の
重く且つ腐食に強い素材のものを採用すると良い。
【0030】また、分割載置体8は、上下方向は長く、
水平方向は、並設方向は巾狭で且つこの並設方向と直交
する方向は長いもの採用している。従って、分割載置体
8は並設方向には転倒し易いが、並設方向と直交する方
向には転倒しにくいことになる。また、並設方向が巾狭
な分、載置体6を傾斜した載置部位5に載置した際、こ
の載置体6の下面を前記載置部位5の傾斜状態に近づけ
ることができ、載置体6を安定状態で載置することがで
きる。また、水平方向にして並設方向と直交する方向に
は長い分、分割載置体8は重くなり、結果的に載置体6
全体が重くなり、載置体6を安定状態で載置することが
できる。
【0031】分割載置体8の並設方向は、前記雪庇防止
体3の延設方向に設定している。従って、雪庇防止体3
の延設方向に載置部位5が傾斜している場合でも、複数
の前記分割載置体8を自重若しくは押動によって上下方
向にスライド移動せしめることにより、前記載置体6の
下面を前記傾斜した載置部位5の傾斜状態に対応した状
態とし、載置体6に設けられた支持部7を所定の状態、
例えば、垂直状態とすることができる。
【0032】尚、載置体6が載置部位5の傾斜状態と同
様に傾斜すると、この載置体6に設けられた支持部7が
所定の状態、例えば、垂直状態とならず、雪の押し出し
荷重に耐えられなくなるおそれや、この雪の押し出し荷
重によって載置体6が転倒したりするおそれ(即ち、雪
庇防止装置全体が転倒するおそれ)が発生する。
【0033】図面の載置体6は分割載置体8を三個並設
した構成を図示しているが、この分割載置体8は二個以
上であれば良い。また、分割載置体8を三個以上並設
し、中央部の分割載置体8に支持部7を付設すれば、こ
の支持部7が付設された分割載置体8aの両側に分割載
置体8が夫々存在することになり、支持部7が付設され
た分割載置体8aが安定状態となる。
【0034】この分割載置体8は、並設状態の分割載置
体8を貫通する連結杆10によって連結している。
【0035】この連結構造について詳述すると、分割載
置体8に夫々連結孔9を設け、この連結孔9に前記連結
杆10を上下遊嵌状態で挿入し、前記載置体6を前記分割
載置体8の並設方向に傾斜した前記載置部位5に載置し
た際、連結杆10に対して前記分割載置体8が自重若しく
は押動によって上下方向にスライド移動することで前記
載置体6の下面が前記傾斜した載置部位5の傾斜状態に
対応するように構成されている。
【0036】また、この構成故に、連結杆10を分割載置
体8に係止することで前記分割載置体8の上下スライド
移動を阻止することができる。
【0037】また、連結杆10の先端部及び基端部に抜止
部11・12を設けて前記分割載置体8を抜け止め状態とし
ている。
【0038】また、この抜止部11・12は、連結杆10に螺
着される螺着体を採用したり、また、一方の抜止部11と
してナットのような螺着体を採用し、他方の抜止部12と
してボルトの頭を採用したりすると、前記抜止部11・12
間を広狭せしめることが可能となり、抜止部11・12で前
記並設状態の分割載置体8を挟持し、この分割載置体8
の上下方向スライド移動を不能にすることができる。言
い換えると、本実施例は、この抜止部11・12での分割載
置体8の挟持により、前記分割載置体8の上下スライド
移動を阻止することができる。
【0039】また、本実施例では、連結孔9として上下
方向に長い孔断面を有する長孔を採用している。従っ
て、この連結孔9に遊嵌状態に挿入された連結杆10に対
し、分割載置体8は上下方向には長孔の分のスライド移
動を良好に行えるが、分割載置体8の並列方向へはスラ
イド移動しにくく(若しくはできなく)なる。よって、
この構成によれば、分割載置体8は上下方向へのみスラ
イド移動調整自在となる。
【0040】図示した雪庇防止体3は、雪の押し出し荷
重に強い金属製格子状の雪庇防止体3であるが、例え
ば、雪の付着しにくビニール製等の合成樹脂製ネット状
のものや、板材を水平方向に架設したものや、ワイヤー
を水平方向に架設したもの等、他の雪庇防止体3を採用
しても良い。また、雪庇防止体3は、上方が内側に稍傾
斜した状態で立設すると、この雪庇防止体3の外側面が
急傾斜面となる為、雪庇防止体3に付着した雪が余り大
きな塊(雪塊)となる前に落下し、安全性が高まること
になる。
【0041】図示した支持部7は、前記載置体6の上方
にアングル製等の第一支持部14を立設状態に設け、この
第一支持部14に前記上端縁2側に突出し且つ前記第一支
持部14上方に突出するアングル製等の第二支持部15を設
け、この第二支持部15に前記雪庇防止体3を付設して該
雪庇防止体3が前記上端縁2の真上若しくは真上の近傍
に位置するように構成した支持部7を採用したものであ
る。
【0042】この構成によれば、例えば、前記建物1の
前記上端縁2に囲繞状態にボールの落下等を防止する為
の壁部16が設けられている場合でも、前記第一支持部14
を前記壁部16以上の高さに設定し、前記第二支持部15を
この壁部16の上端縁17の真上若しくは真上の近傍に位置
するように構成すれば、この第二支持部15に付設される
雪庇防止体3は該壁部16の上端縁17の真上若しくは真上
の近傍に位置することになり、従って、前記雪庇防止体
3より外側の前記壁部16の上端縁17に降雪が積もって雪
塊が生じたりすることもなく、安全性に秀れることにな
る。
【0043】また、支持部7は、第一支持部14として前
記載置体6の上方に立設する前後二本のアングル材18・
19から成る構成を採用し、第二支持部15として立設する
前後二本のアングル材20・21から成る構成を採用し、こ
の合計四本の立設するアングル材を前後水平方向に延び
る水平アングル材22によって連結する構成を採用してい
る。従って、雪庇防止体3に作用する雪の押し出し荷重
は前後方向であるから、この夫々前後二本のアングル材
から成る構成の第一支持部14及び第二支持材15は良好に
この押し出し荷重を受けることができ、強度が高いこと
になる。
【0044】また、第二支持部15を構成する前後二本の
アングル材20・21は、上部が夫々連結されて一体化され
ている。また、この連結部位においては、前側のアング
ル材20は垂直に立設され、後側のアングル材21の上部が
上側程前側(外側)へ向って上がり傾斜状態となるよう
に構成している。従って、この二本のアングル材20・21
の上部に雪が積もっても、この上部の傾斜状態に積もっ
た雪は、徐々に付着し合って雪塊になる前に雪庇防止体
3の内側に落下することになり、雪庇防止体3の外側へ
の落下は防止されることになる。
【0045】また、本実施例は、隣接する支持体4の支
持部7(第二支持部15)間に水平方向に架設材23を架設
し(この架設材23もアングル材が採用されている。)、
この架設材23に雪庇防止体3を付設している。従って、
雪庇防止体3は可及的全面において支持部7及び架設材
23によって支持されることになり、雪の押し出し荷重を
良好に受けることができる。
【0046】本実施例は上述のように構成したから、雪
庇防止体3を設置した場所に載置体6を載置するだけで
前記雪庇防止体3を立設状態に支持する支持体4を設け
ることがで、この支持体4に雪庇防止体3を付設するこ
とで、簡単に雪庇防止体3を設置することができる実用
性,作業性に秀れた雪庇防止装置となる。
【0047】また、載置体6は分割載置体8を複数並設
した構成であるから、前記載置体6を前記分割載置体8
の並設方向に傾斜した前記載置部位5に載置した際、前
記分割載置体8は自重若しくは押動によって上下方向に
スライド移動することができ、従って、この分割載置体
8の上下方向のスライド移動によって前記載置体6の下
面が前記傾斜した載置部位5の傾斜状態に対応すること
ができ、傾斜した載置部位5でも水平面の載置部位5で
も、両方共に載置体6を良好に載置することができ、よ
って、結局どちらの場合でも、載置体6に設けられた支
持体4を雪庇防止体3を立設状態に支持する良好な状態
に簡単に設置することができる実用性,作業性,汎用性
に秀れた雪庇防止装置となる。
【0048】また、前記載置体6の下面が前記傾斜した
載置部位5の傾斜状態に対応することにより、支持体4
を適切な立設状態に設置することができるから、支持体
4が不適切な状態、例えば、傾斜状態に設置される場合
に比し、良好に雪の押し出し荷重を受けることができ、
また、載置体6の転倒も防止されることになる。
【0049】また、並設状態の分割載置体8は連結杆10
によって連結されているから、載置状態の分割載置体8
がバラバラに分離したりせず、従って、載置体6は安定
状態で載置部位5に載置されることになる。
【0050】また、連結杆10に設けられた抜止部11・12
の存在により、上記分割載置体8の分離は確実に防止さ
れることになり、また、この抜止部11・12で並設状態の
分割載置体8を挟持することにより、並設状態の分割載
置体8を一体化することもでき、この場合、載置体6は
極めて安定性良く載置部位5に載置されることになる。
【0051】また、格子状の雪庇防止体3は通気性を有
しているから、雪庇防止体3の格子目において、突出を
阻止されている雪が外気に触れて少しずつ溶かされるこ
とになり、従って、この雪の減少により、降雪がなけれ
ば雪庇防止体3に作用する雪の押し出し荷重は徐々に低
減されていくことになる。
【0052】尚、本実施例は、建物1の屋上端縁2に雪
庇防止装置を設置する場合について詳述したが、例え
ば、トンネルの開口部上端縁やスノーシェッドの上端部
等、雪庇が形成されるおそれのある場所であれば、どこ
でも設置して同様の作用効果を得ることができる。
【0053】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、載
置部位に載置体を載置するだけで雪庇防止体を設置した
い部位に該雪庇防止体を付設する支持体を設置すること
ができ、よって、この支持体を使用して簡単に雪庇防止
体を設置することができる実用性,作業性に秀れた雪庇
防止装置となる。
【0054】また、載置体は複数の分割載置体を並設状
態とした構成だから、この載置体を傾斜した載置部位に
載置する場合でも、分割載置体の自重や手での押動のよ
うな簡単な方法により分割載置体を上下方向にスライド
移動せしめることで、前記載置体の下面を載置部位の傾
斜状態に対応させることができ、よって、載置体に設け
られる支持部を適切な状態に設置することができる実用
性,作業性,汎用性に秀れた雪庇防止装置となる。
【0055】また、請求項3記載の発明においては、並
設状態の分割載置体は連結杆によって連結されて安定
し、しかも、この連結杆は遊嵌状態に貫通されているか
ら、連結杆に係止するまでの分だけ該連結杆に対して分
割載置体をスライド移動できることになり、この点にお
いても載置体が安定することになる。
【0056】また、請求項4記載の発明においては、連
結孔に上下遊嵌状態で挿入された連結杆に対して分割載
置体が上下方向にスライド移動できることになり、請求
項3記載の発明同様の効果が得られる。
【0057】また、請求項5記載の発明においては、連
結杆によって分割載置体の上下スライド移動が阻止され
る為、例えば、傾斜した載置部位に載置した載置体の下
面の傾斜状態を前記連結杆と分割載置体との係止によっ
て維持できることになり、この点においても載置体が安
定性良く載置されることになる。
【0058】また、請求項6記載の発明においては、抜
止部の存在によって並設状態の分割載置体が全く分離し
てしまうことは防止され、この点においても載置体が安
定性良く載置されることになる。
【0059】また、請求項7記載の発明においては、連
結孔が上下方向に長い長孔であるから、この連結孔に挿
入された連結杆に対して分割載置体は上下方向に良好に
スライド移動できることになり、分割載置体の上下スラ
イド移動調整を良好に行えることになる。
【0060】また、請求項6記載の発明と組み合わせれ
ば、連結孔の左右に抜止部が係止し易く、載置体を安定
させる構成が得易いことになる。
【0061】また、請求項8記載の発明においては、三
個以上の分割載置体における中央部の分割載置体に支持
部が設けられているから、雪庇防止体に作用する雪の押
し出し荷重が最も作用する分割載置体が両側の分割載置
体によって支持されることになり、より雪の押し出し荷
重に耐えられることになる。
【0062】また、請求項9記載の発明においては、所
定間隔を置いて並設した支持体によって雪庇防止体を支
持する場合でも、この並設した支持体の載置体が夫々複
数の分割載置体によって構成されている為、前記雪庇防
止体を所期の適切な状態に設置することができ、この点
においてより一層実用性に秀れることになる。
【0063】また、請求項10記載の発明においては、
分割載置体がコンクリートブロック製で重いから、雪庇
防止体に作用する雪の押し出し荷重によって分割載置体
がずり動したりせず、しかも、安価である為、非常に生
産性,コスト安に秀れることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の説明正面図である。尚、載置体6を
平坦な載置部位5に載置した状態である。
【図2】本実施例の説明正面図である。尚、載置体6を
傾斜した載置部位5に載置した状態である。
【図3】本実施例の説明側面図である。
【符号の説明】
1 建物 2 上端縁 3 雪庇防止体 4 支持体 5 載置部位 6 載置体 7 支持部 8 分割載置体 8a 中央部の分割載置体 9 連結孔 10 連結杆 11・12 抜止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 9/16 E04D 13/00 E21F 17/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の上端縁やトンネルの開口部上端縁
    等の降雪によって雪庇が生ずる部位に設けられ、格子
    状,ネット状若しくは板状の雪庇防止体と、この雪庇防
    止体を立設状態に支持する支持体とから成る雪庇防止装
    置であって、前記支持体は、前記建物の屋上やトンネル
    の開口部上面等の載置部位に載置される載置体と、この
    載置体の上部に前記雪庇防止体を支持する支持部とから
    成る構成とし、前記載置体は、複数の分割載置体を並設
    状態にして夫々上下スライド移動調整自在に連結した構
    成としたことを特徴とする雪庇防止装置。
  2. 【請求項2】 前記載置体を傾斜した前記載置部位に載
    置した際、複数の前記分割載置体が自重若しくは押動に
    よって前記載置体の下面が前記傾斜した載置部位の傾斜
    状態に対応するように上下方向にスライド移動するよう
    に構成したことを特徴とする請求項1記載の雪庇防止装
    置。
  3. 【請求項3】 前記載置体は、複数の前記分割載置体を
    並設状態にして連結杆を遊嵌状態に貫通させて連結させ
    ることで前記分割載置体の夫々が上下スライド移動調整
    自在となるように構成したことを特徴とする請求項1,
    2のいずれか1項に記載の雪庇防止装置。
  4. 【請求項4】 前記分割載置体に夫々連結孔を設け、こ
    の連結孔に連結杆を上下遊嵌状態で挿入し、前記載置体
    を前記分割載置体の並設方向に傾斜した前記載置部位に
    載置した際、連結杆に対して前記分割載置体が自重若し
    くは押動によって上下方向にスライド移動することで前
    記載置体の下面が前記傾斜した載置部位の傾斜状態に対
    応するように構成されていることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の雪庇防止装置。
  5. 【請求項5】 前記連結杆を前記分割載置体に係止して
    前記分割載置体の上下スライド移動を阻止する構成のス
    ライド移動阻止機構を設けたことを特徴とする請求項4
    記載の雪庇防止装置。
  6. 【請求項6】 前記連結杆の先端部及び基端部に前記分
    割載置体を抜け止め状態とする抜止部を設けたことを特
    徴とする請求項4,5のいずれか1項に記載の記載の雪
    庇防止装置。
  7. 【請求項7】 前記連結孔として上下方向に長い長孔を
    採用したことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項
    に記載の雪庇防止装置。
  8. 【請求項8】 前記載置体として三個以上の分割載置体
    から成る構成の載置体を採用し、中央部の分割載置体に
    前記支持部を付設したことを特徴とする請求項1〜7の
    いずれか1項に記載の雪庇防止装置。
  9. 【請求項9】 前記支持体を所定間隔を置いて並設した
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の
    雪庇防止装置。
  10. 【請求項10】 前記分割載置体としてコンクリートブ
    ロック製の分割載置体を採用したことを特徴とする請求
    項1〜9のいずれか1項に記載の雪庇防止装置。
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