JPH0742889Y2 - ワイパ駆動装置 - Google Patents

ワイパ駆動装置

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JPH0742889Y2
JPH0742889Y2 JP1988121492U JP12149288U JPH0742889Y2 JP H0742889 Y2 JPH0742889 Y2 JP H0742889Y2 JP 1988121492 U JP1988121492 U JP 1988121492U JP 12149288 U JP12149288 U JP 12149288U JP H0742889 Y2 JPH0742889 Y2 JP H0742889Y2
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勝義 北田
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株式会社三ツ葉電機製作所
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    • B60SSERVICING, CLEANING, REPAIRING, SUPPORTING, LIFTING, OR MANOEUVRING OF VEHICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B60S1/02Cleaning windscreens, windows or optical devices
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    • B60S1/06Wipers or the like, e.g. scrapers characterised by the drive
    • B60S1/16Means for transmitting drive

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ワイパ駆動装置に関し、特に、ワイパの定位
置停止装置の改良に係り、例えば、降雪地帯を走行する
ことがある自動車等の車両に搭載されるワイパ駆動装置
に利用して有効なものに関する。
〔従来の技術〕
一般に、自動車等の車両に搭載されるワイパ駆動装置に
おいては、安全運転を確保するため、手元スイッチを無
作為に切った場合でもワイパブレードを窓の下隅まで移
動させてから停止させるための自動定位置停止装置が、
設けられている。
従来のこの種の定位置停止装置は、一部に非導電部を有
する導電板を駆動ギャの端面に添着し、この導電板と共
にモータの電気回路を開閉するスイッチを構成する接点
をハウジングに駆動ギャの回転に伴って導電板を摺動す
るように配設してなり、手元スイッチを無作為に切った
場合でも、導電板と接点とにより定位置までの電気回路
を形成させ、定位置において、導電板の非導電部で主回
路を遮断するとともに、アーマチュア回路を短絡し、電
気ブレーキをかけることにより、ワイパモータを自動停
止させるように構成している。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、このような定位置停止装置を備えているワイパ
駆動装置においては、窓の下辺に雪がかき寄せられた場
合等のように駆動ギャに正回転と反対方向の外力が加わ
ったときに、導電板と接点との間において導電と非導通
とが繰り返されるチャタリング現象が発生するため、こ
の部分の発熱による劣化や、耐久性の低下等を招くとい
う問題点がある。
本考案の第1目的は、前記従来技術の問題点を解決し、
チャタリング現象を防止することができるワイパ駆動装
置を提供することにある。
ところで、本出願人はチャタリング現象を防止すること
ができるワイパ駆動装置として、クラッチ部材を駆動ギ
ャの付勢方向に共回りするように回転自在に設け、この
クラッチ部材とハウジングとの間に導電板および接点か
らなり、モータの電気回路を開閉するスイッチを介設す
ることにより、通常時には、クラッチ部材をして駆動ギ
ャの回転に伴って導電板と接点とを相対回転させるよう
になし、駆動ギャにこれを逆回転させようとする外力が
加わった時には、クラッチ部材をして駆動ギャの逆回転
に追従させずに導電板と接点との相対的な後戻り現象を
阻止するようにしたものを開発した(実開昭61-21657号
公報、実開昭61-191960号公報および実開昭62-176068号
公報参照)。
本考案の第2の目的は、このワイパ駆動装置をさらに改
良することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係るワイパ駆動装置は、ワイパスイッチ(30)
が無作為に開かれた場合でもワイパアーム(10)を所定
の位置に停止させる定位置停止装置を備えており、この
定位置停止装置はワイパアーム(10)を駆動するための
モータ(31)によって駆動される駆動ギャ(12)とハウ
ジング(1)との間に介設されているとともに、ハウジ
ング(1)側に配設されて一部に非導電部(26)を有す
る略円形環状の導電板(25)と、この導電板(25)およ
び非導電部(26)の円形環状軌道を前記駆動ギャ(12)
の回転に伴って摺動することによって導電板(25)と共
に前記モータ(31)の電気回路を開閉するスイッチ(2
8)を構成する可動接点片(17)とを備えており、前記
ワイパスイッチ(30)が無作為に開かれた時に前記導電
板(25)と前記可動接点(17)とにより前記所定位置ま
では前記スイッチ(28)が閉じられ、前記所定位置にて
前記可動接点片(17)が前記非導電部(26)に接触する
ことにより前記スイッチ(28)が開かれるように構成さ
れているワイパ駆動装置であって、 前記可動接点片(17)はクラッチ部材(15)に一体回転
するように取り付けられており、前記駆動ギャ(12)に
はこの駆動ギャ(12)が正方向に回転した時だけ前記ク
ラッチ部材(15)をその正方向に駆動ギャ(12)と一緒
に回転させるように構成されている駆動側係合部(13)
が配設されているとともに、前記クラッチ部材(15)に
は前記駆動ギャ(12)前記正方向に回転した時だけ駆動
ギャ(12)の駆動力をクラッチ部材(15)に伝えるよう
に前記駆動側係合部(13)に係合する従動側係合部(1
9)が配設されているワイパ駆動装置において、 前記従動側係合部(19)が、前記可動接点片(17)の前
記導電板(25)との接点(21)から90度以上の位相差を
持つ位置に配設されていることを特徴とする。
〔作用〕
前記手段によれば、通常時には、クラッチ部材をして駆
動ギャの回転に伴って導電板と可動接点片とが相対回転
させる。他方、駆動ギャにこれを逆回転させようとする
外力が加わった時には、クラッチ部材をして駆動ギャの
逆回転に追従させず、これにより導電板と可動接点片と
の相対的な後戻り現象が阻止される。そして、クラッチ
部材が駆動ギャから付勢力を受けるとき、可動接点片は
クラッチ部材とは別体になっているため、導電板に対し
て適正な摺接状態を維持することになる。
ところで、可動接点と係合部とが位相差なしで配置され
ている場合、可動接点が回転方向前方に倒れるため、自
動定位置停止作動時、その倒れによる撓み復元力により
可動接点片と導電板との再接触が発生し、チャタリング
現象が起こる。
しかし、前記した手段によれば、可動接点片と係合部と
が90度以上の位相差をもって配置されているため、可動
接点が回転方向後方に倒れるため、その倒れによる撓み
復元力が作用したとしても、可動接点片は導電板との再
接触方向とは逆方向に移動することになり、その結果、
チャタリング現象は回避されることになる。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例であるワイパ駆動装置を示す
縦断面図、第2図はハウジングを開けた状態を示す第1
図II-II線に沿う平面図、第3図は同じく第1図III-III
線に沿う底面図、第4図、第5図および第6図は作用を
説明するための各模式図である。
本実施例において、このワイパ駆動装置はハウジング1
を備えており、ハウジング1はギャボックスを形成して
いる本体2の開口部に蓋体3を被せ着けられることによ
り密閉室を形成している。本体2の略中央部にはクラン
クシャフト4が回転自在に支承されており、このシャフ
ト4と一体回転するクランク5の自由端には、ロッド7
の一端がボールジョイント6を介して回転自在に結合さ
れ、ロッド7の他端はリンケージ8の自由端に回転自在
に結合されている。リンケージ8の一端は自動車の窓枠
における下方位置に回転自在に支承されたシャフト9に
固着されており、シャフト9には自由端でワイパブレー
ド11を保持しているワイパアーム10が一体的に往復揺動
回転するように支持されている。
ハウジング1の室内におけるクランクシャフト4の端部
には、硬質の合成樹脂により一体成形された駆動ギャ12
が一体回転するように嵌着されており、駆動ギャ12の蓋
体3側(以下、上側とする。)の端面の一部には駆動側
係合部13が突設されている。
蓋体3の天井面には支軸14がクランクシャフト4に軸芯
合わせされて固定的に垂下されており、支軸14には硬質
の合成樹脂等のような絶縁材料を用いて大略鍔付帽子形
状に一体成形されたクラッチ部材15が中央の軸孔15aを
嵌合されるとともに、下面を支軸14の鍔部14aを介して
弾性部材によって押さえられて回転自在に支承されてい
る。クラッチ部材15には第1可動接点片16と第2可動接
点片17が一端をそれぞれ固定されて、一体回転するよう
に取り付けられており、これら可動接点片16、17は黄銅
等のような導電性および適度な弾性を有する板材を用い
て、平面形状が矩形形状にそれぞれ打抜き形成されてい
るとともに、両可動接点片16、17は接続片18により互い
に電気的に接続されている。また、これら可動接点片1
6、17は厚さ方向に若干反るように屈曲されており、こ
の反りは可動接点片16、17自身の弾性と協働することに
より、後記する接点を導電板に適度な付勢力で押接する
ようになっている。
クラッチ部材15の駆動ギャ12側端面には従動側係合部19
が垂直下向きに突設されており、従動側係合部19は駆動
ギャ12が正回転するときにのみ、駆動ギャ12の駆動側係
合部13に係合するように構成されているとともに、この
係合部19は第2可動接点17の後記する導電板との接触位
置に対して180度の位相差を持つ位置に配置されてい
る。
第1可動接点片16には導電性を有する材料を用いて形成
された耐摩耗性チップからなる第1接点20が、第2可動
接点片17には第2接点21がそれぞれ突設されており、こ
れら可動接点20、21は可動接点片16、17自体の弾性力に
よる支軸14に対する荷重を均一化させるように、第1接
点20が第2接点21と反対側において互いに略対称に配設
されている。
すなわち、両可動接点片16、17の弾性力によって各接点
20、21が後記する導電板に押接されると、その反力に伴
う荷重が可動接点片16、17と支軸14との間に作用する。
そして、第1および第2接点が支軸に対して不均衡に配
設されている場合、この荷重は支軸14に対して片寄って
作用するため、支軸が短期間に摩耗してしまうという問
題点があることが、本考案者によって明らかにされた。
そこで、第1接点20と第2接点21とを互いに反対側に略
対称に配設することにより、両可動接点片16、17と支軸
14との間に作用する荷重が支軸14に均一に作用するよう
にして、支軸14の摩耗を防止したわけである。
蓋体3の天井面には、合成樹脂等のような絶縁材料によ
り略円形パネル形状に形成された絶縁基板23が支軸14の
中心線と同心的に配されて、ビス22によるねじ止め等の
ような適当な手段によって固着されている。絶縁基板23
の下面には第1導電板24と第2導電板25とが支軸14の中
心線に対してそれぞれ同心円になるように配されて、植
え込み成形等のような適当な手段により固着されてい
る。
内側に配された第1導電板24は円形形状に形成されてお
り、この第1導電板24には第1接点20が前述したように
第1可動接点片16の弾性力により常時押接するようにな
っている。外側に配された第2導電板25は略C字形状に
形成されており、その切欠部は非導電部26を実質的に形
成している。非導電部26の中央部には、導電板材により
略扇形状に形成された停止位置部片27が配設されてい
る。第2導電板25、非導電部26および停止位置部片27の
描く円軌道には、第2接点21が第2可動接点片17の弾性
力によって常時押接するようになっている。
そして、第1導電板24、第2導電板25および停止位置部
片27は、電源29、ワイパスイッチ30、モータ31等からな
る電気回路において、第4図に示されているように結線
されることにより、モータの電気回路を開閉するスイッ
チ28を構成するようになっている。
なお、実質的には略C字形状の第2導電板25と非導電部
26および停止位置部片27とに第2可動接点21が摺接する
ことにより、モータの電気回路のスイッチングが行われ
る。
ハウジング1の片側にはモータ31が連設されており、モ
ータ31の回転軸32は本体2を貫通してハウジング1内に
クランクシャフト4の軸芯方向と直角になるように挿入
されている。回転軸32の挿入部外周上には互いに反対向
きのねじれを有する一対のウォーム(以下、右ねじれウ
ォーム、左ねじれウォームということがある。)33、34
がそれぞれ一体的に形成されており、両ウォーム33、34
にそれぞれ対向する位置であって、回転軸32の互いに反
対側に位置には、一対の支軸35、36がクランクシャフト
4と平行にそれぞれ突設されている。両支軸35、36には
ウォームホイール37、38が外嵌されて回転自在に支持さ
れており、これらウォームホイール37、38は各ウォーム
33、34にそれぞれ噛合されている。両ウォームホイール
37、38には中間ギャ39、40が軸芯合わせされて一体的に
それぞれ連設されており、両中間ギャ39、40は駆動ギャ
12に噛合されている。
次に作用を説明する。
(1)払拭作動 ワイパスイッチ30がONされると、電源29、ワイパスイッ
チ30のON接点、アースと通電するため、モータ31が回転
する。
モータ31の回転は回転軸32の両方のウォーム33、34から
両方のウォームホイール37、38および中間ギャ39、40を
経由して駆動ギャ12に伝達される。このとき、回転軸32
の軸芯に対して互いに反対側の位置においてウォームホ
イール37、38が右ねじれウォーム33、左ねじれウォーム
34のそれぞれに噛合されているため、回転軸32には反力
が均等に作用することになり、動力伝達が有効に行われ
るとともに、耐久性等が向上される。
駆動ギャ12が回転すると、この回転はクランクシャフト
4のクランク5、ロッド7、リンケージ8、シャフト9
によりワイパアーム10の往復回動に変換され、この往復
回動によって、ワイパアーム10はワイパブレード11に払
拭作動を行わせる。
この払拭作動中、駆動側係合部13と従動側係合部19とが
係合するため、クラッチ部材15は駆動ギャ12と共回り
し、このクラッチ部材15に一体回転するように取り付け
られている両可動接点片16、17の第1および第2接点2
0、21は、第1および第2導電板24、25に摺接しながら
公転することになる。しかし、モータ31への通電はスイ
ッチ28を迂回して行われているため、これら接点および
導電板の相対摺動がモータ31の回転に影響を及ぼすこと
はない。
(2)通常の定位置停止作動 ワイパスイッチ30がOFFされると、ワイパスイッチ30に
おけるON接点は開かれ、OFF接点が閉じられる。
ワイパスイッチ30が無作為にOFFされることにより、OFF
された時にワイパブレードが窓の途中に位置する場合、
例えば、第4図に想像線で示されているように、第1お
よび第2接点20、21は第1および第2導電板24、25にそ
れぞれ接触している状態にある。これによって、電源2
9、モータ31、ワイパスイッチ30のOFF接点、第1導電板
24、第1接点20、第1可動接点片16、接続片18、第2可
動接点片17、第2接点21、第2導電板25、アースと通電
するため、モータ31は回転を持続することになる。
モータ31の回転継続に伴って、第2接点21が第2導電板
25の非導電部26に達すると、第2接点21と第2導電板25
との導通が切られるため、モータ31には通電しなくなる
ことになる。モータ31、駆動ギャ12等の回転系における
楕性により、第2接点21が停止位置部片27まで移動して
これに接触すると、第2接点21、停止位置部片27、モー
タ31、ワイパスイッチ30のOFF接点、第1導電板24、第
1接点20、第1可動接点片16、接続片18、第2可動接点
片17、第2接点21の閉回路が形成されるため、電気ブレ
ーキが作用してモータ31は急停止されることになる。
このようにしてモータ31が急停止された時、ワイパブレ
ード11が窓の下隅における定位置に来るように、各構成
部分の相関関係が設定されているため、ワイパスイッチ
30が無作為にOFFされても、ワイパブレード11は定位置
に常に停止されることになる。
(3)異常時の停止作動 例えば、第4図に示されているように、窓の下辺に雪41
が溜ったために、ワイパブレード11に押し戻し力が作用
したような場合、ワイパアーム10やロッド7等には破線
矢印で示されているような外力Fが作用し、クランクシ
ャフト4にはクランク5を介して、実線矢印で示されて
いる通常の回転方向Rと逆向きの回転力Pが作用するこ
とになる。
仮に、従来例のように、導電板25または接点21が駆動ギ
ャ12と常に一体回転するように構成されている場合、駆
動ギャ12の正回転に伴って非導電部26まで相対移動した
第2可動接点21は、クランクシャフト4に加わる逆回転
力Pにより駆動ギャ12が逆回転されるため、相対的に元
の方向に戻されて導電板25に再接触することになる。こ
の再接触により、再通電してモータ31が再回転し、駆動
ギャ12が正方向Rに回転するため、接点21は非導電部26
に再移動することになる。接点21は非導電部26に再移動
すると、クランクシャフト4に逆回転力Pが再び加わる
ため、接点21は導電板25に押し戻される。以降、この作
動が繰り返されることにより、接点と導電板との間に導
通と非導通を繰り返すチャタリング現象が発生されるこ
とになる。
しかし、本実施例においては、駆動ギャ12と第2接点21
との間にクラッチ部材15が介設されているため、このよ
うなチャタリング現象は防止される。
すなわち、第4図に示されているように、ワイパブレー
ド11が窓の下辺まで移動されて雪41により押し戻し力を
受けた時、第2接点21が第2導電板25を移動して非導電
部26に達した場合、第2接点21と第2導電板25との間が
電気的に開かれるため、モータ31には通電しなくなる。
このとき、クランクシャフト4に逆回転力Pが作用する
と、このシャフト4に一体化されているため、駆動ギャ
12は逆向きに回転されることになる。しかし、駆動側係
合部13と従動側係合部19とは駆動ギャ12が逆回転する場
合には係合を解除するように構成されているため、駆動
ギャ12が逆回転しても、クラッチ部材15は逆回転しない
ことになる。つまり、駆動ギャ12だけが逆回転し、クラ
ッチ部材15は取り残されることになるため、クラッチ部
材15に一体回転するように取り付けられている第2可動
接点片17の第2接点21は非導電部26との接触状態を維持
することになる。これにより、モータ31への非通電状態
が持続されるため、モータ31は停止し続けることにな
り、ワイパブレード11は窓の下隅に停止され続けること
になる。
ところで、前記(3)の作動時において、第2可動接点
21の位置と、従動側係合部19の位置とが回転中心に対し
て位相差なしで配置されている実開昭62-176068号公報
に開示されたワイパ駆動装置の場合、第5図に示されて
いるように、第2可動接点21が第2導電板25と非導電部
26との境目に接触している時に、第2可動接点21を保持
している第2可動接点片17およびクラッチ部材15に撓み
が発生することにより、第2可動接点21が回転方向前後
に交互に倒れる現象が発生するため、きわめて過酷な状
態下においてチャタリングが起こる危険性がある。
すなわち、第2可動接点21と従動側係合部19との位相差
がない場合、第5図に示されているように、第2可動接
点21が導電板25から離れる時、駆動ギャ12の回転方向に
対して第2可動接点21は回転方向前方に倒れている。し
たがって、前記(2)の自動定位置停止作動時、駆動ギ
ャ12が逆回転すると、この第2可動接点21が撓みの復元
力により倒れが元に戻るため、第2可動接点21が導電板
25に再接触することになる。この再接触により、モータ
31が再回転し、駆動ギャ12が正方向に回転するため、第
2可動接点21は非導電部26に再移動する。可動接点21が
非導電部26に再移動すると、クランクシャフト4に逆回
転力Pが再び加わるため、導電板25に押し戻される。以
降、この作動が繰り返されることにより、チャタリング
現象が起こる。
しかし、本実施例においては、第2可動接点21の位置
と、従動側係合部19の位置とが180度の位相差をもって
配置されているため、チャタリング現象の発生は完全に
防止される。すなわち、本実施例のような配置の場合、
第6図に示されているように、第2可動接点21が導電板
25から離れる時、駆動ギャ12の回転方向に対して第2可
動接点21は回転方向後方に倒れている。そして、前記
(2)の自動定位置停止作動時、駆動ギャ12が逆回転し
て、この第2可動接点21が撓みの復元力により倒れが元
に戻ったとしても、第2可動接点21は非導電部26の方向
へ移動するに過ぎないため、導電板25に再接触しないこ
とになる。したがって、モータ31は再回転しないから、
チャタリング現象は防止されたことになる。
本実施例によれば、駆動ギャとスイッチとの間にクラッ
チ部材を介設するとともに、このクラッチ部材に可動接
点片が一体回転するように取り付けられているため、雪
の堆積等により駆動ギャに通常時とは逆方向の力が作用
した場合に発生することがあるチャタリング現象を防止
することができ、その結果、チャタリング現象に伴って
導電板と接点との間に発生する熱による劣化を防止する
ことができ、耐久性を向上することができる。
また、クラッチ部材に可動接点片を一体回転するように
取り付けた構成であるため、クラッチ部材に対する駆動
ギャの付勢力が可動接点片の接点に伝達することを防止
することができ、その結果、接点を導電板に常に適正な
状態で摺接させることができる。
さらに、導電板がハウジング側に固定的に配設されてい
るため、クラッチ部材および可動接点片の構造を簡単、
かつ小型化することができるとともに、ボディーへのア
ースが駆動ギャやその軸受部を介さずに直接得られ、確
実なアース状態を作り出すことができる。
そして、導電板を絶縁基板に植え込み成形することによ
り、部品点数、組立工数等を減少化することができる。
また、クラッチ部材が駆動ギャから離隔されているた
め、駆動ギャの逆回転時に、クラッチ部材が駆動ギャに
付着されたグリース等によって共回りしてしまう危険を
回避することができる。
なお、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、
その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であ
ることはいうまでもない。
例えば、従動側係合部と第2可動接点との位相差は180
度に設定するに限らず、90度以上であればよい。
また、接点は可動接点片にチップを固着して突設するに
限らず、可動接点片の一部を突出または突出させずにそ
のまま導電板に摺接させて構成してもよい。
さらに、駆動ギャの駆動側係合部をクラッチ部材の従動
側係合部に、駆動側ギャの逆回転により正回転とは反対
側に係合させて、クラッチ部材を逆回転させるように構
成することもできる。
駆動ギャはウォームにより直接的に駆動されるように構
成してもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、駆動ギャに対し
て一方向について共回りするクラッチ部材を設けるとと
もに、このクラッチ部材に可動接点片を導電板に対して
相対回転するようにそれぞれ配設し、さらに、従動側係
合部(19)を可動接点片(17)の導電板(25)との可動
接点(21)から90度以上の位相差を持つ位置に配設して
なる構成であるため、駆動ギャに逆回転力が作用した場
合における導電部材と可動接点片との相対的な後戻り現
象を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるワイパ駆動装置を示す
縦断面図、第2図はハウジングを開けた状態を示す第1
図II-II線に沿う平面図、第3図は同じく第1図III-III
線に沿う底面図、第4図、第5図および第6図は作用を
説明するための各模式図である。 1……ハウジング、2……本体、3……蓋体、4……ク
ランクシャフト、5……クランク、6……ボールジョイ
ント、7……ロッド、8……リンケージ、9……シャフ
ト、10……ワイパアーム、11……ワイパブレード、12…
…駆動ギャ、13……駆動側係合部、14……支軸、14a…
…鍔部、15……クラッチ部材、16……第1可動接点片、
17……第2可動接点片、18……接続片、19……従動側係
合部、20……第1接点、21……第2接点、22……ビス、
23……絶縁基板、24……第1導電板、25……第2導電
板、26……非導電部、27……停止位置部片、28……スイ
ッチ、29……電源、30……ワイパスイッチ、31……モー
タ、32……回転軸、33、34……ウォーム、35、36……支
軸、37、38……ウォームホイール、39、40……中間ギ
ャ、41……雪。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイパスイッチ(30)が無作為に開かれた
    場合でもワイパアーム(10)を所定の位置に停止させる
    定位置停止装置を備えており、この定位置停止装置はワ
    イパアーム(10)を駆動するためのモータ(31)によっ
    て駆動される駆動ギャ(12)とハウジング(1)との間
    に介設されているとともに、ハウジング(1)側に配設
    されて一部に非導電部(26)を有する略円形環状の導電
    板(25)と、この導電板(25)および非導電部(26)の
    円形環状軌道を前記駆動ギャ(12)の回転に伴って摺動
    することによって導電板(25)と共に前記モータ(31)
    の電気回路を開閉するスイッチ(28)を構成する可動接
    点片(17)とを備えており、前記ワイパスイッチ(30)
    が無作為に開かれた時に前記導電板(25)と前記可動接
    点(17)とにより前記所定位置までは前記スイッチ(2
    8)が閉じられ、前記所定位置にて前記可動接点片(1
    7)が前記非導電部(26)に接触することにより前記ス
    イッチ(28)が開かれるように構成されているワイパ駆
    動装置であって、 前記可動接点片(17)はクラッチ部材(15)に一体回転
    するように取り付けられており、前記駆動ギャ(12)に
    はこの駆動ギャ(12)が正方向に回転した時だけ前記ク
    ラッチ部材(15)をその正方向に駆動ギャ(12)と一緒
    に回転させるように構成されている駆動側係合部(13)
    が配設されているとともに、前記クラッチ部材(15)に
    は前記駆動ギャ(12)前記正方向に回転した時だけ駆動
    ギャ(12)の駆動力をクラッチ部材(15)に伝えるよう
    に前記駆動側係合部(13)に係合する従動側係合部(1
    9)が配設されているワイパ駆動装置において、 前記駆動側係合部(13)と前記従動側係合部(19)との
    係合位置が、前記可動接点片(17)の前記導電板(25)
    との接点(21)から90度以上の位相差を持つ位置に配設
    されていることを特徴とするワイパ駆動装置。
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