JP2001050775A - 移動体の位置及び荷重検出装置 - Google Patents

移動体の位置及び荷重検出装置

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JP2001050775A
JP2001050775A JP11222549A JP22254999A JP2001050775A JP 2001050775 A JP2001050775 A JP 2001050775A JP 11222549 A JP11222549 A JP 11222549A JP 22254999 A JP22254999 A JP 22254999A JP 2001050775 A JP2001050775 A JP 2001050775A
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contact
pulse
plate
conductive
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Kengo Yamamura
健吾 山村
Toshinobu Tanno
利信 丹野
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルスプレートと摺動接点との摺接が繰り返
されても、パルス信号にチャタリングが生じたりデュー
ティ比が変動することがなく、正確なパルス信号を検出
できる位置及び荷重検出装置を得る。 【解決手段】 位置及び荷重検出装置のパルスプレート
192に設けられた第2導電部194Bは出力接点19
6Bに接触し、パルスプレート192の回転によってパ
ルス信号を得ることができる。第2導電部194Bにお
いては、導通部195Aが非導通部195Bに対し所定
寸法突出する段付き状態で形成されている。これによ
り、第2導電部194Bと出力接点196Bとの摺接が
繰り返され出力接点196Bが次第に摩耗しても、その
摩耗片(接点ダレ)が成長することが無く、パルス信号
にチャタリングが生じたりデューティ比が変動すること
がなく、正確なパルス信号を検出できる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両ドアのウイン
ドガラスを開閉移動するパワーウインド装置やサンルー
フを開閉移動するサンルーフ装置等に用いられる移動体
の位置及び荷重検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両のウインドガラスを上下に
開閉移動させるパワーウインド装置やサンルーフを開閉
移動するサンルーフ装置には、駆動源としてモータが用
いられている。
【0003】ここで、例えばパワーウインド装置におい
ては、ウインドガラスに乗員の身体や異物が不要に挟み
込まれることを防止した所謂挟み込み防止機能を有する
ものがある。この種の挟み込み防止機能を有したパワー
ウインド装置では、ドアの所定位置にリミットスイッチ
を配置し、このリミットスイッチからの信号とモータの
ロック電流とを基にウインドガラスに異物が挟み込まれ
たか否かを判断してウインドガラスの移動すなわちモー
タの回転位置を制御する構成のものや、ホールICや特
別なコンミテータを設けることによりアーマチャの回転
数を検出しこの回転数検出信号(パルス信号のパルス数
やパルス幅)を基に前記挟み込まれたか否かを判断して
モータの回転位置を制御する構成のものがある。
【0004】しかしながら、このようなパワーウインド
装置(モータの回転位置検出機構)では、モータやウイ
ンドレギュレータを組付ける際に組付け位置の煩雑な調
節や組付けた後の煩雑なリセットが不可欠であり、また
挟み込み防止機構を構成する場合等には制御装置等の他
の部品がコスト高で精度も悪い等の欠点があった。
【0005】そこで、このような欠点を解消できる移動
体の位置及び荷重検出装置(モータアクチュエータ)を
既に本出願人が提案している(一例として、特願平6−
175873号、特願平8−45189号等)。
【0006】この移動体の位置及び荷重検出装置は、装
置のカバープレートに回転可能に保持されるリングギヤ
とこのリングギヤに噛み合うプラネタリギヤから成る遊
星歯車組や、遊星歯車組のリングギヤに一体に設けられ
リングギヤと共に回転する移動接点プレートとカバープ
レートに固定され移動接点プレートに接触可能な固定接
点ターミナルとから成るスイッチ部、あるいは、移動体
(モータ出力軸)からリングギヤへの正方向の回転力の
伝達を遮断するクラッチ機構等を備えた構成となってい
る。これにより、パワーウインド装置やサンルーフ装置
に用いた場合にウインドガラスやサンルーフの位置を高
精度に検出することができ、またその移動を制御するこ
とができるのみならず、煩雑な調節を伴うこと無く初期
位置の設定ができ、かつこれを簡単な構造で低コストに
より実現できる。
【0007】またさらに、この位置検出装置では、遊星
歯車組のサンギヤにパルスプレートが一体に連結固定さ
れている。図13に示す如く、このパルスプレート30
0には、連続するパルスパターンが施されている。パル
スパターンは、リング状の第1導電部302と、この第
1導電部302に隣接し導通部と非導通部とがパルス状
(凹凸状)に連続する第2導電部304とによって構成
されており、樹脂性のプレート本体に例えばニッケル等
の金属材料をメッキすることによって設けられている。
また、このパルスプレート300には、例えば銅製の摺
動接点306が接している。摺動接点306は、カバー
プレートに固定されており、常にパルスプレート300
の第1導電部302に接触する入力接点306Aとパル
スプレート300の第2導電部304に接触する出力接
点306Bとから構成されている。
【0008】パルスプレート300がサンギヤ(すなわ
ち、モータ出力軸等の移動体)と一体的に回転すると、
この回転に伴ってパルスを発生し発生されたパルスを検
出することができ、この検出したパルス信号を基に移動
体の移動位置及び負荷荷重をリニアに検出することがで
きる構成である。したがって、例えばこの位置検出装置
を、挟み込み防止機能を有する車両のパワーウインド装
置に用いた場合には、ウインドガラスの移動位置を随時
検出することができる。
【0009】ところで、前述の如き移動体の位置及び荷
重検出装置においては、パルスプレート300の第2導
電部304は、金属製の導通部と樹脂製の非導通部とが
パルス状(凹凸状)に連続して形成されているが、この
ような金属製の導通部と樹脂製の非導通部とは、従来に
おいては図14に示す如く所謂面一の平面状態(両者の
間に段差が無い状態)で形成されている(一例として、
特開平7−321610号公報)。
【0010】このようにパルスプレート300の第2導
電部304(金属製の導通部と樹脂製の非導通部)が段
差の無い平面状態の接触摺動面として形成されている
と、摺動接点306がスムーズに摺接して一見好適に思
える。
【0011】しかしながら、パルスプレート300の第
2導電部304(金属製の導通部と樹脂製の非導通部)
と摺動接点306(出力接点306B)との摺接が繰り
返されると、当然のことながら摺動接点306(出力接
点306B)が磨耗ししかもその磨耗片308(所謂、
接点ダレ)が次第に成長したり、第2導電部304にお
いて金属製の導通部に対し樹脂製の非導通部がその境界
部分で盛り上がって導通部と非導通部との境界が不明瞭
になる(形状的に変化する)。このように摺動接点30
6(出力接点306B)が磨耗してその磨耗片308
(接点ダレ)が成長したり、樹脂製の非導通部がその境
界部分で盛り上がって導通部との境界が不明瞭になる
と、パルスプレート300の回転に伴って発生・検出す
るパルス信号にチャタリングが生じたり、パルス信号の
周期やデューティ比が変動し(パルス変動率が大きくな
り)、正確なパルスを検出することができなくなってし
まう不具合があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、パルスプレートと摺動接点との摺接が繰り返され
ても、パルス信号にチャタリングが生じたり周期やデュ
ーティ比が変動することがなく(パルス変動率が小さく
なり)、正確なパルス信号を検出することができて位置
及び荷重検出性能が悪化することがない移動体の位置及
び荷重検出装置を得ることが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の移
動体の位置及び荷重検出装置は、金属製の第1導電部
と、前記第1導電部に電気的に導通した金属製の導通部
と樹脂製の非導通部が凹凸状に連続する第2導電部とが
設けられ、モータの出力軸に連動して回転してパルスを
発生するためのパルスプレートと、前記パルスプレート
の第1導電部に摺接する入力接点と、前記パルスプレー
トの第2導電部に摺接する出力接点と、から成り、前記
パルスプレートの回転に伴ってパルス信号を検出するた
めの少なくとも一対の金属製の摺動接点と、を備え、パ
ルス信号を発生・検出することによって前記出力軸の回
転位置及び負荷荷重を検出可能な移動体の位置及び荷重
検出装置において、前記パルスプレートの第2導電部の
導通部を非導通部に対し所定寸法突出する段付き状態で
形成した、ことを特徴としている。
【0014】請求項1記載の移動体の位置及び荷重検出
装置では、モータの駆動により出力軸が正逆方向に回転
すると、これに連動してパルスプレートが回転する。パ
ルスプレートが回転すると、摺動接点がパルスプレート
の第1導電部及び第2導電部(導通部及び非導通部)と
摺動(接触)する。これにより、パルスが発生し発生さ
れたパルスが検出される。パルスプレートは出力軸に連
動されるため、検出したパルス信号を基にモータ出力軸
の回転位置及び負荷荷重をリニアに検出することが可能
となる。
【0015】したがって、例えばこのモータアクチュエ
ータを、挟み込み防止機能を有する車両のパワーウイン
ド装置に用いた場合には、ウインドガラスの移動位置を
随時検出することができる。
【0016】さらにここで、請求項1記載の移動体の位
置及び荷重検出装置では、パルスプレートの第2導電部
の導通部が、非導通部に対し所定寸法突出する段付き状
態で形成されている。このため、パルスプレートの第2
導電部(金属製の導通部と樹脂製の非導通部)と摺動接
点との摺接が繰り返されて摺動接点が次第に磨耗して
も、その磨耗片(所謂、接点ダレ)が次第に成長するこ
となく前記段差によって磨耗粉となるのみである。ま
た、第2導電部においては、金属製の導通部に対し樹脂
製の非導通部がその境界部分で盛り上がって導通部と非
導通部との境界が不明瞭になることもない。
【0017】したがって、成長した摺動接点の磨耗片
(接点ダレ)や、第2導電部における非導通部と導通部
との境界が不明瞭になることに起因したパルス信号のチ
ャタリングあるいはパルス信号の周期やデューティ比が
変動することがなく(パルス変動率が大きくなることが
なく)、正確なパルスを検出することができる。
【0018】このように、請求項1記載の移動体の位置
及び荷重検出装置では、パルスプレートと摺動接点との
摺接が繰り返されても、パルス信号にチャタリングが生
じたり周期やデューティ比が変動することがなく(パル
ス変動率が小さくなり)、正確なパルスを検出すること
ができて位置及び荷重検出性能が悪化することがない。
【0019】請求項2に係る発明の移動体の位置及び荷
重検出装置は、請求項1記載の移動体の位置及び荷重検
出装置において、前記第2導電部の導通部と非導通部と
の段差hを、1μm<段差h<15μmの範囲に設定し
た、ことを特徴としている。
【0020】請求項2記載の移動体の位置及び荷重検出
装置では、第2導電部の導通部と非導通部との段差hを
好適に設定したため、段差hが小さすぎる場合(段差の
無い平面状態の接触摺動面に近い状態)に比べて、摺動
接点の磨耗片(接点ダレ)の成長は小さくまた導通部に
対して非導通部がその境界部分で盛り上がることもな
い。また、段差hが大きすぎる場合に比べて、摺動接点
の磨耗自体が少なく、パルス信号の周期やデューティ比
の変動も小さくなる(パルス変動率が小さくなる)。し
たがって、より一層正確なパルスを検出することができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】図3には本発明の実施の形態に係
る位置及び荷重検出装置30が適用されて構成されたモ
ータアクチュエータ10の全体斜視図が示されている。
また、図4にはこのモータアクチュエータ10の断面図
が示されている。
【0022】モータアクチュエータ10は、車両のパワ
ーウインド装置に適用されるものであり、モータ部10
Aとこのモータ部10Aに連結するギヤ部10B、及び
位置及び荷重検出装置30を含んで構成されている。
【0023】モータ部10Aの回転軸12はギヤ部10
B内へ延出されており、先端にはウォームギヤ14が形
成されている。このウォームギヤ14は、ギヤ部10B
内に配置された回転ギヤホイール16に噛み合ってい
る。
【0024】回転ギヤホイール16は、モータ出力軸と
しての軸20が、ギヤ部10Bのカバー18に回転可能
に支持されている。このため、モータ部10Aが作動し
て回転軸12が回転すると、この回転力がウォームギヤ
14を介して回転ギヤホイール16へ伝達されて軸20
が回転するようになっている。軸20の先端には、出力
嵌合部22が設けられており、ウインドレギュレータの
駆動部(図示省略)に連結される構成である。なおここ
で、本実施の形態においては、例えば軸20(出力嵌合
部22)が3回転乃至3.5回転することによりウイン
ドガラスが1ストローク移動するように設定されてい
る。
【0025】一方、ギヤ部10Bの出力嵌合部22と反
対側の面には、カバー18と一体にハウジング24が取
り付けられている。ハウジング24の中心部には開口2
6が形成されており、軸20の先端(出力嵌合部22と
反対側)が露出している。また、ハウジング24の周縁
には、複数(本実施の形態においては、3箇所)のカシ
メ片28が延出している。カシメ片28は、先端部がT
字形に形成されており、後に詳述する位置及び荷重検出
装置30をハウジング24に密着して固定するためのも
のである。これらのカシメ片28をかしめることによっ
て、位置及び荷重検出装置30がハウジング24の所定
位置に取り付けられている。
【0026】ここで、図1には位置及び荷重検出装置3
0の分解斜視図が示されており、また図2には位置及び
荷重検出装置30の一部破断した平面図が示されてい
る。
【0027】図1に詳細に示す如く、位置及び荷重検出
装置30は、ベースプレート34及びカバープレート3
6を備えており、両者によって薄肉の略円筒形に構成さ
れている。ベースプレート34には、中心部分に透孔3
8が形成されており、またカバープレート36の内周面
には突起40(図2に図示)が軸線方向に突出形成され
ている。
【0028】また、位置及び荷重検出装置30は、連結
シャフト42を備えている。この連結シャフト42は、
その一端が回転ギヤホイール16の軸20に一体的に連
結されて常に軸20と一体に回転し、さらに他端はベー
スプレート34に形成された透孔38を介して位置及び
荷重検出装置30(ベースプレート34及びカバープレ
ート36)の内部に突出している。また、連結シャフト
42の他端近傍には遊星歯車組を構成するサンギヤ44
が設けられており、後述するプラネタリギヤ54に噛み
合っている。さらに、連結シャフト42には、サンギヤ
44の周辺近傍に複数(本実施の形態では4箇所)の突
起45が突出形成されており、後述するパルスプレート
192の嵌合孔198及びワッシャ220の連結孔22
4に嵌合している。
【0029】リングギヤ46の内周部分には、サンギヤ
44との間に、二個のプラネタリギヤ54が配置されて
いる。これらのプラネタリギヤ54はキャリヤ56によ
って回転可能に支持されると共に、リングギヤ46及び
サンギヤ44に共に噛み合っている。すなわち、これら
のサンギヤ44、リングギヤ46及びプラネタリギヤ5
4は遊星歯車組を構成しており、連結シャフト42(す
なわち、軸20)の回転を減速して伝達することがで
き、例えばキャリヤ56が保持されてプラネタリギヤ5
4の公転が阻止された状態においては、連結シャフト4
2(すなわち、軸20)の回転を減速してリングギヤ4
6へ伝達することができる構成である。
【0030】ここで、本実施の形態においては、サンギ
ヤ44、リングギヤ46及びプラネタリギヤ54から成
る遊星歯車組の減速比は、5.2:1とされており、ウ
インドガラスが1ストロークする間(サンギヤ44が3
回転乃至3.5回転する間)にリングギヤ46は1回転
以上はしないように構成されている。
【0031】なお、前記遊星歯車組の減速比は、5.
2:1とするに限らず、所望により任意に設定すること
ができる。
【0032】以上の構成のサンギヤ44、リングギヤ4
6及びプラネタリギヤ54から成る遊星歯車組は、カバ
ープレート36によって被覆されると共に保護プレート
200によって保持されてカバープレート36からの脱
落が防止されている。カバープレート36とキャリヤ5
6との間には、クラッチ機構を構成するスプリングワッ
シャ58、及びワッシャ59が配置されている。スプリ
ングワッシャ58は、キャリヤ56に一体的に取り付け
られている。また、ワッシャ59はカバープレート36
の内周面に一体的に圧入されており、スプリングワッシ
ャ58はこのワッシャ59に圧縮状態で当接している。
これにより、スプリングワッシャ58は常にキャリヤ5
6を押圧しており、キャリヤ56は保護プレート200
に当接している。このため、通常はキャリヤ56はスプ
リングワッシャ58による押圧力(キャリヤ56と保護
プレート200との摩擦力)のために回転が阻止され、
プラネタリギヤ54は公転が阻止された状態で保持され
ている。一方、リングギヤ46のフランジ部48の突部
52が突起40に当接してそれ以上のリングギヤ46の
正方向の回転が阻止された状態では、キャリヤ56の押
圧力(保持力)を越えるサンギヤ44の正方向回転力が
作用することでスプリングワッシャ58はキャリヤ56
の保持を解除し、プラネタリギヤ54の公転を可能とす
るように構成されている。すなわち、スプリングワッシ
ャ58は、フランジ部48の突部52が突起40に当接
した後においては、サンギヤ44(軸20)からリング
ギヤ46への正方向の回転力の伝達を遮断することがで
きるようになっている。したがって、突部52が突起4
0に当接してリングギヤ46の回転が阻止された状態に
おいては、サンギヤ44(軸20)が正方向(リングギ
ヤ46を正方向へ回転させようとする方向)へ回転する
と、プラネタリギヤ54のみが公転する。
【0033】また、カバープレート36には、一対二組
の固定接点60A、61A、固定接点60B、61Bが
取り付けられている。各固定接点60A、61A、固定
接点60B、61Bは、弾力性を有する一対二組のコン
タクトターミナルとされており、固定接点60Aと固定
接点60Bが一体に形成されると共に、固定接点61A
と固定接点61Bが一体に形成されている。
【0034】さらに、これらの固定接点60A、61
A、固定接点60B、61Bは、後に詳述する摺動接点
196と共に、固定部63を介してカバープレート36
に固定されると共に、先端はリングギヤ46のフランジ
部48へ向けてそれぞれ延出されており、先端部はフラ
ンジ部48(カバープレート36と反対側の周面)に弾
力的に当接している。すなわち、固定接点60A、61
A、固定接点60B、61Bは、カバープレート36と
反対側からリングギヤ46のフランジ部48(移動接点
50A、50B)に圧接する構成である。
【0035】これらの固定接点60A、61A、固定接
点60B、61Bは、後に詳述する摺動接点196と共
に、固定部63に一体的にインサート成形されており、
これらによって固定接点サブアッセンブリが構成されて
いる。図5にも示す如く、この固定部63の嵌合孔65
がカバープレート36に形成された凸部67に嵌合する
ことで、固定接点60A、61A、固定接点60B、6
1B、及び摺動接点196がカバープレート36に取り
付けられている。
【0036】以上の構成の固定接点60A、61A、固
定接点60B、61Bは、リングギヤ46の所定の回転
位置においては移動接点50A、50Bに接触する。な
お、固定接点60A、61Aは移動接点50Aに対応し
ており、固定接点60B、61Bは移動接点50Bに対
応している。
【0037】さらに、これらの固定接点60A、61
A、固定接点60B、61Bはパワーウインド装置の制
御回路に電気的に接続されており、移動接点50A、5
0Bが固定接点60A、60Bに共に接触して非導通状
態となることにより、リングギヤ46の回転位置すなわ
ちサンギヤ44の回転位置すなわち軸20の回転位置を
検出することができる構成であり、後に説明するモータ
アクチュエータ10の回転制御に用いられる。
【0038】ここで、本実施の形態においては、例え
ば、ウインドガラスが上端停止位置から下方へ4mm離
間した位置に達した時点で、突部52は突起40に当接
する位置よりも所定の回転角度上流側の位置に達し、さ
らにこの時点で移動接点50A、50Bが固定接点60
A、60Bに接触して非導通状態となり、さらに、その
後は突部52が突起40に当接するまでの間、この非導
通状態が維持されるように、各部の寸法等が設定されて
いる。
【0039】なお、前述とは逆に、ウインドガラスが上
端停止位置から下方へ4mm離間した位置に達し突部5
2が突起40に当接する位置よりも所定の回転角度上流
側の位置に達した時点で、移動接点50A、50Bが固
定接点60A、61A、固定接点60B、61Bに共に
接触して導通状態となるように構成し、これにより位置
検出を行うようにしても良い。またさらに、前述の如く
非導通状態や導通状態となった後には、必ずしもこの非
導通状態や導通状態を電気的に維持する必要はなく、移
動接点50A、50Bが固定接点60A、61A、固定
接点60B、61Bに接触することによるトリガ信号を
検出することによって所定の回転位置に達したことを判
別するように構成しても良い。
【0040】また、位置及び荷重検出装置30は、パル
スプレート192と、摺動接点196を備えている。
【0041】パルスプレート192は樹脂製で薄肉の円
板形に形成されており、中心部には嵌合孔198が形成
されている。この嵌合孔198は、前述した連結シャフ
ト42及びその突起45に対応して十文字形に形成され
ており、連結シャフト42及び各突起45が嵌入してい
る。また、パルスプレート192に対し連結シャフト4
2と反対側には、ワッシャ220が配置されており、こ
のワッシャ220と連結シャフト42とによってパルス
プレート192を挟持している。ワッシャ220には、
サンギヤ44に対応する透孔222、及び連結シャフト
42の突起45に対応する連結孔224が形成されてお
り、サンギヤ44及び各突起45が嵌入している。すな
わち、図6にも示す如く、サンギヤ44が設けられた連
結シャフト42の突起45をパルスプレート192の嵌
合孔198に嵌合させると共に各突起45をさらにワッ
シャ220の連結孔224に嵌合させ、かつこの挟持状
態で突起45の先端部をワッシャ220にかしめること
により、パルスプレート192が連結シャフト42(サ
ンギヤ44)に一体的に連結固定された構成である。こ
れにより、パルスプレート192は常に連結シャフト4
2と一体的に回転する。
【0042】またパルスプレート192には、導電部1
94が設けられている。図6(A)及び図7に示す如
く、導電部194は、パルスプレート192の周縁に周
方向に沿って設けられており、全体としてリング状の第
1導電部194Aと、この第1導電部194Aに隣接し
第1導電部194Aに電気的に導通した導通部195A
と非導通部195Bとがパルス状(凹凸状)に連続する
第2導電部194Bとによって構成されている。この導
電部194(第1導電部194A及び第2導電部194
Bの導通部195A)は、樹脂性のプレート本体に例え
ばニッケル等の金属材料をメッキすることによって設け
られている。
【0043】さらにここで、図8に詳細に示す如く、第
2導電部194Bにおいては、導通部195Aが非導通
部195Bに対し所定寸法突出する段付き状態で形成さ
れている。ここで、本実施の形態においては、前述した
導通部195Aと非導通部195Bとの段差hを、1μ
m<段差h<15μmの範囲に設定している。
【0044】一方、摺動接点196は、例えば銅製の入
力接点196Aと出力接点196Bとによって構成され
ており、前述した固定接点60A、61A、固定接点6
0B、61Bと共に、固定部63に一体的にインサート
成形され、これらと共にカバープレート36に固定され
てパルスプレート192の導電部194へ向けて延出さ
れている。この摺動接点196は、入力接点196Aが
常に導電部194の第1導電部194Aに接触し、出力
接点196Bが導電部194の第2導電部194Bに接
触する。これにより、パルスプレート192の回転に伴
ってパルス信号を検出することができる構成である。こ
の検出したパルス信号は、移動体(ウインドガラス)の
移動位置制御に用いられる。
【0045】なお、導電部194はパルスプレート19
2の上面に設けなくともパルスプレート192の周囲側
壁に設けるようにしても良い。この場合、摺動接点19
6は、パルスプレート192の周囲側壁に対向してカバ
ープレート36に固定される。
【0046】さらに、パルスプレート192とリングギ
ヤ46(フランジ部48)との間には、前述した保護プ
レート200が配置されている。この保護プレート20
0は周縁部がカバープレート36に保持されて固定され
ており、リングギヤ46、キャリヤ56等を保持してカ
バープレート36からの脱落を防止すると共に、パルス
プレート192とリングギヤ46(フランジ部48)と
の間に介在することにより、両者が不要に接触しないよ
うにその移動を制限している。
【0047】以上の構成の各部品を収容するベースプレ
ート34とカバープレート36とは、ベースプレート3
4の周縁部に突出形成された嵌合爪70が、カバープレ
ート36に形成された爪受け部72に嵌合することで一
体的に結合され、全体として薄肉の略円筒形に構成され
ている。
【0048】さらに、カバープレート36の周縁部分に
は、嵌合部74が形成されている。この嵌合部74は、
前述したハウジング24のカシメ片28に対応してお
り、カシメ片28の先端T字形部分が嵌合可能となって
いる。すなわち、カシメ片28がかしめられて先端T字
形部分が嵌合部74に嵌合することにより、カバープレ
ート36の周縁が挟持されて、位置及び荷重検出装置3
0がハウジング24の所定位置に固定された構成であ
る。
【0049】また、嵌合部74には、係止突起76が形
成されている。係止突起76は、カシメ片28による位
置及び荷重検出装置30(カバープレート36)の固定
状態では、カシメ片28の先端T字形部分に係合可能と
なっている。この係止突起76によって、カバープレー
ト36の周縁から外側へ向けたカシメ片28の拡径方向
への移動を阻止することができる構成である。
【0050】またさらに、係止突起76の近傍のカバー
プレート36の周壁部分には、ガイド突起78が形成さ
れている。ガイド突起78は、カシメ片28による位置
及び荷重検出装置30(カバープレート36)の固定状
態では、カシメ片28の中間部に係合可能となってい
る。このガイド突起78によって、カバープレート36
の周縁に沿う方向のカシメ片28の変移を阻止すること
ができる構成である。
【0051】次に本実施の形態の作用を、パワーウイン
ド装置の上昇スイッチが操作されてウインドガラスが上
昇移動する際を例に、図9に示すフローチャートを参照
しながら説明する。
【0052】上記構成のモータアクチュエータ10で
は、ステップ201においてパワーウインド装置の上昇
スイッチが操作されると、ステップ202においてモー
タアクチュエータ10が作動して軸20が回転し、これ
によりウインドレギュレータが作動されてウインドガラ
スが上昇される。
【0053】またここで、通常(ウインドガラスの上昇
途中)は、スプリングワッシャ58によってキャリヤ5
6が押圧されて保持されており、プラネタリギヤ54は
公転が阻止された状態となっている。したがって、軸2
0の回転に伴って、連結シャフト42(すなわち、サン
ギヤ44)の回転力がプラネタリギヤ54を介して減速
されてリングギヤ46へ伝達され、リングギヤ46が正
方向に次第に回転される。
【0054】次いで、ステップ204において、モータ
アクチュエータ10の所定の回転位置すなわちウインド
ガラスが所定位置(上端停止位置から下方へ4mm離間
した位置)に達したか否かが位置及び荷重検出装置30
によって検出される。
【0055】すなわち、位置及び荷重検出装置30で
は、軸20の回転に伴って連結シャフト42(すなわ
ち、サンギヤ44)の回転力がプラネタリギヤ54を介
して減速されてリングギヤ46へ伝達され、リングギヤ
46が正方向に次第に回転されるが、ウインドガラスが
上端停止位置から下方へ4mm離間した位置に達してい
なければ、突部52は突起40から大きく離間してお
り、移動接点50A、50Bは固定接点60A、61
A、固定接点60B、61Bから離間して非接触状態で
ある。これにより、軸20の回転位置(ウインドガラス
が上端停止位置から下方へ4mm離間した位置に達して
いないこと)が検出される。この場合には、モータアク
チュエータ10の作動は続行されながらステップ206
へ進み、異物を挟み込んだか否かがモータアクチュエー
タ10のロック電流等を基に判断される。異物を挟み込
んだことが検出されると、ステップ208にてモータア
クチュエータ10が逆方向へ回転され、ウインドガラス
が降下される。一方、ステップ206において異物の挟
み込みが検出されなければ、再びステップ204へ戻
る。
【0056】一方、ステップ204において、ウインド
ガラスが上端停止位置から下方へ4mm離間した位置に
達すると、突部52は突起40に当接する位置よりも所
定の回転角度上流側の位置に達する。さらにこの時点
で、移動接点50A、50Bが固定接点60A、60B
に共に接触して非導通状態となり、これにより、軸20
の回転位置(ウインドガラスが上端停止位置から下方へ
4mm離間した位置に達したこと)が検出される。
【0057】ステップ204においてモータアクチュエ
ータ10の軸20が所定の回転位置すなわちウインドガ
ラスが所定位置に達したことが検出されると、モータア
クチュエータ10の作動が続行されながらステップ21
0へ進む。この際には、リングギヤ46の回転により移
動接点50A、50Bと固定接点60A、60B、固定
接点61A、61Bとの相対接触位置は変化するが、非
導通状態は維持される。
【0058】ステップ210においては、ウインドガラ
スが全閉したか否かがモータアクチュエータ10のロッ
ク電流等を基に判断される。ウインドガラスの全閉が検
出されると、ステップ212においてモータアクチュエ
ータ10が停止され、処理を終了する。
【0059】このように、モータアクチュエータ10
(位置及び荷重検出装置30)では、リングギヤ46と
共に回転する移動接点50A、50Bと一対二組の固定
接点60A、61A、固定接点60B、61Bとによ
り、軸20の回転位置すなわちウインドガラスの位置
(上端停止位置から下方へ4mm離間した位置に達した
か否か)を高精度に検出することができる。
【0060】さらにここで、モータアクチュエータ10
では、車体に組付けた時点でモータアクチュエータ10
の軸20を正方向に一旦充分に回転させることにより、
位置及び荷重検出装置30の移動接点50A、50Bが
固定接点60A、60Bに接触した初期状態に自動的に
設定することができる。
【0061】すなわち、車体に組付けた時点でモータア
クチュエータ10の軸20を正方向に一旦充分に回転さ
せると、先ず、リングギヤ46のフランジ部48の突部
52が突起40に当接してそれ以上のリングギヤ46の
正方向の回転が阻止された状態となる。この状態におい
てさらに軸20が回転すると、キャリヤ56の押圧力
(保持力)を越えるサンギヤ44の回転力が作用し、ス
プリングワッシャ58がキャリヤ56の保持を解除し
て、プラネタリギヤ54の公転が可能とされる。すなわ
ち、スプリングワッシャ58は、フランジ部48の突部
52が突起40に当接した後においては、サンギヤ44
(軸20)からリングギヤ46への正方向の回転力の伝
達を遮断することができるため、突部52が突起40に
当接してリングギヤ46の回転が阻止された状態におい
ては、サンギヤ44(軸20)が正方向(リングギヤ4
6を正方向へ回転させようとする方向)へ回転すると、
プラネタリギヤ54のみが公転する。したがって、突部
52が突起40に当接し移動接点50A、50Bが固定
接点60A、60Bと接触した後には、仮にモータアク
チュエータ10の軸20が正方向に回転してもリングギ
ヤ46は不動で移動接点50A、50Bと固定接点60
A、60Bとの接触状態が維持されたままとなる。すな
わち、モータアクチュエータ10の軸20を正方向に一
旦充分に回転させることにより、突部52が突起40に
当接し移動接点50A、50Bが固定接点60A、60
Bに接触した初期状態に自動的に設定される。
【0062】換言すれば、位置及び荷重検出装置30で
は、ウインドガラスの全閉位置(上方最大移動限)から
所定距離(本実施の形態では、4mm)離間した位置
を、ウインドガラスが全閉位置(上方最大移動限)に達
したか否かに拘わらず機械的に記憶することができるた
め(前記4mm離間した位置を基準として検出するた
め)、ウインドガラスの移動制御を誤差なく確実に行う
ことが可能となる。例えば、従来では、モータのアーマ
チャの回転数を検出してウインドガラスの移動位置を検
出する構成のものにおいては、ウインドガラスの全閉位
置を基準とするようにリセットされる構成とされている
が、仮に、電源電圧の低下やウインドガラスと窓枠との
摩擦抵抗の増加等の理由によりウインドガラスが真の上
方最大移動限に達しないまま停止した場合には、この偽
りの停止位置をウインドガラスの全閉位置としてリセッ
トされてしまう。したがって、この場合には、前記偽り
のウインドガラスの全閉位置を基準にモータの駆動制御
がされるため、極めて誤差が大きくなる。これに対し、
位置及び荷重検出装置30では、ウインドガラスが真の
全閉位置(上方最大移動限)に達しないまま停止した場
合であっても、その後にウインドガラスが真の全閉位置
から4mm離間した位置を通過する時点でこれが確実に
検出され、したがって、ウインドガラスの移動制御を誤
差なく確実に行うことができる。特に、ワイヤ式のウイ
ンドレギュレータ装置においてはワイヤの弛みによる移
動位置制御の誤差が大きいが、モータアクチュエータ1
0を用いることにより前記ワイヤの弛みに起因する誤差
を吸収することができ、高精度に制御することが可能と
なる。
【0063】このように、位置及び荷重検出装置30で
は、車体に組付けた時点でモータアクチュエータ10の
軸20を正方向に一旦充分に回転させることにより、突
部52が突起40に当接し移動接点50A、50Bが固
定接点60A、60Bに接触した初期状態に自動的に設
定され、組付けの際の組付け位置の煩雑な調節や組付け
た後の煩雑なリセットを伴うこと無く初期位置の設定が
容易にでき、さらに、ウインドガラスの移動制御を誤差
なく確実に行うことができる。
【0064】またさらに、本実施の形態に係る位置及び
荷重検出装置30では、パルスプレート192の回転に
伴って、出力接点196Bが導電部194の第2導電部
194B(導通部195Aと非導通部195B)に接触
/非接触を繰り返すことにより、パルス信号が検出され
る。したがって、この検出したパルス信号を基にモータ
アクチュエータ10の軸20の回転位置をリニアに検出
することが可能となる。
【0065】したがって、例えばこの位置及び荷重検出
装置30を、挟み込み防止機能を有する車両のパワーウ
インド装置に用いた場合には、ウインドガラスの移動位
置を随時リニアに検出して制御することができる。
【0066】この場合、この位置及び荷重検出装置30
では、パルスプレート192の第2導電部194Bの導
通部195Aが、非導通部195Bに対し所定寸法(1
μm<段差h<15μmの範囲)突出する段付き状態で
形成されている。
【0067】ここで、図10(A)及び図10(B)に
示す如く、 デューティ比:T1/T2 r:出力接点196Bの接点半径 D:出力接点196Bの摩耗径 Δh:出力接点196Bの摩耗高さ とすると、
【0068】
【数1】
【0069】上記結果に基づいて、段差hに対するデュ
ーティ比の関係が図11において線Aにて示されてい
る。
【0070】ここで、前述の如くパルスプレート192
の回転に伴って発生・検出されるパルス信号は、そのデ
ューティ比が35%以上得られなければ制御信号として
利用し得ないことが判明している。したがって、図11
に基づいて、35%以上のデューティ比を得ることがで
きる段差hとしては、段差h<15μmの範囲であるこ
とが解る。
【0071】一方、図12には、前記段差hに対する出
力接点196Bの摩耗接点ダレ量の関係が示されている
(実験値)。この図12に示す如く、段差hが1μm以
下になると急激に摩耗接点ダレ量が増加し、結果的にパ
ルス信号に大きなチャタリングが生じる。したがって、
チャタリングが生じない(摩耗接点ダレ量が増加しな
い)段差hとしては、段差h>1μmの範囲であること
が解る。
【0072】以上の如く、パルスプレート192の第2
導電部194B(金属製の導通部195Aと樹脂製の非
導通部195B)と出力接点196Bとの摺接が繰り返
されて出力接点196Bが次第に磨耗しても、その磨耗
片(所謂、接点ダレ)が次第に成長することなく前記段
差hによって磨耗粉となるのみである。また、第2導電
部194Bにおいては、金属製の導通部195Aに対し
樹脂製の非導通部195Bがその境界部分で盛り上がっ
て導通部195Aと非導通部195Bとの境界が不明瞭
になることもない。
【0073】したがって、成長した出力接点196Bの
磨耗片(接点ダレ)や、第2導電部194Bにおける導
通部195Aと非導通部195Bとの境界が不明瞭にな
ることに起因したパルス信号のチャタリングあるいはパ
ルス信号の周期やデューティ比が変動することがなく
(パルス変動率が大きくなることがなく)、正確なパル
ス信号を検出することができる。
【0074】特に、第2導電部194Bの導通部195
Aと非導通部195Bとの段差hを、1μm<段差h<
15μmの範囲に好適に設定したため、段差hが小さす
ぎる場合(段差の無い平面状態の接触摺動面に近い状
態)に比べて、出力接点196Bの磨耗片(接点ダレ)
の成長は小さくまた導通部195Aに対して非導通部1
95Bがその境界部分で盛り上がることもない。また、
段差hが大きすぎる場合に比べて、出力接点196Bの
磨耗自体が少なく、パルス信号の周期やデューティ比の
変動も小さくなる(パルス変動率が小さくなる)。した
がって、より一層正確なパルス信号を検出することがで
きる。
【0075】このように、本実施の形態に係る位置及び
荷重検出装置では、パルスプレート192の第2導電部
194Bと出力接点196Bとの摺接が繰り返されて
も、パルス信号にチャタリングが生じたり周期やデュー
ティ比が変動することがなく(パルス変動率が小さくな
り)、正確なパルス信号を検出することができて位置及
び荷重検出性能が悪化することがない。
【0076】なお、前記実施の形態においては、位置及
び荷重検出装置30が適用されて構成されたモータアク
チュエータ10を、パワーウインド装置の駆動用モータ
として適用した例を説明したが、本発明はこれに限ら
ず、直線的に往復移動する移動体(例えば、ガイドレー
ル上を移動するサンルーフ等)の移動位置を検出して制
御する場合であっても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る位置及び荷重検出装
置の分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る位置及び荷重検出装
置の一部破断した平面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る位置及び荷重検出装
置が適用されて構成されたモータアクチュエータの全体
斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る位置及び荷重検出装
置が適用されて構成されたモータアクチュエータの断面
図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る位置及び荷重検出装
置のパルスプレートと摺動接点の対応関係を示す拡大断
面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る位置及び荷重検出装
置のパルスプレート及び連結シャフトを示し、(A)は
平面図であり、(B)は断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る位置及び荷重検出装
置のパルスプレートの第1導電部及び第2導電部と摺動
接点の対応関係を示す平面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る位置及び荷重検出装
置のパルスプレートにおける第2導電部の非導通部に対
する導通部の段付き状態を示す正面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る位置及び荷重検出装
置が適用されたパワーウインド装置の上昇スイッチが操
作されてウインドガラスが上昇移動する際の制御を示す
フローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態に係る位置及び荷重検出
装置のパルスプレートにおける第2導電部の導通部と摺
動接点(出力接点)の対応関係を示す正面図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る位置及び荷重検出
装置のパルスプレートにおける第2導電部の導通部の段
差に対するデューティ比の関係を示す線図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る位置及び荷重検出
装置のパルスプレートにおける第2導電部の導通部の段
差に対する出力接点の摩耗接点ダレ量の関係を示す線図
である。
【図13】従来の位置及び荷重検出装置のパルスプレー
トの第1導電部及び第2導電部と摺動接点の対応関係を
示す平面図である。
【図14】従来の位置及び荷重検出装置のパルスプレー
トの第2導電部(導通部と非導通部)と摺動接点の対応
関係を示す正面図である。
【符号の説明】
10 モータアクチュエータ 20 軸(出力軸) 30 位置及び荷重検出装置 50A、50B 移動接点 60A、60B 固定接点 61A、61B 固定接点 192 パルスプレート 194 導電部 194A 第1導電部 194B 第2導電部 195A 導通部 195B 非導通部 196 摺動接点 196A 入力接点 196B 出力接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA35 CA04 CA05 DA19 EA03 FA09 FA17 FA18 2F077 NN02 NN12 PP03 QQ11 VV01 VV33 VV35

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の第1導電部と、前記第1導電部
    に電気的に導通した金属製の導通部と樹脂製の非導通部
    が凹凸状に連続する第2導電部とが設けられ、モータの
    出力軸に連動して回転してパルスを発生するためのパル
    スプレートと、 前記パルスプレートの第1導電部に摺接する入力接点
    と、前記パルスプレートの第2導電部に摺接する出力接
    点と、から成り、前記パルスプレートの回転に伴ってパ
    ルス信号を検出するための少なくとも一対の金属製の摺
    動接点と、 を備え、パルス信号を発生・検出することによって前記
    出力軸の回転位置及び負荷荷重を検出可能な移動体の位
    置及び荷重検出装置において、 前記パルスプレートの第2導電部の導通部を非導通部に
    対し所定寸法突出する段付き状態で形成した、 ことを特徴とする移動体の位置及び荷重検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第2導電部の導通部と非導通部との
    段差hを、1μm<段差h<15μmの範囲に設定し
    た、 ことを特徴とする請求項1記載の移動体の位置及び荷重
    検出装置。
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