JP3524891B2 - 軒樋の融雪構造 - Google Patents

軒樋の融雪構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軒樋の融雪構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図6に示すように、軒先4に
配置される軒樋1は、建物の鼻板41に固定される軒樋
支持具21にて支持されているが、寒冷地では、降雪時
に軒樋1の内部に溜まった雪や凍結した氷塊、氷柱など
の荷重によって軒樋1が破損するおそれがある。しか
し、夏場の雨水排水のために軒樋1を取り付ける要望が
あるが、冬季において軒先4に発生する氷塊や雪庇イ、
氷柱ハ、さらに軒樋1内部の氷塊ロなどの発生を防止す
るための対策をとる必要がある。
【0003】従来では、軒樋1内部に電気ヒーター80
を設置する方法が一般的に採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
のような軒樋1内部に電気ヒーター80を設置した構造
では、軒樋1の外側に発生する氷柱ハを融かすことがで
きない。また軒樋1内部の氷塊ロを完全に融かしきるこ
ともできない。そのうえ、軒樋1の前面板2の上縁部2
aと屋根3の軒先4との間の開口5を跨って積もる積雪
や氷塊イなどを融かすこともできない。これらの場合、
いずれも、雪や氷の荷重が軒樋1に加わり、軒樋1が破
損するおそれがあった。
【0005】本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて
発明したものであって、その目的とするところは、積雪
や氷柱などの発生を未然に防止して、雪や氷の荷重が軒
樋に直接加わないようにでき、軒樋の破損を防止できる
軒樋の融雪構造を提供するにあり、他の目的とするとこ
ろは、軒樋の内部に溜まった雪や氷塊を完全に融かしき
ることができる軒樋の融雪構造を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の発明にあっては、軒樋1の前面板2の
上縁部2aと屋根3の軒先4との間の開口5に、該開口
5の幅方向Aの一部を覆うように略板状の雪除けカバー
材6を設置して、雪除けカバー材6の前後両側に雨水流
入用の隙間12,13を形成し、雪除けカバー材6に第
1の融雪用ヒーター7を設け、第1の融雪用ヒーター7
は、略板状の雪除けカバー材6の前端縁に沿って設けら
れた補強用の中空耳部40に内蔵されるヒーター線と、
雪除けカバー材6の下面側で且つ軒樋支持具21の立ち
上がり片22の上端部の下面に沿わせて配置されるヒー
ター線と、雪除けカバー材6の中央上面に沿って配置さ
れるヒーター線とを備えており、軒先4よりも屋根3側
に入った部分に第2の融雪用ヒーター8を設けたことを
特徴としており、このように構成することで、第1の融
雪用ヒーター7によって雪除けカバー材6の上に積もっ
た雪を融かすことができる。また、第1の融雪用ヒータ
ー7を構成する一部のヒーター線を雪除けカバー材6の
前端部に設けた中空耳部40に収納したので、雪除けカ
バー材6の前端部に設けた補強用の中空耳部40を利用
して加熱部を構成できるようになる。またこのようにヒ
ーター線を雪除けカバー材6に内蔵することで、より少
ない加熱エネルギによって雪を融かして落下させること
ができる。ちなみに第1の融雪用ヒーター7の取り付け
場所としては、雪除けカバー材6の上面が最も望ましい
が、外観向上及びヒーター劣化防止の観点から、雪除け
カバー材6の中空耳部40や、雪除けカバー材6の下方
側に取り付けるようにしている。また軒先4よりも屋根
3側に入った部分の内面に設けた第2の融雪用ヒーター
8によって、屋根3の軒先4付近の上面に積もった雪を
融かすことができ、さらに、雪除けカバー材6の前後両
側の雨水流入用の隙間12,13に積雪した雪や氷を第
1の融雪用ヒーター7からの熱によって融かして、雪や
氷のつながりを分断して雨水を落下させることができる
ようになり、従って、積雪や氷柱などの発生を未然に防
止して、雪や氷の荷重が軒樋1に直接加わないようにす
ることができる。
【0007】また請求項2記載の発明は、請求項1にお
いて、軒樋1の前面板2の上縁部2aに沿って第3の融
雪用ヒーター9を設けたことを特徴とするのが好まし
く、この場合、雪除けカバー材6の前端部と軒樋1の前
面板2の上縁部2aとの間の雨水流入用の隙間13に積
雪した雪を確実に融かすことができると共に、軒樋1の
前面板2の外部での氷柱の発生も防止できるようにな
る。
【0008】また請求項3記載の発明は、請求項1にお
いて、軒樋1の前面板2の内面2bを覆うための第4の
融雪用ヒーター10を設けたことを特徴とするのが好ま
しく、この場合、軒樋1の前面板2の内面2bを広く加
熱して、降雪時に軒樋1の内部に溜まった雪や氷塊を完
全に融かしきることができる。
【0009】また請求項4記載の発明は、請求項1にお
いて、軒樋1の内部の長手方向Bに沿って、第5の融雪
用ヒーター11が内蔵された金属パイプ14を設けたこ
とを特徴とするのが好ましく、この場合、金属パイプ1
4により、第5の融雪用ヒーター11が直接、雪や氷な
どに接触したり、或いは軒樋1の内面に直接接触するの
を防止できると共に、金属パイプ14内の空気を介して
熱伝導性の良い金属パイプ14から熱が外部に放出され
て広範囲で雪や氷を融かすことができるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0011】本実施形態の軒先4に配置される軒樋1
は、例えば、鋼板のような金属板の両面に合成樹脂材料
を被覆して形成されており、図1に示すように、底板1
5の前端から前面板2、後端から後面板16がそれぞれ
上方に向かって立設されている。前面板2は上部にいく
に従って前方に傾斜しており、前面板2の上縁部2aに
設けた前耳部17が軒樋支持具21の前耳係止部18に
て支持されていると共に、後面板16の上縁部2aに設
けた後耳部19は軒樋支持具21の後耳係止部20にて
支持されている。本例の軒樋支持具21は、建物の鼻板
41にネジなどで固定されている。
【0012】軒樋1の前面板2の上縁部2aと屋根3の
軒先4との間の開口5には、略板状の雪除けカバー材6
が設置されている。雪除けカバー材6は、軒樋支持具2
1に一体に設けられた立ち上がり片22に固定されてい
ると共にその上面の雪を滑らせて落下させるために雪除
けカバー材6は傾斜している。この雪除けカバー材6
は、開口5の幅方向Aの一部を覆うように、且つ、開口
5の長手方向Bの略全長に亘って配置されており、主に
積雪地に使用されるものである。雪除けカバー材6の前
後両側には雨水流入用の隙間12,13が形成されてい
る。ここにおいて、雪除けカバー材6は例えば鋼板のよ
うな金属板の両面に合成樹脂材料を被覆して形成されて
いるが、もちろんこれに限られるものではない。また雪
除けカバー材6は、適宜、継手(図示せず)にて接続さ
れており、これにより軒樋1と同時に効率良く施工でき
るようになっている。
【0013】ここで、上記雪除けカバー材6には第1の
融雪用ヒーター7が設けられている。本例では、第1の
融雪用ヒーター7は、雪除けカバー材6の前端縁に沿っ
て設けられた補強用の中空耳部40に内蔵されるヒータ
ー線と、雪除けカバー材6の下面側で且つ軒樋支持具2
1の立ち上がり片22の上端部の下面に沿わせて配置さ
れるヒーター線と、雪除けカバー材6の中央上面に沿っ
て配置されるヒーター線とを備えている。これらヒータ
ー線は雪除けカバー材6の長手方向B(図2)の略全長
に亘って延びている。なお第1の融雪用ヒーター7を構
成するヒーター線の数及びその設置場所は図1の例に限
られるものではない。
【0014】一方、軒先4よりも屋根3側に入った部分
の内面には第2の融雪用ヒーター8が設けられている。
この第2の融雪用ヒーター8は屋根3の軒棟方向と直交
する幅方向(図1の紙面に対して垂直方向)に沿って、
且つ開口5の略全長に亘って延設されている。
【0015】また本例では軒樋1の前面板2の上縁部2
aに沿って第3の融雪用ヒーター9が設けられている。
この第3の融雪用ヒーター9は前面板2の上縁部2aの
略全長に亘って延設されている。さらに軒樋1の前面板
2の内面2bは第4の融雪用ヒーター10にて覆われて
いる。この第4の融雪用ヒーター10は面状ヒーターか
らなり、前面板2の略全長に亘って延設されている。さ
らに軒樋1の内部には、図3に示すように、軒樋1の長
手方向Bに沿って第5の融雪用ヒーター11を内蔵した
アルミ製の金属パイプ14が延設されている。この金属
パイプ14は、図2に示すように、軒樋1内部から縦樋
30内部に連続して延設されている。金属パイプ14
は、ヒーター線が直接、雪や氷などに接触したり、或い
は軒樋1の底面に直接接触するのを防止する働きがあ
り、さらには金属パイプ14内の空気を介して熱伝導性
の良い金属パイプ14から熱が外部に放出されるように
することで、広範囲で雪や氷を融かすようにする働きが
ある。図2の例では前記雪除けカバー材6の中央上面に
延設されたヒーター線を雪除けカバー材6の端部から軒
樋1内部に折り返して軒樋1の底面に沿わせ、さらに縦
樋30内部まで連続して延設してある。これにより1本
のヒーター線が第1の融雪用ヒーター7と第5の融雪用
ヒーター11とを兼ねるようになっている。
【0016】なお、上記第1〜第5の融雪用ヒーター7
〜11は、例えば、断面略円形状の抵抗発熱体の条体に
て形成され、その端部が所定の電流値の電流を通電する
電源装置(図示せず)に接続されており、その表面温度
は融雪可能温度になるように制御されるものである。
【0017】しかして、夏季などでは雨水流入用の隙間
12,13から雨水を排水できるようになり、冬季では
降雪時において屋根3の軒先4上面、雪除けカバー材6
上面、雪除けカバー材6の前後両側の雨水流入用の隙間
12,13において、積雪や、凍結による氷塊、氷柱な
どの発生を各融雪用ヒーター7〜11にて防止できるよ
うになる。つまり雪除けカバー材6の内面に設けた第1
の融雪用ヒーター7によって、雪除けカバー材6の上に
積もった雪を融かすことができ、また軒先4よりも屋根
3側に入った部分の内面に設けた第2の融雪用ヒーター
8によって、図1のイで示す屋根3の上面部分に積もっ
た雪を融かすことができ、さらに、雪除けカバー材6の
後端部と屋根3の軒先4との間の雨水流入用の隙間12
に積雪した雪を、第1及び第2の融雪用ヒーター7、8
からの熱によって融かすことができ、さらに第1の融雪
用ヒーター7と軒樋1の前面板2の上縁部2aに沿って
設けた第3の融雪用ヒーター9とによって、雪除けカバ
ー材6の前端部と軒樋1の前面板2の上縁部2aとの間
の雨水流入用の隙間13に積雪した雪を融かすことがで
きると共に、軒樋1の前面板2での積雪、氷柱を防止で
きるようになる。また開口5全体を跨って積もった雪や
氷のつながりを分断できると共に、融雪用ヒーター7〜
9の加熱によって積雪を融かして落下させることができ
るので、雨水流入用の隙間12,13が塞がれたりする
こともなくなると共に、軒樋1の外部で氷柱が発生する
のも防止できるようになる。従って、雨水や融雪水を軒
樋1を利用して確実に排水できるシステムとなる。ま
た、降雪の初期においては複数の融雪用ヒーター7〜1
1を中心とした広い範囲で雪を融かして積雪量を減少で
きるようになるので、少ない加熱エネルギーによって雪
を融かして落下させることができ、この結果、積雪や氷
柱などの発生を未然に防止でき、雪や氷の荷重が軒樋1
に直接加わることもなくなるので、軒樋1の破損を防
止、さらには雪除けカバー材6の破損防止を図ることが
できるようになる。
【0018】また、第1の融雪用ヒーター7を構成する
一部のヒーター線を雪除けカバー材6の前端部に設けた
中空耳部40に収納したので、雪除けカバー材6の前端
部に設けた補強用の中空耳部40を利用して加熱部を構
成できるようになる。またこのようにヒーター線を雪除
けカバー材6に内蔵することで、より少ない加熱エネル
ギによって雪を融かして落下させることができる。ちな
みに第1の融雪用ヒーター7の取り付け場所としては、
雪除けカバー材6の上面が最も望ましいが、外観向上及
びヒーター劣化防止の観点から、雪除けカバー材6の中
空耳部40や、雪除けカバー材6の下方側に取り付ける
ようにしている。
【0019】また、軒樋1の前面板2の内面2bに面状
ヒーターからなる第4の融雪用ヒーター10を設けてあ
るので、降雪時に軒樋1の内部に溜まった雪や氷塊を完
全に融かしきることができるようになる。特に面状ヒー
ターを軒樋1の前面板2の内面2bに取り付けたこと
で、軒樋1の前面板2の外側での氷柱を防止できるよう
になる。さらに第5の融雪用ヒーター11を内蔵した金
属パイプ14が、図2に示すように、軒樋1内部から縦
樋30内部に連続して延設されているので、金属パイプ
14により、ヒーター線が直接、雪や氷などに接触した
り、或いは軒樋1の底面に直接接触するのを防止しなが
ら、金属パイプ14内の空気を介して熱伝導性の良い金
属パイプ14から熱が外部に放出されるようになり、広
範囲で雪や氷を融かす効果も得られるようになる。その
うえ金属パイプ14にて第5の融雪用ヒーター11と軒
樋1及び縦軒との直接接触を防止できるので、樋の合成
樹脂部分が熱で融けるおそれがなく、樋の長寿命化を図
ることができるという利点もある。また本例では、1本
のヒーター線が第1の融雪用ヒーター7と第5の融雪用
ヒーター11とを兼ねているので、少ない部品数で、効
果的に軒樋1内部及び縦樋30内部を効率良く加熱でき
るものとなる。
【0020】なお、氷柱などの発生は夜から早朝である
ため、軒樋1の上面側に配置される第1〜第3の融雪用
ヒーター7〜9の通電時間は夜間のみとし、軒樋1内部
及び縦樋30内部に配置される第4、第5の融雪用ヒー
ター10,11の通電時間は昼夜連続とする。このよう
にすれば、非常に経済的となる。また第1〜第5の融雪
用ヒーター7〜11を設置するだけでよいので、新築の
建物は勿論、既存の建物での落雪、氷柱落下防止として
本発明の融雪構造を広く使用できるものである。
【0021】図4、図5は、軒樋1の取り付け構造の他
の例を示している。なお、図4、図5の例では雪除けカ
バー材や融雪用ヒーターを図示省略しているが、融雪用
ヒーターの配置構造は図1の例と同様とする。また雪除
けカバー材を支持している立ち上がり片22(図1)は
建物の鼻板41に直接固定してもよいものである。先ず
図4の例では、軒樋支持具21は、屋根3の野地板(図
5参照)の上面に固定される傾斜した庇付き固定片50
と、軒樋を支持するための水平支持片51とが一体形成
されており、一方、軒樋の底板15は上横片52と下横
片53とからなる二重構造を有しており、上横片52と
下横片53との間に軒樋支持具21の水平支持片51を
挿入して、水平支持片51の先端に設けた係止爪54を
上横片52の奥部上面に設けた係止凹所55に係止させ
ることで、軒樋が軒樋支持具21にて支持されるように
なっている。
【0022】また図5の例では、軒樋支持具21は、屋
根3の野地板56の上面に固定される傾斜した庇付き固
定片50と、軒樋を支持するための上方に開口5したU
字状の樋受け部60とが一体形成されており、この樋受
け部60内に軒樋を上方から嵌め込むことで、軒樋が軒
樋支持具21にて支持されるようになっている。なお図
4、図5の例では、屋根3は金属屋根材で構成され、金
属屋根材の軒先4側と野地板56の上面との間に軒樋支
持具21の固定片50の庇以外の部分を介装し、金属屋
根材の上から釘を固定片50の釘孔70を介して野地板
56に打ち込むことにより、軒樋支持具21の固定を行
うようにしている。
【0023】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明にあっ
ては、軒樋の前面板の上縁部と屋根の軒先との間の開口
に、該開口の幅方向の一部を覆うように略板状の雪除け
カバー材を設置して、雪除けカバー材の前後両側に雨水
流入用の隙間を形成し、雪除けカバー材に第1の融雪用
ヒーターを設け、第1の融雪用ヒーターは、略板状の雪
除けカバー材の前端縁に沿って設けられた補強用の中空
耳部に内蔵されるヒーター線と、雪除けカバー材の下面
側で且つ軒樋支持具の立ち上がり片の上端部の下面に沿
わせて配置されるヒーター線と、雪除けカバー材の中央
上面に沿って配置されるヒーター線とを備えており、
先よりも屋根側に入った部分に第2の融雪用ヒーターを
設けたので、第1の融雪用ヒーターによって雪除けカバ
ー材の上に積もった雪を融かすことができる。しかも、
第1の融雪用ヒーターを構成する一部のヒーター線を雪
除けカバー材の前端部に設けた中空耳部に収納したの
で、雪除けカバー材の前端部に設けた補強用の中空耳部
を利用して加熱部を構成できるようになる。またこのよ
うにヒーター線を雪除けカバー材に内蔵することで、よ
り少ない加熱エネルギによって雪を融かして落下させる
ことができる。ちなみに第1の融雪用ヒーターの取り付
け場所としては、雪除けカバー材の上面が最も望ましい
が、外観向上及びヒーター劣化防止の観点から、雪除け
カバー材の中空耳部や、雪除けカバー材の下方側に取り
付けるようにしている。また軒先よりも屋根側に入った
部分の内面に設けた第2の融雪用ヒーターによって、屋
根の軒先付近の上面に積もった雪を融かすことができ、
さらに、雪除けカバー材の前後両側の雨水流入用の隙間
に積雪した雪や氷を第1の融雪用ヒーターからの熱によ
って融かして、雪や氷のつながりを分断して雨水を落下
させることができるようになる。特に降雪の初期におい
て第1及び第2の融雪用ヒーターを中心とした広い範囲
で雪を融かして積雪量を減少できるようになるので、少
ない加熱エネルギーによって雪を融かして落下させるこ
とができる結果、積雪や氷柱などの発生を未然に防止し
て、雪や氷の荷重が軒樋に直接加わないようにでき、軒
樋の破損を防止、さらには雪除けカバー材の破損防止を
図ることができる。
【0024】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、軒樋の前面板の上縁部に沿って第3の
融雪用ヒーターを設けたので、雪除けカバー材の前端部
と軒樋の前面板の上縁部との間の雨水流入用の隙間に積
雪した雪を確実に融かすことができると共に、軒樋の前
面板の外部での氷柱防止にも効果的となる。
【0025】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、軒樋の前面板の内面を覆うための第4
の融雪用ヒーターを設けたので、軒樋の前面板の内面を
広く加熱でき、降雪時に軒樋の内部に溜まった雪や氷塊
を完全に融かしきることができる。
【0026】また請求項4記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、軒樋の内部の長手方向に沿って、第5
の融雪用ヒーターが内蔵された金属パイプを設けたの
で、金属パイプにより、第5の融雪用ヒーターが直接、
雪や氷などに接触したり、或いは軒樋の内面に直接接触
するのを防止する効果が得られると共に、金属パイプ内
の空気を介して熱伝導性の良い金属パイプから熱が外部
に放出されるようになり、広範囲で雪や氷を融かす効果
も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す概略断面図であ
る。
【図2】同上の一部破断斜視図である。
【図3】同上の第5の融雪用ヒーターを内蔵した金属パ
イプを説明する破断斜視図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示し、(a)は軒樋と
軒樋支持具の分解斜視図、(b)は要部断面図である。
【図5】本発明の更に他の実施形態を示し、(a)は軒
樋支持具の斜視図、(b)は軒樋支持具を屋根に固定し
た状態を説明する概略断面図である。
【図6】従来例を説明する概略断面図である。
【符号の説明】
1 軒樋 2 前面板 2a 上縁部 2b 内面 3 屋根 4 軒先 5 開口 6 雪除けカバー材 7 第1の融雪用ヒーター 8 第2の融雪用ヒーター 9 第3の融雪用ヒーター 10 第4の融雪用ヒーター 11 第5の融雪用ヒーター 12,13 雨水流入用の隙間 14 金属パイプ A 幅方向 B 長手方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 足立 寿夫 北海道札幌市北区北38条西2丁目1番26 号 株式会社ホーム企画センター内 (72)発明者 山田 誠司 北海道札幌市北区北38条西2丁目1番26 号 株式会社ホーム企画センター内 (72)発明者 秋山 信介 北海道札幌市北区篠路町上篠路261−44 有限会社秋山建築板金内 (56)参考文献 特開 平7−189441(JP,A) 特開2001−140418(JP,A) 実開 平6−32546(JP,U) 実公 昭50−30841(JP,Y1) 実公 昭49−25218(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 13/064 502 E04D 13/00 E04H 9/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軒樋の前面板の上縁部と屋根の軒先との
    間の開口に、該開口の幅方向の一部を覆うように略板状
    の雪除けカバー材を設置して、雪除けカバー材の前後両
    側に雨水流入用の隙間を形成し、略板状の雪除けカバー
    材に第1の融雪用ヒーターを設け、第1の融雪用ヒータ
    ーは、略板状の雪除けカバー材の前端縁に沿って設けら
    れた補強用の中空耳部に内蔵されるヒーター線と、雪除
    けカバー材の下面側で且つ軒樋支持具の立ち上がり片の
    上端部の下面に沿わせて配置されるヒーター線と、雪除
    けカバー材の中央上面に沿って配置されるヒーター線と
    を備えており、軒先よりも屋根側に入った部分に第2の
    融雪用ヒーターを設けたことを特徴とする軒樋の融雪構
    造。
  2. 【請求項2】 軒樋の前面板の上縁部に沿って第3の融
    雪用ヒーターを設けたことを特徴とする請求項1記載の
    軒樋の融雪構造。
  3. 【請求項3】 軒樋の前面板の内面を覆うための第4の
    融雪用ヒーターを設けたことを特徴とする請求項1記載
    の軒樋の融雪構造。
  4. 【請求項4】 軒樋の内部の長手方向に沿って、第5の
    融雪用ヒーターが内蔵された金属パイプを設けたことを
    特徴とする請求項1記載の軒樋の融雪構造。
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