JPH09228967A - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機Info
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- JPH09228967A JPH09228967A JP8031804A JP3180496A JPH09228967A JP H09228967 A JPH09228967 A JP H09228967A JP 8031804 A JP8031804 A JP 8031804A JP 3180496 A JP3180496 A JP 3180496A JP H09228967 A JPH09228967 A JP H09228967A
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- Japan
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- thrust plate
- component
- orbiting scroll
- scroll blade
- thrust
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C27/00—Sealing arrangements in rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C27/005—Axial sealings for working fluid
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0215—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2240/00—Components
- F04C2240/80—Other components
- F04C2240/801—Wear plates
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C23/00—Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C23/008—Hermetic pumps
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スラスト板の回転を防止して回転に伴う摩耗
を防止しかつスラスト荷重の歳差運動に追従して移動し
て外周部分の摩耗も防止する。 【解決手段】 旋回スクロールハネ部品３の軸方向の付
勢力を受けるように旋回スクロールハネ部品３と軸受部
品１０との間に配設される環状のスラスト板１１に、ス
ラスト板１１と同一平面で径方向に突起１２を突出形成
するとともに軸受部品１０に突起１２が係合する溝１４
から成る係合部を形成し、スラスト板１１の回転方向の
移動を防止するとともに軸方向の移動を円滑に許すよう
にすることにより、スラスト板の回転を防止して回転に
伴う摩耗を防止しかつスラスト荷重の歳差運動に追従し
て移動して外周部分の摩耗も防止する。
を防止しかつスラスト荷重の歳差運動に追従して移動し
て外周部分の摩耗も防止する。 【解決手段】 旋回スクロールハネ部品３の軸方向の付
勢力を受けるように旋回スクロールハネ部品３と軸受部
品１０との間に配設される環状のスラスト板１１に、ス
ラスト板１１と同一平面で径方向に突起１２を突出形成
するとともに軸受部品１０に突起１２が係合する溝１４
から成る係合部を形成し、スラスト板１１の回転方向の
移動を防止するとともに軸方向の移動を円滑に許すよう
にすることにより、スラスト板の回転を防止して回転に
伴う摩耗を防止しかつスラスト荷重の歳差運動に追従し
て移動して外周部分の摩耗も防止する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、業務及び家庭用の
空調機等に使用されるスクロール圧縮機に関するもので
ある。
空調機等に使用されるスクロール圧縮機に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】従来のスクロール圧縮機の全体構成を図
２を参照して説明する。図２において、圧縮機本体１内
には、圧縮要素を構成する固定スクロールハネ部品２、
旋回スクロールハネ部品３、電動要素を構成するステー
タ４、ロータ５、電動要素の回転を圧縮要素に伝達する
伝達要素を構成するクランク軸６、及び旋回スクロール
ハネ部品３の自転を防止する自転拘束部品７が配設され
ている。また、圧縮機本体１の側面には、低圧冷媒を吸
入する吸入管８、高圧冷媒を吐出する吐出管９が配設さ
れている。
２を参照して説明する。図２において、圧縮機本体１内
には、圧縮要素を構成する固定スクロールハネ部品２、
旋回スクロールハネ部品３、電動要素を構成するステー
タ４、ロータ５、電動要素の回転を圧縮要素に伝達する
伝達要素を構成するクランク軸６、及び旋回スクロール
ハネ部品３の自転を防止する自転拘束部品７が配設され
ている。また、圧縮機本体１の側面には、低圧冷媒を吸
入する吸入管８、高圧冷媒を吐出する吐出管９が配設さ
れている。
【０００３】ここで、固定スクロールハネ部品２の下面
にはインボリュート曲線状に突出した固定スクロールハ
ネ２ａを有し、固定スクロールハネ部品２の中央部には
吐出口２ｂを有する。また、旋回スクロールハネ部品３
の上面にはインボリュート曲線が固定スクロールハネ２
ａと逆巻きの旋回スクロールハネ３ａを有している。
にはインボリュート曲線状に突出した固定スクロールハ
ネ２ａを有し、固定スクロールハネ部品２の中央部には
吐出口２ｂを有する。また、旋回スクロールハネ部品３
の上面にはインボリュート曲線が固定スクロールハネ２
ａと逆巻きの旋回スクロールハネ３ａを有している。
【０００４】クランク軸６の上部は、圧縮機本体１に固
定された軸受部品１０内に遊嵌されて回転自在に支承さ
れ、かつ旋回スクロールハネ部品３の下面に突出して設
けられた旋回スクロールハネ軸３ｂが遊嵌されている。
旋回スクロールハネ軸３ｂの軸心は、クランク軸６の軸
心から偏心している。自転拘束部品７は、リング状で上
面下面にそれぞれ対角線状に突起を有し、旋回スクロー
ルハネ部品３と軸受部品１０との間に摺動自在に配設さ
れ、クランク軸６の回転により旋回スクロールハネ部品
３がクランク軸６の軸心回りに公転運動するように構成
されている。また、旋回スクロールハネ部品３と軸受部
品１０の間には、冷媒圧縮によって生じる下方向への付
勢力を受けるスラスト板１１が配設されている。
定された軸受部品１０内に遊嵌されて回転自在に支承さ
れ、かつ旋回スクロールハネ部品３の下面に突出して設
けられた旋回スクロールハネ軸３ｂが遊嵌されている。
旋回スクロールハネ軸３ｂの軸心は、クランク軸６の軸
心から偏心している。自転拘束部品７は、リング状で上
面下面にそれぞれ対角線状に突起を有し、旋回スクロー
ルハネ部品３と軸受部品１０との間に摺動自在に配設さ
れ、クランク軸６の回転により旋回スクロールハネ部品
３がクランク軸６の軸心回りに公転運動するように構成
されている。また、旋回スクロールハネ部品３と軸受部
品１０の間には、冷媒圧縮によって生じる下方向への付
勢力を受けるスラスト板１１が配設されている。
【０００５】上記構成により、電動要素を構成するロー
タ５の回転によってクランク軸６が回転する。そして、
クランク軸６の回転は、自転拘束部品７の作用により旋
回スクロールハネ部品３をクランク軸６の軸心回りを公
転させる。この旋回スクロールハネ部品３の公転運動に
よって、固定スクロールハネ部品２と旋回スクロールハ
ネ部品３の間の固定スクロールハネ２ａと旋回スクロー
ルハネ３ａとで形成される密閉空間は、その容積を減少
させながら中心部へ移動する。即ち、旋回スクロールハ
ネ部品３の側部から吸い込まれた低圧冷媒は、固定スク
ロールハネ部品２と旋回スクロールハネ部品３の外周で
形成される密閉空間内に封入され、この密閉空間が中央
部に移動するにしたがって圧縮され、中央部に設けられ
た吐出口２ｂから吐出される。
タ５の回転によってクランク軸６が回転する。そして、
クランク軸６の回転は、自転拘束部品７の作用により旋
回スクロールハネ部品３をクランク軸６の軸心回りを公
転させる。この旋回スクロールハネ部品３の公転運動に
よって、固定スクロールハネ部品２と旋回スクロールハ
ネ部品３の間の固定スクロールハネ２ａと旋回スクロー
ルハネ３ａとで形成される密閉空間は、その容積を減少
させながら中心部へ移動する。即ち、旋回スクロールハ
ネ部品３の側部から吸い込まれた低圧冷媒は、固定スク
ロールハネ部品２と旋回スクロールハネ部品３の外周で
形成される密閉空間内に封入され、この密閉空間が中央
部に移動するにしたがって圧縮され、中央部に設けられ
た吐出口２ｂから吐出される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、固定スクロ
ールハネ部品２と旋回スクロールハネ部品３の間で冷媒
が圧縮されるとき、固定スクロールハネ部品２は圧縮機
本体１に固定されているため、旋回スクロールハネ部品
３は下方への付勢力を受けることになり、この下方への
付勢力を受けるために旋回スクロールハネ部品３と軸受
部品１０との間にスラスト板１１が配設されているが、
スラスト板１１には旋回スクロールハネ部品３からの旋
回運動力と圧縮冷媒によるスラスト力がかかるため、ス
ラスト板１１が回転し、スラスト板１１と軸受部品１０
の接触部が摩耗し易いという問題があった。
ールハネ部品２と旋回スクロールハネ部品３の間で冷媒
が圧縮されるとき、固定スクロールハネ部品２は圧縮機
本体１に固定されているため、旋回スクロールハネ部品
３は下方への付勢力を受けることになり、この下方への
付勢力を受けるために旋回スクロールハネ部品３と軸受
部品１０との間にスラスト板１１が配設されているが、
スラスト板１１には旋回スクロールハネ部品３からの旋
回運動力と圧縮冷媒によるスラスト力がかかるため、ス
ラスト板１１が回転し、スラスト板１１と軸受部品１０
の接触部が摩耗し易いという問題があった。
【０００７】また、スラスト板１１の回転を防止するた
めに軸受部品１０にネジ等で固定したり、若しくはスラ
スト板１１を設けなかった場合、旋回スクロールハネ部
品３からのスラスト荷重が歳差運動的に作用することか
らスラスト板１１の外周エッジで受けることになるの
で、スラスト板１１の外周部分や旋回スクロールハネ部
品３のこの外周部分に接触する部位が摩耗し易いという
問題が発生する。
めに軸受部品１０にネジ等で固定したり、若しくはスラ
スト板１１を設けなかった場合、旋回スクロールハネ部
品３からのスラスト荷重が歳差運動的に作用することか
らスラスト板１１の外周エッジで受けることになるの
で、スラスト板１１の外周部分や旋回スクロールハネ部
品３のこの外周部分に接触する部位が摩耗し易いという
問題が発生する。
【０００８】また、図３に示すように、ピン２１で固定
することも考えられるが、上記摩耗の問題があるととも
に、ピン２１の抜け止め機構が必要であったり、ピン圧
入部の精度が必要である等の問題がある。
することも考えられるが、上記摩耗の問題があるととも
に、ピン２１の抜け止め機構が必要であったり、ピン圧
入部の精度が必要である等の問題がある。
【０００９】さらに、図４に示すように、スラスト板１
１に折り返し突片２２を形成して軸受部品１０に形成し
た係合部に嵌入係合させることも考えられるが、折り返
し突片２２の精度が出し難いという問題があり、またス
ラスト荷重が歳差運動的に作用したときにスラスト板１
１が微妙に傾いたり浮き上がったりしてその動きに追従
しようとしても折り返し突片２２が邪魔をして円滑に追
従するのが難しい場合があり、上記摩耗の問題を完全に
解消することもできないという問題がある。
１に折り返し突片２２を形成して軸受部品１０に形成し
た係合部に嵌入係合させることも考えられるが、折り返
し突片２２の精度が出し難いという問題があり、またス
ラスト荷重が歳差運動的に作用したときにスラスト板１
１が微妙に傾いたり浮き上がったりしてその動きに追従
しようとしても折り返し突片２２が邪魔をして円滑に追
従するのが難しい場合があり、上記摩耗の問題を完全に
解消することもできないという問題がある。
【００１０】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、スラ
スト板の回転を防止して回転に伴う摩耗を防止しかつス
ラスト荷重の歳差運動に追従して移動して外周部分の摩
耗も防止できるスクロール圧縮機を提供することを目的
としている。
スト板の回転を防止して回転に伴う摩耗を防止しかつス
ラスト荷重の歳差運動に追従して移動して外周部分の摩
耗も防止できるスクロール圧縮機を提供することを目的
としている。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明のスクロール圧縮
機は、固定スクロールハネを有する固定スクロールハネ
部品と、固定スクロールハネと噛み合って複数個の圧縮
空間を形成する旋回スクロールハネを有する旋回スクロ
ールハネ部品と、旋回スクロールハネ部品を旋回駆動す
るクランク軸と、クランク軸の主軸を支承する軸受部品
と、旋回スクロールハネ部品の軸方向の付勢力を受ける
ように旋回スクロールハネ部品と軸受部品との間に配設
された環状のスラスト板と、スラスト板を軸方向の移動
を許しかつ回転方向の移動を防止する係止手段とを備え
てなり、この係止手段にてスラスト板の回転を防止して
回転に伴う摩耗を防止しかつスラスト荷重の歳差運動に
追従してスラスト板が微少移動できるようにして外周部
分の摩耗も防止するようにしている。
機は、固定スクロールハネを有する固定スクロールハネ
部品と、固定スクロールハネと噛み合って複数個の圧縮
空間を形成する旋回スクロールハネを有する旋回スクロ
ールハネ部品と、旋回スクロールハネ部品を旋回駆動す
るクランク軸と、クランク軸の主軸を支承する軸受部品
と、旋回スクロールハネ部品の軸方向の付勢力を受ける
ように旋回スクロールハネ部品と軸受部品との間に配設
された環状のスラスト板と、スラスト板を軸方向の移動
を許しかつ回転方向の移動を防止する係止手段とを備え
てなり、この係止手段にてスラスト板の回転を防止して
回転に伴う摩耗を防止しかつスラスト荷重の歳差運動に
追従してスラスト板が微少移動できるようにして外周部
分の摩耗も防止するようにしている。
【００１２】係止手段は、スラスト板と同一平面で径方
向に突出形成した突起と、軸受部品に突起が係合するよ
うに形成した係合部とから構成することができ、突起を
同一平面に突出形成することにより精度が得られる。
向に突出形成した突起と、軸受部品に突起が係合するよ
うに形成した係合部とから構成することができ、突起を
同一平面に突出形成することにより精度が得られる。
【００１３】また、スラスト板の外周を円形とし、内周
に突起を突設することにより、スラスト荷重の歳差運動
による外周部分の偏摩耗をより安定して防止できる。
に突起を突設することにより、スラスト荷重の歳差運動
による外周部分の偏摩耗をより安定して防止できる。
【００１４】また、軸受部品にスラスト板の内周が嵌合
する環状突出部を突設し、この環状突出部にその高さよ
りも深く形成した溝にて係合部を構成すると、スラスト
板が安定的に保持されるとともに突起がスラスト荷重を
受けたときに溝内に逃げることができるので、偏摩耗を
防止することができる。
する環状突出部を突設し、この環状突出部にその高さよ
りも深く形成した溝にて係合部を構成すると、スラスト
板が安定的に保持されるとともに突起がスラスト荷重を
受けたときに溝内に逃げることができるので、偏摩耗を
防止することができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスクロール圧縮機
の一実施形態について、図１を参照して説明する。な
お、スクロール圧縮機の全体構成については、図２を参
照して説明した従来例のものと基本的に同一であるので
その説明を援用し、相違点のみを説明する。
の一実施形態について、図１を参照して説明する。な
お、スクロール圧縮機の全体構成については、図２を参
照して説明した従来例のものと基本的に同一であるので
その説明を援用し、相違点のみを説明する。
【００１６】図１において、３は旋回スクロールハネ部
品、３ａはその旋回スクロールハネ、１０は軸受部品、
１１はスラスト板である。スラスト板１１の内周の直径
方向２箇所に、スラスト板１１と同一平面で突起１２が
突出形成されている。軸受部品１０のスラスト板受け部
１０ａの内周部にはスラスト板１１の内周が嵌合すると
ともに、スラスト板１１の板厚よりも高さの低い環状突
出部１３が突出されている。この環状突出部１３に突起
１２が嵌合して回転方向に係合する溝１４が形成されて
いる。この溝１４の深さは環状突出部１３の高さよりも
深く形成されている。
品、３ａはその旋回スクロールハネ、１０は軸受部品、
１１はスラスト板である。スラスト板１１の内周の直径
方向２箇所に、スラスト板１１と同一平面で突起１２が
突出形成されている。軸受部品１０のスラスト板受け部
１０ａの内周部にはスラスト板１１の内周が嵌合すると
ともに、スラスト板１１の板厚よりも高さの低い環状突
出部１３が突出されている。この環状突出部１３に突起
１２が嵌合して回転方向に係合する溝１４が形成されて
いる。この溝１４の深さは環状突出部１３の高さよりも
深く形成されている。
【００１７】以上の構成によると、旋回スクロールハネ
部品３の旋回運動がスラスト板１１に旋回運動力として
加えられても、スラスト板１１はその突起１２と軸受部
品１０の溝１４との係合により回転方向に固定されてい
るので、回転を行なわず、スラスト板１１と軸受部品１
０との接触部がスラスト板１１の回転によって摩耗する
のを防止することができる。
部品３の旋回運動がスラスト板１１に旋回運動力として
加えられても、スラスト板１１はその突起１２と軸受部
品１０の溝１４との係合により回転方向に固定されてい
るので、回転を行なわず、スラスト板１１と軸受部品１
０との接触部がスラスト板１１の回転によって摩耗する
のを防止することができる。
【００１８】また、スラスト板１１と軸受部品１０は突
起１２と溝１４とが係合しているだけでスラスト板１１
の軸方向の移動は許容されているので、旋回スクロール
ハネ部品３の旋回に伴ってスラスト板１１が旋回スクロ
ールハネ部品３から歳差運動的なスラスト荷重を受けた
場合に、スラスト板１１はその荷重の作用位置に応じて
微少量傾いたり、浮き上がる等、微妙に移動して旋回ス
クロールハネ部品３に円滑に追従するので、スラスト板
１１の外周部とその外周部に接触する旋回スクロールハ
ネ部品３の部分の摩耗を防止することができる。なお、
スラスト板１１の傾きや浮き上がりによって生じた軸受
部品１０との間の隙間には、クランク軸６と旋回スクロ
ールハネ部品３との嵌合部に供給されている潤滑油が侵
入し、このスラスト板１１の円滑な移動が確保される。
起１２と溝１４とが係合しているだけでスラスト板１１
の軸方向の移動は許容されているので、旋回スクロール
ハネ部品３の旋回に伴ってスラスト板１１が旋回スクロ
ールハネ部品３から歳差運動的なスラスト荷重を受けた
場合に、スラスト板１１はその荷重の作用位置に応じて
微少量傾いたり、浮き上がる等、微妙に移動して旋回ス
クロールハネ部品３に円滑に追従するので、スラスト板
１１の外周部とその外周部に接触する旋回スクロールハ
ネ部品３の部分の摩耗を防止することができる。なお、
スラスト板１１の傾きや浮き上がりによって生じた軸受
部品１０との間の隙間には、クランク軸６と旋回スクロ
ールハネ部品３との嵌合部に供給されている潤滑油が侵
入し、このスラスト板１１の円滑な移動が確保される。
【００１９】また、突起１２はスラスト板１１と同一平
面であるので、精度を出し易く、安価に製造できる。ま
た、外周を円形とし、内周に突起を突設しているので、
スラスト荷重の歳差運動による外周部分の摩耗をより安
定して防止できる。また、突起１１の平坦度が多少悪く
ても、軸受部品１０側の係合部が環状突出部１３の高さ
よりも深い溝１４にて形成されているので、旋回スクロ
ールハネ部品３からスラスト荷重を受けても突起１２が
溝１４側に逃げることによって偏摩耗を防ぐことができ
る。
面であるので、精度を出し易く、安価に製造できる。ま
た、外周を円形とし、内周に突起を突設しているので、
スラスト荷重の歳差運動による外周部分の摩耗をより安
定して防止できる。また、突起１１の平坦度が多少悪く
ても、軸受部品１０側の係合部が環状突出部１３の高さ
よりも深い溝１４にて形成されているので、旋回スクロ
ールハネ部品３からスラスト荷重を受けても突起１２が
溝１４側に逃げることによって偏摩耗を防ぐことができ
る。
【００２０】
【発明の効果】本発明のスクロール圧縮機によれば、以
上の説明から明らかなように、旋回スクロールハネ部品
と軸受部品との間に旋回スクロールハネ部品の軸方向の
付勢力を受けるように環状のスラスト板を配設し、この
スラスト板を軸方向の移動を許しかつ回転方向の移動を
防止する係止手段を設けているので、係止手段にてスラ
スト板の回転を防止してスラスト板の回転に伴う摩耗を
防止でき、またスラスト板は軸方向に移動できるためス
ラスト荷重の歳差運動に追従して円滑に微少移動するこ
とによりスラスト板の外周部分の摩耗も防止することが
できる。
上の説明から明らかなように、旋回スクロールハネ部品
と軸受部品との間に旋回スクロールハネ部品の軸方向の
付勢力を受けるように環状のスラスト板を配設し、この
スラスト板を軸方向の移動を許しかつ回転方向の移動を
防止する係止手段を設けているので、係止手段にてスラ
スト板の回転を防止してスラスト板の回転に伴う摩耗を
防止でき、またスラスト板は軸方向に移動できるためス
ラスト荷重の歳差運動に追従して円滑に微少移動するこ
とによりスラスト板の外周部分の摩耗も防止することが
できる。
【００２１】また、係止手段を環状スラスト板と同一平
面に径方向に突出形成した突起と、軸受部品に突起が係
合するように形成した係合部とから構成すると、突起の
精度が容易に得られ、安価に製造できる。
面に径方向に突出形成した突起と、軸受部品に突起が係
合するように形成した係合部とから構成すると、突起の
精度が容易に得られ、安価に製造できる。
【００２２】また、スラスト板の外周を円形とし、内周
に突起を突設すると、スラスト荷重の歳差運動による外
周部分の摩耗をより安定して防止できる。
に突起を突設すると、スラスト荷重の歳差運動による外
周部分の摩耗をより安定して防止できる。
【００２３】また、軸受部品にスラスト板の内周が外嵌
する環状突出部を突設し、この環状突出部にその高さよ
りも深く形成した溝にて係合部を構成すると、スラスト
板が安定的に保持されるとともに突起がスラスト荷重を
受けたときに溝内に逃げることができるので、偏摩耗を
防止することができる。
する環状突出部を突設し、この環状突出部にその高さよ
りも深く形成した溝にて係合部を構成すると、スラスト
板が安定的に保持されるとともに突起がスラスト荷重を
受けたときに溝内に逃げることができるので、偏摩耗を
防止することができる。
【図１】本発明のスクロール圧縮機の一実施形態におけ
るスラスト板配置部の分解斜視図である。
るスラスト板配置部の分解斜視図である。
【図２】従来例のスクロール圧縮機の縦断正面図であ
る。
る。
【図３】スラスト板の固定方法の一例を示す分解斜視図
である。
である。
【図４】スラスト板の固定方法の他の例を示す縦断面図
である。
である。
１ 圧縮機本体 ２ 固定スクロールハネ部品 ２ａ 固定スクロールハネ ３ 旋回スクロールハネ部品 ３ａ 旋回スクロールハネ ６ クランク軸 １０ 軸受部品 １１ スラスト板 １２ 突起 １３ 環状突出部 １４ 溝
Claims (4)
- 【請求項１】 固定スクロールハネを有する固定スクロ
ールハネ部品と、固定スクロールハネと噛み合って複数
個の圧縮空間を形成する旋回スクロールハネを有する旋
回スクロールハネ部品と、旋回スクロールハネ部品を旋
回駆動するクランク軸と、クランク軸の主軸を支承する
軸受部品と、旋回スクロールハネ部品の軸方向の付勢力
を受けるように旋回スクロールハネ部品と軸受部品との
間に配設された環状のスラスト板と、スラスト板を軸方
向の移動を許しかつ回転方向の移動を防止する係止手段
とを備えたことを特徴とするスクロール圧縮機。 - 【請求項２】 係止手段は、スラスト板と同一平面で径
方向に突出形成した突起と、軸受部品に突起が係合する
ように形成した係合部とから成ることを特徴とする請求
項１記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項３】 スラスト板は外周を円形とし、内周に突
起を突設したことを特徴とする請求項２記載のスクロー
ル圧縮機。 - 【請求項４】 軸受部品にスラスト板の内周が嵌合する
環状突出部を突設し、この環状突出部にその高さよりも
深く形成した溝にて係合部を構成したことを特徴とする
請求項３記載のスクロール圧縮機。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8031804A JPH09228967A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | スクロール圧縮機 |
| MYPI97000627A MY114577A (en) | 1996-02-20 | 1997-02-19 | Scroll compressor |
| US08/803,270 US5853287A (en) | 1996-02-20 | 1997-02-20 | Scroll compressor having a thrust plate |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8031804A JPH09228967A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | スクロール圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09228967A true JPH09228967A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12341285
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8031804A Pending JPH09228967A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | スクロール圧縮機 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5853287A (ja) |
| JP (1) | JPH09228967A (ja) |
| MY (1) | MY114577A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016151264A (ja) * | 2015-02-19 | 2016-08-22 | 三菱重工業株式会社 | スクロール圧縮機 |
Families Citing this family (3)
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|---|---|---|---|---|
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Family Cites Families (4)
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| JPH04262083A (ja) * | 1991-01-29 | 1992-09-17 | Mitsubishi Electric Corp | スクロール圧縮機 |
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1996
- 1996-02-20 JP JP8031804A patent/JPH09228967A/ja active Pending
-
1997
- 1997-02-19 MY MYPI97000627A patent/MY114577A/en unknown
- 1997-02-20 US US08/803,270 patent/US5853287A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016151264A (ja) * | 2015-02-19 | 2016-08-22 | 三菱重工業株式会社 | スクロール圧縮機 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| MY114577A (en) | 2002-11-30 |
| US5853287A (en) | 1998-12-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041119 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041130 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050405 |