JPH09231845A - 水切り笠付き複合碍管及び該水切り笠付き複合碍管の製造方法 - Google Patents
水切り笠付き複合碍管及び該水切り笠付き複合碍管の製造方法Info
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- JPH09231845A JPH09231845A JP3938696A JP3938696A JPH09231845A JP H09231845 A JPH09231845 A JP H09231845A JP 3938696 A JP3938696 A JP 3938696A JP 3938696 A JP3938696 A JP 3938696A JP H09231845 A JPH09231845 A JP H09231845A
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Abstract
(57)【要約】
【解決課題】水切り笠部の厚さを一般の笠と同等の値に
とどめ特に大きくすることなく、水洗いに十分耐え、所
定の耐電圧を維持できる水切り笠付き複合碍管及び同水
切り笠付き複合碍管の製造方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】コア部材とコア部材の外周に形成した絶縁
高分子材料製の外被からなり、該外被はコア部材の外周
を覆うシース部と長手方向適当な間隔で設けられかつシ
ース部外周から半径方向外側に伸びる複数の笠部とから
なり、所定の笠部を他の笠部よりも大径の水切り笠部と
した水切り笠付き複合碍管であって、該水切り笠部に水
切り笠部を支持するための補強部材を設けた水切り笠付
き複合碍管。
とどめ特に大きくすることなく、水洗いに十分耐え、所
定の耐電圧を維持できる水切り笠付き複合碍管及び同水
切り笠付き複合碍管の製造方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】コア部材とコア部材の外周に形成した絶縁
高分子材料製の外被からなり、該外被はコア部材の外周
を覆うシース部と長手方向適当な間隔で設けられかつシ
ース部外周から半径方向外側に伸びる複数の笠部とから
なり、所定の笠部を他の笠部よりも大径の水切り笠部と
した水切り笠付き複合碍管であって、該水切り笠部に水
切り笠部を支持するための補強部材を設けた水切り笠付
き複合碍管。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コア部材とコア部材の
外周に形成した外被からなる複合碍管であって、より詳
しくは水切り笠付きの複合碍子に関する。本明細書にい
う『複合碍管』には『複合碍子』も含まれるものとす
る。ここに、複合碍管、複合碍子とは、FRP等の中
空、中実のコア部材の外周にEPDM,シリコーンゴム
等の絶縁高分子材料からなる外被を設けたものをいう。
外周に形成した外被からなる複合碍管であって、より詳
しくは水切り笠付きの複合碍子に関する。本明細書にい
う『複合碍管』には『複合碍子』も含まれるものとす
る。ここに、複合碍管、複合碍子とは、FRP等の中
空、中実のコア部材の外周にEPDM,シリコーンゴム
等の絶縁高分子材料からなる外被を設けたものをいう。
【0002】
【従来の技術】従来、電気絶縁性を確保するため絶縁性
磁器碍管が用いられ、特に屋外降雨下でも使用可能なよ
うに沿面放電距離を確保するための笠部を付けた絶縁性
磁器碍管が用いられている。かかる絶縁性磁器碍管を塩
分付着の多い重汚損地区で使用する場合、想定内の塩分
付着であれば汚損が生じても絶縁性、すなわち耐電圧が
運転電圧を上回り問題を生じることはないが、想定を上
回るレベルに汚損されると耐電圧が運転電圧以下に低下
しフラッシオーバを生じ事故を引起こすことになる。こ
のような耐電圧の低下を解消して所定の耐電圧を回復す
べく塩分付着が想定レベルに至る前の適当な時期に絶縁
性磁器碍管を水洗していた。この際、隣接するの笠部の
間が洗浄水によって電気的に連通されると沿面放電距離
が短くなってしまい、耐電圧が低下するという問題があ
り、図1に示すように従来から一番課電側に近い笠部1
と電圧階級に応じて設置側に向かって適当な間隔の笠部
2を他の笠部3の径を例えば約50mm程度半径方向に
出っ張らせて水切り笠部とした水切り笠付きの絶縁性磁
器碍管が用いられている。
磁器碍管が用いられ、特に屋外降雨下でも使用可能なよ
うに沿面放電距離を確保するための笠部を付けた絶縁性
磁器碍管が用いられている。かかる絶縁性磁器碍管を塩
分付着の多い重汚損地区で使用する場合、想定内の塩分
付着であれば汚損が生じても絶縁性、すなわち耐電圧が
運転電圧を上回り問題を生じることはないが、想定を上
回るレベルに汚損されると耐電圧が運転電圧以下に低下
しフラッシオーバを生じ事故を引起こすことになる。こ
のような耐電圧の低下を解消して所定の耐電圧を回復す
べく塩分付着が想定レベルに至る前の適当な時期に絶縁
性磁器碍管を水洗していた。この際、隣接するの笠部の
間が洗浄水によって電気的に連通されると沿面放電距離
が短くなってしまい、耐電圧が低下するという問題があ
り、図1に示すように従来から一番課電側に近い笠部1
と電圧階級に応じて設置側に向かって適当な間隔の笠部
2を他の笠部3の径を例えば約50mm程度半径方向に
出っ張らせて水切り笠部とした水切り笠付きの絶縁性磁
器碍管が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年軽量であっ
て運搬、施工、設置が容易な複合碍管が用いられるよう
になっており、重汚損地区での使用も検討されつつあ
る。複合碍管の外被はシリコーンゴム等の絶縁高分子材
料で形成されており、撥水性が発現出来る条件下におい
ては汚損しても耐電圧は高く維持できるが、連続的に汚
損され湿潤状態にある等特殊な条件下では耐電圧は磁器
製碍管のレベルまで大幅に低下してしまう。したがっ
て、絶縁性磁器碍管同様、水洗いによって、耐電圧特性
を回復する必要があるが、複合碍管の場合、笠部は柔ら
かな高分子材料でできているため、洗浄時に水きり笠部
が大量の落下水を受け、それにより変形や振動を生じて
しまうことが分かり、単に形状を磁器碍管類似とした複
合碍管としただけでは笠付き碍管として機能しないこと
が判明した。
て運搬、施工、設置が容易な複合碍管が用いられるよう
になっており、重汚損地区での使用も検討されつつあ
る。複合碍管の外被はシリコーンゴム等の絶縁高分子材
料で形成されており、撥水性が発現出来る条件下におい
ては汚損しても耐電圧は高く維持できるが、連続的に汚
損され湿潤状態にある等特殊な条件下では耐電圧は磁器
製碍管のレベルまで大幅に低下してしまう。したがっ
て、絶縁性磁器碍管同様、水洗いによって、耐電圧特性
を回復する必要があるが、複合碍管の場合、笠部は柔ら
かな高分子材料でできているため、洗浄時に水きり笠部
が大量の落下水を受け、それにより変形や振動を生じて
しまうことが分かり、単に形状を磁器碍管類似とした複
合碍管としただけでは笠付き碍管として機能しないこと
が判明した。
【0004】図2は、FRP等のコア部材4の外周にシ
リコーンゴム等の高分子材料で笠部5を付けその一部を
水切り笠部6として大径とした複合碍管を示すが、水切
り笠部が落下洗浄水によって下に曲がってしまった状態
を示す。そのため、笠部の根元部付近の厚さを大きくす
ることによって、撓み剛性を高めることを検討したが、
そのためには厚さを従来の数倍に増やす必要があり、外
被成形性が悪化し、軽量という利点が失われ、かつ笠間
隔も広げる必要が生じ碍管の長さが長くなるという問題
が生じた。また、笠部が変形しやすいので、笠部間が落
下水で短絡しないようにするためには水切り笠の大きさ
をより大きいものとする必要もあった。そこで、本発明
の目的は、従来の水切り笠部の出張り長さを特に大きく
することなく、水洗いに十分耐え、所定の耐電圧を維持
できる水切り笠付き複合碍管及び同水切り笠付き複合碍
管の製造方法を提供することを目的とする。
リコーンゴム等の高分子材料で笠部5を付けその一部を
水切り笠部6として大径とした複合碍管を示すが、水切
り笠部が落下洗浄水によって下に曲がってしまった状態
を示す。そのため、笠部の根元部付近の厚さを大きくす
ることによって、撓み剛性を高めることを検討したが、
そのためには厚さを従来の数倍に増やす必要があり、外
被成形性が悪化し、軽量という利点が失われ、かつ笠間
隔も広げる必要が生じ碍管の長さが長くなるという問題
が生じた。また、笠部が変形しやすいので、笠部間が落
下水で短絡しないようにするためには水切り笠の大きさ
をより大きいものとする必要もあった。そこで、本発明
の目的は、従来の水切り笠部の出張り長さを特に大きく
することなく、水洗いに十分耐え、所定の耐電圧を維持
できる水切り笠付き複合碍管及び同水切り笠付き複合碍
管の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の水切り笠付き複
合碍管コア部材とコア部材の外周に形成した絶縁高分子
材料製の外被からなり、該外被はコア部材の外周を覆う
シース部と長手方向適当な間隔で設けられかつシース部
外周から半径方向外側に伸びる複数の笠部とからなり、
所定の笠部を他の笠部よりも大径の水切り笠部とした水
切り笠付き複合碍管であって、該水切り笠部に水切り笠
部を支持するための補強部材を設けたことを特徴とす
る。
合碍管コア部材とコア部材の外周に形成した絶縁高分子
材料製の外被からなり、該外被はコア部材の外周を覆う
シース部と長手方向適当な間隔で設けられかつシース部
外周から半径方向外側に伸びる複数の笠部とからなり、
所定の笠部を他の笠部よりも大径の水切り笠部とした水
切り笠付き複合碍管であって、該水切り笠部に水切り笠
部を支持するための補強部材を設けたことを特徴とす
る。
【0006】本発明の水切り笠付き複合碍管の製造方法
は、コア部材の外周であって、コア部材の外周に形成す
べき絶縁高分子材料製の外被の水切り笠部に対応する箇
所に他の笠部より大径の水切り笠部を支持するための補
強部材を位置させ、外周に補強部材を有するコア部材
を、コア部材の外周に外被のシース部と長手方向適当な
間隔で設けられかつシース部外周から半径方向外側に伸
びる複数の笠部を形成するための成形面を有する型の内
部に配置し、コア部材、補強部材と該型の成形面とで画
定される空間に絶縁性高分子材料で充填・硬化して外被
を形成することによって、コア部材とコア部材の外周に
形成した絶縁高分子材料製の外被からなり、該外被はコ
ア部材の外周を覆うシース部と長手方向適当な間隔で設
けられかつシース部外周から半径方向外側に伸びる複数
の笠部を有し、補強部材は水切り笠部に一体とされてい
る水切り笠付き複合碍管を製造することを特徴とする。
は、コア部材の外周であって、コア部材の外周に形成す
べき絶縁高分子材料製の外被の水切り笠部に対応する箇
所に他の笠部より大径の水切り笠部を支持するための補
強部材を位置させ、外周に補強部材を有するコア部材
を、コア部材の外周に外被のシース部と長手方向適当な
間隔で設けられかつシース部外周から半径方向外側に伸
びる複数の笠部を形成するための成形面を有する型の内
部に配置し、コア部材、補強部材と該型の成形面とで画
定される空間に絶縁性高分子材料で充填・硬化して外被
を形成することによって、コア部材とコア部材の外周に
形成した絶縁高分子材料製の外被からなり、該外被はコ
ア部材の外周を覆うシース部と長手方向適当な間隔で設
けられかつシース部外周から半径方向外側に伸びる複数
の笠部を有し、補強部材は水切り笠部に一体とされてい
る水切り笠付き複合碍管を製造することを特徴とする。
【0007】水きり笠部の出張り長さは、他の笠部に比
較してより大きく作られているので、そのままで何ら対
策を講じなければ水洗い時に撓んで本来の水切りの機能
を果たさない恐れがあるが、本発明の水切り笠付き複合
碍管では水きり笠部の形状を保持しかつ水洗いに十分耐
える曲げ剛性を水切り笠部に付与する補強部材が設けら
れているので、 水洗い時においても水切り笠部はその機
能を有効に発揮できる。また、 補強材によって必要な曲
げ剛性を付与しているので、 水切り笠部の厚さを他の笠
部並にすることができる。 さらに、 外被にシリコーンゴ
ム等の撥水性の持続する絶縁性高分子材料を用いている
ので、 特殊な条件下を除き同一形式の磁器碍管に比較し
て、 より高い耐電圧を有することとなるので汚損特性に
係わる碍管の信頼性を増すことができる。
較してより大きく作られているので、そのままで何ら対
策を講じなければ水洗い時に撓んで本来の水切りの機能
を果たさない恐れがあるが、本発明の水切り笠付き複合
碍管では水きり笠部の形状を保持しかつ水洗いに十分耐
える曲げ剛性を水切り笠部に付与する補強部材が設けら
れているので、 水洗い時においても水切り笠部はその機
能を有効に発揮できる。また、 補強材によって必要な曲
げ剛性を付与しているので、 水切り笠部の厚さを他の笠
部並にすることができる。 さらに、 外被にシリコーンゴ
ム等の撥水性の持続する絶縁性高分子材料を用いている
ので、 特殊な条件下を除き同一形式の磁器碍管に比較し
て、 より高い耐電圧を有することとなるので汚損特性に
係わる碍管の信頼性を増すことができる。
【0008】また、本発明の水切り笠付き複合碍管の製
造方法によれば、別体の水切り笠部の補強部材をコア部
材に取り付け、その後型を用いてコア部材及び補強部材
とに外被を一体に形成することができるという利点が有
る。
造方法によれば、別体の水切り笠部の補強部材をコア部
材に取り付け、その後型を用いてコア部材及び補強部材
とに外被を一体に形成することができるという利点が有
る。
【0009】
【実施の態様】以下に、本発明の実施の態様について述
べる。本発明の水切り笠付き複合碍管において、一般に
洗浄時に課電側に設けられる機器部品から落下する水を
考え課電側に一番近い笠部を水切り笠部とするととも
に、複合碍管の電圧階級に応じて課電側から接地側に向
かい適当な間隔で所望の水切り笠部を設ける。 水切り笠
部を含め笠部の断面は、 ほぼ円形板状あるいは裁頭円錐
形状をしており、 水切り笠部の半径すなわち出張りは例
えば約50mm程度他の笠部の半径よりも大きくしてあ
る。複合碍管の形状は、円筒状のみならず、テーパ形状
であっても良い。水切り笠部を支持し、水洗いにおいて
も水洗いに十分耐える曲げ剛性を水切り笠部に付与する
補強部材は、エポキシ樹脂含浸ガラスクロス積層板やこ
れに類似するFRP材で形成することができる。補強部
材は耐候性確保の面から一般に全部が笠部内部に埋め込
まれた状態が好ましい。
べる。本発明の水切り笠付き複合碍管において、一般に
洗浄時に課電側に設けられる機器部品から落下する水を
考え課電側に一番近い笠部を水切り笠部とするととも
に、複合碍管の電圧階級に応じて課電側から接地側に向
かい適当な間隔で所望の水切り笠部を設ける。 水切り笠
部を含め笠部の断面は、 ほぼ円形板状あるいは裁頭円錐
形状をしており、 水切り笠部の半径すなわち出張りは例
えば約50mm程度他の笠部の半径よりも大きくしてあ
る。複合碍管の形状は、円筒状のみならず、テーパ形状
であっても良い。水切り笠部を支持し、水洗いにおいて
も水洗いに十分耐える曲げ剛性を水切り笠部に付与する
補強部材は、エポキシ樹脂含浸ガラスクロス積層板やこ
れに類似するFRP材で形成することができる。補強部
材は耐候性確保の面から一般に全部が笠部内部に埋め込
まれた状態が好ましい。
【0010】補強部材の形状は、例えば、中央部に開口
を有する環状板状体、コア部材から放射状に伸びる複数
の板状体あるいは棒状体等を例示することができる。補
強部材はコア部材の周囲にはめ合わすのに比べ接着剤等
で固定することが器械強度発現の面からも好ましい。ま
た、板状体には、厚み方向に貫通孔をあけて、笠部をコ
ア部材の回りに成形する場合に、笠部形成用高分子材料
が円滑に型の内部を流動するようにすることもできる。
また、コア部材から放射状に伸びる複数の板状体あるい
は棒状体の場合には、同板状体等を短い円筒状筒の回り
に取り付けて形成することができ、円筒状の筒にコア部
材を挿着する。また、環状板状体の場合には、先端部よ
りもコア部材側の厚さを大きくしてコア部材と補強部材
との接合部の補強を図ることもできる。補強部材のコア
部材側の端部は所定の曲率で面取りをしコア部材への装
着を容易とすることもできる。
を有する環状板状体、コア部材から放射状に伸びる複数
の板状体あるいは棒状体等を例示することができる。補
強部材はコア部材の周囲にはめ合わすのに比べ接着剤等
で固定することが器械強度発現の面からも好ましい。ま
た、板状体には、厚み方向に貫通孔をあけて、笠部をコ
ア部材の回りに成形する場合に、笠部形成用高分子材料
が円滑に型の内部を流動するようにすることもできる。
また、コア部材から放射状に伸びる複数の板状体あるい
は棒状体の場合には、同板状体等を短い円筒状筒の回り
に取り付けて形成することができ、円筒状の筒にコア部
材を挿着する。また、環状板状体の場合には、先端部よ
りもコア部材側の厚さを大きくしてコア部材と補強部材
との接合部の補強を図ることもできる。補強部材のコア
部材側の端部は所定の曲率で面取りをしコア部材への装
着を容易とすることもできる。
【0011】本発明の水切り笠付き複合碍管の製造は、
まず、コア部材の外周の所定の位置に所定数の補強部材
をはめ込みあるいは取り付け、必要に応じて接着剤によ
って補強部材をコアの外周に接合し、組み立て体を形成
する。得られた組み立て体を通常の複合碍管成形用型で
あって水切り笠部形成部分を大きくした成形型の中の配
置して、コア部材及び補強部材の回りに絶縁性高分子材
料からなり外被を形成することにより本発明の水切り笠
付き複合碍管を形成できる。型に配置した場合には、水
切り笠部形成用の凹部に補強部材が配置されることにな
る。型としては、組立体を縦方向に配置して成形を行う
縦型成形用型であっても良いし、組立体を横方向に配置
して成形を行う横型成形用型であっても良い。また、1
対の開閉型のそれぞれ一体の成形用型であってもよい
し、また、長手方向に分割され締め付け一体化したセグ
メント形式で各セグメントの面に笠部を形成するための
凹部を形成した成形用型であっても良い。
まず、コア部材の外周の所定の位置に所定数の補強部材
をはめ込みあるいは取り付け、必要に応じて接着剤によ
って補強部材をコアの外周に接合し、組み立て体を形成
する。得られた組み立て体を通常の複合碍管成形用型で
あって水切り笠部形成部分を大きくした成形型の中の配
置して、コア部材及び補強部材の回りに絶縁性高分子材
料からなり外被を形成することにより本発明の水切り笠
付き複合碍管を形成できる。型に配置した場合には、水
切り笠部形成用の凹部に補強部材が配置されることにな
る。型としては、組立体を縦方向に配置して成形を行う
縦型成形用型であっても良いし、組立体を横方向に配置
して成形を行う横型成形用型であっても良い。また、1
対の開閉型のそれぞれ一体の成形用型であってもよい
し、また、長手方向に分割され締め付け一体化したセグ
メント形式で各セグメントの面に笠部を形成するための
凹部を形成した成形用型であっても良い。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の水切り笠付き複合碍管を図
面に示す具体的実施例に基づいて詳細に説明する。 図
3(a)および(b)は、それぞれ環状板状体からなる
補強部材7の平面図及び線IIIb−IIIbで切断し
た(a)に示す補強部材の断面図である。(材質は何に
しますか)該補強部材の中央には貫通孔8が設けられ、
この貫通孔8にコア部材が挿着される。また、環状板部
材7には、型内部で成形する場合に絶縁性高分子材料の
流動を助ける貫通孔9が設けられている。
面に示す具体的実施例に基づいて詳細に説明する。 図
3(a)および(b)は、それぞれ環状板状体からなる
補強部材7の平面図及び線IIIb−IIIbで切断し
た(a)に示す補強部材の断面図である。(材質は何に
しますか)該補強部材の中央には貫通孔8が設けられ、
この貫通孔8にコア部材が挿着される。また、環状板部
材7には、型内部で成形する場合に絶縁性高分子材料の
流動を助ける貫通孔9が設けられている。
【0013】図4は、FRPからなるコア部材10の外
周に所定数の補強部材7を取り付けた外被形成前の組立
体の状態を示す端部断面図である。補強部材7は、その
貫通孔8の内面とコア部材の外周面との間を接着剤によ
って接合して位置決めしても良いし、あるいはコア部材
の外周面に緊密に挿入固定しても良い。図4で、11は
コア部材の端部に取り付けた取り付け金具を示す。
周に所定数の補強部材7を取り付けた外被形成前の組立
体の状態を示す端部断面図である。補強部材7は、その
貫通孔8の内面とコア部材の外周面との間を接着剤によ
って接合して位置決めしても良いし、あるいはコア部材
の外周面に緊密に挿入固定しても良い。図4で、11は
コア部材の端部に取り付けた取り付け金具を示す。
【0014】図5のコア部材10の外周に補強部材を取
り付けた組立体を成形型12に配置した組立体を断面で
示す説明図である。図5では1対の成形型の一方の型の
み示してある。型には、外被のシース形成用の成形面1
3、通常の笠部形成用の成形面14及び水切り笠部形成
用の成形面15とによって形成される凹部が形成されて
おり、組立体を型に配置する場合水切り笠部形成用の凹
部内部に補強部材が位置するようする。組立体を型内部
に配置後、型締めし、型内部のコア部材外周面、補強部
材及び該成形面13−15によって形成される外被形成
空間にシリコーンゴム等の絶縁性高分子材料を注入・硬
化されて外被をコア部材の外周面形成する。この場合、
補強部材は水切り笠部内部に完全に埋設される。
り付けた組立体を成形型12に配置した組立体を断面で
示す説明図である。図5では1対の成形型の一方の型の
み示してある。型には、外被のシース形成用の成形面1
3、通常の笠部形成用の成形面14及び水切り笠部形成
用の成形面15とによって形成される凹部が形成されて
おり、組立体を型に配置する場合水切り笠部形成用の凹
部内部に補強部材が位置するようする。組立体を型内部
に配置後、型締めし、型内部のコア部材外周面、補強部
材及び該成形面13−15によって形成される外被形成
空間にシリコーンゴム等の絶縁性高分子材料を注入・硬
化されて外被をコア部材の外周面形成する。この場合、
補強部材は水切り笠部内部に完全に埋設される。
【0015】図7は、補強部材の別の例を示す平面図で
ある。この補強部材17は、図3のものと基本的な構成
は同じである。すなわち、該補強部材17の中央には貫
通孔18が設けられ、この貫通孔18にコア部材が挿着
される。また、環状板部材17には、型内部で成形する
場合に絶縁性高分子材料の流動を助ける貫通孔19が設
けられている。図3のものとの相違は、貫通孔18の内
周面には所定の間隔で凹部20が設けられ、注入されて
た絶縁性高分子材料がコア部材の長手方向に流動・分配
されるのを助ける。
ある。この補強部材17は、図3のものと基本的な構成
は同じである。すなわち、該補強部材17の中央には貫
通孔18が設けられ、この貫通孔18にコア部材が挿着
される。また、環状板部材17には、型内部で成形する
場合に絶縁性高分子材料の流動を助ける貫通孔19が設
けられている。図3のものとの相違は、貫通孔18の内
周面には所定の間隔で凹部20が設けられ、注入されて
た絶縁性高分子材料がコア部材の長手方向に流動・分配
されるのを助ける。
【0016】図8(a)及び(b)はそれぞれさらに別
の補強部材の例を示す斜視図及び平面図である。この補
強部材は、円筒状部材21とその外周面の端部近傍に固
定し半径方向外側に伸びる放射部材22とからなる。円
筒状部材21の内側開口部23にコア部材が挿着され
る。
の補強部材の例を示す斜視図及び平面図である。この補
強部材は、円筒状部材21とその外周面の端部近傍に固
定し半径方向外側に伸びる放射部材22とからなる。円
筒状部材21の内側開口部23にコア部材が挿着され
る。
【図1】従来の水切り笠付き絶縁性磁器碍管を示す左半
分を断面で示す正面図である。
分を断面で示す正面図である。
【図2】従来の水切り笠付き絶縁性磁器碍管を真似てコ
ア部材と絶縁性高分子材料からなる複合碍管に水切り笠
を付けた参考例としての水切り笠付複合碍管の一部断面
図である。
ア部材と絶縁性高分子材料からなる複合碍管に水切り笠
を付けた参考例としての水切り笠付複合碍管の一部断面
図である。
【図3】(a)および(b)は、それぞれ中央貫通孔を
有する環状板状体からなる補強部材の平面図及び線II
Ib−IIIbで切断した(a)に示す補強部材の断面
図である。
有する環状板状体からなる補強部材の平面図及び線II
Ib−IIIbで切断した(a)に示す補強部材の断面
図である。
【図4】コア部材の外周に所定数の補強部材を取り付け
た外被形成前の組立体の状態を示す端部断面図である。
た外被形成前の組立体の状態を示す端部断面図である。
【図5】図4のコア部材の外周に補強部材を取り付けた
組立体を成形型に配置した組立体を断面で示す説明図で
ある。
組立体を成形型に配置した組立体を断面で示す説明図で
ある。
【図6】図5に示す型を用いてコア部材及び補強部材の
外周に絶縁性高分子材料からなる外被を形成し、型から
離型した水切り笠付き複合碍管の端部断面図である。
外周に絶縁性高分子材料からなる外被を形成し、型から
離型した水切り笠付き複合碍管の端部断面図である。
【図7】補強部材の別の例を示す平面図である。
【図8】(a)及び(b)はそれぞれさらに別の補強部
材の例を示す斜視図及び平面図である。
材の例を示す斜視図及び平面図である。
1、2 水切り笠部、3 通常の笠部、 4 コア部
材、5 絶縁性高分子材料製外被笠部、6 絶縁性高分
子材料製外被水切り笠部、7 補強部材、8 貫通孔、
9 貫通孔、10 コア部材、11 取り付け金具、1
2成形型、13 外被シース形成用成形面、14 通常
笠部形成用成形面、15水切り笠部形成用成形面、17
補強部材、18 中央貫通孔、19 貫通孔、20
凹部円筒状部材、22 放射部材
材、5 絶縁性高分子材料製外被笠部、6 絶縁性高分
子材料製外被水切り笠部、7 補強部材、8 貫通孔、
9 貫通孔、10 コア部材、11 取り付け金具、1
2成形型、13 外被シース形成用成形面、14 通常
笠部形成用成形面、15水切り笠部形成用成形面、17
補強部材、18 中央貫通孔、19 貫通孔、20
凹部円筒状部材、22 放射部材
Claims (5)
- 【請求項1】コア部材とコア部材の外周に形成した絶縁
高分子材料製の外被からなり、該外被はコア部材の外周
を覆うシース部と長手方向適当な間隔で設けられかつシ
ース部外周から半径方向外側に伸びる複数の笠部とから
なり、所定の笠部を他の笠部よりも大径の水切り笠部と
した水切り笠付き複合碍管であって、該水切り笠部に水
切り笠部を支持するための補強部材を設けた水切り笠付
き複合碍管。 - 【請求項2】前記補強部材を水切り笠部の内部に埋め込
んであることを特徴とする請求項1記載の水切り笠付き
複合碍管。 - 【請求項3】前記補強部材が環状板部材であって、板部
材には中央貫通孔が設けられ、コア部材は該板部材の貫
通孔に挿着されていることを特徴とする請求項1または
2に記載の複合碍管。 - 【請求項4】前記補強部材が環状筒部と該環状筒部から
半径方向外側に伸びる複数の放射部材とからなり、コア
部材は該補強部材の環状筒部の内孔に挿着されているこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の複合碍管。 - 【請求項5】コア部材の外周であって、コア部材の外周
に形成すべき絶縁高分子材料製の外被の水切り笠部に対
応する箇所に他の笠部より大径の水切り笠部を支持する
ための補強部材を位置させ、外周に補強部材を有するコ
ア部材を、コア部材の外周に外被のシース部と長手方向
適当な間隔で設けられかつシース部外周から半径方向外
側に伸びる複数の笠部を形成するための成形面を有する
型の内部に配置し、コア部材、補強部材と該型の成形面
とで画定される空間に絶縁性高分子材料で充填・硬化し
て外被を形成することによって、コア部材とコア部材の
外周に形成した絶縁高分子材料製の外被からなり、該外
被はコア部材の外周を覆うシース部と長手方向適当な間
隔で設けられかつシース部外周から半径方向外側に伸び
る複数の笠部を有し、補強部材は水切り笠部に一体とさ
れている水切り笠付き複合碍管を製造する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3938696A JPH09231845A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 水切り笠付き複合碍管及び該水切り笠付き複合碍管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3938696A JPH09231845A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 水切り笠付き複合碍管及び該水切り笠付き複合碍管の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09231845A true JPH09231845A (ja) | 1997-09-05 |
Family
ID=12551576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3938696A Pending JPH09231845A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 水切り笠付き複合碍管及び該水切り笠付き複合碍管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09231845A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5490334B1 (ja) * | 2013-07-25 | 2014-05-14 | 三菱電機株式会社 | ポリマ外皮および避雷器 |
-
1996
- 1996-02-27 JP JP3938696A patent/JPH09231845A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5490334B1 (ja) * | 2013-07-25 | 2014-05-14 | 三菱電機株式会社 | ポリマ外皮および避雷器 |
WO2015011821A1 (ja) * | 2013-07-25 | 2015-01-29 | 三菱電機株式会社 | ポリマ外皮および避雷器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040316 |