JP3734555B2 - コンバインの排出オーガ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインのグレンタンクからトラックの荷台等へ籾の排出作業をする排出オーガに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からコンバインの座席後部にグレンタンクを配置し、穀稈を刈り取り、脱穀し、選別した後の精粒をグレンタンクに貯留し、グレンタンクがいっぱいになったり、その圃場の刈り取りが終了すると、排出オーガによって、トラックの荷台や乾燥機等に排出していた。この排出オーガはグレンタンクの側部に回動基部を設け、排出オーガを上下に回動したり、左右に回動させて、任意の位置へ排出オーガの排出口を移動できるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の排出オーガの長さは一定であり、コンバイン本機の全長よりも短くして機体の範囲内の長さとしており、長くするためには延長オーガを取り付けることもできるが、機体幅より長くなって、走行時に障害物に当たったり、収納時にはみ出したりして、使用しづらかった。
また、図8に示すように、グレンタンク3より排出オーガ19を用いて籾をトラックTの荷台に排出するときに、コンバインとトラックとの間が畦や川等の排出口が届き難いときがあった。
【0004】
また、排出口を一定にしておくと、荷台上に堆積する籾は山のようになって、荷台の隅まで堆積させることができず、均一に堆積させるように排出オーガを上下左右に旋回させるが、左右に旋回させると排出口がはみ出したり、上下へ回動すると籾が飛散したりして、機体を移動させないと所望位置に排出できないときがあり、その作業は煩雑なものであった。
その為に、排出オーガの上下左右の操作を行う操縦者によって、排出オーガの伸縮操作をも可能にする構成の排出オーガが希望されてきている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
刈り取り、脱穀、選別後の籾を貯留するグレンタンク3を備え、該グレンタンク3より排出するために、コンバインの上方に排出オーガ19を配置し、該排出オーガ19は、固定オーガ11と可動オーガ32からなり、該固定オーガ11の基部側は 回動基部15によって縦コンベア18上端に連通支持され、該固定オーガ11の先端に可動オーガ32を摺動可能に外側嵌装した構成において、該可動オーガ32と固定オーガ11の一方には、伸縮駆動アクチュエーターを配置し、他方には、該アクチュエーターの作動体を介装し、該固定オーガ11の先端の、可動オーガ32を外嵌した部分の外周上方位置に、ガイド部62を設け、該ガイド部62にローラー63を設け、該ローラー63により、可動オーガ32のケース41と、固定オーガ11のケース12間の距離を一定距離に維持すべく構成し、前記可動オーガ32の内側面の軸心方向に、開放側を内側に対向した断面視「コ」字状のガイドレール46・46を左右対称に固設し、前記ガイドレール46・46内に嵌合するように、前記固定オーガ11の前部のケース12外側面には、水平方向の枢止軸49により回転自在に配設した支持ローラー47・47を、左右に2対設けたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の伸縮自在にした排出オーガを装着するコンバインの側面図、図2は本発明の排出オーガを示す側面図、図3は固定オーガに可動オーガを摺動可能に支持する部分の側面図一部断面図、図4は同じく平面断面図、図5は可動オーガの動力伝達部を示す側面断面図、図6は図2におけるX−X矢視図、図7は動力伝達部の正面図、図8はトラックの荷台に籾を放出する状態のコンバインの平面図である。
【0007】
まず、図1を用いてコンバインの全体構成を説明する。クローラー式走行装置1に機体フレーム2を載置し、この機体フレーム2の進行方向右側前部に運転部Aを配置し、この運転部Aには運転シート50を配設し、この運転シート50の前部にフロントコラム51を立設している。
【0008】
このフロントコラム51上には操向操作を行う操作レバー52を上方へ突出し、上面には表示パネル54を設けて、バッテリーの電圧や水温や油圧等の異常がないかを表示できるようにし、更に、グレンタンク3内部の籾の量を表示するようにしている。前記運転シート50の側方にはサイドコラム55を配設し、上面に主変速レバー53や作業レバー等を突出している。
【0009】
機体フレーム2の進行方向左側前方に引起し・刈取装置Bを配置して、穀稈を引き起して株元を刈刃によって刈り取り、搬送装置によって後方へ搬送する。引起し・刈取装置Bの後部には脱穀装置Dが配置され、搬送装置によって搬送された穀稈の株元を図示せぬフィードチェーンによって挟持して後方へ搬送しながら、扱胴6によって脱粒する。
【0010】
前記脱穀装置Dで脱粒し、選別後の籾は図示せぬコンベアを介してグレンタンク3内部に搬送される。該グレンタンク3内の下部には排出コンベア16が前後方向に設けられ、この排出コンベア16の後端は縦コンベア18の下端に連通されている。
【0011】
この縦コンベア18は中途部でケースが同軸上で回転可能に構成されて、この縦コンベア18上部は排出オーガ19の回動基部15に連通され、上下方向に回動可能に設けられている。この排出オーガ19の先端部下面に排出口9を形設している。
【0012】
各コンベア16・18内部にスクリューを配置しており、それぞれのスクリュー軸の端部において歯車やベベルギア等を配置して、連動連結しており、エンジンEの出力軸より運転シート50下方の伝動ケースに動力が伝えられて排出コンベア16が駆動され、該排出コンベア16の後部より縦コンベア18の下部に動力を伝達して、該縦コンベア18の上端より排出オーガ19の回動軸13に動力が伝えられて駆動され、グレンタンク3内に貯留した籾を排出できるようにしている。
【0013】
次に、本発明の伸縮可能とする排出オーガ19について説明する。
排出オーガ19は固定オーガ11と可動オーガ32からなり、固定オーガ11の基部側は回動基部15によって縦コンベア18上端に連通支持され、該固定オーガ11の先端に可動オーガ32が摺動可能に外嵌されている。該固定オーガ11は、図2に示すように、円筒状に構成したケース12内の軸心に第一スクリュー軸13を配置し、該第一スクリュー軸13の外周面上に第1スクリュー14を固設して、該第一スクリュー軸13の基部側がケース12内部の回動基部側に設けた枢止部30によって枢止され、更に回動基部側に延出した第一スクリュー軸13の端部が、縦コンベア18の回動軸と連動連結され、駆動できるようにしている。該第一スクリュー軸13は中空状のパイプより構成し、先端側の他端には後述する係合筒37を嵌合固定し、伸縮軸36を挿入して連結されている。前記ケース12の前端部の下面には受渡し口12aを形設しており、スクリュー14の回転によって前方に搬送された籾を受渡し口12aより落下するようにしている。
【0014】
一方、可動オーガ32は、図3〜図6に示す如く、下部ケース40と上部ケース41を上下方向に接合して正面視略楕円状に構成し、上部ケース41内に固定オーガ11を収納する空間を形設し、下部ケース40内にスクリュー35を収納する空間を形成し、下部ケース40の前下部に排出口9を設けている。該スクリュー35は第二スクリュー軸34上に固設され、該第二スクリュー軸34の前端が前部壁42に、後端が後部壁43にそれぞれ軸受けを介して回転自在に枢支されて、前記第一スクリュー軸13と平行に配設される。前記下部ケース40は断面視略U字状に構成され、上部ケース41は断面視略逆U字状に構成され、両者の垂直状の側板部分を重ねてボルト等によって連結固定している。そして、可動オーガ32の前端は前部壁42で被装し、後端は後部壁43で被装している。該後部壁43は図6に示すように、上部に半円状に挿入口43aを欠切して、固定オーガ11を挿入できるようにしている。
【0015】
次に、可動オーガ32を固定オーガ11に沿って前後方向に円滑に摺動して伸縮できるようにするための構成について、図2〜図7により説明する。前記可動オーガ32の上部カバー41の左右の側板41a・41aの内側面に左右対称にガイド部材として、ガイドレール46・46を軸心方向に固設している。該ガイドレール46は断面視「コ」字状に構成され、開放側を内側に対向して固設し、該ガイドレール46の長さは可動オーガ32の前後方向の長さと略同じ長さとしている。
【0016】
一方、前記固定オーガ11の前部のケース12外側面には、前記ガイドレール46・46に嵌合するように、位置を合わせて複数の係合部材として支持ローラー47・47が回転自在に配設されている。即ち、本実施例では図3に示すように、支持ローラー47・47の取付位置は側面視において、固定オーガ11の受渡し口12aの前端上方と後部上方位置に配設し、それぞれ2個の支持ローラー47・47を左右に2対設けて、該支持ローラー47の枢止軸49が長方形状の板体で構成した取付板48に固設され、該取付板48はケース12の両側面に固設している。
【0017】
従って、可動オーガ32を前記固定オーガ32のケース12に挿入すると、各支持ローラー47・47がガイドレール46・46内に挿入されて、前後方向の傾きを保持し、ケースの円周方向に回転させることなく、支持ローラー47・47の回動によって円滑に摺動して挿入することができる。そして、挿入してから、ガイドレール46・46の後端部にストッパー60・60を固定して、最伸長時に支持ローラー47・47が当たり抜けないようにしている。
【0018】
また、図6に示す如く、前記後部壁43の上部には略三日月状のシール部材56が固設されており、該シール部材56は合成樹脂またはゴム等で構成されて、該シール部材56の上辺形状は前記固定オーガ11のケース12の下外周面の形状に合わせて構成しており、該シール部材56は後部壁43と当板57との間に挟んでボルト・ナット58・58を用いて螺合固定し、前記固定オーガ11の受渡し口12aより可動オーガ32内に投入される籾の可動オーガ32後端からの漏れを防いでいる。
【0019】
また、前記可動オーガ32の上部には、固定オーガ11の第一スクリュー軸13と軸芯を同一にする伸縮軸36を配設しており、図5に示すように、該伸縮軸36の前端は前部壁42の上部に軸受けを介して回転自在に枢支され、伸縮軸36の後端は第一スクリュー軸13の前端に設けた係合筒37に嵌合している。即ち、伸縮軸36は角軸またはスプライン軸(本実施例では六角軸)に構成しており、係合筒37の軸心内面形状も伸縮軸36の形状に合わせて角孔またはスプライン孔として、両者は相対回転不能であるが、軸方向に対しては摺動自在に嵌合して、第一スクリュー軸13からの動力を伸縮軸36に伝えられるようにしている。
【0020】
更に、前記伸縮軸36の前端は前部壁42より前方に突出し、前端部にスプロケット38を嵌合固定している。一方、前記下部ケース40内部に配設した第二スクリュー軸34の前端を同様に前部壁42より前方に突出し、前端部にスプロケット39を嵌合固定し、該スプロケット38とスプロケット39との間にチェーン10を巻回して動力伝達部Zを構成し、伸縮軸36から先端の動力伝達部Zを介して第二スクリュー軸34に動力を伝達するように構成している。この可動オーガ32の前部に形設する動力伝達部Zは動力伝達ケース59により被装されている。尚、前記動力伝達部Zはスプロケットとチェーンを用いて動力を伝達する構成にしているが限定するものではなく、伸縮軸36と第二スクリュー軸34の前端にギアを固設して、カウンターギアを介して駆動する構成とすることもでき、また、ベルトとプーリーを用いて駆動することもできる。
【0021】
そして、本発明は可動オーガ32内の籾の搬送能力を固定オーガ11内の籾の搬送能力よりも高くしている。即ち、前記第二スクリュー軸34上に固設するスクリュー35のスクリューピッチと、第一スクリュー軸13上に固設するスクリュー14のスクリューピッチが略同一の場合には、前記スプロケット39の歯数はスプロケット38の歯数より少く設定して、第二スクリュー軸34の回転数を第一スクリュー軸13の回転数よりも多くなるようにしている。言い換えれば、下部ケース40内のスクリュー35による籾の搬送能力を固定オーガ11の搬送能力よりも高くして、可動オーガ32内で滞留しないようにしている。なお、この搬送能力の差は、動力伝達ケース59を取り外して、前記スプロケット38又はスプロケット39を外し、歯数(ギア比)の異なるスプロケットと取り替えることによって可動オーガ32の回転数を変更できる。
【0022】
また、別構成としては、第二スクリュー軸34の回転数と第一スクリュー軸13の回転数を略同一に設定した場合には、前記第二スクリュー軸34上に固設するスクリュー35のスクリューピッチを第一スクリュー軸13上に固設するスクリュー14のスクリューピッチよりも長く構成して、可動オーガ32内の籾の搬送能力を固定オーガ11内の籾の搬送能力よりも高くしている。また、前記第一スクリュー軸13の回転数と第二スクリュー軸34の回転数が等しく、スクリューのピッチも等しい場合には、第二スクリュー軸34上に固設するスクリュー35の直径を、第一スクリュー軸13上に固設するスクリュー14の直径よりも大きくして、可動オーガ32内の籾の搬送能力を固定オーガ11内の籾の搬送能力よりも高くすることができる。
【0023】
更に、前記可動オーガ32を円滑に摺動させる構成として、図3、図5、図6に示すように、可動オーガ32の後端部上部にガイド部62を配設している。該ガイド部62は左右方向に軸芯を有するローラー63と、該ローラー63を支持する枢支体64と、該枢支体64の上部を押さえつける押付板65より構成されている。前記可動オーガ32の上部ケース41の後部上面にはガイド孔41aを開口し、該ガイド孔41aの左右側方より上方に向かって支持体66・66を突出し、該支持体66・66の上部間に押付板65を固設している。一方、前記枢支体64は後面視「コ」字状に構成して開放面を下方に向け、該枢支体64の内側にローラー63を回転自在に枢支し、該枢支体64を前記支持体66・66の間の押付板65下面に固設している。
【0024】
このようにして前記ローラー63の下端が上部ケース41のガイド孔41aより下方に突出し、固定オーガ11のケース12の上面に当接して、可動オーガ32の後端部がローラー63によって下方に押し付けられて、可動オーガ32を縮小したときに、可動オーガ32の前部が支持ローラー47・47によって支持されるため、可動オーガ32の後部が自重により上部ケース41の後部が垂れ下がりケース12に擦れないように支持している。
【0025】
そして、可動オーガ32の後部側面には伸縮駆動アクチュエーターを配置し、該伸縮駆動アクチュエーターを駆動することによって可動オーガ32を移動させて、任意長さに伸縮できるようにしている。即ち、図3〜図6に示すように、伸縮駆動アクチュエーターとしてモーター68を用い、可動オーガ32の後部壁43の後面と下部ケース40側面にモーター取付プレート69を固設し、該モーター取付プレート69の側面にモーター68を固設している。該モーター68は運転席より正逆回転操作できるように、運転部A近傍に図示しない正逆回転スイッチを設けて、モーター68を正逆回転して排出オーガ19を伸縮できるようにしている。該モーター68は水平方向内側向きに駆動軸70を突出し、該駆動軸70上にギア71を固設している。
【0026】
一方、前記固定オーガ11のケース12の外周面上の左右一側面(モーター68固設側)には前後(軸心)方向に駆動レール72を固設している。該駆動レール72は図6に示す如く、後面視で断面視V字状に構成され、開放面側をケース12に当接して固定し、下面を水平状としている。この駆動レール72の下面に一定間隔毎にギア孔72a・72a・・・を開口し、前記モーター68の駆動軸70上のギア71を噛合するように配設している。この噛合位置の上方には前記ガイド部62が配置されており、ローラー63がケース12を下方へ押さえつけることによって、駆動レール72は上方へ浮き上がることがなく、逆に言えば、ギア71が下方へ下がろうとしてもローラー63がケース12に当接してその間隔は一定に保たれ、ギア孔72aとギア71が確実に噛合して、外れることがなく、伸縮が確実に行えるようにしている。また、ガイドレール46と支持ローラー47によっても上下方向に位置決めされているので、ギア孔72aとギア71が確実に噛合できる。
【0027】
また、前記駆動レール72上面の適宜箇所に取付孔72b・72b・・・が開口されて(図3)、それぞれの取付孔72b・72b・・・にナット(またはネジ孔)73・73・・・を設け、該ナット73・73・・・の任意位置にギアストッパー74を螺装固定可能にしている。該ギアストッパー74は、駆動レール72の断面形状と略等しい断面視V字状に構成してあり、ギアストッパー74の上面にはボルトを挿入する孔を開口し、下面は孔のない板体として、前記ギア孔72aを塞ぐようにしている。
【0028】
但し、本実施例においては、駆動レール72にはギア孔72aを構成にしているが、駆動レール72の下面をギア71と噛合する歯部を形設して、ラックとピニオンに構成することもでき、また、ギア71の替わりにウオームギアを用いる構成にすることもできる。更に、ギア71を固設する駆動軸70の基端部にトルクリミッターを介装してモーター68と連動させることによって、ギア71とギアストッパー64とが係合して、駆動軸70に規定トルクが働くことによって、モーター68の駆動を停止する構成にすることもできる。
【0029】
このように構成して、モーター68を駆動してギア71を回転させると、該ギア71は駆動レール72上のギア孔72a・72a・・・と噛合して、駆動レール72上を走行する如く前後方向に移動し、この移動に伴われて、可動オーガ32も一体的に移動して伸縮を行うことができる。そして、排出作業時以外では、モーター68を短縮方向に駆動させて、ギア71がギアストッパー74の取り付けている位置(排出オーガ19の最収縮位置)まで移動すると、ギア孔72aはギアストッパー74によって塞がれているので、ギア71は噛合することができず停止し、移動モータ68の駆動も停止される。この停止位置は別の取付孔72bに合わせてギアストッパー74を固定することで、排出オーガ19の最収縮長さを変更することができる。
【0030】
また、籾排出時においては、図8に示すように、排出オーガ19を適宜上下方向に回動し、水平方向に旋回させてトラックTの荷台の位置に合わせて停止し、可動オーガ32を伸長方向に移動する。そして、最伸長位置では、支持ローラー47が伸縮ガイドレール46の後端に固設したストッパー60に当接して、伸長駆動が停止される。
【0031】
また、排出オーガ19を伸縮させたときに、伸縮軸36は係合筒37に係合させた状態で前後に摺動し、第一スクリュー軸13の回動力は伸縮軸36を介して可動オーガ32前部の動力伝達部Zに伝達される。そしてこの動力伝達部Zを介して可動オーガ32の第二スクリュー軸34が駆動され、固定オーガ11内部においては、第一スクリュー軸13に固設するスクリュー14によってケース12内の籾を前方に搬送して、受渡し口12aより可動オーガ32内に籾が落下し、下部ケース40内の第二スクリュー軸34のスクリュー35によって更に前方に搬送されて、排出口9より籾が排出される。
【0032】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、次のような効果を奏するものである。
刈り取り、脱穀、選別後の籾を貯留するグレンタンク3を備え、該グレンタンク3より排出するために、コンバインの上方に排出オーガ19を配置し、該排出オーガ19は、固定オーガ11と可動オーガ32からなり、該固定オーガ11の基部側は 回動基部15によって縦コンベア18上端に連通支持され、該固定オーガ11の先端に可動オーガ32を摺動可能に外側嵌装した構成において、該可動オーガ32と固定オーガ11の一方には、伸縮駆動アクチュエーターを配置し、他方には、該アクチュエーターの作動体を介装し、該固定オーガ11の先端の、可動オーガ32を外嵌した部分の外周上方位置に、ガイド部62を設け、該ガイド部62にローラー63を設け、該ローラー63により、可動オーガ32のケース41と、固定オーガ11のケース12間の距離を一定距離に維持すべく構成し、前記可動オーガ32の内側面の軸心方向に、開放側を内側に対向した断面視「コ」字状のガイドレール46・46を左右対称に固設し、前記ガイドレール46・46内に嵌合するように、前記固定オーガ11の前部のケース12外側面には、水平方向の枢止軸49により回転自在に配設した支持ローラー47・47を、左右に2対設けたので、次のような効果を奏するものである。
即ち、該ガイド部62のローラー63、及びガイドレール46・46の支持ローラー47・47で、固定オーガ11と可動オーガ32との間の距離を一定に維持することが出来るのである。
また、可動オーガを固定オーガの基部側まで収納した際に、可動オーガを固定オーガ上で支持するようになり、可動オーガの後端部を固定オーガに当接して摩擦を生じることなく、固定オーガと平行を保ちながら移動させることができ、摩擦による磨耗や、伸縮時の移動モーターへの負担を軽減することができる。
【0036】
また、固定オーガ11と可動オーガ32の嵌装部の上方位置にガイド部62を設け、ガイド部62に設けたローラー63により可動オーガのケースと固定オーガのケースの間の距離を一定距離に維持し、ガイドレール46・46と支持ローラー47・47上で支持するように構成したので、伸縮駆動アクチュエーターと作動体の位置を一定とすることが出来て、モーター68に過剰な負担をかけたりすることが無くなったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の伸縮自在にした排出オーガを装着するコンバインの側面図である。
【図2】 本発明の排出オーガを示す側面図である。
【図3】 固定オーガに可動オーガを摺動可能に支持する部分の側面図一部断面図である。
【図4】 同じく平面断面図である。
【図5】 可動オーガの動力伝達部を示す側面断面図である。
【図6】 図2におけるX−X矢視図である。
【図7】 動力伝達部の正面図である。
【図8】 トラックの荷台に籾を放出する状態のコンバインの平面図である。
【符号の説明】
3 グレンタンク
11 固定オーガ
19 排出オーガ
32 可動オーガ
43 後部壁
56 シール部材
63 ローラー
68 モーター
71 ギア
72 駆動レール
72a ギア孔
74 ストッパー

Claims (1)

  1. 刈り取り、脱穀、選別後の籾を貯留するグレンタンク3を備え、該グレンタンク3より排出するために、コンバインの上方に排出オーガ19を配置し、該排出オーガ19は、固定オーガ11と可動オーガ32からなり、
    該固定オーガ11の基部側は 回動基部15によって縦コンベア18上端に連通支持され、該固定オーガ11の先端に可動オーガ32を摺動可能に外側嵌装した構成において、
    該可動オーガ32と固定オーガ11の一方には、伸縮駆動アクチュエーターを配置し、他方には、該アクチュエーターの作動体を介装し、
    該固定オーガ11の先端の、可動オーガ32を外嵌した部分の外周上方位置に、ガイド部62を設け、該ガイド部62にローラー63を設け、該ローラー63により、可動オーガ32のケース41と、固定オーガ11のケース12間の距離を一定距離に維持すべく構成し
    前記可動オーガ32の内側面の軸心方向に、開放側を内側に対向した断面視「コ」字状のガイドレール46・46を左右対称に固設し、前記ガイドレール46・46内に嵌合するように、前記固定オーガ11の前部のケース12外側面には、水平方向の枢止軸49により回転自在に配設した支持ローラー47・47を、左右に2対設けたことを特徴とするコンバインの排出オーガ
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