JPH09232379A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH09232379A
JPH09232379A JP29230396A JP29230396A JPH09232379A JP H09232379 A JPH09232379 A JP H09232379A JP 29230396 A JP29230396 A JP 29230396A JP 29230396 A JP29230396 A JP 29230396A JP H09232379 A JPH09232379 A JP H09232379A
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electrode
bumps
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Tetsuo Kawakita
哲郎 河北
Kazuhiko Matsumura
和彦 松村
Ichiro Yamane
一郎 山根
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Matsushita Electronics Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01L2924/01Chemical elements
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  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の半導体チップと第2の半導体チップと
が積層されてなる半導体装置の小型化を図ると共に、第
1の半導体チップと第2の半導体チップとが電気的に確
実に導通されるようにする。 【解決手段】 第1の機能素子を有する第1の半導体チ
ップ110の主面には、第1の機能素子の電気的特性を
検査するための第1の検査用電極111と、第1の機能
素子と電気的に接続されている第1の接続用電極112
とが形成されている。第2の半導体素子を有する第2の
半導体チップ120の主面には、第2の機能素子の電気
的特性を検査するための第2の検査用電極121と、第
2の機能素子と電気的に接続されている第2の接続用電
極122とが形成されている。第1の接続用電極112
の上に形成された第1のバンプ113と第2の接続用電
極122の上に形成された第3のバンプ123とが接合
した状態で、第1の半導体チップ110と第2の半導体
チップ120とは絶縁性樹脂130により一体化されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチメディア機
器や携帯機器等の高度な電子機器を達成するための高機
能LSIを備えた半導体装置及びその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の高機能化の傾向は益々
強くなる傾向にある。この傾向に伴って電子機器に搭載
されるLSIに求められる特性も高機能化の傾向にあ
る。
【0003】しかしながら、LSIに求められる機能の
全てを1チップ化することは開発期間の長期化及び開発
コストの増加等の大きな問題がある。そこで、これらの
問題を解決する1つの手段として、異なる種類のLSI
が形成された半導体チップ同士を積層化して一体化する
技術が提案されている。
【0004】以下、図面を参照しながら、異なるLSI
が形成された半導体チップ同士が積層されてなる従来の
半導体装置について説明する。
【0005】図19は従来の半導体装置の断面構造を示
しており、図19に示すように、第1の半導体チップ1
1と第2の半導体チップ12とは、第1の半導体チップ
11に形成された第1のアルミ電極13と第2の半導体
チップ12に形成された第2のアルミ電極14とがバン
プ15を介して接合されることにより、電気的に接続さ
れている。この場合、第1及び第2のアルミ電極13、
14とバンプ15とは金属的な接合をしており、第1及
び第2のアルミ電極13、14とバンプ15との接合構
造としては次に説明する2つの構造が知られている。
【0006】第1の接合構造は、図20に示すように、
例えば、半導体チップ21のアルミ電極22の上にTi
−Pd−AuやTiW−Au等からなるバリヤメタル2
3を形成した後、該バリアメタル23に電解めっき法に
よりAuを析出させることにより、Auよりなるバンプ
24を形成する方法である。
【0007】第2の接合構造は、図21に示すように、
電解めっき法により基板25上に予め選択的にバンプ2
4を形成しておき、加熱された加圧・加熱ツール26を
用いてバンプ24を半導体チップ21のアルミ電極22
に加圧することにより、バンプ24をアルミ電極22に
熱転写する方法である。
【0008】前記の第1及び第2の方法のいずれの方法
においても、半導体チップ21のアルミ電極22にバン
プ24を形成する工程は、非常に多く且つ複雑なプロセ
スが必要となる。また、半導体チップ21のアルミ電極
22にバンプ24を形成する工程において、良品であっ
た半導体チップ21が不良化することもあるので、全体
としての半導体装置の製造コストが増大するという問題
もある。
【0009】そこで、最近では無電解めっき法によって
バンプ24を形成する方法が提案されている。この電解
めっきによる方法は、図22に示すようなプロセスで行
なうことができる。すなわち、NaOH溶液や燐酸溶液
を用いるライトエッチングをアルミ電極22に施して、
アルミ電極22の表面の自然酸化膜を除去した後、アル
ミ電極22の表面が再度酸化することを防ぐために、ア
ルミ電極22の表面に対してジンケート処理を施して、
アルミ電極22の表面にZn層を形成する。その後、半
導体チップ21を無電解のNiめっき液に浸漬して、Z
nとNiとの置換反応を起こさせてアルミ電極22の表
面にNiを析出させる。所定の膜厚のNiを析出させた
後、半導体チップ21をAuの無電解めっき液に浸漬し
て、析出したNiの表面に薄くAuめっきを行なう。こ
の無電解めっきを用いる方法によると、半導体チップ2
1を無電解めっき液に浸漬するだけで、アルミ電極22
に直接且つ選択的にバンプ24が形成できるので、大き
なコストメリットがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の半導体装置は、以下に説明するような種々の問題を
有している。
【0011】まず、半導体装置の製造プロセスにおいて
は、拡散プロセスが終了してバンプの形成プロセスを行
なう前に、通常、半導体チップに対してプローブ検査を
行なうが、この際、プローバーのプローブ端子をアルミ
電極に接触させる必要があるので、アルミ電極の面積を
所定以下に小さくできない。アルミ電極は数百個から数
千個も設けられるので、半導体チップひいては半導体チ
ップ同士が積層されてなる半導体装置の小型化が制約を
受けるという問題がある。
【0012】また、プローブ検査を行なう際、金属製の
プローバーがアルミ電極の表面に接触してスクライブす
るので、アルミ電極の表面に傷ができるという問題があ
る。この状態で後工程の無電解めっきを行なうと、アル
ミ電極の表面の形状がそのまま反映する状態でNiが析
出していくため、バンプの最終形状がいびつになる。こ
の結果、半導体チップに形成された多数のバンプの高さ
にばらつきが生じるので、第1の半導体チップと第2の
半導体チップとを積層したときに、第1の半導体チップ
の第1のアルミ電極と第2の半導体チップの第2のアル
ミ電極との間に電気的な導通が取れない場合が生じてし
まうという問題がある。
【0013】また、半導体チップに面積の異なるアルミ
電極を形成した場合、無電解めっきにより例えばNiを
析出させてバンプを形成すると、面積の大きいアルミ電
極に形成されるバンプは面積の小さいアルミ電極に形成
されるバンプに比べて高さが高くなる。このため、第1
の半導体チップと第2の半導体チップとを積層した場
合、面積の大きいアルミ電極は対向するアルミ電極と電
気的導通が取りやすいが、面積の小さいアルミ電極は対
向するアルミ電極と電気的導通が取りにくくなり、不良
品が発生するという問題がある。
【0014】前記に鑑み、本発明は、第1の半導体チッ
プと第2の半導体チップとが積層されてなる半導体装置
の小型化を図ると共に、第1の半導体チップと第2の半
導体チップとが電気的に確実に導通されるようにするこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、第1及び第2の半導体チップに
形成される電極を、電気的接続をするための接続用電極
とプローブ検査に用いる検査用電極とに分けて形成し、
接続用電極は電気的接続が取れる範囲で面積を小さくす
る一方、検査用電極の面積はプローブ端子が接触可能な
程度の大きさにするものである。
【0016】具体的に請求項1の発明が講じた解決手段
は、半導体装置を、第1の機能素子を有する第1の半導
体チップと、第2の機能素子を有する第2の半導体チッ
プと、前記第1の半導体チップの主面に形成され、前記
第1の機能素子の電気的特性を検査するための第1の検
査用電極と、前記第1の半導体チップの主面に形成さ
れ、前記第1の検査用電極よりも小さい面積を有し且つ
前記第1の機能素子と電気的に接続されている第1の接
続用電極と、前記第2の半導体チップの主面に形成さ
れ、前記第2の機能素子の電気的特性を検査するための
第2の検査用電極と、前記第2の半導体チップの主面に
形成され、前記第2の検査用電極よりも小さい面積を有
し且つ前記第2の機能素子と電気的に接続されている第
2の接続用電極と、前記第1の接続用電極及び前記第2
の接続用電極のうちの少なくとも一方の上に形成された
バンプとを備え、前記第1の半導体チップと前記第2の
半導体チップとは、それぞれの主面が対向する状態で両
者の間に介在する絶縁性樹脂により一体化されており、
前記第1の機能素子と前記第2の機能素子とは、前記第
1の接続用電極と前記第2の接続用電極とが前記バンプ
を介して接合することにより、電気的に接続している構
成とするものである。
【0017】請求項1の構成により、第1の半導体チッ
プの主面に形成される電極を、第1の機能素子の電気的
特性を検査するための第1の検査用電極と、第1の機能
素子と電気的に接続されている第1の接続用電極とに分
けて形成したと共に、第2の半導体チップの主面に形成
される電極を、第2の機能素子の電気的特性を検査する
ための第2の検査用電極と、第2の機能素子と電気的に
接続されている第2の接続用電極とに分けて形成したた
め、第1及び第2の接続用電極にプローブ検査用のプロ
ーブ端子を接触する必要がないので、プローブ検査工程
において第1及び第2の接続用電極に傷が付着しない。
【0018】請求項2の発明は、請求項1の構成に、前
記バンプは、該バンプの先端部と一体に形成され、該バ
ンプの先端面と該バンプと対向する前記第1又は第2の
接続用電極との隙間又は該バンプ同士の隙間のばらつき
を吸収する隙間調整用バンプを有している構成を付加す
るものである。
【0019】請求項3の発明は、請求項2の構成に、前
記隙間調整用バンプは軟金属よりなる構成を付加するも
のである。
【0020】請求項4の発明は、請求項1の構成に、前
記第2の半導体チップは前記第1の半導体チップよりも
大きいと共に、前記第2の検査用電極は前記第2の半導
体チップの周縁部における前記第1の半導体チップと対
向していない領域に形成されている構成を付加するもの
である。
【0021】請求項5の発明は、請求項1の構成に、前
記バンプは無電解めっき法により形成されている構成を
付加するものである。
【0022】請求項6の発明は、請求項1の発明に係る
半導体装置の製造方法であって、第1の機能素子を有す
る第1の半導体チップの主面に、前記第1の機能素子の
電気的特性を検査するための第1の検査用電極及び該第
1の検査用電極よりも小さい面積を有し且つ前記第1の
機能素子と電気的に接続されている第1の接続用電極を
形成すると共に、第2の機能素子を有する第2の半導体
チップの主面に、前記第2の機能素子の電気的特性を検
査するための第2の検査用電極及び該第2の検査用電極
よりも小さい面積を有し且つ前記第2の機能素子と電気
的に接続されている第2の接続用電極を形成する電極形
成工程と、前記第1の接続用電極及び前記第2の接続用
電極のうちの少なくとも一方の上にバンプを形成するバ
ンプ形成工程と、前記第1の接続用電極と前記第2の接
続用電極とを前記バンプを介して接合する接合工程と、
前記第1の半導体チップと前記第2の半導体チップと
を、それぞれの主面が対向する状態で両者の間に介在す
る絶縁性樹脂により一体化する一体化工程とを備えてい
る構成とするものである。
【0023】請求項6の構成により、第1の半導体チッ
プの主面には、第1の機能素子の電気的特性を検査する
ための第1の検査用電極及び第1の機能素子と電気的に
接続されている第1の接続用電極とが形成されていると
共に、第2の半導体チップの主面には、第2の機能素子
の電気的特性を検査するための第2の検査用電極及び第
2の機能素子と電気的に接続されている第2の接続用電
極が形成されているため、第1及び第2の検査用電極を
プローブ検査用に用いる一方、第1及び第2の接続用電
極にはプローブ端子を接触させる必要がない。
【0024】請求項7の発明は、請求項6の構成に、バ
ンプ形成工程は、前記バンプの先端部に、該バンプの先
端面と該バンプと対向する前記第1又は第2の接続用電
極との隙間又は該バンプ同士の隙間のばらつきを吸収す
る隙間調整用バンプを一体的に形成する工程を含む構成
を付加するものである。
【0025】請求項8の発明は、請求項7の構成に、前
記バンプ形成工程は、前記バンプの先端部に、軟金属よ
りなる前記隙間調整用バンプを形成する工程を含む構成
を付加するものである。
【0026】請求項9の発明は、請求項7の構成に、前
記バンプ形成工程は、前記隙間調整用バンプを基板の平
坦面に形成しておいた後、前記バンプを前記隙間調整用
バンプに押圧して転写することにより、前記バンプの先
端部に前記隙間調整用バンプを形成する工程を含む構成
を付加するものである。
【0027】請求項10の発明は、請求項6の構成に、
前記電極形成工程は、前記第1の半導体チップよりも大
きい前記第2の半導体チップの周縁部における前記第1
の半導体チップと対向しない領域に前記第2の検査用電
極を形成する工程を含む構成を付加するものである。
【0028】請求項11の発明は、請求項6の構成に、
前記バンプ形成工程は、無電解めっき法により前記バン
プを形成する工程を含む構成を付加するものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明の第1の実施形態に
係る半導体装置について、図1を参照しながら説明す
る。
【0030】図1は第1の実施形態に係る半導体装置の
断面構造を示しており、図示は省略するが、第1の半導
体チップ110内には第1の機能素子が形成されている
と共に、第2の半導体チップ120内には第2の機能素
子が形成されている。
【0031】図1に示すように、第1の半導体チップ1
10の主面には、第1の機能素子の電気的特性を検査す
るためのアルミニウムよりなる第1の検査用電極111
と、該第1の検査用電極111よりも小さい面積を有
し、第1の機能素子と電気的に接続されているアルミニ
ウムよりなる第1の接続用電極112とが形成されてい
る。また、第1の半導体チップ120の主面には、第2
の機能素子の電気的特性を検査するためのアルミニウム
よりなる第2の検査用電極121と、該第2の検査用電
極121よりも小さい面積を有し、第2の機能素子と電
気的に接続されているアルミニウムよりなる第2の接続
用電極122とが形成されている。この場合、第1の接
続用電極112と第2の接続用電極122とは互いに対
向する位置に形成されている。
【0032】第1の接続用電極112の上には第1のバ
ンプ113が形成されていると共に、第1の検査用電極
111の上には第2のバンプ114が形成されおり、第
1の半導体チップ110の主面における第1のバンプ1
13及び第2のバンプ114が形成されていない領域に
は第1の保護膜115が形成されている。また、第2の
接続用電極122の上には第3のバンプ123が形成さ
れていると共に、第2の検査用電極121の上には第4
のバンプ124が形成されており、第2の半導体チップ
120の主面における第3のバンプ123及び第4のバ
ンプ124が形成されていない領域には第2の保護膜1
25が形成されている。この場合、第1、第2、第3及
び第4のバンプ113、114、123、124は、そ
れぞれ無電解めっき法により形成されたZn層、Ni層
及びAu層よりなる3層構造を有している。
【0033】第1の接続用電極112と第1の検査用電
極111とは図示しない第1の金属配線により接続され
ていると共に、第2の接続用電極122と第2の検査用
電極121とは第2の金属配線126により接続されて
いる。これにより、第1の検査用電極111は第1の接
続用電極112を介して第1の機能素子と電気的に接続
されていると共に、第2の検査用電極121は第2の接
続用電極122を介して第2の機能素子と電気的に接続
されている。尚、第1の検査用電極111は第1の接続
用電極112を介することなく第1の機能素子と直接に
接続されていてもよいし、また、第2の検査用電極12
1は第2の接続用電極122を介することなく第2の機
能素子と直接に接続されていてもよい。
【0034】第1のバンプ113と第3のバンプ123
とが接合することにより、第1の接続用電極112と第
2の接続用電極122とは電気的に接続されている。ま
た、第1の半導体チップ110と第2の半導体チップ1
20とは、それぞれの主面が対向する状態で両者の間に
介在する絶縁性樹脂130により一体化されている。
【0035】第1の実施形態に係る半導体装置による
と、第1の半導体チップ110においては第1の接続用
電極112と第1の検査用電極111とを設けると共
に、第2の半導体チップ120においては第2の接続用
電極122と第2の検査用電極121とを設けたため、
第1及び第2の検査用電極111、121にプローブ端
子を接触する一方、第1及び第2の接続用電極112、
122にプローブ端子を接触することなく、プローブ検
査を行なうことができる。このため、第1及び第2の接
続用電極112、122にプローブ検査工程において傷
が付着する事態を回避できるので、該第1及び第2の接
続用電極112、122の上に、良好な形状を持ち且つ
高さが均一な第1及び第3のバンプ113、123を形
成することができ、これにより、第1のバンプ113と
第2のバンプ123との接合が確実になる。
【0036】また、プローブ端子が接続されるために所
定の大きさが必要な第1及び第2の検査用電極111、
121の数をプローブ検査に必要な限度で低減すること
ができる。また、第1及び第2の接続用電極112、1
22の面積を第1及び第3のバンプ113、123を介
して接合できる程度に小さくできると共に、第1及び第
2の接続用電極112、122は面積が小さいために配
置する場所に制約がなくなり、第1及び第2の半導体チ
ップ110、120の主面における僅かな領域に設ける
ことができる。このため、第1及び第2の半導体チップ
110、120を小型化することが可能になる。
【0037】また、第1、第2、第3及び第4のバンプ
113、114、123、124を無電解めっき法によ
り形成するため、第1及び第2の検査用電極111、1
21並びに第1及び第2の接続用電極112、122を
無電解めっき液に浸漬するだけで、第1、第2、第3及
び第4のバンプ113、114、123、124を選択
的に形成できるので、製造コストを低減することができ
る。
【0038】また、第2の半導体チップ120は第1の
半導体チップ110よりも大きいと共に、第2の検査用
電極121は第2の半導体チップ120の周縁部におけ
る第1の半導体チップ110と対向していない領域に形
成されているため、第2の検査用電極121にプローブ
端子を接触させて、第1の半導体チップ110と第2の
半導体チップ120とが一体化されてなる半導体装置に
対してプローブ検査を行なうことができる。
【0039】以下、第1の実施形態に係る半導体装置の
製造方法について図2〜図10を参照しながら説明す
る。
【0040】まず、第1の機能素子が形成された第1の
半導体チップ110の主面に第1の検査用電極111及
び第1の接続用電極112を形成した後、図2に示すよ
うに、第1の半導体チップ110の主面における第1の
バンプ113及び第2のバンプ114を形成しない領域
に第1の保護膜115を堆積し、その後、第1の検査用
電極111及び第1の接続用電極112に対して脱脂処
理及びライトエッチングを行なって、第1の検査用電極
111及び第1の接続用電極112の表面に形成された
自然酸化膜116のうち第1の保護膜115から露出す
る部分を除去する。
【0041】次に、第1の検査用電極111及び第1の
接続用電極112の再酸化を防止するために、無電解N
iめっきの前処理工程として、第1の検査用電極111
及び第1の接続用電極112の表面に対してZn置換処
理を行なって、図3に示すように、第1の検査用電極1
11及び第1の接続用電極112の表面にZn層117
を形成する。尚、前処理工程としては、Zn層117を
形成する代わりに、Pd層やNi層を形成してもよい。
【0042】次に、第1の検査用電極111及び第1の
接続用電極112を無電解Niめっき液に浸漬して、図
4に示すように、第1及び第2のバンプ113、114
のコアとなるNi厚付け層118を形成する。
【0043】次に、第1の検査用電極111及び第1の
接続用電極112を無電解Auめっき液に浸漬して、図
5に示すように、Ni厚付け層118の表面にAu層1
19を形成する。これにより、Zn層、Ni層及びAu
層の3層構造よりなる第1及び第2のバンプ113、1
14が形成される。
【0044】尚、図示は省略しているが、第2の機能素
子が形成された第2の半導体チップ120の主面に第2
の検査用電極121及び第2の接続用電極122を形成
した後、第2の半導体チップ120の主面における第3
のバンプ123及び第4のバンプ124を形成しない領
域に第1の保護膜125を堆積し、その後、第2の検査
用電極121及び第2の接続用電極122の表面に、Z
n層、Ni層及びAu層よりなる第3及び第4のバンプ
123、124を形成する。
【0045】以下、第1及び第2の検査用電極111、
121、第1及び第2の接続用電極112、122並び
に第1〜第4のバンプ113、114、123、124
の寸法及び具体的な製造方法について説明する。
【0046】第1の実施形態においては、第1及び第2
の検査用電極111、121の寸法は92×92μm、
ピッチは150μmであって、第1及び第2の接続用電
極112、122の寸法は15μmφ、ピッチは30μ
mである。また、第1及び第2の検査用電極111、1
21並びに第1及び第2の接続用電極112、122
は、スパッタ法により形成し、厚さは約1μmであっ
て、材料はAl−1%Si−0.5%Cuである。
【0047】第1及び第2の保護膜115、125は厚
さ1μmのSi34 膜である。
【0048】第1及び第2の検査用電極111、121
並びに第1及び第2の接続用電極112、122に対す
るライトエッチング処理としては、第1及び第2の検査
用電極111、121並びに第1及び第2の接続用電極
112、122をリン酸溶液又はNaOH溶液に浸漬し
て、各電極の表面を0.1μm程度除去する。
【0049】第1及び第2の検査用電極111、121
並びに第1及び第2の接続用電極112、122に対す
るZn置換処理としては、約50nmの膜厚を有するZ
n層117を形成する。
【0050】Ni厚付け層118の形成工程としては、
無電解Niめっき液として硫酸ニッケルを主成分とする
ものを用いて、90℃の無電解Niめっき液に10分間
浸漬することにより行ない、厚さが約4μmのNi厚付
け層118を析出させる。
【0051】Au層119の形成工程としては、無電解
Auめっき液としてシアン系のものを用いて、90℃の
無電解Auめっき液に30分間浸漬することにより行な
い、厚さが0.1〜0.3μm程度のAu層119を形
成する。尚、通常の膜厚のAu層119に代えて厚肉の
Au層を形成する場合には、Au層119の表面に厚付
け用のAuめっきを行なう。この場合には、73℃のシ
アン系のめっき液に20分程度浸漬することにより、厚
さが約2μm程度のAu層を形成する。
【0052】以下、第1の半導体チップ110と第2の
半導体チップ120とを積層して一体化する工程につい
て説明する。
【0053】まず、図6に示すように、第1の半導体チ
ップ110をその裏面から加圧ツール132により保持
した状態で、第1の半導体チップ110の第1のバンプ
113と第2の半導体チップ120の第3のバンプ12
3とを位置合わせする。
【0054】次に、図7に示すように、第3のバンプ1
23の上に全面に亘って光硬化型の絶縁性樹脂130を
塗布した後、図8に示すように、加圧ツール132を降
下させて第1の半導体チップ110を第2の半導体チッ
プ120に対して押圧することにより、第1のバンプ1
13と第3のバンプ123とを接合する。この工程にお
いて、第1の半導体チップ110を第2の半導体チップ
120に対して押圧すると、絶縁性樹脂130は第1の
バンプ113と第3のバンプ123と間から周辺に押し
出されて両者の間には実質的に残存しない。
【0055】次に、図9に示すように、第1の半導体チ
ップ110と第2の半導体チップ120との間に存在す
る絶縁性樹脂130に対して紫外線照射装置133から
紫外線を照射して絶縁性樹脂130を硬化させることに
より、第1の半導体チップ110と第2の半導体チップ
120とを一体化する。
【0056】次に、図10に示すように、加圧ツール1
32を上昇させて、第1の半導体チップ110の裏面に
加えていた加圧力を解放すると、第1の実施形態に係る
半導体装置が得られる。
【0057】(第2の実施の形態)以下、本発明の第2
の実施形態に係る半導体装置について、図11を参照し
ながら説明する。
【0058】第2の実施形態において、第1の実施形態
と同様の部材には同一の符号を付すことにより説明を省
略する。
【0059】第2の実施形態の特徴として、第1のバン
プ113又は第3のバンプ123の先端部には、第1の
バンプ113と第2のバンプ123との隙間のばらつき
を吸収する軟金属よりなる隙間調整用バンプ135が一
体的に設けられている。このため、第1又は第2の接続
用電極112、122の面積が異なることに起因して第
1のバンプ113と第3のバンプ123との隙間にばら
つきが生じても、第1のバンプ113と第3のバンプ1
23とを確実に接合することができるので、第1の接続
用電極112と第2の接続用電極122とを確実に接続
することができる。
【0060】以下、第2の実施形態に係る半導体装置の
製造方法について図12〜図18を参照しながら説明す
る。
【0061】まず、第1の実施形態に係る半導体装置の
製造方法と同様にして、第1の機能素子が形成された第
1の半導体チップ110の主面に第1の検査用電極11
1及び第1の接続用電極112を形成した後、第1の半
導体チップ110の主面における第1のバンプ113及
び第2のバンプ114を形成しない領域に第1の保護膜
115を堆積する(図11を参照)。その後、第1の検
査用電極111及び第1の接続用電極112の表面に形
成された自然酸化膜のうち第1の保護膜115から露出
する部分を除去した後、第1の検査用電極111及び第
1の接続用電極112に第2のバンプ114及び第1の
バンプ113をそれぞれ形成する。
【0062】次に、図12に示すように、基板136の
上における第1のバンプ113と対応する位置に、電解
めっき法によりインジウムやインジウム−錫合金等の軟
金属よりなる隙間調整用バンプ135を形成する。隙間
調整用バンプ135は、直径が約10〜20μmφで、
高さが5〜10μm程度に形成する。その後、第1の半
導体チップ110をその裏面から加圧・加熱ツール13
7により保持した状態で、第1の半導体チップ110の
第1のバンプ113と基板136上の隙間調整用バンプ
135とを位置合わせする。その後、加圧・加熱ツール
137を下降させて、隙間調整用バンプ135を第1の
バンプ113に熱転写した後、図13に示すように、加
圧・加熱ツール137を上昇させる。この場合、加圧・
加熱ツール137の温度は150℃〜250℃程度であ
って、加圧力は1つの第1の接続用電極112当たり約
1〜10g程度である。このような加圧力で熱転写する
と、軟金属よりなる隙間調整用バンプ135が変形し
て、第1のバンプ113に熱転写された隙間調整用バン
プ135の先端面の第1の半導体チップ110の主面か
らの高さが均等になる。
【0063】尚、隙間調整用バンプ135の形成方法と
しては、熱転写法に代えて、軟金属の溶融液に第1のバ
ンプ113の先端部をディップすることにより、第1の
バンプ113の先端部に隙間調整用バンプ135を一体
に形成してもよい。
【0064】次に、第1の実施形態に係る半導体装置の
製造方法と同様にして、第2の機能素子が形成された第
2の半導体チップ120の主面に第2の検査用電極12
1及び第2の接続用電極122を形成した後、第2の半
導体チップ120の主面における第3のバンプ123及
び第4のバンプ124を形成しない領域に第2の保護膜
125を堆積する(図11を参照)。その後、第2の検
査用電極121及び第2の接続用電極122の表面に形
成された自然酸化膜のうち第2の保護膜125から露出
する部分を除去した後、第2の検査用電極121及び第
2の接続用電極122に第4のバンプ124及び第3の
バンプ123をそれぞれ形成する。
【0065】次に、図14に示すように、第1の半導体
チップ110をその裏面から加圧・加熱ツール137に
より保持した状態で、第1の半導体チップ110の第1
のバンプ113と第2の半導体チップ120の第3のバ
ンプ123とを位置合わせする。
【0066】次に、図15に示すように、第3のバンプ
123の上に全面に亘って光硬化型の絶縁性樹脂130
を塗布した後、図16に示すように、加圧・加熱ツール
137を降下させて第1の半導体チップ110を第2の
半導体チップ120に対して押圧することにより、第1
のバンプ113と第3のバンプ123とを接合する。絶
縁性樹脂130は第1のバンプ113と第3のバンプ1
23と間から周辺に押し出されて両者の間には実質的に
残存しない。
【0067】次に、図17に示すように、第1の半導体
チップ110と第2の半導体チップ120との間に存在
する絶縁性樹脂130に対して紫外線照射装置133か
ら紫外線を照射して絶縁性樹脂130を硬化させること
により、第1の半導体チップ110と第2の半導体チッ
プ120とを一体化する。
【0068】次に、図18に示すように、加圧・加熱ツ
ール137を上昇させて、第1の半導体チップ110の
裏面に加えていた加圧力を解放すると、第2の実施形態
に係る半導体装置が得られる。
【0069】尚、第1及び第2の実施形態においては、
第1の検査用電極111に第2のバンプ114を形成す
ると共に第2の検査用電極121に第4のバンプ124
を形成したが、第2のバンプ114及び第4のバンプ1
24は形成しなくてもよい。
【0070】また、第1及び第2の実施形態において
は、第1の接続用電極112に第1のバンプ113を形
成すると共に、第2の接続用電極122に第3のバンプ
123を形成したが、第1のバンプ113及び第3のバ
ンプ123のうちの一方のバンプはなくてもよい。この
場合には、第1の接続用電極122と第2の接続用電極
122とは第1のバンプ113又は第3のバンプ123
を介して接合される。
【0071】
【発明の効果】請求項1の発明に係る半導体装置による
と、第1及び第2の接続用電極にプローブ検査用のプロ
ーブ端子を接触する必要がないため、プローブ検査工程
において第1及び第2の接続用電極に傷が付着しないの
で、第1又は第2の接続用電極の上に形成されるバンプ
の形状がいびつになったりバンプの高さにばらつきが生
じたりする事態を回避でき、これにより、第1の接続用
電極と第2の接続用電極とがバンプを介して確実に接合
する。
【0072】また、従来は、接続用と検査用とを兼ねた
1種類の電極を備えていたため、すべての電極の面積を
プローブ端子が接触可能な程度に大きくしていたが、請
求項1の発明によると、電極を接続用と検査用とに分け
たため、プローブ端子が接触可能な大きい面積の第1及
び第2の検査用電極の数をプローブ検査に必要な最低限
の数に低減できると共に、第1及び第2の接続用電極の
面積をプローブ端子が接触しないのでバンプを介して接
合可能な程度に小さくできるため、第1及び第2の半導
体チップの大きさを小さくできるので、両者が一体化さ
れてなる半導体装置の小型化を図ることができる。従っ
て、請求項1の発明によると、異なるLSIが形成され
た半導体チップ同士が積層されてなる半導体装置の安定
性及び信頼性の向上並びに小型化を図ることができる。
【0073】請求項2の発明に係る半導体装置による
と、バンプは、該バンプの先端部と一体に形成され、該
バンプの先端面と該バンプと対向する第1又は第2の接
続用電極との隙間又は該バンプ同士の隙間のばらつきを
吸収する隙間調整用バンプを有しているため、第1又は
第2の接続用電極の大きさの不揃いに起因してバンプの
高さがばらついても、第1の接続用電極と第2の接続用
電極とを確実に接続することができる。また、第1の接
続用電極と第2の接続用電極との接続を確実にするため
に第1の半導体チップと第2の半導体チップとを大きな
加圧力で押圧しなくてもよいため、第1の半導体チップ
に形成された第1の機能素子又は第2の半導体チップに
形成された第2の機能素子の特性が大きな加圧力によっ
て損なわれる事態を回避できるので、半導体装置の歩留
まりが向上する。
【0074】請求項3の発明に係る半導体装置による
と、隙間調整用バンプは軟金属よりなるため、バンプの
先端部に隙間調整用バンプを転写する工程又は第1の半
導体チップと第2の半導体チップとを互いに押圧する工
程において隙間調整用バンプは容易に変形するので、隙
間調整用バンプはバンプの先端面と該バンプと対向する
第1又は第2の接続用電極との隙間又は該バンプ同士の
隙間のばらつきを確実に吸収することができる。
【0075】請求項4の発明に係る半導体装置による
と、第2の半導体チップは第1の半導体チップよりも大
きいと共に、第2の検査用電極は第2の半導体チップの
周縁部における第1の半導体チップと対向していない領
域に形成されているため、第2の検査用電極にプローブ
端子を接触させることにより、第1の半導体チップと第
2の半導体チップとが一体化されてなる半導体装置に対
して容易にプローブ検査を行なうことができる。
【0076】請求項5の発明に係る半導体装置による
と、バンプは無電解めっき法により形成されているた
め、第1又は第2の接続用電極を無電解めっき液に浸漬
するだけで、第1又は第2の接続用電極に選択的にバン
プを形成することができるので、半導体装置の製造コス
トを低減することができる。
【0077】請求項6の発明に係る半導体装置の製造方
法によると、第1の半導体チップの主面に第1の検査用
電極及び第1の接続用電極を形成すると共に、第2の半
導体チップの主面に第2の検査用電極及び第2の接続用
電極を形成する工程を備えているため、第1及び第2の
検査用電極をプローブ検査用に用いる一方、第1及び第
2の接続用電極にはプローブ端子を接触させる必要がな
いので、第1又は第2の接続用電極の上に形成されるバ
ンプの形状がいびつになったりバンプの高さにばらつき
が生じたりする事態を回避でき、これにより、第1の接
続用電極と第2の接続用電極とをバンプを介して確実に
接合することができる。
【0078】請求項7の発明に係る半導体装置の製造方
法によると、バンプ形成工程は、バンプの先端部に、該
バンプの先端面と該バンプと対向する第1又は第2の接
続用電極との隙間又は該バンプ同士の隙間のばらつきを
吸収する隙間調整用バンプを一体的に形成する工程を含
むため、第1又は第2の接続用電極の大きさの不揃いに
起因してバンプの高さがばらついても、第1の接続用電
極と第2の接続用電極とを確実に接続することができ
る。
【0079】請求項8の発明に係る半導体装置の製造方
法によると、バンプ形成工程は、バンプの先端部に、軟
金属よりなる隙間調整用バンプを形成する工程を含むた
め、隙間調整用バンプが容易に変形するので、隙間調整
用バンプは、バンプの先端面と該バンプと対向する第1
又は第2の接続用電極との隙間又はバンプ同士の隙間の
ばらつきを確実に吸収することができる。
【0080】請求項9の発明に係る半導体装置の製造方
法によると、バンプ形成工程は、隙間調整用バンプを基
板の平坦面に形成しておいた後、隙間調整用バンプをバ
ンプに転写するため、転写工程において、隙間調整用バ
ンプの先端面の第1又は第2の半導体チップの主面から
の高さが均等になるので、隙間調整用バンプは、バンプ
の先端面と該バンプと対向する第1又は第2の接続用電
極との隙間又はバンプ同士の隙間のばらつきを確実に吸
収することができる。
【0081】請求項10の発明に係る半導体装置の製造
方法によると、電極形成工程は、第1の半導体チップよ
りも大きい第2の半導体チップの周縁部における第1の
半導体チップと対向しない領域に第2の検査用電極を形
成する工程を含むため、第1の半導体チップと第2の半
導体チップとが一体化された状態で第2の検査用電極に
プローブ端子を接触させることにより、第1の半導体チ
ップと第2の半導体チップとが一体化されてなる半導体
装置に対して容易にプローブ検査を行なうことができ
る。
【0082】請求項11の発明に係る半導体装置の製造
方法によると、バンプ形成工程は、無電解めっき法によ
りバンプを形成する工程を含むため、第1又は第2の接
続用電極を無電解めっき液に浸漬するだけで、第1又は
第2の接続用電極に選択的にバンプを形成することがで
きるので、半導体装置の製造コストを低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の断
面図である。
【図2】前記第1の実施形態に係る半導体装置の製造方
法におけるライトエッチング工程を示す断面図である。
【図3】前記第1の実施形態に係る半導体装置の製造方
法における無電解Niめっきの前処理工程を示す断面図
である。
【図4】前記第1の実施形態に係る半導体装置の製造方
法における無電解Niめっき処理工程を示す断面図であ
る。
【図5】前記第1の実施形態に係る半導体装置の製造方
法における無電解Auめっき処理工程を示す断面図であ
る。
【図6】前記第1の実施形態に係る半導体装置の製造方
法におけるバンプ同士の位置合わせ工程を示す断面図で
ある。
【図7】前記第1の実施形態に係る半導体装置の製造方
法における絶縁性樹脂の塗布工程を示す断面図である。
【図8】前記第1の実施形態に係る半導体装置の製造方
法におけるバンプ同士の接合工程を示す断面図である。
【図9】前記第1の実施形態に係る半導体装置の製造方
法における絶縁性樹脂の硬化工程を示す断面図である。
【図10】前記第1の実施形態に係る半導体装置の製造
方法における加圧力解放工程を示す断面図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の
断面図である。
【図12】前記第2の実施形態に係る半導体装置の製造
方法における第1のバンプと隙間調整用バンプとの位置
合わせ工程を示す断面図である。
【図13】前記第2の実施形態に係る半導体装置の製造
方法における隙間調整用バンプの熱転写工程を示す断面
図である。
【図14】前記第2の実施形態に係る半導体装置の製造
方法における第1のバンプと隙間調整用バンプとの位置
合わせ工程を示す断面図である。
【図15】前記第2の実施形態に係る半導体装置の製造
方法における絶縁性樹脂の硬化工程を示す断面図であ
る。
【図16】前記第2の実施形態に係る半導体装置の製造
方法におけるバンプ同士の接合工程を示す断面図であ
る。
【図17】前記第2の実施形態に係る半導体装置の製造
方法における絶縁性樹脂の硬化工程を示す断面図であ
る。
【図18】前記第2の実施形態に係る半導体装置の製造
方法における加圧力解放工程を示す断面図である。
【図19】従来の半導体装置の断面図である。
【図20】従来の半導体装置の製造方法におけるアルミ
電極とバンプとの第1の接合構造を示す断面図である。
【図21】従来の半導体装置の製造方法におけるアルミ
電極とバンプとの第2の接合構造を示す断面図である。
【図22】従来の半導体装置の製造方法において無電解
めっき法によりバンプを形成する工程を示すフロー図で
ある。
【符号の説明】
110 第1の半導体チップ 111 第1の検査用電極 112 第1の接続用電極 113 第1のバンプ 114 第2のバンプ 115 第1の保護膜 117 Zn層 118 Ni厚付け層 119 Au層 120 第2の半導体チップ 121 第2の検査用電極 122 第2の接続用電極 123 第3のバンプ 124 第4のバンプ 125 第2の保護膜 130 絶縁性樹脂 132 加圧ツール 133 紫外線照射装置 135 隙間調整用バンプ 136 基板 137 加圧・加熱ツール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山根 一郎 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の機能素子を有する第1の半導体チ
    ップと、 第2の機能素子を有する第2の半導体チップと、 前記第1の半導体チップの主面に形成され、前記第1の
    機能素子の電気的特性を検査するための第1の検査用電
    極と、 前記第1の半導体チップの主面に形成され、前記第1の
    検査用電極よりも小さい面積を有し且つ前記第1の機能
    素子と電気的に接続されている第1の接続用電極と、 前記第2の半導体チップの主面に形成され、前記第2の
    機能素子の電気的特性を検査するための第2の検査用電
    極と、 前記第2の半導体チップの主面に形成され、前記第2の
    検査用電極よりも小さい面積を有し且つ前記第2の機能
    素子と電気的に接続されている第2の接続用電極と、 前記第1の接続用電極及び前記第2の接続用電極のうち
    の少なくとも一方の上に形成されたバンプとを備え、 前記第1の半導体チップと前記第2の半導体チップと
    は、それぞれの主面が対向する状態で両者の間に介在す
    る絶縁性樹脂により一体化されており、 前記第1の機能素子と前記第2の機能素子とは、前記第
    1の接続用電極と前記第2の接続用電極とが前記バンプ
    を介して接合することにより、電気的に接続しているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記バンプは、該バンプの先端部と一体
    に形成され、該バンプの先端面と該バンプと対向する前
    記第1又は第2の接続用電極との隙間又は該バンプ同士
    の隙間のばらつきを吸収する隙間調整用バンプを有して
    いることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記隙間調整用バンプは軟金属よりなる
    ことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の半導体チップは前記第1の半
    導体チップよりも大きいと共に、前記第2の検査用電極
    は前記第2の半導体チップの周縁部における前記第1の
    半導体チップと対向していない領域に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記バンプは無電解めっき法により形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 第1の機能素子を有する第1の半導体チ
    ップの主面に、前記第1の機能素子の電気的特性を検査
    するための第1の検査用電極及び該第1の検査用電極よ
    りも小さい面積を有し且つ前記第1の機能素子と電気的
    に接続されている第1の接続用電極を形成すると共に、
    第2の機能素子を有する第2の半導体チップの主面に、
    前記第2の機能素子の電気的特性を検査するための第2
    の検査用電極及び該第2の検査用電極よりも小さい面積
    を有し且つ前記第2の機能素子と電気的に接続されてい
    る第2の接続用電極とを形成する電極形成工程と、 前記第1の接続用電極及び前記第2の接続用電極のうち
    の少なくとも一方の上にバンプを形成するバンプ形成工
    程と、 前記第1の接続用電極と前記第2の接続用電極とを前記
    バンプを介して接合する接合工程と、 前記第1の半導体チップと前記第2の半導体チップと
    を、それぞれの主面が対向する状態で両者の間に介在す
    る絶縁性樹脂により一体化する一体化工程とを備えてい
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記バンプ形成工程は、前記バンプの先
    端部に、該バンプの先端面と該バンプと対向する前記第
    1又は第2の接続用電極との隙間又は該バンプ同士の隙
    間のばらつきを吸収する隙間調整用バンプを一体的に形
    成する工程を含むことを特徴とする請求項6に記載の半
    導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記バンプ形成工程は、前記バンプの先
    端部に、軟金属よりなる前記隙間調整用バンプを形成す
    る工程を含むことを特徴とする請求項7に記載の半導体
    装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記バンプ形成工程は、前記隙間調整用
    バンプを基板の平坦面に形成しておいた後、前記バンプ
    を前記隙間調整用バンプに押圧して転写することによ
    り、前記バンプの先端部に前記隙間調整用バンプを形成
    する工程を含むことを特徴とする請求項7に記載の半導
    体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記電極形成工程は、前記第1の半導
    体チップよりも大きい前記第2の半導体チップの周縁部
    における前記第1の半導体チップと対向しない領域に前
    記第2の検査用電極を形成する工程を含むことを特徴と
    する請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記バンプ形成工程は、無電解めっき
    法により前記バンプを形成する工程を含むことを特徴と
    する請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
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JP2019002916A (ja) * 2017-05-26 2019-01-10 テクトロニクス・インコーポレイテッドTektronix,Inc. 試験プローブ・チップ及び試験プローブ・チップを被試験デバイスに接着する方法
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