JP2019170279A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送装置での処理物の詰まりを未然に防ぎ、搬送装置が高い強度を有していなくても、変形や破損の防止を図ることができるコンバインを提供する。【解決手段】コンバインは、処理物を始端部37aから終端部37bまで搬送する搬送装置37を備える。搬送装置37は、2番ラセン31と従動スプロケット43とに亘って巻き掛けられると共に、2番ラセン31によって駆動される無端状の無端帯71と、無端帯71に支持されて、無端帯71の外側で処理物を搬送する搬送体72と、2番還元チェン71及び搬送体72を収納する2番還元コンベアケース42と、2番還元チェン71の内側への移動を検出する検出手段83と、を有する。【選択図】図6
Description
本発明は、コンバインに係り、詳しくは、処理物を搬送する搬送装置を備えたコンバインに関する。
一般に、刈り取った穀稈や脱穀した穀粒等の処理物を搬送する搬送装置を備えたコンバインが知られている。このような搬送装置は、エンジンからの駆動力により無端回動チェンや搬送スクリューを回転して、処理物を搬送している。
従来、搬送装置の無端回動チェンの回転速度を検出する回転速度センサを備えて、回転速度が設定回転数より低くなると、報知ランプで報知するコンバインが開示されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載のコンバインは、搬送装置で処理物が詰まることにより無端回動チェンの回転速度が低下すると報知ランプによる報知が行われ、作業者が搬送装置で詰まりが発生したことを知ることができるように構成されている。
搬送装置で処理物の詰まりが発生すると、搬送装置には、エンジンからの駆動力により詰まりが発生していない状態より大きな力が加わる場合がある。しかしながら、特許文献1に記載のコンバインは、搬送装置で詰まりが発生した後に報知が行われるので、詰まりを防ぐことができなかった。また、詰まりの発生による変形や破損を防ぐには搬送装置に高い強度が求められ、重量の増加や製造コストの上昇の原因となっていた。
そこで、本発明は、搬送装置での処理物の詰まりを未然に防ぎ、搬送装置が高い強度を有していなくても、変形や破損の防止を図ることができるコンバインを提供することを目的とするものである。
本発明は、処理物を始端部(37a)から終端部(37b)まで搬送する搬送装置(37)を備えたコンバイン(1)において、
前記搬送装置(37)は、
駆動回転体(31)と従動回転体(43)とに亘って巻き掛けられると共に、前記駆動回転体(31)によって駆動される無端状の無端帯(71)と、
前記無端帯(71)に支持されて、前記無端帯(71)の外側で処理物を搬送する搬送体(72)と、
前記無端帯(71)及び前記搬送体(72)を収納するケース体(42)と、
前記無端帯(71)の内側への移動を検出する検出手段(83)と、を有する、ことを特徴とする。
前記搬送装置(37)は、
駆動回転体(31)と従動回転体(43)とに亘って巻き掛けられると共に、前記駆動回転体(31)によって駆動される無端状の無端帯(71)と、
前記無端帯(71)に支持されて、前記無端帯(71)の外側で処理物を搬送する搬送体(72)と、
前記無端帯(71)及び前記搬送体(72)を収納するケース体(42)と、
前記無端帯(71)の内側への移動を検出する検出手段(83)と、を有する、ことを特徴とする。
例えば図3、図6、図8及び図9を参照して、前記始端部(37a)から前記終端部(37b)に亘って、前記無端帯(71)の外側と前記ケース体(42)の内面との間に処理物が搬送される搬送路(T)が形成され、
前記検出手段(83)は、前記搬送路(T)に臨む位置における前記無端帯(71)の内側への移動を検出する。
前記検出手段(83)は、前記搬送路(T)に臨む位置における前記無端帯(71)の内側への移動を検出する。
例えば図3、図6、図8及び図9を参照して、前記駆動回転体(31)は前記始端部(37a)に配置され、前記従動回転体(43)は前記終端部(37b)に配置されている。
例えば図3、図6、図8及び図9を参照して、前記搬送装置(37)は、前記始端部(37a)から前記終端部(37b)へ向けて処理物を上方に搬送し、
前記検出手段(83)は、前記搬送装置(37)の中央部より前記始端部(37a)側に配置されている。
前記検出手段(83)は、前記搬送装置(37)の中央部より前記始端部(37a)側に配置されている。
例えば図8及び図9を参照して、前記搬送体(72)は、処理物を搬送する際に、処理物を搬送していない通常状態から、処理物の搬送負荷により傾斜した傾斜状態に状態が変化し、
前記検出手段(83)は、前記通常状態から前記傾斜状態に前記搬送体(72)の状態が変化したことに伴って前記無端帯(71)が内側へ移動したことを検出する。
前記検出手段(83)は、前記通常状態から前記傾斜状態に前記搬送体(72)の状態が変化したことに伴って前記無端帯(71)が内側へ移動したことを検出する。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲に記載の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に記載の本発明は、搬送装置の無端帯が内側へ移動したことを検出手段が検出することにより、処理物が詰まる前段階における処理物の搬送負荷を検出するように構成されている。このため、例えば、検出手段の検出結果に基づいて搬送装置で処理物が詰まる前に刈取り作業を中断することにより、搬送装置での処理物の詰まりを未然に防ぎ、搬送装置が高い強度を有していなくても、搬送装置の変形や破損の防止を図ることができる。
請求項2に記載の本発明は、検出手段が、搬送装置の始端部から終端部に亘ってケース体の内面に形成された搬送路に臨む位置における無端帯の内側への移動を検出するので、搬送中の処理物による搬送負荷を高い精度で検出することが可能となり、搬送装置での処理物の詰まりの防止を図ることができる。
請求項3に記載の本発明は、駆動回転体が搬送装置の始端部に配置され、従動回転体が搬送装置の終端部に配置されているので、例えば、検出手段が搬送路に臨む位置における無端帯の内側への移動を検出する場合には、無端帯の張力が低い緩み側の移動が検出されるため、搬送負荷を検出する精度の向上を図ることができる。
請求項4に記載の本発明は、搬送装置が、始端部から終端部へ向けて処理物を上方に搬送し、検出手段が、搬送装置の中央部より始端部側に配置されているため、搬送装置へ供給されてから早い段階における処理物による搬送負荷を検出することが可能となり、搬送装置での処理物の詰まりの防止を図ることができる。
請求項5に記載の本発明は、検出手段が、通常状態と傾斜状態との間で搬送体の状態が変化したことに伴って無端帯が内側へ移動したことを検出するので、搬送中の処理物による搬送負荷を高い精度で検出することが可能となり、搬送装置での処理物の詰まりの防止を図ることができる。
<全体構成>
以下、図面に沿って、本発明に係る第1の実施の形態について説明する。コンバインの一種である汎用型コンバイン1は、図1及び図2に示すように、左右一対のクローラ走行装置2に支持された走行機体3と、走行機体3の前方に昇降自在に支持された刈取部としての刈取搬送部5と、を備える。
以下、図面に沿って、本発明に係る第1の実施の形態について説明する。コンバインの一種である汎用型コンバイン1は、図1及び図2に示すように、左右一対のクローラ走行装置2に支持された走行機体3と、走行機体3の前方に昇降自在に支持された刈取部としての刈取搬送部5と、を備える。
走行機体3の左部には、刈取搬送部5が刈り取った穀稈等の処理物を脱穀する脱穀部6(図3参照)と、脱穀部6の下方に配置され、脱穀部6において脱穀された処理物を穀粒と藁屑とに選別する選別部7(図3参照)と、を有する脱穀選別部9が配置される。脱穀選別部9の後方には、選別部7において選別された藁屑を機外に排出する排藁処理部11が配置される。
走行機体3の右部の前方には、クローラ走行装置2、刈取搬送部5及び脱穀選別部9を駆動するエンジンEが搭載されたエンジンルーム4が配置されている。エンジンEとクローラ走行装置2との間には、図示しない静油圧式無段変速装置(HST)である主変速機及び多段式変速装置である副変速機が設けられており、主変速機及び副変速機によりクローラ走行装置2への動力が変速される。また、エンジンEと刈取搬送部5との間には、図示しない刈取クラッチが、エンジンEと脱穀選別部9との間には、図示しない脱穀クラッチが、それぞれ設けられており、刈取クラッチ及び脱穀クラッチの断接により、刈取搬送部5及び脱穀選別部9の停止と駆動が切り換えられる。
エンジンルーム4の上方には、運転席59を有して操縦者が搭乗する運転操作部12が配置され、エンジンルーム4及び運転操作部12の後方には、選別部7において選別された穀粒を貯留するグレンタンク13が配置されている。グレンタンク13の後部には、グレンタンク13に貯留された穀粒を機外に排出する排出オーガ15が接続されている。
刈取搬送部5は、圃場の穀稈を分草するデバイダ16を前方に有しており、デバイダ16の上方には、複数のタインが取り付けられた掻込リール17が設けられている。掻込リール17の後方には、不図示の刈刃によって刈り取られた穀稈を左方に搬送するプラットホームオーガ19が進行方向と直行する横向きの状態で配設されており、プラットホームオーガ19の後方には、搬送フィーダ20が設けられている。
図3に示すように、搬送フィーダ20は、プラットホームオーガ19によって搬送された穀稈を脱穀部6まで後方へ搬送するフィーダコンベア20aと、フィーダコンベア20aを収納するフィーダハウス20bと、搬送フィーダ20の前端である始端部20gに配置されて回転可能なフィーダドラム20dと、搬送フィーダ20の後端である終端部20hに配置されて回転駆動可能なフィーダ駆動軸20cと、を有している。フィーダコンベア20aは、フィーダドラム20dとフィーダ駆動軸20cとに亘って巻き掛けられると共に、フィーダ駆動軸20cによって駆動される無端状のフィードチェン20eと、フィードチェン20eに支持され、環状のフィードチェン20eの外側で処理物を搬送する搬送プレート20fと、を有している。
フィードチェン20eには、所定の間隔で複数の搬送プレート20fが配置されている。プラットホームオーガ19によって搬送フィーダ20の始端部20gに搬送された穀稈は、フィーダコンベア20aによって搬送フィーダ20の終端部20hまで搬送されて、脱穀部6に投入される。
脱穀部6は、搬送フィーダ20から搬送されてきた穀稈が投入される扱室21と、扱室21の内部に配置されると共に、扱室21に回転自在に支持されて、前後方向に延びる円筒形状の扱胴22と、を有している。扱胴22の外周面には、前後方向に延びるラセン形状の扱歯23が形成され、扱胴22の前端部には、搬送フィーダ20から搬送されてきた穀稈を扱室21の奥に掻き込むためにラセン形状のラセン羽根25が形成されている。扱胴22の下方には、扱胴22下部の外周面に沿って、正面視において円弧形状に形成された受網26が取り外し可能に配置される。扱胴22が回転することによって、扱歯23が穀稈から穀粒を扱ぎ落として脱穀する。脱穀された穀粒及び藁屑は混在した状態で受網26によって篩にかけられ、荒く選別される。
選別部7には、受網26から落下した処理物を受け止めて、更に細かく選別する揺動選別装置27が取り外し可能に配置されている。揺動選別装置27の下方には、前方から順に、揺動選別装置27による選別に用いる選別風を発生させる唐箕ファン29が配置されている。
揺動選別装置27により漏下選別された処理物のうち脱穀された穀粒は、1番搬送装置36によりグレンタンク13に向けて搬送される。1番搬送装置36は、1番搬送装置36の下端である始端部36aに配置されている谷形状の溝である1番回収口39と、1番回収口39の底に配置されて左右方向に延びる1番ラセン30と、1番ラセン30の右端から上方に延びる1番搬送コンベアケース33と、を有している。揺動選別装置27から漏下した穀粒は、1番回収口に落ちて回収され、回転する1番ラセン30によって右方向に搬送される。
また、1番搬送装置36は、1番搬送コンベアケース33に収納されると共に1番ラセン30により搬送された穀粒を上方に搬送する1番搬送コンベア32と、1番搬送装置36の上端である終端部36bに配置されている従動スプロケット38と、を有している。
1番搬送コンベア32は、1番ラセン30の右端と従動スプロケット38とに亘って巻き掛けられると共に、1番ラセン30によって駆動される無端状のローラチェンである1番搬送チェン32aと、1番搬送チェン32aに支持され、環状の1番搬送チェン32aの外側で穀粒を搬送するバケット32bと、を有している。1番搬送チェン32aには、所定の間隔で複数のバケット32bが配置されている。
1番ラセン30によって搬送された穀粒は、1番搬送コンベア32によって1番搬送装置36の始端部36aから終端部36bまで上方へ搬送される。1番搬送装置36の上部には、右方に延びるラセン形状の搬送ラセン35が配置されている。1番搬送装置36の終端部36bに搬送された穀粒は、回転する搬送ラセン35によって搬送され、右方のグレンタンク13に貯留される。
揺動選別装置27によって漏下して選別された処理物のうち、まだ脱穀が不十分である処理物は、2番還元装置としての2番還元筒37により、扱室21に還元される。なお、2番還元筒が本実施形態における搬送装置を構成する。2番還元筒37は、2番搬送装置37の下端である始端部37aに配置されている谷形状の溝である2番回収口40と、2番回収口40の底に配置されて左右方向に延びる2番ラセン31と、2番ラセン31の右端から上方に延びる2番還元コンベアケース42と、を有している。揺動選別装置27から1番回収口に漏下しなかった処理物の一部は、2番回収口に落ちて回収され、回転する2番ラセン31によって右方向に搬送される。また、2番還元筒37は、2番還元コンベアケース34に収納されると共に2番ラセン31により搬送された処理物を上方に搬送する2番還元コンベア41を有している。2番ラセン31によって搬送された処理物は、2番還元コンベア41によって2番還元筒37の始端部37aから上端である終端部37bまで上方へ搬送され、再び扱室21に投入される。また、揺動選別装置27から1番回収口及び2番回収口のいずれにも漏下しなかった処理物は、藁屑として排藁処理部11に搬送される。
<揺動選別装置の詳細>
次に、図4(a)及び図4(b)を参照して、揺動選別装置27の詳細について説明をする。図4(a)に示すように、揺動選別装置27は、上下二段構造となっており、上段にフィードパン45及びチャフシーブ46を、下段にグレンシーブ49及びストローラック51を、それぞれ有している。
次に、図4(a)及び図4(b)を参照して、揺動選別装置27の詳細について説明をする。図4(a)に示すように、揺動選別装置27は、上下二段構造となっており、上段にフィードパン45及びチャフシーブ46を、下段にグレンシーブ49及びストローラック51を、それぞれ有している。
フィードパン45は、波板状の移送板であって、受網26(図3参照)から漏下する処理物を受け止めて後方移送する。チャフシーブ46は、前後方向に所定間隔を存して開閉可能に並設されている複数のフィン46aを有しており、揺動しながら扱室からの処理物を複数のフィン46aの間から漏下選別する。
グレンシーブ49は、チャフシーブ46の下方に配置された所定の目合の金網部材からなり、揺動しながらチャフシーブ46から漏下した処理物のうち脱穀された穀粒を1番物として1番回収口39(図3参照)へ漏下させる。
ストローラック51は、グレンシーブ49の後方に配置され、左右方向に所定間隔を存して並設される複数のプレート51aを有しており、グレンシーブ49から漏下しなかった処理物の一部を複数のプレート51aの間から2番物として2番回収口40(図3参照)に漏下させる。
フィードパン45の後端に達した処理物は、選別風によって風選別されると共に、チャフシーブ46、グレンシーブ49及びストローラック51により漏下選別される。なお、チャフシーブ46で落下規制された処理物は、選別風により移送されてチャフシーブ46の後端に達した後、ストローラック51に落下する。また、ストローラック51で落下規制された長藁等の処理物は、選別風によって揺動選別装置27の終端まで移送され、藁屑として排藁処理部11(図3参照)から機外に排出される。
次に、チャフシーブ46のフィン46aの開閉機構について、図4(b)を参照して説明する。揺動選別装置27は、フィン46aを開閉するフィン制御モータ53と、フィン制御モータ53の駆動により回転する図示しないピニオンギヤと、前後方向に延設されてピニオンギヤと歯合するラックギヤ55aを有し、ピニオンギヤの回転により前後方向に移動する連結プレート55と、を有している。なお、フィン制御モータ53は、本実施形態において、搬送装置への処理物の供給量を調節する調節手段を構成する。
連結プレート55は、複数のフィン46aを連結しており、前後方向への移動することにより、複数のフィン46aが同期して開閉する。また、連結プレート55の前後方向の移動量に応じてフィン46aの開度、すなわちフィン開度が変更されるように構成されている。なお、フィン開度とは、隣接するフィン46a間における隙間の大きさをいう。また、揺動選別装置27は、連結プレート55の前後方向の位置を検出するポテンショメータであるフィン開閉センサ56を有しており、フィン開閉センサ56により、フィン開度が検出されるように構成されている。フィン開閉センサ56は、検出したフィン開度に応じた信号を出力する。
<運転操作部の詳細>
次に、図5を参照して、運転操作部12の詳細について説明をする。運転操作部12には、運転席59の前方に、走行機体3の走行速度及び燃料の残量等を示す表示装置60が配置されている。表示装置60の右方には、汎用型コンバイン1の操向操作を行うマルチステアリングレバー61が配置されている。マルチステアリングレバー61は、前後左右方向の中立位置である基準位置に対して前後方向及び左右方向に傾斜可能に構成されており、左右方向に傾斜することにより汎用型コンバイン1の操向操作が可能であり、前後方向に傾斜することにより刈取搬送部5の昇降操作が可能である。
次に、図5を参照して、運転操作部12の詳細について説明をする。運転操作部12には、運転席59の前方に、走行機体3の走行速度及び燃料の残量等を示す表示装置60が配置されている。表示装置60の右方には、汎用型コンバイン1の操向操作を行うマルチステアリングレバー61が配置されている。マルチステアリングレバー61は、前後左右方向の中立位置である基準位置に対して前後方向及び左右方向に傾斜可能に構成されており、左右方向に傾斜することにより汎用型コンバイン1の操向操作が可能であり、前後方向に傾斜することにより刈取搬送部5の昇降操作が可能である。
運転席59の左側前方には、主変速機を操作して汎用型コンバイン1の進行方向の切り換え及び細かい速度調整を行う主変速レバー63が設けられており、主変速レバー63の左方には、副変速機を操作する副変速レバー65が設けられている。
主変速レバー63は、作業者の変速操作に応じて基部を中心として前後方向に揺動することにより変速位置が変更され、変速位置が中立位置である状態では、主変速機の斜板が中立位置となるように構成されている。主変速レバー63は、作業者の変速操作に応じて中立位置から前方に傾動されると変速位置が前進走行位置となり、傾動角度が拡大するにつれて主変速機の斜板の角度が拡大し、走行機体3の走行速度が上昇するように構成されている。
主変速レバー63の基部には、後述する走行変速センサ87及び走行変速制御モータ89が設けられている。走行変速センサ87は、主変速レバー63の変速位置を検出するポテンショメータであり、主変速レバー63の変速位置に応じた信号を出力する。また、走行変速制御モータ89は、駆動することにより主変速レバー63の変速位置が変更される。主変速レバー63は、作業者による変速操作及び走行変速制御モータ89の駆動のいずれかにより、変速位置が変更される。なお、走行変速制御モータ89は、本実施形態において、搬送装置への処理物の供給量を調節する調節手段を構成する。
主変速レバー63の前方には、クラッチ操作スイッチ66が設けられている。シーソー型スイッチであるクラッチ操作スイッチ66は、前後両端に押圧可能な押圧部66a及び押圧部66bを有しており、作業者が押圧部66a及び押圧部66bを押圧することにより、刈取クラッチ及び脱穀クラッチの断接が切り換えられる。クラッチ操作スイッチ66は、押圧部66a及び押圧部66bの切り換え状態に応じた信号を出力する。
主変速レバー63の後方には、選別自動スイッチ67が設けられている。選別自動スイッチ67は、作業者の回動操作による回動位置に応じて、チャフシーブ46のフィン開度が刈り取る作物に適した開度となるように自動的に調節されるON状態と、チャフシーブ46のフィン開度が回動位置に応じた開度に固定されるOFF状態と、に切り換えられる。選別自動スイッチ67は、回動位置に応じた信号を出力する。
選別自動スイッチ67の後方には、車速自動スイッチ69が設けられている。車速自動スイッチ69は、作業者の切り換え操作による切り換え位置に応じて、2番還元筒37における処理物の搬送負荷の検出結果に基づいて走行機体3の走行速度が自動で調節されるON状態と、自動で調節されないOFF状態と、に切り換えられる。車速自動スイッチ69は、切り換え位置に応じた信号を出力する。なお、2番還元筒37における処理物の搬送負荷を検出する構成については、後述する。
<2番還元筒の詳細>
次に、図6乃至図9を参照して、2番還元筒37の詳細について説明をする。図6に示すように、2番還元筒37の終端部37bには、始端部37aに配置されている2番ラセン31の回転軸と略平行な回転軸を中心として回転自在に軸支されている従動回転体としての従動スプロケット43が設けられている。2番還元コンベア41は、無端状のローラチェンである2番還元チェン71と、2番還元チェン71に支持されて、環状の2番還元チェン71の外側で処理物を搬送する搬送体72と、を有している。なお、2番還元チェン71は、本実施形態における無端帯を構成する。
次に、図6乃至図9を参照して、2番還元筒37の詳細について説明をする。図6に示すように、2番還元筒37の終端部37bには、始端部37aに配置されている2番ラセン31の回転軸と略平行な回転軸を中心として回転自在に軸支されている従動回転体としての従動スプロケット43が設けられている。2番還元コンベア41は、無端状のローラチェンである2番還元チェン71と、2番還元チェン71に支持されて、環状の2番還元チェン71の外側で処理物を搬送する搬送体72と、を有している。なお、2番還元チェン71は、本実施形態における無端帯を構成する。
2番還元チェン71は、駆動回転体としての2番ラセン31と従動スプロケット43とに亘って巻き掛けられると共に、2番ラセン31によって駆動される。2番ラセン31がA方向に回転する場合、対向する一対の弦部71a,71aのうち、後方に位置する弦部71aは、2番還元チェン71の所謂緩み側の弦部71aとなる。搬送体72は、2番還元チェン71の外側と2番還元コンベアケース42の後方側の内面42cとの間に、所定の間隔で複数配置されている、2番還元チェン71から外側に向かって延びる板状の部材であり、2番還元チェン71の駆動に伴い2番還元コンベアケース42内を循環する。
2番ラセン31が図6におけるA方向に回転して搬送体72が2番還元コンベアケース42内を循環することにより、2番還元筒37の始端部37aから終端部37bに亘って、搬送体72により搬送方向としての上方へ処理物が搬送される搬送路Tが形成されている。2番還元チェン71の1対の弦部71aは、2番ラセン31の回転方向により、比較的に張力が低い緩み側の弦部71aと、比較的に張力が高い張り側の弦部71aと、からなる。2番還元筒37が処理物を搬送する際、2番ラセン31はA方向に回転するため、搬送路Tに臨む側の弦部71aは、2番還元チェン71の緩み側の弦部71aとなり、環状の2番還元チェン71の内側に向けて押された場合に、張り側の弦部71aと比較して、小さな力で内側へ移動する。
2番還元チェン71が内側へ過度に移動すると、従動スプロケット43の付近で処理物の詰まりが発生しやすくなるため、2番還元筒37は、搬送路Tに臨む位置における2番還元チェン71、すなわち搬送路Tに臨む側の弦部71aが、2番還元チェン71の内側へ過度に移動することを規制する、ガイド板79を有している。
ガイド板79は、搬送路Tに臨む側の弦部71aに対向して、2番還元チェン71の内側に配置され、終端部37b付近から下方に向けて延びている。ガイド板79は、搬送路Tに臨む側の弦部71aが処理物により前方に向けて押されていない状態では、2番還元コンベア41とは接触しない位置に配置されており、搬送路Tに臨む側の弦部71aが処理物により前方に向けて押されている状態で2番還元チェン71と接触して、2番還元チェン71が内側へ過度に移動することを規制すると共に、2番還元チェン71を搬送方向へ案内するガイド面79aを有している。また、ガイド板79は、ガイド面79aの下端に近付くにつれて内側方向へ傾斜する傾斜面79bを有している。このように構成されて、2番還元筒37は、2番ラセン31により搬送された処理物を、2番還元コンベアケース42の始端部37aから終端部37bまで、搬送体72の移動により搬送路Tに沿って搬送する。
図7に示すように、2番還元コンベアケース42は、2番還元コンベアの前後左右を覆う断面矩形状に形成された2番還元コンベアケース本体42dと、2番還元コンベアケース本体42dの右方に形成された開口を塞ぐメンテナンスカバー42e,42fと、を有している。メンテナンスカバー42e,42fは、作業者が、2番還元筒37内の処理物を除去する際や、2番還元筒37の内部の状況を確認する際等に、作業者によって開閉可能に設けられている。
また、図7乃至図9に示すように、搬送体72は、2番還元チェン71のコマの1つと一体となるように固定された支持板73と、2番還元チェン71から外側に向かって延びる板状の搬送板76と、搬送板76を支持板73と挟んで固定する固定板74と、を有している。支持板73は、2番還元チェン71のコマの1つに固定されると共に2番還元コンベアケース42の後方側の内面42cと略平行な板状の支持部73bと、搬送方向であるB方向と略直交、すなわち搬送方向と交差するように配置されると共に支持部73bと略直角を成す板状の受部73aと、を有して、略L字状に形成されている。
搬送板76は、弾性を有するゴム等で平板状に形成されており、受部73aの搬送方向における下流側の面と固定板74とにより挟持されている。また、受部73a及び固定板74の外側方向の端部は、搬送板76の外側方向の端部より、2番還元チェン71に近い位置となるように構成されている。このため、図9に示すように、2番還元チェン71の外側方向における搬送板76の端部は、処理物Cの搬送負荷により弾性変形可能に構成されている。
また、搬送体72は、処理物を搬送する際、処理物を搬送していない図8に示す通常状態から、処理物の搬送負荷により傾斜した図9に示す傾斜状態に状態が変化する。具体的には、搬送体72は、処理物を搬送していない通常状態より、受部73aの外側方向の端部が搬送負荷により搬送方向の上流へ向けて押されて傾斜した傾斜状態に状態が変化する。このように傾斜することにより、搬送体72は、処理物の搬送負荷に応じて2番還元チェン71の内側方向への力を受ける。なお、図9に示すように、本実施形態における搬送体72は、2番還元チェン71の外側方向における搬送板76の端部が処理物の搬送負荷によって弾性変形することにより、処理物から2番還元チェン71の内側方向への力を受けやすいように構成されている。
また、ガイド板79の下端は2番ラセン31までは達しておらず、2番還元チェン71は、ガイド板79の下端と2番ラセン31との間において、ガイド板79により内側への移動を規制されないように構成されている。このように、2番還元チェン71は、通常状態から傾斜状態に搬送体72の状態が変化したことに伴って、内側へ移動するように構成されている。
2番還元筒37は、ガイド板79の下端と、2番ラセン31との間に配置され、上下方向に延びて、前後方向に移動自在な移動検出部材80を有している。移動検出部材80は、2番還元チェン71に対向する検出面80aを有し、上下方向の移動を規制すると共に前後方向に移動検出部材80が移動する際の移動可能範囲を規制する前後方向に延びる長穴80bが形成されている。
移動検出部材80は、前端が2番還元コンベアケース42に支持され、後端が移動検出部材80に当接する検出ばね82によって、後方へ向けて付勢されており、搬送体72の通常状態において、検出面80aがガイド板79のガイド面79aと略一致するように構成されている。2番還元チェン71は、ガイド板79の下端と2番ラセン31との間の位置、すなわち搬送路Tに臨む位置において2番還元チェン71が内側へ移動すると、検出面80aを押圧し、移動検出部材80が検出ばね82の反力に抗して長穴80bの長手方向、すなわち前後方向に移動する。
また、2番還元筒37は、リミットスイッチからなり、検出面80aの前方に配置されている検出手段としての第2搬送負荷センサ83を有している。2番還元筒37が処理物を搬送する際において、2番還元筒37で処理物が詰まる虞がない通常の搬送負荷より大きな搬送負荷により、移動検出部材80が所定距離以上前方へ移動すると、第2搬送負荷センサ83は、OFF状態からON状態へと変化する。これにより、第2搬送負荷センサ83は、2番還元筒37が処理物を搬送する際の搬送負荷を検出するように構成されている。
また、移動検出部材80及び第2搬送負荷センサ83は、2番還元筒37の中央部より始端部側、すなわち下方側に配置されている。これにより、2番還元筒37に供給されてから早い段階における処理物による搬送負荷の検出を可能としている。なお、1番搬送装置36(図3参照)は、1番搬送チェン32aの内側への移動を検出する第1搬送負荷センサ86を有しているが、第1搬送負荷センサ86の配置や、1番搬送チェン32aが内側へ移動した際に検出する方法等は、2番還元筒37と同様であるため、説明を省略する。
<制御構成>
次に、図10を参照して、汎用型コンバイン1の制御構成について説明をする。走行機体3は、マイクロコンピュータ等からなる電子制御装置(Electronic Control Unit)である制御手段としての制御部85を備えている。制御部85は、クラッチ操作スイッチ66、選別自動スイッチ67、第1搬送負荷センサ86、第2搬送負荷センサ83、フィン開閉センサ56、走行変速センサ87及び車速自動スイッチ69の入力手段からの入力信号を受けて、入力信号に応じて各制御を実行し、フィン制御モータ53、走行変速制御モータ89、表示装置60、その他の出力手段に対して信号等を出力する。
次に、図10を参照して、汎用型コンバイン1の制御構成について説明をする。走行機体3は、マイクロコンピュータ等からなる電子制御装置(Electronic Control Unit)である制御手段としての制御部85を備えている。制御部85は、クラッチ操作スイッチ66、選別自動スイッチ67、第1搬送負荷センサ86、第2搬送負荷センサ83、フィン開閉センサ56、走行変速センサ87及び車速自動スイッチ69の入力手段からの入力信号を受けて、入力信号に応じて各制御を実行し、フィン制御モータ53、走行変速制御モータ89、表示装置60、その他の出力手段に対して信号等を出力する。
例えば、制御部85は、第1搬送負荷センサ86及び第2搬送負荷センサ83からの入力信号により、第1搬送負荷センサ86及び第2搬送負荷センサ83のいずれか一方若しくは両方がON状態であると判定すると、処理物の搬送負荷が大きいことを報知するための映像を表示させる信号を表示装置60に出力し、作業者に対して表示装置60による搬送負荷が大きいことの報知である詰まり報知が実行される。
<フィン開度制御>
次に、図11(a)及び図12を参照して、制御部85が実行するフィン開度制御について説明をする。図11(a)は、フィン開度制御を示すフローチャートである。制御部85によりフィン開度制御が開始されると、制御部85は、脱穀クラッチが接続状態であるか否かを判定する(ステップS1)。この処理において、制御部85は、クラッチ操作スイッチ66からの入力信号を参照して、脱穀選別部9が駆動している状態であるか否かを判定している。
次に、図11(a)及び図12を参照して、制御部85が実行するフィン開度制御について説明をする。図11(a)は、フィン開度制御を示すフローチャートである。制御部85によりフィン開度制御が開始されると、制御部85は、脱穀クラッチが接続状態であるか否かを判定する(ステップS1)。この処理において、制御部85は、クラッチ操作スイッチ66からの入力信号を参照して、脱穀選別部9が駆動している状態であるか否かを判定している。
ステップS1の処理において、脱穀クラッチが接続状態でない場合(ステップS1のNO)、制御部85は、フィン開度制御を終了し、ステップS1の処理において、刈取クラッチ及び脱穀クラッチが接続状態である場合(ステップS1のYES)、制御部85は、選別自動スイッチ67がON状態であるか否かを判定する(ステップS2)。この処理において、制御部85は、選別自動スイッチ67からの入力信号を参照し、選別自動スイッチ67がON状態であるかOFF状態であるかを判定している。
ステップS2の処理において、選別自動スイッチ67がOFF状態である場合(ステップS2のNO)、制御部85は、フィン手動制御を実行し(ステップS3)、チャフシーブ46のフィン開度が選別自動スイッチ67の回動位置に応じた開度となるまでフィン制御モータ53を駆動する。
また、ステップS2の処理において、選別自動スイッチ67がON状態である場合(ステップS2のYES)、制御部85は、チャフシーブ46のフィン開度が2番還元筒37の搬送負荷に応じた開度となるようにフィン制御モータ53の駆動を自動的に制御する、フィン自動制御を実行する(ステップS4)。このように、制御部85は、フィン開度制御を実行することにより、チャフシーブ46のフィン開度を自動的に調節するフィン自動制御の実行、又はチャフシーブ46のフィン開度を手動的に調節するフィン手動制御の実行を決定している。
図12は、フィン自動制御を示すフローチャートである。制御部85によりフィン自動制御が開始されると(ステップS4)、制御部85は、第2搬送負荷センサ83がON状態であるか否かを判定する(ステップS11)。ステップS11の処理において、第2搬送負荷センサ83がOFF状態である場合(ステップS11のNO)、制御部85は、表示装置60による詰まり報知の実行中であれば詰まり報知を停止し(ステップS12)、通常のフィン自動制御、すなわちチャフシーブ46のフィン開度が刈り取る作物に適した開度となるように自動的に調節される制御を実行して(ステップS13)、フィン自動制御を終了する。
ステップS11の処理において、第2搬送負荷センサ83がON状態である場合(ステップS11のYES)、制御部85は、上述したように表示装置60に詰まり報知を実行させる(ステップS14)。ステップS14の処理を実行すると、制御部85は、第2搬送負荷センサ83による搬送負荷の検出内容に基づいて、目標フィン開度K1を算出する(ステップS15)。この処理において、制御部85は、第2搬送負荷センサ83による搬送負荷の検出結果に基づいて、2番還元筒37における搬送負荷の更なる増大を防ぐために適したチャフシーブ46のフィン開度である目標フィン開度K1を算出している。例えば、制御部85は、第2搬送負荷センサ83のON状態が継続している時間に基づいて、目標フィン開度K1を算出する。
ステップS15の処理を実行すると、制御部85は、現在のフィン開度Kが目標フィン開度K1以上であるか否かを判定する(ステップS16)。この処理において、制御部85は、フィン開閉センサ56からの入力信号に基づいて、現在のフィン開度Kが目標フィン開度K1に達しているか否かを判定している。ステップS16の処理において、現在のフィン開度Kが目標フィン開度K1未満であると判定した場合(ステップS16のNO)、制御部85は、フィン制御モータ53へフィン開度が拡大する方向へ駆動する駆動信号の出力を開始し(ステップS17)、フィン自動制御を終了する。この処理において、制御部85は、第2搬送負荷センサ83が通常より大きな搬送負荷を検出したことに基づいて、チャフシーブ46のフィン開度を拡大させて1番搬送装置36への処理物の供給量を増加させることにより、2番還元筒37への処理物の供給量を減少させるように、フィン制御モータ53を制御している。
ステップS16の処理において、現在のフィン開度Kが目標フィン開度K1に達したと判定した場合(ステップS16のYES)、制御部85は、フィン制御モータ53への駆動信号の出力を停止する(ステップS18)。この処理において、制御部85は、目標フィン開度K1が更新されるか、又は第2搬送負荷センサ83がOFF状態になるまで、チャフシーブ46のフィン開度を維持するように、フィン制御モータ53を制御している。このように、制御部85は、第2搬送負荷センサ83の検出結果に基づいてフィン制御モータ53を制御し、フィン制御モータ53により2番還元筒37への処理物の供給量が調節される。
<走行変速制御>
次に、図11(b)及び図13を参照して、制御部85が実行する走行変速制御について説明をする。図11(b)は、走行変速制御を示すフローチャートである。制御部85により走行変速制御が開始されると、制御部85は、脱穀クラッチが接続状態であるか否かを判定する(ステップS5)。この処理において、制御部85は、クラッチ操作スイッチ66からの入力信号を参照して、脱穀選別部9が駆動している状態であるか否かを判定している。
次に、図11(b)及び図13を参照して、制御部85が実行する走行変速制御について説明をする。図11(b)は、走行変速制御を示すフローチャートである。制御部85により走行変速制御が開始されると、制御部85は、脱穀クラッチが接続状態であるか否かを判定する(ステップS5)。この処理において、制御部85は、クラッチ操作スイッチ66からの入力信号を参照して、脱穀選別部9が駆動している状態であるか否かを判定している。
ステップS5の処理において、脱穀クラッチが接続状態でない場合(ステップS5のNO)、制御部85は、走行変速制御を終了し、ステップS5の処理において、脱穀クラッチが接続状態である場合(ステップS5のYES)、制御部85は、車速自動スイッチ69がON状態であるか否かを判定する(ステップS6)。この処理において、制御部85は、車速自動スイッチ69からの入力信号を参照し、車速自動スイッチ69がON状態であるかOFF状態であるかを判定している。
ステップS6の処理において、車速自動スイッチ69がOFF状態である場合(ステップS6のNO)、制御部85は、走行変速制御を終了し、ステップS6の処理において、車速自動スイッチ69がON状態である場合(ステップS6のYES)、制御部85は、走行機体3の走行速度が2番還元筒37の搬送負荷に応じた速度となるように、主変速レバー63の変速位置を自動的に制御する、走行変速自動制御を実行する(ステップS7)。
図13は、本実施の形態における走行変速自動制御を示すフローチャートである。制御部85により走行変速自動制御が開始されると(ステップS7)、制御部85は、第2搬送負荷センサ83がON状態であるか否かを判定する(ステップS21)。ステップS21の処理において、第2搬送負荷センサ83がOFF状態である場合(ステップS21のNO)、制御部85は、表示装置60による詰まり報知の実行中であれば詰まり報知を停止し(ステップS22)、走行変速自動制御を終了する。
ステップS21の処理において、第2搬送負荷センサ83がON状態である場合(ステップS21のYES)、制御部85は、上述したように表示装置60に詰まり報知を実行させる(ステップS23)。ステップS23の処理を実行すると、制御部85は、現在の主変速レバー63の変速位置が前進走行位置であるか否かを判定する(ステップS24)。この処理において、制御部85は、走行変速センサ87からの入力信号を参照して、主変速レバー63の変速位置が前進走行位置であるか否かを判定している。
ステップS24の処理において、現在の主変速レバー63の変速位置が前進走行位置ではないと判定した場合(ステップS24のNO)、制御部85は、走行変速自動制御を終了する。この処理において、制御部85は、走行変速センサ87からの入力信号に基づいて汎用型コンバイン1が前進走行していないことを判定し、走行機体3の走行速度を自動的に調節しないことを決定している。
ステップS24の処理において、現在の主変速レバー63の変速位置が前進走行位置であると判定した場合(ステップS24のYES)、制御部85は、主変速レバー63の変速位置が中立位置に近付く方向へ駆動する駆動信号を走行変速制御モータ89へ出力し、走行機体3の走行速度が現在の走行速度から所定速度低下するように走行変速制御モータ89を制御する(ステップS25)。この処理において、制御部85は、第2搬送負荷センサ83が通常より大きな搬送負荷を検出したことに基づいて、走行機体3の走行速度を低下させて刈取搬送部5が刈り取る穀稈の量を減少させることにより、2番還元筒37への処理物の供給量を減少させるように、走行変速制御モータ89を制御している。このように、制御部85は、第2搬送負荷センサ83の検出結果に基づいて走行変速制御モータ89を制御し、走行変速制御モータ89により2番還元筒37への処理物の供給量が調節される。
<まとめ>
第1の実施の形態は、2番還元筒37の2番還元チェン71が内側へ移動したことを第2搬送負荷センサ83が検出することにより、処理物が詰まる前段階における処理物の搬送負荷を検出するように構成されている。一般に、2番還元筒37における搬送負荷は、処理物が詰まる前に大きくなるので、例えば、第2搬送負荷センサ83の検出結果に基づいて2番還元筒37で処理物が詰まる前に刈取り作業を中断することにより、2番還元筒37での処理物の詰まりを未然に防ぎ、2番還元筒37が高い強度を有していなくても、2番還元筒37の変形や破損の防止を図ることができる。また、2番還元筒37に高い強度が要求されないため、汎用型コンバイン1のコストダウンや軽量化を図ることができる。
第1の実施の形態は、2番還元筒37の2番還元チェン71が内側へ移動したことを第2搬送負荷センサ83が検出することにより、処理物が詰まる前段階における処理物の搬送負荷を検出するように構成されている。一般に、2番還元筒37における搬送負荷は、処理物が詰まる前に大きくなるので、例えば、第2搬送負荷センサ83の検出結果に基づいて2番還元筒37で処理物が詰まる前に刈取り作業を中断することにより、2番還元筒37での処理物の詰まりを未然に防ぎ、2番還元筒37が高い強度を有していなくても、2番還元筒37の変形や破損の防止を図ることができる。また、2番還元筒37に高い強度が要求されないため、汎用型コンバイン1のコストダウンや軽量化を図ることができる。
また、第2搬送負荷センサ83は、2番還元筒37の始端部37aから終端部37bに亘って2番還元コンベアケース42の内面42cに形成された搬送路Tに臨む位置における2番還元チェン71の内側への移動を検出するので、搬送中の処理物による搬送負荷を高い精度で検出することが可能となり、2番還元筒37での処理物の詰まりの防止を図ることができる。
また、2番ラセン31は、2番還元筒37の始端部37aに配置され、従動スプロケット43は、2番還元筒37の終端部37bに配置されているので、例えば、第2搬送負荷センサ83が搬送路Tに臨む位置における2番還元チェン71の内側への移動を検出する場合には、2番還元チェン71の張力が低い緩み側の移動が検出されるため、搬送負荷を検出する精度の向上を図ることができる。
また、2番還元筒37は、始端部37aから終端部37bへ向けて処理物を上方に搬送し、第2搬送負荷センサ83が、2番還元筒37の中央部より始端部37a側に配置されているため、2番還元筒37へ供給されてから早い段階における処理物による搬送負荷を検出することが可能となり、2番還元筒37での処理物の詰まりの防止を図ることができる。
また、第2搬送負荷センサ83は、通常状態と傾斜状態との間で搬送体72の状態が変化したことに伴って2番還元チェン71が内側へ移動したことを検出するので、搬送中の処理物による搬送負荷を高い精度で検出することが可能となり、2番還元筒37での処理物の詰まりの防止を図ることができる。
また、フィン制御モータ53及び走行変速制御モータ89は、第2搬送負荷センサ83による処理物の搬送負荷の検出結果に基づいて、2番還元筒37への処理物の供給量を減少させるように調節するので、2番還元筒37における処理物の詰まりを未然に防ぎ、刈取り作業における作業者の作業負担の軽減や、2番還元筒37の破損の防止を図ることができる。また、2番還元筒37での処理物の詰まりを未然に防いで、処理物の詰まりによる刈取り作業の中断を防止することができるので、刈取り作業における作業効率の向上を図ることができる。また、2番還元筒37における通常より大きな搬送負荷を検出し、2番還元筒37への処理物の供給量を減少させるので、2番還元筒37の破損や変形の防止を図ることができる。
また、フィン制御モータ53は、第2搬送負荷センサ83による2番還元筒37における処理物の搬送負荷の検出結果に基づいて、チャフシーブ46のフィン46aの開度を拡大させることにより、2番還元筒37への処理物の供給量を減少させるように調節するので、2番還元筒37における処理物の詰まりを未然に防ぎ、刈取り作業における作業者の作業負担の軽減や、2番還元筒37の破損の防止を図ることができる。
また、走行変速制御モータ89は、第2搬送負荷センサ83による処理物の搬送負荷の検出結果に基づいて、走行機体3の走行速度を低下させることにより、2番還元筒37への処理物の供給量を減少させるように調節するので、2番還元筒37における処理物の詰まりを未然に防ぎ、刈取り作業における作業者の作業負担の軽減を図ることができる。
<第2の実施の形態>
次いで、図14に沿って、本発明に係る第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る汎用型コンバイン101は、第1の実施の形態に対して走行変速自動制御の内容が異なるのみで、その他は同一であるため、第1の実施の形態と同様な構成及び制御については、図示及び説明を省略する。
次いで、図14に沿って、本発明に係る第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る汎用型コンバイン101は、第1の実施の形態に対して走行変速自動制御の内容が異なるのみで、その他は同一であるため、第1の実施の形態と同様な構成及び制御については、図示及び説明を省略する。
図14は、本実施の形態における走行変速自動制御を示すフローチャートである。なお、ステップS21〜ステップS23の処理内容は、第1の実施の形態における走行変速自動制御と同一であるため、説明を省略する。ステップS23の処理を実行すると、制御部85は、第2搬送負荷センサ83による搬送負荷の検出内容に基づいて、目標変速位置V1を算出する(ステップS26)。この処理において、制御部85は、第2搬送負荷センサ83による搬送負荷の検出内容に基づいて、2番還元筒37における搬送負荷の更なる増大を防ぐために適した走行機体3の走行速度に対応する主変速レバー63の変速位置である目標変速位置V1を算出している。例えば、制御部85は、第2搬送負荷センサ83のON状態が継続している時間に基づいて、目標変速位置V1を算出する。
ステップS26の処理を実行すると、制御部85は、現在の変速位置Vが目標変速位置V1以上であるか否か、すなわち現在の走行機体3の走行速度が、目標変速位置V1に対応する走行速度以下であるか否かを判定する(ステップS27)。この処理において、制御部85は、走行変速センサ87からの入力信号に基づいて、現在の走行機体3の走行速度を低下させるか否かを判定している。
ステップS27の処理において、現在の走行機体3の走行速度が目標変速位置V1に対応する走行速度を超えていると判定した場合(ステップS27のNO)、制御部85は、主変速レバー63の変速位置が中立位置に近付く方向へ駆動する駆動信号を走行変速制御モータ89へ出力し(ステップS28)、走行変速自動制御を終了する。この処理において、制御部85は、第2搬送負荷センサ83が通常より大きな搬送負荷を検出したことに基づいて、走行機体3の走行速度を低下させて刈取搬送部5が刈り取る穀稈の量を減少させることにより、2番還元筒37への処理物の供給量を減少させるように、走行変速制御モータ89を制御している。
ステップS27の処理において、現在の走行機体3の走行速度が目標変速位置V1に対応する走行速度まで低下したと判定した場合(ステップS27のYES)、制御部85は、走行変速制御モータ89への駆動信号の出力を停止する(ステップS29)。この処理において、制御部85は、目標変速位置V1が更新されるか、又は第2搬送負荷センサ83がOFF状態になるまで、主変速レバー63の変速位置を維持するように、走行変速制御モータ89を制御している。
<まとめ>
また、走行変速制御モータ89は、第2搬送負荷センサ83による処理物の搬送負荷の検出結果に基づいて算出された目標変速位置V1に対応する速度まで走行機体3の走行速度を低下させることにより、2番還元筒37への処理物の供給量を減少させるように調節するので、2番還元筒37における処理物の詰まりを未然に防ぎ、刈取り作業における作業者の作業負担の軽減を図ることができる。
また、走行変速制御モータ89は、第2搬送負荷センサ83による処理物の搬送負荷の検出結果に基づいて算出された目標変速位置V1に対応する速度まで走行機体3の走行速度を低下させることにより、2番還元筒37への処理物の供給量を減少させるように調節するので、2番還元筒37における処理物の詰まりを未然に防ぎ、刈取り作業における作業者の作業負担の軽減を図ることができる。
<変形例>
なお、本実施の形態において、2番還元筒37が搬送装置を構成するものとしたが、これに限定されない。例えば、穀粒をバケット32bにより搬送する1番搬送装置36、穀稈を後方へ搬送する搬送フィーダ20、その他の処理物を搬送する装置が搬送装置を構成するものとしてもよい。また、1番搬送装置36が本実施形態における搬送装置を構成する場合は、1番ラセン30が駆動回転体を、従動スプロケット38が従動回転体を、1番搬送チェン32aが無端帯を、バケット32bが搬送体を、第1搬送負荷センサ86が検出手段を、それぞれ構成する。また、搬送フィーダ20が本実施形態における搬送装置を構成する場合は、フィーダ駆動軸20cが駆動回転体を、フィーダドラム20dが従動回転体を、フィードチェン20eが無端帯を、搬送プレート20fが搬送体を、フィードチェン20eの内側への移動を検出する図示しないフィーダ負荷センサが検出手段を、それぞれ構成する。
なお、本実施の形態において、2番還元筒37が搬送装置を構成するものとしたが、これに限定されない。例えば、穀粒をバケット32bにより搬送する1番搬送装置36、穀稈を後方へ搬送する搬送フィーダ20、その他の処理物を搬送する装置が搬送装置を構成するものとしてもよい。また、1番搬送装置36が本実施形態における搬送装置を構成する場合は、1番ラセン30が駆動回転体を、従動スプロケット38が従動回転体を、1番搬送チェン32aが無端帯を、バケット32bが搬送体を、第1搬送負荷センサ86が検出手段を、それぞれ構成する。また、搬送フィーダ20が本実施形態における搬送装置を構成する場合は、フィーダ駆動軸20cが駆動回転体を、フィーダドラム20dが従動回転体を、フィードチェン20eが無端帯を、搬送プレート20fが搬送体を、フィードチェン20eの内側への移動を検出する図示しないフィーダ負荷センサが検出手段を、それぞれ構成する。
また、本実施の形態において、ローラチェンである2番還元チェン71が無端帯を構成するものとしたが、これに限定されない。例えば、ゴム、合成樹脂、その他複合材等からなるベルト等が無端帯を構成するものとしてもよい。このような場合は、無端帯と搬送体を一体的に形成することが可能となる。
また、本実施の形態において、2番還元筒37は、搬送した処理物を脱穀部6の扱室21へ還元するように構成されているが、これに限定されない。2番還元筒37は、例えば、搬送した処理物を選別部7に還元するように構成されていてもよい。
また、本実施の形態において、第2搬送負荷センサは、リミットスイッチにより構成されているが、これに限定されない。第2搬送負荷センサは、例えば、ストロークセンサや光学センサにより構成されていてもよいし、移動検出部材80の移動に伴い揺動する図示しないレバーとポテンショメータとにより構成されていてもよい。このように構成された場合、処理物の搬送負荷の変化を連続的に検出することができるので、搬送負荷の検出精度を向上することができる。また、このように構成された場合、制御部85は、検出された搬送負荷の値に応じて目標フィン開度K1や目標変速位置V1を算出するように構成されていてもよい。
また、本実施の形態において、第2搬送負荷センサ83は、2番還元筒37の中央部より始端部37a側に配置されているように構成されているが、これに限定されない。搬送装置の構成や用途等により処理物の詰まりが発生しやすい部位が明らかである場合には、詰まりが発生しやすい位置に合わせて検出手段を配置するように構成されていてもよい。例えば、搬送フィーダ20が本実施形態における搬送装置を構成する場合、フィーダ駆動軸20cでの穀稈の連れ周りにより、搬送フィーダ20で穀稈が詰まることがあるため、フィーダ駆動軸20cの下流部に検出手段を配置するとよい。
また、本実施の形態において、制御部85は、第2搬送負荷センサ83により通常より大きな搬送負荷を検出したことに基づいて、フィン制御モータ53により複数のフィン46aの開度を拡大することで、2番還元筒37への処理物の供給量を減少させるように構成されているが、これに限定されない。制御部85は、例えば、第2搬送負荷センサ83により通常より大きな搬送負荷を検出したことに基づいて、フィードチェン20eの駆動速度を低下させたり、扱胴の回転速度を低下させたり、唐箕ファン29による選別風を弱めたりすることにより、2番還元筒37への処理物の供給量を減少させるように構成されていてもよい。
また、本実施の形態において、制御部85は、第2搬送負荷センサ83により通常より大きな搬送負荷を検出したことに基づいて、走行変速制御モータ89により主変速レバー63の変速位置を中立方向へ移動させるように構成されているが、これに限定されない。制御部85は、例えば、第2搬送負荷センサ83により通常より大きな搬送負荷を検出したことに基づいて、走行変速制御モータ89により副変速機を変速操作する副変速レバー65を低速側へ移動させたり、エンジンEへの供給燃料を減少させたりすることにより走行機体3の走行速度を低下させ、2番還元筒37への処理物の供給量を減少させるように構成されていてもよい。
また、本実施の形態において、制御部85は、第1搬送負荷センサ86及び第2搬送負荷センサ83のいずれか一方若しくは両方がON状態である場合に、表示装置60に詰まり報知を実行させるように構成されているが、これに限定されない。例えば、制御部85は、図示しない音響装置に警告音や音声メッセージを出力する詰まり報知を実行させるように構成されていてもよい。
また、本実施の形態は、汎用型コンバインについて説明したが、自脱型コンバインにも適用可能である。
1 コンバイン
31 駆動回転体(2番ラセン)
37 搬送装置(2番還元筒)
37a 始端部
37b 終端部
42 ケース体(2番還元コンベアケース)
43 従動回転体(従動スプロケット)
71 無端帯(2番還元チェン)
72 搬送体
83 検出手段(第2搬送負荷センサ)
T 搬送路
31 駆動回転体(2番ラセン)
37 搬送装置(2番還元筒)
37a 始端部
37b 終端部
42 ケース体(2番還元コンベアケース)
43 従動回転体(従動スプロケット)
71 無端帯(2番還元チェン)
72 搬送体
83 検出手段(第2搬送負荷センサ)
T 搬送路
Claims (5)
- 処理物を始端部から終端部まで搬送する搬送装置を備えたコンバインにおいて、
前記搬送装置は、
駆動回転体と従動回転体とに亘って巻き掛けられると共に、前記駆動回転体によって駆動される無端状の無端帯と、
前記無端帯に支持されて、前記無端帯の外側で処理物を搬送する搬送体と、
前記無端帯及び前記搬送体を収納するケース体と、
前記無端帯の内側への移動を検出する検出手段と、を有する、
ことを特徴とするコンバイン。 - 前記始端部から前記終端部に亘って、前記無端帯の外側と前記ケース体の内面との間に処理物が搬送される搬送路が形成され、
前記検出手段は、前記搬送路に臨む位置における前記無端帯の内側への移動を検出する、
請求項1に記載のコンバイン。 - 前記駆動回転体は前記始端部に配置され、前記従動回転体は前記終端部に配置されている、
請求項1又は2に記載のコンバイン。 - 前記搬送装置は、前記始端部から前記終端部へ向けて処理物を上方に搬送し、
前記検出手段は、前記搬送装置の中央部より前記始端部側に配置されている、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコンバイン。 - 前記搬送体は、処理物を搬送する際に、処理物を搬送していない通常状態から、処理物の搬送負荷により傾斜した傾斜状態に状態が変化し、
前記検出手段は、前記通常状態から前記傾斜状態に前記搬送体の状態が変化したことに伴って前記無端帯が内側へ移動したことを検出する、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコンバイン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018063336A JP2019170279A (ja) | 2018-03-28 | 2018-03-28 | コンバイン |
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JP2018063336A JP2019170279A (ja) | 2018-03-28 | 2018-03-28 | コンバイン |
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ID=68166400
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7395420B2 (ja) | 2020-04-28 | 2023-12-11 | 三菱マヒンドラ農機株式会社 | 脱穀装置の揚送コンベア |
-
2018
- 2018-03-28 JP JP2018063336A patent/JP2019170279A/ja active Pending
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