JPH09233184A - 通信端末装置 - Google Patents

通信端末装置

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JPH09233184A
JPH09233184A JP9054245A JP5424597A JPH09233184A JP H09233184 A JPH09233184 A JP H09233184A JP 9054245 A JP9054245 A JP 9054245A JP 5424597 A JP5424597 A JP 5424597A JP H09233184 A JPH09233184 A JP H09233184A
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Sadaji Yamazaki
貞二 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが使用している全ての端末装置に関す
る保守情報や故障診断テストの収集、及び制御情報の設
定等の保守制御を遠隔的に集中して行うことができ、各
ユーザが使用している全ての端末装置をそのユーザ各自
において集中管理する端末遠隔保守制御機能を備えた通
信端末装置を提供する。 【解決手段】 呼設定メッセージの着サブアドレス情報
要素内に、その呼設定メッセージの相手先の通信端末装
置に対する保守制御情報を挿入して、これを送出する遠
隔保守端末装置とディジタル交換網を介して通信する通
信端末装置であって、上記遠隔保守端末装置から着サブ
アドレス情報要素内に前記保守制御情報が挿入されてい
る呼設定メッセージを受信して、自通信端末装置の診断
を行う診断手段と、診断手段による診断結果情報を、呼
設定メッセージの発サブアドレス情報要素内に挿入し
て、上記遠隔保守端末装置に送出する手段とを備える構
成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ISDN(総合サ
ービスディジタル通信網)等に接続される、端末遠隔保
守制御機能を備えた通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】企業等において、例えば同一の事業所内
の広範囲に点在する部所同士で重要な情報を伝送する場
合等においては、公衆交換網や構内交換網を介して情報
の転送を行うデータ交換システムがしばしば用いられ
る。
【0003】これは、情報の迅速且つ確実な伝送を実現
する上から見て、他の情報伝達方法より非常に有利なた
めであり、近年ではISDNのサービス開始を受けて、
より高速高密度の情報転送を行うISDN等によるディ
ジタルデータ交換システムを採用しているケースも多く
見られる。
【0004】ところで、先に述べたような公衆交換網や
構内交換網に接続されるデータ交換システムにおいて
は、そのシステム内に所属する各端末装置が持っている
自端末装置の保守試験機能を、それらの各端末装置が接
続される加入者線を介して網側で統括的に集中管理し、
具体的には、網側に設けられた保守試験系装置により、
そのシステムに属する全端末装置にて定期的あるいは障
害発生時に行われる保守試験、即ち故障診断テストの結
果等を集中管理する、集中保守方式が採用されている。
【0005】一方、ISDN等によるディジタルデータ
交換システムにおいては、各端末装置及び各交換機がI
SDNのレベルに合わせて高機能化されているから、各
端末装置において、自端末装置の品質管理等が行われて
いれば、そのデータ等からなる保守情報を各端末装置で
収集する構成とすることが可能である。
【0006】そして、上記各端末装置にて収集された自
端末装置の保守情報は、各端末装置の表示機能を用いて
表示するか、あるいは、上述の公衆電話網や構内交換網
に接続されたデータ交換システムにおける保守試験系装
置と同様の保守管理装置を用いて、各端末装置の保守情
報をISDN等のディジタルデータ交換網側における保
守管理機能によって集中的に収集し、網全体の端末装置
を統括的に管理することが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】例えば、上記ISDN
等のディジタルデータ交換網に収容された複数の端末装
置を用いて、同一の事業所内の相互間における情報の伝
送を行っているようなユーザでは、その事業所内に配置
された全ての端末装置の正常性を確認しておくことが望
ましい。
【0008】これは、そのデータ交換システムを使用す
るユーザにおいて、各端末装置相互間で重要な情報を頻
繁にやり取りするような運用がなされる場合には、その
伝送におけるトラブルの発生によりデータの迅速な伝送
という所期の目的が達成されなくなるようなことを未然
に防ぐためであり、また、仮に何らかのトラブルが発生
した場合に、そのトラブルを早急に解消することができ
るようにするためでもある。
【0009】先に述べたように、従来のISDN等によ
るディジタルデータ交換システムにおいては、各端末装
置毎に実施される自端末装置に品質管理等に関する保守
情報を、網側の保守管理装置等により、網全体にわたっ
て統括的且つ遠隔的に収集、管理することが可能であ
る。
【0010】しかしながら、上記従来のISDN等によ
るディジタルデータ交換システムにおいて、端末装置に
関する保守情報を遠隔的に集中管理する場合には、あく
までも網側において、そのディジタルデータ交換システ
ムに所属する全ての端末装置を統括的に集中管理するこ
ととなっている。
【0011】このため、上記のシステムを利用してデー
タの伝送を行っている各ユーザ、即ち例えば各事業所で
使用されている複数の端末装置に関する保守情報を、そ
のユーザ(事業所)毎で個別に管理する手段は存在せ
ず、トラブル発生時において実情に即した対応が取られ
にくいという問題があった。
【0012】そしてこの問題は、保守情報の収集のみに
限らず、各端末装置において定期的あるいは障害発生時
に実施される故障診断テストに関する結果の収集や、例
えば各端末装置に対して設定された属性を変更する等の
制御情報の設定等に関しても共通する問題であった。
【0013】従って本発明の目的は、ディジタルデータ
交換システムを利用している各ユーザにおいて、そのユ
ーザが使用している全ての端末装置に関する保守情報や
故障診断テストの収集、及び制御情報の設定等の保守制
御を遠隔的に集中して行うことができ、よって、各ユー
ザが使用している全ての端末装置をそのユーザ各自にお
いて集中管理することができる、端末遠隔保守制御機能
を備えた通信端末装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、呼設定メッセージの着サブアドレス情
報要素内に、その呼設定メッセージの相手先の通信端末
装置に対する保守制御情報を挿入して、これを送出する
遠隔保守端末装置とディジタル交換網を介して通信する
通信端末装置であって、上記遠隔保守端末装置から着サ
ブアドレス情報要素内に前記保守制御情報が挿入されて
いる呼設定メッセージを受信して、自通信端末装置の診
断を行う診断手段と、当該診断手段による診断結果情報
を、呼設定メッセージの発サブアドレス情報要素内に挿
入して、これを上記遠隔保守端末装置に送出する手段
と、を備える構成とした。
【0015】本発明によれば、以上のように構成したた
め、各ユーザにおいて使用されている複数の端末装置内
に設定された、遠隔保守端末制御機能を備える端末装置
が、そのユーザが使用している他の端末装置に対する保
守制御を遠隔的に行い、且つ、それら他の端末装置に関
する保守結果情報を収集するようになる。
【0016】従って、各ユーザが使用している端末装置
の保守制御を、そのユーザ毎に各自で行うことができる
ようになり、よって、各ユーザが使用している全ての端
末装置をそのユーザ各自において集中管理することがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
1乃至図5の図面を参照して説明する。
【0018】本実施の形態例にて説明するのは、あるユ
ーザにおいてディジタルデータ交換網を利用してデータ
伝送が行われており、そのデータ伝送を行うための複数
の端末装置が、上記ユーザ内に広範囲にわたって散在し
て配設されている場合において、それら全ての端末装置
に関する保守情報や故障診断テストの収集、及び制御情
報の設定等の保守制御を、そのユーザ内に配設された遠
隔端末保守制御機能を備えた端末装置(以下、遠隔保守
端末装置)によって遠隔的に集中管理し、これにより、
各ユーザ毎に、そのユーザが使用している全ての端末装
置を遠隔的に集中管理する場合についてである。 1.全体構成(図1及び図2) 図1は、本発明の実施の形態例による、端末遠隔保守制
御機能を備えたディジタルデータ交換システムの概略を
示す模式的構成図である。
【0019】図1中、10は、例えばISDNによるデ
ィジタルデータ交換網、20は、例えば1つの事業所内
の各所間で、情報の伝送を行うために任意数配設される
端末装置であり、各端末装置20は自端末装置20の品
質管理データ等の保守情報を収集することができる構成
となっていると共に、定期的あるいは障害発生時に自端
末装置20の故障診断テストを実施する保守試験機能を
備えている。
【0020】30は、上記各端末装置を利用しているユ
ーザ内、例えば上記事業所内等に配設され、そのユーザ
が使用している全ての各端末装置20に関する、保守情
報及び故障診断テストの結果保守試験に関するデータの
収集や、制御情報の設定等の保守制御を遠隔的に行うた
めの遠隔保守端末装置であり、各ユーザ毎に、そのユー
ザが使用している全ての端末装置20を集中管理するた
めのものである。
【0021】また、図2は、本発明の実施の形態例によ
る、端末遠隔保守制御機能を備えたディジタルデータ交
換システムの、具体的な一例を示す模式的構成図であ
る。
【0022】図2中、12、14は、ディジタルデータ
交換網10に接続された加入者線、16、18は、それ
ぞれ加入者線12、14に接続されるユーザ側の網終端
装置(NT)であり、一方の網終端装置(NT)16に
は、専用線42を介して2台の端末装置(TE1、TE
2)22、24(概括的には端末装置20)が、他方の
網終端装置(NT)18には、専用線44を介して遠隔
保守端末装置(TE0)30が、それぞれ接続されてい
る。 2.呼設定メッセージ(SETUP)のフォーマット
(図3(a),図3(b)) 本実施の形態例の端末遠隔保守制御機能を備えたディジ
タルデータ交換システムにおいては、その保守に係わる
情報の要求等に関する保守制御情報の伝送が、遠隔保守
端末装置(TE0)30と端末装置20との間の接続を
要求するためにそれらの各々から送出される呼設定メッ
セージ(SETUP)における、「着サブアドレス情報
要素」や「発サブアドレス情報要素」の領域を用いて行
われる。
【0023】そこで、上記呼設定メッセージ(SETU
P)のフォーマットについて図3を参照して説明する。
【0024】図3は、図2の遠隔保守端末装置(TE
0)30が、各端末装置20に関する、保守情報及び故
障診断テストの結果保守試験に関するデータの収集や制
御情報の設定等の保守制御を行う際に、遠隔保守端末装
置(TE0)30から各端末装置20に対して(あるい
はその逆)、ディジタルデータ交換網10を介して送出
される、レイヤ3による呼設定メッセージ(SETU
P)のフォーマットを示すものである。
【0025】図3(a)は、遠隔保守端末装置(TE
0)30からディジタルデータ交換網10に、そして、
ディジタルデータ交換網10から各端末装置20に対し
て送出される、レイヤ3による呼設定メッセージ(SE
TUP)のフォーマットを示すものであり、「プロトコ
ル識別子」、「呼番号」、「メッセージ種別」、「伝達
能力」の各要素に続いて、以下の3つの要素が配列され
ている。
【0026】まず、第1の要素として、この呼設定メッ
セージ(SETUP)の発信元である、遠隔保守端末装
置(TE0)30の加入者番号を示す「発番号情報要
素」が配列されている。
【0027】次に、第2の要素として、この呼設定メッ
セージ(SETUP)の着信先に当たる、端末装置20
の加入者番号を示す「着番号情報要素」が配列されてい
る。
【0028】そして最後に、第3の要素として、この
「着番号情報要素」に示された着信先の加入者番号に該
当する複数の端末装置20のうち、特定の端末装置(例
えば端末装置(TE1)22)を着信先とする際に、そ
の特定の着信先を指定するサブアドレスを示す「着サブ
アドレス情報要素」が配列されている。
【0029】尚、上記「着サブアドレス情報要素」は3
つの領域から構成されており、以下に、その各々につい
て説明する。
【0030】まず、第1の領域には、この情報要素が
「着サブアドレス情報要素」であることを示す「情報要
素識別子」が、次に、第2の領域には、この「着サブア
ドレス情報要素」にて送出されるサブアドレス等の情報
のビット長を示す「情報要素内容長」が配列されてい
る。
【0031】そして最後に、第3の領域には、上記特定
の端末装置(例えば端末装置(TE1)22)のサブア
ドレスを示す「サブアドレス及び指示デ−タ」が配列さ
れており、更にこの「サブアドレス及び指示データ」に
は、ここで示されたサブアドレスを持つ特定の端末装置
(例えば端末装置(TE1)22)に対して遠隔保守端
末装置(TE0)30が行う、保守情報や故障診断テス
トの収集、及び制御情報の設定等の、保守制御の内容を
示す指示データが挿入される。
【0032】図3(b)は、図3(a)に示した、遠隔
保守端末装置(TE0)30から端末装置20に対して
送出される、上記呼設定メッセージ(SETUP)に挿
入された保守制御の内容に応じて、その端末装置20か
らディジタルデータ交換網10に、そして、ディジタル
データ交換網10から遠隔保守端末装置(TE0)30
に応じて送出される、レイヤ3による呼設定メッセージ
(SETUP)のフォーマットを示すものであり、「プ
ロトコル識別子」、「呼番号」、「メッセージ種別」、
「伝達能力」の各要素に続いて、以下の要素が配列され
ている。
【0033】まず、第1の要素として、この呼設定メッ
セージ(SETUP)の発信元である、端末装置20の
加入者番号を示す「発番号情報要素」が配列されてい
る。
【0034】次に、第2の要素として、この「発番号情
報要素」に示された発信元の加入者番号に該当する複数
の端末装置20のうち、実際にこのメッセージを送出す
る特定の端末装置(例えば端末装置(TE1)22)の
サブアドレスを示す「発サブアドレス情報要素」が配列
されている。
【0035】そして最後に、第3の要素として、この呼
設定メッセージ(SETUP)の着信先に当たる、遠隔
保守端末装置(TE0)30の加入者番号を示す「着番
号情報要素」が配列されている。
【0036】尚、上記「発サブアドレス情報要素」は3
つの要素から構成されており、以下に、その各々につい
て説明する。
【0037】まず、第1の領域には、この情報要素が
「発サブアドレス情報要素」であることを示す「情報要
素識別子」が、次に、第2の領域には、この「発サブア
ドレス情報要素」にて送出されるサブアドレス等の情報
のビット長を示す「情報要素内容長」が配列されてい
る。
【0038】そして最後に、第3の領域には、上記特定
の端末装置(例えば端末装置(TE1)22)のサブア
ドレスを示す「サブアドレス及び返送データ」が配列さ
れており、更にこの「サブアドレス及び返送データ」に
は、ここで示されたサブアドレスを持つ特定の端末装置
(例えば端末装置(TE1)22)から、遠隔保守端末
装置(TE0)30に対して返送される、上記遠隔保守
端末装置(TE0)30からの保守制御の内容に対応し
た返送データが挿入される。 3.遠隔保守端末装置(TE0)による端末(TE0)
による端末装置の遠隔集中管理動作(図4、図5) 前項にて説明したように、遠隔保守端末装置(TE0)
30は、端末装置20に対して送出される呼設定メッセ
ージ(SETUP)の「着サブアドレス情報要素」の領
域を用いて、保守制御情報の伝送を行い、端末装置20
は上記遠隔保守端末装置(TE0)に対して、この遠隔
保守端末装置(TE0)30からの保守制御情報に呼応
して、呼設定メッセージ(SETUP)の「発サブアド
レス情報要素」の領域を用いて、保守結果の伝送を行
う。
【0039】そこで、遠隔保守端末装置(TE0)30
による端末装置20の遠隔的な集中管理動作の具体例
を、以下に説明することとする。
【0040】3−(1).故障診断テスト結果要求(図
4、図5) まず、遠隔保守端末装置(TE0)30が、端末装置2
0に対して故障診断テスト結果を要求し、これを収集す
る場合を例に取って、図4及び図5を参照して説明す
る。
【0041】3−(1)a.障害発生時における故障診
断テストの結果要求(図4) 図4は、端末装置20における障害発生時に、遠隔保守
端末装置(TE0)30が端末装置20に対して故障診
断テスト結果を要求してこれを収集する場合の、ディジ
タルデータ交換網10、端末装置20、及び遠隔端末装
置30(TE0)各々の制御シーケンス図である。
【0042】これによれば、端末装置20に何らかの障
害が発生し、遠隔保守端末装置(TE0)30が端末装
置20に対して故障診断テスト結果の伝送を要求するた
めに発呼すると、遠隔保守端末装置(TE0)30から
ディジタルデータ交換網10に対して、故障診断テスト
の結果を要求する対象の端末装置(例えば端末装置(T
E1)22)への接続要求を示す、呼設定メッセージ
(SETUP)M102が送出される。
【0043】すると、ディジタルデータ交換網10から
着信先の端末装置20に対して、上記M102と同一内
容の呼設定メッセージ(SETUP)M104が送出さ
れると共に、遠隔保守端末装置(TE0)30に対して
上記接続要求を受け付けた旨を示す、呼設定受付メッセ
ージ(CALLPROC)M106が送出される。
【0044】ところで、ここで送出される呼設定メッセ
ージ(SETUP)M102、M104は、図3(a)
に示されるフォーマットにおける「サブアドレス及び指
示データ」の領域に、故障診断テストの結果を要求する
対象の端末装置(例えば端末装置(TE1)22)のサ
ブアドレスと、故障診断テストの結果を要求する旨を示
す指示データとを挿入したものである。
【0045】即ち、遠隔保守端末装置(TE0)30か
ら端末装置20に対する故障診断テスト結果の要求の送
出は、上記呼設定メッセージ(SETUP)M102、
M104の「着サブアドレス情報要素」の領域を用いて
行われることとなる。
【0046】一方、上記ディジタルデータ交換網10か
らの呼設定メッセージ(SETUP)M104を受信し
た端末装置20は、受信したメッセージが故障診断テス
ト要求であることを認識し、ただちに自端末装置20の
故障診断テストを実施すると共に、ディジタルデータ交
換網10に対して解放完了メッセージ(RELCOM
P)M108を送出する。
【0047】この解放完了メッセージ(RELCOM
P)M108を受信したディジタルデータ交換網10は
遠隔保守端末装置(TE0)30に対して、端末装置2
0に対する接続要求の終了を示す、切断メッセージ(D
ISC)M110を送出し、この切断メッセージ(DI
SC)M110を受信した遠隔保守端末装置(TE0)
30は、ディジタルデータ交換網10に対して解放メッ
セージ(REL)M112を送出する。
【0048】すると、この解放メッセージ(REL)M
112を受信したディジタルデータ交換網10は、遠隔
保守端末装置(TE0)30に対して解放完了メッセー
ジ(RELCOMP)M114を送出する。これによ
り、遠隔保守端末装置(TE0)30は、端末装置20
からの故障診断テスト結果の受信待受状態となる。
【0049】これらの制御が行われている間、端末装置
20側では上述したように、遠隔保守端末装置(TE
0)30からの要求に基づいて故障診断テストを行って
おり、上記遠隔保守端末装置(TE0)30が、ディジ
タルデータ交換網10からの解放完了メッセージ(RE
LCOMP)M114を受信して、故障診断テスト結果
の受信待受状態となった後に、端末装置20はディジタ
ルデータ交換網10に対して、故障診断テストの結果を
通知するために遠隔保守端末装置(TE0)30への接
続を要求する旨を示す、呼設定メッセージ(SETU
P)M116を送出する。
【0050】この、端末装置20からの呼設定メッセー
ジ(SETUP)M116を受信したディジタルデータ
交換網10は、上記M116と同一内容の呼設定メッセ
ージ(SETUP)M118を上記遠隔保守端末装置
(TE0)30に対して送出すると共に、端末装置20
に対して、上記接続要求を受け付けたことを示す、呼設
定受付メッセージ(CALLPROC)M120を送出
する。
【0051】尚、ここで送出される呼設定メッセージ
(SETUP)M116、M118は、図3(b)に示
されるフォーマットにおける「サブアドレス及び返送デ
ータ」の領域に、故障診断テストの結果を送出する端末
装置(例えば端末装置(TE1)22)のサブアドレス
と、故障診断テストの結果に関するデータとを挿入した
ものである。
【0052】即ち、端末装置20に関する故障診断テス
ト結果の、遠隔保守端末装置(TE0)30への送出
は、上記呼設定メッセージ(SETUP)M116、M
118の「発サブアドレス情報要素」の領域を用いて行
われることとなる。
【0053】そして、上記ディジタルデータ交換網10
からの呼設定メッセージ(SETUP)M118の受信
に基づいて、遠隔保守端末装置(TE0)30は端末装
置20からの故障診断テスト結果の受信処理を行うと共
に、ディジタルデータ交換網10に対して解放完了メッ
セージ(RELCOMP)M122を送出する。
【0054】この解放完了メッセージ(RELCOM
P)M122を受信したディジタルデータ交換網10は
端末装置20に対して、遠隔保守端末装置(TE0)3
0に対する接続要求の終了を示す、切断メッセージ(D
ISC)M124を送出し、この切断メッセージ(DI
SC)M124を受信した端末装置20は、ディジタル
データ交換網10に対して解放メッセージ(REL)M
126を送出する。
【0055】更に、この解放メッセージ(REL)M1
26を受信したディジタルデータ交換網10は、端末装
置20に対して解放完了メッセージ(RELCOMP)
M128を送出する。これにより、端末装置20は初期
状態に復帰する。
【0056】このように、端末装置20における障害発
生時において遠隔保守端末装置(TE0)30は、任意
に指定した相手先の各端末装置20における故障診断テ
スト結果を要求してこれを収集することができ、よっ
て、各ユーザ毎に、そのユーザにおいて使用されている
全ての端末装置20の故障診断テスト結果を収集し、管
理することができる。
【0057】以上で、端末装置20における障害発生時
に、遠隔保守端末装置(TE0)30が、端末装置20
に対して故障診断テスト結果を要求し、これを収集する
場合の制御シーケンスに関する説明を終了する。
【0058】3−(1)b.定期的に実施される故障診
断テストの結果要求(第5図) 次に、図5は、端末装置20において定期的に実施され
る故障診断テストの結果を、遠隔保守端末装置(TE
0)30が端末装置20から収集する場合の、ディジタ
ルデータ交換網10、端末装置20、及び遠隔端末装置
30(TE0)各々の制御シーケンス図である。
【0059】これによれば、各端末装置20において定
期的な故障診断テストが実施されると、遠隔端末装置
(TE0)30からの、故障診断テストの結果を要求す
る呼設定メッセージ(SETUP)を受信することな
く、端末装置20からディジタルデータ交換網10に対
して、故障診断テスト結果を通知するために遠隔端末装
置(TE0)30への接続を要求する旨を示す、呼設定
メッセージ(SETUP)M202が送出される。
【0060】この、端末装置20からの呼設定メッセー
ジ(SETUP)M202を受信したディジタルデータ
交換網10は、上記M202と同一内容の呼設定メッセ
ージ(SETUP)M204を上記遠隔保守端末装置
(TE0)30に対して送出すると共に、端末装置20
に対して、上記接続要求を受け付けたことを示す、呼設
定受付メッセージ(CALLPROC)M206を送出
する。
【0061】尚、ここで送出される呼設定メッセージ
(SETUP)M202、M204は、図3(b)に示
されるフォーマットにおける「サブアドレス及び返送デ
ータ」の領域に、故障診断テストの結果を送出する端末
装置(例えば端末装置(TE1)22)のサブアドレス
と、故障診断テストの結果に関するデータとを挿入した
ものである。
【0062】即ち、端末装置20に関する故障診断テス
ト結果の、遠隔保守端末装置(TE0)30への送出
は、上記呼設定メッセージ(SETUP)M202、M
204の「発サブアドレス情報要素」の領域を用いて行
われることとなる。
【0063】そして、上記ディジタルデータ交換網10
からの呼設定メッセージ(SETUP)M204の受信
に基づいて、遠隔保守端末装置(TE0)30は端末装
置20からの故障診断テスト結果の受信処理を行うと共
に、ディジタルデータ交換網10に対して解放完了メッ
セージ(RELCOMP)M208を送出する。
【0064】この解放完了メッセージ(RELCOM
P)M208を受信したディジタルデータ交換網10は
端末装置20に対して、遠隔保守端末装置(TE0)3
0に対する接続要求の終了を示す、切断メッセージ(D
ISC)M210を送出し、この切断メッセージ(DI
SC)M210を受信した端末装置20は、ディジタル
データ交換網10に対して解放メッセージ(REL)M
212を送出する。
【0065】更に、この解放メッセージ(REL)M2
12を受信したディジタルデータ交換網10は、端末装
置20に対して解放完了メッセージ(RELCOMP)
M214を送出する。これにより、端末装置20は初期
状態に復帰する。
【0066】このように、遠隔保守端末装置(TE0)
30は、各ユーザにおいて使用されている全ての端末装
置20において各々定期的に実施される故障診断テスト
結果を、これら各端末装置20から収集することがで
き、よって、各ユーザ毎に、そのユーザにおいて使用さ
れている全ての端末装置20の故障診断テスト結果を収
集し、管理することができる。
【0067】以上で、端末装置20において定期的に実
施される故障診断テストの結果を、遠隔保守端末装置
(TE0)30が端末装置20から収集する場合の制御
シーケンスに関する説明を終了する。 3−(2).保守情報要求 ここまでは、遠隔保守端末装置(TE0)30が各端末
装置20から故障診断テストの結果を収集する場合につ
いて示したが、遠隔保守端末装置(TE0)30が各端
末装置20から保守情報を収集する場合にも、上記図4
に示した制御シーケンスと同じシーケンスの制御が行わ
れる。
【0068】ただし、遠隔保守端末装置(TE0)30
による保守情報の収集の場合には、図4における呼設定
メッセージ(SETUP)M102、M104が、その
「サブアドレス及び指示データ」の領域に、保守情報を
要求する対象の端末装置(例えば端末装置(TE1)2
2)のサブアドレスと、保守情報の返送を要求するデー
タとを挿入したものとなる。
【0069】また、図4における呼設定メッセージ(S
ETUP)M116、M118が、その「サブアドレス
及び返送データ」の領域に、保守情報の返送を行う端末
装置(例えば端末装置(TE1)22)のサブアドレス
と、保守情報に関するデータとを挿入したものとなる。
【0070】そして端末装置20は、ディジタルデータ
交換網10からの呼設定メッセージ(SETUP)M1
04の受信に基づいて、自端末装置20にて収集してい
る品質管理データ等の保守情報を、呼設定メッセージ
(SETUP)M116によってディジタルデータ交換
網10に送出する。
【0071】すると、この呼設定メッセージ(SETU
P)M116を受信したディジタルデータ交換網10
が、上記M116と同一内容の呼設定メッセージ(SE
TUP)M118を上記遠隔保守端末装置(TE0)3
0に送出し、これにより、上記端末装置20における保
守情報が遠隔保守端末装置(TE0)30に収集され
る。
【0072】即ち、遠隔保守端末装置(TE0)30か
ら端末装置20に対する保守情報の要求の送出は、上記
呼設定メッセージ(SETUP)M102、M104の
「着サブアドレス情報要素」の領域を用いて行われるこ
ととなり、一方、端末装置20から遠隔保守端末装置
(TE0)30に対する、各端末装置20の保守情報の
送出は、上記呼設定メッセージ(SETUP)M11
6、M118の「発サブアドレス情報要素」の領域を用
いて行われることとなる。
【0073】そして、図4におけるM102乃至M12
8のメッセージの伝送が、ディジタルデータ交換網10
と遠隔保守端末装置(TE0)30との間で行われるこ
とにより、端末装置20は初期状態に復帰する。
【0074】このように、遠隔保守端末装置(TE0)
30は、任意に指定した相手先の各端末装置20の保守
情報を要求してこれを収集することができ、よって、各
ユーザ毎に、そのユーザにおいて使用されている全ての
端末装置20の保守情報を収集し、管理することができ
る。 3−(3).制御情報設定要求 例えば、各端末装置に対して設定された属性を変更する
等の制御情報の設定要求を、遠隔保守端末装置(TE
0)30から端末装置20に対して行う場合は、上記第
4図に示した制御シーケンスにおける、M102乃至M
114の制御が行われる。
【0075】ただし、遠隔保守端末装置(TE0)30
から端末装置20への制御情報の伝送の場合には、呼設
定メッセージ(SETUP)M102、M104が、そ
の「サブアドレス及び指示データ」の領域に、制御情報
の設定を要求する対象の端末装置(例えば端末装置(T
E1)22)のサブアドレスと、設定を要求する制御情
報のデータとを挿入したものとなる。
【0076】そして端末装置20は、ディジタルデータ
交換網10からの呼設定メッセージ(SETUP)M1
04の受信に基づいて、自端末装置20における属性の
変更等に関する制御情報の設定を行う。
【0077】即ち、遠隔保守端末装置(TE0)30か
ら端末装置20に対する制御情報の設定要求は、上記呼
設定メッセージ(SETUP)M102、M104の
「着サドレス情報要素」の領域を用いて行なわれること
となる。
【0078】そして、図4におけるM110乃至M11
4のメッセージの伝送が、ディジタルデータ交換網10
と遠隔保守端末装置(TEO)30との間で行なわれる
ことにより、端末装置20は初期状態に復帰する。
【0079】このように、遠隔保守端末装置(TEO)
30は、任意に指定した相手先の各端末装置20に対す
る制御情報の設定を要求することができ、これに呼応し
て上記端末装置20は、その属性の変更等に関する、上
記設定を要求された制御情報の設定を行なうことができ
る。
【0080】以上で、本発明の実施の形態例の説明を終
わる。
【0081】尚、以上に示した実施の形態例のディジタ
ルデータ交換システムにおいては、ディジタルデータ交
換網10に加入者線12,14を介して2台の網終端装
置(NT)16,18が接続された構成とし、また、一
方の網終端装置16に2台の端末装置(TE1,TE
2)22,24が接続された構成としているが、本発明
が適用可能なその種のものに限定されない。
【0082】即ち、例えばディジタルデータ交換網10
には更に多数の網終端装置が接続され、網終端装置16
には更に多数の端末装置20が接続される構成とした構
内自動交換機網を始めとする、様々なディジタルデータ
交換システムに、本発明を適用することができる。
【0083】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、呼設定メッセージの着サブアドレス情報要
素内に、その呼設定メッセージの相手先の通信端末装置
に対する保守制御情報を挿入して、これを送出する遠隔
保守端末装置とディジタル交換網を介して通信する通信
端末装置であって、上記遠隔保守端末装置から着サブア
ドレス情報要素内に前記保守制御情報が挿入されている
呼設定メッセージを受信して、自通信端末装置の診断を
行う診断手段と、当該診断手段による診断結果情報を、
呼設定メッセージの発サブアドレス情報要素内に挿入し
て、これを上記遠隔保守端末装置に送出する手段と、を
備える構成としたため、各ユーザにおいて使用されてい
る複数の端末装置内に設定された、遠隔保守端末制御機
能を備える端末装置が、そのユーザが使用している他の
端末装置に対する保守制御を遠隔的に行い、且つ、それ
ら他の端末装置に関する保守結果情報を収集するように
なる。
【0084】従って、各ユーザが使用している端末装置
の保守制御を、そのユーザ毎に各自で行うことができる
ようになり、よって、各ユーザが使用している全ての端
末装置をそのユーザ各自において集中管理することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例による、端末遠隔保守制
御機能を備えたディジタルデータ交換システムの概略を
示す模式的構成図である。
【図2】本発明の実施の形態例による、端末遠隔保守制
御機能を備えたディジタルデータ交換システムの具体的
な一例を示す模式的構成図である。
【図3】(a)は、図2の遠隔保守端末装置から送出さ
れる、レイヤ3による呼設定メッセージ(SETUP)
のフォーマット構成図である。(b)は、図2の端末装
置20から送出される、レイヤ3による呼設定メッセー
ジ(SETUP)のフォーマット構成図である。
【図4】各端末装置の障害発生時において、遠隔保守端
末装置が各端末装置の故障診断テスト結果を収集する場
合の制御シーケンス図である。
【図5】端末装置において定期的に実施される故障診断
テストの結果を遠隔保守端末装置が収集する場合の制御
シーケンス図である。 10 ディジタルデータ交換網 20,22,24 端末装置(TE1,TE2) 30 遠隔保守端末装置(TEO) SETUP 呼設定メッセージ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 呼設定メッセージの着サブアドレス情報
    要素内に、その呼設定メッセージの相手先の通信端末装
    置に対する保守制御情報を挿入して、これを送出する遠
    隔保守端末装置とディジタル交換網を介して通信する通
    信端末装置であって、 上記遠隔保守端末装置から着サブアドレス情報要素内に
    前記保守制御情報が挿入されている呼設定メッセージを
    受信して、自通信端末装置の診断を行う診断手段と、 当該診断手段による診断結果情報を、呼設定メッセージ
    の発サブアドレス情報要素内に挿入して、これを上記遠
    隔保守端末装置に送出する手段と、 を備えたことを特徴とする通信端末装置。
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