JPH09233936A - 排出オーガの伸縮機構 - Google Patents

排出オーガの伸縮機構

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JPH09233936A
JPH09233936A JP4637996A JP4637996A JPH09233936A JP H09233936 A JPH09233936 A JP H09233936A JP 4637996 A JP4637996 A JP 4637996A JP 4637996 A JP4637996 A JP 4637996A JP H09233936 A JPH09233936 A JP H09233936A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンバインのグレンタンクからトラックの
荷台等へ籾の排出作業をする排出オーガを伸縮可能にす
る。 【解決手段】 刈り取り、脱穀、選別後の籾を貯留す
るグレンタンク3を備え、このグレンタンクより排出す
るためにコンバインの上方に排出オーガ19を配置し、
該排出オーガを固定オーガ11と、該固定オーガに摺動
自在に外嵌した可動オーガ32より構成するとともに、
可動オーガの基部側にモーター68を配設し、該モータ
ーの駆動軸にギア71を固設するとともに、複数のギア
孔72aを有する駆動レール72を、前記モーターのギ
アに噛合するように、前記固定オーガのケース12の外
側面に軸心方向に固設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインのグレ
ンタンクからトラックの荷台等へ籾の排出作業をする排
出オーガの伸縮機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からコンバインの座席後部にグレン
タンクを配置し、穀稈を刈り取り、脱穀し、選別した後
の精粒をグレンタンクに貯留し、グレンタンクがいっぱ
いになったり、その圃場の刈り取りが終了すると、排出
オーガによって、トラックの荷台や乾燥機等に排出して
いた。この排出オーガはグレンタンクの側部に回動基部
を設け、排出オーガを上下に回動したり、左右に回動さ
せて、任意の位置へ排出オーガの排出口を移動できるよ
うにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の排出オ
ーガの長さは一定であり、コンバイン本機の全長よりも
短くして機体の範囲内の長さとしており、長くするため
には延長オーガを取り付けることもできるが、機体幅よ
り長くなって、走行時に障害物に当たったり、収納時に
はみ出したりして、使用しづらかった。また、図8に示
すように、グレンタンク3より排出オーガ19を用いて
籾をトラックTの荷台に排出するときに、コンバインと
トラックとの間が畦や川等の排出口が届き難いときがあ
り、また、排出口を一定にしておくと荷台上に堆積する
籾は山のようになって、荷台の隅まで堆積させることが
できず、均一に堆積させるように排出オーガを上下左右
に旋回させるが、左右に旋回させると排出口がはみ出し
たり、上下へ回動すると籾が飛散したりして、機体を移
動させないと所望位置に排出できないときがあり、その
作業は煩雑なものであった。その為に、排出オーガの上
下左右の操作を行う操縦者によって、排出オーガの伸縮
操作をも可能にする構成の排出オーガが希望されてきて
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。即ち、刈り取り、脱穀、選別後の
籾を貯留するグレンタンクを備え、このグレンタンクよ
り排出するためにコンバインの上方に排出オーガを配置
し、該排出オーガを固定オーガと、該固定オーガに摺動
自在に外嵌した可動オーガより構成するとともに、可動
オーガの基部側に伸縮駆動アクチュエーターを配設し、
該アクチュエーターの作動体を固定オーガに固設したも
のである。
【0005】また、前記伸縮駆動アクチュエーターをモ
ーターにより構成し、該モーターの駆動軸にギアを固設
するとともに、複数のギア孔を有する駆動レールを、前
記モーターのギアに噛合するように、前記固定オーガの
ケースの外側面に軸心方向に固設したものである。
【0006】また、前記駆動レールのギア孔を塞ぐスト
ッパーを、駆動レール上に取付位置変更可能に設け、伸
縮範囲を変更可能としたものである。また、前記可動オ
ーガの基部側上にガイド部を設け、該ガイド部の規制体
で固定オーガの上端面との間の距離を一定距離に維持す
るように構成したものである。
【0007】また、前記ギアとギア孔の噛合部の上方位
置にガイド部を設け、可動オーガのケースと固定オーガ
のケースの間の距離を一定距離に維持するように構成し
たものである。
【0008】また、前記可動オーガの基部側に、固定オ
ーガの外形形状に合わせたシール部材を配置したもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明の伸縮自在にした排出オーガを装着す
るコンバインの側面図、図2は本発明の排出オーガを示
す側面図、図3は固定オーガに可動オーガを摺動可能に
支持する部分の側面図一部断面図、図4は同じく平面断
面図、図5は可動オーガの動力伝達部を示す側面断面
図、図6は図2におけるX−X矢視図、図7は動力伝達
部の正面図、図8はトラックの荷台に籾を放出する状態
のコンバインの平面図である。
【0010】まず、図1を用いてコンバインの全体構成
を説明する。クローラー式走行装置1に機体フレーム2
を載置し、この機体フレーム2の進行方向右側前部に運
転部Aを配置し、この運転部Aには運転シート50を配
設し、この運転シート50の前部にフロントコラム51
を立設している。このフロントコラム51上には操向操
作を行う操作レバー52を上方へ突出し、上面には表示
パネル54を設けて、バッテリーの電圧や水温や油圧等
の異常がないかを表示できるようにし、更に、グレンタ
ンク3内部の籾の量を表示するようにしている。前記運
転シート50の側方にはサイドコラム55を配設し、上
面に主変速レバー53や作業レバー等を突出している。
機体フレーム2の進行方向左側前方に引起し・刈取装置
Bを配置して、穀稈を引き起して株元を刈刃によって刈
り取り、搬送装置によって後方へ搬送する。引起し・刈
取装置Bの後部には脱穀装置Dが配置され、搬送装置に
よって搬送された穀稈の株元を図示せぬフィードチェー
ンによって挟持して後方へ搬送しながら、扱胴6によっ
て脱粒する。
【0011】前記脱穀装置Dで脱粒し、選別後の籾は図
示せぬコンベアを介してグレンタンク3内部に搬送され
る。該グレンタンク3内の下部には排出コンベア16が
前後方向に設けられ、この排出コンベア16の後端は縦
コンベア18の下端に連通されて、この縦コンベア18
は中途部でケースが同軸上で回転可能に構成されて、こ
の縦コンベア18上部は排出オーガ19の回動基部15
に連通され、上下方向に回動可能に設けられている。こ
の排出オーガ19の先端部下面に排出口9を形設してい
る。
【0012】各コンベア16・17・18内部にスクリ
ューを配置しており、それぞれのスクリュー軸の端部に
おいて歯車やベベルギア等を配置して、連動連結してお
り、エンジンEの出力軸より運転シート50下方の伝動
ケースに動力が伝えられて排出コンベア16が駆動さ
れ、該排出コンベア16の後部より縦コンベア18の下
部に動力を伝達して、該縦コンベア18の上端より排出
オーガ19の回動軸13に動力が伝えられて駆動され、
グレンタンク3内に貯留した籾を排出できるようにして
いる。
【0013】次に、本発明の伸縮可能とする排出オーガ
19について説明する。排出オーガ19は固定オーガ1
1と可動オーガ32からなり、固定オーガ11の基部側
は回動基部15によって縦コンベア18上端に連通支持
され、該固定オーガ11の先端に可動オーガ32が摺動
可能に外嵌されている。該固定オーガ11は、図2に示
すように、円筒状に構成したケース12内の軸心に第一
スクリュー軸13を配置し、該第一スクリュー軸13の
外周面上にスクリュー14を固設して、該第一スクリュ
ー軸13の基部側がケース12内部の回動基部側に設け
た枢止部30によって枢止され、更に回動基部側に延出
した第一スクリュー軸13の端部が、縦コンベア18の
回動軸と連動連結され、駆動できるようにしている。該
第一スクリュー軸13は中空状のパイプより構成し、先
端側の他端には後述する係合筒37を嵌合固定し、伸縮
軸36を挿入して連結されている。前記ケース12の前
端部の下面には受渡し口12aを形設しており、スクリ
ュー14の回転によって前方に搬送された籾を受渡し口
12aより落下するようにしている。
【0014】一方、可動オーガ32は、図3〜図6に示
す如くに、下部ケース40と上部ケース41を上下方向
に接合して正面視略楕円状に構成し、上部ケース41内
に固定オーガ11を収納する空間を形設し、下部ケース
40内にスクリュー35を収納する空間を形成し、下部
ケース40の前下部に排出口9を設けている。該スクリ
ュー35は第二スクリュー軸34上に固設され、該第二
スクリュー軸34の前端が前部壁42に、後端が後部壁
43にそれぞれ軸受けを介して回転自在に枢支されて、
前記第一スクリュー軸13と平行に配設される。前記下
部ケース40は断面視略U字状に構成され、上部ケース
41は断面視略逆U字状に構成され、両者の垂直状の側
板部分を重ねてボルト等によって連結固定している。そ
して、可動オーガ32の前端は前部壁42で被装し、後
端は後部壁43で被装している。該後部壁43は図6に
示す様に、上部に半円状に挿入口43aを欠切して、固
定オーガ11を挿入できるようにしている。
【0015】次に、可動オーガ32を固定オーガ11に
沿って前後方向に円滑に摺動して伸縮できるようにする
ための構成について、図2〜図7により説明する。前記
可動オーガ32の上部カバー41の左右の側板41a・
41aの内側面に左右対称にガイド部材として、ガイド
レール46・46を軸心方向に固設している。該ガイド
レール46は断面視「コ」字状に構成され、開放側を内
側に対向して固設し、該ガイドレール46の長さは可動
オーガ32の前後方向の長さと略同じ長さとしている。
【0016】一方、前記固定オーガ11の前部のケース
12外側面には、前記ガイドレール46・46に嵌合す
るように、位置を合わせて複数の係合部材として支持ロ
ーラー47・47が回転自在に配設されている。即ち、
本実施例では図3に示すように、支持ローラー47・4
7の取付位置は側面視において、固定オーガ11の受渡
し口12aの前端上方と後部上方位置に配設し、それぞ
れ2個の支持ローラー47・47を左右に2対設けて、
該支持ローラー47の枢止軸49が長方形状の板体で構
成した取付板48に固設され、該取付板48はケース1
2の両側面に固設している。但し、前記ガイド部材や係
合部材は限定するものではなく、L字状や凸状等のプレ
ートに両側よりローラーや摺動体等で挟む構成とするこ
ともでき、また、個数も限定するものではなく、左右一
側のみに設けたり、三箇所以上設けることもできる。
【0017】従って、可動オーガ32を前記固定オーガ
32のケース12に挿入すると、各支持ローラー47・
47がガイドレール46・46内に挿入されて、前後方
向の傾きを保持し、ケースの円周方向に回転させること
なく、支持ローラー47・47の回動によって円滑に摺
動して挿入することができる。そして、挿入してから、
ガイドレール46・46の後端部にストッパー60・6
0を固定して、最伸長時に支持ローラー47・47が当
たり抜けないようにしている。
【0018】また、図6に示す如くに、前記後部壁43
の上部には略三日月状のシール部材56が固設されてお
り、該シール部材56は合成樹脂またはゴム等で構成さ
れて、該シール部材56の上辺形状は前記固定オーガ1
1のケース12の下外周面の形状に合わせて構成してお
り、該シール部材56は後部壁43と当板57との間に
挟んでボルト・ナット58・58を用いて螺合固定し、
前記固定オーガ11の受渡し口12aより可動オーガ3
2内に投入される籾の可動オーガ32後端からの漏れを
防いでいる。
【0019】また、前記可動オーガ32の上部には、固
定オーガ11の第一スクリュー軸13と軸芯を同一にす
る伸縮軸36を配設しており、図5に示すように、該伸
縮軸36の前端は前部壁42の上部に軸受けを介して回
転自在に枢支され、伸縮軸36の後端は第一スクリュー
軸13の前端に設けた係合筒37に嵌合している。即
ち、伸縮軸36は角軸またはスプライン軸(本実施例で
は六角軸)に構成しており、係合筒37の軸心内面形状
も伸縮軸36の形状に合わせて角孔またはスプライン孔
として、両者は相対回転不能であるが、軸方向に対して
は摺動自在に嵌合して、第一スクリュー軸13からの動
力を伸縮軸36に伝えられるようにしている。
【0020】更に、前記伸縮軸36の前端は前部壁42
より前方に突出し、前端部にスプロケット38を嵌合固
定している。一方、前記下部ケース40内部に配設した
第二スクリュー軸34の前端を同様に前部壁42より前
方に突出し、前端部にスプロケット39を嵌合固定し、
該スプロケット38とスプロケット39との間にチェー
ン10を巻回して動力伝達部Zを構成し、伸縮軸36か
ら先端の動力伝達部Zを介して第二スクリュー軸34に
動力を伝達するように構成している。この可動オーガ3
2の前部に形設する動力伝達部Zは動力伝達ケース59
により被装されている。尚、前記動力伝達部Zはスプロ
ケットとチェーンを用いて動力を伝達する構成にしてい
るが限定するものではなく、伸縮軸36と第二スクリュ
ー軸34の前端にギアを固設して、カウンターギアを介
して駆動する構成とすることもでき、また、ベルトとプ
ーリーを用いて駆動することもできる。
【0021】そして、本発明は可動オーガ32内の籾の
搬送能力を固定オーガ11内の籾の搬送能力よりも高く
している。即ち、前記第二スクリュー軸34上に固設す
るスクリュー35のスクリューピッチと、第一スクリュ
ー軸13上に固設するスクリュー14のスクリューピッ
チが略同一の場合には、前記スプロケット39の歯数は
スプロケット38の歯数より少く設定して、第二スクリ
ュー軸34の回転数を第一スクリュー軸13の回転数よ
りも多くなるようにしている。言い換えれば、下部ケー
ス40内のスクリュー35による籾の搬送能力を固定オ
ーガ11の搬送能力よりも高くして、可動オーガ32内
で滞留しないようにしている。なお、この搬送能力の差
は、動力伝達ケース59を取り外して、前記スプロケッ
ト38又はスプロケット39を外し、歯数(ギア比)の
異なるスプロケットと取り替えることによって可動オー
ガ32の回転数を変更できる。
【0022】また、別構成としては、第二スクリュー軸
34の回転数と第一スクリュー軸13の回転数を略同一
に設定した場合には、前記第二スクリュー軸34上に固
設するスクリュー35のスクリューピッチを第一スクリ
ュー軸13上に固設するスクリュー14のスクリューピ
ッチよりも長く構成して、可動オーガ32内の籾の搬送
能力を固定オーガ11内の籾の搬送能力よりも高くして
いる。また、前記第一スクリュー軸13の回転数と第二
スクリュー軸34の回転数が等しく、スクリューのピッ
チも等しい場合には、第二スクリュー軸34上に固設す
るスクリュー35の直径を、第一スクリュー軸13上に
固設するスクリュー14の直径よりも大きくして、可動
オーガ32内の籾の搬送能力を固定オーガ11内の籾の
搬送能力よりも高くすることができる。
【0023】更に、前記可動オーガ32を円滑に摺動さ
せる構成として、図3、図5、図6に示すように、可動
オーガ32の後端部上部にガイド部62を配設してい
る。該ガイド部62は左右方向に軸芯を有するローラー
63と、該ローラー63を支持する枢支体64と、該枢
支体64の上部を押さえつける押付板65より構成され
ている。前記可動オーガ32の上部ケース41の後部上
面にはガイド孔41aを開口し、該ガイド孔41aの左
右側方より上方に向かって支持体66・66を突出し、
該支持体66・66の上部間に押付板65を固設してい
る。一方、前記枢支体64は後面視「コ」字状に構成し
て開放面を下方に向け、該枢支体64の内側にローラー
63を回転自在に枢支し、該枢支体64を前記支持体6
6・66の間の押付板65下面に固設している。
【0024】このようにして前記ローラー63の下端が
上部ケース41のガイド孔41aより下方に突出し、固
定オーガ11のケース12の上面に当接して、可動オー
ガ32の後端部がローラー63によって下方に押し付け
られて、可動オーガ32を縮小したときに、可動オーガ
32の前部が支持ローラー47・47によって支持され
るため、可動オーガ32の後部が自重により上部ケース
41の後部が垂れ下がりケース12に擦れないように支
持している。
【0025】そして、可動オーガ32の後部側面には伸
縮駆動アクチュエーターを配置し、該伸縮駆動アクチュ
エーターを駆動することによって可動オーガ32を移動
させて、任意長さに伸縮できるようにしている。即ち、
図3〜図6に示す様に、伸縮駆動アクチュエーターとし
てモーター68を用い、可動オーガ32の後部壁43の
後面と下部ケース40側面にモーター取付プレート69
を固設し、該モーター取付プレート69の側面にモータ
ー68を固設している。該モーター68は運転席より正
逆回転操作できるように、運転部A近傍に図示しない正
逆回転スイッチを設けて、モーター68を正逆回転して
排出オーガ19を伸縮できるようにしている。該モータ
ー68は水平方向内側向きに駆動軸70を突出し、該駆
動軸70上にギア71を固設している。
【0026】一方、前記固定オーガ11のケース12の
外周面上の左右一側面(モーター68固設側)には前後
(軸心)方向に駆動レール72を固設している。該駆動
レール72は図6に示す如くに、後面視で断面視V字状
に構成され、開放面側をケース12に当接して固定し、
下面を水平状としている。この駆動レール72の下面に
一定間隔毎にギア孔72a・72a・・・を開口し、前
記モーター68の駆動軸70上のギア71を噛合するよ
うに配設している。この噛合位置の上方には前記ガイド
部62が配置されており、ローラー63がケース12を
下方へ押さえつけることによって、駆動レール72は上
方へ浮き上がることがなく、逆に言えば、ギア71が下
方へ下がろうとしてもローラー63がケース12に当接
してその間隔は一定に保たれ、ギア孔72aとギア71
が確実に噛合して、外れることがなく、伸縮が確実に行
えるようにしている。また、ガイドレール46と支持ロ
ーラー47によっても上下方向に位置決めされているの
で、ギア孔72aとギア71が確実に噛合できる。
【0027】また、前記駆動レール72上面の適宜箇所
に取付孔72b・72b・・・が開口されて(図3)、
それぞれの取付孔72b・72b・・・にナット(また
はネジ孔)73・73・・・を設け、該ナット73・7
3・・・の任意位置にギアストッパー74を螺装固定可
能にしている。該ギアストッパー74は、駆動レール7
2の断面形状と略等しい断面視V字状に構成してあり、
ギアストッパー74の上面にはボルトを挿入する孔を開
口し、下面は孔のない板体として、前記ギア孔72aを
塞ぐようにしている。
【0028】但し、本実施例においては、駆動レール7
2にはギア孔72aを構成にしているが、駆動レール7
2の下面をギア71と噛合する歯部を形設して、ラック
とピニオンに構成することもでき、また、ギア71の替
わりにウオームギアを用いる構成にすることもできる。
更に、ギア71を固設する駆動軸70の基端部にトルク
リミッターを介装してモーター68と連動させることに
よって、ギア71とギアストッパー64とが係合して、
駆動軸70に規定トルクが働くことによって、モーター
68の駆動を停止する構成にすることもできる。
【0029】この様に構成して、モーター68を駆動し
てギア71を回転させると、該ギア71は駆動レール7
2上のギア孔72a・72a・・・と噛合して、駆動レ
ール72上を走行する如く前後方向に移動し、この移動
に伴われて、可動オーガ32も一体的に移動して伸縮を
行うことができる。そして、排出作業時以外では、モー
ター68を短縮方向に駆動させて、ギア71がギアスト
ッパー74の取り付けている位置(排出オーガ19の最
収縮位置)まで移動すると、ギア孔72aはギアストッ
パー74によって塞がれているので、ギア71は噛合す
ることができず停止し、移動モータ68の駆動も停止さ
れる。この停止位置は別の取付孔72bに合わせてギア
ストッパー74を固定することで、排出オーガ19の最
収縮長さを変更することができる。
【0030】また、籾排出時においては、図8に示すよ
うに、排出オーガ19を適宜上下方向に回動し、水平方
向に旋回させてトラックTの荷台の位置に合わせて停止
し、可動オーガ32を伸長方向に移動する。そして、最
伸長位置では、支持ローラー47が伸縮ガイドレール4
6の後端に固設したストッパー60に当接して、伸長駆
動が停止される。
【0031】また、排出オーガ19を伸縮させたとき
に、伸縮軸36は係合筒37に係合させた状態で前後に
摺動し、第一スクリュー軸13の回動力は伸縮軸36を
介して可動オーガ32前部の動力伝達部Zに伝達され
る。そしてこの動力伝達部Zを介して可動オーガ32の
第二スクリュー軸34が駆動され、固定オーガ11内部
においては、第一スクリュー軸13に固設するスクリュ
ー14によってケース12内の籾を前方に搬送して、受
渡し口12aより可動オーガ32内に籾が落下し、下部
ケース40内の第二スクリュー軸34のスクリュー35
によって更に前方に搬送されて、排出口9より籾が排出
される。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏するものである。即ち、請求項1の
如くに、排出オーガを固定オーガと、該固定オーガに摺
動自在に外嵌した可動オーガより構成するとともに、可
動オーガの基部側に伸縮駆動アクチュエーターを配設
し、該アクチュエーターの作動体を固定オーガに固設し
たので、グレンタンク内の籾を排出するときには、運転
席等の遠隔操作によりアクチュエーターを駆動して可動
オーガを伸縮させて、任意の位置に排出でき、排出範囲
を広げることができる。そして、アクチュエーターは可
動オーガに装着されるので、伸縮の邪魔にならない。
【0033】請求項2の如く、伸縮駆動アクチュエータ
ーをモーターにより構成し、該モーターの駆動軸にギア
を固設するとともに、複数のギア孔を有する駆動レール
を、前記モーターのギアに噛合するように、前記固定オ
ーガのケースの外側面に軸心方向に固設したので、モー
ターの駆動力をギアを介してギア孔に正確に伝達するこ
とができ、空回りによる駆動をロスすることを無くすこ
とができる。また、レールとギアの噛合構成となるの
で、製作が容易にでき、安価な構成となり、経済的な構
成にすることができる。
【0034】請求項3の如く、駆動レールのギア孔を塞
ぐストッパーを、駆動レール上に取付位置変更可能に設
け、伸縮範囲を変更可能としたので、モーターを駆動し
て可動オーガを伸縮方向に移動させた際に、最縮小端又
は最伸長端において、ギアがストッパーによって噛合す
ることができなくなり停止し、駆動レールを損傷するこ
とはなく、駆動レール上に設定した位置で正確に停止さ
せることができ、その停止位置の変更も容易にできる。
【0035】請求項4の如く、可動オーガの基部側上に
ガイド部を設け、該ガイド部の規制体で固定オーガの上
端面との間の距離を一定距離に維持するように構成した
ので、可動オーガを固定オーガの基部側まで収納した際
に、可動オーガの後端を固定オーガ上で支持するように
なり、可動オーガの後端部を固定オーガに当接して摩擦
を生じることなく、固定オーガと平行を保ちながら移動
させることができ、摩擦による磨耗や、伸縮時の移動モ
ーターへの負担を軽減することができる。
【0036】請求項5の如く、ギアとギア孔の噛合部の
上方位置にガイド部を設け、可動オーガのケースと固定
オーガのケースの間の距離を一定距離に維持するように
構成したので、ギアとギア孔の位置一定となり、ギアに
過剰な負担をかけたり、飛んだりすることがなく、確実
に噛合できるようになり、また、前記ストッパーの位置
で確実に停止させることができる。
【0037】請求項6の如く、可動オーガの基部側の固
定オーガを挿入部に、固定オーガの外形形状に合わせた
シール部材を配置したので、可動オーガと固定オーガと
の隙間より籾を飛散させることがなくなり、搬送性能を
向上することがきる。また、通常の排出オーガによる籾
の排出を的確にするのみでなく、可動オーガの前後に移
動している間においても、可動オーガの後端より籾の飛
散を防ぐので、作業能率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伸縮自在にした排出オーガを装着する
コンバインの側面図である。
【図2】本発明の排出オーガを示す側面図である。
【図3】固定オーガに可動オーガを摺動可能に支持する
部分の側面図一部断面図である。
【図4】同じく平面断面図である。
【図5】可動オーガの動力伝達部を示す側面断面図であ
る。
【図6】図2におけるX−X矢視図である。
【図7】動力伝達部の正面図である。
【図8】トラックの荷台に籾を放出する状態のコンバイ
ンの平面図である。
【符号の説明】
3 グレンタンク 11 固定オーガ 19 排出オーガ 32 可動オーガ 43 後部壁 56 シール部材 63 ローラー 68 モーター 71 ギア 72 駆動レール 72a ギア孔 74 ストッパー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】各コンベア16・18内部にスクリューを
配置しており、それぞれのスクリュー軸の端部において
歯車やベベルギア等を配置して、連動連結しており、エ
ンジンEの出力軸より運転シート50下方の伝動ケース
に動力が伝えられて排出コンベア16が駆動され、該排
出コンベア16の後部より縦コンベア18の下部に動力
を伝達して、該縦コンベア18の上端より排出オーガ1
9の回動軸13に動力が伝えられて駆動され、グレンタ
ンク3内に貯留した籾を排出できるようにしている。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈り取り、脱穀、選別後の籾を貯留する
    グレンタンクを備え、このグレンタンクより排出するた
    めにコンバインの上方に排出オーガを配置し、該排出オ
    ーガを固定オーガと、該固定オーガに摺動自在に外嵌し
    た可動オーガより構成するとともに、可動オーガの基部
    側に伸縮駆動アクチュエーターを配設し、該アクチュエ
    ーターの作動体を固定オーガに固設したことを特徴とす
    る排出オーガの伸縮機構。
  2. 【請求項2】 請求孔1記載の伸縮駆動アクチュエータ
    ーをモーターにより構成し、該モーターの駆動軸にギア
    を固設するとともに、複数のギア孔を有する駆動レール
    を、前記モーターのギアに噛合するように、前記固定オ
    ーガのケースの外側面に軸心方向に固設したことを特徴
    とする排出オーガの伸縮機構。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の駆動レールのギア孔を塞
    ぐストッパーを、駆動レール上に取付位置変更可能に設
    け、伸縮範囲を変更可能としたことを特徴とする排出オ
    ーガの伸縮機構。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の可動オーガの基部側上に
    ガイド部を設け、該ガイド部の規制体で固定オーガの上
    端面との間の距離を一定距離に維持するように構成した
    ことを特徴とする排出オーガの伸縮機構。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のギアとギア孔の噛合部の
    上方位置にガイド部を設け、可動オーガのケースと固定
    オーガのケースの間の距離を一定距離に維持するように
    構成したことを特徴とする排出オーガの伸縮機構。
  6. 【請求項6】 刈り取り、脱穀、選別後の籾を貯留する
    グレンタンクを備え、このグレンタンクより排出するた
    めにコンバインの上方に排出オーガを配置し、該排出オ
    ーガを固定オーガと、該固定オーガに摺動自在に外嵌し
    た可動オーガより構成し、該可動オーガの基部側に、固
    定オーガの外形形状に合わせたシール部材を配置したこ
    とを特徴とする排出オーガの伸縮機構。
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