JPH09229926A - 尿中有形成分分析装置およびその方法 - Google Patents

尿中有形成分分析装置およびその方法

Info

Publication number
JPH09229926A
JPH09229926A JP8318025A JP31802596A JPH09229926A JP H09229926 A JPH09229926 A JP H09229926A JP 8318025 A JP8318025 A JP 8318025A JP 31802596 A JP31802596 A JP 31802596A JP H09229926 A JPH09229926 A JP H09229926A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
unit
area
distribution
red blood
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8318025A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3313291B2 (ja
Inventor
Masayuki Katayama
片山  雅之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sysmex Corp
Original Assignee
Sysmex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sysmex Corp filed Critical Sysmex Corp
Priority to JP31802596A priority Critical patent/JP3313291B2/ja
Publication of JPH09229926A publication Critical patent/JPH09229926A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3313291B2 publication Critical patent/JP3313291B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/483Physical analysis of biological material
    • G01N33/487Physical analysis of biological material of liquid biological material
    • G01N33/493Physical analysis of biological material of liquid biological material urine
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
    • G01N15/10Investigating individual particles
    • G01N15/14Optical investigation techniques, e.g. flow cytometry
    • G01N15/1456Optical investigation techniques, e.g. flow cytometry without spatial resolution of the texture or inner structure of the particle, e.g. processing of pulse signals

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 尿中に含有される赤血球数を精度よく分類お
よび計数すること。 【解決手段】 予め蛍光染色処理した尿中有形成分を含
む試料液をシース液に包んで試料流を形成するシースフ
ローセルと、試料流に光を照射する光源と、光をうけた
有形成分から生じる光学的情報を検出する光検出部と、
検出された光学的情報に基づいて有形成分を分析する分
析部を備え、分析部は、検出された光学的情報から複数
のパラメータを抽出するパラメータ抽出部と、抽出され
た複数のパラメータから第1および第2分布図を作成す
る分布図作成部と、各分布図に対して任意の領域を設定
する入力部と、各分布図を有形成分の種類に応じて分画
して領域を決定する分画領域決定部と、入力部により設
定された第1分布図の第1領域と分画領域決定部により
分画された第2分布図の第2領域とに共通に存在する有
形成分の数を演算する演算部を備えることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は尿中有形成分分析
装置およびその方法に関し、例えば、尿中に含有される
血球、円柱、上皮細胞、細菌などを検出する装置および
その方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の粒子分析装置においては、染色し
た粒子に光を照射して前方または側方の蛍光および散乱
光を測光し、スキャッタグラムを作成して粒子を分類す
るようにした光学式装置や、電気抵抗式の粒子計数器に
おいてオリフィスに針状の部材を挿入して各種サイズの
粒子を計数するようにした装置などが知られている(例
えば、特開平4−337459号公報および欧州出願公
開公報第242971A2号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の分析
装置を用いて尿中赤血球を分析する場合には、溶血赤血
球は、内容物が流出して収縮しているため、スキャッタ
グラムにおいて、通常の赤血球(非溶血赤血球)の出現
する領域とは異なる領域に出現する。また、通常の赤血
球は経時的に溶血赤血球に変化し、連鎖桿菌や酵母様真
菌と重なった領域に分布する。そのため尿中の赤血球を
精度よく検出することは容易でないという問題点があっ
た。
【0004】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、尿中有形成分から溶血赤血球と非溶血赤
血球とを検出して赤血球総数を精度よく算出することが
可能な尿中有形成分の分析装置とその方法を提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、予め蛍光染
色処理した尿中有形成分を含む試料液をシース液に包ん
で試料流を形成するシースフローセルと、試料流に光を
照射する光源と、光をうけた有形成分から生じる光学的
情報を検出する光検出部と、検出された光学的情報に基
づいて有形成分を分析する分析部を備え、分析部は、検
出された光学的情報から複数のパラメータを抽出するパ
ラメータ抽出部と、抽出された複数のパラメータから第
1および第2分布図を作成する分布図作成部と、各分布
図に対して任意の領域を設定する入力部と、各分布図を
有形成分の種類に応じて分画して領域を決定する分画領
域決定部と、入力部により設定された第1分布図の第1
領域と分画領域決定部により分画された第2分布図の第
2領域とに共通に存在する有形成分の数を演算する演算
部を備えた尿中有形成分分析装置を提供するものであ
る。
【0006】この発明の分析装置における被検粒子(有
形成分)は、主にヒトの尿に含まれる血球、円柱(cas
t)、上皮細胞および細菌(バクテリア)のような粒子で
あり、これらは予め蛍光染料や他の標識試薬によって処
理されたものであってもよい。すなわち、この発明の装
置は、試料液をシースフローセルに供給する前に尿中有
形成分を蛍光染料やそれに代る標識試薬によって処理す
る前処理部を備えてもよい。蛍光染料としては、例え
ば、EB(エチジウムブロマイド)やPI(プロピジウ
ムアイオダイド)などが用いられる。なお、血球とは赤
血球や白血球などであり、赤血球は、特に腎尿路系疾
患、出血性疾患、白血病などの患者の尿に多く見られ、
白血球は腎、尿路感染症、腎結核などの患者の尿に多く
見られる。
【0007】結晶とは、例えば、酸性尿に含まれる尿
酸、尿酸塩およびシュウ酸カルシウムや、アルカリ性尿
に含まれるリン酸アンモニウムマグネシウム、炭酸カル
シウムおよび尿酸アンモニウムの結晶や、APRT欠損
症の尿に含まれ尿路結石の原因となるDHA(2,8−
ジヒドロキシアデニン)結晶などである。
【0008】円柱とはTomm-Horsfallムコ蛋白が、少量
の血しょう蛋白(アルブミン)の存在のもとで腎尿細管
腔内において凝固沈澱したものが基質となり、その基質
内に血液細胞や腎尿細草上皮細胞などが包埋されたもの
である。円柱は、その形状からcylinderあるいは尿細管
腔を鋳型として形成されることからcastと呼ばれている
(円柱の存在は尿細管腔に一時的な閉塞があったことを
意味し、腎実質障害を示唆する所見として重要であり、
とくに血液細胞、上皮円柱などを封入する物は臨床的意
義が高い)。
【0009】さらに、上皮細胞とは、偏平上皮細胞と移
行上皮細胞からなり、偏平上皮細胞は円形又は多角形の
極めて薄いもので、尿道の一部が剥離したものであり、
移行上皮細胞は、梨型や紡績形など多様な形態を有し、
腎盂、尿道膀胱並びに内尿道口までを構成する細胞であ
る。また、細菌とは、例えば膀胱炎や腎盂腎炎の患者の
尿に多く含まれる各種のバクテリアであり、酵母様真菌
や連鎖桿菌などを含む。
【0010】この発明のシースフローセルには、細孔に
よって連通された上下2つのセルからなり、粒子を含む
試料液をシース液に包んで流すことにより流体力学的効
果によって試料液の流れを形成して細孔に粒子を一列に
通過させるようにしたものを用いることが好ましい。
【0011】この発明に用いるシースフローセルは、例
えば、細孔に試料液を0.5〜10m/sec程度の速度で
流すものである。光源は、細孔を通過中、通過直前、又
は通過直後の粒子に、フローセルの外部から光ビームを
照射するものであり、これには、連続的に発光する(パ
ルス発光でないタイプのもの)レーザ光源に集光用レン
ズを付加したものを用いることが好ましい。照射するビ
ーム幅(流れ方向)は5〜30μmが好ましい。
【0012】光検出部は、光ビームを受けた粒子から発
せられる光学的情報つまり散乱光や蛍光を検出してパル
ス状の電気信号に変換するものであるが、これには、ホ
トダイオード、ホトトランジスタ又はホトマルチプライ
ヤーチューブなどを用いることができる。なお、分析部
は、CPU,ROMおよびRAMからなるマイクロコン
ピュータやパーソナルコンピュータによって構成される
ことが好ましい。
【0013】パラメータ抽出部は、例えば、検出された
蛍光および散乱光についてのパルス信号の各波高値から
それぞれ蛍光強度Flおよび散乱光強度Fscを抽出
し、パルス幅から蛍光発光時間(蛍光パルス幅)Flw
および散乱光発光時間(散乱光パルス幅)Fscwなど
を抽出するが、波高値の抽出にはピークホールド回路
を、パルス幅の抽出にはカウンタ回路を用いることがで
きる。
【0014】抽出されたパラメータは、パラメータ空間
における分布データF(X)に変換される。分布データ
はパラメータX1,X2,…,Xnから必要に応じて選
択されたm個(例えば2つ)のパラメータX1,X2,
…,Xmにより規定されるm次元特徴パラメータ空間の
座標(X1,X2,…,Xm)における度数F(X1,
X2,…,Xm)として形成される。そこで、分布図作
成部は、パラメータX1,X2,…,Xmを座標軸とす
る分布図(スキャッタグラム)を作成する。
【0015】入力部は、例えばキーボードやマウスなど
からなり、分布図中に任意の領域を設定できる。分画領
域決定部は、分布図に存在する有形成分をその種類毎に
分画してその領域を決定するが、その分画領域の決定方
法には従来公知の方法を用いることができる。また、演
算部は、分布図中に設定又は分画された領域内の有形成
分の数をカウントしてそれらを所定の関数により演算処
理することができる。
【0016】ところで、尿中有形成分を分析対象とする
場合、出現しうる有形成分の種類が多く、また出現した
場合の数もかなり幅があること、有形成分の出現形態に
幅があること(損傷の程度が違うなど)、採取からの経
過時間とともに有形成分の形態や数が変化しやすい(細
菌の増殖、赤血球溶血の進行、結晶の析出など)など尿
特有の事情により血液の場合と比べて分布図から有形成
分を分類に解析することは容易でない。
【0017】例えば、赤血球の場合、健常人の尿にはほ
とんど出現せず、血尿の場合には数十個〜数千個/μl
以上出現する(これは分布図における出現度数の違いと
して表れる)。
【0018】また、尿中赤血球には、損傷の程度が少な
く内容物を保持している(非溶血)状態の赤血球からほ
とんど内容物が溶出してしまった(溶血)状態の赤血球
まである(これは分布図の出現位置の違いとして、ある
いは分布領域の広がりとして表れる)。さらに溶血した
赤血球と他の有形成分(例えば細菌)が重なって分布し
ている場合には、これらの粒子の分類は容易ではない。
細菌の中でも特に、連鎖桿菌が非常に多く存在し、赤血
球の大部分が溶血している場合は、分類は極めて困難で
あり、分類異常として、信頼性の低いデータであること
を示す必要がある。
【0019】このために、この発明の演算部は、分析デ
ータとして溶血赤血球数を含む赤血球数を精度よく算出
し、また、信頼性保証の指標を持つようにしているが、
その原理は次の通りである。すなわち、非溶血赤血球数
と溶血赤血球とを計数し総赤血球数を求める。総赤血球
数に対する溶血赤血球の比率から分画の異常/正常を判
定している。散乱光強度Fscで見ると高レベルの領域
に非溶血赤血球が分布し、低レベルの領域には溶血赤血
球が分布している。そのとき溶血赤血球と細菌(バクテ
リア)とは重なり合って分布しうる。しかし、散乱光発
光時間(パルス幅)Fscwで見ると、溶血赤血球は非
溶血赤血球より若干小さくなるものの、細菌(連鎖桿菌
を除く)の散乱光発光時間Fscwよりも大きいので両
者は識別可能である。一方、散乱光強度Fscで見る
と、連鎖桿菌はある閾値以下に分布することがわかって
いるので、その閾値以下の連鎖桿菌とその閾値以上の溶
血赤血球とは識別可能である。
【0020】具体的には尿中の有形成分を測定して散乱
光強度Fscと蛍光強度Flとをパラメータとする第1
の分布図、及び蛍光強度Flと散乱光パルス幅Fscw
とをパラメータとする第2の分布図を作成する。そし
て、第1の分布図では、非溶血赤血球が主として出現す
る領域A(第5領域)、領域AよりもFscが低レベル
の溶血赤血球と酵母様真菌が出現する領域B(第4領
域)、および酵母様真菌のみが出現する領域E(第3領
域)を区画すると共に、領域AよりもFscが低レベル
の連鎖桿菌の存在する可能性の低い領域Co(第1領
域)を入力設定する。
【0021】第2の分布図では、溶血赤血球が主として
存在し連鎖桿菌が存在しない領域D(第2領域)を区画
し、領域Aに出現する非溶血赤血球数R、領域Co(溶
血赤血球と他の粒子が混在するが連鎖桿菌の少ない領
域)に出現する有形成分と領域D(溶血赤血球と連鎖桿
菌が混在する領域)に出現する有形成分数との論理積か
ら求められる溶血赤血球数r1,領域Bに出現する溶血
赤血球数r2を各々求め、総赤血球数RBC=R+r1
+r2を算出する。但し、領域Eに酵母様真菌が所定値
e以上出現した場合には、領域Bにも多くの酵母様真菌
が出現する可能性が高いので、r2=0とする。領域E
の酵母様真菌数がe以下であれば、領域Bの有形成分は
溶血赤血球としてカウントされる。
【0022】さらに、溶血赤血球比率h=(r1+r
2)/(R+r1+r2)を算出し、その比率と予め設
定されている閾値とを比較し、閾値より大きい場合に
は、分画異常とする。これは、領域Dの連鎖桿菌を除外
する手段として領域Cとの論理積をとっているため、領
域CよりFscレベルの低い溶血赤血球を見逃す可能性
があるためであり、溶血赤血球比率が高い程、領域Cよ
りFscレベルの低い赤血球の割合が増す性質を利用し
ている。
【0023】従って、この装置によれば、溶血赤血球数
を細菌(酵母様真菌や連鎖桿菌)と区別して精度よく計
数することができる。また、全赤血球数に対する溶血赤
血球の比率が大きい(溶血赤血球の見逃し率が高い)場
合には、分画(分析)異常と判断するので、溶血赤血球
や全赤血球数についての計測データの信頼性が低下する
ことがない。
【0024】この発明は、別の観点から、予め蛍光染色
処理した尿中有形成分を含む試料液をシース液に包んで
試料流を形成し、試料流に光を照射して、光をうけた有
形成分から生じる光学的情報を検出し、検出された光学
的情報から複数のパラメータを抽出し、抽出された複数
のパラメータから第1および第2分布図を作成し、第1
分布図に対して連鎖桿菌をのぞく有形成分の存在する領
域を設定し、第2分布図において溶血赤血球と連鎖桿菌
が混在する領域を分画し、設定された領域と分画された
領域とに共通に存在する有形成分の数を溶血赤血球数と
して演算する工程からなる尿中有形成分分析方法を提供
するものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施形態に基づ
いてこの発明を詳述する。なお、これによってこの発明
が限定されるものではない。
【0026】図1は分析装置の要部構成を示す説明図で
あり、1および2は弁、3は前処理部3aにおいて希
釈、染色などの前処理がなされた試料液を吸引する吸引
ノズル、4はシリンジ、5はフローセル、6は試料ノズ
ル、7aは第1セル、7bは第2セル、8は弁、9はシ
ース液容器、10はシース液を第1セル7aに供給する
供給口、11は図2に示す断面を有し第1セル7aと第
2セル7bを接続する細孔であり、オリフィス状のもの
を含む(以後、オリフィスと称して説明する)。
【0027】12は第1セル7aに設けられたステンレ
ス製の電極、13は第2セル7bに設けられた白金製の
電極、14は第2セル7bに設けられた排液口、15は
電極12を陰極として電極13を陽極として電極12と
電極13との間に接続された直流定電流電源、16は電
源15の出力電圧を増幅し信号29として出力する増幅
器である。
【0028】また、17はアルゴンレーザ光源、18は
コンデンサーレンズ、19はビームストッパ、20はコ
レクターレンズ、21はピンホール、22はダイクロイ
ックミラー、23はフィルター、24はホトマルチプラ
イヤーチューブ、25はホトダイオード、26は試料ノ
ズル6から出力される試料液流、30はピンホール21
を有する遮光板である。
【0029】このような構成において、まず、弁1、2
を所定時間開けると、陰圧により吸引ノズル3から試料
液(この実施形態では尿中有形成分を含む試料液)が弁
1、2の間に満たされる。
【0030】次に、シリンジ4が一定流量で弁1、2間
の試料液を試料ノズル6へ押し出すことにより、試料ノ
ズル6から試料液が第1セル7aに吐出される。それと
同時に弁8を開けることにより第1セル7aにシース液
が供給される。
【0031】これによって試料液はシース液に包まれ、
さらにオリフィス11によって細く絞られてシースフロ
ーを形成する。オリフィス11の断面形状は図2に示す
ように一辺がdが100〜300μmの角穴を有し、光
学硝子(石英硝子も含む)で形成されている。
【0032】このようにシースフローを形成することに
よって試料液に予め含まれた粒子を一個ずつオリフィス
11を介して一列に整列して流すことができる。オリフ
ィス11を通過した試料液とシース液は第2セル7bに
設けた排液口14から排出される。
【0033】電極12、13間の電気抵抗は、シース液
の導電率(電気伝導度)、オリフィス11の穴寸法(断
面積)と穴長さ、試料液の導電率、試料液の流れの径に
よって決まる。
【0034】直流定電流電源15から電極12、13間
に定電流を流すことにより、電極12、13間の電気抵
抗と電流値により決まる直流電圧が発生する。また、オ
リフィス11を粒子が通過すると、オリフィス11の両
端の電気抵抗が変化するので、電気抵抗が粒子の通過中
だけ電極12、13間に発生する電圧がパルス状に変化
し、その変化分の最大値(パルスの波高値)はオリフィ
ス11を通過する粒子の大きさに比例する。この変化分
が増幅器16で増幅され抵抗信号29(パルス状のアナ
ログ信号)として出力される。
【0035】一方、オリフィス11を流れる試料液流2
6へレーザ17から発振したレーザ光がコンデンサーレ
ンズ18で楕円形に絞られて照射される。その楕円形の
サイズは、試料の流れの方向には被験粒子径と同程度、
例えば10μm前後であり、試料の流れ方向と直交する
方向には被験粒子径より十分大きく、例えば100〜4
00μm程度である。
【0036】試料液中の粒子に当たらずそのままフロー
セル5を透過したレーザ光はビームストッパ19で遮光
される。レーザ光をうけた粒子から発せられる前方散乱
光及び前方蛍光はコレクターレンズ20により集光さ
れ、遮光板30のピンホール21を通過する。そして、
ダイクロイックミラー22に到達する。
【0037】散乱光より長波長の蛍光はそのままダイク
ロイックミラー22を透過し、フィルター23で更に散
乱光が除かれた後にホトマルチプライヤーチューブ24
で検出され蛍光信号27(パルス状のアナログ信号)と
して出力される。また、散乱光はダイクロイックミラー
22で反射されホトダイオード25で受光されて散乱光
信号28(パルス状のアナログ信号)として出力され
る。
【0038】図3は、前述のようにして得られた蛍光信
号27、散乱光信号28および抵抗信号29を処理する
分析部100のブロック図であり、パラメータ演算部2
00は、増幅器31〜33、直流再生回路34,35、
コンパレータ37,39、ピークホールド回路38,5
0、クロックゼネレータ52、カウンタ,42,44、
A/D変換器43,45,51、およびカウンタ用制御
回路46を備える。47はデータ格納部、48はデータ
処理部、49は表示部である。
【0039】次に、このような構成における信号処理動
作の概要を説明する。パルス状の散乱光信号28は増幅
器32で増幅され、直流再生回路35で直流レベルが固
定される。直流再生回路35から出力されるパルス信号
S2はコンパレータ39において、閾値Th1(図22
参照)と比較され、閾値Th1を超える期間(パルス
幅)Fscwがカウンタ44により散乱光発光時間(散
乱光パルス幅)として計時される。散乱光発光の最大値
がピークホールド回路50にとらえられて、A/D変換
器51によってA/D変換されて散乱光強度Fscが得
られる。
【0040】パルス状の蛍光信号27は増幅器31で増
幅され、直流再生回路34で直流レベルが固定され信号
S1として出力される。信号S1はコンパレータ37で
閾値Th2(図23参照)と比較され、閾値Th2を超
える期間がカウンタ42で計時され蛍光発光時間(蛍光
パルス幅)Flwとなる。
【0041】あわせて、蛍光信号27の最大値がピーク
ホールド回路38でとらえられてA/D変換器43によ
ってA/D変換され蛍光強度Flが得られる。
【0042】パルス状の抵抗信号29は増幅器33で増
幅され、サンプルホールド回路40でピーク値(パルス
波高値)がホールドされA/D変換器45でデジタル値
に変換される。
【0043】デジタル化された各カウンタ42、44お
よびA/D変換器43、45、51の出力信号は、デー
タ格納部47に格納されると共にヒトスグラムやデータ
処理部48に送られ粒子の弁別処理が行われる。
【0044】つまり、分布図(ヒストグラムやスキャッ
タグラム)に基づいて赤血球、円柱、硝子円柱、封入体
のある円柱などの分類が行われる。そして分類された粒
子はカウント(計数)され、試料1マイクロリットル当
たりの数に換算される。また、その結果は各種分布図と
共に表示部49に表示される。
【0045】図4は、データ処理部48の構成を示すブ
ロック図である。図4において、61は各種の値や予想
領域などの条件を予め設定するためのデータの入力部で
あり、例えば、キーボードやマウスにより構成される。
【0046】また、61aは設定された各種条件を格納
する設定条件格納部である。62はデータ格納部47に
格納されたパラメータ情報に基づいて分布図、つまりF
l−Fsc,Fscw−Fl,Fscw−Flwについ
ての各スキャッタグラムやFl,Fsc,Flw,Fs
cwなどについての各ヒストグラムを作成する分布図作
成部、63は分布図作成部62で作成された分布図から
座標や領域を抽出する抽出部である。
【0047】64は分布図作成部62で作成される分布
図において各粒子の分画領域を決定する分画領域決定
部、65は分画領域内の粒子数の計数や各種の演算を行
う演算部、66は分画や計数の結果に異常を検出すると
警告を発する警告部、67は決定された分画領域に存在
する粒子の種類を判定する判定部である。そして、演算
部65の演算結果および警告部66の発する警告は分布
図作成部62で作成された分布図と同様に表示部49に
表示される。
【0048】次に、データ処理部48における主な動作
について詳述する。 (1)分布図における分画領域の決定 この分析装置は、検出した粒子を分類するために、分布
図において分画領域を決定するが、その処理の一例を図
5のフローチャートを用いて説明する。
【0049】まず、分布図作成部62によりFl−Fs
c分布図(スキャッタグラム)が作成されて、図6のよ
うに表示されると(ステップS1)、設定条件格納部6
1aに記憶されている、赤血球の分布の度数極大点が存
在すると予想される予想分画領域S0が呼出され、図7
に示すように設定される(ステップS2)。なお、入力
部61を用いて使用者が予想分画領域S0を変更するこ
ともできる。
【0050】次に、抽出部63は、領域S0に閾値を設
定し度数がその閾値を越え周囲より大きい度数を持つ
点、つまり極大点P1,P2,……を図8のように抽出
する(ステップS3)。
【0051】そして、この極大点P1には、求める分画
領域を構成する1つの点であるとするマークが図9に示
すように付加される(図9では黒点として表されてい
る)(ステップS4)。
【0052】次に、マーク付きの点(黒点)とその周囲
の点とが度数で比較され、度数の低い点は、図10に示
すようにマークが付加される(ステップS5〜S7)。
この処理がくり返されマーク付きの点の周囲に度数の低
い点がなくなると(ステップS6)、図11に示すよう
にマーク付きの点の集合が領域S1として決定される。
【0053】極大点が複数個ある場合についても、同様
の処理が実行される。極大点P2については領域S2が
決定され(ステップS9〜S13)、図12のように、
領域S1と領域S2を合わせた領域が赤血球分画領域と
して決定される(ステップS14)。
【0054】他の種類の粒子(有形成分)についても、
同様に各分画領域が決定され、分画領域によって分類さ
れた粒子の度数が演算部65で計数され、表示部49に
表示される。
【0055】上記のように、この発明による分画方式
は、最初に1つ以上の極大点を決定し、後は各隣接点と
の度数の比較により領域を拡大していく方式であるの
で、分布形状が複雑でも、度数の極大点が多数存在して
も、また、分布数が少なくてもそれらの影響を受けるこ
となく分画領域を決定することができる。
【0056】また、分析装置の感度変化などによって分
布が多少シフトしていてもその影響を受けずに分画領域
を決定できる。
【0057】さらに、予め分布図の座標を合併しておけ
ば、処理対象の座標を少なくすることができるので、処
理工程の簡略化、高速化可能となる。例えば、4×4の
座標を1つに合併すると分布図の座標数は1/16にな
る。
【0058】(2)溶血赤血球の分析 この発明では、従来行われていない溶血赤血球の分析を
行うようにしているので、次のその分析手順を説明す
る。
【0059】まず、分布図作成部62で作成されたFl
−Fscの第1分布図について、作業者が入力部61を
操作すると前記(1)のように非溶血赤血球、溶血赤血
球および酵母様真菌、そして酵母様真菌の各分布の度数
極大点が存在すると予想される予想区画領域Ao,B
o,Eoが図13のようにそれぞれ設定される。そこ
で、分画領域決定部64は、図13に示すように、非溶
血赤血球が主として存在する領域A、領域Aの赤血球よ
りも散乱光強度Fscが低く溶血赤血球と酵母様真菌と
が混在する領域Bおよび酵母様真菌のみが存在する領域
Eをそれぞれ前述のようにして区画する。
【0060】次に、入力部61により、第1分布図に対
して領域Aの赤血球よりも散乱光強度Fscが低く溶血
赤血球が存在するが連鎖桿菌は存在しないと予想される
領域Coが図15のように設定される。次に、分布図作
成部62で作成された図14に示すFscw−Flの第
2分布図について、溶血赤血球と連鎖桿菌の出現予想領
域Doが設定され、分画領域決定部64は、溶血赤血球
と連鎖桿菌が存在する領域Dを区画する。
【0061】そして、演算部65は、領域Aに存在する
非溶血赤血球数R、領域Cと領域Dとに同時に存在する
溶血赤血球数r1,領域Bに存在する溶血赤血球数r
2、そして領域Eに存在する酵母様真菌数Yをそれぞれ
算出する。
【0062】そして、溶血赤血球数rと全赤血球RBC
を r=r1+r2 ……(1) RBC=R+r ……(2) により算出する。なお、酵母様真菌数Yが所定値eを越
える(Y>e)場合には、領域B内に酵母様真菌が溶血
赤血球と共に混在する可能性が高いので、領域Bからは
溶血赤血球をカウントせずr2=0とする。Y≦eの場
合には、領域Bの有形成分を溶血赤血球とみなしてカウ
ントする。
【0063】また、溶血赤血球数rは時間と共に変化す
る。例えば、Fscのヒストグラム(図24)で見たと
きに、非溶血赤血球数Rと溶血赤血球rとの比率が、8
0%対20%であっても、その比率は時間の経過によっ
て変化し、図25に示すように20%と80%になる。
【0064】図25ではバクテリアの度数分布Jと溶血
赤血球数rの分布とが大きく重なりあうため、図25の
ような状態で溶血赤血球数rを計数しても、精度よく計
数できない。すなわち、溶血赤血球数rの計数値が所定
値以上になると、その計数値は不正確な値になると考え
られる。
【0065】従って、領域Cはこの溶血赤血球の経時変
化を考慮して入力部61により半固定的に設定される。
また、演算部65は、溶血赤血球比率hを、h=r/
(R+r)として算出し、hが所定値より大きい場合に
は、溶血赤血球の分布領域がバクテリアの分布領域と重
なり合うため分画異常とみなして警告部66が表示部4
9にその旨表示させる。
【0066】このようにして、この発明によれば、従来
測定されていなかった溶血赤血球が計数されるので、尿
中の全赤血球数を求めることが可能となる。また、溶血
赤血球数をその経時変化に追従して精度よく測定するこ
とができる。
【0067】(3)分析(分画)異常の警告 この分析装置は、前述のような分析(分画)異常を警告
する機能を備えるが、その他にも、互いに種類の異なる
粒子が同一分画領域に混在すると判断した場合、分画不
能としてそれを警告するようにしている。その処理手順
を、まずシュウ酸カルシウムと赤血球を例にして説明す
る。
【0068】分布図作成部62によりFl−Fsc分布
図(2次元スキャッタグラム)が作成され、分画領域決
定部64が図16のように、分画領域Xを決定すると、
分画領域決定部64は、予め設定された赤血球が存在す
ると予想される領域S0と比較する。シュウ酸カルシウ
ムの領域Xは、領域S0とほとんど重なり合うが、領域
S0に比べてFscが高いレベルまで存在するので、そ
の差が所定レベル以上になると、警告部66は、シュウ
酸カルシウムの存在により赤血球の分画が不可能である
として警告を発する。
【0069】また、DHA結晶が存在する場合には、図
17のFl−Fsc分布図に示すように、設定された予
想領域S0を横切って存在するので、赤血球のみを正し
く分画できない。
【0070】この場合には、警告部66が、分布図作成
部62で作成されたFlのヒストグラム(図18)につ
いて、その度数のピーク値aとa/5の度数における分
布幅bとの比b/aを所定値と比較する。この所定値
は、通常の赤血球のヒストグラム(図19)に基づいて
設定される。そこで、b/aが所定値より大きい場合に
は、警告部66はDHA結晶の存在により、赤血球の分
画が不可能であるとして警告を発する。
【0071】(4)円柱の検出と細分類 細胞膜と核を染色する染色法によって予め尿中有形成分
(粒子)を染色しておくと、血球、上皮、細菌および結
晶では、散乱光発光時間Fscwと蛍光発光時間Flw
とがほぼ同じ値(Fscw≒Flw)になるが、円柱の
蛋白質部分は、染色が微弱であるため異なる値になる
(Fscw>Flw)。
【0072】また、内容物を含む円柱は内容物が染色さ
れるので、内容物の密度に応じてその比率が変化する。
このような特性を利用してこの分析装置では、円柱の分
類を行うと共に、円柱を内容物を含む円柱と内容物を含
まない円柱(硝子円柱)とに分類するようにしている。
【0073】具体的に述べると、図21に示す円柱Zの
サイズLは、図22に示す散乱光パルス幅Fscwに比
例し、円柱Zが予め染色されていると、内容物Z1、Z
2、Z3のサイズL1、L2、L3は、図23に示す蛍
光信号のパルス幅Flw1、Flw2、Flw3にそれ
ぞれ比例する。
【0074】なお、図22及び図23におけるTh1と
Th2は、図3のコンパレータ39、37に予め設定さ
れた閾値である。
【0075】そこで、この分析装置では、 Flw=Flw1+Flw2+Flw3 ……(3) とする。
【0076】つまり、1つの円柱について、蛍光パルス
幅、Flw1、Flw2、……Flwnが得られると
き、1つの円柱から得られるパルス幅F1wを
【0077】
【数1】
【0078】として算出する。
【0079】このようにして得られるFlwに基づいて
分布図作成部62が作成するFscw−Flw分布図で
は、図20に示すように赤血球分布領域T1と、白血球
分布領域T2と、上皮細胞分布領域T3は、ほぼ直線L
1上に配列し、円柱の分布領域T4は直線L2を境にし
て領域T1〜T3から離れて存在する。
【0080】従って、判定部67は、直線L2よりも下
側に分布する領域T4を円柱の分布領域として決定す
る。これは、また、スキャッタグラムの各座標におい
て、Flw/Fscwの値が直線L2の傾きより小さい
ときにその座標の属する領域は円柱領域であると決定し
てもよい。
【0081】また、一般に、円柱は内容物の含有量の多
少により、内容物含有円柱と内容物非含有円柱(硝子円
柱)とに分類される。従って、分類の基準となる直線L
3を入力61により図20のように設定すれば、判定部
67は、それを境界にして上側の領域T4aを内容物含
有円柱の分布領域、下側の領域T4bを硝子円柱の分布
領域というように分類する。
【0082】
【発明の効果】この発明によれば、溶血赤血球とバクテ
リアとが識別されるので、溶血赤血球および全赤血球数
を計数することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の構成図である。
【図2】図1の要部の断面図である。
【図3】実施形態の要部を示すブロック図である。
【図4】図3の要部を示すブロック図である。
【図5】実施形態の要部の動作を示すフローチャートで
ある。
【図6】実施形態の動作を示す分布図である。
【図7】実施形態の動作を示す分布図である。
【図8】実施形態の動作を示す分布図である。
【図9】実施形態の動作を示す説明図である。
【図10】実施形態の動作を示す説明図である。
【図11】実施形態の動作を示す説明図である。
【図12】実施形態の動作を示す分布図である。
【図13】実施形態の動作を示す分布図である。
【図14】実施形態の動作を示す分布図である。
【図15】実施形態の動作を示す分布図である。
【図16】実施形態の動作を示す分布図である。
【図17】実施形態の動作を示す分布図である。
【図18】実施形態の動作を示すヒストグラムである。
【図19】実施形態における赤血球のヒストグラムであ
る。
【図20】実施形態におけるスキャッタグラムの分布領
域を示す説明図である。
【図21】円柱を示す外形図である。
【図22】実施形態における散乱光パルスの波形図であ
る。
【図23】実施形態における蛍光パルスの波形図であ
る。
【図24】実施形態における非溶血赤血球と溶血赤血球
とバクテリアのヒストグラムである。
【図25】実施形態における非溶血赤血球と溶血赤血球
とバクテリアのヒストグラムである。
【符号の説明】
1 弁 2 弁 3 吸引ノズル 4 シリンジ 5 フローセル 6 試料ノズル 7a 第1セル 7b 第2セル 8 弁 9 シース液容器 10 供給口 11 オリフィス(細孔) 12 電極 13 電極 14 排液口 15 直流定電流電源 16 アンプ 17 レーザ光線 18 コンデンサーレンズ 19 ビームストッパ 20 コレクターレンズ 21 ピンホール 22 ダイクロイックミラー 23 フィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/48 G01N 33/48 M 33/49 33/49 A 33/569 33/569 B

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め蛍光染色処理した尿中有形成分を含
    む試料液をシース液に包んで試料流を形成するシースフ
    ローセルと、試料流に光を照射する光源と、光をうけた
    有形成分から生じる光学的情報を検出する光検出部と、
    検出された光学的情報に基づいて有形成分を分析する分
    析部を備え、分析部は、検出された光学的情報から複数
    のパラメータを抽出するパラメータ抽出部と、抽出され
    た複数のパラメータから第1および第2分布図を作成す
    る分布図作成部と、各分布図に対して任意の領域を設定
    する入力部と、各分布図を有形成分の種類に応じて分画
    して領域を決定する分画領域決定部と、入力部により設
    定された第1分布図の第1領域と分画領域決定部により
    分画された第2分布図の第2領域とに共通に存在する有
    形成分の数を演算する演算部を備えた尿中有形成分分析
    装置。
  2. 【請求項2】 抽出される複数のパラメータが、蛍光強
    度Flと散乱光強度Fscと散乱光発光時間Fscwで
    ある請求項1記載の尿中有形成分分析装置。
  3. 【請求項3】 第1分布図がFlとFscに基づく分布
    図であり、第2分布図がFscwとFlに基づく分布図
    である請求項2記載の尿中有形成分分析装置。
  4. 【請求項4】 第1領域が連鎖桿菌をのぞく有形成分の
    存在する領域であり、第2領域が溶血赤血球と連鎖桿菌
    とが混在する領域である請求項3記載の尿中有形成分分
    析装置。
  5. 【請求項5】 共通に存在する有形成分の数が溶血赤血
    球数r1として演算される請求項4記載の尿中有形成分
    分析装置。
  6. 【請求項6】 演算部は、分画領域決定部により第1分
    布図において第3および第4領域が区画され第3領域に
    存在する有形成分が所定数より少ない場合には、第4領
    域に存在する有形成分は第3領域の有形成分を含まない
    ものとみなして第4領域の有形成分の数を演算する機能
    をさらに備えた請求項5記載の尿中有形成分分析装置。
  7. 【請求項7】 第3領域が酵母様真菌の存在する領域で
    あり、第4領域の有形成分の数が溶血赤血球数r2とし
    て演算される請求項6記載の尿中有形成分分析装置。
  8. 【請求項8】 演算部は、分画領域決定部により分画さ
    れた第1分布図の第5領域に含まれる有形成分の数を演
    算する機能をさらに備えた請求項7記載の尿中有形成分
    分析装置。
  9. 【請求項9】 第5領域に含まれる有形成分の数が、非
    溶血赤血球数Rとして演算される請求項8記載の尿中有
    形成分分析装置。
  10. 【請求項10】 演算部は、全赤血球数をr1+r2+
    Rによって演算する機能をさらに備えた請求項9記載の
    尿中有形成分分析装置。
  11. 【請求項11】 演算部は、溶血赤血球比hをh=(r
    1+r2)/(R+r1+r2)によって演算する機能
    をさらに備えた請求項10記載の尿中有形成分分析装
    置。
  12. 【請求項12】 分析部は、hが所定値より大きいとき
    警告を発する警告部をさらに備えた請求項11記載の尿
    中有形成分分析装置。
  13. 【請求項13】 予め蛍光染色処理した尿中有形成分を
    含む試料液をシース液に包んで試料流を形成し、試料流
    に光を照射して、光をうけた有形成分から生じる光学的
    情報を検出し、検出された光学的情報から複数のパラメ
    ータを抽出し、抽出された複数のパラメータから第1お
    よび第2分布図を作成し、第1分布図に対して連鎖桿菌
    をのぞく有形成分の存在する領域を設定し、第2分布図
    において溶血赤血球と連鎖桿菌が混在する領域を分画
    し、設定された領域と分画された領域とに共通に存在す
    る有形成分の数を溶血赤血球数として演算する工程から
    なる尿中有形成分分析方法。
JP31802596A 1995-12-19 1996-11-28 尿中有形成分分析装置およびその方法 Expired - Fee Related JP3313291B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31802596A JP3313291B2 (ja) 1995-12-19 1996-11-28 尿中有形成分分析装置およびその方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-350712 1995-12-19
JP35071295 1995-12-19
JP31802596A JP3313291B2 (ja) 1995-12-19 1996-11-28 尿中有形成分分析装置およびその方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09229926A true JPH09229926A (ja) 1997-09-05
JP3313291B2 JP3313291B2 (ja) 2002-08-12

Family

ID=18412345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31802596A Expired - Fee Related JP3313291B2 (ja) 1995-12-19 1996-11-28 尿中有形成分分析装置およびその方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5731867A (ja)
EP (1) EP0780680B1 (ja)
JP (1) JP3313291B2 (ja)
KR (1) KR970048450A (ja)
CN (1) CN1155824C (ja)
DE (1) DE69630005T2 (ja)
TW (1) TW438973B (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002296170A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Sysmex Corp フローサイトメータ
JP2006029962A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Sysmex Corp 粒子分類装置と方法
US7267798B2 (en) 1998-05-14 2007-09-11 Luminex Corporation Multi-analyte diagnostic system and computer implemented process for same
JP2009103687A (ja) * 2007-10-03 2009-05-14 Sysmex Corp 細胞分析装置及び細胞分析方法
JP2011141242A (ja) * 2010-01-08 2011-07-21 Sysmex Corp 検体分析装置および検体分析方法
JP2014501114A (ja) * 2010-12-31 2014-01-20 ウニヴェルズィテート・フューア・ボーデンクルトゥーア・ウィーン 人工多能性幹細胞および分化した細胞を生成する方法
US9086402B2 (en) 2010-01-08 2015-07-21 Sysmex Corporation Sample analyzer
JP2016502078A (ja) * 2012-11-16 2016-01-21 ベックマン コールター, インコーポレイテッド フローサイトメトリのデータ区分結果の評価システム及び方法

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6133995A (en) * 1997-05-09 2000-10-17 Sysmex Corporation Particle measuring apparatus
US6295146B1 (en) * 1998-01-14 2001-09-25 Mci Communications Corporation System and method for sharing a spare channel among two or more optical ring networks
JP3867880B2 (ja) * 1998-04-08 2007-01-17 シスメックス株式会社 尿中赤血球の鑑別装置および方法
US6087182A (en) * 1998-08-27 2000-07-11 Abbott Laboratories Reagentless analysis of biological samples
JP4101994B2 (ja) 1999-01-21 2008-06-18 シスメックス株式会社 粒子分析装置および自動粒子分析方法
JP3817091B2 (ja) * 1999-07-02 2006-08-30 テルモ株式会社 細胞数測定装置
US6631211B1 (en) * 1999-07-08 2003-10-07 Perkinelmer Las, Inc. Interactive system for analyzing scatter plots
JP4708605B2 (ja) * 2000-07-24 2011-06-22 シスメックス株式会社 粒子分析装置とその粒子分画方法
US6979570B2 (en) * 2001-07-26 2005-12-27 Sysmex Corporation Particle analyzer and particle analyzing method
US9429509B2 (en) * 2002-01-28 2016-08-30 Sysmex Corporation Particle analyzer and particle analysis method
ATE414294T1 (de) * 2002-11-18 2008-11-15 Int Remote Imaging Systems Inc Mehrstufiges steuersystem
JP4057539B2 (ja) * 2004-01-09 2008-03-05 浜松ホトニクス株式会社 シースフローセルキュベット及びその製造方法
JP4733949B2 (ja) * 2004-09-17 2011-07-27 シスメックス株式会社 分析装置、プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
JP4413120B2 (ja) * 2004-09-30 2010-02-10 シスメックス株式会社 検体中粒子分析方法及び分析装置
US20070037135A1 (en) * 2005-08-08 2007-02-15 Barnes Russell H System and method for the identification and quantification of a biological sample suspended in a liquid
JP4817442B2 (ja) * 2006-07-31 2011-11-16 シスメックス株式会社 粒子分析装置用光学系、及びそれを用いた粒子分析装置
JP4817450B2 (ja) * 2007-01-31 2011-11-16 シスメックス株式会社 血液分析装置、血液分析方法およびコンピュータプログラム
EP3192876A1 (en) * 2007-10-10 2017-07-19 Pocared Diagnostics Ltd. System for conducting the identification of bacteria in urine
CN101900737A (zh) * 2010-06-10 2010-12-01 上海理工大学 基于支持向量机的尿沉渣有形成分自动识别系统
JP6317976B2 (ja) * 2014-03-31 2018-04-25 シスメックス株式会社 尿検体分析方法及び尿検体分析装置
CN105090810A (zh) * 2014-05-16 2015-11-25 科宝智慧医疗科技(上海)有限公司 一种照明装置
DE102015002750A1 (de) * 2015-03-05 2016-09-08 Mann + Hummel Gmbh Messeinrichtung zur Ermittlung von Partikeln in einem Messfluid
JP6352871B2 (ja) * 2015-08-28 2018-07-04 シスメックス株式会社 尿検体分析装置および尿検体分析方法
JP6680492B2 (ja) * 2015-09-11 2020-04-15 シスメックス株式会社 細胞分析装置および細胞分析方法
CN109297946A (zh) * 2018-11-28 2019-02-01 浙江瑞宝生物科技有限公司 健康监护型智能座便器装置及其潜血检测方法
CN109612911B (zh) * 2018-12-26 2023-07-21 深圳天依生命健康科技有限公司 全自动精子细胞检测仪
WO2020248138A1 (zh) * 2019-06-11 2020-12-17 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 样本检测方法及样本分析仪

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3844662A (en) * 1971-07-13 1974-10-29 Froreich A Von Sedimentation instrument for body fluids and method of microscopic examination of the sediment
JPS55136958A (en) * 1979-04-14 1980-10-25 Olympus Optical Co Ltd Automatic analyzer
US4667830A (en) * 1981-06-15 1987-05-26 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Method and means for sorting individual particles into containers for culturing, cloning, analysis, or the like
US4992365A (en) * 1984-04-23 1991-02-12 Hyman Edward S Method of detecting bacteria in urine
GB8606299D0 (en) * 1986-03-14 1986-04-23 Holley J E F Scanner
US4845653A (en) * 1987-05-07 1989-07-04 Becton, Dickinson And Company Method of displaying multi-parameter data sets to aid in the analysis of data characteristics
JP2935529B2 (ja) * 1990-03-01 1999-08-16 シスメックス株式会社 白血球分類方法および試薬
US5047321A (en) * 1988-06-15 1991-09-10 Becton Dickinson & Co. Method for analysis of cellular components of a fluid
JPH0222537A (ja) * 1988-07-11 1990-01-25 Omron Tateisi Electron Co 細胞分折装置
JP3098273B2 (ja) * 1991-05-14 2000-10-16 シスメックス株式会社 尿中の細胞分析装置
JP3070968B2 (ja) * 1991-05-14 2000-07-31 シスメックス株式会社 尿中の細胞分析用試薬及び方法
JP3213334B2 (ja) * 1991-05-14 2001-10-02 シスメックス株式会社 尿中の細胞分析装置
JP3145486B2 (ja) * 1992-06-12 2001-03-12 シスメックス株式会社 イメージングフローサイトメータ

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7267798B2 (en) 1998-05-14 2007-09-11 Luminex Corporation Multi-analyte diagnostic system and computer implemented process for same
JP2002296170A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Sysmex Corp フローサイトメータ
JP4659252B2 (ja) * 2001-03-29 2011-03-30 シスメックス株式会社 フローサイトメータ
JP2006029962A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Sysmex Corp 粒子分類装置と方法
JP4563743B2 (ja) * 2004-07-15 2010-10-13 シスメックス株式会社 尿中有形成分分析装置と方法
JP2009103687A (ja) * 2007-10-03 2009-05-14 Sysmex Corp 細胞分析装置及び細胞分析方法
JP2011141242A (ja) * 2010-01-08 2011-07-21 Sysmex Corp 検体分析装置および検体分析方法
US9086402B2 (en) 2010-01-08 2015-07-21 Sysmex Corporation Sample analyzer
JP2014501114A (ja) * 2010-12-31 2014-01-20 ウニヴェルズィテート・フューア・ボーデンクルトゥーア・ウィーン 人工多能性幹細胞および分化した細胞を生成する方法
JP2016502078A (ja) * 2012-11-16 2016-01-21 ベックマン コールター, インコーポレイテッド フローサイトメトリのデータ区分結果の評価システム及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE69630005T2 (de) 2004-07-15
EP0780680A3 (en) 1999-12-15
CN1155824C (zh) 2004-06-30
DE69630005D1 (de) 2003-10-23
TW438973B (en) 2001-06-07
CN1159583A (zh) 1997-09-17
EP0780680A2 (en) 1997-06-25
JP3313291B2 (ja) 2002-08-12
KR970048450A (ko) 1997-07-29
US5731867A (en) 1998-03-24
EP0780680B1 (en) 2003-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3313291B2 (ja) 尿中有形成分分析装置およびその方法
JP3308441B2 (ja) 尿中有形成分分析装置
US7633604B2 (en) Sample analyzer and computer program product
US6133995A (en) Particle measuring apparatus
JP3707620B2 (ja) 光散乱技術を使用した網赤血球分析方法と装置
JP3305181B2 (ja) 尿中有形成分分析装置
JP4101994B2 (ja) 粒子分析装置および自動粒子分析方法
EP0949498B1 (en) Apparatus and method for differentiating erythrocytes in urine
JP4980477B2 (ja) 粒子測定装置および粒子測定方法
JP3232145B2 (ja) 網赤血球測定方法
JP3642658B2 (ja) 尿中有形成分分析装置および分析方法
JP2002277381A (ja) 粒子分析装置
JP4301590B2 (ja) 粒子測定装置
JP3325447B2 (ja) 粒子分析装置およびその方法
JP4503370B2 (ja) 有形成分分析装置及び方法
JPH10267827A (ja) 粒子凝集測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090531

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees