JPH10149731A - 水切り笠付き複合碍管 - Google Patents

水切り笠付き複合碍管

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JPH10149731A
JPH10149731A JP30659396A JP30659396A JPH10149731A JP H10149731 A JPH10149731 A JP H10149731A JP 30659396 A JP30659396 A JP 30659396A JP 30659396 A JP30659396 A JP 30659396A JP H10149731 A JPH10149731 A JP H10149731A
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JP
Japan
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core member
cap
shed
composite insulator
angle
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP30659396A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Nakayama
哲也 中山
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】笠部の厚さを増大させることなく、したが
って余分な材料費も必要とせず、とくに重量も増やすこ
となく軽量化という従来の複合碍管の利点も失われる事
なく、簡単な方法で離型性もよく設置後の重力等での変
形も低減できる水切り笠部付き複合碍管を提供すること
を目的とする。 【解決手段】コア部材とコア部材の外周に形成した絶縁
高分子材料製の外被からなり、該外被はコア部材の外周
を覆うシース部と長手方向適当な間隔で設けられかつシ
ース部外周から半径方向外側に伸びる複数の笠部とから
なり、所定の笠部を他の笠部よりも大径の水切り笠部と
した水切り笠付き複合碍管であって、水切り笠部の下面
とコア部材の軸に直角な水平面とのなす角が他の笠部と
コア部材の軸に直角な水平面とのなす角より大きいこと
を特徴とする水切り笠付き複合碍管。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コア部材とコア部材の
外周に形成した外被からなる複合碍管に関する。より詳
しくは水切り笠付きの複合碍子に関する。本明細書にい
う『複合碍管』には『複合碍子』も含まれるものとす
る。ここに、複合碍管、複合碍子とは、FRP等の中
空、中実のコア部材の外周にEPDM,シリコーンゴム
等の絶縁高分子材料からなる笠部及びシース部からなる
外被を設けたものをいう。
【0002】
【従来の技術】従来、電気絶縁性を確保するため絶縁性
磁器碍管が用いられ、特に屋外降雨下でも使用可能なよ
うに沿面放電距離を確保するための笠部を付けた絶縁性
磁器碍管が用いられている。かかる絶縁性磁器碍管を塩
分の付着の多い重汚損地区で使用する場合、想定された
範囲内の塩分付着であれば汚損が生じても絶縁性、すな
わち耐電圧が運転電圧を上回り問題を生じることはない
が、想定範囲を上回るレベルで汚損されると耐電圧が運
転電圧以下に低下しフラッシオーバーを生じ事故を引起
こすことになる。このような耐電圧の低下を解消して所
定の耐電圧を回復すべく塩分付着が想定レベルに至る前
の適当な時期に絶縁性磁器碍管を水洗していた。この
際、隣接するの笠部間が洗浄水によって電気的に連通さ
れると沿面放電距離が短くなってしまい、その結果耐電
圧が低下するという問題があった。そこで、従来から一
番課電側に近い部分の笠部と電圧階級に応じて接地側に
向かって適当な間隔で設けた笠部について、そのシース
部からの出っ張りを例えば約50mm程度半径方向によ
り出っ張らせて水切り笠部とした水切り笠付きの絶縁性
磁器碍管が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年軽量であっ
て運搬、施工、設置が容易な水切り笠付き複合碍管が用
いられている。かかる水切り笠付き複合碍管(図1参
照)は、コア部材1及びコア部材1の外周に形成した絶
縁高分子材料製の外被2からなり、該外被はコア部材の
外周を覆うシース部と長手方向適当な間隔で設けられか
つシース部外周から半径方向外側に伸びる複数の笠部と
からなり、所定の笠部2−1を他の笠部2−2よりも大
径の水切り笠部としている。該複合碍管は、コア部材を
金型に配置した後型締めし、金型内部のコア部材周囲の
外被成形空隙にシリコーンゴム等の絶縁高分子材料外被
形成材料を注入し外被を形成する。外被形成後、型開き
し金型から成形した複合碍管を離型することによって複
合碍管を得ている。笠部の強度面から笠部は多少下方方
向に傾斜させるのが好ましいが、金型から離型する必要
上、通常の笠部の裏側の笠部下面とコア部材の軸に水平
な面とのなす角(Θ1 )は、離型抵抗と笠部の損傷を抑
制する必要の関係上従来は数度以下に押さえられてい
た。この場合の笠部の半径方向外側の出っ張りは通常4
0mm−70mmであった。上記寸法Θについては、図
1参照。従来は、水切り笠部についても、離型する必要
上通常の笠部同様水切り笠部の裏側の笠部下面とコア部
材の軸に水平な面とのなす角(Θ2 )は、離型抵抗と笠
部の損傷を抑制する必要の関係上従来は通常の笠部同様
数度以下に抑えられていた(Θ1 ≒Θ2 )。この場合、
水切り笠部の最大笠部半径方向外側の出っ張りは90m
m−120mm程度となってしまい、従来は重力等で変
形するのを防止するには笠部の厚さを増して対応してい
た。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、笠部の
厚さを増大させることは、材料費もそれだけ増大し、ま
た重量も増えるので軽量化という複合碍管の利点も低減
する。また、厚い笠部はそれだけ硬化に時間がかかり、
笠部の不均一な硬化につながりやすく、またより硬化時
間が長くなるという欠点があった。本発明者は笠部の成
形実験を繰り返すうちに、笠の出っ張りが大きくなる
と、上記角度Θを大きくしても離型抵抗の増加度合いが
減少し、笠部に損傷も生じにくいことを発見した。即
ち、水切り笠部については、他の笠部よりも角度Θを大
きくしても、それに伴い笠部の剛性が向上し従来考えら
れていたように笠部の大径化による変形を肉厚を増大さ
せることによって回避する必要のないことを見い出し
た。本発明は、笠部の厚さを増大させることなく、した
がって余分な材料費も必要とせず、とくに重量も増やす
ことなく軽量化という従来の複合碍管の利点も失われる
事なく、簡単な方法で離型性もよく設置後の重力等での
変形も低減できる水切り笠部付き複合碍管を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決する手段】本発明の水切り笠付き複合碍管
は、コア部材とコア部材の外周に形成した絶縁高分子材
料製の外被からなり、該外被はコア部材の外周を覆うシ
ース部と長手方向適当な間隔で設けられかつシース部外
周から半径方向外側に伸びる複数の笠部とからなり、所
定の笠部を他の笠部よりも大径の水切り笠部とした水切
り笠付き複合碍管であって、水切り笠部の下面とコア部
材の軸に直角な水平面とのなす角が他の笠部とコア部材
の軸に直角な水平面とのなす角より大きいことを特徴と
する。
【0006】本発明の水切り笠付き複合碍管は、水切り
笠部以外の笠部については従来の角度に設定するととも
に、水切り笠部の下面とコア部材の軸に水平な面とのな
す角が他の笠部とコア部材の軸に水平な面とのなす角よ
り大きく設定することによって、水切り笠部以外の笠部
については従来通り笠部が損傷することなく離型し、水
切り笠部についてはその笠部の出っ張りがより大きいの
で離型に際しても柔軟に変形し離型抵抗がそれほど上が
らず、笠部が損傷することもない。また、水切り笠部に
ついて、水切り笠部以外の笠部より該角度を大きく取っ
ているので、その分笠部を支持する力が大きくなり、重
力等で変形することもない。
【0007】
【発明の実施態様】水切り笠部の下面の形状は、下方に
行くにつれて大径となる裁頭円錐形斜面形状のみなら
ず、段階的に半径方向外側から内側に向かって傾斜角度
が小さくなる裁頭円錐形斜面形状も含む。この場合、半
径方向外側の傾斜角度が本願で述べている角度である。
この他に、例えば裁頭円錐形斜面形状が上方に凸となっ
ている断面半円弧状とすることもできる。但し、この場
合の角度は、半径方向外側面の接線角度で規定すること
ができる。
【0008】本発明の水切り笠部付き複合碍管の水切り
笠部以外の笠部の半径方向外側の出っ張りは通常40m
m−70mmであり、笠部裏側の笠部下面とコア部材の
軸に水平な面とのなす角(Θ1 )は、数度以下に設定さ
れている。水切り笠部については、最大の笠部の半径方
向外側の出っ張りは笠部裏側の笠部下面とコア部材の軸
に水平な面とのなす角(Θ2 )との関係で適宜決定され
る。即ち、水切り笠部の下面とコア部材の軸に水平な面
とのなす角(Θ2 )の具体的数値は、本発明者が見いだ
した上記思想に基づいて当業者であれば適宜決定するこ
とができる。例えば、半径方向外側の出っ張りが90m
mの場合には角度は約10度、120mmの場合は約1
5度とすることができる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の水切り笠部付き複合碍管を
図面を参照して具体的に説明する。図2は、本発明の水
切り笠部付き複合碍管の第1の実施態様を示す。図中、
コア部材1の外周には通常の複数の笠部2−1及び所定
の位置に水切り笠部2−2及びコアの外周に沿って設け
られたシース部2−3とからなる外被2設けられてい
る。図示するように水切り笠部2−2の下面とコア部材
1の軸に直角な水平面とのなす角(Θ2 )が他の笠部2
−1とコア部材1の軸に直角な水平面とのなす角
(Θ1 )より大きく設定されている。
【0010】図3は、本発明の水切り笠部付き複合碍管
の第2の実施態様を示す。図中、コア部材1の外周には
通常の複数の笠部2−1及び所定の位置に水切り笠部2
−2及びコアの外周に沿って設けられたシース部2−3
とからなる外被2設けられている。図示するように、水
切り笠部の下面の形状は、下方に行くにつれて大径とな
る裁頭円錐形斜面形状であって、2段階で半径方向外側
から内側に向かって傾斜角度が小さくなる裁頭円錐形斜
面形状となっており、半径方向外側の傾斜角度(Θ2
が本願で述べている角度である。この水切り笠部2−2
の下面とコア部材1の軸に水平な面とのなす角(Θ2
が他の笠部2−2とコア部材1の軸に水平な面とのなす
角(Θ2 )より大きくなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の水切り笠付き複合碍管を示す一部断面図
である。
【図2】本発明の水切り笠部付き複合碍管の第1の実施
態様を示す一部断面図である。
【図3】本発明の水切り笠部付き複合碍管の第2の実施
態様を示す一部断面図である。
【符号の説明】
1 コア部材、2 外被、2−1 通常の笠部、2−2
水切り笠部、2−3 シース部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コア部材とコア部材の外周に形成した絶縁
    高分子材料製の外被からなり、該外被はコア部材の外周
    を覆うシース部と長手方向適当な間隔で設けられかつシ
    ース部外周から半径方向外側に伸びる複数の笠部とから
    なり、所定の笠部を他の笠部よりも大径の水切り笠部と
    した水切り笠付き複合碍管であって、水切り笠部の下面
    とコア部材の軸に直角な水平面とのなす角が他の笠部と
    コア部材の軸に直角な水平面とのなす角より大きいこと
    を特徴とする水切り笠付き複合碍管。
JP30659396A 1996-11-18 1996-11-18 水切り笠付き複合碍管 Withdrawn JPH10149731A (ja)

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JP30659396A JPH10149731A (ja) 1996-11-18 1996-11-18 水切り笠付き複合碍管

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JPH10149731A true JPH10149731A (ja) 1998-06-02

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100480343B1 (ko) * 2002-12-13 2005-04-06 한국전기연구원 향상된 내구성을 갖는 폴리머 애자
JP2013229312A (ja) * 2012-03-28 2013-11-07 Ngk Insulators Ltd ブッシング用碍管
CN103545057A (zh) * 2013-10-28 2014-01-29 新疆新能天宁电工绝缘材料有限公司 超特高压耐张复合绝缘子伞形结构

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JP2013229312A (ja) * 2012-03-28 2013-11-07 Ngk Insulators Ltd ブッシング用碍管
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Effective date: 20040203