JPH09231273A - タクト工程表作成方法 - Google Patents

タクト工程表作成方法

Info

Publication number
JPH09231273A
JPH09231273A JP3673596A JP3673596A JPH09231273A JP H09231273 A JPH09231273 A JP H09231273A JP 3673596 A JP3673596 A JP 3673596A JP 3673596 A JP3673596 A JP 3673596A JP H09231273 A JPH09231273 A JP H09231273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tact
days
processes
dummy
work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3673596A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Miyoshi
和則 三好
Koji Miyagawa
康治 宮川
Nobuaki Nakajima
信明 中島
Koichiro Hoshino
晃一郎 星野
Yoshiaki Shibao
芳昭 芝尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ARUTEMISU INTERNATL KK
DANKU SOFT KK
Taisei Corp
Original Assignee
ARUTEMISU INTERNATL KK
DANKU SOFT KK
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ARUTEMISU INTERNATL KK, DANKU SOFT KK, Taisei Corp filed Critical ARUTEMISU INTERNATL KK
Priority to JP3673596A priority Critical patent/JPH09231273A/ja
Publication of JPH09231273A publication Critical patent/JPH09231273A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】パーソナルコンピュータ等の情報処理装置を利
用して工程表を作成するのに好適な方法を提供する。 【解決手段】建築工程のフローチャートに仮想的にダミ
ー工程D1 〜D4 を挿入するとともに、各ダミー工程D
1 〜D4 とその直前の作業工程を表すステップ記号S1
〜S8 との間を破線で示すような矢線で結ぶ。ダミー工
程D1 〜D4 は、いずれも所要日数が零日の仮想的な作
業工程を意味している。そして、ダミー工程D1 〜D4
を仮想的に挿入する処理と、ダミー工程D1 〜D4 及び
作業工程間を仮想的な線で結ぶ処理とが完了したら、各
ダミー工程を境として複数のタクトを設定するととも
に、各ダミー工程D1 〜D4 間のクリティカルパスが計
算され、そのクリティカルパスを各タクト毎の所要日数
として設定する。設定されたタクト及び各タクト毎の所
要日数に基づいて、タクト工程表を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築におけるタ
クト工程表の作成方法に関し、特に、パーソナルコンピ
ュータ等の情報処理装置を利用して工程表を作成するの
に好適なようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来から超高層建築物や大規模建築物等
の工程計画にはタクトシステムが用いられている。即
ち、タクトシステムとは、例えば超高層建築物の各階や
大規模建築物の工区を基準工区として把握し、その基準
工区を、一つの作業からなるタクト又は同時進行の必要
のある複数の作業からなるタクトに分割して基準工区の
工程を管理するとともに、全体工程はその基準工区の繰
り返しとして管理する工程管理の一手法である。
【0003】かかるタクトシステムによれば、建築物の
規模が巨大となっても、その建築物全体を詳細に検討し
て複数の基準工区に分割し、その基準工区規模の工事が
円滑に行われるようにタクト同士を適宜組み合わせるこ
とさえできれば、全体の工事も円滑に行われるようにな
る。そして、従来のタクトシステムにあっては、例えば
高層建築物の工程計画に適用した場合、各階を基準工区
としてタクト工程表を作成するのであれば、一つの階の
躯体工事からクリーニングまでの全作業を分析してこれ
をタクトに分割するとともに、各階毎の躯体工事の着工
可能日をその階の作業開始日とし、その作業開始日から
タクトを作業順に並べて日程表に書き加えて各階毎のタ
クト工程表を作成し、その各階毎のタクト工程表を集め
て全体のタクト工程表を作成するのが一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように作成されたタクト工程表にあっては、確かに全体
の工程管理にとっては有益なものとなるが、建築工事全
体を把握している熟練技術者でなければ実用的なタクト
工程表の作成が困難であった。そこで、タクト工程表を
パーソナルコンピュータ等の情報処理装置を利用して自
動的に或いは半自動的に作成することが望まれるのであ
るが、そのような情報処理装置に容易に適用できるタク
ト工程表の作成方法は未だ確立されていない。
【0005】本発明は、このような従来の技術が有する
未解決の課題に着目してなされたものであって、パーソ
ナルコンピュータ等の情報処理装置を利用して工程表を
作成するのに好適なタクト工程表作成方法を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係るタクト工程表作成方法は、複数の作
業工程間の流れを表現した建築工程のフローチャートに
対して、所要日数が零日の複数のダミー工程を、それぞ
れが任意の先行する作業工程と後続の作業工程との間に
位置するように定義し、それら定義されたダミー工程の
前後の作業工程はそのダミー工程を経て流れていくもの
と考え、そして、ダミー工程を境として複数のタクトを
設定するとともに、各ダミー工程間のクリティカルパス
を各タクト毎の所要日数として設定し、それら設定され
たタクト及びタクト毎の所要日数に基づいてタクト工程
表を作成するようにした。
【0007】また、上記目的を達成するために、請求項
2に係るタクト工程表作成方法は、建築工程の基礎とな
る任意のタクトの所要日数を基準日数として定義し、各
基準工区における同一内容のタクトの開始日の間隔を一
旦前記基準日数に一致させた上で、各タクトの開始日が
先行する基準工区における同一内容のタクトの終了日よ
りも早いか否かを判定し、これが早いと判定された場合
には、タクトの開始日を遅らせるか若しくは同一内容の
タクトを担当する主体数を増加することによりタクト間
の連続性が確保されるように調整し、その結果に基づい
てタクト工程表を作成するようにした。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に従って説明する。即ち、本発明の好適な実施の形態
は、パーソナルコンピュータ、メモリ、ディスプレイ、
ハードディスクドライブ、フレキシブルディスクドライ
ブ、プリンター、マウス等を備えたハードウエア環境で
実行されるものである。
【0009】そして、図1乃至図4,図5はいずれもデ
ィスプレイの表示状態を示す図であり、パーソナルコン
ピュータのCPUにおける実施工程計画支援プログラム
の実行に伴ってその表示状態が移り変わっていく様子を
示している。先ず、所定の初期設定の後にフローチャー
ト作成処理が選択されると、図1の状態となり、画面左
側の分割済部分工事リスト表示領域10に表示される作
業工程の名称を作業者が選択(例えば、作業者がマウス
でクリック)すると、その分割済部分工事リスト領域1
0の右側に大きく確保されているフローチャート表示領
域11の任意の場所に、その作業工程の名称を長方形内
に付記してなるステップ記号12が表示される。この例
では、作業工程の名称は「基礎躯体」となっている。な
お、分割済部分工事リスト表示領域10には、このフロ
ーチャート作成処理に先駆けて実行される「部分工事設
定処理」において作業者が選択した必要な作業工程が表
示されるようになっている。また、ステップ記号11の
表示位置は、プログラムが自動的に決定してもよいし、
或いは作業者の選択に任せてもよい。
【0010】次に、図2に示すように、他の作業工程が
選択されると、その作業工程に対応したステップ記号1
3も、フローチャート表示領域11の任意の位置に表示
される。この例では、ステップ記号13内には作業工程
の名称として「躯体工事」が表示されている。また、ス
テップ記号13は、先に表示されたステップ記号12よ
りも画面上の上の位置に表示されている。
【0011】そして、これらステップ記号12及び13
がフローチャート表示領域11に表示された後に、それ
らステップ記号12及び13の間を線で結ぶ処理が実行
される。具体的には、作業者が、先行工事である「基礎
躯体」に対応するステップ記号12をマウスでクリック
した後に後続工事である「躯体工事」に対応するステッ
プ記号13をマウスでクリックすると、それらステップ
記号12及び13間が線で結ばれる。この場合に表示さ
れる線は、ステップ記号12からステップ記号13へ向
かう矢線とすることが望ましい。さらには、例えば物理
的関係は実線、人間的関係は破線というように、線を使
い分けるようにもなっている。物理的関係とは、1階の
躯体で完成しないと2階の躯体工事が開始できないとい
った絶対的な条件のことであり、人間的関係とは、工事
に関わる機械や人間を増減することで手順の変更が可能
な条件のことであり、両者の区別がフローチャート上で
出来れば、工程の修正を行う時にどの手順を見直せばよ
いのかが判り易くなるという利点がある。
【0012】なお、図2に示す状態で線が引かれると、
画面上では、下方に表示されたステップ記号12から上
方に表示されたステップ記号13に線が向かうようにな
るため、フローチャートとしては望ましくない表示形態
となる。そこで、図3に示すように、ステップ記号12
の表示位置が、画面上でステップ記号13よりも上方と
なるように、フローチャート表示領域内のステップ記号
12,13及び線の表示位置を調整する処理が実行され
る。この結果、上から下に流れるという自然な形態のフ
ローチャートが作成されるようになる。
【0013】以上の図1〜図3の処理が必要な作業工程
について順次行われると、建築工程全体を構成する複数
の作業工程間の流れを表現したフローチャートが完成す
る。なお、作業工程の指定ミスや、作業工程間の結線ミ
ス等があった場合には、適宜修正を行いながらフローチ
ャートを作成していくが、このようなフローチャート形
式の入力であるから、各作業工程の前後関係の把握が容
易であり、従って作業工程の抜けや結線ミス等は特別な
熟練者でなくても比較的容易に見つけることができる。
【0014】そして、建築工程のフローチャートが完成
したら、続いてタクト分割処理が実行されるようになっ
ている。即ち、完成したフローチャートを参照しつつ、
作業者が任意の点をクリックすると、図4に示すよう
に、そのクリックされた点を通る横線L1 ,L2
3 ,…が画面上に挿入される。この場合には、作業者
は、メインの作業が出来るかぎり連続して行えるよう
に、メインの作業と同一期間内に施工が可能な作業が、
各横線L1 ,L2 ,L3 ,…で挟まれるように考慮しつ
つ、横線L1 ,L2 ,L3 ,…の挿入位置を決定する。
【0015】これら横線L1 ,L2 ,L3 ,…は、フロ
ーチャートをタクト分割する際の境界線であり、タクト
分割処理にあっては、その境界線を境として複数の作業
工程をタクトに分割するのである。そして、画面上では
図4に示すように横線L1 ,L2 ,L3 ,…が挿入され
るだけであるが、コンピュータの処理では、例えば図5
に示すように、仮想的にダミー工程D1 ,D2 ,D3
4 ,…が挿入され、各ダミー工程D1 ,D2 ,D3
4 ,…とその直前の作業工程を表すステップ記号S1
〜S8 との間が破線で示すような矢線で結ばれるように
なっている。
【0016】ここで、ダミー工程D1 ,D2 ,D3 ,D
4 ,…は、いずれも所要日数が零日の仮想的な作業工程
を意味している。従って、図5に破線で示すようにダミ
ー工程D1 ,D2 ,D3 ,D4 ,…前後の各作業工程が
そのダミー工程を経て流れていくものと考えても、各作
業工程間の日数には、何ら影響はない。そして、ダミー
工程D1 ,D2 ,D3 ,D4 ,…を仮想的に挿入する処
理と、ダミー工程D1 ,D2 ,D3 ,D4 ,…及び作業
工程間を仮想的な線で結ぶ処理とが完了したら、各ダミ
ー工程を境として複数のタクトが設定されるとともに、
各ダミー工程D1 ,D2 ,D3 ,D4 ,…間のクリティ
カルパスが計算され、そのクリティカルパスが各タクト
毎の所要日数として設定され、その所要日数が図6に示
すように、画面左端のタクト表示位置15にタクト番号
とともに表示される。
【0017】具体的には、各作業工程の所要日数が図5
の各ステップ記号S1 〜S8 内に記載されている通りだ
とすると、タクト内で各パスのうちの最長の所要日数が
クリティカルパスであるが、各ダミー工程D1 ,D2
3 ,D4 ,…の所要日数は零日であるから、それらダ
ミー工程D1 ,D2 ,D3 ,D4 ,…間のクリティカル
パスが、そのまま各タクトの所要日数となる。従って、
各タクトのクリティカルパスは、図7に太破線で示すよ
うになる。なお、図5及び図7の各ダミー工程D1 ,D
2 ,D3 ,D4 ,…内の数字は、建築工程の開始日から
そのダミー工程に到達するまでの日数であり、各タクト
の所要日数は、前後のダミー工程D1 ,D2 ,D3 ,D
4 ,…の到達日数の差によっても求められる。
【0018】なお、タクト分割の途中或いは終了後に、
タクトの分割方法が不適切であると作業者が認定した場
合には、適宜修正又はやり直しが行われるが、本実施の
形態のようにダミー工程を挿入してタクト分割を行うよ
うになっていれば、作業者は画面上の任意の点をクリッ
クするだけで処理が進むから、容易に最適なタクト分割
を行えるのである。
【0019】そして、適切なタクトの分割が行われ、各
タクトの所要日数が求められたら、その結果に基づいて
タクト工程表が作成される。以下、タクト工程表の作成
処理を具体的に説明する。即ち、本実施の形態にあって
は、タクト工程表の作成のために“傾き”という概念を
導入している。つまり、建築工程の基準となるタクト
(例えば、基準工区が各階である場合には、各階の躯体
工事及び養生が基準のタクトとなる。)の所要日数が例
えば5日であるならば、一の基準工区から次の基準工区
に作業が移動するためには5日必要となるから、タクト
工程表の基準的な傾きは、“5日”となるのである。そ
こで、その5日を、基準日数(傾き)として定義し、以
下のタクト工程表の作成処理に用いることとする。
【0020】先ず、基準となるタクトの所要日数が基準
日数として設定されたら、各基準工区におけるタクトの
開始日を、その基準日数に基づいて設定する。具体的に
は、各基準工区には同一内容のタクトが含まれているか
ら、その同一内容のタクトの開始日の間隔を、一旦基準
日数に一致させてしまう。その上で、各タクトの開始日
が、先行する基準工区における同一内容のタクトの終了
日よりも早いか否かを判断し、早い場合には、前のタク
トが終了する前に次のタクトが開始するという矛盾を含
むことになるから、後のタクトの開始日を遅らせるか、
或いは、それら両タクトを担当する業者を異ならせる
か、場合によってはその両方を行うことにより、タクト
間の連続性が保たれるように調整する。
【0021】さらに具体的に説明すると、あるタクトの
所要日数が基準日数よりも短い場合には、そのタクトの
開始日の間隔を基準日数に一致させても、各タクトがオ
ーバーラップするようなことはないから、そのタクトに
関しては、基準日数に一致した開始日間隔を設定する。
これに対し、あるタクトの所要日数が基準日数以上の場
合には、タクトの開始日を、先行する基準工区における
同一内容のタクトの終了日に連続するように設定する。
このようにしてタクト工程表の作成した例を、図8に示
す。なお、図8中、T**のそれぞれはタクトを示してお
り、第1番目の添え字は基準工区を表し、第2番目の添
え字はタクトの内容を表している。例えば、T12は、第
1基準工区における第2番目のタクトという意味であ
り、タクトT12とタクトT22とは、同一内容のタクトを
意味している。
【0022】そして、上述のようなタクト工程表の作成
処理では、基準となるタクトの所要日数を“傾き”とい
う概念に置き換えて用いているため、同一内容のタクト
の開始日や施工業者数を決定するのに、他のタクトの所
要日数等を考慮しなくて済むという利点がある。還元す
れば、図8に示すように建築工程において基準となるタ
クトT11〜T51の傾きをθとすれば、図9に示すよう
に、同一内容の各タクトTが角度θで決まる菱形の内側
に収まるように、同一内容のタクトTの開始日や施工業
者数を決定すれば、各タクト独立に工程表が作成できる
のである。このことは、異なる内容間のタクト調整が不
要となることを意味するから、その決定方法の簡略化に
繋がり、コンピュータ等におけるタクト工程表自動決定
プログラムの作成にとって非常に有益なものである。
【0023】なお、図8に示すタクト工程表では、特に
複数の業者を投入することを考慮していないが、タクト
工程表をより最適にするためには、同一内容のタクトの
開始日の間隔が、基準日数に一致するように調整するこ
とが望ましい。例えば、タクトの所要日数が基準日数の
倍である場合には、図10(a)に示すように、業者A
及びBを投入し、交互にタクトを担当させることにより
最適化が図られる。また、タクトの所要日数が基準日数
の3倍である場合には、図10(b)に示すように、業
者A,B及びCを投入し、交互にタクトを担当させるこ
とにより最適化が図られる。図8のタクト工程表を最適
化すると、例えば図11に示すようなタクト工程表が得
られる。この場合、タクトT43は、同一内容の他のタク
トT13〜T33,T53とは異なる業者が担当することにな
り、タクトT46は、同一内容の他のタクト16〜T36,T
56とは異なる業者が担当することになる。
【0024】その他、作業者の指定に応じて、下記のよ
うなタクト工程表の調整も行われるようになっている
が、これらは必ずしも必要なものではない。先ず、作業
者が「下向き」を指定すると、図12(a)に示すよう
に、後続の基準工区(この工程表では後続の基準工区が
上側に描かれるため、ここでの調整を「下向き」と称し
ているのである。)から先行の基準工区に向けて、各タ
クトが連続するようにする。このような調整を行えば、
タクトの所要日数が基準日数よりも短い場合に、それを
担当する業者を連続して同じ現場に投入できるから、人
的な効率が良くなるという利点がある。図9のタクト工
程表について「下向き」処理を行うと、例えば図13に
示すようになる。
【0025】また、「下向き」処理において、連続させ
たいタクトの個数(グループ数)を入力することによ
り、図12(b)に示すように、入力したグループ数単
位でタクトを連続させるようにもなっている。この図1
2(b)の例では、グループ数を3とした場合を示して
いるが、タクトの総数が8であるため、2,3,3とい
う三つに分かれている。このような調整が可能となれ
ば、各タクトを担当する業者の投入パターンの自由度が
高くなるという利点がある。図9のタクト工程表につい
て「下向き」処理をグループ数を入力して行うと、例え
ば図14に示すようになる。この図14の例では、各タ
クトの種類毎にグループ数を入力していて、例えばタク
トT15〜T55ではグループ数を3としており、五つのタ
クトが3,2という二つに分かれている。
【0026】さらに、「下向き」処理において、日数を
マイナス入力する(時間が逆上る)と、タクトを後続側
から先行側に連続させることができる。このような時間
を逆上るような調整ができると、期限日から逆算して各
タクトを連続させたタクト工程表が作成できる。図9の
タクト工程表についてかかる処理を行うと、例えば図1
5に示すようになる。
【0027】そして、作業者が任意のリードタイムT0
を入力することにより、例えば図16(a)に示すよう
なタクト間に、図16(b)に示すようにリードタイム
0を持たせることができるようにもなっている。この
ようなリードタイムT0 の挿入が可能であれば、所要日
数に余裕を持たせたタクト工程表を作成するのに便利に
なる。図9のタクト工程表について、タクトT14〜T54
とタクトT15〜T54との間にリードタイムを挿入すると
ともに、タクトT15〜T54とタクトT16〜T56との間に
リードタイムを挿入した例を、図17に示す。
【0028】このように、本実施の形態におけるタクト
工程表作成処理であれば、上述したような“傾き”とい
う概念を導入するとともに、タクト工程表について各種
の調整を行えるようにしているため、パーソナルコンピ
ュータ等の情報処理装置を利用することにより、熟練作
業者でなくても完成度の高いタクト工程表を作成するこ
とができるのである。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明にあっては、建築工程のフローチャートにダミー工程
を定義するようにしたため、パーソナルコンピュータ等
の情報処理装置を利用して建築工程のタクト分割が行え
るようになり、熟練者でなくても最適なタクト分割を比
較的容易に行えるという効果がある。
【0030】また、請求項2に係る発明にあっては、建
築工程の中心となる任意のタクトの所要日数を基準日数
(傾き)として定義し、その基準日数を利用してタクト
工程表を作成するようにしたため、パーソナルコンピュ
ータ等の情報処理装置を利用してタクト工程表を作成で
きるようになり、熟練作業者でなくても完成度の高いタ
クト工程表を作成することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】フローチャート作成処理が開始された状態の表
示例を示す図である。
【図2】フローチャート作成処理の途中における表示例
を示す図である。
【図3】表示調整が行われた場合における表示例を示す
図である。
【図4】タクト分割処理が開始された状態の表示例を示
す図である。
【図5】タクト分割処理の開始時における処理内容の説
明図である。
【図6】タクト分割処理が完了した状態の表示例を示す
図である。
【図7】タクト分割処理の後半の処理内容の説明図であ
る。
【図8】タクト工程表の作成例を示す図である。
【図9】傾きという概念の説明図である。
【図10】最適化処理の説明図である。
【図11】最適化処理を行ったタクト工程表の一例を示
す図である。
【図12】下向き処理の説明図である。
【図13】下向き処理を行ったタクト工程表の一例を示
す図である。
【図14】下向き処理を行ったタクト工程表の他の例を
示す図である。
【図15】下向き処理を行ったタクト工程表の他の例を
示す図である。
【図16】リードタイムの挿入処理の説明図である。
【図17】リードタイムを挿入したタクト工程表の一例
を示す図である。
【符号の説明】
11 フローチャート表示領域 12,13 ステップ記号 15 タクト表示位置 D1 〜D4 ダミー工程 S1 〜S8 ステップ記号 T11〜T56 タクト T0 リードタイム
フロントページの続き (72)発明者 三好 和則 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 宮川 康治 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 中島 信明 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 星野 晃一郎 東京都千代田区岩本町2−8−5マルシン 第2ビル3F 株式会社ダンクソフト内 (72)発明者 芝尾 芳昭 東京都千代田区一番町20−5アメリカン・ インターナショナルビルディング6階 ア ルテミスインターナショナル株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の作業工程間の流れを表現した建築
    工程のフローチャートに対して、所要日数が零日の複数
    のダミー工程を、それぞれが任意の先行する作業工程と
    後続の作業工程との間に位置するように定義し、それら
    定義されたダミー工程の前後の作業工程はそのダミー工
    程を経て流れていくものと考え、そして、ダミー工程を
    境として複数のタクトを設定するとともに、各ダミー工
    程間のクリティカルパスを各タクト毎の所要日数として
    設定し、それら設定されたタクト及びタクト毎の所要日
    数に基づいてタクト工程表を作成することを特徴とする
    タクト工程表作成方法。
  2. 【請求項2】 建築工程の基礎となる任意のタクトの所
    要日数を基準日数として定義し、各基準工区における同
    一内容のタクトの開始日の間隔を一旦前記基準日数に一
    致させた上で、各タクトの開始日が先行する基準工区に
    おける同一内容のタクトの終了日よりも早いか否かを判
    定し、これが早いと判定された場合には、タクトの開始
    日を遅らせるか若しくは同一内容のタクトを担当する主
    体数を増加することによりタクト間の連続性が確保され
    るように調整し、その結果に基づいてタクト工程表を作
    成することを特徴とするタクト工程表作成方法。
JP3673596A 1996-02-23 1996-02-23 タクト工程表作成方法 Pending JPH09231273A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3673596A JPH09231273A (ja) 1996-02-23 1996-02-23 タクト工程表作成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3673596A JPH09231273A (ja) 1996-02-23 1996-02-23 タクト工程表作成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09231273A true JPH09231273A (ja) 1997-09-05

Family

ID=12478001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3673596A Pending JPH09231273A (ja) 1996-02-23 1996-02-23 タクト工程表作成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09231273A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007102272A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Toshiba Corp サプライチェーンプランニングプログラム及びサプライチェーンプランニング装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007102272A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Toshiba Corp サプライチェーンプランニングプログラム及びサプライチェーンプランニング装置
JP4718960B2 (ja) * 2005-09-30 2011-07-06 株式会社東芝 サプライチェーンプランニングプログラム及びサプライチェーンプランニング装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6111590A (en) Method and system for a true scale motion path editor to create motion paths as independent entities
JP2002319036A (ja) アニメーション生成プログラム
JP2000076431A5 (ja)
JPH10124649A (ja) Mpr画像作成装置
JP3480676B2 (ja) セグメントの継続期間を定義する方法およびシステム
JPH09231273A (ja) タクト工程表作成方法
US20040109021A1 (en) Method, system and program product for managing windows in a network-based collaborative meeting
JPH06187355A (ja) 工程管理支援方法及びその装置
JPH0756725A (ja) プログラム作成支援方法
CN114567763A (zh) 一种可任意加点的双线性几何校正方法及系统
JP3641788B2 (ja) 三次元画像の構成方法
JPH1099322A (ja) 三次元画像構成方法及び装置
JP2878904B2 (ja) 研修計算機システム
JPH052630A (ja) 図面データの要素と領域の選択方法
JPH06295299A (ja) 電子編集システムにおける並列編集作業の管理方法
US11669350B1 (en) Virtual desktop multiplexing system for video and audio conferencing
JPH0619992A (ja) Cadシステム
JPH1118005A (ja) 画像効果処理方式およびコンピュータ
JPH07219948A (ja) 文書処理装置
JPH07334696A (ja) 表作成システム
JPS6027016A (ja) 階層構造をもつプログラムの対話制御方式
JP2612732B2 (ja) 日程計画支援方法および装置
JPH02247765A (ja) コマンド合成編集方式
JPH09221912A (ja) 建築の実施工程計画支援装置
JP2667454B2 (ja) 作図装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050809

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051213