JP3603780B2 - 携帯端末及びバックライト用ledの制御方法 - Google Patents

携帯端末及びバックライト用ledの制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯端末及びバックライト用LEDの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来の携帯端末では、LCD(液晶表示器)やキー操作部等をバックライト用LED(発光ダイオード)によってバックライトしている。このようなバックライト用LEDは、通常ON/OFF制御され、つまり点灯と消灯の2つの動作状態しか取り得ない。したがって、バックライトが不必要なときにも、バックライト用LEDが点灯してしまうという事態が生じ得る。機種によっては、バックライト用LEDをOFF設定する省電力を考慮した機能を持つものもあるが、例えば暗い場所で使用する際に、いちいち機能設定を変更しなければならないという煩わしさがある。
【0003】
また、従来の携帯端末では、バックライト用LEDが点灯している時間が一定となっている。しかし、例えば暗い場所で携帯端末を使用する場合には、使用者が携帯端末の操作キーから長い間手を離していてもバックライト用LEDが点灯し続けていると、使用者は次のアクションに移り易い。
【0004】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、携帯端末のバックライト用LEDの照度と点灯時間を柔軟に制御することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、携帯端末に係わる第1の手段として、操作キーが操作されると、バックライト用LEDが点灯する携帯端末であって、周囲の明るさを検出する光センサーと、該光センサーの検出結果に基づいて、操作キーが操作されたときに周囲が明るければバックライト用LEDを暗く駆動させ、周囲が暗いときにはその暗さに応じてバックライト用LEDを明るく駆動させるコントローラとを備える手段を採用する。
【0006】
また、携帯端末に係わる第2の手段として、上記第1の手段において、コントローラは、操作キーが操作されたときに、周囲が明るいときはバックライト用LEDが点灯してから消灯するまでの点灯時間を短くし、暗いときには当該点灯時間を長くする、という手段を採用する。
【0007】
一方、本発明では、バックライト用LEDの制御方法に係わる第1の手段として、操作キーが操作されたときに、周囲が明るければバックライト用LEDを暗くさせ、周囲が暗いときにはその暗さに応じてバックライト用LEDを明るくさせる、という手段を採用する。
【0008】
また、バックライト用LEDの制御方法に係わる第2の手段として、上記第1の手段において、操作キーが操作されたときに、周囲が明るいときはバックライト用LEDが点灯してから消灯するまでの点灯時間を短くし、暗いときには当該点灯時間を長くする、という手段を採用する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係わる携帯端末及びバックライト用LEDの制御方法の一実施形態について説明する。
【0010】
図1は、本実施形態における携帯端末の要部構成を示すブロック図である。この図において、符号1は、光センサーであり、携帯端末の周囲の明るさを検出し、コントローラ2に出力するものである。コントローラ2は、上記光センサー1の検出結果、すなわち携帯端末の周囲の明るさに応じた制御信号aによって駆動回路3を制御するものである。駆動回路3は、上記制御信号aに基づいてバックライト用LED4を駆動するものであり、例えばトランジスタや電界効果トランジスタ(FET)等である。すなわち、本携帯端末では、バックライト用LED4の動作状態、つまり明るさ(輝度)及び点灯時間は、コントローラ2によって、光センサー1の検出結果に基づいて制御されるようになっている。
【0011】
次に、このようなコントローラ2の制御動作について詳しく説明する。
まず、コントローラ2によるバックライト用LED4の輝度制御について説明する。コントローラ2は、操作キー(図示略)が操作されると、光センサー1の検出結果を確認することにより周囲の明るさを確認し、この明るさに基づいてPWM(Pulse Wide Modulation)制御変換テーブルを参照することにより、当該明るさに対応したPWM信号を選定する。
【0012】
コントローラ2内には、例えば図2に示すようなPWM制御変換テーブルが形成されており、周囲の明るさが”AA”(とても明るい)の時は、PWM信号として”000100010001”を高速に出力し、周囲の明るさが”BB”(普通)の時は、PWM信号として”001100110011”を高速に出力し、また周囲の明るさが”CC”(暗い)の時には、PWM信号として”011101110111”を高速に出力する。
【0013】
すなわち、コントローラ2は、周囲が明るい場合は、PWM信号のハイレベル”1”の期間をローレベル”0”の期間に対して相対的に短くすることによりバックライト用LED4を暗く点灯あるいは消灯させ、周囲が暗いときには、PWM信号のハイレベル”1”の期間をローレベル”0”の期間に対して相対的に長くすることにより、かつ、このようなPWM信号によって高速にバックライト用LED4をON/OFFさせることにより、見かけ上のバックライト用LED4の輝度を制御する。
【0014】
なお、コントローラ2をCPUによって構成する場合、汎用ポートをプログラムで制御してPWM信号を作ることができるので、PWM制御変換テーブルを必要とせず、よってコントローラ2の回路規模を小さくすることができる。
【0015】
また、コントローラ2内にD/Aコンバータを設けると共にバックライト用LED4の輝度を示す輝度データを予めテーブル等に書き込んでおき、当該D/Aコンバータによって輝度データをアナログ信号に変換し、このアナログ信号を制御信号aとして駆動回路3に供給するようにしても良い。アナログ信号は、輝度データに応じたアナログ電圧となるので、バックライト用LED4の輝度を制御することができる。このようなD/Aコンバータを設けることにより、CPUの負荷を軽減することが可能となる。
【0016】
続いて、コントローラ2によるバックライト用LED4の点灯時間の制御について説明する。コントローラ2は、操作キーが操作されると、光センサー1の検出結果を確認することにより周囲の明るさを確認し、この明るさに基づいて点灯時間変換テーブルを参照することにより、当該明るさに対応した点灯時間を選定する。
【0017】
上記点灯時間変換テーブルは、図3に示すように構成されている。すなわち、コントローラ2は、周囲の明るさが”AA”(とても明るい)の時は、制御信号aを2秒間だけ駆動回路3に出力し、周囲の明るさが”BB”(普通)の時は、制御信号aを3秒間だけ駆動回路3に出力し、また周囲の明るさが”CC”(暗い)の時には、制御信号aを4秒間だけ駆動回路3に出力する。
【0018】
この結果、バックライト用LED4の点灯時間は、光センサー1によって検出された周囲の明るさに基づいて、周囲が明るいときは短く設定され、暗いときには長く設定される。
【0019】
図4は、周囲の明るさに対するバックライト用LED4の輝度及び点灯時間の関係を示すグラフである。このグラフに示すように、点灯時間及び照度のどちらも、周囲の明るさがある一定の状態までは0ないしは消灯とする。周囲の暗さも同様で、いくら暗くても照度、点灯時間共に頭打ちのレベルは存在する。これはバッテリーセービングを考慮したものである。
【0020】
さらに、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形しても良い。
(1)バックライト用LED4の点灯制御をPWM信号及びD/Aコンバータによるアナログ信号のどちらでも行うようにしても良い。
(2)PWM信号を用いることにより、図5に示すようにバックライト用LED4の点灯時において輝度を徐々に明るくなるようにしても良い。また、バックライト用LED4を消灯するときに、バックライト用LED4を徐々に暗くして消灯するようにしても良い。
【0021】
(3)さらに、携帯端末は、蓄電池を電源として使用される場合が多いが、蓄電池の充電状態をバックライト用LED4の輝度で表すようにしても良い。例えば、充電開始時:消灯→充電中:電池レベルに合わせて輝度を上げていく→充電終了:輝度最大とすることが考えられる。
(4)上記蓄電池の電界状態をLEDの輝度で表すようにしても良い。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係わる携帯端末及びバックライト用LEDの制御方法によれば、携帯端末のバックライト用LEDの照度と点灯時間を柔軟に制御することが可能であり、よって携帯端末の省電力化とユーザビリティの向上との両立が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の機能構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるPWM制御変換テーブルの構成図である。
【図3】本発明の一実施形態における点灯時間変換テーブルの構成図である。
【図4】本発明の一実施形態における周囲の明るさに対するバックライト用LEDの輝度及び点灯時間の関係を示すグラフである。
【図5】本発明の一実施形態における制御信号の変形例を示す波形図である。
【符号の説明】
1……光センサー
2……コントローラ
3……駆動回路
4……バックライト用LED
a……制御信号

Claims (2)

  1. 操作キーが操作されるとバックライト用LEDが点灯する携帯端末であって、周囲の明るさを検出する光センサーと、該光センサーの検出結果に基づいて、操作キーが操作されたときに周囲が明るければバックライト用LEDを暗く駆動させ、周囲が暗いときにはその暗さに応じてバックライト用LEDを明るく駆動させるコントローラとを備え、
    該コントローラは、操作キーが操作されたときに、バックライト用LEDに出力する制御信号の出力時間を可変することにより、周囲が明るいときはバックライト用LEDが点灯してから消灯するまでの点灯時間を短くし、暗いときには当該点灯時間を長くすることを特徴とする携帯端末。
  2. 操作キーが操作されたときに、コントローラからバックライト用LEDに出力される制御信号の出力時間を可変することにより、周囲が明るいときはバックライト用LEDが点灯してから消灯するまでの点灯時間を短くし、暗いときには当該点灯時間を長くすることを特徴とするバックライト用LEDの制御方法。
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