JPH11160096A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JPH11160096A
JPH11160096A JP9323449A JP32344997A JPH11160096A JP H11160096 A JPH11160096 A JP H11160096A JP 9323449 A JP9323449 A JP 9323449A JP 32344997 A JP32344997 A JP 32344997A JP H11160096 A JPH11160096 A JP H11160096A
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JP
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cover plate
plate
fixed sliding
motor
ring gear
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JP9323449A
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English (en)
Inventor
Takehito Kajima
健仁 鹿嶋
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 適用するモータの回転方向が正逆方向に異な
る場合であっても、装置の構成部品を共通化することが
できる位置検出装置を得る。 【解決手段】 位置検出装置30では、カバープレート
36に固定された固定摺動接点60A等が、モータ出力
軸に連動するフランジ部48の移動接点50A、50B
に摺接することで、モータ出力軸の所定の回転位置を検
出できる。所定位置に達したフランジ部48の回転を阻
止するストッパ突起40は、カバープレート36の左右
中心線上であってかつ固定摺動接点60A等の側に一体
に設けられており、カバープレート36は左右対称形状
に構成されている。このため、モータ出力軸の回転方向
が左右のドア別に逆向きに設定されていても、単一(同
一)のカバープレート36を左右のドア用の位置検出装
置30に共通して適用して構成することができ、部品点
数やコストが低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータの出力軸の
所定の回転位置を検出するための位置検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両のウインドガラスを上下に
開閉移動させるパワーウインド装置やサンルーフを開閉
移動するサンルーフ装置には、駆動源としてモータが用
いられている。
【0003】ここで、例えばパワーウインド装置におい
ては、ウインドガラスに乗員の身体や異物が不要に挟み
込まれることを防止した所謂挟み込み防止機能を有する
ものがある。この種の挟み込み防止機能を有したパワー
ウインド装置では、ドアの所定位置にリミットスイッチ
を配置し、このリミットスイッチからの信号とモータの
ロック電流とを基にウインドガラスに異物が挟み込まれ
たか否かを判断してウインドガラスの移動すなわちモー
タの回転位置を制御する構成のものや、ホールICや特
別なコンミテータを設けることによりアーマチャの回転
数を検出しこの回転数検出信号(パルス信号のパルス数
やパルス幅)を基に前記挟み込まれたか否かを判断して
モータの回転位置を制御する構成のものがある。
【0004】しかしながら、このようなパワーウインド
装置(モータの回転位置検出機構)では、モータやウイ
ンドレギュレータを組付ける際に組付け位置の煩雑な調
節や組付けた後の煩雑なリセットが不可欠であり、また
挟み込み防止機構を構成する場合等には制御装置等の他
の部品がコスト高で精度も悪い等の欠点があった。
【0005】そこで、このような欠点を解消できる移動
体の位置検出装置を既に本出願人が提案している(一例
として、特願平6−175873号、特願平8−451
89号等)。
【0006】この移動体の位置検出装置は、装置のカバ
ープレートに回転可能に保持されるリングギヤとこのリ
ングギヤに噛み合うプラネタリギヤから成る遊星歯車組
や、遊星歯車組のリングギヤに一体に設けられリングギ
ヤと共に回転する移動接点プレートとカバープレートに
固定され移動接点プレートに接触可能な固定摺動接点と
から成るスイッチ部、あるいは、移動体(モータ出力
軸)からリングギヤへの正方向の回転力の伝達を遮断す
るクラッチ機構等を備えた構成となっている。これによ
り、パワーウインド装置やサンルーフ装置に用いた場合
にウインドガラスやサンルーフの位置を高精度に検出す
ることができ、またその移動を制御することができるの
みならず、煩雑な調節を伴うこと無く初期位置の設定が
でき、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現でき
る。
【0007】またさらに、この位置検出装置では、遊星
歯車組のサンギヤには、パルスプレートが一体に連結固
定されている。このパルスプレートには連続するパルス
パターンが施されており、サンギヤ(すなわち、モータ
出力軸等の移動体)と一体的に回転してパルスを発生す
る。これにより、発生されたパルスを検出し、検出した
パルス信号を基に移動体の移動位置をリニアに検出する
ことができる構成である。したがって、例えばこの位置
検出装置を、挟み込み防止機能を有する車両のパワーウ
インド装置に用いた場合には、ウインドガラスの移動位
置を随時検出することができる。
【0008】ところで、前述の如き移動体の位置検出装
置が適用される例えば車両のパワーウインド装置におい
ては、駆動源としてのモータの回転方向が左右のドア別
に逆向きに設定されている。このため、これに適用され
る位置検出装置においても、例えば前述の移動接点プレ
ートの回転方向が左右のドア毎に逆向きになるため、こ
の位置検出装置あるいはその構成部品を、左右のドア別
に専用品として設定する必要があった。
【0009】すなわち、従来の位置検出装置において
は、単一の車両(車種)であるにも拘わらず装置自体あ
るいはその構成部品を共通化することができず、部品点
数やコストが増加する原因となっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、適用するモータの回転方向が正逆方向に異なる場
合であっても構成部品を共通化することができ、部品点
数やコストを低減することができる位置検出装置を得る
ことが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の位
置検出装置は、装置のカバープレート内に回転可能に収
容され、正逆方向に回転するモータの出力軸に連動する
と共に、所定の回転位置では前記回転が阻止される移動
接点プレートと、前記カバープレートに固定されると共
に前記移動接点プレートへ向けて延出され、先端部が前
記移動接点プレートの回転に伴って前記移動接点プレー
トに摺接し、前記移動接点プレートの所定の回転位置を
検出可能な固定摺動接点と、を備え、前記出力軸の所定
の回転位置を検出するための位置検出装置であって、前
記移動接点プレートの前記回転を阻止するストッパ突起
を、前記カバープレートの左右中心線上であってかつ前
記固定摺動接点の側に前記カバープレートと一体に設
け、前記カバープレートを左右対称形状に構成した、こ
とを特徴としている。
【0012】請求項1記載の位置検出装置では、移動接
点プレートがモータの出力軸に連動され、この移動接点
プレートに固定摺動接点が摺接することで、モータの出
力軸の所定の回転位置が検出される。さらに、この移動
接点プレートが所定の回転位置に達すると、その回転が
強制的に阻止される。
【0013】ここで、この位置検出装置では、移動接点
プレートの回転を阻止するストッパ突起が、カバープレ
ートの左右中心線上であってかつ固定摺動接点の側にカ
バープレートと一体に設けられており、カバープレート
が左右対称形状に構成されている。
【0014】このため、この位置検出装置が適用される
例えば車両のパワーウインド装置において、駆動源とし
てのモータの回転方向が左右のドア別に逆向きに設定さ
れていても、例えば前述の移動接点プレートの回転方向
が左右のドア毎に逆向きになるが、単一(同一)のカバ
ープレートを左右のドア用の位置検出装置に共通して適
用して構成することができる。
【0015】すなわち、装置を構成するカバープレート
を左右のドア別に専用品として設定する必要がなく、共
通化することができ、部品点数やコストを低減すること
ができる。
【0016】また、請求項1記載の位置検出装置では、
前記ストッパ突起は、カバープレートの左右中心線上で
あってかつ固定摺動接点の側に設けられている。
【0017】ここで、移動接点プレートはカバープレー
ト内に収容された構成であり両者の間には所定のクリア
ランスが存在する。したがって、この移動接点プレート
がストッパ突起に当接しその回転が阻止された状態にお
いては、前記ストッパ突起を支点(基点)として移動接
点プレートが僅かではあるが振れたり変位し、固定摺動
接点による摺接位置にズレが生じて回転位置の検出精度
が低下する可能性がある。
【0018】この点、請求項1記載の位置検出装置で
は、ストッパ突起が前述の如く固定摺動接点の側に設け
られているため、すなわち前記移動接点プレートの振れ
や変位が最も少ない位置に設けられているため、固定摺
動接点による摺接位置にズレが生じ難く、回転位置の検
出精度が低下することがない。
【0019】
【発明の実施の形態】図6には本発明の実施の形態に係
る位置検出装置30、及びこの位置検出装置30が適用
されたパワーウインド装置用のモータ10の全体斜視図
が示されている。また、図7にはこの位置検出装置30
及びモータ10の断面図が示されている。
【0020】モータ10は、モータ部10Aとこのモー
タ部10Aに連結するギヤ部10Bとによって構成され
ている。モータ部10Aの回転軸12はギヤ部10B内
へ延出されており、先端にはウォームギヤ14が形成さ
れている。このウォームギヤ14は、ギヤ部10B内に
配置された回転ギヤホイール16に噛み合っている。
【0021】回転ギヤホイール16は、モータ出力軸と
しての軸20が、ギヤ部10Bのハウジング18に回転
可能に支持されている。このため、モータ部10Aが作
動して回転軸12が回転すると、この回転力がウォーム
ギヤ14を介して回転ギヤホイール16へ伝達されて軸
20が回転するようになっている。軸20の先端には、
出力嵌合部22が設けられており、ウインドレギュレー
タの駆動部(図示省略)に連結される構成である。なお
ここで、本実施の形態においては、例えば軸20(出力
嵌合部22)が3回転乃至3.5回転することによりウ
インドガラスが1ストローク移動するように設定されて
いる。
【0022】一方、ギヤ部10Bの出力嵌合部22と反
対側の面には、ハウジング18と一体にカバー24が取
り付けられている。カバー24の中心部には開口26が
形成されており、軸20の先端(出力嵌合部22と反対
側)が露出している。また、カバー24の周縁には、複
数(本実施の形態においては、3箇所)のカシメ片28
が延出している。カシメ片28は、先端部がT字形に形
成されており、後に詳述する位置検出装置30をカバー
24に密着して固定するためのものである。これらのカ
シメ片28をかしめることによって、位置検出装置30
がカバー24の所定位置に取り付けられている。
【0023】ここで、図1及び図2には位置検出装置3
0の分解斜視図が示されている。なお、図1と図2とは
互いに上下を逆向きに描いている。また、図3及び図4
には位置検出装置30の内部を開放し一部の部品を取り
外した状態の平面図が示されている。
【0024】図1及び図2に詳細に示す如く、位置検出
装置30は、ベースプレート34及びカバープレート3
6を備えており、両者によって薄肉の略円筒形に構成さ
れている。ベースプレート34には、中心部分に透孔3
8が形成されており、またカバープレート36の内周面
にはストッパ突起40が突出形成されている。
【0025】ここで、ストッパ突起40は、カバープレ
ート36の左右中心線上であってかつ後に詳述する固定
摺動接点の側(図3及び図4において下方側)にカバー
プレート36と一体に設けられている。これにより、カ
バープレート36は左右対称形状に構成されている。こ
のストッパ突起40は、後述するリングギヤ46(フラ
ンジ部48)が所定の回転位置に達した際にそれ以上の
回転を阻止する役目を有している。
【0026】また、位置検出装置30は、連結シャフト
42を備えている。この連結シャフト42は、その一端
が回転ギヤホイール16の軸20に一体的に連結されて
常に軸20と一体に回転し、さらに他端はベースプレー
ト34に形成された透孔38を介して位置検出装置30
(ベースプレート34及びカバープレート36)の内部
に突出している。また、連結シャフト42の他端近傍に
は遊星歯車組を構成するサンギヤ44が設けられてお
り、後述するプラネタリギヤ54に噛み合っている。さ
らに、連結シャフト42には、サンギヤ44の周辺近傍
に複数(本実施の形態では4箇所)の突起45が突出形
成されており、後述するパルスプレート192の嵌合孔
198に嵌合している。
【0027】連結シャフト42の周囲には、遊星歯車組
を構成するリングギヤ46がサンギヤ44に対向して配
置されている。このリングギヤ46はカバープレート3
6に回転可能に収容されており、さらに、リングギヤ4
6の周囲には、移動接点プレートとしてのフランジ部4
8が一体的に形成されている。
【0028】フランジ部48はリングギヤ46と一体成
形された導電板で、周面一部には移動接点50A、50
Bが設けられている。この移動接点50A、50Bは二
段の円弧状に形成された非導電部で、フランジ部48と
略同一面となるように形成されており、さらに、フラン
ジ部48の表裏両面に表裏対称となって設けられてい
る。これにより、このフランジ部48(リングギヤ4
6)は、表面側使用状態と裏面側使用状態の二通りの用
い方をすることができるようになっている。すなわち、
換言すれば、リングギヤ46(フランジ部48)の正方
向としての回転がCW方向かあるいはCCW方向かの違
いに応じて(フランジ部48のCW方向の回転が正方向
として設定されているか、CCW方向の回転が正方向と
して設定されているかの違いに応じて)、フランジ部4
8(リングギヤ46)を表面側使用状態とするか裏面側
使用状態とするか選択的に(共通部品として)用いるこ
とができるようになっている。
【0029】なお、図3及び図4に示す如く、カバープ
レート36と反対側の面に位置する移動接点50A、5
0Bが現実の使用に供される。
【0030】また、フランジ部48の周縁一部には突部
52が突出形成されている。この突部52は、前述のカ
バープレート36に形成されたストッパ突起40に対応
しており、リングギヤ46(フランジ部48)が回転し
所定の回転位置に達した時点でストッパ突起40に当接
するようになっている。この場合、フランジ部48(リ
ングギヤ46)が表面側使用状態として用いられた場合
には、リングギヤ46(フランジ部48)が正方向とし
て設定された方向(例えば、図1乃至図3の矢印A方
向)に回転し所定の回転位置に達した時点で突部52が
ストッパ突起40に当接し(図3図示状態)、それ以上
のリングギヤ46の正方向の回転が阻止される構成であ
り、また一方、フランジ部48(リングギヤ46)が裏
面側使用状態として用いられた場合には、リングギヤ4
6(フランジ部48)が正方向として設定された方向
(図4の矢印B方向、すなわち前記図1乃至図3の矢印
A方向と反対方向ではあるが、位置検出のための設定方
向としては正方向となる)に回転し所定の回転位置に達
した時点で突部52がストッパ突起40に当接し(図4
図示状態)、それ以上のリングギヤ46の正方向の回転
が阻止される構成である。
【0031】リングギヤ46の内周部分には、サンギヤ
44との間に、二個のプラネタリギヤ54が配置されて
いる。これらのプラネタリギヤ54はキャリヤ56によ
って回転可能に支持されると共に、リングギヤ46及び
サンギヤ44に共に噛み合っている。すなわち、これら
のサンギヤ44、リングギヤ46及びプラネタリギヤ5
4は遊星歯車組を構成しており、連結シャフト42(す
なわち、軸20)の回転を減速して伝達することがで
き、例えばキャリヤ56が保持されてプラネタリギヤ5
4の公転が阻止された状態においては、連結シャフト4
2(すなわち、軸20)の回転を減速してリングギヤ4
6へ伝達することができる構成である。
【0032】ここで、本実施の形態においては、サンギ
ヤ44、リングギヤ46及びプラネタリギヤ54から成
る遊星歯車組の減速比は、5.2:1とされており、ウ
インドガラスが1ストロークする間(サンギヤ44が3
回転乃至3.5回転する間)にリングギヤ46は1回転
以上はしないように構成されている。
【0033】なお、前記遊星歯車組の減速比は、5.
2:1とするに限らず、所望により任意に設定すること
ができる。
【0034】以上の構成のサンギヤ44、リングギヤ4
6及びプラネタリギヤ54から成る遊星歯車組は、カバ
ープレート36によって被覆されると共に、保護プレー
ト92によって保持されてカバープレート36からの脱
落が防止されている。この保護プレート92は周縁部が
カバープレート36に保持されて固定されており、リン
グギヤ46、キャリヤ56等を保持してカバープレート
36からの脱落を防止すると共に、後述するパルスプレ
ート192とリングギヤ46(フランジ部48)との間
に介在することにより、両者が不要に接触しないように
その移動を制限している。
【0035】また、カバープレート36とキャリヤ56
との間には、クラッチ機構を構成するスプリングワッシ
ャ58、及びワッシャ59が配置されている。スプリン
グワッシャ58は、キャリヤ56に一体的に取り付けら
れている。また、ワッシャ59はカバープレート36の
内周面に一体的に圧入されており、スプリングワッシャ
58はこのワッシャ59に圧縮状態で当接している。こ
れにより、スプリングワッシャ58は常にキャリヤ56
を押圧しており、キャリヤ56は保護プレート92に当
接している。このため、通常はキャリヤ56はスプリン
グワッシャ58による押圧力(キャリヤ56と保護プレ
ート92との摩擦力)のために回転が阻止され、プラネ
タリギヤ54は公転が阻止された状態で保持されてい
る。一方、リングギヤ46のフランジ部48の突部52
がストッパ突起40に当接してそれ以上のリングギヤ4
6の正方向の回転が阻止された状態では、キャリヤ56
の押圧力(保持力)を越えるサンギヤ44の正方向回転
力が作用することでスプリングワッシャ58はキャリヤ
56の保持を解除し、プラネタリギヤ54の公転を可能
とするように構成されている。すなわち、スプリングワ
ッシャ58は、フランジ部48の突部52がストッパ突
起40に当接した後においては、サンギヤ44(軸2
0)からリングギヤ46への正方向の回転力の伝達を遮
断することができるようになっている。したがって、突
部52がストッパ突起40に当接してリングギヤ46の
回転が阻止された状態においては、サンギヤ44(軸2
0)が正方向(リングギヤ46を正方向へ回転させよう
とする方向)へ回転すると、プラネタリギヤ54のみが
公転する。
【0036】さらにここで、前述の如くサンギヤ44、
リングギヤ46及びプラネタリギヤ54から成る遊星歯
車組、及びスプリングワッシャ58を被覆してカバープ
レート36内に保持する保護プレート92には、その周
縁部に係止爪94が形成されている。係止爪94は、カ
バープレート36の方向へ向けて略直角に屈曲して形成
されており、先端は鏃形状に形成されている。この係止
爪94がカバープレート36の内周壁に圧入されること
により、保護プレート92がカバープレート36に係止
固定された構成である。
【0037】また、カバープレート36には、一対二組
の固定摺動接点60A、61A、固定摺動接点60B、
61Bが取り付けられている。各固定摺動接点60A、
61A、固定摺動接点60B、61Bは、弾力性を有す
る一対二組のコンタクトターミナルとされており、固定
摺動接点60Aと固定摺動接点60Bが一体に形成され
ると共に、固定摺動接点61Aと固定摺動接点61Bが
一体に形成されている。また、各固定摺動接点には、そ
れぞれ透孔76が形成されている。
【0038】図3乃至図5に示す如く、これらの固定摺
動接点60A、61A、固定摺動接点60B、61B
は、カバープレート36に形成された凸部78が各透孔
76内に嵌入して熱カシメすることにより、カバープレ
ート36に取付け固定されている。またここで、各凸部
78は、カバープレート36の左右中心線に対し左右対
称な位置に配置されており、これにより、カバープレー
ト36は左右対称形状に構成されている。なお、この凸
部78及び透孔76は、固定摺動接点60A、61A、
固定摺動接点60B、61Bをカバープレート36に固
定する際の基準位置とされている。
【0039】カバープレート36に固定された各固定摺
動接点は、その先端がリングギヤ46のフランジ部48
へ向けてそれぞれ延出されており、先端部はフランジ部
48(カバープレート36と反対側の周面)に弾力的に
当接している。すなわち、図7に示す如く、固定摺動接
点60A、61A、固定摺動接点60B、61Bは、カ
バープレート36と反対側からリングギヤ46のフラン
ジ部48(移動接点50A、50B)に圧接している。
【0040】以上の構成の固定摺動接点60A、61
A、固定摺動接点60B、61Bは、リングギヤ46の
所定の回転位置においては移動接点50A、50Bに接
触する。なお、図3及び図4に示す如く、固定摺動接点
60A、61Aは移動接点50Aに対応しており、固定
摺動接点60B、61Bは移動接点50Bに対応してい
る。
【0041】さらに、これらの固定摺動接点60A、6
1A、固定摺動接点60B、61Bはパワーウインド装
置の制御回路に電気的に接続されており、移動接点50
A、50Bが固定摺動接点60A、60Bに共に接触し
て非導通状態となることにより、リングギヤ46の回転
位置すなわちサンギヤ44の回転位置すなわち軸20の
回転位置を検出することができる構成であり、後に説明
するモータ10の回転制御に用いられる。
【0042】ここで、本実施の形態においては、例え
ば、ウインドガラスが挟み込み防止機能をキャンセルす
る範囲の最も下の位置に達した時点で、突部52はスト
ッパ突起40に当接する位置よりも所定の回転角度上流
側の位置に達し、さらにこの時点で移動接点50A、5
0Bが固定摺動接点60A、60Bに接触して非導通状
態となり、さらに、その後は突部52がストッパ突起4
0に当接するまでの間、この非導通状態が維持されるよ
うに、各部の寸法等が設定されている。
【0043】なお、前述とは逆に、ウインドガラスが挟
み込み防止機能をキャンセルする範囲の最も下の位置に
達し突部52がストッパ突起40に当接する位置よりも
所定の回転角度上流側の位置に達した時点で、移動接点
50A、50Bが固定摺動接点60A、61A、固定摺
動接点60B、61Bに共に接触して導通状態となるよ
うに構成し、これにより位置検出を行うようにしても良
い。またさらに、前述の如く非導通状態や導通状態とな
った後には、必ずしもこの非導通状態や導通状態を電気
的に維持する必要はなく、移動接点50A、50Bが固
定摺動接点60A、61A、固定摺動接点60B、61
Bに接触することによるトリガ信号を検出することによ
って所定の回転位置に達したことを判別するように構成
しても良い。
【0044】また、位置検出装置30は、パルス発生手
段としてのパルスプレート192と、パルス検出手段と
しての摺動接点196を備えている。
【0045】パルスプレート192は樹脂製で薄肉の円
板形に形成されており、中心部には嵌合孔198が形成
されている。この嵌合孔198は、前述した連結シャフ
ト42及びその突起45に対応して十文字形に形成され
ており、連結シャフト42及び各突起45が嵌入してい
る。すなわち、サンギヤ44が設けられた連結シャフト
42の突起45をパルスプレート192の嵌合孔198
に嵌合させ、かつこの状態で突起45の先端部をかしめ
ることにより、パルスプレート192が連結シャフト4
2(サンギヤ44)に一体的に連結固定された構成であ
る。これにより、パルスプレート192は常に連結シャ
フト42と一体的に回転する。
【0046】またパルスプレート192には、導電部1
94が設けられている。導電部194は、パルスプレー
ト192の周縁に周方向に沿って設けられており、全体
としてリング状の第1導電部194Aとこの第1導電部
194Aに隣接しパルス状の凹凸が連続する第2導電部
194Bとによって構成されている。この導電部194
(第1導電部194A及び第2導電部194B)は、樹
脂性のプレート本体に例えばニッケル等の金属材料をメ
ッキすることによって設けられている。
【0047】一方、固定摺動接点196は、入力接点1
96Aと出力接点196Bとによって構成されており、
前述した固定摺動接点60A、61A、固定摺動接点6
0B、61Bと共にカバープレート36に固定されてい
る。
【0048】カバープレート36に固定された固定摺動
接点196はパルスプレート192の導電部194へ向
けて延出されており、入力接点196Aが常に導電部1
94の第1導電部194Aに接触し、出力接点196B
が導電部194の第2導電部194Bに接触する。これ
により、パルスプレート192の回転に伴ってパルス信
号を検出することができる構成である。この検出したパ
ルス信号は、移動体(ウインドガラス)の移動位置制御
に用いられる。
【0049】なお、導電部194はパルスプレート19
2の上面に設けなくともパルスプレート192の周囲側
壁に設けるようにしても良い。この場合、固定摺動接点
196は、パルスプレート192の周囲側壁に対向して
カバープレート36に固定される。
【0050】以上の構成の各部品を収容するベースプレ
ート34とカバープレート36とは、ベースプレート3
4の周縁部に突出形成された嵌合爪70が、カバープレ
ート36に形成された爪受け部72に嵌合することで一
体的に結合され、全体として薄肉の略円筒形に構成され
ている。
【0051】また、ベースプレート34の内周面には、
突起96が形成されている。図7に示す如く、突起96
は、ベースプレート34とカバープレート36が一体的
に結合された状態において、前述した保護プレート92
の周縁部(係止爪94)近傍に対向して位置しており、
係止爪94によってカバープレート36に係止固定され
た保護プレート92のカバープレート36からの抜けを
阻止することができるようになっている。
【0052】さらに、カバープレート36の周縁部分に
は、嵌合部74が形成されている。この嵌合部74は、
前述したカバー24のカシメ片28に対応しており、カ
シメ片28の先端T字形部分が嵌合可能となっている。
すなわち、カシメ片28がかしめられて先端T字形部分
が嵌合部74に嵌合することにより、カバープレート3
6の周縁が挟持されて、位置検出装置30がカバー24
の所定位置に固定された構成である。
【0053】またさらに、ベースプレート34の内周面
には、凹部82が形成されている。この凹部82は、ベ
ースプレート34とカバープレート36が一体的に結合
された状態において、前述した固定摺動接点60A、6
1A、固定摺動接点60B、61B、及び固定摺動接点
196の熱カシメによる固定部分(すなわち、カバープ
レート36に形成された凸部78)に対向して設けられ
ている。さらにこの場合、ベースプレート34の凹部8
2及びその周辺部位は、前記各固定摺動接点に接近して
位置するように各部の寸法が設定されている。これによ
り、前記熱カシメによってカバープレート36に係止固
定された前記各固定摺動接点のカバープレート36から
の抜けを阻止することができるようになっている。
【0054】次に本実施の形態の作用を、パワーウイン
ド装置の上昇スイッチが操作されてウインドガラスが上
昇移動する際を例に、図8に示すフローチャートを参照
しながら説明する。
【0055】上記構成のモータ10及び位置検出装置3
0では、ステップ201においてパワーウインド装置の
上昇スイッチが操作されると、ステップ202において
モータ10が作動して軸20が回転し、これによりウイ
ンドレギュレータが作動されてウインドガラスが上昇さ
れる。
【0056】またここで、通常(ウインドガラスの上昇
途中)は、スプリングワッシャ58によってキャリヤ5
6が押圧されて保持されており、プラネタリギヤ54は
公転が阻止された状態となっている。したがって、軸2
0の回転に伴って、連結シャフト42(すなわち、サン
ギヤ44)の回転力がプラネタリギヤ54を介して減速
されてリングギヤ46へ伝達され、リングギヤ46が正
方向に次第に回転される。
【0057】次いで、ステップ204において、モータ
10の所定の回転位置すなわちウインドガラスが所定位
置(挟み込み防止機能をキャンセルする範囲の最も下の
位置)に達したか否かが位置検出装置30によって検出
される。
【0058】すなわち、位置検出装置30では、軸20
の回転に伴って連結シャフト42(すなわち、サンギヤ
44)の回転力がプラネタリギヤ54を介して減速され
てリングギヤ46へ伝達され、リングギヤ46が正方向
に次第に回転されるが、ウインドガラスが挟み込み防止
機能をキャンセルする範囲の最も下の位置に達していな
ければ、突部52はストッパ突起40から大きく離間し
ており、移動接点50A、50Bは固定摺動接点60
A、61A、固定摺動接点60B、61Bから離間して
非接触状態である。これにより、軸20の回転位置(ウ
インドガラスが挟み込み防止機能をキャンセルする範囲
の最も下の位置に達していないこと)が検出される。こ
の場合には、モータ10の作動は続行されながらステッ
プ206へ進み、異物を挟み込んだか否かがモータ10
のロック電流等を基に判断される。異物を挟み込んだこ
とが検出されると、ステップ208にてモータ10が逆
方向へ回転され、ウインドガラスが降下される。一方、
ステップ206において異物の挟み込みが検出されなけ
れば、再びステップ204へ戻る。
【0059】一方、ステップ204において、ウインド
ガラスが挟み込み防止機能をキャンセルする範囲の最も
下の位置に達すると、突部52はストッパ突起40に当
接する位置よりも所定の回転角度上流側の位置に達す
る。さらにこの時点で、移動接点50A、50Bが固定
摺動接点60A、60Bに共に接触して非導通状態とな
り、これにより、軸20の回転位置(ウインドガラスが
挟み込み防止機能をキャンセルする範囲の最も下の位置
に達したこと)が検出される。
【0060】ステップ204においてモータ10の軸2
0が所定の回転位置すなわちウインドガラスが所定位置
に達したことが検出されると、モータ10の作動が続行
されながらステップ210へ進む。この際には、リング
ギヤ46の回転により移動接点50A、50Bと固定摺
動接点60A、60B、固定摺動接点61A、61Bと
の相対接触位置は変化するが、非導通状態は維持され
る。
【0061】ステップ210においては、ウインドガラ
スが全閉したか否かがモータ10のロック電流等を基に
判断される。ウインドガラスの全閉が検出されると、ス
テップ212においてモータ10が停止され、処理を終
了する。
【0062】このように、位置検出装置30では、リン
グギヤ46と共に回転する移動接点50A、50Bと一
対二組の固定摺動接点60A、61A、固定摺動接点6
0B、61Bとにより、軸20の回転位置すなわちウイ
ンドガラスの位置(挟み込み防止機能をキャンセルする
範囲の最も下の位置に達したか否か)を高精度に検出す
ることができる。
【0063】さらにここで、位置検出装置30では、車
体に組付けた時点でモータ10の軸20を正方向に一旦
充分に回転させることにより、移動接点50A、50B
が固定摺動接点60A、60Bに接触した初期状態に自
動的に設定することができる。
【0064】すなわち、車体に組付けた時点でモータ1
0の軸20を正方向に一旦充分に回転させると、先ず、
リングギヤ46のフランジ部48の突部52がストッパ
突起40に当接してそれ以上のリングギヤ46の正方向
の回転が阻止された状態となる。この状態においてさら
に軸20が回転すると、キャリヤ56の押圧力(保持
力)を越えるサンギヤ44の回転力が作用し、スプリン
グワッシャ58がキャリヤ56の保持を解除して、プラ
ネタリギヤ54の公転が可能とされる。すなわち、スプ
リングワッシャ58は、フランジ部48の突部52がス
トッパ突起40に当接した後においては、サンギヤ44
(軸20)からリングギヤ46への正方向の回転力の伝
達を遮断することができるため、突部52がストッパ突
起40に当接してリングギヤ46の回転が阻止された状
態においては、サンギヤ44(軸20)が正方向(リン
グギヤ46を正方向へ回転させようとする方向)へ回転
すると、プラネタリギヤ54のみが公転する。したがっ
て、突部52がストッパ突起40に当接し移動接点50
A、50Bが固定摺動接点60A、60Bと接触した後
には、仮にモータ10の軸20が正方向に回転してもリ
ングギヤ46は不動で移動接点50A、50Bと固定摺
動接点60A、60Bとの接触状態が維持されたままと
なる。すなわち、モータ10の軸20を正方向に一旦充
分に回転させることにより、突部52がストッパ突起4
0に当接し移動接点50A、50Bが固定摺動接点60
A、60Bに接触した初期状態に自動的に設定される。
【0065】換言すれば、位置検出装置30では、ウイ
ンドガラスの全閉位置(上方最大移動限)から所定距離
離間した位置を、ウインドガラスが全閉位置(上方最大
移動限)に達したか否かに拘わらず機械的に記憶するこ
とができるため、ウインドガラスの移動制御を誤差なく
確実に行うことが可能となる。例えば、従来では、モー
タのアーマチャの回転数を検出してウインドガラスの移
動位置を検出する構成のものにおいては、ウインドガラ
スの全閉位置を基準とするようにリセットされる構成と
されているが、仮に、電源電圧の低下やウインドガラス
と窓枠との摩擦抵抗の増加等の理由によりウインドガラ
スが真の上方最大移動限に達しないまま停止した場合に
は、この偽りの停止位置をウインドガラスの全閉位置と
してリセットされてしまう。したがって、この場合に
は、前記偽りのウインドガラスの全閉位置を基準にモー
タの駆動制御がされるため、極めて誤差が大きくなる。
これに対し、位置検出装置30では、ウインドガラスが
真の全閉位置(上方最大移動限)に達しないまま停止し
た場合であっても、その後にウインドガラスが真の全閉
位置から所定距離離間した位置を通過する時点でこれが
確実に検出され、したがって、ウインドガラスの移動制
御を誤差なく確実に行うことができる。特に、ワイヤ式
のウインドレギュレータ装置においてはワイヤの弛みに
よる移動位置制御の誤差が大きいが、位置検出装置30
を用いることにより前記ワイヤの弛みに起因する誤差を
吸収することができ、高精度に制御することが可能とな
る。
【0066】このように、位置検出装置30では、車体
に組付けた時点でモータ10の軸20を正方向に一旦充
分に回転させることにより、突部52がストッパ突起4
0に当接し移動接点50A、50Bが固定摺動接点60
A、60Bに接触した初期状態に自動的に設定され、組
付けの際の組付け位置の煩雑な調節や組付けた後の煩雑
なリセットを伴うこと無く初期位置の設定が容易にで
き、さらに、ウインドガラスの移動制御を誤差なく確実
に行うことができる。
【0067】また、本実施の形態に係る位置検出装置3
0では、パルスプレート192の回転に伴って、出力接
点196Bが導電部194の第2導電部194Bに接触
/非接触を繰り返すことにより、パルス信号が検出され
る。したがって、この検出したパルス信号を基にモータ
10の軸20の回転位置をリニアに検出することが可能
となる。
【0068】したがって、例えばこの位置検出装置30
を、挟み込み防止機能を有する車両のパワーウインド装
置に用いた場合には、ウインドガラスの移動位置を随時
リニアに検出して制御することができる。
【0069】さらにここで、位置検出装置30では、リ
ングギヤ46(フランジ部48)の回転を阻止するスト
ッパ突起40が、カバープレート36の左右中心線上で
あってかつ各固定摺動接点の側にカバープレート36と
一体に設けられており、カバープレート36が左右対称
形状に構成されている。
【0070】このため、この位置検出装置30が適用さ
れる例えば車両のパワーウインド装置において、モータ
10の回転方向が左右のドア別に逆向きに設定されてい
ても、例えばリングギヤ46(フランジ部48)の回転
方向が左右のドア毎に逆向きになるが、単一(同一)の
カバープレート36を左右のドア用の位置検出装置30
に共通して適用して構成することができる。
【0071】すなわち、装置を構成するカバープレート
36を左右のドア別に専用品として設定する必要がな
く、共通化することができ、部品点数やコストを低減す
ることができる。
【0072】また、位置検出装置30では、ストッパ突
起40は、カバープレート36の左右中心線上であって
かつ固定摺動接点60A、60B、固定摺動接点61
A、61B等の側に設けられている。
【0073】ここで、リングギヤ46(フランジ部4
8)はカバープレート36内に回転可能に収容された構
成であり両者の間には所定のクリアランスが存在する。
したがって、このリングギヤ46(フランジ部48)の
突部52がストッパ突起40に当接しその回転が阻止さ
れた状態においては、このストッパ突起40を支点(基
点)としてリングギヤ46(フランジ部48)が僅かで
はあるが振れたり変位し、移動接点50A、50Bに対
する固定摺動接点60A、60Bの摺接位置にズレが生
じて回転位置の検出精度が低下する可能性がある。
【0074】この点、位置検出装置30では、ストッパ
突起40が前述の如く固定摺動接点60A、60B等の
側に設けられているため、すなわち前記リングギヤ46
(フランジ部48)の振れや変位が最も少ない位置に設
けられているため、移動接点50A、50Bに対する固
定摺動接点60A、60Bの摺接位置にズレが生じ難
く、回転位置の検出精度が低下することがない。
【0075】このように、本実施の形態に係る位置検出
装置30では、適用するモータ10の回転方向が正逆方
向に異なる場合であっても構成部品を共通化することが
でき、部品点数やコストを低減することができ、さら
に、回転位置の検出精度が低下することがない。
【0076】なお、前記実施の形態においては、位置検
出装置30を、パワーウインド装置用のモータ10に直
接的に適用した例を説明したが、この位置検出装置30
はこのようなモータ10に直接的に適用するに限らず、
他の機構や部位に適用することも当然に可能である。例
えば、Xアーム式のウインドレギュレータ装置のアーム
回転支持軸等に設けてもよく、また、ワイヤ式のウイン
ドレギュレータ装置のワイヤ巻き掛け用プーリに設けて
もよい。
【0077】また、前述した実施の形態においては、位
置検出装置30を、パワーウインド装置用のモータ10
の出力軸(軸20)の回転位置を検出して制御する構成
として説明したが、本発明はこれに限らず、直線的に往
復移動する移動体(例えば、ガイドレール上を移動する
サンルーフ等)の移動位置を検出して制御する場合であ
っても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る位置検出装置の分解
斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る位置検出装置を示
し、図1に示すものを上下逆向きに描いた分解斜視図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態に係る位置検出装置の内部
を開放し一部の部品を取り外しかつリングギヤのフラン
ジ部が表面側使用状態として用いられた場合の平面図で
ある。
【図4】本発明の実施の形態に係る位置検出装置の内部
を開放し一部の部品を取り外しかつリングギヤのフラン
ジ部が裏面側使用状態として用いられた場合の平面図で
ある。
【図5】本発明の実施の形態に係る位置検出装置のカバ
ープレートの内部形状を示す裏面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る位置検出装置及びこ
の位置検出装置が適用されたパワーウインド装置用のモ
ータの全体斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る位置検出装置及びこ
の位置検出装置が適用されたパワーウインド装置用のモ
ータの断面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る位置検出装置が適用
されたパワーウインド装置の上昇スイッチが操作されて
ウインドガラスが上昇移動する際の制御を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10 モータ 20 軸(出力軸) 30 位置検出装置 34 ベースプレート 36 カバープレート 40 ストッパ突起 46 リングギヤ 48 フランジ部(移動接点プレート) 50A、50B 移動接点 52 突部 60A、60B 固定摺動接点 61A、61B 固定摺動接点 192 パルスプレート 194 導電部 196 固定摺動接点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置のカバープレート内に回転可能に収
    容され、正逆方向に回転するモータの出力軸に連動する
    と共に、所定の回転位置では前記回転が阻止される移動
    接点プレートと、 前記カバープレートに固定されると共に前記移動接点プ
    レートへ向けて延出され、先端部が前記移動接点プレー
    トの回転に伴って前記移動接点プレートに摺接し、前記
    移動接点プレートの所定の回転位置を検出可能な固定摺
    動接点と、 を備え、前記出力軸の所定の回転位置を検出するための
    位置検出装置であって、 前記移動接点プレートの前記回転を阻止するストッパ突
    起を、前記カバープレートの左右中心線上であってかつ
    前記固定摺動接点の側に前記カバープレートと一体に設
    け、前記カバープレートを左右対称形状に構成した、 ことを特徴とする位置検出装置。
JP9323449A 1997-11-25 1997-11-25 位置検出装置 Pending JPH11160096A (ja)

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JP9323449A JPH11160096A (ja) 1997-11-25 1997-11-25 位置検出装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105258598A (zh) * 2015-11-28 2016-01-20 重庆元创自动化设备有限公司 发动机罩盖检具

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