JPH09233817A - スイッチング電源 - Google Patents

スイッチング電源

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JPH09233817A
JPH09233817A JP8040060A JP4006096A JPH09233817A JP H09233817 A JPH09233817 A JP H09233817A JP 8040060 A JP8040060 A JP 8040060A JP 4006096 A JP4006096 A JP 4006096A JP H09233817 A JPH09233817 A JP H09233817A
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JP
Japan
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switching
power supply
switching transistor
circuit
transformer
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JP8040060A
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Haruo Nishi
晴男 西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング電源における負荷が小さいとき
の電力変換効率を高く維持する。 【解決手段】 RCC回路48のスイッチングトランジ
スタ36のベース・エミッタ間には、分周回路51から
の出力によって制御されるスイッチングトランジスタ5
0のコレクタ・エミッタ間が接続される。分周回路51
には、トランス35の帰還巻線35cに発生する電圧
が、ホトカプラ57の発光側53bが制御入力57にロ
ーレベルの信号が与えられて発光するときに導通する受
光側53aを介して与えられる。スイッチングトランジ
スタ50は、帰還巻線35cに発生する電圧波形の周期
の整数の分の1の期間だけ遮断され、RCC回路48の
スイッチングトランジスタ36は導通可能な状態とな
り、結果的にRCC回路48の自励発振周波数が低下
し、スイッチング損失の増大を防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リンギング・チョ
ーク・コンバータ(以下、「RCC」と略称する)方式
のスイッチング電源、特に日常的に連続通電され、消費
電力の小さい待機状態が長く継続する機器に使用される
スイッチング電源に関する。
【0002】
【従来の技術】電気的な各種制御を伴う機器には、安定
した直流電源として、商用交流電源から安定した直流電
圧を供給するスイッチング電源が広く用いられている。
レーザビームプリンタ、ファクシミリなどのOA機器に
おいては、RCC方式のスイッチング電源が広く用いら
れている。RCC方式のスイッチング電源は、商用交流
を一旦直流に整流平滑し、商用交流の周波数よりも高い
周波数で自励発振して変圧してさらに整流平滑すること
によって、商用交流電圧に比較して低電圧の直流出力
を、商用交流とは電気的に絶縁された状態で、高い変換
効率で得ることができるからである。
【0003】図6は、RCC方式のスイッチング電源の
基本的な構成を示す。商用電源1からの交流電力は、ノ
イズフィルタ2を介して整流器3で整流され、平滑コン
デンサ4で平滑され直流に変換される。この直流電力
は、トランス5の一次側巻線とスイッチングトランジス
タ6のコレクタ・エミッタ間の直列回路に供給される。
スイッチングトランジスタ6のベース・エミッタ間に
は、抵抗7とダイオード8およびコンデンサ9の並列回
路とを直列に介して、トランス5の帰還巻線が接続され
ている。スイッチングトランジスタ6のベースに帰還巻
線からの電圧が与えられているので、トランス5とスイ
ッチングトランジスタ6とは、ブロッキング発振器とし
て、たとえば商用電源の1000倍から10000倍の
周波数を有する高周波で自励発振し、トランス5の一次
巻線には断続的に電流が供給される。抵抗7、ダイオー
ド8およびコンデンサ9は、スイッチングトランジスタ
6のベース電流を制限するために設けられる。
【0004】スイッチングトランジスタ6のベースに
は、ツェナダイオード10のカソードが接続される。ツ
ェナダイオード10のアノードは、ダイオード11のア
ノードに接続される。ダイオード11のカソードは、ダ
イオード8およびコンデンサ9とトランス5の帰還巻線
との接続点に接続される。ツェナダイオード10のアノ
ードおよびダイオード11のアノードの接続点とスイッ
チングトランジスタ6のエミッタとの間には、抵抗12
およびコンデンサ13が並列に接続される。ツェナダイ
オード10、ダイオード11、抵抗12およびコンデン
サ13は、トランス5の二次巻線からの出力電圧安定化
のために設けられている。トランス5の二次巻線からの
出力は、ダイオード14によって整流され、コンデンサ
15によって平滑されて直流安定化出力16として負荷
の機器に供給される。スイッチングトランジスタ6のベ
ースには、抵抗17を介して起動用の直流電流が供給さ
れる。
【0005】以上述べた整流器3から抵抗12までは、
RCC回路18を構成する。RCC回路18で、トラン
ス5の二次巻線と帰還巻線とは、巻数比に従って電圧値
が異なるだけで、相似形の波形がそれぞれの巻線に発生
する。したがって、二次巻線側のコンデンサ15の電圧
に比例する電圧が帰還巻線側のコンデンサ13の両端に
も現れる。コンデンサ13の両端の電圧は、ツェナダイ
オード10を介してスイッチングトランジスタ6のベー
ス・エミッタ間に与えられる。コンデンサ13の両端の
電圧がツェナダイオード10のツェナ電圧を超えると、
スイッチングトランジスタ6は遮断されるので、トラン
ス5の一次巻線には電力が供給されず、トランス5の二
次巻線からの出力の増大も停止する。このようにして、
コンデンサ13の両端電圧を一定に保つことによって、
二次側のコンデンサ15の両端電圧すなわち直流安定化
出力16が一定電圧となるように制御される。ここで抵
抗12は、トランス5のリーケージインダクタによるス
パイク電圧を熱消費し、直流安定化出力16の安定度を
向上させるために用いられている。
【0006】図7はスイッチング電源の装着されるOA
機器の典型的な例としてのレーザビームプリンタ20の
外観を示し、図8はレーザビームプリンタ20の概略的
な電力消費構成を示す。レーザビームプリンタ20の制
御のためのCPU21、各種測定器の記憶などに用いる
メモリ22、外部に接続されるパーソナルコンピュータ
などとの電気的接続を行うインタフェース回路23など
は、RCC回路18からの直流安定化電圧が供給されて
動作する。RCC回路18からは、トランス5に複数の
二次巻線を設けて、コピー用紙の搬入と印刷済用紙の搬
出を行うためのモータ24や、感光体を帯電させたり除
電させたりするための高圧電源25などに、別系統で直
流安定化電圧を供給する。レーザビームプリンタ20で
RCC回路18が用いられているのは、操作者がレーザ
ビームプリンタ20に触れても感電しないように、トラ
ンス5によって商用電源1から電気的に絶縁するためも
ある。レーザビームプリンタ20で印刷された結果を定
着させるためにはヒータ26が用いられ、この断続はリ
レースイッチ27によって行われる。ヒータ26の消費
電力は大きいけれども、直流の必要はないので、RCC
回路18を通さないで電力供給する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図7に示すようなレー
ザビームプリンタ20などのOA機器では、必要なとき
にすぐ使用可能となるように、日常連続通電され、待機
状態では消費電力を極力低減するように制御されてい
る。図6に示すようなRCC方式のスイッチング電源で
は、負荷となる機器の定格消費電力時に最大の電力変換
効率となるように設計されるのが通常である。このレー
ザビームプリンタ20のようなOA機器では、定格消費
電力に対して、待機時の消費電力が極力低減するような
制御が行われている。RCC方式のスイッチング電源で
は、負荷が軽くなると発振周波数が増大し、スイッチン
グの断続回数が増大してスイッチング損失も増大し、さ
らにスイッチングトランジスタ6が不飽和領域で動作す
るようになるので、これによる損失の増加も加わって変
換効率が低下してしまう。
【0008】一般にRCC方式のスイッチング電源で
は、負荷と発振周波数との関係は次の第1式に従って表
される。
【0009】
【数1】
【0010】したがって、負荷電力Poと発振周波数f
とは反比例の関係にある。負荷電力Poが小さくなると
発振周波数fが増大し、スイッチングの断続回数が増大
する。一般的にスイッチング回路では、スイッチング回
数が増大するとスイッチング損失が増えるので、このよ
うな発振周波数fの増大によってもスイッチング損失は
増大してしまう。
【0011】また、発振周波数fが大きいと、スイッチ
ングトランジスタ6は図9に示すように不飽和状態とな
る。すなわち図9(a)に示すように、定格負荷では、
スイッチングトランジスタ6のコレクタ・エミッタ電圧
Vce波形が、ライズタイムtrを経過した後で飽和状
態となり、フォールタイムtfを充分経過した後で再び
立上がることができるのに対し、軽負荷では図9(b)
に示すように、ライズタイムtrおよびフォールタイム
tfが充分経過しないうちにオン/オフが繰返され、コ
レクタ・エミッタ間電圧Vceが不飽和状態で変化し、
特にオン状態での電圧が上昇してしまう。スイッチング
トランジスタ6の電力損失は、コレクタ・エミッタ間電
圧Vceと電流との積になるので、Vceが上昇すると
損失も増大する。
【0012】以上説明したように、RCC方式のスイッ
チング電源では、機器の定格消費電力時に最も大きい電
力変換効率が得られるように設計されているので、他の
動作モード、特に長時間にわたる待機状態においては、
電力変換効率が低下し、不要な電力消費をしてしまうこ
とになる。そのため、機器自体の消費電力を待機状態で
低減しても、省電力を充分に達成することができず、そ
のような待機状態は長時間にわたるので不要な電力消費
が累積してしまうことになる。
【0013】本発明の目的は、機器の待機時などの低消
費電力時においても電力変換効率を高く維持することが
できるスイッチング電源を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、交流電源から
整流平滑された直流電流をスイッチング素子を介して変
圧器の一次巻線に断続的に通電し、通電遮断期間の変圧
器の二次巻線からの出力を整流平滑して機器に電圧が安
定化された直流電力を供給するように変圧器の帰還巻線
に発生する信号によってスイッチング素子を自励発振さ
せ、機器の定格消費電力が負荷となるとき最大の変換効
率が得られるように設計されるリンギング・チョーク・
コンバータ方式のスイッチング電源において、機器の動
作状態を示す信号が入力され、機器の消費電力が定格消
費電力から予め定める基準を超えて減少する待機状態と
なるとき、自励発振周波数を低下させるように制御する
制御手段を含むことを特徴とするスイッチング電源であ
る。本発明に従えば、機器の定格消費電力時に最大効率
が得られるように設計されているリンギング・チョーク
・コンバータ方式のスイッチング電源の発振周波数を、
制御手段によって待機状態では低下させるように制御す
る。従来のリンギング・チョーク・コンバータ方式のス
イッチング電源では、負荷が小さくなると発振周波数が
増大し、スイッチング損失が増加して変換効率が低下す
るけれども、制御手段によって自励発振の周波数を低下
させるので、スイッチング損失の増大を防ぎ、待機時の
電力変換効率を高く維持することができる。
【0015】また本発明は、前記制御手段からの制御に
よって、前記スイッチング素子の動作を断続的に遮断し
て、自励発振周波数を低下させる遮断手段を備えること
を特徴とする。 本発明に従えば、遮断手段が制御手段からの制御によっ
て、スイッチング素子の動作を断続的に遮断して自励発
振周波数を低下させるので、機器の消費電力が小さくな
って自励発振の周波数が増大しようとしても、スイッチ
ング損失の増大を防ぐことができる。
【0016】また本発明で前記遮断手段は、帰還巻線に
発生する信号を分周した信号によって、スイッチング素
子の動作を遮断することを特徴とする。 本発明に従えば、遮断手段は、機器の消費電力が小さく
なって自励発振周波数が高くなっても、帰還巻線に発生
する信号を分周してスイッチング素子の動作を遮断する
ので、自励発振周波数を低下させ、スイッチング損失の
増大を防いで電力変換効率の低下を防ぐことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態に
よるスイッチング電源の電気的構成を示す。AC100
Vなどの商用電源31から、外来ノイズを除去し、また
スイッチング電源から発生するノイズを阻止するノイズ
フィルタ32を介してダイオードブリッジによる整流器
33に交流電力が供給される。整流器33からは、大容
量の電解コンデンサなどによって実現される平滑コンデ
ンサ34に整流された電力を供給し、平滑コンデンサ3
4で平滑して直流化させる。平滑コンデンサ34に蓄え
られた電力は、トランス35の一次巻線35aとスイッ
チング素子であるNPN型バイポーラスイッチングトラ
ンジスタ36のコレクタ・エミッタ間とで形成する直列
回路に流れる。スイッチングトランジスタ36のベース
とエミッタとの間には、抵抗37とダイオード38およ
びコンデンサ39の並列回路とトランス35の帰還巻線
35cとの直列回路が接続される。スイッチングトラン
ジスタ36のベースとトランス35の帰還巻線35cの
一端からダイオード38およびコンデンサ39への接続
点との間には、ツェナダイオード40のカソード・アノ
ード間と、ダイオード11のアノード・カソード間とが
この順序で直列に接続される。ツェナダイオード40の
アノードおよびダイオード41のアノードの接続点とス
イッチングトランジスタ36のエミッタとの間には、抵
抗42およびコンデンサ43が並列に接続される。スイ
ッチングトランジスタ36のエミッタには、整流器33
のマイナス出力側、平滑コンデンサ34のマイナス側端
子、トランス35の帰還巻線35cの他端がそれぞれ共
通接続される。
【0018】トランス35の二次巻線35bの一端は、
整流用のダイオード41のアノードに接続され、ダイオ
ード41のカソードは平滑用のコンデンサ45のプラス
側端子を経て直流安定化出力46のプラス側として導出
される。トランス35の二次巻線35bの他端は、コン
デンサ45のマイナス側端子を経て直流安定化出力46
のマイナス側として導出される。スイッチングトランジ
スタ36のベースには、整流器33のプラス側出力から
抵抗47を介して起動用の電流が供給される。これらの
整流器33から抵抗47までを含むRCC回路48の動
作は、基本的に図6に示すRCC回路18の動作と同等
であり、各構成部分は参照符の番号から30を減じた番
号を参照符とする部分とそれぞれ対応するので、詳しい
説明は省略する。
【0019】本実施形態では、スイッチングトランジス
タ36のベース・エミッタ間に遮断手段であるNPN型
のバイポーラスイッチングトランジスタ50のコレクタ
・エミッタ間が接続され、スイッチングトランジスタ5
0のベースは分周回路51の出力によって制御される。
分周回路51の入力にはツェナダイオード52が接続さ
れ、ホトカプラ53の受光側53aであるフォトトラン
ジスタのコレクタ・エミッタ間および抵抗54をダイオ
ード55のカソード・アノード間を経てトランス35の
帰還巻線35cの一端に接続される。ダイオード55
は、帰還巻線35cに発生する電圧を整流し、ホトカプ
ラ53の受光側53aが導通状態のときに分周回路51
に整流出力を与え、分周した出力によってスイッチング
トランジスタ50を制御する。ホトカプラ53の発光側
53bである発光ダイオード(略称「LED」)は、抵
抗56を介して直流安定化出力46のプラス側に接続さ
れている。ホトカプラ53の発光側53bのカソード側
は、制御入力57として、ローレベルLの論理入力が与
えられれば発光側53bが発光し、受光側53aを導通
状態に制御する。ホトカプラ53の受光側53aが導通
すると、ダイオード55によって整流された帰還巻線3
5cからの半波整流された信号がツェナダイオード52
で電圧制限されて分周回路51に入力される。
【0020】図2は分周回路51の内部構成例を示し、
図3はその動作波形を示す。分周回路51は、テキサス
インスツルメント(TI)社の論理ICであるSN74
LS93で代表される2進カウンタ61,62と、同じ
くTI社の論理ICであるSN74LS00等で代表さ
れるNANDゲート63とを含んで構成される。2進カ
ウンタ61のクロック入力CKには、図1のツェナダイ
オード52のカソードに発生する(a)に示すような波
形が入力される。1段目の2進カウンタ61の出力QB
からは(b)で示すような、(a)の信号を2分周した
波形の出力が導出され、2段目の2進カウンタ62のク
ロック入力CKに入力される。2段目の2進カウンタ6
2の出力QCからは(c)に示すように、(b)に示す
信号波形をさらに2分周した信号が出力される。NAN
Dゲート63の入力には、(b)に示す波形と(c)に
示す波形とが入力され、出力波形としては(d)に示す
ように、もとの(a)に示す波形の1周期だけローレベ
ルLとなり、3周期はハイレベルHとなる出力が得ら
れ、1/4の周波数に4分周される。
【0021】図1のスイッチングトランジスタ50は、
ベースに与えられる分周回路51の出力がハイレベルH
であるときには導通し、RCC回路48を構成するスイ
ッチングトランジスタ36のベース電圧を低いレベルに
クランプして遮断状態とする。スイッチングトランジス
タ50のベースに与えられる分周回路51の出力がロー
レベルLの期間には、スイッチングトランジスタ50は
遮断する。スイッチングトランジスタ50が遮断状態と
なると、RCC回路48のスイッチングトランジスタ3
6は本来のスイッチング動作を行うことができる。制御
入力57への論理値が機器の動作状態に対応し、ローレ
ベルLが待機状態を表すようにすれば、待機中での電力
変換効率向上を図ることができる。
【0022】図4は、図1の実施形態のRCC回路48
の動作を示す。図4(a)は制御入力57がハイレベル
Hで、RCC回路48は従来のRCC回路18と同等の
動作を行っている状態を示し、図4(b)は分周回路5
1が1/2分周動作を行っている状態を示し、図4
(c)は分周回路51が1/4分周を行っている状態を
示す。(a),(b)および(c)において、AはRC
C回路48のスイッチングトランジスタ36のコレクタ
・エミッタ間電圧Vceの変化を示し、Bはスイッチン
グトランジスタ36のベース・エミッタ間に接続される
遮断用のスイッチングトランジスタ50のベース・エミ
ッタ間電圧を示す。図4(a)に示すように、Bで示す
スイッチングトランジスタ50のベース・エミッタ間電
圧がほとんどローレベルであるときには、RCC回路4
8のスイッチングトランジスタ36は負荷が小さい出力
電力1Wのときであってもトランス35の各巻線に発生
するリンギング電圧波形の1周期毎にスイッチング制御
を繰返し、スイッチング損失のために入力電力3.4W
を要し、電力変換効率は29%となる。図4(b)に示
すように、分周回路51で1/2分周した出力をスイッ
チングトランジスタ50のベースに与えて、ベース電圧
がローレベルになる期間を全体の1/2にすると、RC
C回路48のスイッチングトランジスタ36が導通する
回数は1/2に減少する。このため、出力電力1Wを得
るための入力電力は2.6Wとなり、電力変換効率は3
8%となる。図4(c)に示すように、分周回路51に
よってスイッチングトランジスタ50のベースに1/4
の期間だけローレベルとなる出力を与えると、RCC回
路48のスイッチングトランジスタ36は4回に1回だ
け導通し、出力電力1Wを得るのに必要な入力電力は2
Wとなり、電力変換効率は50%に向上する。
【0023】分周回路51による分周比としては、2お
よび4の場合について示すけれども、他のより大きな分
周比とすることもできる。また、単安定マルチバイブレ
ータ回路などを用いて、帰還巻線35cにパルス状の電
圧が発生した後、一定期間はスイッチングトランジスタ
50を導通させて、RCC回路48の自励発振周波数を
低下させるようにすることもできる。
【0024】図5は、本発明の実施の他の形態として、
RCC回路の自励発振周波数を低下させるための構成を
示す。本実施形態では、トランス65の一次巻線65a
にタップ66を設け、切換スイッチ67で切換えること
によって、前述の第1式におけるLpの値を大小に切換
えることができる。
【0025】以上の各実施形態では、RCC回路を実現
するスイッチング素子としてNPN型バイポーラスイッ
チングトランジスタ36を用いているけれども、他のス
イッチング素子を選択することもできる。他のスイッチ
ング素子を用いるときには、入力を遮断するための遮断
手段であるスイッチングトランジスタ50についても、
適合する形式のスイッチング素子を選択すればよい。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、機器の使
用電力が定格消費電力よりも予め定める基準を超えて低
下する待機状態であっても、リンギング・チョーク・コ
ンバータ方式のスイッチング電源の自励発振周波数を低
くなるように制御することができるので、電力変換効率
を高く維持することができる。これによってOA機器な
ど、日常的に通電状態とし、待機状態での電力消費を抑
制して総合的な省エネルギを図ることができる。
【0027】また本発明によれば、スイッチング素子の
動作を断続的に遮断して自励発振周波数を低下させるの
で、スイッチング素子のスイッチング回数を減少させ、
損失を抑制して総合的な電力変換効率を高く維持するこ
とができる。
【0028】また本発明によれば、スイッチング素子の
動作を、帰還巻線に発生する信号を分周した出力によっ
て遮断するので、機器で消費する電力が小さくなって自
励発振周波数が高くなろうとしても、分周した周波数に
低く抑えることができ、スイッチング損失を低下させて
総合的な電力変換効率を高く維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図2】図1の分周回路51の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】図2の分周回路51の各部の動作信号波形図で
ある。
【図4】図1の実施形態の動作波形図である。
【図5】本発明の実施の他の形態の主要部分の電気回路
図である。
【図6】従来からの基本的なRCC方式のスイッチング
電源の電気的構成を示すブロック図である。
【図7】RCC方式のスイッチング電源を使用する機器
の一例としてのレーザビームプリンタの外観を示す斜視
図である。
【図8】図7のレーザビームプリンタの電力消費構成を
示す概略的なブロック図である。
【図9】図6のスイッチング電源の負荷の大小による動
作波形図である。
【符号の説明】
31 商用電源 33 整流器 34 平滑コンデンサ 35 トランス 35a 一次巻線 35b 二次巻線 35c 帰還巻線 36,50 スイッチングトランジスタ 46 直流安定化出力 48 RCC回路 51 分周回路 53 ホトカプラ 53a 受光側 53b 発光側 57 制御入力 61,62 2進カウンタ 63 NANDゲート 66 タップ 67 切換スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源から整流平滑された直流電流を
    スイッチング素子を介して変圧器の一次巻線に断続的に
    通電し、通電遮断期間の変圧器の二次巻線からの出力を
    整流平滑して機器に電圧が安定化された直流電力を供給
    するように変圧器の帰還巻線に発生する信号によってス
    イッチング素子を自励発振させ、機器の定格消費電力が
    負荷となるとき最大の変換効率が得られるように設計さ
    れるリンギング・チョーク・コンバータ方式のスイッチ
    ング電源において、 機器の動作状態を示す信号が入力され、機器の消費電力
    が定格消費電力から予め定める基準を超えて減少する待
    機状態となるとき、自励発振周波数を低下させるように
    制御する制御手段を含むことを特徴とするスイッチング
    電源。
  2. 【請求項2】 前記制御手段からの制御によって、前記
    スイッチング素子の動作を断続的に遮断して、自励発振
    周波数を低下させる遮断手段を備えることを特徴とする
    請求項1記載のスイッチング電源。
  3. 【請求項3】 前記遮断手段は、帰還巻線に発生する信
    号を分周した信号によって、スイッチング素子の動作を
    遮断することを特徴とする請求項2記載のスイッチング
    電源。
JP8040060A 1996-02-27 1996-02-27 スイッチング電源 Pending JPH09233817A (ja)

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JP8040060A JPH09233817A (ja) 1996-02-27 1996-02-27 スイッチング電源

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0938184A2 (en) * 1998-02-24 1999-08-25 Sharp Kabushiki Kaisha Switching power source
JP2012124993A (ja) * 2010-12-06 2012-06-28 Canon Inc スイッチング電源装置及び画像形成装置

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