JPH09233578A - リモコン装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 暗い環境になったときに自動的にイルミネー
ションを点灯させる。 【解決手段】 周囲の明るさを測定するＳＰＤ１と、リ
モコン本体１０に伝わる振動を感知する加速度センサ２
と、ＳＰＤ１と加速度センサ２とから出力される信号に
よりイルミネーション５の点灯の判断と明るさとその程
度とを制御する点灯制御部３と、点灯制御部３で点灯開
始の指示後ある一定時間を経過後に消灯の指示を点灯制
御部３に促すタイマ６と、リモコン本体１０の操作キー
の照明を行うキーイルミネーション５と、キーイルミネ
ーション５に流す電流を制御するトランジスタ４とを有
し、周囲の明るさによって点灯制御部３がトランジスタ
４に流すベース電流を可変し、結果的にトランジスタ４
のコレクタ電流を可変することでキーイルミネーション
５に流れる電流を制御でき、明るさを可変できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプロジェク
タなどの周囲が暗い環境下で使用される機器を離れた位
置から操作するために用いられるリモコン装置に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のリモコン装置は、本体機
器を離れた位置から操作を行うための入力装置として普
及しているが、例えば液晶プロジェクタなどは暗い室内
で使用する機会が多いために操作キーにイルミネーショ
ンを施して暗い室内での操作性を向上させたリモコン装
置が提案されており、そのイルミネーションをオンする
ためのキーは操作者が判断して手動で行っていた。

【０００３】図２は、従来のリモコン装置の構成を示す
ブロック図である。図２において、リモコン装置は、リ
モコン本体３０内にプッシュスイッチ３１と、このプッ
シュスイッチ３１が押されたときに電圧を発生する抵抗
３２と、その発生した電圧をトリガとしてある一定の時
間を計測するタイマ６と、リモコン本体３０の表面に実
装されかつ被操作物を操作する図示しない操作キーを照
明するキーイルミネーション５と、このキーイルミネー
ション５に電流を流したり流さなくしたりの制御を行う
パワートランジスタ４とで構成されていた。

【０００４】このような構成において、プッシュスイッ
チ３１を押すと、一定時間（例えば数秒間）パワートラ
ンジスタ３が導通し、キーイルミネーション５が発光し
て操作キーを照明する。したがって環境が暗いときで
も、リモコン装置を正確に使用することができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成されたリモコン装置は、操作者が使用している
環境が暗いと判断したならば、リモコン本体３０に実装
されているイルミネーション５を点灯させるスイッチ３
１を押す動作をまず行わなければならず、室内が暗いた
めにスイッチ３１を押すのに手間取ったり、スイッチ３
１自身を探したりして結局暗い環境では操作性が著しく
低下するという問題があった。

【０００６】したがって、本発明は、前述した従来の課
題を解決するためになされたものであり、その目的は、
暗い環境になったときに自動的にイルミネーションを点
灯できるリモコン装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、リモコン装置を使用する環境の明る
さを感知する受光部と、操作者がリモコン装置を操作す
るために手中にしているときに伝わる振動を感知する受
振部と、受光部および受振部からの信号によってイルミ
ネーションの点灯または消灯の制御を行う点灯制御部と
を設け、受光部で使用環境の明るさを感知し、しかもリ
モコン装置に実装されている受振部で人によってリモコ
ン装置が操作されていることを感知すると、点灯制御部
で最適な明るさでイルミネーションを点灯するように制
御する。使用されない場合には、リモコン装置が手中か
ら離れ卓上などに置かれるために受振部では人の手から
伝わる振動を感知しないために点灯制御部はイルミネー
ションを消灯するように制御する。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について詳細に説明する。図１は、本発明による
リモコン装置の一実施の形態による構成を説明するブロ
ック図であり、前述した図２と同一部分には同一符号を
付してある。図１において、リモコン本体１０には、リ
モコン装置の周囲の明るさを測定するＳＰＤ（シリコン
フォトダイオード）１と、リモコン本体１０に伝わる振
動を感知する加速度センサ２と、このＳＰＤ１と加速度
センサ２とから出力される信号によりイルミネーション
５の点灯，消灯の判断とイルミネーションの明るさとそ
の程度とを制御する点灯制御部３と、この点灯制御部３
で点灯開始の指示後ある一定時間を経過後に消灯の指示
を点灯制御部３に促すタイマ６と、リモコン本体１０に
実装された図示しない操作キーの照明を行うキーイルミ
ネーション５と、このキーイルミネーション５に流す電
流を制御するパワートランジスタ４とが設けられて構成
されている。

【０００９】なお、この場合、ＳＰＤ１は、キーイルミ
ネーション５の光が入射して誤動作しないようにリモコ
ン本体１０上に実装されているキーイルミネーション５
の位置よりも内側に実装されている。また、リモコン本
体１０上にキーイルミネーション５と同一レベルで実装
される場合には、ＳＰＤ１のリモコン本体１０上から露
出する周面部分にキーイルミネーション５による光入射
を遮蔽するような遮光体を設ける。

【００１０】このような構成において、リモコン装置が
使用される周囲の明るさによって点灯制御部３は、パワ
ートランジスタ４に流すベース電流Ｉ_B を可変し、結果
的にはパワートランジスタ４のコレクタ電流Ｉ_C を可変
することでキーイルミネーション５に流れる電流を制御
でき、明るさを可変できる。

【００１１】次に具体的な動作について下記表１を用い
て説明する。下記表１は、リモコン装置の使用条件とキ
ーイルミネーションの明るさとの関係を示したものであ
り、この場合、リモコン装置を使用する室内の明るさを
３段階に分類した例で説明する。

【００１２】

【表１】

【００１３】表１に示すようにリモコン装置を使用する
室内が明るい場合は、当然キーイルミネーション５が必
要ないために加速度センサ２で振動が感知されても、消
灯の状態が続く。次に室内が薄暗くなった場合は、手中
に握られたことを加速度センサ２が振動として感知する
と、点灯制御部３はキーイルミネーション５が弱点灯を
行うようにパワートランジスタ４にベース電流Ｉ_B を流
し、それと同時にタイマ６に時間計測開始のトリガ信号
を出力する。タイマ６は、予め設定されているある一定
の時間が経過すると、点灯制御部３に消灯の指示信号を
出力するが、時間計測中に再び時間計測トリガ信号が点
灯制御部３から入力されると、タイマ６はリセットされ
て長時間の点灯状態を維持できる。

【００１４】また、途中で薄暗い状態から暗い状態に移
行しても、点灯制御部３は、ＳＰＤ１の明るさの情報
（信号）からキーイルミネーション５は強点灯が必要と
判断し、パワートランジスタ４に弱点灯時よりも多めの
ベース電流Ｉ_B を流し、それに伴ってコレクタ電流Ｉ_C
が多く流せるためにキーイルミネーション５に流れる電
流が増えて強点灯を実現できる。このように弱点灯から
強点灯への判断，逆の判断または消灯の判断は、点灯中
では点灯制御部３で常時行われるため、タイムラグを生
じることなく切り換えられ、新しい判断が行われる度に
点灯制御部３はタイマ６をリセット動作するために使用
中にキーイルミネーション５が消えてしまうなどの不都
合も発生しない。

【００１５】具体的には、点灯制御部３は、４ビットま
たは８ビット処理が行える低速なＭＰＵ（マイクロプロ
セッサユニット）で十分に構成できるので、安価に実現
できる。また、受振部として加速度センサ２の他に角速
度センサなども適用できる。さらにキーイルミネーショ
ン５の明るさの可変方法としてＰＷＭ（パルス幅変調）
方式で制御しても何等問題が発生しない。また、リモコ
ン周囲の明るさを感知するセンサとしてＳＰＤの他にＣ
ｄＳも使用可能である。

【００１６】なお、前述した実施の形態では、リモコン
装置として液晶プロジェクタ用リモコン装置について説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、光
学プロジェクタ用リモコン装置に適用しても同様の効果
が得られることは言うまでもない。

【００１７】

【発明の効果】以上、説明したように本発明よれば、暗
い環境下におけるリモコン装置の操作性を著しく向上さ
せる効果がある。また、使用環境の明るさの程度に対応
してイルミネーションの点灯状態を自動的に制御できる
ので、自動キーイルミネーションが実現できる効果があ
る。さらに構造が複雑化することがないので、簡易でし
かも安価にリモコン装置を実現できる効果がある。ま
た、イルミネーションの明るさを自動的に細かく制御で
きるので、電池で駆動されているリモコン装置の省電力
化を図れる効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明によるリモコン装置の一実施の形態に
よる構成を示すブロック図である。

【図２】 従来のリモコン装置の構成を示すブロック図
である。

【符号の説明】

１…ＳＰＤ（シリコンフォトダイオード）、２…加速度
センサ、３…点灯制御部Ｍ４…パワートランジスタ、５
…キーイルミネーション、６…タイマ、１０，３０…プ
ロジェクタ用リモコン本体、３１…プッシュスイッチ、
３２…抵抗。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 リモコン本体と、 前記リモコン本体に実装されかつ被操作物を操作する操
   作キーと、 前記操作キーを照明するキーイルミネーションと、 前記リモコン本体の使用環境の明るさを感知する受光部
   と、 前記リモコン本体に伝わる振動を感知する受振部と、 前記受光部および受振部からの信号によって前記イルミ
   ネーションの点灯または消灯の制御を行う点灯制御部
   と、を備えたことを特徴とするリモコン装置。
2. 【請求項２】 請求項１において、前記受光部は、前記
   キーイルミネーションが実装される位置よりも内側に実
   装することを特徴とするリモコン装置。
3. 【請求項３】 請求項１において、前記点灯制御部は、
   使用環境の明るさに対応して前記キーイルミネーション
   の明るさを調整することを特徴とするリモコン装置。