JPH09229666A - 移動体の位置検出装置 - Google Patents

移動体の位置検出装置

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JPH09229666A
JPH09229666A JP8040011A JP4001196A JPH09229666A JP H09229666 A JPH09229666 A JP H09229666A JP 8040011 A JP8040011 A JP 8040011A JP 4001196 A JP4001196 A JP 4001196A JP H09229666 A JPH09229666 A JP H09229666A
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JP
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planetary gear
moving body
carrier
detecting device
moving
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JP8040011A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Fukatsu
靖弘 深津
Tatsuya Suzuki
達也 鈴木
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D5/00Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
    • G01D5/12Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means
    • G01D5/25Selecting one or more conductors or channels from a plurality of conductors or channels, e.g. by closing contacts
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H19/00Switches operated by an operating part which is rotatable about a longitudinal axis thereof and which is acted upon directly by a solid body external to the switch, e.g. by a hand
    • H01H19/02Details
    • H01H19/10Movable parts; Contacts mounted thereon
    • H01H19/14Operating parts, e.g. turn knob
    • H01H19/18Operating parts, e.g. turn knob adapted for actuation at a limit or other predetermined position in the path of a body, the relative movement of switch and body being primarily for a purpose other than the actuation of the switch, e.g. door switch, limit switch, floor-levelling switch of a lift

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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウインドガラス等の位置を高精度に検出でき
ると共に煩雑な調節を伴うこと無く初期位置の設定がで
き、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現できる
のみならず、大幅に組付け性が向上する移動体の位置検
出装置を得る。 【解決手段】 位置検出装置30では、キャリヤ56を
押圧しクラッチ機構を構成するスプリング爪58が保護
プレート200に一体的に形成されており、遊星歯車組
(プラネタリギヤ54及びキャリヤ56)に対しカバー
プレート36と反対側に配置されている。したがって、
この遊星歯車組よりも後に保護プレート200を組付け
ることが可能であり、プラネタリギヤ54及びキャリヤ
56の仮組み付け状態では、スプリング爪58の圧接力
がキャリヤ56に作用せず、このためプラネタリギヤ5
4及びキャリヤ56が浮き上がって位置ずれを生じるこ
とがなく、大幅に組付け性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両ドアのウイン
ドガラスを開閉移動するパワーウインド装置やサンルー
フを開閉移動するサンルーフ装置等に用いられる移動体
の位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両のウインドガラスを上下に
開閉移動させるパワーウインド装置やサンルーフを開閉
移動するサンルーフ装置には、駆動源としてモータが用
いられている。
【0003】ここで、例えばパワーウインド装置におい
ては、ウインドガラスに乗員の身体や異物が不要に挟み
込まれることを防止した所謂挟み込み防止機能を有する
ものがある。この種の挟み込み防止機能を有したパワー
ウインド装置では、ドアの所定位置にリミットスイッチ
を配置し、このリミットスイッチからの信号とモータの
ロック電流とを基にウインドガラスに異物が挟み込まれ
たか否かを判断してウインドガラスの移動すなわちモー
タの回転位置を制御する構成のものや、ホールICや特
別なコンミテータを設けることによりアーマチャの回転
数を検出しこの回転数検出信号(パルス信号のパルス数
やパルス幅)を基に前記挟み込まれたか否かを判断して
モータの回転位置を制御する構成のものがある。
【0004】しかしながら、このようなパワーウインド
装置(モータの回転位置検出機構)では、モータやウイ
ンドレギュレータを組付ける際に組付け位置の煩雑な調
節や組付けた後の煩雑なリセットが不可欠であり、また
挟み込み防止機構を構成する場合等には制御装置等の他
の部品がコスト高で精度も悪い等の欠点があった。
【0005】そこで、このような欠点を解消できる移動
体の位置検出装置を既に本出願人が提案している(一例
として、特願平6−175873号)。
【0006】この移動体の位置検出装置は、装置のカバ
ープレートに回転可能に保持されるリングギヤとこのリ
ングギヤに噛み合うプラネタリギヤから成る遊星歯車組
や、遊星歯車組のリングギヤに一体に設けられリングギ
ヤと共に回転する移動接点とカバープレートに固定され
移動接点に接触可能な固定接点とから成るスイッチ部、
あるいは、プラネタリギヤのキャリヤを付勢力により押
圧するウェーブワッシャを有し移動体(モータ出力軸)
からリングギヤへの正方向の回転力の伝達を遮断するク
ラッチ機構等を備えた構成となっている。これにより、
パワーウインド装置やサンルーフ装置に用いた場合にウ
インドガラスやサンルーフの位置を高精度に検出するこ
とができ、またその移動を制御することができるのみな
らず、煩雑な調節を伴うこと無く初期位置の設定がで
き、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現でき
る。
【0007】ところで、前述の移動体の位置検出装置に
おいては、クラッチ機構(ウェーブワッシャ)やリング
ギヤ及びプラネタリギヤ等の部品を、装置のカバープレ
ートを基準として移動体(モータ出力軸)に対応した所
定の軸線と同軸的に順次組み付ける構成となっており、
組付け完了状態においては、プラネタリギヤを支持する
キャリヤは、カバープレートに固定された保護プレート
(不動のプレート)に圧接状態となる。これにより、所
定の摩擦力が作用してキャリヤの回転(すなわち、プラ
ネタリギヤの公転)が阻止され、移動体の移動力がプラ
ネタリギヤからリングギヤへ伝達されてリングギヤが回
転される構成である。
【0008】しかしながらここで、クラッチ機構(ウェ
ーブワッシャ)のクラッチ力(押圧付勢力)は、プラネ
タリギヤ及びキャリヤを仮組み付けする際においてもキ
ャリヤに作用するため、カバープレートを基準としてク
ラッチ機構(ウェーブワッシャ)やプラネタリギヤ及び
キャリヤを仮組み付けする際に、前記クラッチ機構(ウ
ェーブワッシャ)の押圧付勢力のためにキャリヤがプラ
ネタリギヤと共に浮き上がって軸線がずれてしまい、仮
組み付けの際の正確な位置決めが阻害される可能性があ
り、組付け性を悪化させる原因であった。したがって、
このようなプラネタリギヤ及びキャリヤをカバープレー
トを基準として所定の軸線と同軸的に正確に組み付ける
ためには、慎重な作業が要求され、この点において改善
の余地があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、ウインドガラスやサンルーフ等の移動体の位置を
高精度に検出することができると共に煩雑な調節を伴う
こと無く初期位置の設定ができ、かつこれを簡単な構造
で低コストにより実現できるのみならず、大幅に組付け
性が向上する移動体の位置検出装置を得ることが目的で
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る移動体の
位置検出装置は、装置のカバープレートに回転可能に保
持されるリングギヤとキャリヤによって回転可能に支持
され前記リングギヤに噛み合うプラネタリギヤとを備
え、正逆方向に移動する移動体から伝達された移動力に
よって前記移動体に連動する遊星歯車組と、前記遊星歯
車組のリングギヤに一体に設けられリングギヤと共に回
転する移動接点と前記カバープレートに固定され前記移
動接点に接触可能な固定接点とを備え、ON/OFF作
動することによって前記移動体の所定の移動位置を検出
可能なスイッチ部と、前記遊星歯車組のキャリヤを押圧
し、通常は前記プラネタリギヤの公転を阻止することに
より前記移動体の移動力を前記プラネタリギヤから前記
リングギヤへ伝達してリングギヤを回転させ、前記スイ
ッチ部が作動した状態においては前記プラネタリギヤの
公転を可能とすることにより前記移動体から前記リング
ギヤへの正方向の回転力の伝達を遮断するクラッチ機構
と、を備え、前記移動体の所定の移動位置を検出するた
めの移動体の位置検出装置において、前記キャリヤを押
圧するための前記クラッチ機構の付勢手段を、前記遊星
歯車組に対し前記カバープレートと反対側に配置したこ
とを特徴としている。
【0011】請求項1記載の移動体の位置検出装置で
は、通常はクラッチ機構によって遊星羽車組のプラネタ
リギヤの公転が阻止されており、移動体が正逆方向に回
転すると、この移動力はプラネタリギヤ及びリングギヤ
へ伝達されてリングギヤが移動体に連動して回転され、
移動体が所定の移動位置に達すると、リングギヤと共に
回転する移動接点が固定接点と接離してスイッチ部が作
動され、これにより、移動体の所定の移動位置が検出さ
れる。
【0012】一方、スイッチ部が作動した状態(例え
ば、移動接点が固定接点と接触した状態)においては、
クラッチ機構によってプラネタリギヤの公転が可能とさ
れ、移動体からリングギヤへの正方向の回転力の伝達が
遮断される。すなわち、一旦スイッチ部が作動した後に
は、仮に移動体が正方向に回転してもリングギヤは不動
でスイッチ部の作動状態(例えば、移動接点が固定接点
との接触状態)が維持されたままとなる。換言すれば、
移動体を正方向に一旦充分に回転させることにより、ス
イッチ部が作動した初期状態(例えば、移動接点が固定
接点に接触した初期状態)に自動的に設定される。
【0013】したがって、例えばこの位置検出装置を、
挟み込み防止機能を有する車両のパワーウインド装置や
その駆動用モータに用いた場合には、車体に組付けた時
点でモータの出力軸を正方向に一旦充分に回転させるこ
とによりスイッチ部が作動した初期状態(例えば、移動
接点が固定接点に接触した初期状態)に自動的に設定さ
れ、組付けの際の組付け位置の煩雑な調節や組付けた後
の煩雑なリセットを伴うこと無く初期位置の設定が容易
にできる。また、パワーウインド装置駆動用モータのア
ーマチャの回転数をホールIC等を用いて検出してモー
タ回転軸すなわちウインドガラスの移動位置を検出する
構成のものにあっては、その制御回路にカウンターが不
可欠であるが、本位置検出装置は、一度のON/OFF
信号だけで正確な位置が判別でき、制御回路にカウンタ
ーが不要となり、低コストにもなる。
【0014】さらに、請求項1記載の移動体の位置検出
装置では、キャリヤを押圧するためのクラッチ機構の付
勢手段が、遊星歯車組に対しカバープレートと反対側に
配置される構成である。すなわち、カバープレートを基
準として遊星歯車組(プラネタリギヤ及びキャリヤ)を
仮組み付けする際には、この遊星歯車組(プラネタリギ
ヤ及びキャリヤ)よりも後にクラッチ機構の付勢手段を
組付けることが可能である。このため、遊星歯車組(プ
ラネタリギヤ及びキャリヤ)を仮組み付けした状態で
は、遊星歯車組(キャリヤ)にはクラッチ機構のクラッ
チ力(押圧付勢力)が作用せず、したがって遊星歯車組
(プラネタリギヤ及びキャリヤ)は仮組み付け状態でカ
バープレートから浮き上がることがなく、軸線がずれる
ことがない。また、遊星歯車組(プラネタリギヤ及びキ
ャリヤ)及びクラッチ機構が共に仮組み付けされた状態
では、クラッチ機構のクラッチ力(押圧付勢力)がキャ
リヤに作用するが、このクラッチ機構のクラッチ力(押
圧付勢力)はキャリヤをカバープレートへ向けて押圧す
る方向に作用する。したがって、この状態においても、
遊星歯車組(プラネタリギヤ及びキャリヤ)はクラッチ
機構のクラッチ力(押圧付勢力)によって確実に保持さ
れてカバープレートから浮き上がることがなく、軸線が
ずれることがない。このように、遊星歯車組(プラネタ
リギヤ及びキャリヤ)の組み付けの際の正確な位置決め
が阻害されることがなく、大幅に組付け性が向上する。
【0015】請求項2に係る移動体の位置検出装置は、
請求項1記載の移動体の位置検出装置において、前記遊
星歯車組に対し前記カバープレートと反対側に設けられ
た保護プレートを備え、前記付勢手段は前記キャリヤと
前記保護プレートとの間に配置されることを特徴として
いる。
【0016】請求項2記載の移動体の位置検出装置で
は、遊星歯車組は保護プレートによって保持され、付勢
手段はこの保護プレートとキャリヤとの間に配置されて
いる。この場合にも、カバープレートを基準として遊星
歯車組を仮組み付けする際には、この遊星歯車組よりも
後にクラッチ機構の付勢手段を組付けることが可能であ
り、遊星歯車組を仮組み付けした状態では、遊星歯車組
(キャリヤ)にはクラッチ機構のクラッチ力(押圧付勢
力)が作用せず、したがって遊星歯車組は仮組み付け状
態でカバープレートから浮き上がることがなく、軸線が
ずれることがない。また、遊星歯車組及びクラッチ機構
が共に仮組み付けされた状態においても、遊星歯車組は
クラッチ機構のクラッチ力(押圧付勢力)によって確実
に保持されてカバープレートから浮き上がることがな
く、軸線がずれることがない。このように、遊星歯車組
の組み付けの際の正確な位置決めが阻害されることがな
く、大幅に組付け性が向上する。
【0017】請求項3に係る移動体の位置検出装置は、
請求項2記載の移動体の位置検出装置において、前記付
勢手段を前記保護プレートに一体成形したことを特徴と
している。
【0018】したがって、請求項3記載の移動体の位置
検出装置では、部品点数が低減されると共に、付勢手段
を保護プレートと共に一体に組み付けることができ、組
付け工数も低減することができる。
【0019】請求項4に係る移動体の位置検出装置は、
請求項2または請求項3記載の移動体の位置検出装置に
おいて、前記保護プレートは弾性を有する金属製のプレ
ートとされ、前記付勢手段は、前記金属製の保護プレー
トの一部を前記カバープレートの側へ切り起こして形成
されたスプリング爪とされることを特徴としている。
【0020】したがって、請求項4記載の移動体の位置
検出装置では、部品点数が低減されると共に、組付け工
数も低減することができる。
【0021】請求項5に係る移動体の位置検出装置は、
請求項2記載の移動体の位置検出装置において、前記付
勢手段を前記キャリヤに一体的に設けたことを特徴とし
ている。
【0022】したがって、請求項5記載の移動体の位置
検出装置では、部品点数が低減されると共に、付勢手段
をキャリヤと共に一体に組み付けることができ、組付け
工数も低減することができる。
【0023】請求項6に係る移動体の位置検出装置は、
請求項1乃至請求項5の何れかに記載の移動体の位置検
出装置において、前記遊星歯車組との間に保護プレート
を介在した状態で前記カバープレート内に設けられ、前
記移動体に連動してパルスを発生するパルス発生手段
と、前記パルス発生手段が発生したパルスを検出するパ
ルス検出手段と、を備えることを特徴としている。
【0024】請求項6記載の移動体の位置検出装置で
は、移動体に連動するパルス発生手段から発生されたパ
ルスは、パルス検出手段によって検出される。このた
め、検出したパルス信号を基に移動体の移動位置をリニ
アに検出することが可能となる。したがって、例えばこ
の位置検出装置を、挟み込み防止機能を有する車両のパ
ワーウインド装置に用いた場合には、ウインドガラスの
移動位置を随時検出することができる。
【0025】またこの場合、前述の如く移動体の移動位
置をリニアに検出するパルス発生手段は保護プレートを
介在した状態でカバープレート内に設けられた構成であ
るため、装置を全体として小型化することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図2には本発明の実施の形態に係
る位置検出装置30、及びこの位置検出装置30が適用
されたパワーウインド装置用のモータ10の全体斜視図
が示されている。また、図3にはこの位置検出装置30
及びモータ10の断面図が示されている。
【0027】モータ10は、モータ部10Aとこのモー
タ部10Aに連結するギヤ部10Bとによって構成され
ている。モータ部10Aの回転軸12はギヤ部10B内
へ延出されており、先端にはウォームギヤ14が形成さ
れている。このウォームギヤ14は、ギヤ部10B内に
配置された回転ギヤホイール16に噛み合っている。
【0028】回転ギヤホイール16は、モータ出力軸と
しての軸20が、ギヤ部10Bのカバー18に回転可能
に支持されている。このため、モータ部10Aが作動し
て回転軸12が回転すると、この回転力がウォームギヤ
14を介して回転ギヤホイール16へ伝達されて軸20
が回転するようになっている。軸20の先端には、出力
嵌合部22が設けられており、ウインドレギュレータの
駆動部(図示省略)に連結される構成である。なおここ
で、本実施の形態においては、例えば軸20(出力嵌合
部22)が3回転乃至4.5回転することによりウイン
ドガラスが1ストローク移動するように設定されてい
る。
【0029】一方、ギヤ部10Bの出力嵌合部22と反
対側の面には、位置検出装置30が取り付けられてい
る。
【0030】図1に詳細に示す如く、位置検出装置30
は、ベースプレート34及びカバープレート36を備え
ており、両者によって薄肉の略円筒形に構成されてい
る。ベースプレート34には、中心部分に透孔38が形
成されており、またカバープレート36の内周面には突
起40が軸線方向に突出形成されている。
【0031】また、位置検出装置30は、連結シャフト
42を備えている。この連結シャフト42は、その一端
が回転ギヤホイール16の軸20に一体的に連結されて
常に軸20と一体に回転し、さらに他端はベースプレー
ト34に形成された透孔38を介して位置検出装置30
(ベースプレート34及びカバープレート36)の内部
に突出している。また、連結シャフト42の他端近傍に
は遊星歯車組を構成するサンギヤ44が設けられてお
り、後述するプラネタリギヤ54に噛み合っている。
【0032】連結シャフト42の周囲には、遊星歯車組
を構成するリングギヤ46がサンギヤ44に対向して配
置されている。このリングギヤ46はカバープレート3
6に回転可能に収容されており、さらに、図8に詳細に
示す如くリングギヤ46の周囲にはフランジ部48が一
体的に形成されている。フランジ部48はリングギヤ4
6と一体成形された導電板で、カバープレート36と反
対側の周面一部には移動接点50A、50Bが設けられ
ている。この移動接点50A、50Bは二段の円弧状に
形成された非導電部で、フランジ部48と略同一面とな
るように形成されている。さらに、フランジ部48の周
縁一部には突部52が突出形成されている。この突部5
2は、前述のカバープレート36に形成された突起40
に対応しており、リングギヤ46(フランジ部48)が
正方向(図1の矢印A方向)に回転し所定の回転位置に
達した時点で突部52が突起40に当接し(図5及び図
7図示状態)、それ以上のリングギヤ46の正方向の回
転が阻止される構成である。
【0033】リングギヤ46の内周部分には、サンギヤ
44との間に、二個のプラネタリギヤ54が配置されて
いる。図9に詳細に示す如く、これらのプラネタリギヤ
54はキャリヤ56によって回転可能に支持されると共
に、リングギヤ46及びサンギヤ44に共に噛み合って
いる。すなわち、これらのサンギヤ44、リングギヤ4
6及びプラネタリギヤ54は遊星歯車組を構成してお
り、連結シャフト42(すなわち、軸20)の回転を減
速して伝達することができ、例えばキャリヤ56が保持
されてプラネタリギヤ54の公転が阻止された状態にお
いては、連結シャフト42(すなわち、軸20)の回転
を減速してリングギヤ46へ伝達することができる構成
である。
【0034】ここで、本実施の形態においては、サンギ
ヤ44、リングギヤ46及びプラネタリギヤ54から成
る遊星歯車組の減速比は、5.2:1とされており、ウ
インドガラスが1ストロークする間(サンギヤ44が3
回転乃至4.5回転する間)にリングギヤ46は、どの
ウインドガラスにおいても1回転以上はしないように構
成されている。
【0035】なお、前記遊星歯車組の減速比は、5.
2:1とするに限らず、所望により任意に設定すること
ができる。
【0036】以上の構成のサンギヤ44、リングギヤ4
6及びプラネタリギヤ54から成る遊星歯車組を被覆す
るカバープレート36の内周面には、ローレット溝59
が形成されており、キャリヤ56はこのローレット溝5
9に当接している。
【0037】一方、前記遊星歯車組に対し、カバープレ
ート36と反対側には、遊星歯車組の保持部材としての
保護プレート200が配置されている。この保護プレー
ト200は周縁部がカバープレート36に保持されて固
定されており、前記遊星歯車組を被覆している。またさ
らに、保護プレート200には、図12にも示す如く、
クラッチ機構を構成するスプリング爪58が一体的に形
成されている。スプリング爪58は、キャリヤ56へ向
けて延出されており、常にキャリヤ56をカバープレー
ト36へ押圧している。これにより、通常はキャリヤ5
6はカバープレート36に形成されたローレット溝59
に圧接状態で当接して回転が阻止され、プラネタリギヤ
54は公転が阻止された状態で保持されている。一方、
リングギヤ46のフランジ部48の突部52が突起40
に当接してそれ以上のリングギヤ46の正方向の回転が
阻止された状態では、キャリヤ56の押圧力(保持力)
を越えるサンギヤ44の正方向回転力が作用することで
スプリング爪58はキャリヤ56の保持を解除し、プラ
ネタリギヤ54の公転を可能とするように構成されてい
る。すなわち、スプリング爪58は、フランジ部48の
突部52が突起40に当接した後においては、サンギヤ
44(軸20)からリングギヤ46への正方向の回転力
の伝達を遮断することができるようになっている。した
がって、突部52が突起40に当接してリングギヤ46
の回転が阻止された状態においては、サンギヤ44(軸
20)が正方向(リングギヤ46を正方向へ回転させよ
うとする方向)へ回転すると、プラネタリギヤ54のみ
が公転する。
【0038】また、カバープレート36には、一対二組
の固定接点60A、61A、固定接点60B、61Bが
取り付けられている。各固定接点60A、61A、固定
接点60B、61Bは、弾力性を有する一対二組のコン
タクトプレートとされており、図10に詳細に示す如
く、固定接点60Aと固定接点60Bが一体に形成され
ると共に、固定接点61Aと固定接点61Bが一体に形
成されている。これらの固定接点60A、61A、固定
接点60B、61Bは、一端がカバープレート36に固
定されると共に、先端はリングギヤ46のフランジ部4
8へ向けてそれぞれ延出されており、先端部はフランジ
部48(カバープレート36と反対側の周面)に弾力的
に当接している。すなわち、図4に詳細に示す如く、固
定接点60A、61A、固定接点60B、61Bは、カ
バープレート36と反対側からリングギヤ46のフラン
ジ部48(移動接点50A、50B)に圧接する構成で
ある。
【0039】これらの固定接点60A、61A、固定接
点60B、61Bは、リングギヤ46の所定の回転位置
においては移動接点50A、50Bに接触する。なお、
固定接点60A、61Aは移動接点50Aに対応してお
り、固定接点60B、61Bは移動接点50Bに対応し
ている。
【0040】さらに、これらの固定接点60A、61
A、固定接点60B、61Bはパワーウインド装置の制
御回路に電気的に接続されており、移動接点50A、5
0Bが固定接点60A、60Bに共に接触して非導通状
態となることにより、リングギヤ46の回転位置すなわ
ちサンギヤ44の回転位置すなわち軸20の回転位置を
検出することができる構成であり、後に説明するモータ
10の回転制御に用いられる。
【0041】ここで、本実施の形態においては、例え
ば、ウインドガラスが上端停止位置から下方へ4mm離
間した位置に達した時点で、突部52は突起40に当接
する位置よりも所定の回転角度上流側の位置に達し、さ
らにこの時点で移動接点50A、50Bが固定接点60
A、60Bに接触して非導通状態となり、さらに、その
後は突部52が突起40に当接するまでの間、この非導
通状態が維持されるように、各部の寸法等が設定されて
いる。
【0042】なお、前述とは逆に、ウインドガラスが上
端停止位置から下方へ4mm離間した位置に達し突部5
2が突起40に当接する位置よりも所定の回転角度上流
側の位置に達した時点で、移動接点50A、50Bが固
定接点60A、61A、固定接点60B、61Bに共に
接触して導通状態となるように構成し、これにより位置
検出を行うようにしても良い。またさらに、前述の如く
非導通状態や導通状態となった後には、必ずしもこの非
導通状態や導通状態を電気的に維持する必要はなく、移
動接点50A、50Bが固定接点60A、61A、固定
接点60B、61Bに接触することによるトリガ信号を
検出することによって所定の回転位置に達したことを判
別するように構成しても良い。
【0043】また、位置検出装置30は、パルス発生手
段としてのパルスプレート192と、パルス検出手段と
しての摺動接点196を備えている。
【0044】図11に詳細に示す如く、パルスプレート
192は薄肉の円板形に形成されており、中心部に形成
された嵌合孔198が連結シャフト42に圧入されて一
体的に固定されている。したがって、パルスプレート1
92は常に連結シャフト42と一体的に回転する。また
パルスプレート192には、導電部194が設けられて
いる。導電部194は、パルスプレート192の周縁に
周方向に沿って設けられており、リング状の第1導電部
194Aとこの第1導電部194Aに隣接しパルス状の
凹凸が連続する第2導電部194Bとによって構成され
ている。
【0045】一方、摺動接点196は、基部がカバープ
レート36に固定されパルスプレート192の導電部1
94へ向けて延出されており、常に導電部194の第1
導電部194Aに接触する入力接点196Aと、導電部
194の第2導電部194Bに接触する出力接点196
Bとによって構成されている。これにより、パルスプレ
ート192の回転に伴ってパルス信号を検出することが
できる構成である。この検出したパルス信号は、移動体
(ウインドガラス)の移動位置制御に用いられる。
【0046】なお、導電部194はパルスプレート19
2の上面に設けなくともパルスプレート192の周囲側
壁に設けるようにしても良い。この場合、摺動接点19
6は、パルスプレート192の周囲側壁に対向してカバ
ープレート36に固定される。
【0047】次に本実施の形態の作用を、パワーウイン
ド装置の上昇スイッチが操作されてウインドガラスが上
昇移動する際を例に、図13に示すフローチャートを参
照しながら説明する。
【0048】上記構成のモータ10及び位置検出装置3
0では、ステップ201においてパワーウインド装置の
上昇スイッチが操作されると、ステップ202において
モータ10が作動して軸20が回転し、これによりウイ
ンドレギュレータが作動されてウインドガラスが上昇さ
れる。
【0049】またここで、通常(ウインドガラスの上昇
途中)は、スプリング爪58によってキャリヤ56が押
圧されて保持されており、プラネタリギヤ54は公転が
阻止された状態となっている。したがって、軸20の回
転に伴って、連結シャフト42(すなわち、サンギヤ4
4)の回転力がプラネタリギヤ54を介して減速されて
リングギヤ46へ伝達され、リングギヤ46が正方向に
次第に回転される。
【0050】次いで、ステップ204において、モータ
10の所定の回転位置すなわちウインドガラスが所定位
置(上端停止位置から下方へ4mm離間した位置)に達
したか否かが位置検出装置30によって検出される。
【0051】すなわち、位置検出装置30では、軸20
の回転に伴って連結シャフト42(すなわち、サンギヤ
44)の回転力がプラネタリギヤ54を介して減速され
てリングギヤ46へ伝達され、リングギヤ46が正方向
に次第に回転されるが、ウインドガラスが上端停止位置
から下方へ4mm離間した位置に達していなければ、突
部52は突起40から大きく離間しており、移動接点5
0A、50Bは固定接点60A、61A、固定接点60
B、61Bから離間して非接触状態である。これによ
り、軸20の回転位置(ウインドガラスが上端停止位置
から下方へ4mm離間した位置に達していないこと)が
検出される。この場合には、モータ10の作動は続行さ
れながらステップ206へ進み、異物を挟み込んだか否
かがパルスプレート192の回転に伴って導電部19
4、摺動接点196が発生するパルス信号の変化を基に
判断される。異物を挟み込んだことが検出されると、ス
テップ208にてモータ10が逆方向へ回転され、ウイ
ンドガラスが降下される。一方、ステップ206におい
て異物の挟み込みが検出されなければ、再びステップ2
04へ戻る。
【0052】一方、ステップ204において、ウインド
ガラスが上端停止位置から下方へ4mm離間した位置に
達すると、突部52は突起40に当接する位置よりも所
定の回転角度上流側の位置に達する。さらにこの時点
で、移動接点50A、50Bが固定接点60A、60B
に共に接触して非導通状態となり、これにより、軸20
の回転位置(ウインドガラスが上端停止位置から下方へ
4mm離間した位置に達したこと)が検出される。
【0053】ステップ204においてモータ10の軸2
0が所定の回転位置すなわちウインドガラスが所定位置
に達したことが検出されると、モータ10の作動が続行
されながらステップ210へ進む。この際には、リング
ギヤ46の回転により移動接点50A、50Bと固定接
点60A、60B、固定接点61A、61Bとの相対接
触位置は変化するが、非導通状態は維持される。
【0054】ステップ210においては、ウインドガラ
スが全閉したか否かがパルスプレート192の回転に伴
うパルス信号やモータ10のロック電流等を基に判断さ
れる。ウインドガラスの全閉が検出されると、ステップ
212においてモータ10が停止され、処理を終了す
る。
【0055】このように、位置検出装置30では、リン
グギヤ46と共に回転する移動接点50A、50Bと一
対二組の固定接点60A、61A、固定接点60B、6
1Bとにより、軸20の回転位置すなわちウインドガラ
スの位置(上端停止位置から下方へ4mm離間した位置
に達したか否か)を高精度に検出することができる。
【0056】さらにここで、位置検出装置30では、車
体に組付けた時点でモータ10の軸20を正方向に一旦
充分に回転させることにより、移動接点50A、50B
が固定接点60A、60Bに接触した初期状態に自動的
に設定することができる。
【0057】すなわち、車体に組付けた時点でモータ1
0の軸20を正方向に一旦充分に回転させると、先ず、
リングギヤ46のフランジ部48の突部52が突起40
に当接してそれ以上のリングギヤ46の正方向の回転が
阻止された状態となる。この状態においてさらに軸20
が回転すると、キャリヤ56の押圧力(保持力)を越え
るサンギヤ44の回転力が作用し、スプリング爪58が
キャリヤ56の保持を解除して、プラネタリギヤ54の
公転が可能とされる。すなわち、スプリング爪58は、
フランジ部48の突部52が突起40に当接した後にお
いては、サンギヤ44(軸20)からリングギヤ46へ
の正方向の回転力の伝達を遮断することができるため、
突部52が突起40に当接してリングギヤ46の回転が
阻止された状態においては、サンギヤ44(軸20)が
正方向(リングギヤ46を正方向へ回転させようとする
方向)へ回転すると、プラネタリギヤ54のみが公転す
る。したがって、突部52が突起40に当接し移動接点
50A、50Bが固定接点60A、60Bと接触した後
には、仮にモータ10の軸20が正方向に回転してもリ
ングギヤ46は不動で移動接点50A、50Bと固定接
点60A、60Bとの接触状態が維持されたままとな
る。すなわち、モータ10の軸20を正方向に一旦充分
に回転させることにより、突部52が突起40に当接し
移動接点50A、50Bが固定接点60A、60Bに接
触した初期状態に自動的に設定される。
【0058】換言すれば、位置検出装置30では、ウイ
ンドガラスの全閉位置(上方最大移動限)から所定距離
(本実施の形態では、4mm)離間した位置を、ウイン
ドガラスが全閉位置(上方最大移動限)に達したか否か
に拘わらず機械的に記憶することができるため(前記4
mm離間した位置を基準として検出するため)、ウイン
ドガラスの移動制御を誤差なく確実に行うことが可能と
なる。例えば、従来では、モータのアーマチャの回転数
を検出してウインドガラスの移動位置を検出する構成の
ものにおいては、ウインドガラスの全閉位置を基準とす
るようにリセットされる構成とされているが、仮に、電
源電圧の低下やウインドガラスと窓枠との摩擦抵抗の増
加等の理由によりウインドガラスが真の上方最大移動限
に達しないまま停止した場合には、この偽りの停止位置
をウインドガラスの全閉位置としてリセットされてしま
う。したがって、この場合には、前記偽りのウインドガ
ラスの全閉位置を基準にモータの駆動制御がされるた
め、極めて誤差が大きくなる。これに対し、位置検出装
置30では、ウインドガラスが真の全閉位置(上方最大
移動限)に達しないまま停止した場合であっても、その
後にウインドガラスが真の全閉位置から4mm離間した
位置を通過する時点でこれが確実に検出され、したがっ
て、ウインドガラスの移動制御を誤差なく確実に行うこ
とができる。特に、ワイヤ式のウインドレギュレータ装
置においてはワイヤの弛みによる移動位置制御の誤差が
大きいが、位置検出装置30を用いることにより前記ワ
イヤの弛みに起因する誤差を吸収することができ、高精
度に制御することが可能となる。
【0059】このように、位置検出装置30では、車体
に組付けた時点でモータ10の軸20を正方向に一旦充
分に回転させることにより、突部52が突起40に当接
し移動接点50A、50Bが固定接点60A、60Bに
接触した初期状態に自動的に設定され、組付けの際の組
付け位置の煩雑な調節や組付けた後の煩雑なリセットを
伴うこと無く初期位置の設定が容易にでき、さらに、ウ
インドガラスの移動制御を誤差なく確実に行うことがで
きる。
【0060】また、本実施の形態に係る位置検出装置3
0では、パルスプレート192の回転に伴って、出力接
点196Bが導電部194の第2導電部194Bに接触
/非接触を繰り返すことにより、パルス信号が検出され
る。したがって、この検出したパルス信号を基にモータ
10の軸20の回転速度をリニアに検出することが可能
となる。
【0061】したがって、例えばこの位置検出装置30
を、挟み込み防止機能を有する車両のパワーウインド装
置に用いた場合には、ウインドガラスの所定位置および
移動速度を随時リニアに検出して制御することができ
る。
【0062】またさらに、位置検出装置30では、クラ
ッチ機構すなわちキャリヤ56を押圧するスプリング爪
58が保護プレート200に一体的に形成されており、
遊星歯車組(プラネタリギヤ54及びキャリヤ56)に
対しカバープレート36と反対側に配置される構成であ
るため、部品組付け性が向上する。
【0063】すなわち、位置検出装置30の部品組み付
けはカバープレート36を基準として行われ、先ずカバ
ープレート36の内周面にリングギヤ46を仮組み付け
する。さらに、プラネタリギヤ54及びキャリヤ56か
ら成るプラネタリ・サブアッセンブリを、リングギヤ4
6内に挿入してプラネタリギヤ54をリングギヤ46に
噛み合わせる。さらにこの状態で、保護プレート200
をカバープレート36に圧入固定する。次いで、固定接
点60A、61A、固定接点60B、61B、並びに摺
動接点196をカバープレート36に圧入固定する。
【0064】さらに、パルスプレート192と一体に固
定されたサンギヤ44(軸20)を挿入してプラネタリ
ギヤ54に噛み合わせる。さらにこの状態で、ベースプ
レート34をカバープレート36に嵌合して部品組み付
けが完了する。
【0065】このように、位置検出装置30では、カバ
ープレート36を基準として遊星歯車組(プラネタリギ
ヤ54及びキャリヤ56)を仮組み付けする際には、こ
の遊星歯車組(プラネタリギヤ54及びキャリヤ56)
よりも後に保護プレート200(スプリング爪58)を
組み付けることが可能である。このため、遊星歯車組
(プラネタリギヤ54及びキャリヤ56)を仮組み付け
した状態では、遊星歯車組(キャリヤ56)にはスプリ
ング爪58のクラッチ力(押圧付勢力)が作用せず、し
たがって遊星歯車組(プラネタリギヤ54及びキャリヤ
56)は仮組み付け状態でカバープレート36から浮き
上がることがなく、軸線がずれることがない。また、遊
星歯車組(プラネタリギヤ54及びキャリヤ56)及び
保護プレート200(スプリング爪58)が共に仮組み
付けされた状態では、スプリング爪58のクラッチ力
(押圧付勢力)がキャリヤ56に作用するが、このスプ
リング爪58のクラッチ力(押圧付勢力)はキャリヤ5
6をカバープレート36へ向けて押圧する方向に作用す
る。したがって、この状態においても、遊星歯車組(プ
ラネタリギヤ54及びキャリヤ56)はスプリング爪5
8のクラッチ力(押圧付勢力)によって確実に保持され
てカバープレート36から浮き上がることがなく、軸線
がずれることがない。このように、遊星歯車組(プラネ
タリギヤ54及びキャリヤ56)の組み付けの際の正確
な位置決めが阻害されることがなく、大幅に組付け性が
向上する。
【0066】また、本実施の形態に係る位置検出装置3
0では、前述の如くクラッチ機構すなわちキャリヤ56
を押圧するスプリング爪58が保護プレート200に一
体的に形成された構成であるため、部品点数も低減さ
れ、一層効果的である。
【0067】なお、前記実施の形態においては、位置検
出装置30を、パワーウインド装置用のモータ10に直
接的に適用した例を説明したが、この位置検出装置30
はこのようなモータ10に直接的に適用するに限らず、
他の機構や部位に適用することも当然に可能である。例
えば、Xアーム式のウインドレギュレータ装置のアーム
回転支持軸等に設けてもよく、また、ワイヤ式のウイン
ドレギュレータ装置のワイヤ巻き掛け用プーリに設けて
もよい。これらの場合であっても、ウインドガラスの位
置を高精度に検出することができて高精度の移動制御が
可能となるのみならず、組付けの際の組付け位置の煩雑
な調節や組付けた後の煩雑なリセットを伴うこと無く初
期位置の設定が容易にできる。
【0068】また、前述した実施の形態においては、位
置検出装置30を、パワーウインド装置用のモータ10
の出力軸(軸20)の回転位置を検出して制御する構成
として説明したが、本発明はこれに限らず、直線的に往
復移動する移動体(例えば、ガイドレール上を移動する
サンルーフ等)の移動位置を検出して制御する場合であ
っても適用可能である。
【0069】
【発明の効果】以上説明した如く本発明は、ウインドガ
ラスやサンルーフ等の移動体の位置を高精度に検出する
ことができると共に煩雑な調節を伴うこと無く初期位置
の設定ができ、かつこれを簡単な構造で低コストにより
実現できるのみならず、大幅に組付け性が向上するとい
う優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る位置検出装置の分解
斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る位置検出装置が適用
されたパワーウインド装置用のモータの全体斜視図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態に係る位置検出装置及びこ
の位置検出装置が適用されたパワーウインド装置用のモ
ータの断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る位置検出装置のリン
グギヤと固定接点の対応関係を示す拡大断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る位置検出装置の一部
破断した平面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る位置検出装置の固定
接点と移動接点の対応関係を示す平面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る位置検出装置の一部
破断した平面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る位置検出装置のリン
グギヤを示し、(A)は平面図であり(B)は断面図で
ある。
【図9】本発明の実施の形態に係る位置検出装置のプラ
ネタリギヤ及びキャリヤを示し、(A)は平面図であり
(B)は断面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る位置検出装置の固
定接点の平面図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る位置検出装置のパ
ルスプレート及び連結シャフトを示し、(A)は平面図
であり(B)は断面図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る位置検出装置の保
護プレートを示し、(A)は平面図であり(B)は断面
図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る位置検出装置が適
用されたパワーウインド装置の上昇スイッチが操作され
てウインドガラスが上昇移動する際の制御を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
10 モータ 20 軸(移動体) 30 位置検出装置 34 ベースプレート 36 カバープレート 44 サンギヤ 46 リングギヤ 48 フランジ部 50A、50B 移動接点 54 プラネタリギヤ 56 キャリヤ 58 スプリング爪(クラッチ機構) 60A、60B 固定接点 61A、61B 固定接点 192 パルスプレート(パルス発生手段) 196 摺動接点(パルス検出手段) 200 保護プレート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置のカバープレートに回転可能に保持
    されるリングギヤとキャリヤによって回転可能に支持さ
    れ前記リングギヤに噛み合うプラネタリギヤとを備え、
    正逆方向に移動する移動体から伝達された移動力によっ
    て前記移動体に連動する遊星歯車組と、 前記遊星歯車組のリングギヤに一体に設けられリングギ
    ヤと共に回転する移動接点と前記カバープレートに固定
    され前記移動接点に接触可能な固定接点とを備え、ON
    /OFF作動することによって前記移動体の所定の移動
    位置を検出可能なスイッチ部と、 前記遊星歯車組のキャリヤを押圧し、通常は前記プラネ
    タリギヤの公転を阻止することにより前記移動体の移動
    力を前記プラネタリギヤから前記リングギヤへ伝達して
    リングギヤを回転させ、前記スイッチ部が作動した状態
    においては前記プラネタリギヤの公転を可能とすること
    により前記移動体から前記リングギヤへの正方向の回転
    力の伝達を遮断するクラッチ機構と、 を備え、前記移動体の所定の移動位置を検出するための
    移動体の位置検出装置において、 前記キャリヤを押圧するための前記クラッチ機構の付勢
    手段を、前記遊星歯車組に対し前記カバープレートと反
    対側に配置したことを特徴とする移動体の位置検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記遊星歯車組に対し前記カバープレー
    トと反対側に設けられた保護プレートを備え、前記付勢
    手段は前記キャリヤと前記保護プレートとの間に配置さ
    れることを特徴とする請求項1記載の移動体の位置検出
    装置。
  3. 【請求項3】 前記付勢手段を前記保護プレートに一体
    成形したことを特徴とする請求項2記載の移動体の位置
    検出装置。
  4. 【請求項4】 前記保護プレートは弾性を有する金属製
    のプレートとされ、前記付勢手段は、前記金属製の保護
    プレートの一部を前記カバープレートの側へ切り起こし
    て形成されたスプリング爪とされることを特徴とする請
    求項2または請求項3記載の移動体の位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記付勢手段を前記キャリヤに一体的に
    設けたことを特徴とする請求項2記載の移動体の位置検
    出装置。
  6. 【請求項6】 前記遊星歯車組との間に保護プレートを
    介在した状態で前記カバープレート内に設けられ、前記
    移動体に連動してパルスを発生するパルス発生手段と、 前記パルス発生手段が発生したパルスを検出するパルス
    検出手段と、 を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れ
    かに記載の移動体の位置検出装置。
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