JP6985650B2 - 複合碍管、及び終端接続部 - Google Patents
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Description
電力ケーブルの終端部が収容される中空空間を有する絶縁筒と、
前記絶縁筒の外周面にポリマー材料でモールドされた外被部と、
前記絶縁筒の下端部に設けられる下部電極と、前記下部電極の下端に形成されて前記絶縁筒の下端面に対向するフランジ部とを有する下部金具と、を備え、
前記絶縁筒と前記フランジ部との間には、外周側に開口する隙間を有し、
前記外被部は、前記フランジ部の外周面の少なくとも一部も覆うように前記絶縁筒と前記下部金具とを跨いで形成され、前記隙間に前記外被部のポリマー材料が侵入している。
上記本開示の複合碍管を備える。
絶縁筒と、絶縁筒の外周面にモールドされた外被部と、絶縁筒に埋設される下部電極を有する下部金具とを備える従来構造の複合碍管では、絶縁筒と下部電極の下端に形成されたフランジ部とを接触させるように構成されている。そのため、絶縁筒とフランジ部との間に隙間がほとんど形成されていない。
電力ケーブルの終端部が収容される中空空間を有する絶縁筒と、
前記絶縁筒の外周面にポリマー材料でモールドされた外被部と、
前記絶縁筒の下端部に設けられる下部電極と、前記下部電極の下端に形成されて前記絶縁筒の下端面に対向するフランジ部とを有する下部金具と、を備え、
前記絶縁筒と前記フランジ部との間には、外周側に開口する隙間を有し、
前記外被部は、前記フランジ部の外周面の少なくとも一部も覆うように前記絶縁筒と前記下部金具とを跨いで形成され、前記隙間に前記外被部のポリマー材料が侵入している。
上記(1)から(4)のいずれか1つに記載の複合碍管を備える。
本発明の実施形態に係る複合碍管、及び終端接続部の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。図中の同一符号は、同一名称物を示す。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
電力ケーブル100は、図3に示すように、導体101と、導体101の外周に形成された絶縁層102と、絶縁層102の外周に形成された遮蔽層103とを備え、シース104で被覆されている。電力ケーブル100としては、例えばCVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁シースケーブル)などが挙げられる。電力ケーブル100の終端部は、端末処理が施され、複合碍管10の下端側から挿入されて複合碍管10内に収容される。
導体引出棒20は、銅やアルミニウム又はそれらの合金に代表される導電材料で構成された丸棒状の部材であり、電力ケーブル100の導体101と電気的に接続される。導体引出棒20は、図1、図3に示すように、複合碍管10の中心に設けられ、複合碍管10の上端側から引き出されている。導体101との接続箇所となる導体引出棒20の接続部21は、複合碍管10内に配置されており、本例では、接続部21にリング状の接触子22(例、チューリップコンタクト)が取り付けられている。そして、図3に示すように、導体101に接続された接続端子25が接触子22に差し込まれることで、導体101と導体引出棒20とが電気的に接続されるように構成されている。
(絶縁筒)
絶縁筒11は、機械的強度に優れる絶縁材料、例えば、エポキシ樹脂や繊維強化プラスチック(FRP)などの絶縁樹脂で構成された円筒状の部材である。本例では、絶縁筒11がエポキシ樹脂からなり、導体引出棒20の外周面にモールドされている。本例の絶縁筒11は、図3に示すように、電力ケーブル100の終端部が収容される中空空間を有している。絶縁筒11は、電力ケーブル100の終端部が収容される下側が内径の大きい太径部となっており、導体引出棒20が配置される上側が太径部よりも内径の小さい細径部となっている。絶縁筒11の下端には、下部電極131とフランジ部132とを有する下部金具13が一体に設けられている。
外被部12は、耐候性及び電気絶縁性能に優れるポリマー材料、例えば、シリコーンゴムやエチレンプロピレンゴムなどの絶縁ゴムで構成されている。本例では、外被部12がシリコーンゴムからなり、絶縁筒11の外周面にモールドされている。本例の外被部12は、図1に示すように、その外周面に複数の傘状の襞121が長手方向に離間して形成されている。外被部12の外周面に複数の襞121が形成されていることで、外被部12の沿面距離が長くなり、複合碍管10の絶縁性能を高めることができる。
下部金具13は、銅やアルミニウム又はそれらの合金に代表される導電材料で構成されたリング状の部材であり、図1に示すように、絶縁筒11の下端に設けられる。下部金具13は、絶縁筒11の下端部に設けられる筒状の下部電極131と、下部電極131の下端から径方向外方に突出して形成されたフランジ部132とを有する。
図2に示すように、絶縁筒11とフランジ部132との間には、外周側に開口する隙間15が形成されている。そして、隙間15に外被部12のポリマー材料が侵入しており、外被部12には、隙間15内に侵入する侵入部123を有する。隙間15の幅(絶縁筒11の下端面とフランジ部132の上端面との間隔)は、外被部12のモールド時にポリマー材料が入り込む程度の幅に設定されている。隙間15に外被部12のポリマー材料が侵入していることで、外被部12のモールド時に隙間15内の空気が除去されることから、モールド時に外被部12の表面に発生する気泡痕を低減できる。
図1、図2に示す実施形態の複合碍管10は、例えば、以下の工程を備える製造方法により製造することができる。
・絶縁筒11を下部金具13と一体にモールドする工程
・下部金具13を一体にした絶縁筒11に外被部12をモールドする工程
絶縁筒11を下部金具13と一体にモールドして形成する。本例の場合、導体引出棒20と下部金具13とを金型内に配置した状態で絶縁樹脂を注入して、導体引出棒20の外周面に絶縁筒11を直接モールドすると共に、絶縁筒11の下端に下部金具13を一体にモールドする。これにより、絶縁筒11の下端に下部金具13を一体に設け、絶縁筒11の下端部に下部電極131を配置する。導体引出棒20の接続部21には、予め接触子22を取り付けておくとよい。
下部金具13を一体にした絶縁筒11の外周面に外被部12をモールドして形成する。具体的には、下部金具13を一体に設けた上述の絶縁筒11を金型内に配置し、ポリマー材料を注入して絶縁筒11の外周面に外被部12を直接モールドして、襞121付きの外被部12を形成する。
図3に示す実施形態の終端接続部1は、例えば、以下の工程を備える製造方法により構築することができる。
・複合碍管10を用意する工程
・電力ケーブル100の終端部を端末処理する工程
・電力ケーブル100の終端部を複合碍管10に挿入して終端接続部1を組み立てる工程
上述した実施形態の複合碍管10を用意する。複合碍管10は、工場などで予め作製しておくとよい。
布設した電力ケーブル100の終端部に端末処理を施す。具体的には、電力ケーブル100の終端部のシース104を除去した後、ケーブル終端部を段剥ぎして、導体101、絶縁層102などを順に露出させる。本例では、露出させた導体101の先端に接続端子25を圧縮接続する。また、露出させた絶縁層102の外周にプレモールド絶縁体40を装着する。
実施形態に係る複合碍管10は、絶縁筒11と下部金具13のフランジ部132との間に形成された隙間15に外被部12のポリマー材料が侵入していることで、モールド時に外被部12の表面に発生する気泡痕を低減できる。よって、複合碍管10は、外被部12の表面に目立った気泡痕が発生し難いので、見映えに優れる。
実施形態に係る複合碍管10は終端接続部1に好適に利用できる。実施形態に係る終端接続部1は、電力ケーブル100の終端において架空線などとの接続に好適に利用できる。
10 複合碍管
11 絶縁筒 12 外被部
121 襞
122 延長部 123 侵入部
13 下部金具
131 下部電極 132 フランジ部
15 隙間
20 導体引出棒
21 接続部 22 接触子
25 接続端子
30 取付金具 31 支持碍子
40 プレモールド絶縁体
100 電力ケーブル
101 導体 102 絶縁層
103 遮蔽層 104 シース
Claims (5)
- 電力ケーブルの終端部が収容される中空空間を有する絶縁筒と、
前記絶縁筒の外周面にポリマー材料でモールド成形された外被部と、
前記絶縁筒の下端部に設けられる下部電極と、前記下部電極の下端に形成されて前記絶縁筒の下端面に対向するフランジ部とを有する下部金具と、を備え、
前記絶縁筒と前記フランジ部との間には、外周側に開口する隙間を有し、
前記外被部は、前記フランジ部の外周面の少なくとも一部も覆うように前記絶縁筒と前記下部金具とを跨いで形成され、前記隙間に前記外被部のポリマー材料が侵入している複合碍管。 - 前記隙間の開口幅が1mm以上である請求項1に記載の複合碍管。
- 前記隙間は、外周側に向かって幅が広くなるように形成されている請求項1又は請求項2に記載の複合碍管。
- 前記隙間の全体に前記外被部のポリマー材料が充填されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の複合碍管。
- 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の複合碍管を備える終端接続部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018082139A JP6985650B2 (ja) | 2018-04-23 | 2018-04-23 | 複合碍管、及び終端接続部 |
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JP2018082139A JP6985650B2 (ja) | 2018-04-23 | 2018-04-23 | 複合碍管、及び終端接続部 |
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